JPH06327518A

JPH06327518A - キャビネット

Info

Publication number: JPH06327518A
Application number: JP12560493A
Authority: JP
Inventors: Youko Nakamikado; 洋子中御門; Hajime Nakamura; 一中村; Tetsuya Mizutani; 哲也水谷
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1993-05-27
Filing date: 1993-05-27
Publication date: 1994-11-29

Abstract

(57)【要約】【目的】収納物の出し入れを容易に行うことができる
キャビネット、または、収納庫１内を有効に活用するこ
とができるキャビネットを提供する。【構成】収納庫１内に格納スペース２と回動スペース
３とが併設され、前記格納スペース２前端部の回動スペ
ース側コーナー部４に設けられた回動手段５に、前記格
納スペース２に格納される収納棚６が水平方向回動自在
に取り付けられ、前記回動スペース３の前面開口に扉７
が開閉自在に設けられているため、収納棚６を回動スペ
ース３側に回動されて、収納棚６の奥側を回動スペース
３の前面開口付近に位置させ、収納棚６の奥側に収納さ
れた収納物を出し入れすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、水平方向に回動する収
納棚６を有するキャビネットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、厨房家具等のキャビネットにおい
ては、作業性を考慮して作業スペースが広くなるよう設
計されているが、その際、間口寸法をあまり広くすると
行動範囲が広くなり使いづらいものとなるため、奥行き
寸法を大きくすることが行われている。

【０００３】例えば、図６（ａ）および（ｂ）に示すよ
うに、収納庫１の前端部に設けられた回動手段５に、収
納棚６が水平方向回動自在に取り付けられたキャビネッ
トが知られており、収納棚６を手前側に回動自在に引き
出して奥側に収納された収納物の出し入れを行うことが
できるものである。

【０００４】しかしながら、このキャビネットにおいて
は、奥行き寸法が大きくなると、収納棚６が非常に大型
化するため、使いづらくなるとともに、キャビネットの
手前側に収納棚６が引き出されるスペースを広く確保し
なければならないものである。

【０００５】そこで、図７（ａ）および（ｂ）に示すよ
うに、収納庫１内が前後に二分され、後側に固定棚９が
設けられ、そして前側に収納棚６が回動自在に設けられ
たキャビネットが考えられている。

【０００６】しかしながら、このキャビネットにおいて
は、収納棚６に収納された収納物の出し入れは容易に行
うことができるが、固定棚９に収納された収納物の出し
入れは非常に困難となるものである。

【０００７】また、図８に示すように、室内のコーナー
に設置される平面視略五角形形状の収納庫１の略中央
に、平面視略円形状の回転棚１０が設けられたキャビネ
ットが知られており、回転棚１０を回転させて奥側に収
納された収納物の出し入れを行うことができるものであ
る。

【０００８】しかしながら、このキャビネットにおいて
は、回転棚１０の回りに非常に広いデッドスペース１１
が形成されるため、収納庫１内が有効に活用されないも
のである。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
従来の技術における問題を解決するために発明されたも
のであり、すなわちその課題は、収納物の出し入れを容
易に行うことができるキャビネット、または、収納庫１
内を有効に活用することができるキャビネットを提供す
ることである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のキャビネットに
おいては、収納庫１内に格納スペース２と回動スペース
３とが併設され、前記格納スペース２前端部の回動スペ
ース側コーナー部４に設けられた回動手段５に、前記格
納スペース２に格納される収納棚６が水平方向回動自在
に取り付けられ、前記回動スペース３の前面開口に扉７
が開閉自在に設けられたことを特徴とするものである。

【００１１】また、前記回動スペース３に、ワゴン８が
出し入れ自在に格納されるものであっても良いものであ
る。

【００１２】また、前記格納スペース２の前面が開口さ
れ、該前面開口に扉７が開閉自在に設けられるものであ
っても良いものである。

【００１３】

【作用】本発明のキャビネットにおいては、収納棚６が
回動スペース３側に回動されて、収納棚６の奥側が回動
スペース３の前面開口付近に位置させられるものであ
る。

【００１４】また、回動スペース３に、ワゴン８が出し
入れ自在に格納される場合には、収納棚６が回動スペー
ス３側に回動される時はワゴン８が回動スペース３から
引き出され、また、収納庫１が格納スペース２に格納さ
れた時はワゴン８が回動スペース３に格納されるもので
ある。

