JPH06313120A - モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体 - Google Patents

モノアゾレーキ顔料、その製造方法および顔料分散体

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JPH06313120A
JPH06313120A JP10169793A JP10169793A JPH06313120A JP H06313120 A JPH06313120 A JP H06313120A JP 10169793 A JP10169793 A JP 10169793A JP 10169793 A JP10169793 A JP 10169793A JP H06313120 A JPH06313120 A JP H06313120A
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lake
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Abstract

(57)【要約】 【目的】少量のロジン処理でも機械的分散性、ぬれ等の
分散性を向上せしめたモノアゾレーキ顔料を提供する。 【構成】可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾウム塩
とカップラー成分とをカップリングさせたアゾ染料をレ
ーキ化してなるモノアゾレーキ顔料と、該モノアゾレー
キ顔料を被覆するロジンおよびスルホコハク酸塩或いは
その加水分解物からなる被覆処理されたモノアゾレーキ
顔料、および該被覆処理顔料とビヒクルとからなる顔料
分散体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の用途、特に印刷
インキ用、塗料用顔料として有用なモノアゾレーキ顔
料、その製造方法および該顔料を用いた顔料分散体に関
する。さらに詳しくは、機械的分散性、ぬれ等の分散性
を向上せしめたモノアゾレーキ顔料、その製造方法およ
び該顔料を用いた顔料分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ
成分とし、β−オキシナフトエ酸、β−ナフトール等を
カップラー成分としてカップリングして得られたモノア
ゾレーキ顔料は、印刷インキ、塗料、プラスチックの着
色等の各種用途に広く使用されている。これらのモノア
ゾレーキ顔料は、その色調を透明、鮮明にするため、ま
た分散性を向上させるためロジン処理がなされてきた。
このロジン処理は、通常カップラー成分中または染料中
にロジンのアルカリ塩溶液(いわゆるロジンソープ)を
添加し、ついで塩化カルシウム等のレーキ用金属塩を添
加してロジンを不溶性のロジンレーキ金属塩として顔料
の表面に析出させる方法である。
【0003】上記のロジン処理は、顔料の粒子形状を微
細に制御し、透明性、鮮明性を向上させるとともに、か
つ顔料の被覆物質として凝集を抑え、分散性を向上させ
るという優れた効果を有する。しかし従来の処理方法で
は十分にその効果を発揮しているとは言えない。特にオ
フセット用パウダー顔料は分散性を向上させるために顔
料に対し、10〜30wt%もの多量のロジンを使用し
ている。しかし、多量にロジンを使用することは、イン
キの着色力の低下、流動性の低下、あるいは耐水性不良
に起因する印刷適性の低下等の多くの弊害が伴った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで少量のロジンで
顔料を効率良く被覆する表面処理技術が望まれていた。
本発明は、少量のロジン処理でも優れた分散性を有する
モノアゾレーキ顔料、その製造方法及び顔料分散体を提
供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、可溶性基を有
する芳香族アミンのジアゾニウム塩とカップラー成分と
をカップリングさせたアゾ染料をレーキ化してなるアゾ
レーキ顔料と該モノアゾレーキ顔料を被覆するロジン及
びスルホコハク酸塩或いはその加水分解物からなる被覆
処理されたモノアゾレーキ顔料に関する。さらに本発明
は、可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾニウム塩と
カップラー成分とをカップリングさせたアゾ染料の溶液
中に、スルホコサク酸塩をロジンの水可溶性塩に分散し
て添加し、ついでレーキ化することからなる被覆処理さ
れたモノアゾレーキ顔料の製造方法、或いは上記で得ら
れた顔料スラリーをpH12.0以上で加熱処理し、ス
ルホコハクサン塩を加水分解してなる被覆処理されたモ
ノアゾレーキ顔料の製造方法に関する。更に、本発明は
更に上記被覆処理モノアゾレーキ顔料とビヒクルとから
なる顔料分散体に関する。
【0006】本発明のモノアゾレーキ顔料とは、芳香族
アミンをジアゾ化したジアゾ成分とカップラー成分とを
カップリングした染料をレーキ化したものである。本発
明において、可溶性基を有する芳香族アミンとしては、
