JPH0633766U - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH0633766U
JPH0633766U JP7084992U JP7084992U JPH0633766U JP H0633766 U JPH0633766 U JP H0633766U JP 7084992 U JP7084992 U JP 7084992U JP 7084992 U JP7084992 U JP 7084992U JP H0633766 U JPH0633766 U JP H0633766U
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piston
oil
relief port
cylinder
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JP7084992U
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孝義 篠原
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスタシリンダのポペット弁のシール性及び
応答性を向上させる。 【構成】 シリンダ本体1に形成された前部油溜室14
fと、シリンダ孔11 に摺動自在に嵌合する前部ピスト
ン2fの前方に画成された前部油圧室3fとは、油孔1
5、補給油室7f、リリーフポート16及びポペット弁
17を介して連通する。ポペット弁17は、前部ピスト
ン2fの前端に摺動自在に嵌合されて戻しばね30fで
後方に付勢された弁函31と、この弁函31の内部に遊
嵌された弁体35と、前部ピストン2fの前端に形成さ
れた弁座36と、弁体35を弁座から離間する方向に付
勢する弁ばね37とを備える。前部ピストン2fが前進
して弁函31に対して相対移動すると、直ちに弁座66
が弁体35に着座してリリーフポート16を閉塞し、前
部油室3fに油圧が発生する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の油圧ブレーキ、クラッチ等を作動させるマスタシリンダに 関し、特に、シリンダ本体と、このシリンダ本体のシリンダ孔に摺動自在に嵌合 するピストンと、このピストンの前端とシリンダ孔とによって画成される油圧室 と、ピストンの内部を貫通して油溜と油圧室とを接続するリリーフポートと、ピ ストンの前進に連動してリリーフポートを閉塞するポペット弁とを備えたものの 改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるマスタシリンダは、例えば実開平3−47856号公報に開示されてい るように、既に知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のマスタシリンダは、ピストンに形成したリリーフポート とシリンダ孔に形成した圧力室との連通を遮断するポペット弁の弁体が、それと 一体に形成されたコネクティングロッドを介して保持されているため、そのコネ クティングロッドを案内するホルダやばね座のセンタリング精度が悪いと弁体が 傾いて弁座に正確に着座しなくなるばかりか、ばね座から受ける摩擦力で弁体が ピストンと共に移動してしまい、閉弁タイミングが遅れて応答性が低下する虞が ある。
【0004】 本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、マスタシリンダのポペット弁 のシール性及び応答性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ポペット弁が、ピストンの前端に前後 方向に所定距離だけ摺動可能に支持された弁函と、この弁函を後方に付勢する戻 しばねと、この戻しばねで付勢された弁函の後退限を規制する後退限規制手段と 、弁函の内部に遊嵌されてピストンの前進によりリリーフポートの前端開口部に 形成した弁座に着座可能な弁体と、この弁体を弁函の内部で弁座から離間する方 向に付勢する弁ばねとを備えたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】
以下、図面により本考案の実施例を説明する。
【0007】 図1及び図2は本考案の一実施例を示すもので、図1は自動車のブレーキ用タ ンデム形マスタシリンダの縦断面図、図2は図1の2部拡大図である。
【0008】 先ず、図1において、シリンダ本体1には前端を閉じたシリンダ孔11 が形成 されており、このシリンダ孔11 に前部ピストン2f及び後部ピストン2rが摺 動自在に嵌合される。その前部ピストン2fは、シリンダ孔11 前端壁との間に 前部油圧室3fを画成し、また前,後部ピストン2f,2rは、その間に後部油 圧室3rを画成し、これら油圧室3f,3rの出力ポート4f,4rに自動車の 2系統のブレーキ油圧回路がそれぞれ接続される。
