JPH06323998A - 液晶パネルの信頼性試験方法 - Google Patents
液晶パネルの信頼性試験方法Info
- Publication number
- JPH06323998A JPH06323998A JP11144293A JP11144293A JPH06323998A JP H06323998 A JPH06323998 A JP H06323998A JP 11144293 A JP11144293 A JP 11144293A JP 11144293 A JP11144293 A JP 11144293A JP H06323998 A JPH06323998 A JP H06323998A
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- JP
- Japan
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- liquid crystal
- crystal panel
- liquid
- coloring agent
- colorant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液晶パネルの耐湿信頼性を短期間で評価でき
る方法を提供する。 【構成】 まず、カラーTFT液晶パネル1を液体着色
剤2に1〜24時間浸漬する。次に前記カラーTFT液
晶パネル1を液体着色剤2より引き上げ、洗浄液3に1
〜10分浸漬して余分の液体着色剤2を除去する。その
後、顕微鏡にてカラーTFT液晶パネル1を観察し、T
FT基板1aとカラーフィルター部1bはシール材1c
により接着され、さらに液晶部1dはシール材1cによ
り封入されているが、液体着色剤2はシール材1cの中
またはシール材1cとTFT基板1a,カラーフィルタ
ー部1bの界面に浸入し、シール材1cに液体着色剤浸
入部2aの存在を観察できるため、液体着色剤2の浸入
量で耐湿性の評価が行なえる。
る方法を提供する。 【構成】 まず、カラーTFT液晶パネル1を液体着色
剤2に1〜24時間浸漬する。次に前記カラーTFT液
晶パネル1を液体着色剤2より引き上げ、洗浄液3に1
〜10分浸漬して余分の液体着色剤2を除去する。その
後、顕微鏡にてカラーTFT液晶パネル1を観察し、T
FT基板1aとカラーフィルター部1bはシール材1c
により接着され、さらに液晶部1dはシール材1cによ
り封入されているが、液体着色剤2はシール材1cの中
またはシール材1cとTFT基板1a,カラーフィルタ
ー部1bの界面に浸入し、シール材1cに液体着色剤浸
入部2aの存在を観察できるため、液体着色剤2の浸入
量で耐湿性の評価が行なえる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶パネルの信頼性評
価において、従来の高温高湿試験よりも短時間で評価で
きる液晶パネルの信頼性試験方法に関するものである。
価において、従来の高温高湿試験よりも短時間で評価で
きる液晶パネルの信頼性試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶パネルがポータブルTV、ビ
デオカメラ用ファインダー等の電子機器に採用されるよ
うになり、特に屋外での使用を考えると信頼性として耐
湿性が以前より重要になってきている。
デオカメラ用ファインダー等の電子機器に採用されるよ
うになり、特に屋外での使用を考えると信頼性として耐
湿性が以前より重要になってきている。
【0003】従来の液晶パネルの信頼性試験方法として
は、周知である主に周囲温度60℃、相対湿度90%等
の高温高湿試験が実施されている。
は、周知である主に周囲温度60℃、相対湿度90%等
の高温高湿試験が実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の液晶パネルの信頼性試験方法では、液晶パネルを構成
する液晶などの材料の特性が原因で温度並びに湿度をさ
らに加速することができないことから、信頼性試験の期
間として1,2カ月以上を必要とする。そこでより短期
間で試験可能な新しい試験方法が必要となる。
の液晶パネルの信頼性試験方法では、液晶パネルを構成
する液晶などの材料の特性が原因で温度並びに湿度をさ
らに加速することができないことから、信頼性試験の期
間として1,2カ月以上を必要とする。そこでより短期
間で試験可能な新しい試験方法が必要となる。
【0005】本発明は前記従来の課題を解決するもの
で、液晶パネルを液体着色剤に浸漬することにより液晶
パネルの耐湿性を短期間に評価する液晶パネルの信頼性
試験方法を提供することを目的とする。
で、液晶パネルを液体着色剤に浸漬することにより液晶
パネルの耐湿性を短期間に評価する液晶パネルの信頼性
試験方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の液晶パネルの信頼性試験方法は、以下のよう
な構成を有している。すなわち、従来の液晶パネルの信
頼性試験方法での温度および湿度ストレスを印加する替
わりに、TFT基板とカラーフィルター部がシール剤で
接着され、さらに液晶部が前記シール剤により封入され
てなる液晶パネルを液体着色剤の中に浸漬する浸漬工程
と、浸漬後に洗浄液で前記液晶パネルを洗浄する洗浄工
程と、洗浄後の液晶パネルを観察して前記液体着色剤の
浸入量を評価する工程とよりなることを特徴とする。ま
た、前記液晶パネルを液体着色剤の中に浸漬する浸漬工
程が油性赤インクに浸漬する工程であり、前記浸漬後に
洗浄液で前記液晶パネルを洗浄する洗浄工程がアセトン
