JPH06332541A - サーボ系における速度特性改善方法および速度特性を改善したサーボ系 - Google Patents

サーボ系における速度特性改善方法および速度特性を改善したサーボ系

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JPH06332541A
JPH06332541A JP5121498A JP12149893A JPH06332541A JP H06332541 A JPH06332541 A JP H06332541A JP 5121498 A JP5121498 A JP 5121498A JP 12149893 A JP12149893 A JP 12149893A JP H06332541 A JPH06332541 A JP H06332541A
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JP
Japan
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time
clk
latch
speed
feedback
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Application number
JP5121498A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hagiwara
正 萩原
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全速度領域における高い精度の速度検知を可
能とし、全速度領域で安定度の高い速度制御を実現する
こと。 【構成】 インクリメンタル・エンコーダ21により検
出されたフィードバックパルスを、一定のサンプリング
タイム毎に位置カウンタ22により計数しフィードバッ
クパルス数NFBP を計数する。また、時間間隔TCLK
発生する基準クロックをタイムカウンタ24により計数
して、フィードバックパルスが発生する毎にラップラッ
チ25にラッチする。そして、次のサンプリングタイム
開始時のラップラッチ25の値をタイムラッチ26にラ
ッチすることにより、パルス数NFB P を計数するに要し
た期間における基準クロック数NCLK を求める。次に、
求めた上記値とフィードバックパルスの分解能ΔDか
ら、(式)V=NFBP ×ΔD/(NCLK ×TCLK )によ
り制御対象の速度Vを算出し制御対象を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクリメンタル方式の
エンコーダを位置検出器および速度検出器に使用してフ
ィードバック制御を行うサーボ系における速度特性改善
方法および速度特性を改善したサーボ系に関し、特に本
発明は、全速度領域で安定度の高い速度制御を行うこと
を可能としたサーボにおける速度特性改善方法および速
度特性を改善したサーボ系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクリメンタル方式のエンコーダを位
置検出器および速度検出器に使用してフィードバック制
御を行うソフトウェアサーボ系において、インクリメン
タル・エンコーダが出力するフィードバックパルスより
速度を求める方式としては、パルスカウント方式およ
び周期計測方式が広く知られている。
【0003】のパルスカウント方式は、一定のサンプ
リングタイム間のフィードバックパルス数を計測するた
めの位置カウンタを、同時に速度カウンタとして使用す
る方法であり、その際、速度は次の(1)式で算出され
る。 V=NFBP ×ΔD/TSMP (1) 上記式(1)において、 V :速度〔mm/sec〕 NFBP :サンプリングタイム間のフィードバックパルス
数〔pulse〕 ΔD :フィードバックパルス分解能〔mm/puls
e〕 TSMP :サンプリングタイム〔sec〕 また、の周期計測方式はフィードバックパルス間の時
間を一定の基準クロックで計測して速度を算出する方式
であり、その際、速度は次の(2)式で算出される。
【0004】 V=ΔD×1/(NCLK ×TCLK ) (2) 上記式(2)において、 V :速度〔mm/sec〕 ΔD :フィードバックパルス分解能〔mm/puls
e〕 1 :パルス数(1〔pulse〕) NCLK :フィードバックパルス間の基準クロック数 TCLK :基準クロックの周期〔sec〕
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した
のパルスカウント方式は簡単なハードウェアおよびソフ
