JPH06338425A - 変圧器巻線 - Google Patents
変圧器巻線Info
- Publication number
- JPH06338425A JPH06338425A JP12687093A JP12687093A JPH06338425A JP H06338425 A JPH06338425 A JP H06338425A JP 12687093 A JP12687093 A JP 12687093A JP 12687093 A JP12687093 A JP 12687093A JP H06338425 A JPH06338425 A JP H06338425A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating paper
- copper wires
- flat
- transformer winding
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 線巻の耐熱特性を向上させると共に許容電流
密度を向上させることが可能な変圧器巻線を提供するこ
とにある。 【構成】 全周ほぼ均等に被覆絶縁した平角銅線を複数
本一体にし、その外周囲を均等に被覆絶縁して構成し、
前記平角銅線を被覆する絶縁紙の耐熱性は前記複数本一
体にした平角銅線を絶縁被覆する絶縁紙の耐熱性より高
いものを用いて構成する。
密度を向上させることが可能な変圧器巻線を提供するこ
とにある。 【構成】 全周ほぼ均等に被覆絶縁した平角銅線を複数
本一体にし、その外周囲を均等に被覆絶縁して構成し、
前記平角銅線を被覆する絶縁紙の耐熱性は前記複数本一
体にした平角銅線を絶縁被覆する絶縁紙の耐熱性より高
いものを用いて構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は変圧器巻線にかかり、特
に、平角銅線を使用した変圧器巻線に関する。
に、平角銅線を使用した変圧器巻線に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、電力需要の増大によって、変圧器
の容量は、増大しつつある。そのような大容量変圧器に
使用する変圧器巻線の導体寸法は大きくなる。ところが
大きな導体寸法の銅線を使用すると、導体内部で渦電流
損が生じ、変圧器の効率を低下させる。従って、渦電流
損の低減を図った導体が使用されている。その導体の１
例として、全周ほぼ均等に被覆絶縁した個々の平角銅線
を複数本一括し、さらにその上から全周ほぼ均等に被覆
絶縁してなる複合平角銅線がある。その複合平角線の例
を図１に示す。図１において、その平角銅線１に絶縁紙
２がそれぞれ全周にほぼ均等に絶縁被覆して有る。そし
て、その絶縁被覆した導体が例えば３本一括され、その
上からほぼ全周均等に絶縁紙３によって絶縁されて、１
本の導体としてある。そして、変圧器巻線においては、
その一括された導体を使用して、例えば円板状に巻線を
構成している。
の容量は、増大しつつある。そのような大容量変圧器に
使用する変圧器巻線の導体寸法は大きくなる。ところが
大きな導体寸法の銅線を使用すると、導体内部で渦電流
損が生じ、変圧器の効率を低下させる。従って、渦電流
損の低減を図った導体が使用されている。その導体の１
例として、全周ほぼ均等に被覆絶縁した個々の平角銅線
を複数本一括し、さらにその上から全周ほぼ均等に被覆
絶縁してなる複合平角銅線がある。その複合平角線の例
を図１に示す。図１において、その平角銅線１に絶縁紙
２がそれぞれ全周にほぼ均等に絶縁被覆して有る。そし
て、その絶縁被覆した導体が例えば３本一括され、その
上からほぼ全周均等に絶縁紙３によって絶縁されて、１
本の導体としてある。そして、変圧器巻線においては、
その一括された導体を使用して、例えば円板状に巻線を
構成している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この様な複合平角線を
使用した変圧器巻線においては、次のような問題点があ
る。例えば油入変圧器においては、絶縁油が巻線間を流
れ、冷却している。当然、発熱部分は、銅線部分が主で
ある。複合平角線を使用した円板巻線部分では、図１の
Ａ面、Ｂ面から冷却している。従って、絶縁した平角線
が重なる部分のＤ，Ｃ面での冷却は期待できない。この
様なことから、平角線を絶縁被覆している絶縁紙２の部
分の熱は、絶縁被覆線を一括絶縁している絶縁紙３より
高くなる。そのため、銅線の許容電流密度は、絶縁紙２
の耐熱強度によって決まってくる。
使用した変圧器巻線においては、次のような問題点があ
る。例えば油入変圧器においては、絶縁油が巻線間を流
れ、冷却している。当然、発熱部分は、銅線部分が主で
ある。複合平角線を使用した円板巻線部分では、図１の
Ａ面、Ｂ面から冷却している。従って、絶縁した平角線
が重なる部分のＤ，Ｃ面での冷却は期待できない。この
様なことから、平角線を絶縁被覆している絶縁紙２の部
分の熱は、絶縁被覆線を一括絶縁している絶縁紙３より
高くなる。そのため、銅線の許容電流密度は、絶縁紙２
の耐熱強度によって決まってくる。
【０００４】本発明は、上記の点に鑑み成されたもので
その目的は、巻線の耐熱特性を上昇させると共に許容電
流密度を向上させることの出来る変圧器巻線を提供する
ことにある。
その目的は、巻線の耐熱特性を上昇させると共に許容電
流密度を向上させることの出来る変圧器巻線を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、全周ほぼ均等
に被覆絶縁した平角銅線を複数本一体にし、その外周囲
を均等に被覆絶縁して構成する。さらに、前記平角銅線
を被覆する絶縁紙の耐熱性は前記複数本一体にした平角
銅線を絶縁被覆する絶縁紙の耐熱性より高いものを用い
て構成する。
に被覆絶縁した平角銅線を複数本一体にし、その外周囲
を均等に被覆絶縁して構成する。さらに、前記平角銅線
を被覆する絶縁紙の耐熱性は前記複数本一体にした平角
銅線を絶縁被覆する絶縁紙の耐熱性より高いものを用い
て構成する。
【０００６】
【作用】この様に構成された本発明においては、平角銅
線と接している絶縁被覆の耐熱性が絶縁油と接している
絶縁被覆の耐熱性より高くなっているため、銅線部分の
耐熱性を高めることができる。そのため、銅線の電流密
