JPH0639303U - 工作機械の回転軸の軸封装置 - Google Patents

工作機械の回転軸の軸封装置

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JPH0639303U
JPH0639303U JP7456692U JP7456692U JPH0639303U JP H0639303 U JPH0639303 U JP H0639303U JP 7456692 U JP7456692 U JP 7456692U JP 7456692 U JP7456692 U JP 7456692U JP H0639303 U JPH0639303 U JP H0639303U
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JP
Japan
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labyrinth
shaft
tip
air supply
bearing
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JP7456692U
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English (en)
Inventor
久一 佐藤
善克 長谷川
Original Assignee
株式会社新潟鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、クーラントや切粉等の防塵の浸入
を防止し、エアー供給圧力を高くすることを目的とす
る。 【構成】 エアー供給路の先端部は、回転軸先端方向に
向くように傾斜させて前記環状間隙に臨んでいる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械の例えば主軸の軸受に対する防水,防塵等を図る軸封装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、工作機械の主軸等の回転軸の軸受に対する防水,防塵及び冷却手段が 要求されるが、軸受の前方にラビリンス構造を設けてクーラントや切粉等の浸入 を防止する軸封装置が知られている。
【0003】 図4,図5は工作機械の主軸の軸封装置の一例を示す。 図において、符号101は工作機械の主軸ヘッド、符号102は主軸ヘッド1 01に回転可能に軸着した主軸を示し、主軸102は主軸本体102Aと、その 先端外周に固定して設けたオイル切りリング102Bとから構成されている。こ の主軸本体102Aの先端側に、工具取付用テーパ孔103が主軸本体102A の軸方向に沿って形成されている。
【0004】 主軸本体102Aの工具取付用テーパ孔103内に、工具ホルダ104の基端 側が嵌挿状態での装着または取り外しできる構造となっている。 そして、主軸本体102Aの先端側には、大径部102Cが形成され、この大 径部102Cに連続する段部102Dには、前部軸受105,後部軸受106が 装着され、また、主軸本体102Aの後端側に位置して前部軸受105,後部軸 受106から所定の距離隔てた他の箇所に軸受(図示せず)が装着され、主軸1 02は、上記軸受を介して回転可能に主軸ヘッド101に軸支されている。前記 オイル切りリング102Bは、主軸本体102Aの大径部102Cの前半部分に 位置しており、オイル切りリング102Bの外周面及び主軸本体102Aの大径 部102Cの後半部分の外周面と、主軸ヘッド101に固定した軸受押え101 Aの内周面との間には、ラビリンス107が軸方向に沿って設けられている。
【0005】 一方、軸受押え101Aには、エアー供給路108が形成され、エアー供給路 108は、ラビリンス107の途中に該ラビリンス107に直角に連通している 。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の工作機械の主軸102の軸封装置にあっては、エアー供給路 108がラビリンス107に対して直角に連通しているので、エアー供給路10 8からラビリンス107に衝突したエアーの一部は、ラビリンス107の先端開 口部107Aに向かうものの、他の一部はラビリンス107から軸受105の方 にも流れることになる。従って、ラビリンス107の先端開口部107Aに向か うエアーの勢いが弱く、ラビリンス107の先端開口部107Aからラビリンス 107内に浸入するクーラントや切粉等の浸入(矢印Xで図示)を防止すること ができなかった。