【００１５】また、格納スペース２の前面が開口され、
前面開口に扉７が開閉自在に設けらる場合には、格納ス
ペース２の前面開口からも収納棚６に収納された収納物
の出し入れが行われるものである。

【００１６】

【実施例】以下、本発明を、図面に示した実施例に基づ
いて詳細に説明する。

【００１７】図１および図２のキャビネットは、本発明
の一実施例で、収納庫１内に格納スペース２と回動スペ
ース３とが併設され、前記格納スペース２前端部の回動
スペース側コーナー部４に設けられた回動手段５に、前
記格納スペース２に格納される収納棚６が水平方向回動
自在に取り付けられ、前記回動スペース３の前面開口に
扉７が開閉自在に設けられたことを特徴とするものであ
る。

【００１８】収納庫１は、床面に設置されるものであ
り、収納物を手前側から出し入れすることができるよう
に前面が開口された略直方体形状に形成され、また、庫
内は中部に回動スペース３、両側部に格納スペース２が
形成されており、この回動スペース３の間口寸法は、収
納庫１の奥行き寸法と略同等に設計されている。そし
て、中部の回動スペース３および両側部の格納スペース
２の前面開口には、それぞれ扉７が開閉自在に蝶着され
ている。

【００１９】収納庫１の格納スペース２前端部の回動ス
ペース側コーナー部４には、収納庫１の上板１２および
下板１３にそれぞれ固定された軸受け１４間に回転軸１
５が回動自在に支持された回動手段５が設けられてい
る。そして、この回転軸１５には、複数段の網棚１６を
有する収納棚６が取り付けられている。

【００２０】この実施例のキャビネットにおいては、収
納棚６に収納された収納物の内、手前側の収納物につい
ては、図２（ａ）に示すように、収納棚６を格納スペー
ス２に格納したままの状態で、格納スペース２に設けら
れた扉７を開放して出し入れを行うことができ、また、
奥側の収納物については、図２（ｂ）に示すように、収
納棚６を回動スペース３側に回動させた状態で、回動ス
ペース３に設けられた扉７を開放して出し入れを行うこ
とができるものである。

【００２１】なお、本発明のキャビネットにおいては、
図３および図４に示す実施例の如きであっても良いもの
である。すなわち、この実施例のキャビネットは、収納
庫１内に格納スペース２と回動スペース３とが併設さ
れ、前記格納スペース２前端部の回動スペース側コーナ
ー部４に設けられた回動手段５に、前記格納スペース２
に格納される収納棚６が水平方向回動自在に取り付けら
れ、前記回動スペース３にワゴン８が出し入れ自在に格
納され、前記回動スペース３の前面開口に扉７が開閉自
在に設けられたことを特徴とするものである。

【００２２】収納庫１は、室内のコーナー付近に設置す
ることができるよう平面視略五角形形状に形成され、庫
内は中部に回動スペース３、両側部に平面視略直角三角
形形状の格納スペース２が形成されている。そして、収
納物を回動スペース３の手前側から出し入れすることが
できるように回動スペース３の前面が開口されている。

【００２３】収納庫１の格納スペース２前端部の回動ス
ペース側コーナー部４には、収納庫１の内側面に回動手
段５としてヒンジ１７が固定され、このヒンジ１７に
は、複数段の棚板１８を有する収納棚６が取り付けられ
ている。

【００２４】収納棚６は、平面視略直角三角形形状の格
納スペース２に格納されるよう、平面視略扇形形状に形
成されている。

【００２５】回動スペース３には、ワゴン８が出し入れ
自在に設けられており、このワゴン８には、格納時回動
スペース３の前面開口を閉じるよう扉７が取り付けられ
ている。

