JPH06349135A - 磁界ヘッドの昇降機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 進退移動するスライド板の貫通案内溝に係合
した作動軸を介して枢支点を中心として枢動する枢動フ
レームにより磁界ヘッドを段階的に昇降させて磁界ヘッ
ドのヘッドコアを光磁気ディスクに対し接触・離反させ
ることにより、部品点数を削減すると共にコストの低減
を実現させる。 【構成】 光磁気ディスクの半径方向に逆Ｌ字型の支持
部材２２を移動可能に設けてこの水平底部に光ピックア
ップを固定し、この光ピックアップに対向配置すべく一
端にヘッドコア１６を設け、磁界ヘッド１０の昇降機構
３８をこの磁界ヘッド１０の中間底部に形成された係止
部３４に枢動可能な枢動フレーム４２端部の案内軸３６
を係止し、この枢動フレーム４２中間側部に突設した作
動軸４０をスライド板４８の貫通案内溝４６に係止する
よう構成することにより、スライド板の進退移動動作に
より光磁気ディスクの記録面に対するヘッドコアの接触
・離反する位置を段階的に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁界ヘッドの昇降機構
に係り、特に光ピックアップから出力されるレーザ光軸
上に位置決めされた磁界ヘッドのヘッドコアをスライド
板の進退移動により光磁気ディスクに対し接触する位置
およびこの位置より離反する少なくとも２つ以上の位置
を段階的にとることができる磁界ヘッドの昇降機構に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、光磁気ディスクに対しレーザ
光を使用して情報の記録・再生を行う行うべく光ピック
アップから出力されるレーザ光軸上にヘッドコアを対向
位置決めした磁界ヘッドを昇降させる磁界ヘッドの昇降
機構では、この側面に配設されたスライド板に案内溝を
形成した部品を取り付け、スライド板の進退移動動作に
よりヘッドコアの昇降動作を段階的に制御するよう構成
されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
昇降機構は、スライド板に案内溝を形成した部品を取付
ける構成を採っているため、部品点数が増大し組立て並
びに加工工数の増加により、精度の低下と共にコスト高
の要因を招いていた。

【０００４】そこで、本発明の目的は、枢動フレームの
側面に前記作動軸と係合する貫通案内溝を形成したスラ
イド板を配設し、このスライド板を所定範囲内で進退移
動させた際前記磁界ヘッドを弾力的に揺動させてヘッド
コアを光磁気ディスクに対し接触する接触位置およびこ
の位置より離反する少なくとも２つ以上の位置をとるよ
う構成することにより、部品点数を削減することができ
ると共に案内溝をスライド板に直接加工することができ
るため組立て並びに加工精度が向上し、コストの低減を
実現することができる磁界ヘッドの昇降機構を提供する
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】先の目的を達成するた
め、本発明の磁界ヘッドの磁界ヘッドの昇降機構は、光
磁気ディスクに対しレーザ光を使用して情報の記録・再
生を行うべく光ピックアップから出力されるレーザ光軸
上にヘッドコアを対向位置決めした磁界ヘッドを昇降さ
せる磁界ヘッドの昇降機構において、前記磁界ヘッドの
昇降機構は、収納ケースのフレーム内に収納された光磁
気ディスクの半径方向に逆Ｌ字型の支持部材を移動可能
に設けてこの水平部に光ピックアップを固定し、この光
ピックアップより出力されるレーザ光軸上にヘッドコア
が対向配置されるようこのヘッドコアを金属板バネの一
端に設けると共にその他端に設けた磁界ヘッドの取付部
を前記支持部材の頂部に取着し、前記磁界ヘッドの中間
底部に折曲舌片を突設して係止部を形成し、この係止部
に係止すべく一端に前記磁界ヘッドと直交する案内軸を
設けると共に他端に枢支点を設けかつ中間側部に作動軸
を突設した枢動フレームを前記磁界ヘッドの直上に前記
枢支点を中心に枢動可能に跨設し、前記枢動フレームの
側面に前記作動軸と係合する貫通案内溝を階段状に形成
したスライド板を配設し、このスライド板の進退移動に
より前記磁界ヘッドを弾力的に揺動させて前記ヘッドコ
アを前記光磁気ディスクに対し接触する接触位置および
この位置より離間する少なくとも２つ以上の位置をとる
よう構成することを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明の磁界ヘッドの磁界ヘッドの昇降機構に
よれば、枢動フレームの側面に前記作動軸と係合する貫
通案内溝を形成したスライド板を配設し、このスライド
板を所定範囲内で進退移動させた際前記磁界ヘッドを弾
力的に揺動させてヘッドコアを前記光磁気ディスクに対
し接触する位置およびこの位置より離反する少なくとも
２つ以上の位置をとるよう構成することにより、部品点
数を削減することができると共に貫通案内溝をスライド
板に直接加工することができるため組立て並びにを工精
度が向上させ、さらにコストの低減を達成することがで
きる。