で洗浄する工程であることを特徴とする。
に本発明の液晶パネルの信頼性試験方法は、以下のよう
な構成を有している。すなわち、従来の液晶パネルの信
頼性試験方法での温度および湿度ストレスを印加する替
わりに、TFT基板とカラーフィルター部がシール剤で
接着され、さらに液晶部が前記シール剤により封入され
てなる液晶パネルを液体着色剤の中に浸漬する浸漬工程
と、浸漬後に洗浄液で前記液晶パネルを洗浄する洗浄工
程と、洗浄後の液晶パネルを観察して前記液体着色剤の
浸入量を評価する工程とよりなることを特徴とする。ま
た、前記液晶パネルを液体着色剤の中に浸漬する浸漬工
程が油性赤インクに浸漬する工程であり、前記浸漬後に
洗浄液で前記液晶パネルを洗浄する洗浄工程がアセトン
で洗浄する工程であることを特徴とする。
【0007】
【作用】前記構成により、シール剤はその材料や硬化条
件により、シール剤内部に発生する空孔の量が異なり、
あるいはシール剤とTFT基板やカラーフィルター部な
どのガラス板との間の密着性が異なってくる。したがっ
て、本発明の液晶パネルの信頼性試験方法によって、液
体着色剤が液晶パネルのシール剤やシール剤とガラス板
との界面に短期間に浸入していくので、液晶パネルを液
体着色剤から引き上げて洗浄した後に、液晶パネル内に
液体着色剤が浸入した様子を観察することにより、短期
間に液晶パネルの耐湿性を試験し、評価することができ
る。
件により、シール剤内部に発生する空孔の量が異なり、
あるいはシール剤とTFT基板やカラーフィルター部な
どのガラス板との間の密着性が異なってくる。したがっ
て、本発明の液晶パネルの信頼性試験方法によって、液
体着色剤が液晶パネルのシール剤やシール剤とガラス板
との界面に短期間に浸入していくので、液晶パネルを液
体着色剤から引き上げて洗浄した後に、液晶パネル内に
液体着色剤が浸入した様子を観察することにより、短期
間に液晶パネルの耐湿性を試験し、評価することができ
る。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例における液晶パネ
ルの信頼性試験方法を示すものである。図1に示す液晶
パネルの信頼性試験方法は、TFT基板1a、カラーフ
ィルター部1b、シール剤1c、液晶部1dを主要構成
要素とするカラーTFT液晶パネル1を液体着色剤2に
一定時間浸漬し、浸漬後に洗浄液3に浸漬洗浄し、そし
て浸漬度合を観察して液晶パネルを評価するというもの
である。図1(a)は、被信頼性試験物を示す斜視図で
ある。図1(b)は、被信頼性試験物を液体着色剤に浸
漬している状態を示す断面図である。図1(c)は、被
信頼性試験物を洗浄している状態を示す断面図である。
図1(d)は、液体着色剤に浸漬、洗浄した後の被信頼
性試験物を示す斜視図である。
ルの信頼性試験方法を示すものである。図1に示す液晶
パネルの信頼性試験方法は、TFT基板1a、カラーフ
ィルター部1b、シール剤1c、液晶部1dを主要構成
要素とするカラーTFT液晶パネル1を液体着色剤2に
一定時間浸漬し、浸漬後に洗浄液3に浸漬洗浄し、そし
て浸漬度合を観察して液晶パネルを評価するというもの
である。図1(a)は、被信頼性試験物を示す斜視図で
ある。図1(b)は、被信頼性試験物を液体着色剤に浸
漬している状態を示す断面図である。図1(c)は、被
信頼性試験物を洗浄している状態を示す断面図である。
図1(d)は、液体着色剤に浸漬、洗浄した後の被信頼
性試験物を示す斜視図である。
【0010】以下に、本実施例に係る液晶パネルの信頼
性試験方法について詳細に説明する。
性試験方法について詳細に説明する。
【0011】まず図1(a)に示すように、被信頼性試
験物としてはTFT基板1a上に形成されたカラーフィ
ルター部1b、シール剤1c、液晶部1dを主要構成要
素とするカラーTFT液晶パネルである。
験物としてはTFT基板1a上に形成されたカラーフィ
ルター部1b、シール剤1c、液晶部1dを主要構成要
素とするカラーTFT液晶パネルである。
【0012】次に図1(b)に示すように、カラーTF
T液晶パネル1を液体着色剤2に一定時間として必要と
する信頼性評価時間分浸漬する。一般には1〜24時間
浸漬する。
T液晶パネル1を液体着色剤2に一定時間として必要と
する信頼性評価時間分浸漬する。一般には1〜24時間
浸漬する。
【0013】次に図1(c)に示すように、カラーTF
T液晶パネル1を一定時間浸漬後に液体着色剤2より引
き上げる。そして洗浄液3に浸漬して余分の液体着色剤
2を除去する。1〜10分浸漬洗浄すれば十分である。
T液晶パネル1を一定時間浸漬後に液体着色剤2より引
き上げる。そして洗浄液3に浸漬して余分の液体着色剤
2を除去する。1〜10分浸漬洗浄すれば十分である。
【0014】洗浄後に、図1(d)に示すように、顕微
鏡にてカラーTFT液晶パネル1を観察する。TFT基
板1aとカラーフィルター部1bはシール剤1cにより
接着され、さらに液晶部1dは前記シール剤1cにより
封入されているが、液体着色剤2はシール剤1cの中ま
たはシール剤1cとTFT基板1a,カラーフィルター
部1bの界面に浸入し、シール剤1cが液体着色剤2の
色に着色され、液体着色剤浸入部2aの存在を観察でき
る。液体着色剤2の浸入量と耐湿性との間に相関がある
ため、あらかじめデータを採ることにより、それ以降は
液体着色剤2の浸入量を測定することにより耐湿性の評
価を行なうことができる。
鏡にてカラーTFT液晶パネル1を観察する。TFT基
板1aとカラーフィルター部1bはシール剤1cにより
接着され、さらに液晶部1dは前記シール剤1cにより
封入されているが、液体着色剤2はシール剤1cの中ま
