JPH0631176B2 - 水蒸気養生軽量気泡コンクリ−トの製造方法 - Google Patents

水蒸気養生軽量気泡コンクリ−トの製造方法

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JPH0631176B2
JPH0631176B2 JP61091005A JP9100586A JPH0631176B2 JP H0631176 B2 JPH0631176 B2 JP H0631176B2 JP 61091005 A JP61091005 A JP 61091005A JP 9100586 A JP9100586 A JP 9100586A JP H0631176 B2 JPH0631176 B2 JP H0631176B2
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lime
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純夫 柴田
正 渡辺
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/18Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水蒸気養生軽量気泡コンクリート(以下AL
Cと略す)製造方法の改良に関する。
〔従来の技術〕
ALCは粉砕されたケイ石またはケイ砂等のケイ酸質原
料と石灰及びセメント等の石灰質原料とを主要原料と
し、これに金属アルミニウム粉末等の添加剤を水と加え
てスラリー状としたのち発泡、半可塑化させ、次いでオ
ートクレーブに移して水蒸気を導入し、昇温加圧する水
蒸気養生法により製造されている。
ALCに用いられる石灰質原料はセメントの他、一般に
は生石灰が用いられている。石灰質として生石灰の代り
に消石灰を用いた例として、1)特公昭41−8864
号公報、2)特公昭42−22639号公報等が提案さ
れている。
上記1)の方法は、石灰と砂とを主要原料として軽量建
材を製造するに際し、石灰質として消石灰の単独使用
は、スラリーの粘度が低く気泡が逸出あるいは破壊する
ので、石灰質として消石灰と生石灰との混合物を使用
し、スラリーの粘度を1200〜1600cpsに調節すると泡が
安定することを特徴としており、又2)の方法は、石灰
質としてセメント及び部分消化率を規制した生石灰を使
用することが特徴で、生石灰の一部を予め消化させたも
のを使用すると物性面で優れたものが得られるとしてい
る。しかしながらこれらの方法は何れも、消石灰の単独
使用ではなく石灰質を組合せて使用し操作も煩雑である
割には僅かに製品の物性を向上せしめたにすぎないもの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、従来方法を更に改良し石灰質原料とし
て消石灰とセメントを使用して効率の良いALCの製造
方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために本発明の方法は、石灰質原料
として消石灰及びセメントのみを、ケイ酸質原料として
ケイ石又はケイ砂の粉末を使用し、これらの主要原料の
うち消石灰の使用量を好ましくは該主要原料の全固形分
に対し内割りでCaOとして5〜20重量%とし、これに50
〜70℃の温水とアルミニウ粉末等の通常の添加剤を加え
てスラリーとするか、スラリーの温度を50〜70℃に温度
調整終了後にアルミニウム粉末等の気泡剤を添加して鋳
型に装入し、以下通常の方法に従ってALCを製造する
というものである。
〔作用〕
本発明の方法において、石灰質として生石灰又は生石灰
と消石灰を用いる従来法に代えて、消石灰のみを使用す
る理由は、原料スラリーの鋳込温度を高めに設定するた
めである。
該消石灰の使用量は、主要原料全固形物中に内割りでCa
Oとして5〜20重量%とするのが良い。消石灰の量が多
過ぎると本発明の特徴である原料スラリーの硬化速度が
短縮されないからである。次に原料スラリーの鋳込温度
を50〜70℃の範囲とする理由は、鋳込時の温度がこれよ
り低いとスラリーの硬化速度が遅く、これ以上の温度で
は硬化速度は早いが、製品の気泡構造が不良となり圧縮
強度が低下する傾向を示すからである。
本発明法では、石灰質として生石灰を全く使用しないの
で、鋳込温度を上記の範囲まで上昇せしめることが可能
で、その結果として半硬化物(ピアノ線で切断可能な程
度にまで硬くする)とするに要する時間が従来の4〜5
時間を2〜3時間まで短縮することができる。
通常の場合、このようにスラリーの硬化速度等を短縮す
ると得られる製品の物性等に悪い影響を与えるが、本発
明で得られる製品の物性は、実施例に示したように従来
製品と同等あるいはそれ以上のものを得ることができ
る。