トウェアで速度が算出できる反面、低速回転ではフィー
ドバックパルスの周期が長くなるため、サンプリングタ
イム間にカウントできるフィードバックパルス数が少な
くなり、測定誤差が大きくなるという欠点がある。その
結果、特に低速領域での速度帰還の誤差により、制御対
象のモータおよびその負荷に発振現象を引き起こす原因
となることもある。
【0006】また、上記したの周期計測方式は高速回
転でフィードバックパルスの周期が短くなるため、フィ
ードバックパルス間にカウントできる基準クロック数が
少なくなり測定誤差が大きくなるという欠点がある。そ
の結果、パルスカウント方式とは逆に、高速領域での速
度帰還の誤差により、制御対象のモータおよびその負荷
に発振を引き起こす原因となることもある。
【0007】さらに、周期計測方式では、フィードバッ
クパルスがサンプリングタイムと非同期であるため、ソ
フトウェアで速度を取り込むタイミングを割り込み要求
で発生しなければならず、高速回転時にはソフトウェア
の負荷が大きくなり、処理が追いつかなくなるという欠
点もある。本発明は上記した従来技術の欠点を改善する
ためになされたものであって、全速度領域において高い
精度の速度検知が可能であり、全速度領域で安定度の高
い速度制御を実現することができる、サーボ系における
速度特性改善方法および速度特性を改善したサーボ系を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。同図において、21はインクリメンタル
・エンコーダ、22はインクリメンタル・エンコーダ2
1が出力するフィードバックパルスを一定のサンプリン
グタイム間に計数する位置カウンタ、23は位置カウン
タの出力を保持するラッチ、24は所定時間間隔で発生
する基準クロックをカウントするタイムカウンタ、25
はフィードバックパルスが発生する毎にタイムカウンタ
24の計数値をラッチするラップラッチ、26はサンプ
リングタイム開始時にラップラッチ25に保持されたタ
イムカウンタ24の計数値をラッチするタイムラッチ、
27はタイムカウンタ24の出力からラップラッチ25
の出力を減算する減算器、28はラッチ23とタイムラ
ッチ26の出力に基づき速度を算出する速度算出手段、
29は回転方向反転時、タイムカウンタ24、ラップラ
ッチ25、タイムラッチ26をリセットするリセット手
段である。
【0009】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、図1に示すように、インクリメンタル方式
のエンコーダ21を速度検出器として使用して、制御対
象の速度、もしくは、位置および速度をフィードバック
制御するサーボ系の速度特性改善方法において、インク
リメンタル・エンコーダ21により検出されたフィード
バックパルスを、フィードバックパルスとは非同期な一
定のサンプリングタイム毎に計測してサンプリングタイ
ム間のフィードバックパルス数NFBP を計数するととも
に、所定の時間間隔TCLK で発生する基準クロックを計
数して、上記フィードバックパルス数NFBP を計数する
に要した期間における基準クロック数N CLK を求め、上
記、時間間隔TCLK 、フィードバックパルス数NFBP
基準クロック数NCLK および、フィードバックパルスの
分解能ΔDから、次式により制御対象の速度Vを算出
し、 V=NFBP ×ΔD/(NCLK ×TCLK ) 算出した速度に基づき、制御対象の速度、もしくは、速
度および位置を制御するようにしたものである。
【0010】本発明の請求項2の発明は、インクリメン
タル方式のエンコーダ21と、インクリメンタル・エン
コーダ21が出力するフィードバックパルスとは非同期
な一定のサンプリングタイム間における上記フィードバ
ックパルス数NFBP を計数する位置カウンタ22と、位
置カウンタ22の計数値を保持するラッチ23と、所定
の時間間隔で発生する基準クロックを計数するタイムカ
ウンタ24と、フィードバックパルスの発生時点におけ
るタイムカウンタ24の計数値をラッチするラップラッ
チ25と、次のサンプリングタイム開始時において上記
ラップラッチ25に保持されている計数値NCLK をラッ
チするタイムラッチ26と、上記タイムカウンタ24の
計数値NCLK と上記タイムラッチ26との計数値との差
を算出し、次のサンプリングタイムの開始時点におい
て、出力をタイムカウンタ24にロードする減算器27
と、上記タイムラッチ26の計数値NCLK と所定の時間
間隔TCLK との積から上記フィードバックパルス数N
FBP を計数するに要した時間N CLK ×TCLK を求め、上
記フィードバックパルス数NFBP とフィードバックパル
スの分解能ΔDの積を上記時間NCLK ×TCLK で割り算
