JPH06343896A - 電気集じん装置 - Google Patents
電気集じん装置Info
- Publication number
- JPH06343896A JPH06343896A JP13849193A JP13849193A JPH06343896A JP H06343896 A JPH06343896 A JP H06343896A JP 13849193 A JP13849193 A JP 13849193A JP 13849193 A JP13849193 A JP 13849193A JP H06343896 A JPH06343896 A JP H06343896A
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- Japan
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- dust collecting
- electrode
- electrodes
- rectangular
- rectangular dust
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 集じん性能の向上を図った集じん装置を得
る。 【構成】 複数の角型集じん極１、同角型集じん極に同
軸に配置されるワイヤ型放電極２、角型集じん極の上方
に下方に向けて配置されるスプレーノズル７を有する電
気集じん装置において、各面ａの下端部が中央から下端
の角ｂへ向け下方傾斜で切り欠かれた角型集じん極１を
設け、洗浄時等の荷電電圧低下を抑える。
る。 【構成】 複数の角型集じん極１、同角型集じん極に同
軸に配置されるワイヤ型放電極２、角型集じん極の上方
に下方に向けて配置されるスプレーノズル７を有する電
気集じん装置において、各面ａの下端部が中央から下端
の角ｂへ向け下方傾斜で切り欠かれた角型集じん極１を
設け、洗浄時等の荷電電圧低下を抑える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ミストおよびダストを
発生させる工場等に設置される湿式タイプの電気集じん
装置に関する。
発生させる工場等に設置される湿式タイプの電気集じん
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、地球規模での環境問題に対する関
心が高まる中で、ダストやミストから成る粒子状物質を
種々の燃焼排気ガス中や環境換気中から除去あるいは回
収する、いわゆる「集じん技術」の分野においても、従
来以上の高効率化や装置のコンパクト化のニーズが年々
大きくなっている。
心が高まる中で、ダストやミストから成る粒子状物質を
種々の燃焼排気ガス中や環境換気中から除去あるいは回
収する、いわゆる「集じん技術」の分野においても、従
来以上の高効率化や装置のコンパクト化のニーズが年々
大きくなっている。
【０００３】この背景の下、コンパクトで高速流下で処
理出来る電気集じん装置が開発されている。図６〜図９
にその例を示す。
理出来る電気集じん装置が開発されている。図６〜図９
にその例を示す。
【０００４】図６、図７にて、たて形の角型ダクト０１
内に、下端が水平な角型集じん極１が４行４列に配置さ
れている。各角型集じん極１に同軸にワイヤ型放電極２
が配置されている。各放電極２は支持金具３を経て高電
圧発生装置５につながれている。
内に、下端が水平な角型集じん極１が４行４列に配置さ
れている。各角型集じん極１に同軸にワイヤ型放電極２
が配置されている。各放電極２は支持金具３を経て高電
圧発生装置５につながれている。
【０００５】また角型集じん極１の上方には下方に向け
てスプレーノズル７が配置され、洗浄液供給装置８につ
ながれている。なお図中４は支持碍子である。
てスプレーノズル７が配置され、洗浄液供給装置８につ
ながれている。なお図中４は支持碍子である。
【０００６】以上において、処理ガスは電極上部より導
入され、処理ガス中のダストあるいはミスト６が電極内
の電界中で帯電されて、角型集じん極１上に捕集され
る。その捕集されたダストあるいはミスト６は電極上部
に設置された洗浄液スプレーノズル７から噴霧される洗
浄液によって洗い流される。このとき集じん装置の性能
は、放電極２より流れる電流に依存し、電流値が大きい
ほど集じん性能は高くなる傾向がある。
入され、処理ガス中のダストあるいはミスト６が電極内
の電界中で帯電されて、角型集じん極１上に捕集され
る。その捕集されたダストあるいはミスト６は電極上部
に設置された洗浄液スプレーノズル７から噴霧される洗
浄液によって洗い流される。このとき集じん装置の性能
は、放電極２より流れる電流に依存し、電流値が大きい
ほど集じん性能は高くなる傾向がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置には次の
ような問題点があった。すなわち、電極を洗浄する目的
で実施する洗浄液噴霧条件下において、集じん極を流れ
る液滴が比較的大きな粒径となって集じん極下部で流れ
落ちる。図６、図８に示すように角型集じん極１下端が
水平になっているため、ワイヤ型放電極２に距離の最も
近い対向の集じん極１部分より落下する際に、この液滴
の電気抵抗の低い場合は集じん極につらなる液滴と放電
極の距離が更に近くなる。このため、絶縁破壊電圧が低
くなり、図８、図９に示すようにワイヤ型放電極２の最
も距離の近い液滴１０間においてスパーク１１が生じ
る。このスパークを回避するためには印加電圧を低く設
