JPH063047B2 - 柱脚金物 - Google Patents
柱脚金物Info
- Publication number
- JPH063047B2 JPH063047B2 JP26789587A JP26789587A JPH063047B2 JP H063047 B2 JPH063047 B2 JP H063047B2 JP 26789587 A JP26789587 A JP 26789587A JP 26789587 A JP26789587 A JP 26789587A JP H063047 B2 JPH063047 B2 JP H063047B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- column
- bottom plate
- pillar
- steel
- center
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は土木建築構造物の鉄骨柱をコンクリート基盤上
に建てる際に使用する柱脚金物に関するものであり、特
に側柱用または隅柱用として使用する柱脚金物に関する
ものである。
に建てる際に使用する柱脚金物に関するものであり、特
に側柱用または隅柱用として使用する柱脚金物に関する
ものである。
従来鉄骨柱に柱脚金物を溶接接合する場合,鋼板製のベ
ースプレートを使用し,鋼板製のリブプレートによって
補剛する方法が採用されてきている。しかしながら上記
方法においては,鋼板製のベースプレートを直接鉄骨柱
に溶接接合するため溶接歪によってベースプレートが湾
曲する。このため加熱による歪矯正および機械加工によ
る修正作業を必要とし,更に鋼板製のリブプレートを溶
接すると,溶接歪が増加して修正作業が煩雑になる等の
欠点がある。
ースプレートを使用し,鋼板製のリブプレートによって
補剛する方法が採用されてきている。しかしながら上記
方法においては,鋼板製のベースプレートを直接鉄骨柱
に溶接接合するため溶接歪によってベースプレートが湾
曲する。このため加熱による歪矯正および機械加工によ
る修正作業を必要とし,更に鋼板製のリブプレートを溶
接すると,溶接歪が増加して修正作業が煩雑になる等の
欠点がある。
上記の欠点を解決するために,鋳造若しくは鍛造によっ
て製作した柱脚金物が提案され,溶接作業の省力化,使
用鋼材量の低減および底板の湾曲現象の防止の効果を挙
げている(例えば特公昭51-47963号,同56-30425号公
報)。第7図は上記のような柱脚金物を使用して鉄骨柱
をコンクリート基盤上に建設する状態を示す要部断面図
である。同図において,まず鉄骨柱1の下端部に柱脚金
物2を,その上面に設けた突出部21を介して溶接接合す
る。次に予め打設したコンクリート基盤3上に部分モル
タル4を介して載置する。この場合コンクリート基盤3
には予めアンカーボルト5を突設してあるので,柱脚金
物2を構成する底板22に設けたボルト穴23により位置決
めを行なう。上記位置決め後,例えば木枠6を配設して
柱脚金物2の底板22とコンクリート基盤3との間にモル
タル7を充填するのである。モルタル7が固化した後,
木枠6を除去し,ナット8を締結することにより,柱脚
金物2をコンクリート基盤3と締結固着する。
て製作した柱脚金物が提案され,溶接作業の省力化,使
用鋼材量の低減および底板の湾曲現象の防止の効果を挙
げている(例えば特公昭51-47963号,同56-30425号公
報)。第7図は上記のような柱脚金物を使用して鉄骨柱
をコンクリート基盤上に建設する状態を示す要部断面図
である。同図において,まず鉄骨柱1の下端部に柱脚金
物2を,その上面に設けた突出部21を介して溶接接合す
る。次に予め打設したコンクリート基盤3上に部分モル
タル4を介して載置する。この場合コンクリート基盤3
には予めアンカーボルト5を突設してあるので,柱脚金
物2を構成する底板22に設けたボルト穴23により位置決
めを行なう。上記位置決め後,例えば木枠6を配設して
柱脚金物2の底板22とコンクリート基盤3との間にモル
タル7を充填するのである。モルタル7が固化した後,
木枠6を除去し,ナット8を締結することにより,柱脚
金物2をコンクリート基盤3と締結固着する。
上記従来の柱脚金物を使用した場合において,建造物の
側面部に使用される側柱および建造物の角隅部に使用さ
れる隅柱を対象とするものでは,柱の中心からコンクリ
ート基盤3の側面が建造物の外方に突出するため,現場
作業が極めて困難であるという問題点がある。すなわち
上記側柱および隅柱は,隣接地に近接して設けられるの
が通常であり,特に隣接地内に全く立入ることができな
いような作業環境においては,コンクリート基盤3の打
設作業は勿論のこと,柱脚金物2の据付,モルタル7の
充填作業等を狭隘な作業空間で行なわなければならず,
作業性を極めて悪化させるのみならず,コンクリート基
盤3,モルタル7等の打設後の品質にも影響を及ぼすこ
とになる。また上記のように柱の中心からコンクリート
基盤3の側面が建造物の外方に突出することにより,隣
接地との間に必要以上の間隔を確保しなければならない
場合があり,建物面積が縮小され,かつ敷地面積の有効
利用ができないという問題点もある。
側面部に使用される側柱および建造物の角隅部に使用さ
れる隅柱を対象とするものでは,柱の中心からコンクリ
ート基盤3の側面が建造物の外方に突出するため,現場
作業が極めて困難であるという問題点がある。すなわち
上記側柱および隅柱は,隣接地に近接して設けられるの
が通常であり,特に隣接地内に全く立入ることができな