することにより制御対象の速度を算出する速度算出手段
28と、速度算出手段28と位置カウンタ22の計数値
に基づき制御対象を制御するサーボ系とを設け、位置カ
ウンタ22の計数値と算出した速度に基づき制御対象を
制御するように構成したものである。
【0011】本発明の請求項3の発明は、請求項2の発
明において、インクリメンタル・エンコーダ21の回転
方向が反転した際、タイムカウンタ24、ラップラッチ
25、タイムラッチ26をリセットする手段29を設け
たものである。
【0012】
【作用】速度を算出するため、従来のパルスカウント方
式においては、パルス数のみを変数として扱い、時間は
固定されたサンプリングタイムとしているために、パル
ス間の周期が長くなる低速領域では測定誤差が大きくな
る。また、周期計測方式においては、フィードバックパ
ルスの間隔のみを計測するため、パルス間の周期が短く
なる高速領域で測定誤差が大きくなる。
【0013】そこで、インクリメンタル・エンコーダ2
1が出力するフィードバックパルスを一定のサンプリン
グタイム毎に計数し、計数したフィードバックパルス数
を時間で割り算して速度を算出する際、上記時間を固定
されたサンプリングタイムとはせずに変数として扱い、
上記フィードバックパルス数を計数するに要した期間を
用いて速度を算出すれば、低速度領域でも正確な速度を
算出することができる。
【0014】例えば、インクリメンタル・エンコーダ2
1が周期tのフィードバックパルスを発生しており、一
定のサンプリングタイム間にn個のフィードバックパル
スが計測されたときに、上記n個のフィードバックパル
スを計数するに要した期間ntを基準クロックをカウン
トすることにより求め、上記フィードバックパルス数n
を上記期間ntで割り算することにより、1/tを求め
ることができる。したがって、サンプリングタイム内に
少なくとも1以上のフィードバックパルスがあれば、低
速度領域でも正確な速度を求めることが可能となる。
【0015】また、前記した周期計測方式においては、
フィードバックパルスの間隔のみを計測するため、パル
ス間の周期が短くなる高速領域で測定誤差が大きくなる
が、上記の場合には、サンプリングタイム内の全フィー
ドバックパルス数を計数するに要した期間を計測してい
るので、誤差は基準クロックによる量子化誤差のみとな
り、全速度領域で同等の誤差となる。
【0016】本発明は上記原理に基づき速度を算出する
ものであり、本発明の請求項1の発明においては、所定
の時間間隔TCLK で発生する基準クロックを計数して、
一定のサンプリングタイム間のフィードバックパルス数
FBP を計数するに要した期間における基準クロック数
CLK を求め、上記、時間間隔TCLK 、フィードバック
パルス数NFBP 、基準クロック数NCLK および、フィー
ドバックパルスの分解能ΔDから、次の(3)式により
制御対象の速度Vを算出し、 V=NFBP ×ΔD/(NCLK ×TCLK ) (3) 算出した速度に基づき制御対象の速度を制御するように
したので、全速度領域における高い精度の速度検知が可
能となり、高精度な制御を行うことが可能となる。
【0017】本発明の請求項2の発明においては、所定
の時間間隔で発生する基準クロックを計数するタイムカ
ウンタ24と、フィードバックパルスの発生時点におけ
るタイムカウンタ24の計数値をラッチするラップラッ
チ25と、次のサンプリングタイム開始時において上記
ラップラッチ25に保持されている計数値NCLK をラッ
チするタイムラッチ26と、上記タイムカウンタ24の
計数値NCLK と上記タイムラッチ26との計数値との差
を算出し、次のサンプリングタイムの開始時点におい
て、出力をタイムカウンタ24にロードする減算器27
とを設けたので、前記した一定のサンプリングタイム間
のフィードバックパルス数NFBP を計数するに要した期
間を求めることができ、請求項1の発明と同様、全速度
領域における高い精度の速度検知が可能となり、高精度
な制御を行うことが可能となる。
【0018】特に、減算器27を設け、サンプリング開
始時点でタイムカウンタ24に初期値を設定することに
より、サーボ系を制御するソフトウェアはサンプリング
タイムの開始時点で位置カウンタ22の計数値と、タイ
ムラッチ26に保持されている基準カウント数NCLK
を同時に取り込むことができ、従来のようにソフトウェ
アに割り込みをかけて速度データを取り込む制御が不要
となり、ソフトウェアの負担が軽減される。
【0019】本発明の請求項3の発明においては、請求
項2の発明において、インクリメンタル・エンコーダ2
1の回転方向が反転した際、タイムカウンタ24、ラッ
プラッチ25、タイムラッチ26をリセットする手段を