【0009】 前,後部ピストン2f,2rは、前面が前,後部油圧室3f,3rにそれぞれ 臨むカップシール5,5が前端に装着され、また前部ピストン2fは、上記カッ プシール5とリップの向きを逆にした2次カップシール6が後端に装着される。
【0010】 前,後部ピストン2f,2rは、それぞれ中間部を小径にしてシリンダ孔11 内周面との間に補給油室7f,7rを画成し、これら補給油室7f,7rをカッ プシール5,5の背面に連通させる油孔8f,8rがピストン2f,2rの前端 部に穿設される。
【0011】 シリンダ本体1の上側部には、前部油圧室3fに隣接して円筒状の補助油溜1 0が一体に突設され、その上端部に合成樹脂製の主油溜11が嵌着される。主油 溜11には、公知のフロート式油面センサ12が設置されていて、主油溜11内 の油面が規定レベル以下に低下すると、図示しない警報器に作動信号を送るよう になっている。
【0012】 補助油溜10は、シリンダ本体1と一体の隔壁13により前,後部油溜室14 f,14rに仕切られており、各ピストン2f,2rが所定の後退限に位置する とき、前部油溜室14fがシリンダ本体1に形成した油孔15、補給油室7f、 前部ピストン2fの内部に形成したリリーフポート16及び前部ピストン2fの 前端に設けたポペット弁17を介して前部油圧室3fに連通し、また後部油溜室 14rから後方へ延びる油路18がリリーフポート19及びサプライポート20 を介して後部油圧室3r及び補給油室7rに連通する。
【0013】 前端に後部ピストン2rを支持して後方に延出するピストンロッド21は、シ リンダ孔11 の後部に嵌着されてサークリップ22で固定されたピストンガイド 23にシール部材24を介して前,後摺動自在に案内され、該ピストンガイド2 3の前端に当接することにより後退限を規制される。そしてピストンロッド21 には、図示しないブレーキペダルにより操作されるブースタの出力杆25が連接 される。
【0014】 前,後ピストン2f,2r間には、前部ピストン2fの後退限を決定するピス トン間隔規制手段26が設けられる。ピストン間隔規制手段26は、後部ピスト ン2rの前端にボルト27により固定された固定座板28と、上記ボルト27上 を限られたストロークで摺動し得る可動座板29と、両座板28,29間に縮設 された後部戻しばね30rとから構成される。
【0015】 次に、図2を併せて参照しながらポペット弁17の構造を説明する。
【0016】 前部ピストン2fの前端には後面が開放した概略カップ状の弁函31が前,後 摺動自在に嵌合される。弁函31の摺動可能範囲は、前部ピストン2fの外周に 嵌着したストッパリング32を、弁函31の内周に形成した所定の前,後方向幅 を有するスライド溝311 に遊嵌させることにより規制される。弁函31の内部 には、金属製の本体部33にゴム製の弁部34を結合してなる弁体35が、その 姿勢を固定されることなく遊嵌される。弁体35は、その本体部33を弁函31 の底部312 に当接した状態に保持し、且つ弁部34を前部ピストン2fの前端 に形成した弁座36から離間させるべく、弁ばね37で前方に付勢される。また 弁函31には、弁体35の本体部33前面を前部油圧室3fに連通させる複数の 油孔315 …が形成される。
【0017】 而して、ポペット弁17が図示した開弁位置にあるとき、前部油溜室14fは 、油孔15、補給油室7f、リリーフポート16、弁座36と弁体35間の隙間 及び弁函31の油孔313 …を介して前部油圧室3fに連通する。
【0018】 弁函31の前部に突設した雄ねじ部314 には頭部381 を有するガイドロッ ド38が螺合しており、このガイドロッド38はシリンダ孔11 の前端壁に設け た座板39に摺動自在に嵌合される。弁函31は座板39との間に縮設した前部 戻しばね30fによって後方に付勢れており、その後退限はガイドロッド38の 頭部381 が座板39の内面に当接することにより規制される。前記ガイドロッ ド38及び座板39は、弁函31の後退限規制手段40を構成する。弁函31が 前記後退限にあるとき、弁函31は前部ピストン2fに対して相対的に前進した 位置にあり、従って弁体35は弁座36から離間した状態にある。
【0019】 次に、この実施例の作用について説明する。
【0020】 ブースタの出力杆25により後部ピストン2rを前進させると、後部ピストン 2rのカップシール5がリリーフポート19の開口位置を過ぎた瞬間に後部油圧 室3rとリリーフポート19との連通が断たれるため、後部ピストン2rの前進 量に応じて後部油圧室3rの油圧が上昇し、その油圧は後部ポート4rを介して 対応するブレーキキャリパに伝達される。