定する以外になく、結果として電流があまり多く流れず
に性能が低下する。
ような問題点があった。すなわち、電極を洗浄する目的
で実施する洗浄液噴霧条件下において、集じん極を流れ
る液滴が比較的大きな粒径となって集じん極下部で流れ
落ちる。図６、図８に示すように角型集じん極１下端が
水平になっているため、ワイヤ型放電極２に距離の最も
近い対向の集じん極１部分より落下する際に、この液滴
の電気抵抗の低い場合は集じん極につらなる液滴と放電
極の距離が更に近くなる。このため、絶縁破壊電圧が低
くなり、図８、図９に示すようにワイヤ型放電極２の最
も距離の近い液滴１０間においてスパーク１１が生じ
る。このスパークを回避するためには印加電圧を低く設
定する以外になく、結果として電流があまり多く流れず
に性能が低下する。
【０００８】またこの現象は処理ガス中のミスト量が多
い場合には、洗浄液噴霧時以外にも起こることが確認さ
れている。
い場合には、洗浄液噴霧時以外にも起こることが確認さ
れている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
するため次の手段を講ずる。
【００１０】すなわち、複数の角型集じん極と、同角型
集じん極に同軸に配置されるワイヤ型放電極と、上記角
型集じん極の上方に下方に向けて配置されるスプレー手
段を有する電気集じん装置において、各面の下端部が中
央から下端の角へ向け下方傾斜で切り欠かれた上記角型
集じん極を設けた。
集じん極に同軸に配置されるワイヤ型放電極と、上記角
型集じん極の上方に下方に向けて配置されるスプレー手
段を有する電気集じん装置において、各面の下端部が中
央から下端の角へ向け下方傾斜で切り欠かれた上記角型
集じん極を設けた。
【００１１】
【作用】上記手段において、ミスト等の集じん中、また
はスプレー手段により洗浄液で洗浄した場合、角型集じ
ん極に捕集されたミスト、または洗浄液は角型集じん極
の面を降下する。そして下端部で切り欠きに沿って下端
の角へ向けて降下した後、角から水滴となって落する。
従って落下水滴と放電極との距離が従来例（各面の中央
下端からも落下し下端部で放電）よりも長くなり、放電
極の電圧をより高くとることができる。よって集じん性
能の向上が図れる。
はスプレー手段により洗浄液で洗浄した場合、角型集じ
ん極に捕集されたミスト、または洗浄液は角型集じん極
の面を降下する。そして下端部で切り欠きに沿って下端
の角へ向けて降下した後、角から水滴となって落する。
従って落下水滴と放電極との距離が従来例（各面の中央
下端からも落下し下端部で放電）よりも長くなり、放電
極の電圧をより高くとることができる。よって集じん性
能の向上が図れる。
【００１２】
（１）本発明の第１実施例を図１〜図４により説明す
る。
る。
【００１３】なお、従来例で説明した部分は、同一の番
号をつけ説明を省略し、この発明に関する部分を主体に
説明する。
号をつけ説明を省略し、この発明に関する部分を主体に
説明する。
【００１４】図１、図２にて、ダクト０１の下部に角型
集じん極１が２列に配置される。各角型集じん極１に同
軸にワイヤ型放電極２が配置される。また角型集じん極
１の上方には、下方に向けてスプレーノズル７が配置さ
れ、洗浄液供給装置８につながれる。
集じん極１が２列に配置される。各角型集じん極１に同
軸にワイヤ型放電極２が配置される。また角型集じん極
１の上方には、下方に向けてスプレーノズル７が配置さ
れ、洗浄液供給装置８につながれる。
【００１５】図中３は支持金具、４は支持碍子、５は高
電圧発生装置、９は回収ホッパである。
電圧発生装置、９は回収ホッパである。
【００１６】角型集じん極１の下端部は図３に示すよう
に各面ａの中央から下端角ｂへ向け傾め下方に三角形に
切り欠かれている。
に各面ａの中央から下端角ｂへ向け傾め下方に三角形に
切り欠かれている。
【００１７】以上において処理ガスは装置の上部より導
入され、捕集したミスト及びダスト６は装置上部の洗浄
液スプレーノズル７からの洗浄液により洗い流されて装
置下部の回収ホッパ９に回収される。
入され、捕集したミスト及びダスト６は装置上部の洗浄
液スプレーノズル７からの洗浄液により洗い流されて装
置下部の回収ホッパ９に回収される。
【００１８】この装置により洗浄液噴霧時でのスパーク
条件を実験した結果を図４に、従来例とともに比較して
示す。
条件を実験した結果を図４に、従来例とともに比較して
示す。
【００１９】実験条件は、処理ガス流速Ｖ＝８ｍ／ｓ、
水スプレー量各集じん極当りｑ＝０．１ｌ／min 、角型
電極１のサイズは１００×１００mmとした。
水スプレー量各集じん極当りｑ＝０．１ｌ／min 、角型
電極１のサイズは１００×１００mmとした。
【００２０】まず集じん極下部形状をカットしない条
件、すなわち従来例の場合には、電極下部において放電
極と放電極に最も近い対向の集じん極から流れ落ちる液
滴間でスパークが見られ、そのときの荷電条件は、各集
じん極当り電圧Ｖ＝２６ｋＶ、電流Ｉ＝５ｍＡであっ
た。
件、すなわち従来例の場合には、電極下部において放電
極と放電極に最も近い対向の集じん極から流れ落ちる液
滴間でスパークが見られ、そのときの荷電条件は、各集
じん極当り電圧Ｖ＝２６ｋＶ、電流Ｉ＝５ｍＡであっ
た。
【００２１】次に本実施例のものでは、水滴は表面張力
により三角状にカットした傾斜面に沿って下端の角部ｂ
に集中して流れ落ちるため、放電極２と液滴間でのスパ
ークは見られず、より距離の近い集じん極１内部の放電
極２−集じん極１間でスパークが発生した。このときの