設けたので、回転方向が反転しても速度検知が可能とな
る。
【0020】
【実施例】図2は本発明の1実施例を示す図である。同
図において、1は図示しないモータ等の回転軸に取り付
けられモータ等の回転に応じた出力パルスを発生するイ
ンクリメンタル・エンコーダ、2はインクリメンタル・
エンコーダ1が出力するパルスをシステム・クロックで
同期化するためのクロック同期回路、3はクロック同期
回路2により同期化された90°位相差のあるフィード
バックパルスの回転方向を判別するとともに、4逓倍す
るための方向判別逓倍回路であり、方向判別逓倍回路3
の出力は後述するタイミング生成回路7に与えられる。
【0021】4はタイミング生成回路7を介して与えら
れる4逓倍されたフィードバックパルス(同図における
カウントクロック)をサンプリングタイム間カウントす
るための位置カウンタ、5は位置カウンタ4の最終カウ
ント値を保持するためのラッチ、6はタイミング生成回
路7に入力されるソフトフェア・コマンドによりイネー
ブルされる出力バッファである。
【0022】7はシステム・クロック、サンプリングタ
イム、ソフトウェア・コマンド信号に基づき、タイミン
グ信号を生成するタイミング生成回路であり、タイミン
グ生成回路7は位置カウンタ4に対して、カウント開始
を指示するするカウントイネーブル信号、4逓倍された
フィードバック信号であるカウントクロック信号、カウ
ントアップもしくはカウントダウンを指示するアップ/
ダウン信号、および、カウント値をリセットさせるリセ
ット信号を生成し、ラッチ5に対して、位置カウンタ4
の出力をラッチさせるラッチ信号、および、ラッチされ
た信号をリセットさせるリセット信号を生成し、出力バ
ッファ6に対して、出力を指示するアウトプットイネー
ブル信号を生成する。
【0023】また、タイミング生成回路7は後述するタ
イムカウンタ8に対して、基準クロック、後述する減算
回路12の出力をロードさせるロード信号、基準クロッ
クのカウントの開始を指示するカウントイネーブル信
号、および、カウント値をリセットさせるリセット信号
を生成する。さらに、後述するラップラッチ9に対し
て、タイムカウンタ8の出力をラッチさせるラッチ信
号、および、ラッチされた信号をリセットさせるリセッ
ト信号を生成し、後述するタイムラッチ10に対して、
ラップラッチ9の出力をラッチさせるラッチ信号、およ
び、ラッチされた信号をリセットさせるリセット信号、
出力バッファ11に対して出力を指示するアウトプット
イネーブル信号を生成する。
【0024】8はタイムカウンタであり、タイムカウン
タ8は基準クロックを計数することにより、位置カウン
タ4がサンプリングタイムにおけるフィードバックパル
スの最終カウント値を計数するに要した時間を計測す
る。9はフィードバックパルスが1個くる毎にタイムカ
ウンタ8により計測された途中計時を保持するためのラ
ップラッチである。
【0025】また、10はタイムラッチであり、タイム
ラッチ10は、ラップラッチ9に保持された最終ラップ
ラッチの値を保持する。11はタイミング生成回路7に
入力されるソフトウェア・コマンドによりイネーブルさ
れ出力を発生する出力バッフア、12は次のサンプリン
グタイムの開始時点でのタイムカウンタ8の値とラップ
ラッチ9に保持されている最終的なラップラッチ(サン
プリングタイム間において最後のフィードバックパルス
が入力された時点におけるタイムカウンタ8のカウント
値)との差を算出する減算回路である。
【0026】図3、図4は上記実施例の動作を示すタイ
ムチャートであり、図3はサンプリングタイム、フィー
ドバックパルス、ラップラッチ9、タイムラッチ10等
にラッチされる値の計数期間等を示し、図4はサンプリ
ングタイム、フィードバックパルスとタイムカウンタの
計数値、ラップラッチ9、タイムラッチ10等にラッチ
される値等を示している。
【0027】図3において、TSMP はサンプリングタイ
ム、NFBP1,NFBP2,NFBP3はサンプリングタイム間の
フィードバックパルス数であり、位置カウンタ4の最終
値すなわち位置ラッチの値である。NLT1S,NLT2S,N
LT3Sは次のサンプリングタイムの開始時点でのタイムカ
ウンタ8の値とラップラッチ9にラッチされている最終
的なラップラッチとの差、すなわち、サンプリングタイ
ムにおける最後のフィードバックパルスの発生時点から
次のサンプリングタイムの開始時点までの時間に相当し
たカウント値であり、減算回路12の出力に対応する。
【0028】NLT11,NLT21,NLT31は1番目のフィー
ドバックパルスが来たときのタイムカウンタの値(ラッ
プラッチ9にラッチされた値)、NLT12,NLT22,N
