JPH0638878B2 - 洗濯機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は洗濯物の量に応じた最適水位を検知する洗濯機
に関するものである。

従来の技術 先に、洗濯機として、洗濯槽上方に取付けられた超音波
送受信器を用いて洗濯槽の槽内の距離を測定することに
より、最適水位かどうかを判別するものが提案されてい
る。

次に、図面に従いながら、上記従来の洗濯機について説
明する。第３図はその洗濯機の最適水位検知装置を示
す。第３図において、１は超音波送信器、２は超音波受
信器、３は超音波距離計、４は水位センサー、５は給水
弁、６は給水弁駆動装置、７はモータ駆動装置、８はス
タートスイッチ、９は制御装置である。

以下その動作について第４図のフローチャートに従い説
明する。まず、空の洗濯槽の中に洗濯物ａと洗剤を入れ
る(11)。ついで、スタートスイッチ８を押す(12)。する
と制御装置９より信号が出て給水弁駆動装置６を駆動
し、給水弁５が開き、洗濯槽内に水が供給され(13)、水
位センサー４の信号を制御装置９が受け、“定水位にな
ったか”どうかを判定し(14)、定水位なら制御装置９よ
り給水弁駆動装置６で給水弁を動かし、“水を止める”
(15)の工程に入る。ついで、制御装置９によりモータ駆
動装置７を駆動し、“モータを撹拌し、水と布をなじま
せる”(16)の工程に入る。その工程が終ると制御装置９
により超音波距離計３を作動させる。これにより、超音
波距離計３は超音波送信器１より送信させた超音波が超
音波受信器２に受信されるまでの時間より送受信器１，
２から洗濯槽内の検知物までの距離を測定する(17)。そ
こで測定した距離と、送受信器１，２から定水位までの
あらかじめ測定した距離を制御装置９内で同じかどうか
を比較し判別する(18)。もし、最適水位なら洗濯物ａは
水面下に沈み、表面は水面となるため距離は一致し、制
御装置９は、“最適水位”(19)と判断する。もし、最適
水位でないなら洗濯物ａは水面上に出ているため、(18)
の工程では同一距離にならず、“水を供給する”(13)の
工程に進み、前述と同一動作を繰り返す。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、洗剤が初期に投
入されているため、超音波で距離を測定する時、水面上
に泡ｂが立つ。超音波はこの泡ｂで吸収散乱されるた
め、水面に洗濯物ａが出ているか、いないかを正確に測
定することができず、最適水位かどうかも判断できない
という欠点を有していた。

本発明は上記問題点を解決するもので、泡が発生しても
超音波で洗濯槽内の水面の状況が判断することができ、
容易に最適水位であることが検知できる洗濯機を提供す
ることを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、洗濯機の洗濯槽
上方に超音波送信器と超音波受信器と送風機を設置し、
前記超音波送信器と超音波受信器を超音波距離計に接続
するとともに超音波距離計を制御装置に接続し、前記制
御装置をモータ駆動装置および給水弁駆動装置ならびに
前記送風機に接続して、それぞれを制御するように構成
し、洗濯槽内の水面と前記超音波距離計から得たデータ
による水面との高さが同じとき最適水位とするもので、
送風機の風を水面上に当てて、泡を飛ばしつつ超音波で
水面までの距離を測定することにより、水面の状況を正
確に測定することができる。

作用 この構成により、洗剤が初期に投入されていることで、
布（洗濯物）を水になじませるための撹拌時に水面に泡
が発生しても、送風機で風を送り、水面上の泡を取りつ
つ、超音波で距離を測定することができるので、正確に
水面上の状態を検出でき、最適水位の検知が可能とな
る。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第１
図において１は超音波送信器、２は超音波受信器で超音
波距離計３に接続され、超音波距離計３は制御装置９に
接続され、この制御装置９は、洗濯槽内の水位を検知す
る水位センサー４と、洗濯槽内に水を供給する給水弁５
の給水弁駆動装置６と、洗濯槽のパルセータを回転させ
るモータを駆動するモータ駆動装置７に接続され、さら
に洗濯槽上方に設置した送風機10にも接続されている。

次に、この構成における作用を第２図のフローチャート
に従って説明する。フローチャート内の(11)〜(19)まで
の工程は前述第４図のフローチャートと同一内容である
ので省略する。第４図との違いは(16)と(17)の工程の間
に“送風機で水面上に風を送る”(20)の工程が入ってい
ることである。つまり“モータを撹拌し、水を布をなじ
ませる”(16)の工程で、水面上に泡が生じるため、送風
機で泡を飛ばし、その後に“超音波で距離を測定する”
(17)の工程に入るのである。

発明の効果 以上本発明によれば、泡が発生しても水面の状態を超音
波で検出でき、最適水位の検知が可能となり、その実用
的効果は極めて大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図、第２図はその
フローチャート、第３図は従来の洗濯機の最適水位検知
装置の構成図、第４図はそのフローチャートである。 １…超音波送信器、２…超音波受信器、３…超音波距離
計、４…水位センサー、５…給水弁、７…モータ駆動装
置、９…制御装置、10…送風機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】洗濯槽内への水の供給を調整する給水弁を
   駆動させる給水弁駆動装置と、前記洗濯槽内の水位を検
   知する水位センサーと、前記水位センサーが所定水位を
   検知したときに前記給水弁駆動装置を駆動させて前記洗
   濯槽内への給水を停止する制御装置と、前記給水の停止
   後に前記洗濯槽内の水を攪拌するためのモータを駆動さ
   せるモータ駆動装置と、前記攪拌の停止後に前記洗濯槽
   内の水面に送風する送風機と、前記洗濯槽の上方に設け
   られ前記送風の終了後に前記洗濯槽内の水あるいは洗濯
   物へ超音波を送受信する超音波送受信器と、前記超音波
   送受信器より送受信された超音波の往復時間より前記超
   音波送受信器から前記水面あるいは洗濯物までの距離を
   測定する超音波距離計とを備え、前記制御装置は、前記
   超音波距離計での測定距離と前記超音波送受信器により
   得られる前記洗濯槽内の水位と、前記所定水位とが一致
   したときには前記洗濯槽内の水位が最適水位であると判
   断し、一致しないときには前記給水、前記攪拌、前記送
   風及び前記距離測定を行う洗濯機。