例えば、1−アミン−4−メチルベンゼン−2−スルホ
ン酸(p−トルイジン−m−スルホン酸)、1−アミノ
−4−メチル−5−クロロベンゼン−2−スルホン酸、
1−アミノ−4−クロロ−5−メチルベンゼン−2−ス
ルホン酸、1−アミノ−4−メチルベンゼン−3−スル
ホン酸、1−アミノ−3−メチルベンゼン−4−スルホ
ン酸等が例示される。
【0007】カップラー成分は、β−オキシナフトエ酸
が代表的であるが、β−ナフトール、アセトアセトアニ
ライドであってもよい。また上記カップラー成分の誘導
体、例えば、低級アルキル基、アルコキシ基またはハロ
ゲン原子で置換された化合物であってもよい。
【0008】本発明のモノアゾレーキ顔料は、従来公知
のモノアゾレーキ顔料の製造方法に準じて実施できる。
すなわち、可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ化
し、一方、カップラー成分からカップリング液を調整
し、両者を混合してカップリングし、得られた染料に金
属塩を添加してレーキ化する。また、ジアゾ成分および
/またはカップラー成分に予めレーキ化用金属を加えて
おきカップリングさせてもよい。レーキ化用金属として
は、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、マンガン
等が例示される。
【0009】本発明は、スルホコハク酸塩をロジンの水
可溶性塩に分散して添加しロジンが効率良く顔料表面を
被覆処理することに特徴を有する。また、必要に応じ、
残存するスルホコハク酸塩をアルカリ加水分解により除
去してもよい。スルホコハク酸塩は、ロジンの水可溶性
塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩
等に予め分散させておきカップラー成分中、染料中ある
いは顔料中に添加しても良い。本発明のスルホコハク酸
塩は、下記式1または式2で表されるものである。
【0010】式1 式2 (式中、RはC8 〜C18のアルキル基、XはNa、K、
NH4 を示す。)
【0011】本発明の被覆処理されたモノアゾレーキ顔
料は、例えば、スルホコハク酸塩をロジンの水可溶性塩
に添加し、20〜40℃の温度範囲で攪拌して分散さ
せ、この分散液をモノアゾレーキ染料中へ加え、ついで
10〜90℃の温度範囲でレーキ用金属を加えレーキ化
して製造される。スルホコハク酸塩は残存すると著しく
表面張力を低下させるので、必要に応じ、pH12.0
以上で50℃以上で加熱攪拌しアルカリ加水分解を行い
失活させる。ロジンの使用量は、染料に対し、3〜30
重量%、好ましくは10〜25重量%である。スルホコ
ハク酸塩の使用量は、染料に対し、1〜15重量%、好
ましくは3〜10重量%である。スルホコハク酸塩はロ
ジンに対し、5〜100重量%、好ましくは10〜10
0重量%の範囲で添加される。
【0012】本発明は、印刷インキ用ビヒクル、塗料用
ビヒクル等に顔料を分散した顔料分散体を提供する。印
刷インキ用ビヒクルは、例えば、オフセットインキでは
ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、
またはこれらの乾性油変性樹脂等の樹脂20〜50重量
部、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油0〜30重量
部、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマテック、
ナフテン、α−オレフィン等の溶剤10〜60重量部か
らなる。このオフセットインキ用ビヒクルに本発明の被
覆処理されたモノアゾレーキ顔料を配合し、その他のイ
ンキ溶剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤等の
公知の添加剤を適宜配合して印刷インキ組成物とされ
る。
【0013】グラビアインキ用ビヒクルは、例えば、ガ
ムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化ロジ
ン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂、
ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹脂、
ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム、
エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ボリエステル樹脂、
アルキド樹脂等の樹脂またはこれらの混合物10〜50
重量部、n−ヘキサン、トルエン、エタノール、メタノ
ール、アセトン、酢酸エチル、乳酸エチル、セロソル
ブ、ジアセトンアルコール、クロルベンゼン、エチルエ
ーテル、アセタールエチルエーテル、アセト酢酸エチ
ル、酢酸ブチルセロソルブ等の溶剤30〜80重量部か
らなる。上記重量部のビヒクルに本発明のモノアゾレー
キ顔料3〜35重量部、硫酸バリウム、炭酸バリウム、