【0007】 また、特に、クーラントが多い仕様については、ラビリンス107に微圧のエ アーを送り、大気との圧力差を設けて、クーラントのラビリンス107内部への 浸入を防止していた。しかし、更に、多量のクーラント仕様になると、クーラン トがラビリンス107を通って前部軸受105まで浸入することになる。そこで 、エアー圧を高くすると、前部軸受105,後部軸受106の方へ一層エアーが 多く流れるため、それらの軸受の潤滑にグリースが使用されていることから、潤 滑不良を起こすことになる。このため、供給するエアーの圧力,流量を大きくす ることが困難であった。
【0008】 本考案は、上述の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、クー ラントや切粉等の防塵の浸入を防止し、エアー供給圧力を高くすることができる 工作機械の回転軸の軸封装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本考案は、回転軸を軸受を介して回転可能に軸支持部材に支持し、回転軸と軸 支持部材の間に、回転軸端面から軸受に至るラビリンスを軸方向に沿って設け、 軸支持部材に設けられてエアーが供給されるエアー供給路を軸支持部材と回転軸 との環状間隙に連通させてなる工作機械の軸封装置において、エアー供給路の先 端部は、回転軸先端方向に向くように傾斜させて前記環状間隙に臨んでいること を特徴とする。
【0010】
【作用】
本考案においては、エアー供給路の先端部は、回転軸先端方向に向くように傾 斜させてラビリンスに臨んでいるので、エアーの流れはラビリンス内を回転軸先 端方向に導かれる。
【0011】 そして、エアー供給路の先端部から、ラビリンス内に流れ出たエアーの勢いで 、ラビリンスの先端開口部からラビリンス内に入ろうとするクーラントや切粉等 の浸入が防がれる。
【0012】
【実施例】
以下、図1ないし図3により本考案の実施例について、回転軸の例として主軸 を、軸支持部材として主軸ヘッドを例に挙げて説明する。
【0013】 図において、符号1は工作機械の主軸ヘッド、符号2は主軸ヘッド1に回転可 能に軸着した主軸を示し、主軸2は主軸本体2Aと、その先端外周に固定して設 けたオイル切りリング2Bとから構成されている。この主軸本体2Aに、工具取 付用テーパ孔3が主軸本体2Aの軸心方向に沿って形成されている。
【0014】 主軸本体2Aの工具取付用テーパ孔3内に、工具ホルダ4の基端側が嵌挿状態 での装着または取り外しできる構造となっている。 そして、主軸本体2Aの先端には、大径部2Cが形成され、この大径部2Cに 連続する段部2Dには、前部軸受5,後部軸受6が装着され、また、主軸本体2 A(図示せず)の基端に位置して前部軸受5,後部軸受6から所定の距離隔てた 他の箇所に軸受が装着され、主軸2は、上記軸受を介して回転可能に主軸ヘッド 1に軸支されている。前記オイル切りリング2Bは、主軸本体2Aの大径部2C の前半部分に位置しており、オイル切りリング2Bの外周面及び主軸本体2Aの 大径部2Cの後半部分の外周面と、主軸ヘッド1(主軸ヘッド1の前端面に固定 した軸受押え1A)の内周面との間には、ラビリンス7が軸方向に沿って設けら れ、このラビリンス7はオイル切りリング2Bの前端面2Eに相当する回転軸端 面から前部軸受5の間に位置している。
【0015】 一方、主軸ヘッド1には、その前端面に固定した軸受押え(主軸ヘッド1の前 端部)1Aの外周面1Bから前端面1Cに至るエアー供給路8の前半分8Aが形 成され、その供給口は、主軸ヘッド1の前端面1Cに臨んでいる。
【0016】 そして、主軸ヘッド1の前端面1Cには、リング状のカバー9が被着され、こ のカバー9の後面に形成された環状凹所9Aと主軸ヘッド1の前端面1Cの間に は、その環状凹所9Aの外周面から内周面に至るエアー供給路8の後半分8Bが 環状に形成され、エアー供給路8の先端部は、ラビリンス7の前端(主軸ヘッド 1(カバー9)と主軸2(オイル切りリング2B)との環状間隙)に連通してい る。
【0017】 エアー供給路8の先端部は、ラビリンス7に臨む傾斜リングスリット孔10に 形成され、主軸2の先端方向に向くように傾斜している。傾斜リングスリット孔 10は、先端に行くに従って細くなる微小な隙間からなり、例えば、傾斜リング スリット孔10の隙間先端の径は0.03mmとなっている。また、その噴射位 置は、オイル切りリング2Bの前端面2Eから若干量奥に入った位置にあり、ラ ビリンス7の、傾斜リングスリット孔10より前の隙間C1の寸法(例えば0. 18mm〜0.218mm)は、後の隙間C2の寸法(例えば0.03mm〜0 .0.05mm)よりも大きくなっている。