以下本発明を更に詳細に説明する。
石灰質原料として生石灰を用いると、鋳込後の粘性を確
保し、その水和熱によりスラリーの温度を高め硬化を促
進すること、スラリー鋳込時の温度は40℃程度とするこ
と(高温鋳込は不可)等は知られている。
本発明法で使用する消石灰は、市販のものをそのまゝ、
あるいは生石灰を予め水で消化させたものを使用するこ
とができるが上記の生石灰のような効果はあまり期待で
きない。
しかし、それ故に逆に鋳込時の温度を所望の値に設定す
ることが可能である。
原料スラリーの温度調整は、使用する水を温水とする、
原料混合スラリーを加温する、等いずれの方法によつて
も良いが実用的には該スラリーを、所定温度まで蒸気加
熱するのが好ましい。
本発明の温度範囲で該スラリーを鋳込むとセメントの水
和が促進され、その水和物等により必要な粘性が確保さ
れ該スラリーの硬化速度が大幅に向上するものと思われ
る。
本発明により得られる製品は各特性を満足することは前
にも述べたが、中でも特に全面吸水率が著しく減少す
る。この全面吸水率の向上についてのメカニズムについ
ては明確ではない。
尚、主要原料の配合比率は、公知方法とほぼ同様で良い
がケイ石100重量部に対し、セメント50〜75重量部、消
石灰をCaOとして10〜40重量部の範囲が好ましい。ケイ
石に対するセメント及び消石灰の重量比が上記以外では
何れも原料スラリーの硬化速度を大幅に短縮し且つ物性
を満足する製品は得られない。
以上説明したように本発明法は、独特配合の原料スラリ
ーを50〜70℃好ましくは55〜65℃の温度として鋳型に流
し込み、そのまゝ保温することなく極めて短時間で半硬
化させ(2〜3時間でピアノ線で切断可能な状態まで硬
化する)以下常法に従つてALCを製造するものであ
り、その物性は従来品より優れたものを得ることができ
る。
〔実施例〕
以下実施例について説明する。
実施例 石灰質として通常のポルトランドセメント及び消石灰粉
末の所定量を、ケイ酸原料としてケイ石粉末の一定量を
用い、これに外割りで各60重量%の水とアルミニウム等
の添加剤を加えてスラリーを調製し、これを45〜75℃に
加温したのち夫夫の鋳型に入れ、2時間経過後から、そ
の硬化度合を下記の測定法に基いて測定し、以後は通常
の操作に従つて夫々比重0.5のALCを製造した後、全
面吸水率(24時間)、圧縮強度はJISA-5416〜7項、気
泡構造は目視判定により夫々測定した。
その結果を第1表に従来法と対比して示す。
硬化速度mmの測定方法 半硬化物に対し、その表面から50mmの高さから直径45mm
の鉄球を落下させ、落下面にできた凹みの直径を測定す
る。
第1表より明らかなように、原料スラリーの鋳込温度が
40℃の従来法では、ピアノ線で切断可能の硬さ(硬化速
度(mm)として26±1以下)になるまで4〜5時間を要す
るが、本発明では鋳込温度にもよるが2〜3時間と約半
分の時間で切断可能の硬さになつた。更に本発明の製品
は、従来品に較べて全面吸水率が大幅に向上しその他の
物性でもそん色のないものであつた。
参考例として示した実験No.9〜11のうち、鋳込温度の
高すぎる実験No.9は、硬化時間は早いが気泡構造が乱
れ圧縮強度が低下した。原料配合を本発明と同様にして
も、鋳込温度の低い実験No.10及びNo.11は、共に製品に
よる物性は良いが、スラリーの硬化速度が従来法より劣
るという結果に留まつた。尚実験No.6〜8は、市販の
消石灰を使用しないで、生石灰に、該生石灰を消石灰と
するに必要な水を1.5倍添加して15分間撹拌し後ドライ
ヤーで乾燥して得た消石灰を使用したものであるが、他
の実験結果とほぼ同様に結果が得られた。
〔発明の効果〕
原料スラリーの鋳込温度を高目とすることにより、得ら
れる製品の物性を損なうことなく、該スラリーの半硬化
所要時間が半減された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石灰およびセメントよりなる石灰質原料
    と、ケイ石、ケイ砂等のケイ酸質原料を主要原料とする
    水蒸気養生軽量気泡コンクリートの製造方法において、
    石灰質原料として消石灰およびセメントのみを使用し、
    消石灰の使用量を主要原料の全固形分中の内割りでCa
    Oとして5〜20重量%とし、鋳込温度を50〜70℃
    とすることを特徴とする水蒸気養生軽量気泡コンクリー
    トの製造方法。
JP61091005A 1986-04-18 1986-04-18 水蒸気養生軽量気泡コンクリ−トの製造方法 Expired - Lifetime JPH0631176B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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