JPH0643595Y2 - 弁座付フランジ形管継手 - Google Patents

弁座付フランジ形管継手

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JPH0643595Y2
JPH0643595Y2 JP10309291U JP10309291U JPH0643595Y2 JP H0643595 Y2 JPH0643595 Y2 JP H0643595Y2 JP 10309291 U JP10309291 U JP 10309291U JP 10309291 U JP10309291 U JP 10309291U JP H0643595 Y2 JPH0643595 Y2 JP H0643595Y2
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JP
Japan
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valve seat
flange
type pipe
synthetic resin
flange type
Prior art date
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Application number
JP10309291U
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JPH0497193U (ja
Inventor
久範 水野
俊樹 田辺
Original Assignee
株式会社川本製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は弁座付フランジ形管継手
に関し、特に自吸式ポンプの吸込口に設置される弁座付
フランジ形管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自吸式ポンプの吸込口には、ポン
プ本体内に吸水した水が逆流するのを防止するため逆止
弁装置が設けられている。この逆止弁装置は、ポンプ本
体の吸込口に取着されるゴム系のパッキンと、このパッ
キンを上記ポンプ本体との間で挾持しかつ吸込水が導か
れる導通孔を有するフランジ形管継手とで構成されてお
り、上記パッキンの中央部には、水圧に応じて撓み変形
するゴム系の弁体が一体に形成されているとともに、上
記フランジ形管継手の他端には導通孔を開閉する上記弁
体が接離可能に着座する弁座が形成されている。
【0003】したがって、上記フランジ形管継手は、周
囲にフランジ部を備えるとともに、上記導通孔の一端に
吸込管がねじ係合されるねじ孔部を有し、かつ他端面に
弁座を形成した、いわゆる弁座付フランジ形管継手(通
称は弁座付フランジ)となっている。
【0004】従来の場合、上記弁座付フランジ形管継手
は、全体が鋳鉄により形成されており、弁体が当接され
る弁座部分のみに銅合金等の耐食性金属からなる弁座リ
ングを打ち込んだ構造をなしていた。しかしながら、こ
のような従来の構造は大部分が鋳鉄の表面となるから耐
食性に劣り、かつ重量も大きい不具合がある。
【0005】このようなことから、この種の弁座付フラ
ンジ形管継手を合成樹脂で製造することが考えられる。
一般家庭用のポンプとして用いられる口径20〜32mm
位の小型自吸式ポンプの場合は、吸込配管が塩化ビニル
からなるパイプで構成されることが多いので上記弁座付
フラランジ形管継手と接続する場合、塩化ビニル製の雄
ねじ部を有するバルブソケットを介して行なわれ、よっ
て内周部のねじ孔を含めて弁座付フラランジ形管継手全
体を合成樹脂で製作してもさほど問題とはならない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、口径が
大きくなり、ビルや大型の設備用として使用される自吸
式ポンプの場合は、吸込配管の途中に他の弁やストレー
ナ等の機器を介挿する必要があり、機械的強度を保持す
るために吸込配管として鋼管を用いることが多い。
【0007】このような大口径の自吸式ポンプ使用され
る弁座付フランジ形管継手を全体として合成樹脂により
製造すると、以下のような不具合が心配される。 (a) 過度のねじ込みによる管継手の変形・破損を生じ易
い。 (b) 過度のねじ込みにより吸込配管の端面が弁座面に突
出する可能性が大きく、このように突出し過ぎた場合、
これを修正しようとするとねじ部の弛緩により漏洩を生
じ易い。 (c) 管継手の雌ねじ部が比較的変形し易いため、吸込配
管の中心線が相対的に傾斜していても無理なねじ込みが
可能で、不正な取付や漏洩等の原因になる。
【0008】(d) 防振継手の歪や配管荷重等により破損
し易い。
【0009】一方、前述の弁体はゴム系の可撓性材料か
ら形成され、中心部に芯金を入れて補強されており、こ
れが当接する弁座付フランジ形管継手の弁座部は衝撃・
腐食に耐えうる材質が要求され、上記した従来の鋳鉄性
フランジ形管継手であっても、銅合金の弁座リングを打
込む等の措置を施している。
【0010】したがって、弁座付フラランジ形管継手を
合成樹脂で製造した場合、少なくとも弁座部分は、強度
面から耐食性金属で形成することが要求される。
【0011】本考案は上述のような問題点を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、耐食性
に優れ、吸込配管のねじ込み強度を確保できるととも
に、弁座部の耐衝撃・耐腐食性を向上させることができ
る弁座付フランジ形管継手を提供しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案は、合成樹脂から
なるフランジ部と、内部に導通孔を有し、この導通孔の
一端に配管が螺合されるねじ孔部を形成するとともに、
他端面に弁座を形成し、かつ外周部に上記合成樹脂製フ
ランジ部との相対的変位を防止する凸部または凹部を有
して上記フランジ部に埋設された耐食金属製ブッシュ
と、を具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本考案によれば、合成樹脂製フランジ部に、耐
食金属製ブッシュを一体に接合し、この耐食金属製ブッ
シュの一端にねじ孔部を形成したので、このねじ孔部に