たはシール剤1cとTFT基板1a,カラーフィルター
部1bの界面に浸入し、シール剤1cが液体着色剤2の
色に着色され、液体着色剤浸入部2aの存在を観察でき
る。液体着色剤2の浸入量と耐湿性との間に相関がある
ため、あらかじめデータを採ることにより、それ以降は
液体着色剤2の浸入量を測定することにより耐湿性の評
価を行なうことができる。
【0015】なお、本実施例では液体着色剤2として染
色材を含む液体が必要とされるが、液体は水と同等以下
の粘性であることと、染色材はシール剤に液体とともに
浸透させるために微粒子であるものであればよい。その
ため、本実施例では金属などの表面の微細な傷を検出す
るのに使用される染色浸透探傷材の油性赤インクを液体
着色剤2として使用する。また洗浄液3としては、カラ
ーTFT液晶パネル1にダメージを与えずに余分の液体
着色剤2を除去できる液体としてアセトンを使用する。
色材を含む液体が必要とされるが、液体は水と同等以下
の粘性であることと、染色材はシール剤に液体とともに
浸透させるために微粒子であるものであればよい。その
ため、本実施例では金属などの表面の微細な傷を検出す
るのに使用される染色浸透探傷材の油性赤インクを液体
着色剤2として使用する。また洗浄液3としては、カラ
ーTFT液晶パネル1にダメージを与えずに余分の液体
着色剤2を除去できる液体としてアセトンを使用する。
【0016】
【発明の効果】本発明に係る液晶パネルの信頼性試験方
法は、液晶パネルを液体着色剤に浸漬する手段を用いる
ことにより、高温高湿試験よりも液晶パネルの耐湿性に
関する信頼性評価を短期間に実現できるものである。
法は、液晶パネルを液体着色剤に浸漬する手段を用いる
ことにより、高温高湿試験よりも液晶パネルの耐湿性に
関する信頼性評価を短期間に実現できるものである。
【図1】本発明の一実施例における液晶パネルの耐湿性
試験方法を示す図
試験方法を示す図
1 カラーTFT液晶パネル 1a TFT基板 1b カラーフィルター部 1c シール剤 1d 液晶部 2 液体着色剤 2a 液体着色剤浸入部 3 洗浄液
Claims (2)
- 【請求項1】TFT基板とカラーフィルター部がシール
剤で接着され、さらに液晶部が前記シール剤により封入
されてなる液晶パネルを液体着色剤の中に浸漬する浸漬
工程と、浸漬後に洗浄液で前記液晶パネルを洗浄する洗
浄工程と、洗浄後の液晶パネルを観察して前記液体着色
剤の浸入量を評価する工程とよりなることを特徴とする
液晶パネルの信頼性試験方法。 - 【請求項2】液晶パネルを液体着色剤の中に浸漬する浸
漬工程が油性赤インクに浸漬する工程であり、浸漬後に
洗浄液で前記液晶パネルを洗浄する洗浄工程がアセトン
で洗浄する工程であることを特徴とする請求項1記載の
液晶パネルの信頼性試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144293A JPH06323998A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 液晶パネルの信頼性試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144293A JPH06323998A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 液晶パネルの信頼性試験方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06323998A true JPH06323998A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=14561307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11144293A Pending JPH06323998A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 液晶パネルの信頼性試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06323998A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104111144A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-10-22 | 中国科学院上海光学精密机械研究所 | 高效空气过滤器扫描检漏装置及检漏方法 |
CN105738042A (zh) * | 2016-02-24 | 2016-07-06 | 河南平高电气股份有限公司 | 检测外壳防水性能的方法及实施该方法的喷洒装置 |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP11144293A patent/JPH06323998A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104111144A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-10-22 | 中国科学院上海光学精密机械研究所 | 高效空气过滤器扫描检漏装置及检漏方法 |
CN105738042A (zh) * | 2016-02-24 | 2016-07-06 | 河南平高电气股份有限公司 | 检测外壳防水性能的方法及实施该方法的喷洒装置 |
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