【0018】 しかして、本実施例においては、エアー供給路8から供給されたエアーは、そ の先端部の傾斜リングスリット孔10からラビリンス7に導かれ、ラビリンス7 の先端開口部7Aから外部に流れ出る。その時、エアー供給路8の先端部の傾斜 リングスリット孔10は、主軸2の先端方向に向くように傾斜させてラビリンス 7に臨んでいるので、エアーの流れはラビリンス7内を主軸2の先端方向に導か れ、前部軸受5の方向に流れていかないことになる。
【0019】 そして、エアー供給路8の先端部の傾斜リングスリット孔10から、ラビリン ス7内に流れ出たエアーの勢いで、ラビリンス7の先端開口部7Aからラビリン ス7内に入ろうとするクーラントや切粉等の防塵の浸入が邪魔される。なお、エ アーの流速は例えば190m/sで与えられる。
【0020】 従って、必要充分なエアーが供給されるが、エアー供給路8の先端部からラビ リンス7内に流れ出るエアーの、前部軸受5側への流出は無くなっている。 また、ラビリンス7の、傾斜リングスリット孔10より前の隙間C1の寸法は 、後の隙間C2の寸法の量よりも大きくなっているので、エアーの流出方向が前 部軸受5の方向になることが防がれ、さらに、ラビリンス7の先端開口部7Aに 向くことになり、前部軸受5に対するエアー圧の影響を少なくしている。
【0021】 以上の如き構成によれば、エアー供給路8の先端部の傾斜リングスリット孔1 0は、主軸2の先端方向に向くように傾斜させてラビリンス7に臨んでいるので 、エアー供給路8の傾斜リングスリット孔10からラビリンス7内に流れ出たエ アーの勢いで、ラビリンス7の先端から内部に入ろうとするクーラントや切粉等 の防塵の浸入を防止し、主軸2と主軸ヘッド1との間の焼付を防止できる。
【0022】 また、従来の方式では、供給したエアーが前部軸受5の方にも流れるため、エ アーの圧力,流量を大きくすることが困難であったが、必要充分なエアーを供給 しても、エアー供給路8の先端部からラビリンス7内に流れ出るエアーの、前部 軸受5側への流入は無く、前部軸受5,後部軸受6に対して安定した防護効果を 得ることができることが実験により確認されている。従って、前部軸受5,後部 軸受6の潤滑を良好にすることができる。
【0023】 さらに、エアー圧を高くできるので、発熱した主軸2を、流速の速いエアーに より冷却することができる。 なお、本実施例においては、回転軸の例として主軸を、軸支持部材として主軸 ヘッドを例に挙げて説明しているが、これに限定されることなく、主軸以外のも のにも適用することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、エアー供給路の先端部は、回転軸先端方 向に向くように傾斜させてラビリンスに臨んでいるので、エアー供給路の先端部 からラビリンス内に流れ出たエアーの勢いで、ラビリンスの先端から内部に入ろ うとするクーラントや切粉等の防塵の浸入を防止し、回転軸と軸支持部材との間 の焼付を防止できる。
【0025】 また、必要充分なエアーを供給しても、エアー供給路の先端部のラビリンス内 に流れ出るエアーの、軸受側への流入は無く、軸受に対して安定した防護効果を 得て、軸受の潤滑を良好にすることができる。
【0026】 さらに、発熱した回転軸を、流速の速いエアーにより冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わる工作機械の主軸の軸封
装置の全体を示す断面図である。
【図2】同軸封装置を示す正面図である。
【図3】同軸封装置の要部を示す断面図である。
【図4】従来における工作機械の主軸の軸封装置の全体
を示す断面図である。
【図5】同軸封装置の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 主軸ヘッド 2 主軸 5 前部軸受 7 ラビリンス 8 エアー供給路 10 傾斜リングスリット孔(先端部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を軸受を介して回転可能に軸支持
    部材に支持し、 回転軸と軸支持部材の間に、回転軸端面から軸受に至る
    ラビリンスを軸方向に沿って設け、 軸支持部材に設けられてエアーが供給されるエアー供給
    路を軸支持部材と回転軸との環状間隙に連通させてなる
    工作機械の軸封装置において、 エアー供給路の先端部は、回転軸先端方向に向くように
    傾斜させて環状間隙に臨んでいることを特徴とする工作
    機械の回転軸の軸封装置。
JP7456692U 1992-10-26 1992-10-26 工作機械の回転軸の軸封装置 Pending JPH0639303U (ja)

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