炭酸カルシウム、石膏、アルミナ白、クレー、シリカ、
シリカ白、タルク、ケイ酸カルシウム、沈降性炭酸マグ
ネシウム等の体質顔料0〜20重量部を加え、その他補
助剤として、可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電
防止剤等を適宜添加してグラビアインキ組成物とされ
る。
【0014】塗料用ビヒクルは、例えば、アクリル樹
脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ゴム、塩化ビニ
ル、合成樹脂エマルジョン、シリコーン樹脂、水溶性樹
脂、ポリウレタン、ポリエステル、メラミン樹脂、ユリ
ア樹脂またはこれらの混合物80〜20重量%と炭化水
素、アルコール、ケトン、エーテルアルコール、エーテ
ル、エステル、水等の溶剤60〜10重量%とからな
る。この塗料用ビヒクル99.9〜55重量%に本発明
の顔料0.1〜15重量%、その他の補助剤や体質顔料
0〜30重量%を加えて塗料とされる。
【0015】
【実施例】以下実施例に基づき本発明をより詳細に説明
する。例中、特に断りの無い限り部は重量部を、%は重
量%を意味する。 実施例1 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸9
0.6部、1−アミノ−4−メチルベンゼン−3−スル
ホン酸2.9部、2−アミノナフタレン−1−スルホン
酸1.8部を水1500部と水酸化ナトリウム20部か
らなる溶液に溶解する。これに35%塩酸124部を加
え酸析後、氷1000部を加え0℃に冷却する。水10
0部と亜硝酸ナトリウム35部からなる溶液を加え、3
℃以下で30分間攪拌してジアゾ成分を得た。
【0016】β−オキシナフトエ酸95部を水3000
部と水酸化ナトリウム51部とからなる溶液に溶解し、
15℃に冷却したものをカップラー成分とする。カップ
ラー成分にジアゾ成分を20分間で滴下し、カップリン
グ反応を進め、30分間攪拌して染料を得た。次に式1
に相当するスルホコハク酸塩リパーズ870P(ライオ
ン社製)10.6部(染料に対し5%)を25%ロジン
ソープ84.8部(染料に対し10%)に加え40℃で
分散させた。このスルホコハク酸−ロジン分散液を上記
染料に加え、1%水酸化ナトリウムでpH11.5に調
整した。これに35%塩化カルシウム水溶液を300部
加え、1時間攪拌を続けてレーキ化反応を完結した。こ
の時のpHは11.0であった。これを80℃に加熱
後、濾過、水洗、乾燥、粉砕して250部のモノアゾレ
ーキ顔料を得た。
【0017】実施例2 実施例1におけるレーキ化反応完結後スラリーに4.0
部の水酸化ナトリウムを加えpH12.2とした他は、
上記と同様に操作してモノアゾレーキ顔料を得た。
【0018】比較例1 比較のためスルホコハク酸−ロジン分散液の代わりに2
5%ロジンソープ127.2部(染料に対し15%)を
使用し、他は実施例1と同様に操作したモノアゾレーキ
顔料を得た。
【0019】実施例1、2と比較例1で得られた顔料の
オフセットインキ試験を実施した。使用ビヒクルはタマ
ノール361(荒川化学(株)製ロジン変成フェノール
樹脂)50部に対し、アマニ油20部、5号ソルベント
(日本石油(株)製インキ溶剤)30部を加え、200
℃に加熱して溶解させた。このビヒクル98部にオクチ
ル酸アルミニウム2部を加えオフセットインキ用ビヒク
ルとし、次の試験を実施した。
【0020】分散性 オフセットインキ用ビヒクル70部を紙コップに入れ、
これに各顔料20部を加え、均一になるように混合攪拌
してプレミックスインキを作成した。このプレミックス
インキを3本ロールで連肉すると、比較例1の顔料は3
パスで粗粒子が消失したのに対し、実施例1、2の顔料
は2パスで粗粒子が消失した。このことは、分散性が向
上したことを意味する。なお、これらインキの透明性は
目視判定で殆ど差が無かった。
【0021】鮮明性 上記3本ロール連肉濃色インキ0.5gを酸化チタンを
含む白インキ2.0gに混ぜて淡色インキを作成した。
カラーマシンで色測すると、マンセルC値で比較例1が
11.96であったのに対し、実施例1は、12.3
5、実施例2は、12.26であった。このことは、鮮
明性が向上したことを意味する。
【0022】光沢 タック9.0〜9.5に調整したインキをアート紙へ展
色刷りしたときの光沢は、比較例1の顔料に比べ、実施
例1の顔料は+5.2%、実施例2の顔料は+4.7%
と高光沢であった。
【0023】オフセット印刷適性試験 インキを水に乳化して得られた水可溶分を含むインキ抽
出水を作成し、表面張力を測定した。比較例1の顔料は
63.8dyne/cmであった。実施例1の顔料は4
3.3dyne/cmと大きく表面張力が低下した。こ
れはスルホコハク酸塩が残存することに起因する。これ
に対し、実施例2の顔料は71.4dyne/cmと表
面張力が向上した。これは、pH12.0で80℃で加
熱処理したことによりスルホコハク酸塩がアルカリ加水
分解し失活したことを意味する。オフセット印刷には実
施例2のほうが好ましい。