LT32は2番目のフィードバックパルスが来たときのタイ
ムカウンタの値(ラップラッチ9にラッチされた値)、
LT23は3番目のフィードバックパルスが来たときのタ
イムカウンタの値(ラップラッチ9にラッチされた値)
である。
【0029】そして、本実施例においては、NFBP1
2,NFBP2=3,NFBP3=2であるので、NLT12,N
LT23,NLT32が、位置カウンタ4の最終値NFBP1,N
FBP2,NFB P3の所要時間を表す基準クロック数NCLK1
CLK2,NCLK3となる。すなわち、前回のサンプリング
タイムにおける最後のフィードバックパルスの発生時点
と、次のサンプリングタイムにおける最後のフィードバ
ックパルスの発生時点との差に対応するタイムカウンタ
の値NLT12,NLT23,NLT32が、基準クロック数
CLK1,NCLK2,NCLK3となり、これらと基準クロック
時間TCLK の積が前記した式(3)の分母となる。
【0030】また、NCNT1,NCNT2,NCNT3は次のサン
プリングタイムの開始時点でのタイムカウンタ8の値で
ある。図4において、(a)はサンプリングタイム、
(b)はフィードバックパルス、(c)はタイムカウン
タ8の計数値、(d)はラップラッチ9にラッチされた
値、(e)はタイムラッチ10にラッチされた値、
(f)は位置カウンタ4の計数値を示している。
【0031】次に図3、図4を参照して図2の実施例の
動作を説明する。図2において、インクリメンタル・エ
ンコーダ1から出力される90°位相差のあるフィード
バックパルスは、クロック同期回路2により同期化さ
れ、方向判別逓倍回路3により方向判別されるとともに
4逓倍され、タイミング生成回路7に入力される。
【0032】タイミング生成回路7は、4逓倍されたフ
ィードバックパルス数をサンプリングタイムの間カウン
トするために位置カウンタ4にカウントクロックを与え
るとともに、カウント方向を指示するアップ/ダウン信
号、カウントイネーブル信号を与える。また、次のサン
プリングタイムの開始時点における位置カウンタ4の値
をラッチさせるためのラッチ信号をラッチ5に与えると
同時に、リセット信号を与えて位置カウンタ4の値をリ
セットする。
【0033】一方、タイムカウンタ8は、タイミング生
成回路7が出力する基準クロックを常にカウントしてお
り、サンプリングタイムの開始時点から1番目のフィー
ドバックパルスが来ると、タイミング生成回路7がラッ
チ信号を出力し、タイムカウンタ8の値(図3において
は、NLT11,NLT21,NLT31)をラップラッチ9にラッ
チする。同様に、2番目のフィードバックパルスが来る
と、タイムカウンタ8の値(図3においては、NLT12
LT22,NLT32)をラップラッチ9にラッチする。さら
に、サンプリングタイムの間にフィードバックパルスが
3個ある場合には(図3の例においてNFBP2=3の場
合)、3番目のフィードバックパルスが来ると、タイム
カウンタ8の値(図3においては、NLT23)をラップラ
ッチ9にラッチする。同様にして、ラップラッチ9には
フィードバックパルスがくる毎に、そのときのタイムカ
ウンタ8の値が保持される(図4の(d)参照)。
【0034】ついで、タイミング生成回路7は次のサン
プリングタイムの開始時点がくるとその時点で、ラップ
ラッチ9に保持されている値(最後のフィードバックパ
ルスが入力された時点のタイムカウンタ8の値がラッチ
されている)をタイムラッチ10にラッチすると同時
に、タイムカウンタ8にロード信号を出力し、減算回路
12により減算されたタイムカウンタ8のカウント値
(サンプリングタイムの開始時点のカウント値)とラッ
プラッチ9の値の差NLT1S,NLT2S,NLT3Sをタイムカ
ウンタ8にロードする(図4の(c),(e)参照)。
【0035】すなわち、次のサンプリングタイム間で計
測されるフィードバックパルス数N FBP の所要時間をカ
ウントするためのタイムカウンタ8の初期値NLT1S,N
LT2S,NLT3Sを求め、その値をタイムカウンタ8にロー
ドする。図3、図4においては、サンプリングタイム間
におけるフィードバックパルスNFBP の数が2の時と3
の時があるが、フィードバックパルスNFBP1=2の時
は、3番目のフィードバックパルスがくる前に次のサン
プリングタイムの開始時点がくるので、NLT12がフィー
ドバックパルスNFBP1=2の所要時間をカウントするた
めの基準クロック数NCLK1となり、また、NLT2Sが次の
サンプリングタイム間で計測されるフィードバックパル
ス数NFBP2=3の所要時間をカウントするためのタイム
カウンタ8の初期値となる。
【0036】同様に、フィードバックパルスNFBP2=3
