JPH063646Y2 - 薄型スロットマシン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスロットマシンの本体の厚みを小さくした薄型
スロットマシンに関するものである。

〔従来の技術〕

従来パチンコ遊技店において、パチンコ台と共に併設さ
れているスロットマシンは、その回胴として直径が約21
0mm程度のものを使用するのが一般的である。

この回胴の直径は、回胴の外周面上に様々の図柄を所定
の大きさで２１個前後表示するために必要なものである
が、このため従来のスロットマシンには次のような問題
点がある。

〔考案が解決しようとする課題〕

即ち、回胴の直径が210mm程度あるというこは、この回
胴が内装されるスロットマシン本体の厚み（奥行き量）
は少なくとも21cm以上必要（実際には奥行き量は30cm程
度ある）であり、このためパチンコ台と併設すると、両
者の台の厚みが異なるので、スロットマシンの厚みに合
せて設置場所を設定すると、パチンコ台を基準に見れ
ば、前面が不揃いになったり余計な設置空間を必要とす
るからである。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、本考案ではスロットマシン本体の厚さを小さく
して、パチンコ台と併設する場合であっても、パチンコ
台と前面がほぼ均一に揃い、しかも、余分な設置空間を
要しない薄型スロットマシンを提供することを目的とし
てなされたもので、その構成は、スロットマシン本体の
外箱の外形を、その奥行量と高さにおいてパチンコ台と
略同等程度の大きさに形成すると共に、この外箱の内部
に、直径が５０mm〜８０mm程度に形成され、且つ、外周
面にゲーム用の絵柄を表示した３個以上の回胴を、当該
回胴前面に上記絵柄を大きく見せる拡大レンズと該レン
ズの防護層とを重ねて設けたことを特徴とするものであ
る。

〔作用〕

回胴の直径を80mm程度以下に形成したので、この回胴を
収容する外箱の厚さは10〜17cm程度で足りると共に、箱
の厚さがパチンコ台と略同等であるのみならず、高さも
パチンコ台と略同等であるから、パチンコ台に併設して
も前面が不揃いになったり余計なスペースをとる問題は
ない。

〔実施例〕

次に本考案の実施例を図に拠り説明する。

第１図は本考案スロットマシンの一例の内部機構を省略
した側断面図、第２図は従来のスロットマシンの内部機
構を省略した一例の側断面図である。

而して、第２図に示す従来のスロットマシンＭは、その
回胴Ｒの直径が約200〜210mm程度であり、また、ゲーム
媒体として用いるメダルを貯溜するホッパ装置Ｈの奥行
き量が上記回胴Ｒの直径よりも大きかった。例えば、ス
ロットマシンＭの外箱Ｂの奥行き量ｄは回胴Ｒが収容さ
れている部分ｄ_１が220mm以上あり、また、ホッパ装置
Ｈの部分の奥行き量ｄ_２は300mm程度もあるのが一般的
であった。尚、Ｗは表示窓である。

このため、上記スロットマシンＭをパチンコ遊技場など
に於て、パチンコ台と横並びにして設置するには、例え
ば、パチンコ台（（図示せず））と上記スロットマシン
Ｍの前面を揃えて並べると、スロットマシンの奥行き量
がｄ_２であるゆえに、パチンコ台の背面には余計な空間
が生じ、また、パチンコ台とスロットマシンＭの背面を
略同面にして並べると前面が不揃い、つまりマシンが通
路側へ出張る張り出し量がパチンコ台と異なるため見晴
えもよくないのみならず、余計に出張っているスロット
マシンに合せて通路を形成するため、パチンコ台側の通
路は広すぎるものとなり、いずれにしてもパチンコ台と
スロットマシンを並べて設置する場合のスペース効率を
よくすることはできない。

そこで、本考案では、一例として第１図に示すようにス
ロットマシンＭの外箱１の大きさを、少なくともその奥
行き量ｄ_３と高さｈに於てパチンコ台の外箱（図示せ
ず）と略同等に形成し、この箱１の中に、前記奥行き量
ｄ_３内に収まる直径を有する回胴２を取付けたものであ
る。本考案では、上記奥行き量ｄ_３を10〜17cm程度で高
さｈをパチンコ台のそれと同じに形成すると共に、回胴
２をその直径を80mm程度に形成したものを取付けた。

この回胴２は、従来の210mm直径の回胴Ｒに比べ、周長
が約1/2以下程度しかない。従って、この周長の外周上
に、従来と同数の絵柄を表示するとなると絵柄の大きさ
は小さくならざるを得ない。

このため、この実施例では外箱１に於て、回胴２の前面
に形成した表示窓に合成樹脂製の拡大レンズ３を挿入
し、この手前側に防護層としてガラス板４を装着した。

拡大レンズ３を挿入したのは前記絵柄を拡大して見せる
ためであり、更にそのレンズ３の前面にガラス板４を装
着したのは、上記レンズ３の防護のためである。これ
は、レンズがプラスチック製の場合、プレーヤがタバコ
の火を押しつけたり、叩打したりすることがあるのに対
し、レンズを保護するためである。尚、図中３ａはレン
ズ３の支持部である。本考案ではレンズ３の外面が耐熱
コート処理等のハードコート処理がなされたものである
ときは、該ハードコートを防護層とし、上記ガラス板４
は設けないが、ハードコートとガラス層を重複させても
よい。

〔考案の効果〕

本考案は以上の通りであって、従来、回胴の直径が大き
いことに起因し、スロットマシンの奥行量を小さくする
ことができず、このためパチンコ台とスロットマシンと
を並べて設置する上で種々問題があったが、本考案は回
胴の直径を小さくすると共に、スロットマシンの外箱の
大きさをその厚さ（奥行き量）と高さにおいてパチンコ
台にそろえると共に、回胴の直径が小さくなっても、回
胴の外周面に表示された絵柄は、従来回胴の絵柄と同じ
大きさに見えるように拡大レンズを設ける一方、このレ
ンズ防護のための防護層をレンズ前面に配したので、パ
チンコ台と並べて設置するスロットマシンとしてきわめ
て好適である。

特に、このスロットマシンがパチンコ機と同様にパチン
コ球をゲーム媒体として用いる場合には、パチンコ球の
供給，排出機構をパチンコ機用のそれを共用できること
となるので、上記外形上の共通化と相俟って、既設のパ
チンコゲーム場に後から本考案スロットマシン設置する
上できわめて好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案スロットマシンの一例の内部機構を省略
した側断面図、第２図は従来のスロットマシンの内部機
構を省略した一例の側断面図である。 １…外箱、２…回胴、３…拡大レンズ、４…ガラス板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スロットマシン本体の外箱の外形を、その
   奥行量と高さにおいてパチンコ台と略同等程度の大きさ
   に形成すると共に、この外箱の内部に、直径が５０mm〜
   ８０mm程度に形成され、且つ、外周面にゲーム用の絵柄
   を表示した３個以上の回胴を、当該回胴前面に上記絵柄
   を大きく見せる拡大レンズと該レンズの防護層とを重ね
   て設けたことを特徴とする薄型スロットマシン。
2. 【請求項２】防護層は、拡大レンズのハードコート処理
   層、又は、前記レンズ前面の板ガラスにより形成した実
   用新案登録請求の範囲第１項の薄型スロットマシン。