ねじ込まれる吸込配管との結合強度を大きく確保するこ
とができる。また、この耐食金属製ブッシュの他端面を
弁座面としたので弁座部の耐衝撃・耐腐食性が向上す
る。しかも、金属製ブッシュの外周部に形成した凸部ま
たは凹部がフランジ部に埋設されるので金属製ブッシュ
とフランジ部との相対的な変位が防止され、強度的に優
れるから吸込配管を充分にねじ込んでも変形や破損等の
不具合を生ずるようなことがなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例にもとづき説明
する。図において、1は弁座付フランジ形管継手を示
す。この管継手1は、たとえばポリフェニレンオキサイ
ド等の合成樹脂により形成されたフランジ部2と、この
フランジ部2の中央部に一体的に取着された耐食性金
属、たとえばステンレス鋼または適宜の銅合金等から形
成されたブッシュ4とで構成されている。
【0015】上記合成樹脂製フランジ部2には周方向に
沿って複数のボルト孔3が形成されており、このボルト
孔3を用いて図示しないポンプ本体に連結される。な
お、この合成樹脂製フランジ部2の外周部には、圧力
計、排気弁または吸気弁等、所望の機材を接続するため
のねじ孔20が形成されている。
【0016】上記金属製ブッシュ4は中央部に導通孔5
が形成されており、この導通孔5の一端は雌ねじ部6と
なっている。この雌ねじ部6には吸込配管7の端部に形
成した雄ねじ部8が螺合されるようになっている。上記
金属製ブッシュ4の他端には、傾斜面にされた弁座22
が形成されている。この弁座22には、ゴム系のパッキ
ンの中央部に形成された弁体23が接離自在に着座する
ようになっており、この弁座22と弁体23とで逆止弁
装置を構成する。また、上記金属製ブッシュ4の外周部
には、上記合成樹脂製フランジ部2との相対的変位を防
止し得るように凸部9が形成されており、この凸部9は
合成樹脂製フランジ部2の成形時に合成樹脂製フランジ
部2の内面に一体に埋設されている。なお、凸部9を設
ける代りに適宜の凹部、または凹凸を設けるようにして
もよい。さらに、上記ブッシュ4には、この内部と上記
合成樹脂製フランジ部2に形成したねじ孔20とを連通
する連通孔21を形成してある。
【0017】上述のように構成された弁座付フランジ形
管継手1は、合成樹脂製フランジ部2の内面に金属製ブ
ッシュ4が一体に埋設された構成となり、フランジ部2
のボルト孔3にボルト(図示略)を通して図示しないポ
ンプ本体等に連結される。この場合、弁座付フランジ形
管継手1とポンプ本体との間にゴム系のパッキンが挾持
されるようになっており、パッキンの中央部に形成した
弁体23が弁座22に接離自在に着座するようになって
いる。そして、金属製ブッシュ4に形成した雌ねじ部6
に、吸込配管7の雄ねじ部8を螺合することにより、こ
の吸込配管7を該弁座付フランジ形管継手1を介してポ
ンプ本体に接続することができる。
【0018】このような構成によれば、軽量で耐食性に
優れた低コストの合成樹脂製フランジ部2に、耐食性お
よび強度に優れた金属製ブッシュ4を一体に埋設したの
で、その雌ねじ部6に吸込配管7の雄ねじ部8をねじ込
んでもブッシュ4の雌ねじ部6が異常な変形、または損
傷等を生ずることがない。したがって配管7が傾斜して
連結されたり、端面がブッシュ4の弁座面22よりも突
出するようなこともない。また、防振継手の歪や配管荷
重等に基づく破損事故等を生ずるようなこともない。し
かも、塗装やコーティング等の防錆処理も不要である。
【0019】そして、このような耐食性および強度に優
れた金属製ブッシュ4の他端面を弁座面22としたか
ら、弁座22の耐衝撃性および耐腐食性が向上する。こ
の結果、弁体23の密着性が長期に亘り良好に保たれ
る。
【0020】そして、ブッシュ4の外周部にフランジ部
2との相対的変位を防止する凸部9(又は凹部)を設け
たので、雌ねじ孔6に吸込配管7の雄ねじ部8をねじ込
んだり緩めたりする場合でも、ブッシュ4がフランジ部
2から外れて配管7と一緒になって回動することが確実
に防止される。
【0021】なお、合成樹脂製フランジ部2の外周部に
形成したねじ孔20に、圧力計、排気弁または吸気弁
等、所望の機材を接続すれば、これらの機材はブッシュ
4に設けた連通孔21を通じて水に連通する。
【0022】なお、連通孔21を図示のようにねじ孔2
0に対して、弁座22に近い方向へ偏心位置させておけ
ば、雌ねじ部6の有効長を大きく得ることができ、逆に
ブッシュ4の長さを短くすることもできる。
【0023】なお、本考案は上記実施例のみに限定され
るものではなく、その要旨とするところの範囲内で種々
の変更ないし応用が可能である。
【0024】
【考案の効果】以上説明した通り本考案によれば、耐食
性に優れ、吸込配管のねじ込み強度を確保できるととも
に、弁座部の耐衝撃・耐腐食性を向上させることがで
き、かつ吸込配管のねじ込みの場合に樹脂製フランジ部
と金属製ブッシュの相対的な回動も防止され、軽量で低
コストの弁座付フランジ形管継手を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…弁座付フランジ形管継手、2…合成樹脂製フランジ
部、4…耐食金属製ブッシュ、5…導通孔、6…雌ねじ
部、7…吸込配管、9…凸部、22…弁座、23…弁
体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなるフランジ部と、内部に
    導通孔を有し、この導通孔の一端に配管が螺合されるね
    じ孔部を形成するとともに、他端面に弁座を形成し、か
    つ外周部に上記合成樹脂製フランジ部との相対的変位を
    防止する凸部または凹部を有して上記フランジ部に埋設
    された耐食金属製ブッシュとを具備したことを特徴とす
    る弁座付フランジ形管継手。
JP10309291U 1991-12-13 1991-12-13 弁座付フランジ形管継手 Expired - Lifetime JPH0643595Y2 (ja)

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JPH0497193U JPH0497193U (ja) 1992-08-21
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