の時は、4番目のフィードバックパルスがくる前に次の
サンプリングタイムの開始時点がくるので、NLT23がフ
ィードバックパルスNFBP2=3の所要時間をカウントす
るための基準クロック数NCL K2となり、また、NLT3S
次のサンプリングタイム間で計測されるフィードバック
パルス数NFBP3=2の所要時間をカウントするためのタ
イムカウンタ8の初期値となる。
【0037】すなわち、タイムカウンタ8は前回のサン
プリングタイムにおける最後のフィードバックパルスの
発生時点を見かけ上のカウント開始時点としてタイムカ
ウントを行い、上記カウント開始時点からその回のサン
プリングタイムにおける最後のフィードバックパルスが
発生する時点までのカウント数を求め、このカウント数
をその回のサンプリングタイム間におけるフィードバッ
クパルス数NFBP の所要時間をカウントするための基準
カウント数NCLK とする。
【0038】一方、サーボ系を制御するソフトウェアは
サンプリングタイムの開始時点をタイミング生成回路7
の内部にあるフラグをリードすることにより検知して、
そのフラグをクリアする。また、タイミング生成回路7
を介して出力バッファ6と出力バッファ11をアウトプ
ットイネーブルとして、出力バッファ6よりラッチ5に
保持されているサンプリングタイム間におけるフィード
バックバックパルス数NFBP と、出力バッファ11より
タイムラッチ10に保持されているフィードバックパル
ス数NFBP の所要時間をカウントするための基準カウン
ト数NCLK を取り込む。
【0039】そして、上記のようにして求めたフィード
バックバックパルス数NFBP 、基準カウント数NCLK
予め与えられた基準クロックの時間TCLK 、フィードバ
ックパルスの分解能ΔDに基づき前記した式(3)によ
り速度Vを算出し、算出された速度によりサーボ系を制
御する。上記のように、減算回路12を設けサンプリン
グ開始時点でタイムカウンタ8に初期値を設定すること
により、タイムカウンタ8の計数値は前回のサンプリン
グタイムにおける最終フィードバックパルスの発生時点
を見かけ上の計数初期値とした計数値となり、サーボ系
を制御するソフトウェアはサンプリングタイムの開始時
点で位置カウンタ4の計数値と、タイムラッチ10に保
持されている基準カウント数NCLK とを同時に取り込む
ことができる。したがって、従来のようにソフトウェア
に割り込みをかけて速度データを取り込む制御が不要と
なり、ソフトウェアの負担が軽減される。
【0040】また、方向判別逓倍回路3において、回転
方向が反転したと判別された場合には、タイムカウンタ
8、ラップラッチ9、タイムラッチ10をリセットし、
上記と同様に、フィードバックバックパルス数NFBP
基準カウント数NCLK を求める。図5は従来のパルスカ
ウント方式および周期計測方式と本発明の速度誤差特性
を示す図であり、同図において、横軸は速度(mm/se
c)、縦軸は測定誤差(%)を示している。同図から明
らかなように、従来のパルスカウント方式においては低
速領域で測定誤差が大きくなり、また、周期計測方式に
おいては高速領域で測定誤差が大きくなるのに対し、本
発明においては全速度領域で同等の測定誤差となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、所定の時間間隔TCLK で発生する基準クロックを計
数して、一定のサンプリングタイム間のフィードバック
パルス数NFBP を計数するに要した期間における基準ク
ロック数NCLK を求め、上記、時間間隔TCLK 、フィー
ドバックパルス数NFBP 、基準クロック数NCLK およ
び、フィードバックパルスの分解能ΔDから、制御対象
の速度Vを算出しているので、全速度領域における高い
精度の速度検知が可能となり、サーボ系全体のループゲ
インを高くすることができる。このため、より高精度な
制御が可能となるだけでなく、全速度領域で安定度の高
い速度制御の実現とモータ回転時の騒音の低減化が可能
となる。また、ソフトウェアサーボ系においては、サン
プリングタイムの開始時点で位置データと速度データを
取り込むことが可能となり、ソフトウェアの負担を軽減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の実施例を示す図である。
【図3】本発明の動作を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本発明と従来方式の速度誤差特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1,21 インクリメンタル・エンコー