【0024】実施例3 1−アミノ−4−メチルベンゼン−2−スルホン酸92
部、1−アミノ−4−メチルベンゼン−3−スルホン酸
9.2部を水155部と水酸化ナトリウム20部からな
る溶液に溶解した。これに35%塩酸124部を加え酸
析後、氷1000部を加え0℃に冷却した。この冷却液
に水100部に亜硝酸ナトリウム35部を溶解した溶液
を加え、3℃以下で30分間攪拌してジアゾ成分を得
た。
【0025】式2に相当するスルホコハク酸塩リパーズ
NTD(ライオン社製)10.6部(染料に対し5%)
を、25%ロジンソープ42.4部(染料に対し5%)
に20℃で分散した。このスルホコハク酸塩−ロジン分
散液をβ−オキシナフトエ酸95部を水3000部と水
酸化ナトリウム51部からなる溶液に溶解した水溶液中
に加え、15℃に調整し、カップラー成分を得た。カッ
プラー成分にジアゾ成分を20分間かけて滴下し、カッ
プリング反応を進めた。これに35%塩化カルシウム水
溶液300部を加え、1時間攪拌してレーキ化反応を完
結させた。この時のpHは11.0であった。ついで8
0℃に加熱後濾過、水洗、乾燥、粉砕して245部のモ
ノアゾレーキ顔料を得た。
【0026】比較例2 比較のため、スルホコハク酸塩−ロジン分散液の代わり
に25%ロジンソープ84.8部(染料に対し10%)
を使用し、他は実施例3と同様に操作したモノアゾレー
キ顔料を得た。
【0027】実施例3と比較例2で得られた顔料につい
てグラビア試験、及び塗料試験を実施した。 グラビア試験:顔料10部、ライムロジン系ワニス(固
形分20%、トルエン75%、可塑剤5%)90および
直径3mmのガラスビーズを220ccのマヨネーズビ
ンに入れ、ペイントコンデイッショナーで2時間分散し
て濃色インキを得た。濃色インキの60°光沢値を測定
したところ、実施例3の顔料は比較例2の顔料より4%
高光沢であった。このことは、スルホコハク酸塩−ロジ
ン併用処理が従来のロジン単独処理より分散性が向上
し、高光沢になったことを意味する。
【0028】塗料試験:顔料8部、アルキド樹脂ワニス
50部。メラミン樹脂ワニス30部およびシンナー12
部を直径2mmのスチールビーズと共に220ccのマ
ヨネーズビンに入れ、ペイントコンデイッショナーで2
時間分散して油性塗料を作成した。実施例3の顔料は比
較例2の顔料より60°光沢値で5%高光沢であった。
【0029】
【発明の効果】本発明のモノアゾレーキ顔料は、ロジン
とスルホコハク酸塩により被覆されているので、色の鮮
明性が向上し、従来のロジンのみにより被覆された顔料
と比較して各種ビヒクルに対する分散性も向上するので
皮膜の光沢も向上する。さらに、スルホコハク酸塩を加
水分解処理してロジンと伴に被覆したものは、上記の効
果に加えて顔料表面の疎水性が向上し、オフセットイン
キ用として使用した場合、湿し水に対して乳化する傾向
が小さいので印刷汚れのない印刷物ができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾ
    ウム塩とカップラー成分とをカップリングさせたアゾ染
    料をレーキ化してなるモノアゾレーキ顔料と、該モノア
    ゾレーキ顔料を被覆するロジンおよびスルホコハク酸塩
    或いはその加水分解物からなる被覆処理されたモノアゾ
    レーキ顔料。
  2. 【請求項2】 可溶性基を有する芳香族アミンのジアゾ
    ニウム塩とカップラー成分とをカップリングさせたアゾ
    染料のスラリー中に、スルホコハク酸塩をロジンの水可
    溶性塩中に分散して添加し、ついでレーキ化することか
    らなる被覆処理されたモノアゾレーキ顔料の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2で得られた顔料スラリーをpH
    12.0以上で加熱処理し、スルホコハク酸塩を加水分
    解してなる被覆処理されたモノアゾレーキ顔料の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の被覆処理モノアゾレーキ
    顔料とビヒクルとからなる顔料分散体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0784086A4 (en) * 1995-06-28 1999-04-07 Toyo Ink Mfg Co AQUEOUS PIGMENT PASTE FOR OFFSET INK, METHOD FOR THE PRODUCTION AND USE THEREOF

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0784086A4 (en) * 1995-06-28 1999-04-07 Toyo Ink Mfg Co AQUEOUS PIGMENT PASTE FOR OFFSET INK, METHOD FOR THE PRODUCTION AND USE THEREOF

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