荷電条件は電圧Ｖ＝３０ｋＶ、電流Ｉ＝１０．５ｍＡに
まで向上した。
により三角状にカットした傾斜面に沿って下端の角部ｂ
に集中して流れ落ちるため、放電極２と液滴間でのスパ
ークは見られず、より距離の近い集じん極１内部の放電
極２−集じん極１間でスパークが発生した。このときの
荷電条件は電圧Ｖ＝３０ｋＶ、電流Ｉ＝１０．５ｍＡに
まで向上した。
【００２２】従って本実施例では図４に実線で示すよう
に、高い電流を流すことができ集じん効率が向上する。
に、高い電流を流すことができ集じん効率が向上する。
【００２３】（２）本発明の第２実施例を図５に示す。
本例は第１実施例の集じん極１の下端部を各面ａの中央
から下端の角ｂへ円弧状に切り欠いたものである。作用
効果は上記実施例とほぼ同様である。
本例は第１実施例の集じん極１の下端部を各面ａの中央
から下端の角ｂへ円弧状に切り欠いたものである。作用
効果は上記実施例とほぼ同様である。
【００２４】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
角型集じん極の下端部の各面を中央から下端の角へ向け
て切り欠いたので、洗浄液噴霧時の荷電障害による性能
低下は回避され、高性能化が実現された。
角型集じん極の下端部の各面を中央から下端の角へ向け
て切り欠いたので、洗浄液噴霧時の荷電障害による性能
低下は回避され、高性能化が実現された。
【図１】本発明の第１実施例の部分断面図である。
【図２】同実施例の図１のＡ−Ａ視図である。
【図３】同実施例の作用説明図である。
【図４】同実施例の作用説明図である。
【図５】本発明の第２実施例の集じん極下部の図であ
る。
る。
【図６】従来例の部分断面図である。
【図７】同従来例の図６のＢ−Ｂ視図である。
【図８】同従来例の作用説明図である。
【図９】同従来例の作用説明図である。
１ 角型集じん極 ２ ワイヤ型放電極 ３ 支持金具 ４ 支持碍子 ５ 高電圧発生装置 ６ ミスト、ダスト ７ スプレーノズル ８ 洗浄液供給装置 ９ 回収ホッパ １０ 水滴 １１ スパーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北 利知 兵庫県高砂市荒井町新浜２丁目８番25号 高菱エンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 複数の角型集じん極と、同角型集じん極
に同軸に配置されるワイヤ型放電極と、上記角型集じん
極の上方に下方に向けて配置されるスプレー手段を有す
る電気集じん装置において、各面の下端部が中央から下
端の角へ向け下方傾斜で切り欠かれた上記角型集じん極
を備えてなることを特徴とする電気集じん装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13849193A JPH06343896A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 電気集じん装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13849193A JPH06343896A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 電気集じん装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06343896A true JPH06343896A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15223352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13849193A Withdrawn JPH06343896A (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 電気集じん装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06343896A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011194375A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd | 湿式電気集塵機及び集塵方法 |
| JP2015202485A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 古河産機システムズ株式会社 | 湿式電気集塵機 |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP13849193A patent/JPH06343896A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011194375A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Sumitomo Metal Mining Engineering Co Ltd | 湿式電気集塵機及び集塵方法 |
| JP2015202485A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 古河産機システムズ株式会社 | 湿式電気集塵機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |