JPH0631732A - 再生合成樹脂成形品製造方法 - Google Patents

再生合成樹脂成形品製造方法

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JPH0631732A
JPH0631732A JP21092192A JP21092192A JPH0631732A JP H0631732 A JPH0631732 A JP H0631732A JP 21092192 A JP21092192 A JP 21092192A JP 21092192 A JP21092192 A JP 21092192A JP H0631732 A JPH0631732 A JP H0631732A
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JP
Japan
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vinyl chloride
high frequency
crushed pieces
mold
synthetic resin
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Pending
Application number
JP21092192A
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English (en)
Inventor
Shoji Koizumi
庄治 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMATO CHEMICAL IND
YAMATO KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
YAMATO CHEMICAL IND
YAMATO KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Publication of JPH0631732A publication Critical patent/JPH0631732A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/34Heating or cooling presses or parts thereof

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化ビニルレザーの耳屑や截屑を再生原料と
し、この片面に裏貼りの補強布を剥離しないで、共に再
生原料として、繊維入りの弾性、可撓性、防水性に富む
成形品を得る。 【構成】 繊維質の補強剤が貼り合わされている塩化ビ
ニルレザーなどの破砕片Tをプレス装置の金型内に略均
一厚みに敷き詰めて、高周波加熱及び加圧して、前記破
砕片Tの塩化ビニル樹脂部分を溶融し、この溶融樹脂を
バインダーとして、各破砕片を一体化する方法により弾
性、可撓性、防水性に富む成形品18を得る。或は加圧
中に振動を加えて製品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は塩化ビニル樹脂製のレ
ザー又は壁紙(以下単に塩化ビニルレザーと云う)の製
造工程中に産生される耳屑、或いは前記レザーを用いる
鞄、その他の袋物、椅子などの家具に貼られるときに生
じる截断屑など、多量に発生する塩化ビニルレザーを破
砕後、塩化ビニル樹脂部分と繊維質部分とを分離するこ
となく再生成形する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の産業廃棄物は、燃焼廃棄す
ると塩化水素ガスを発生し、燃焼炉を腐触させるため、
そのまま廃棄するか、或は微細に粉砕し、塩化ビニル樹
脂部分と繊維質部分とを分離して、塩化ビニル樹脂部分
を再練再利用することが知られている。しかしながら埋
立廃棄するにしても塩化ビニル樹脂は土に還元せず、ま
た処分費用も嵩む。更に前記微細に粉砕し分離した繊維
質部分よりなる綿屑は塩化ビニル樹脂と完全には分離出
来ず、一部に塩化ビニル樹脂が残り、これを燃焼炉で燃
焼させるとやはり塩化水素ガスにより、前記燃焼炉が腐
触する。また粉砕して、加熱した金型を利用して、これ
を熱プレスする方法は、塩化ビニルレザーに付着する補
強材及び粉砕したときに前記補強材は綿状になり、一種
の断熱効果を奏し、金型の熱が成形品の内部まで伝達さ
れ難く、成形サイクルが非常に長くなるだけでなく、成
形しようとする破砕片層の内部まで、成形可能な温度に
加熱すると、表面部分に於いては過剰加熱となり、表面
層部分の塩化ビニル樹脂が熱分解する結果になる。更に
粉砕片の流動性が悪いため、成形品が一定の厚みに成形
し難く、この方法による実用的な成形品は出願人が調査
した範囲内では見当らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明はプレ
ス時の加熱方法として、高周波加熱方法を用いることに
より、貼り合わされている補強材及びこれより分離した
綿屑物を含む断熱層部分があっても、これらに挾まれて
いる塩化ビニル樹脂部分を溶融し、その塩化ビニル樹脂
をバインダーとして、各塩化ビニルレザー破砕片を補強
材及びその綿屑物と共に一体化して弾性、可撓性、防水
性に富む再生成形品を製造することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めに、この発明は織布、編物、不織布、紙のうちの一種
の補強材と貼り合わされた塩化ビニルレザーの多数の破
砕片をプレス装置の金型内にほゞ所定厚に敷き詰め、こ
れら全面を加圧しながら高周波をかけ、破砕片中の塩化
ビニル樹脂部分を溶融乃至塑性流動させて、前記多数の
破砕片を一体化成形することを特徴とする再生合成樹脂
成形品製造方法とする。
【0005】また前記の課題を達成するために、織布、
編物、不織布、紙のうちの一種の補強材と貼り合わされ
た塩化ビニルレザーの多数の破砕片を高周波加熱方法に
より予め加熱溶融し、この溶融状態の多数の破砕片をプ
レス装置の金型内に敷き詰め、これを加圧成形すること
を特徴とする再生合成樹脂成形品製造方法とする。
【0006】また前記の課題を達成するために、この発
明の再生合成樹脂成形品製造方法の前記多数の破砕片を
成形前及び成形中にかけてこれらの塩化ビニル樹脂部分
が溶融する温度まで、前記プレス装置の金型を加熱する
方法であることを特徴とする場合もある。
【0007】また前記の課題を達成するために、この発
明の再生合成樹脂成形品製造方法の前記加圧成形中に前
記破砕片に振動を加える方法であることを特徴とするこ
とが好ましい。
【0008】この明細書に於いて、前記補強材の材質と
しては、天然繊維、P.E.T.又はナイロンなどの化
学繊維を含み、補強材が紙の場合は通常塩化ビニル製の
壁紙に使用される裏打ち紙、難燃紙(水酸化アルミ紙)
を含むものとする。また塩化ビニル樹脂部分は、塩化ビ
ニル樹脂を主材とし、これに可塑剤、難燃材若しくは着
色剤を添加したもの、塩化ビニル樹脂と酢酸ビニルとの
共重合体など他の樹脂との共重合体、混合体を含むもの
とする。
【0009】
【実施例】今この発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1(請求項1記載の発明の実施例) レザー破砕片Tとしては、塩化ビニールレザー製造中に
産生される耳屑の破砕物を用いた。而して、その大きさ
は15mm2 乃至60mm2 のものが全体の70%乃至
90%を占めるものを用いた。而して、プレス装置Aの
下部プレス定盤10上に下金型12を固定し、この上に
前記破砕物を50mm程度の厚みに敷き詰め、この上よ
り上部プレス定盤13に固定してある上金型11を重
ね、上下金型11,12を高周波電極とし、高周波発生
装置17の高周波出力7kw、周波数13.56MHz
とし、加圧装置14により上下金型11,12間に8k
g/cm2 の圧力を3分間加え、以後高周波出力を停止
し、圧力を除去した後、前記上下金型11,12の温度
が40℃まで低下させた後、これらより離型して厚さ7
mmの成形品18を得た。
【0010】 実施例2(請求項3及び4記載の発明の実施例) 実施例1と同一のレザー破砕片Tを、150℃に加熱し
てある下部定盤10上の下金型12に、厚さ50mmに
敷き詰め、上金型11たる高周波電極板をこの上に置
き、上下金型11,12に上下励振器15,16によっ
て3000Hz、振幅1/100mmの振動を加えなが
ら実施例1と同様高周波出力7kw、周波数13.56
MHzとし、かつ2分間加圧装置14により5kg/c
2 の圧力を加え、以後高周波発生装置17の高周波出
力及び振動停止し、圧力を除去した後、前記プレス定盤
の温度を40℃まで低下し、離型して厚さ約7mmの製
品18を得た。前記の上下励振器15,16の振動方向
は相互に交差する方向としてあり、若干上下方向にも振
動する三次元振動が好ましい。また前記の下部定盤10
と上部プレス定盤13はその支持フレームに対して水平
方向に振幅できるように装備してあることが好ましい
が、弾性ゴム体などを介在させて、この弾性変形範囲内
で振動自在に支持フレームに装備する場合もある。
【0011】 実施例3(請求項2及び4記載の発明の実施例) 実施例1と同様のレザー破砕片Tを、適宜の容器に入れ
て、高周波加熱釜(家庭用電子レンジ様のものを想像す
れば理解は容易)に入れ、高周波出力3kw、周波数6
0MHZで40秒間加熱後、これを高周波加熱釜より前
記容器毎取り出し、若干窪み形状のある下金型12中
に、厚みがほゞ一定になるように敷き詰め、前記雌金型
である下金型12に対応する形状の雄金型たる上金型1
1を合わせ、加圧装置14により25kg/cm2 の圧
力で30秒間プレスして、窪み形状のある成形品18を
得た(図5参照)。請求項4記載の発明の実施例におい
て、雌雄金型を合わせ、前記加圧中に、上下金型11,
12に3000Hz、振幅1/100mm程度の振動を
30秒間付与した。また、雌雄金型は、湾曲面のない平
坦なものでもこの発明の実施例に含まれる。
【0012】
【発明の効果】請求項1記載の方法発明において、破砕
片を加熱する方法が高周波加熱による方法であるから熱
伝導性の悪い補強材が各破砕片の片面に、または遊離し
た綿状繊維があったとしても、各破砕片の塩化ビニル樹
脂部分は塑性流動が容易な温度まで充分に加熱され、こ
れらが加圧されるため、塑性流動可能なこの塩化ビニル
樹脂部分が補強材破砕片や遊離した繊維間に塑性流動
し、一種のバインダーの役目を為し、一体化される。ま
たこの方法で成形された成形品18は、繊維を含んでい
るために、柔軟性、クッション性、断熱性に富む成形品
が得られ、また内部の塩化ビニル樹脂はほゞ完全に連結
するため、水などは表裏に貫通することがない成形品が
得られる。またこの成形品は単独で室内壁、天井及び床
材に、若しくはこれらの下地材として活用できる。また
この方法による成形後の成形品、若しくは成形と同時に
少なくとも片面に化粧シート19を添付してもよい。或
いは成形品の片面に静電気により短繊維を植毛20する
方法を付加させてもよい。
【0013】請求項2記載の方法において、破砕片を予
め高周波加熱して、各レザー破砕片の塩化ビニル樹脂部
分を溶融軟化させておくため、金型自体に電極を設ける
必要がないから、複雑な形状の金型を使用することがで
き、複雑な形状の成形品が製造できる。
【0014】請求項3記載の方法においては、プレス装
置の上下金型を予め乃至成形中に加熱し、成形時に更に
高周波加熱する方法であるから、高周波加熱時間の短縮
がはれる。
【0015】請求項4記載の発明に於いては、上下金型
に振動が加えられるから、レザー破砕片が金型の場所に
よって多少の供給斑があったとしても、均一化され、成
形品の厚さ斑が少なくなる。つまり低い面圧力で成形が
可能となる。特に各請求項の発明においては、出発物質
たるレザー破砕片Tはレザーや壁紙製造中の耳屑や截断
屑などの産業廃棄物として捨てられていたものは勿論、
自動車内装材や、家具、鞄、壁紙などを貼り替えたとき
の使用済みのもの、或いは廃棄された自動車、家具、鞄
などより剥がされた塩化ビニルレザーであっても、用途
によっては充分活用できる。
【0016】また各実施例に使用される装置も特別な装
置を必要とせず、すこぶる実用性の高い方法である。各
実施例の方法においては、レザー破砕片Tの大きさが5
mm2 乃至60mm2 のものが70%乃至90%を占め
たものを用いる方法であるから、レザー破砕片から遊離
した繊維は殆どなく、これらをプレス定盤10や上下金
型11,12内に供給するとき、これらの全域におい
て、供給量の斑が少なくなり、ほゞ均一な厚みの均質な
成形品18が得られる効果を有する。その他各実施例に
おいては、それぞれ請求項に対応する効果を奏するの
で、説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2に用いられる装置の原理図である。
【図2】塩化ビニルレザーの破砕片の一例を示す拡大斜
視図である。
【図3】この発明の方法により成形された成形品の斜視
図である。
【図4】成形品の片面に化粧シートを貼付した断面図で
ある。
【図5】成形品の片面に植毛した状態の断面図である。
【符号の説明】 T 破砕片 A プレス装置 10 下部定盤 11 上金型 12 下金型 13 上部定盤 17 高周波発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布、編物、不織布、紙のうちの一種の補
    強材と貼り合わされた塩化ビニルレザー(塩化ビニル製
    壁紙を含む)の多数の破砕片をプレス装置の金型内にほ
    ゞ所定厚に敷き詰め、これら全面を加圧しながら高周波
    をかけ、破砕片中の塩化ビニル樹脂部分を溶融乃至塑性
    流動させて、前記多数の破砕片を一体化成形することを
    特徴とする再生合成樹脂成形品製造方法。
  2. 【請求項2】織布、編物、不織布、紙のうちの一種の補
    強材と貼り合わされた塩化ビニルレザー(塩化ビニル製
    壁紙を含む)の多数の破砕片を高周波加熱方法により予
    め加熱溶融し、この溶融状態の多数の破砕片をプレス装
    置の金型内に敷き詰め、これを加圧成形することを特徴
    とする再生合成樹脂成形品製造方法。
  3. 【請求項3】前記多数の破砕片を成形前及び成形中にか
    けてこれらの塩化ビニル樹脂部分が溶融する温度まで、
    前記プレス装置の金型を加熱する方法であることを特徴
    とする請求項1又請求項2記載の再生合成樹脂成形品製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記加圧成形中に前記破砕片に振動を加え
    る方法であることを特徴とする請求項1、請求項2又は
    請求項3記載の再生合成樹脂成形品製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107503105A (zh) * 2017-09-29 2017-12-22 李俊强 一种高效率的多层布料一次性裁切装置
EP3960412A1 (de) * 2020-08-27 2022-03-02 Benecke-Kaliko AG Recycelte matten aus pvc-kunstlederrandbeschnitt

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CN107503105A (zh) * 2017-09-29 2017-12-22 李俊强 一种高效率的多层布料一次性裁切装置
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