いような作業環境においては,コンクリート基盤3の打
設作業は勿論のこと,柱脚金物2の据付,モルタル7の
充填作業等を狭隘な作業空間で行なわなければならず,
作業性を極めて悪化させるのみならず,コンクリート基
盤3,モルタル7等の打設後の品質にも影響を及ぼすこ
とになる。また上記のように柱の中心からコンクリート
基盤3の側面が建造物の外方に突出することにより,隣
接地との間に必要以上の間隔を確保しなければならない
場合があり,建物面積が縮小され,かつ敷地面積の有効
利用ができないという問題点もある。
本発明は上記従来技術の問題点を解決し,品質その他の
特性を低下させず,建設現場における作業性を向上させ
得ると共に,建物面積を拡大し,かつ敷地の有効利用が
図れる柱脚金物を提供することを目的とする。
特性を低下させず,建設現場における作業性を向上させ
得ると共に,建物面積を拡大し,かつ敷地の有効利用が
図れる柱脚金物を提供することを目的とする。
上記従来技術の問題点を解決するため,本発明において
は,底板上に柱の横断面形状に適合する突出部を設け,
底板の四隅部の上面に設けたボルト台座部を介し,底板
を貫通するアンカーボルトによりコンクリート基盤と締
結するように構成した柱脚金物において,突出部の水平
面に対する投影輪郭の中心と,底板の水平面に対する投
影輪郭の中心とを偏心させて形成し,かつ側柱用または
隅柱用に使用するという技術的手段を採用したのであ
る。
は,底板上に柱の横断面形状に適合する突出部を設け,
底板の四隅部の上面に設けたボルト台座部を介し,底板
を貫通するアンカーボルトによりコンクリート基盤と締
結するように構成した柱脚金物において,突出部の水平
面に対する投影輪郭の中心と,底板の水平面に対する投
影輪郭の中心とを偏心させて形成し,かつ側柱用または
隅柱用に使用するという技術的手段を採用したのであ
る。
上記の構成により,側柱および隅柱の部分においては,
柱の中心からコンクリート基盤の外側面までの寸法を中
央柱のそれよりも大幅に縮小でき,隣接地との間の作業
空間を確保することができる。
柱の中心からコンクリート基盤の外側面までの寸法を中
央柱のそれよりも大幅に縮小でき,隣接地との間の作業
空間を確保することができる。
第1図および第2図は各々本発明の実施例を示す断面正
面図および平面図であり,同一部分は前記第7図と同一
の参照符号で示す。第1図,第2図において,24はボル
ト台座部であり,底板22の四隅部の上面に,底板22の底
面と略平行な面が形成されるように設ける。なお底板22
のボルト台座部24以外の上面は,突出部21の近傍から周
縁に向って傾斜するように斜面状に形成する。従って底
板22は周縁に向って厚さ寸法が漸減するように形成され
ている。次に両図に示すように突出部21の中心と底板22
の中心とを偏心させて形成する。このように突出部21と
底板22とを偏心させて形成するには,鋳造若しくは型鍛
造によるのがよい。
面図および平面図であり,同一部分は前記第7図と同一
の参照符号で示す。第1図,第2図において,24はボル
ト台座部であり,底板22の四隅部の上面に,底板22の底
面と略平行な面が形成されるように設ける。なお底板22
のボルト台座部24以外の上面は,突出部21の近傍から周
縁に向って傾斜するように斜面状に形成する。従って底
板22は周縁に向って厚さ寸法が漸減するように形成され
ている。次に両図に示すように突出部21の中心と底板22
の中心とを偏心させて形成する。このように突出部21と
底板22とを偏心させて形成するには,鋳造若しくは型鍛
造によるのがよい。
上記のように形成した柱脚金物を使用して鉄骨柱をコン
クリート基盤上に建設する状態は,第3図に示すように
なる。同図から明らかなように,鉄骨柱1の中心からコ
ンクリート基盤3の右側面までの寸法を短縮することが
できる。この場合柱脚金物2として前記第7図に示すよ
うな突出部21が底板22の略中央部に設けられた構成のも
のを使用すると,柱脚金物2の左右寸法が同一であると
きにはコンクリート基盤3の左右側面は鎖線で示される
位置となる。従って右側面が隣地である場合には,作業
空間が大幅に制限されることとなる。しかしながら本発
明のものは実線で示す状態であり,すなわち,第3図に
おけるコンクリート基盤3の右方に作業空間を確保する
ことができる。
クリート基盤上に建設する状態は,第3図に示すように
なる。同図から明らかなように,鉄骨柱1の中心からコ
ンクリート基盤3の右側面までの寸法を短縮することが
できる。この場合柱脚金物2として前記第7図に示すよ
うな突出部21が底板22の略中央部に設けられた構成のも
のを使用すると,柱脚金物2の左右寸法が同一であると
きにはコンクリート基盤3の左右側面は鎖線で示される
位置となる。従って右側面が隣地である場合には,作業
空間が大幅に制限されることとなる。しかしながら本発
明のものは実線で示す状態であり,すなわち,第3図に
おけるコンクリート基盤3の右方に作業空間を確保する
ことができる。
次に第4図ないし第6図は,夫々本発明の他の実施例を
示す平面図であり,同一部分は前記第3図と同一の参照
符号で示す。但し,ボルト台座部24は省略してある。第
4図および第5図は前記第3図における鉄骨柱1が,各
々H形鋼および円筒鋼管である場合を示し、何れも側柱
用のものである。第6図は角形鋼管の隅柱用のものであ
るため,突出部21の中心は底板22の左下隅に偏心させて
形成してある。
示す平面図であり,同一部分は前記第3図と同一の参照
符号で示す。但し,ボルト台座部24は省略してある。第
4図および第5図は前記第3図における鉄骨柱1が,各
々H形鋼および円筒鋼管である場合を示し、何れも側柱