ダ 2 クロック同期回路 3 方向判別逓倍回路 4,22 位置カウンタ 5,23 ラッチ 6 出力バッファ 7,11 タイミング生成回路 8,24 タイムカウンタ 9,25 ラップラッチ 10,26 タイムラッチ 12 減算回路 26 速度算出手段 TSMP サンプリングタイム NFBP1,NFBP2,NFBP3 フィードバックパルス数 NLT1S,NLT2S,NLT3S 次のサンプリングタイムの開
始時点でのタイムカウンタの値と最終的なラップラッチ
との差 NLT11,NLT21,NLT31 1番目のフィードバックパル
スが来たときのタイムカウンタの値 NLT12,NLT22,NLT32 2番目のフィードバックパル
スが来たときのタイムカウンタの値 NCLK1,NCLK2,NCLK3 位置カウンタの最終値の所要
時間を表す基準クロック数 NCNT1,NCNT2,NCNT3 次のサンプリングタイムの開
始時点でのタイムカウンタの値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリメンタル方式のエンコーダを速
    度検出器として使用して、制御対象の速度、もしくは、
    位置および速度をフィードバック制御するサーボ系の速
    度特性改善方法において、 インクリメンタル・エンコーダにより検出されたフィー
    ドバックパルスを、フィードバックパルスとは非同期な
    一定のサンプリングタイム毎に計測してサンプリングタ
    イム間のフィードバックパルス数NFBP を計数するとと
    もに、 所定の時間間隔TCLK で発生する基準クロックを計数し
    て、上記フィードバックパルス数NFBP を計数するに要
    した期間における基準クロック数NCLK を求め、 上記、時間間隔TCLK 、フィードバックパルス数
    FBP 、基準クロック数NCL K および、フィードバック
    パルスの分解能ΔDから、次式により制御対象の速度V
    を算出し、 V=NFBP ×ΔD/(NCLK ×TCLK ) 算出した速度に基づき、制御対象の速度、もしくは、速
    度および位置を制御することを特徴とするサーボ系にお
    ける速度特性改善方法。
  2. 【請求項2】 インクリメンタル方式のエンコーダ(21)
    と、 インクリメンタル・エンコーダ(21)が出力するフィード
    バックパルスとは非同期な一定のサンプリングタイム間
    における上記フィードバックパルス数NFBP を計数する
    位置カウンタ(22)と、 位置カウンタ(22)の計数値を保持するラッチ(23)と、 所定の時間間隔TCLK で発生する基準クロックを計数す
    るタイムカウンタ(24)と、 フィードバックパルスの発生時点におけるタイムカウン
    タ(24)の計数値をラッチするラップラッチ(25)と、 次のサンプリングタイム開始時において上記ラップラッ
    チ(25)に保持されている計数値NCLK をラッチするタイ
    ムラッチ(26)と、 上記タイムカウンタ(24)の計数値NCLK と上記タイムラ
    ッチ(26)との計数値との差を算出し、次のサンプリング
    タイムの開始時点において、出力をタイムカウンタ(24)
    にロードする減算器(27)と、 上記タイムラッチ(26)の計数値NCLK と所定の時間間隔
    CLK との積から上記フィードバックパルス数NFBP
    計数するに要した時間NCLK ×TCLK を求め、上記フィ
    ードバックパルス数NFBP を上記時間NCLK ×TCLK
    割り算することにより制御対象の速度を算出する速度算
    出手段(28)と、速度算出手段(28)と位置カウンタ(22)の
    計数値に基づき制御対象を制御するサーボ系とを備えた
    速度特性を改善したサーボ系。
  3. 【請求項3】 インクリメンタル・エンコーダ(21)の回
    転方向が反転した際にタイムカウンタ(24)、ラップラッ
    チ(25)、タイムラッチ(26)をリセットする手段(29)を備
    えた請求項2の速度特性を改善したソフトウェアサーボ
    系。
JP5121498A 1993-05-24 1993-05-24 サーボ系における速度特性改善方法および速度特性を改善したサーボ系 Pending JPH06332541A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108111085B (zh) * 2018-01-24 2020-04-03 深圳市英威腾电气股份有限公司 一种电气传动设备、变频器及其电机控制方法

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