JPH06331717A - 磁気計測装置 - Google Patents

磁気計測装置

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JPH06331717A
JPH06331717A JP5124292A JP12429293A JPH06331717A JP H06331717 A JPH06331717 A JP H06331717A JP 5124292 A JP5124292 A JP 5124292A JP 12429293 A JP12429293 A JP 12429293A JP H06331717 A JPH06331717 A JP H06331717A
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JP
Japan
Prior art keywords
squid
dewar
thermal shield
cylinder part
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP5124292A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Takahata
光博 高畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP5124292A priority Critical patent/JPH06331717A/ja
Publication of JPH06331717A publication Critical patent/JPH06331717A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デュワーからの液体ヘリウムの蒸発を増大さ
せることなく、被測定磁界のSQUID検出部への入力
を減衰させず、良好な周波数特性を持つ磁気計測装置を
提供する。 【構成】 デュワー10の内筒部11と外筒部12の間
に非磁性金属からなるサーマルシールド20を設けると
ともに、このサーマルシールド20を、少なくともピッ
クアップコイル1bの周辺部において互いに導通しない
複数の帯状部21・・21に分割形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気計測装置に関し、更
に詳しくは、例えば生体磁気測定や磁気シールド率測定
等、高感度の磁気測定が可能なSQUIDを用いた磁気
計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SQUID(超伝導量子干渉素子)を用
いた磁気計測装置においては、一般に、SQUIDリン
グ、インプットコイルおよびフィードバックコイル等か
らなるSQUID素子と、被測定磁気を検出してこれを
インプットコイルを介してSQUIDリングに伝達する
ためのピックアップコイルとが、それぞれ超伝導体によ
って形成されていわゆるSQUID検出部(プローブ)
を構成し、これらが動作温度以下に冷却される。また、
SQUID素子は別途設けられた磁束ロック法等に基づ
くSQUID駆動回路に接続され、このSQUID駆動
回路から被測定磁気に比例した信号が得られるようにな
っている。
【0003】SQUID検出部を冷却するための装置と
しては、通常は液体ヘリウムを収容したFRP製のデュ
ワーが用いられる。このようなSQUID用デュワーに
おいては、液体ヘリウムの蒸発を最小限にするために種
々の工夫がなされているが、サーマルシールドと称され
る非磁性金属の熱伝導を用いた低温伝達方式もこの一つ
である。
【0004】サーマルシールドはデュワーの内筒部と外
筒部の間に配置され、一端部が内筒部の挿入口近傍に接
した状態で、内筒部をその底面まで包み込んむように設
けられ、挿入口から蒸発している比較的低温のヘリウム
ガスの温度を内筒部の底面を含むほぼ全体に伝達する、
いわゆる低温フィードバック機能を持っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なサーマルシールドを有するデュワーにSQUID検出
部を収容して磁気測定を行った場合、被測定磁界によっ
てサーマルシールドに渦電流が発生し、その渦電流の遮
蔽効果によって検出部に入力する磁界が減衰し、特に高
周波領域では出力信号が小さくなってしまうという好ま
しくない周波数特性が発生する原因となっている。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、デュワーからの液体ヘリウム等の冷媒の蒸発を
増大させることなく、しかも被測定磁界のSQUID検
出部への入力を減衰させずに良好な周波数特性を持つ磁
気計測装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本発明の磁気計測装置は、SQUID検出部1お
よびSQUID駆動回路2からなり、SQUID検出部
1がデュワー10内に収容された状態でその内部の冷媒
によって冷却されるよう構成された磁気計測装置におい
て、デュワー10の内筒部11と外筒部12との間に、
一端部が内筒部11の挿入口13近傍に接した状態で当
該内筒部11を包み込むように形成された非磁性金属か
らなるサーマルシールド20が設けられ、かつ、このサ
ーマルシールド20は、少なくともピックアップコイル
1bの周辺部において互いに導通しない複数の帯状部2
1・・21に分割形成されていることによって特徴づけら
れる。
【0008】
【作用】内筒部11の挿入口13の近傍に接して内筒部
11を包み込むサーマルシールド20は、従来のサーマ
ルシールドと同様に挿入口13で蒸発している比較的低
温のヘリウムガスの温度を内筒部13のほぼ全体に伝達
し、液体ヘリウムの蒸発を抑える。そして、このサーマ
ルシールド20を、ピックアップコイル1bの近傍にお
いて複数の帯状部21・・21に分割形成すると、その分
割形成部分には入力磁界に対する渦電流の発生が抑制さ
れるため、ピックアップコイル1bに対する被測定磁界
の入力の減衰が生じず、所期の目的を達成できる。
【0009】
【実施例】図1は本発明実施例の説明図で、(A)にデ
ュワー10の断面図を含む全体構成図を、(B)にはそ
のサーマルシールド20の要部拡大斜視図を示す。
【0010】SQUIDリング、インプットコイルおよ