用のものである。第6図は角形鋼管の隅柱用のものであ
るため,突出部21の中心は底板22の左下隅に偏心させて
形成してある。
本実施例においては,柱脚金物の底板の平面への投影輪
郭が略正方形の例を示したが,柱の横断面形状その他を
勘案して,正方形以外の他の幾何学的形状とすることが
できる。
郭が略正方形の例を示したが,柱の横断面形状その他を
勘案して,正方形以外の他の幾何学的形状とすることが
できる。
本発明は以上記述のような構成および作用であるから,
特に側柱用および隅柱用として使用することにより,鉄
骨柱および柱脚金物の本来の特性に全く影響を及ぼすこ
となく,作業空間を確保することができるから,作業性
を大幅に向上させ,工期短縮が可能であるという効果が
ある。また柱のスパンを大きくとれるので建物面積を大
きくすることができると共に,敷地の有効利用が図れ
る。
特に側柱用および隅柱用として使用することにより,鉄
骨柱および柱脚金物の本来の特性に全く影響を及ぼすこ
となく,作業空間を確保することができるから,作業性
を大幅に向上させ,工期短縮が可能であるという効果が
ある。また柱のスパンを大きくとれるので建物面積を大
きくすることができると共に,敷地の有効利用が図れ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は各々本発明の実施例を示す断面正
面図および平面図,第3図は本発明の柱脚金物を使用し
て鉄骨柱をコンクリート基盤上に建設する状態を示す要
部断面図,第4図ないし第6図は夫々本発明の他の実施
例を示す平面図,第7図は従来の柱脚金物を使用して鉄
骨柱をコンクリート基盤上に建設する状態を示す要部断
面図である。 2:柱脚金物,21:突出部,22:底板。
面図および平面図,第3図は本発明の柱脚金物を使用し
て鉄骨柱をコンクリート基盤上に建設する状態を示す要
部断面図,第4図ないし第6図は夫々本発明の他の実施
例を示す平面図,第7図は従来の柱脚金物を使用して鉄
骨柱をコンクリート基盤上に建設する状態を示す要部断
面図である。 2:柱脚金物,21:突出部,22:底板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 隆司 福岡県北九州市若松区北浜1丁目9番1号 日立金属株式会社若松工場内 (72)発明者 成重 修 福岡県北九州市若松区北浜1丁目9番1号 日立金属株式会社若松工場内 (72)発明者 佐藤 邦昭 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 中村 嘉宏 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 富田 昭夫 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】底板上に柱の横断面形状に適合する突出部
を設け,底板の四隅部の上面に設けたボルト台座部を介
し,底板を貫通するアンカーボルトによりコンクリート
基盤と締結するように構成した柱脚金物において,突出
部の水平面に対する投影輪郭の中心と,底板の水平面に
対する投影輪郭の中心とを偏心させて形成し,かつ側柱
用または隅柱用に使用することを特徴とする柱脚金物。 - 【請求項2】柱が閉鎖断面を有する鋼管柱である特許請
求の範囲第1項記載の柱脚金物。 - 【請求項3】柱がH形鋼若しくはH形鋼組立て柱である
特許請求の範囲第1項記載の柱脚金物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26789587A JPH063047B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | 柱脚金物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26789587A JPH063047B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | 柱脚金物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01111939A JPH01111939A (ja) | 1989-04-28 |
JPH063047B2 true JPH063047B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=17451113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26789587A Expired - Lifetime JPH063047B2 (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | 柱脚金物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063047B2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-23 JP JP26789587A patent/JPH063047B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01111939A (ja) | 1989-04-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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