度を高めることが出来るので大容量変圧器巻線を得るこ
とが可能となる。
線と接している絶縁被覆の耐熱性が絶縁油と接している
絶縁被覆の耐熱性より高くなっているため、銅線部分の
耐熱性を高めることができる。そのため、銅線の電流密
度を高めることが出来るので大容量変圧器巻線を得るこ
とが可能となる。
【０００７】
【実施例】図面を参照して本発明の一実施例を説明す
る。平角銅線１外周囲を絶縁紙２にてほぼ均等に被覆す
る。この絶縁被覆した絶数本（図示では３本）を一体に
して、その外周囲を均等に絶縁紙３にて被覆して変圧器
巻線を構成する。そして、本実施例においては、平角銅
線を絶縁する絶縁紙２の耐熱強度を、平角銅線を一括し
て絶縁被覆する絶縁紙３の耐熱強度より高めた構成とす
る。
る。平角銅線１外周囲を絶縁紙２にてほぼ均等に被覆す
る。この絶縁被覆した絶数本（図示では３本）を一体に
して、その外周囲を均等に絶縁紙３にて被覆して変圧器
巻線を構成する。そして、本実施例においては、平角銅
線を絶縁する絶縁紙２の耐熱強度を、平角銅線を一括し
て絶縁被覆する絶縁紙３の耐熱強度より高めた構成とす
る。
【０００８】この様に構成された本発明の一実施例にお
いては、次のような作用効果が生じる。 （１）平角線を絶縁している絶縁紙の耐熱温度が冷却の
ための絶縁油が接触している一括被覆の絶縁紙より高く
して有るので、銅線部分の温度を絶縁油部分の温度より
高くすることができるので、耐熱特性の優れた変圧器巻
線が得られる。
いては、次のような作用効果が生じる。 （１）平角線を絶縁している絶縁紙の耐熱温度が冷却の
ための絶縁油が接触している一括被覆の絶縁紙より高く
して有るので、銅線部分の温度を絶縁油部分の温度より
高くすることができるので、耐熱特性の優れた変圧器巻
線が得られる。
【０００９】（２）銅線部分の温度を高くできるので、
銅線の電流密度を高めることが出来、大容量の変圧器巻
線を得ることが出来る。 （３）銅線部分の温度を高くすることが出来るので、冷
却のための絶縁油を冷却するためのクーラーの台数が少
なくて済み、変圧器が小型化できる。同様に、絶縁油類
を対流循環させるためのポンプの台数も少なくて済む。
そのため、変圧器の補機の台数が少なくて済み、それだ
け、効率の良い変圧器が得られる。
銅線の電流密度を高めることが出来、大容量の変圧器巻
線を得ることが出来る。 （３）銅線部分の温度を高くすることが出来るので、冷
却のための絶縁油を冷却するためのクーラーの台数が少
なくて済み、変圧器が小型化できる。同様に、絶縁油類
を対流循環させるためのポンプの台数も少なくて済む。
そのため、変圧器の補機の台数が少なくて済み、それだ
け、効率の良い変圧器が得られる。
【００１０】
【発明の効果】以上述べたごとく本発明によれば、銅線
部分の電流密度を高め、銅線部分の温度を上昇させるこ
とが出来るので、大容量の変圧器巻線が得られる。さら
に、変圧器本体も小型化も計ることが可能となる。
部分の電流密度を高め、銅線部分の温度を上昇させるこ
とが出来るので、大容量の変圧器巻線が得られる。さら
に、変圧器本体も小型化も計ることが可能となる。
【図１】本発明の一実施例の変圧器巻線の例解図。
１…平角銅線、２…絶縁紙、３…絶縁紙。
Claims (1)
- 【請求項１】 全周ほぼ均等に被覆絶縁した平角銅線を
複数本一体にし、その外周囲を均等に被覆絶縁してなる
変圧器巻線において、前記平角銅線を被覆する絶縁紙の
耐熱性は前記複数本一体にした平角銅線を絶縁被覆する
絶縁紙の耐熱性より高いことを特徴とする変圧器巻線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12687093A JPH06338425A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 変圧器巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12687093A JPH06338425A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 変圧器巻線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06338425A true JPH06338425A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14945881
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12687093A Pending JPH06338425A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 変圧器巻線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06338425A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011093543A1 (ko) * | 2010-01-29 | 2011-08-04 | 주식회사 비티원 | 와전류 및 자기이력 손실이 적은 변압기 및 그 제조방법 |
| CN104934116A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-09-23 | 无锡锡洲电磁线有限公司 | 一种纸绝缘组合导线结构 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP12687093A patent/JPH06338425A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011093543A1 (ko) * | 2010-01-29 | 2011-08-04 | 주식회사 비티원 | 와전류 및 자기이력 손실이 적은 변압기 및 그 제조방법 |
| CN104934116A (zh) * | 2015-06-24 | 2015-09-23 | 无锡锡洲电磁线有限公司 | 一种纸绝缘组合导线结构 |
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