【０００７】

【実施例】次に、本発明に係る磁界ヘッドの昇降気候の
実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明
する。

【０００８】図１における（ａ）は磁界ヘッドの平面
図、（ｂ）は磁界ヘッドの側面図であり、図２は磁界ヘ
ッドの昇降機構の分解組立て斜視図を示す。

【０００９】この磁界ヘッドの昇降機構は、光磁気ディ
スクを収納保持した収納ケースをフレーム内に自動挿入
および位置決めをする一連の動作により進退移動するス
ライド板の作用により、光磁気ディスクに対しレーザ光
を使用して情報の記録・再生を行う光ピックアップに対
し、磁界ヘッド先端に設けられたヘッドコアを光磁気デ
ィスクに対し接触する位置およびこの位置より離反する
少なくとも２つ以上の位置をとることができるよう構成
したものである。

【００１０】すなわち、図１において、参照符号１０は
磁界ヘッドを示し、この磁界ヘッド１０は、導電性を有
する金属板バネ（ジンバルバネ）を細長状に形成したア
ーム１４の一端にヘッドコア１６を弾力的に取付けると
共に、その他端の若干屈曲させた部分に２個の通孔１８
ａ、１８ｂからなる取付部２０を形成し、この取付部２
０は図示しない駆動源により後述する収納ケース内に収
納保持された光磁気ディスク１２の半径方向に進退移動
するよう構成された支持部材２２の頂部に取付けられ
る。

【００１１】さらに詳しくは、前記支持部材２２は、逆
Ｌ字型に形成してその水平底部にレーザ光を収束するレ
ンズ２６を備えた光ピックアップ２４のピックアップブ
ロック２８を水平に固定し、かつその頂部に磁界ヘッド
１０の取付部２０を取付けるに際し、クランプ板３０を
介して挾着し取付部２０の通孔１８ａ、１８ｂに取付け
ネジ３２を挿通させて前記取付けネジ３２ａ、３２ｂに
対し前記通孔１８ａ、１８ｂの孔径の範囲内で調整可能
に構成される。

【００１２】このように支持部材を構成することによ
り、磁界ヘッド１０のヘッドコア１６中心を光ピックア
ップ２４から出力されるレーザ光の軸線上に容易に位置
決めすることができる。

【００１３】一方、昇降機構３８は、図２の斜視図に示
すように前記磁界ヘッド１０の中間底部に折曲舌片を突
設して係止部３４を形成し、この係止部３４に係止すべ
く一端に磁界ヘッド１０と直交する方向に所定長さの案
内軸３６を設けると共に他端両側に枢支点４４を設けた
矩形のフレーム４２を形成し、このフレーム４２の中間
一側部に作動軸４０を突設し、さらにフレーム４２の枢
支点４４を図示しない本体フレームに設けられたブラケ
ット５０に枢動可能に軸支して磁界ヘッド１０の直上に
跨設し、同時に前記作動軸４０を図示しない駆動源の作
用により進退移動して光磁気ディスク１２を収納保持し
た収納ケースを、前記本体フレーム内に自動挿入および
位置決めする一連の動作により進退移動するスライド板
４８の階段状に形成された貫通案内溝４６に係止するよ
う構成する。

【００１４】このように構成された昇降機構３８は、矩
形に形成されたフレーム４２の一端枢支点４４は両端支
持構造をとるため、剛性を備えることができる。

【００１５】次に昇降機構の動作を以下に説明する。す
なわち、人為的な操作により光磁気ディスク１２を収納
保持した収納ケースをフレーム内に若干挿入させると、
この挿入動作によりスイッチングされて図示しない駆動
機構が起動し、これにより収納ケースがフレーム内の所
定位置に引込まれその後、収納ケースの下降動作により
適正な位置に位置決めされる。続いて、連続する一連の
動作で直進移動するスライド板４８の動作により、この
貫通案内溝４６に係止されている作動軸４０を介してフ
レーム４２は枢支点４４を中心に枢動し、磁界ヘッド１
４先端に設けられたヘッドコア１６を光磁気ディスク１
２の記録面に対し接触または離反させ、またはその中間
位置をとり、再生（プレイバック）を行う場合等に使用
することができる。