【0021】 後部ピストン2fが前進すると、後部油圧室3rに発生した油圧及び後部戻し ばね30rの弾発力によって、前部ピストン2fが前進する。前部ピストン2f の前進開始当初、前部戻しばね30fで後方に付勢された弁函31は停止してい るため、前部ピストン2fは弁函31に対して相対的に前進する。その結果、前 部ピストン2fの前端に形成した弁座36が弁ばね37に抗して直ちに弁体35 に着座してポペット弁17が閉弁し、リリーフポート16と前部油圧室3fとの 連通が遮断される。前部ピストン2fが更に前進すると、弁函31は前部戻しば ね30fを圧縮しながら前部ピストン2fと一体に前進し、前部ピストン2fの 前進量に応じて前部油圧室3fに発生した油圧が前部ポート4fを介して対応す るブレーキキャリパに伝達される。
【0022】 上述のように前部ピストン2fの前進に伴って弁体35の弁部34が弁座36 に着座すると、前部油圧室3fに発生した油圧が弁函31の油孔315 …から弁 体35の本体部33前面に作用して弁部34を弁座36に密着させるため、たと え弁函31が傾いた場合であっても、その傾きに影響されることなく弁体35を 弁座36に密着させることが可能となり、ポペット弁17のシール性が向上する 。尚、弁函31の油孔315 …は省略することも可能であり、その場合には弁函 31内部の油圧が弁体35の外周から本体部33前面に作用することになる。
【0023】 ブースタの作動を解除すると前,後ピストン2f,2rは戻しばね30f,3 0rの弾発力で所定の後退限まで戻され、その過程で前,後部油圧室3f,3r が減圧すると、カップシール5,5の外周部がその前,後の圧力差によって前方 に撓み、その隙間と各ピストン2f,2rの油孔8f,8rとを介して補給油室 7f,7rから油圧室3f,3rへの作動油の補給が行われる。このとき過剰補 給が行われれば、前部ピストン2fにおいては開弁したポペット弁17、リリー フポート16、補給油室7f及び油孔15を介して、また後部ピストン2rにお いてはリリーフポート19及び油路18を介して補助油溜10に作動油が戻され る。
【0024】 而して、前部ピストン2fの前端に弁函31を摺動自在に支持するとともに、 この弁函31の内部にコネクティングロッドを持たない弁体35を遊嵌させたこ とにより、前部ピストン2fの前進時に弁座36を弁体35に速やかに且つ正確 に着座させてリリーフポート16を確実に閉塞することができ、これによりポペ ット弁のシール性及び応答性を向上させることができる。
【0025】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので なく、種々の小設計変更を行うことができる。
【0026】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ポペット弁の弁函をピストンに摺動可能に支持 させるとともに、この弁函の内部にピストンの前端に形成した弁座に着座可能な 弁体を遊嵌させたので、ピストンを弁函に対してスムーズに前進させて弁座を弁 体に速やかに着座させることができ、これによりポペット弁の閉弁時の応答性を 向上させて液損を減少させることが可能となる。しかも、弁函の内部に遊嵌され た弁体は油圧室に発生した油圧で弁座に着座するため、弁函の傾きに影響される ことなく弁座に馴染んでポペット弁のシール性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すタンデム型マスタシリ
ンダの縦断面図
【図2】図1の2部拡大図
【符号の説明】
1 シリンダ本体 11 シリンダ孔 2f 前部ピストン(ピストン) 3f 前部油圧室(油圧室) 11 主油溜(油溜) 16 リリーフポート 17 ポペット弁 30f 前部戻しばね(戻しばね) 31 弁函 35 弁体 36 弁座 37 弁ばね 40 後退限規制手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体(1)と、このシリンダ本
    体(1)のシリンダ孔(11 )に摺動自在に嵌合するピ
    ストン(2f)と、このピストン(2f)の前端とシリ
    ンダ孔(11 )とによって画成される油圧室(3f)
    と、ピストン(2f)の内部を貫通して油溜(11)と
    油圧室(3f)とを接続するリリーフポート(16)
    と、ピストン(2f)の前進に連動してリリーフポート
    (16)を閉塞するポペット弁(17)とを備えたマス
    タシリンダにおいて、 ポペット弁(17)が、ピストン(2f)の前端に前後
    方向に所定距離だけ摺動可能に支持された弁函(31)
    と、この弁函(31)を後方に付勢する戻しばね(30
    f)と、この戻しばね(30f)で付勢された弁函(3
    1)の後退限を規制する後退限規制手段(40)と、弁
    函(31)の内部に遊嵌されてピストン(2f)の前進
    によりリリーフポート(16)の前端開口部に形成した
    弁座(36)に着座可能な弁体(35)と、この弁体
    (35)を弁函(31)の内部で弁座(36)から離間
    する方向に付勢する弁ばね(37)とを備えたことを特
    徴とする、マスタシリンダ。
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