びフィードバックコイル等を含むSQUID素子1a
と、被測定磁界を拾ってSQUIDリングに伝達するた
めのピックアップコイル1bによって構成されたSQU
ID検出部1は、FRP製のデュワー10内に収容さ
れ、デュワー10内に貯えられた液体ヘリウムLHe に
よって超伝導動作温度にまで冷却される。デュワー10
内では、ピックアップコイル1bが底部先端に位置する
ように配置される。
【0011】SQUID検出部1は、デュワー10の挿
入口13を介してデュワー10外に伸びる信号線群3に
よって磁束ロック法に基づくSQUID駆動回路2に接
続されており、このSQUID駆動回路2からピックア
ップコイル1bに入力した磁界に比例した電気信号が出
力されるようになっている。
【0012】デュワー10は、SQUID検出部1およ
び液体ヘリウムLHe を収容する内筒部11と、その外
側を真空断熱層(インシュレータを含む)14を介して
覆う外筒部12によって構成されており、SQUID検
出部1並びに液体ヘリウムLHe は内筒部11の上端に
形成された挿入口13を介して挿入される。
【0013】デュワー10の内筒部11と外筒部12の
間の真空断熱層14には、先端が内筒部11の挿入口1
3の近傍に接した状態で内筒部11を包み込むサーマル
シールド20が設けられている。このサーマルシールド
20は、この実施例においては例えばアルミニウムや銅
等の非磁性金属の薄板を一体成形したものであるが、ピ
ックアップコイル1bの配設位置の近傍、すなわち底部
とその近傍の周面部には、(B)に示すように複数のス
リット22・・22が形成されており、これにより、サー
マルシールド20はこの部分では互いに導通しない複数
の帯状部21・・21に分割されていることになる。各帯
状部21・・21の幅は約10mm程度であり、また、ス
リット22・・22の形成部分において各帯状部21・・2
1は互いに導通しないものの、サーマルシールド20の
挿入口13近傍で内筒部11に接した部分に対しては全
てコンタクトがとれらており、従ってサーマルシールド
20は熱的には全体が接続されている。
【0014】以上のような本発明実施例では、従来のサ
ーマルシールドと同様に、内筒部11の底面部にまで、
挿入口13で蒸発しているヘリウムガスを利用した低温
のフィードバックがかけられ、液体ヘリウムLHe の蒸
発が抑えられるとともに、被測定磁界がサーマルシール
ド20を貫通しても、帯状部21・・21に分割形成され
ているピックアップコイル1bの近傍では渦電流の発生
が抑制されるため、ピックアップコイル1bに入力する
磁界が減衰することがない。
【0015】図2は以上のような本発明実施例と、スリ
ット22・・22を形成していない従来のサーマルシール
ドを用いた装置との比較結果を示すグラフで、インダク
ションコイルを用いてデュワーの外方からの入力磁界の
周波数を変化させつつ、内筒部の内側に達する磁界の減
衰率を、デュワーの軸方向(z軸方向)とそれに直交す
る方向(x軸方向)の双方で測定した結果である。この
グラフから明らかなように、スリット22・・22の形成
によって特に高周波領域での減衰率が大幅に減少し、周
波数特性が著しく改善された。
【0016】なお、以上の実施例では、ピックアップコ
イル1bの近傍においてのみサーマルシールド20を帯
状部21・・21に分割形成したが、そのほぼ全体を分割
形成してもよい。
【0017】また、帯状部21・・21への分割形成の仕
方としては、以上の実施例のようにスリット22・・22
を設けるほか、図3(A)ないしは(B)に帯状部を横
切る方向の断面図を例示するように、片面に絶縁性の接
着剤31が塗布された銅テープ30等を用いて、互いに
導通しないように内筒部11に貼りつけてもよい。ただ
し、各銅テープ30等はそれぞれ内筒部11の挿入口1
3の近傍に対して熱的にコンタクトをとっておかなけれ
ばならない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SQUID検出部を冷却するデュワーの内筒部と外筒部
との間にサーマルシールドを配置するとともに、そのサ
ーマルシールドを、少なくともピックアップコイルの近
傍部分において互いに導通しない複数の帯状部に分割形
成したので、冷媒である液体ヘリウムの蒸発を増大させ
ることなく、被測定磁界のピックアップコイルへの入力
を減衰させることを抑制して、良好な周波数特性のもと
に極微弱磁気の測定を行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成図で、デュワー10の断面
図を含む全体構成図(A)とそのデュワー10の要部斜
視図(B)
【図2】本発明実施例の入力磁界の減衰率の周波数特性
を比較例とともに示すグラフ
【図3】本発明の他の実施例の要部断面図
【符号の説明】
1 SQUID検出部 1a SQUID素子 1b ピックアップコイル 2 SQUID駆動回路 10 デュワー 11 内筒部 12 外筒部 13 挿入口 14 真空断熱層 20 サーマルシールド 21・・21 帯状部 22・・22 スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピックアップコイルで検出した磁束をイ
    ンプットコイルを介してSQUIDリングに伝達するよ
    う構成されたSQUID検出部と、そのSQUID検出
    部に対してフィードバックコイルを介して信号を帰還さ
    せて駆動するSQUID駆動回路を備えるとともに、上
    記SQUID検出部がデュワー内に収容されてその内部
    の冷媒によって冷却されるよう構成された磁気計測装置
    において、上記デュワーの内筒部と外筒部との間に、一
    端部が内筒部の挿入口近傍に接した状態で当該内筒部を
    包み込むように形成された非磁性金属からなるサーマル
    シールドが設けられ、かつ、このサーマルシールドは、
    少なくとも上記ピックアップコイルの周辺部において互
    いに導通しない複数の帯状部に分割形成されていること
    を特徴とする磁気計測装置。
JP5124292A 1993-05-26 1993-05-26 磁気計測装置 Pending JPH06331717A (ja)

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