【００１６】このように構成された本発明の昇降機構
は、光磁気ディスクを収納保持した収納ケースをフレー
ム内に自動挿入および位置決めをする一連の動作により
進退移動するスライド板の作用により、光磁気ディスク
に対しレーザ光を使用して情報の記録・再生を行う光ピ
ックアップに対し、磁界ヘッド先端に設けられたヘッド
コアを光磁気ディスクに対し接触する接触位置およびこ
の位置より離間する少なくとも２つ以上の位置を段階的
にとることができる。

【００１７】

【発明の効果】先に述べたように、本発明に係る磁界ヘ
ッドの昇降機構によれば、磁界ヘッドの昇降機構は、収
納ケースのフレーム内に収納された光磁気ディスクの半
径方向に逆Ｌ字型の支持部材を移動可能に設けてこの水
平部に光ピックアップを固定し、この光ピックアップよ
り出力されるレーザ光軸上にヘッドコアが対向配置され
るようこのヘッドコアを金属板バネの一端に設けると共
にその他端に設けた磁界ヘッドの取付部を前記支持部材
の頂部に取着し、前記磁界ヘッドの中間底部に折曲舌片
を突設して係止部を形成し、この係止部に係止すべく一
端に前記磁界ヘッドと直交する案内軸を設けると共に他
端に枢支点を設けかつ中間側部に作動軸を突設した枢動
フレームを前記磁界ヘッドの直上に前記枢支点を中心に
枢動可能に跨設し、前記枢動フレームの側面に前記作動
軸と係合する貫通案内溝を階段状に形成したスライド板
を配設し、このスライド板の進退移動により前記磁界ヘ
ッドを弾力的に揺動させて前記ヘッドコアを前記光磁気
ディスクに対し接触する接触位置およびこの位置より離
間する少なくとも２つ以上の位置をとるよう構成するこ
とにより、部品点数を削減することができると共に案内
溝をスライド板に直接加工することができるため加工精
度並びに組立精度を向上させ、コストの低減を実現する
ことができる等種々の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る磁界ヘッドの昇降機構の一実施例
を示し、図の（ａ）は磁界ヘッドの支持機構を示す要部
平面図であり、（ｂ）は磁界ヘッドの支持機構を示す要
部側面図である。

【図２】本発明に係る磁界ヘッドの昇降機構の分解組立
斜視図である。

【符号の説明】

１０ 磁界ヘッド １２ 光磁気ディスク １４ アーム １５ レーザ光軸 １６ ヘッドコア １８ａ、１８ｂ 通孔 ２０ 取付部 ２２ 支持部材 ２４ 光ピックアップ ２６ レンズ ２８ ピックアップブロック ３０ クランプ板 ３２ａ、２３ｂ 取付けネジ ３４ 係止部 ３６ 案内軸 ３８ 昇降機構 ４０ 作動軸 ４２ フレーム ４４ 枢支点 ４６ 貫通案内溝 ４８ スライド板 ５０ ブララケット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光磁気ディスクに対しレーザ光を使用し
   て情報の記録・再生を行うべく光ピックアップから出力
   されるレーザ光軸上にヘッドコアを対向位置決めした磁
   界ヘッドを昇降させる磁界ヘッドの昇降機構において、 前記磁界ヘッドの昇降機構は、収納ケースのフレーム内
   に収納された光磁気ディスクの半径方向に逆Ｌ字型の支
   持部材を移動可能に設けてこの水平部に光ピックアップ
   を固定し、この光ピックアップより出力されるレーザ光
   軸上にヘッドコアが対向配置されるようこのヘッドコア
   を金属板バネの一端に設けると共にその他端に設けた磁
   界ヘッドの取付部を前記支持部材の頂部に取着し、前記
   磁界ヘッドの中間底部に折曲舌片を突設して係止部を形
   成し、この係止部に係止すべく一端に前記磁界ヘッドと
   直交する案内軸を設けると共に他端に枢支点を設けかつ
   中間側部に作動軸を突設した枢動フレームを前記磁界ヘ
   ッドの直上に前記枢支点を中心に枢動可能に跨設し、前
   記枢動フレームの側面に前記作動軸と係合する貫通案内
   溝を階段状に形成したスライド板を配設し、このスライ
   ド板の進退移動により前記磁界ヘッドを弾力的に揺動さ
   せて前記ヘッドコアを前記光磁気ディスクに対し接触す
   る接触位置およびこの位置より離間する少なくとも２つ
   以上の位置をとるよう構成することを特徴とする磁界ヘ
   ッドの昇降機構。