JPH0637042U - エアクッション艇の後部スカート構造 - Google Patents

エアクッション艇の後部スカート構造

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JPH0637042U
JPH0637042U JP7378992U JP7378992U JPH0637042U JP H0637042 U JPH0637042 U JP H0637042U JP 7378992 U JP7378992 U JP 7378992U JP 7378992 U JP7378992 U JP 7378992U JP H0637042 U JPH0637042 U JP H0637042U
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JP
Japan
Prior art keywords
air cushion
rear skirt
cushion boat
skirt
resistance
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Pending
Application number
JP7378992U
Other languages
English (en)
Inventor
志郎 小野
泰美 遠山
Original Assignee
三井造船株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スカート抵抗を低減できるエアクッション艇
の後部スカート構造を提供する。 【構成】 エアクッション艇1の後部スカート3をコー
ン状に形成すると共に、その内壁傾斜角βを、 55°≦β≦70° とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エアクッション艇の後部スカートの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、船首フィンガーは、艇速がある一定値を超えると、流体力の平均圧が クッション圧を上回り屈曲が生ずる。これによりスカート抵抗は、屈曲前に比べ て減少する。同様に、陸上の傷害物に対してもフィンガーが屈曲することにより 小さな抵抗で乗り越えることが可能となる。ところが、後部フィンガーの場合は 、艇が前進する際には、半円弧状膜の内側から海水が流入するため、膜張力が増 大し、フィンガーは安定な膜構造体として海水をすくい上げる可能性のあること か容易に想像できる。この現象を後部スカートによる海水のスクープと呼んでい る。スクープが発生すると、スカート抵抗が増大し、艇の走航性能に悪影響を及 ぼす。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、かかる従来の問題を克服するためになされたものであり、その目的 は、スカート抵抗を低減できるエアクッション艇の後部スカート構造を提供する ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成し得る本発明のエアクッション艇の後部スカート構造は、エア クッション艇の後部スカートをコーン状に形成すると共に、その内壁傾斜角βを 、 55°≦β≦70° としたことを特徴とするものである。
【0005】 ここで、後部スカートの内壁傾斜角βは、55°未満のときは、造波抵抗が極 端に増加し、70°を超えると後部スカートの形状安定性が悪化する。 このように、エアクッション艇の後部スカートをコーン状に形成すると共に、 その内壁傾斜角βを、55°≦β≦70°とすることにより、低速領域でのスカ ート抵抗を低減できる。
【0006】
【実施例】
以下、図面により本発明の実施例を説明する。 図1において、2は、エアクッション艇1の主艇体であり、主艇体2は、耐蝕 アルミニウム合金の溶接構造でできている。また、このエアクッション艇1は、 図示しないディーゼル機関によって駆動されるようになっている。
【0007】 さらに、このエアクッション艇1の後部スカート3は、バッグ4とコーン状の フィンガー5とによって構成されている。フィンガー5は、その前壁51と後壁 52のなす角度を敢えて90°以下とし、安定性を保つためにフィンガー内部の 空気圧をクッション圧より高めている。フィンガー後壁52の上端は、バッグ4 に接合されている。
【0008】 ここで、後部スカート模型を用いた水槽試験を後部スカート3の前壁傾斜角β をパラメータとして流速Vと抵抗Rの関係を図示すると図3のようになる。図3 において、破線はβが20°の場合、2点破線はβが40°の場合、1点破線は βが50°の場合、実線はβが60°の場合の流速Vと抵抗Rの関係をそれぞれ 示している。
【0009】 この図3から判るように、抵抗Rは流速Vとともに増加するが、ある速度を超 えると、急に減少する。減少し始める流速Vは、傾斜角βによって異なり、βが 大きい程、低い流速で減少し始める傾向を示す。この抵抗の急減は、フィンガー 5の屈曲に対応している。 本試験結果から低い流速でフィンガーを屈曲させるためには、βは大きい方が 良く、抵抗の最大値を押さえるためにも大きなβが有利であり、βは、 55°≦β≦70° …… (1) が望ましい。
【0010】 また、フィンガー5の後壁52には、フィンガー内部から作用する流体力によ って後部スカート3を下方に移動させないようにスカート3の後壁傾斜角αは、 α=60°±10° …… (2) に設定するのが望ましい。 上記のように、エアクッション艇の後部スカート3をコーン状に形成すると共 に、その内壁傾斜角βを、55°≦β≦70°とすることにより、低速領域での スカート抵抗を低減できるようになる。
【0011】 上記の後部スカート3は、上記形状に限定されるものではなく、例えば、図4 及び図5に示すように、前壁51を下辺部51aと上辺部51bの2段構成とし ても良い。
【0012】
【考案の効果】
上記のように、本発明は、エアクッション艇の後部スカートをコーン状に形成 すると共に、その内壁傾斜角βを、55°≦β≦70°としたことにより、スカ ート抵抗を低減できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエアクッション艇の後部スカー
トの断面図である。
【図2】本発明にかかるエアクッション艇の後部スカー
トの斜視図である。
【図3】後部スカートの前壁傾斜角βをパラメータとし
て流速Vと抵抗Rの関係を図である。
【図4】本発明にかかるエアクッション艇の後部スカー
トの他の実施態様を示す断面図である。
【図5】本発明にかかるエアクッション艇の後部スカー
トの他の実施態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 エアクッション艇 3 後部スカート β 内壁傾斜角

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクッション艇の後部スカートをコー
    ン状に形成すると共に、その内壁傾斜角βを、 55°≦β≦70° としたことを特徴とするエアクッション艇の後部スカー
    ト構造。
JP7378992U 1992-10-22 1992-10-22 エアクッション艇の後部スカート構造 Pending JPH0637042U (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529886A (en) * 1975-07-14 1977-01-25 Honda Tsushin Kogyo Kk Contactor
JPS5336819A (en) * 1976-09-15 1978-04-05 Nobuyoshi Suzuki Skirt fixing arrangement for hovercraft
JPS5846939U (ja) * 1981-09-11 1983-03-30 トヨタ自動車株式会社 可変旋回翼式燃焼装置
JP4110669B2 (ja) * 1999-05-13 2008-07-02 宇部興産株式会社 多孔質絶縁材料およびその積層体

Patent Citations (4)

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Effective date: 19971014