【００２６】この実施例のキャビネットにおいては、収
納庫１が格納スペース２に格納されている場合には、図
４（ａ）に示すように、未使用のワゴン８を回動スペー
ス３に格納することができ、収納棚６に収納された収納
物の出し入れを行う場合には、図４（ｂ）に示すよう
に、ワゴン８を回動スペース３から引き出して扉７を開
放し、収納棚６を回動スペース３側に回動させた状態で
行うことができるものであり、デッドスペース１１を余
り作ることなく収納庫１内を有効に利用することができ
るものである。

【００２７】なお、本発明のキャビネットにおいては、
図５に示す実施例の如きであっても良いものである。す
なわち、この実施例のキャビネットは、壁面に設置され
るものである。

【００２８】収納庫１は、収納物を手前側から出し入れ
することができるように略直方体形状の前面が開口さ
れ、また、庫内は一方の端から格納スペース２、回動ス
ペース３、格納スペース２、格納スペース２、回動スペ
ース３、格納スペース２の順に形成されており、この回
動スペース３の間口寸法は、収納庫１の奥行き寸法と略
同等に設計されている。そして、回動スペース３および
格納スペース２の前面開口には、それぞれ扉７が開閉自
在に蝶着されている。なお、隣接する格納スペース２間
には収納庫１の補強用に隔壁１９が設けられている。

【００２９】収納庫１の格納スペース２前端部の回動ス
ペース側コーナー部４には、収納庫１の上板１２および
下板１３にそれぞれ固定された軸受け１４間に回転軸１
５が回動自在に支持された回動手段５が設けられてお
り、この回転軸１５には、収納棚６が取り付けられてい
る。

【００３０】

【考案の効果】上述の如く、本発明のキャビネットにお
いては、収納棚６が回動スペース３側に回動されて、収
納棚６の奥側が回動スペース３の前面開口付近に位置さ
せられるため、収納棚６を手前側に引き出すことなく奥
側に収納された収納物の出し入れを容易に行うことがで
きるものである。

【００３１】また、回動スペース３に、ワゴン８が出し
入れ自在に格納される場合には、収納棚６が回動スペー
ス３側に回動される時はワゴン８が回動スペース３から
引き出され、また、収納庫１が格納スペース２に格納さ
れた時はワゴン８が回動スペース３に格納されるため、
回動スペース３を有効に活用することができるものであ
る。

【００３２】また、格納スペース２の前面が開口され、
前面開口に扉７が開閉自在に設けらる場合には、格納ス
ペース２の前面開口からも収納棚６に収納された収納物
の出し入れが行われるため、収納棚６の前側、奥側を問
わず収納された収納物の出し入れを容易に行うことがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるキャビネットを示す斜
視図である。

【図２】図１の使用状態を示す概略横断面図であり、
（ａ）は収納棚が格納された状態、（ｂ）は収納棚が回
動された状態である。

【図３】本発明の別の実施例であるキャビネットを示す
斜視図である。

【図４】図３の使用状態を示す概略横断面図であり、
（ａ）は収納棚が格納された状態、（ｂ）は収納棚が回
動された状態である。

【図５】本発明の別の実施例であるキャビネットを示す
概略横断面図である。

【図６】従来例の使用状態を示す概略横断面図であり、
（ａ）は収納棚が格納された状態、（ｂ）は収納棚が回
動された状態である。

【図７】別の従来例の使用状態を示す概略横断面図であ
り、（ａ）は収納棚が格納された状態、（ｂ）は収納棚
が回動された状態である。

【図８】別の従来例の使用状態を示す概略横断面図であ
る。

【符号の説明】

１収納庫２格納スペース３回動スペース４回動スペース側コーナー部５回動手段６収納棚７扉８ワゴン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】収納庫１内に格納スペース２と回動スペ
ース３とが併設され、前記格納スペース２前端部の回動
スペース側コーナー部４に設けられた回動手段５に、前
記格納スペース２に格納される収納棚６が水平方向回動
自在に取り付けられ、前記回動スペース３の前面開口に
扉７が開閉自在に設けられたことを特徴とするキャビネ
ット。
【請求項２】前記回動スペース３に、ワゴン８が出し
入れ自在に格納されたことを特徴とする請求項１記載の
キャビネット。
【請求項３】前記格納スペース２の前面が開口され、
該前面開口に扉７が開閉自在に設けられたことを特徴と
する請求項１または請求項２記載のキャビネット。