JPH0630424U - 排気マニホルド - Google Patents

排気マニホルド

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JPH0630424U
JPH0630424U JP6644892U JP6644892U JPH0630424U JP H0630424 U JPH0630424 U JP H0630424U JP 6644892 U JP6644892 U JP 6644892U JP 6644892 U JP6644892 U JP 6644892U JP H0630424 U JPH0630424 U JP H0630424U
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JP
Japan
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exhaust manifold
mounting flange
slit
collecting pipe
connecting portion
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Pending
Application number
JP6644892U
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English (en)
Inventor
賢児 伊藤
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Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付フランジ部の反り変形量が小さく、かつ
収縮変形量が制御できる耐久性と信頼性に優れた排気マ
ニホルドを得る。 【構成】 シリンダヘッドに取り付ける取付フランジ
(2)と、その取付フランジ(2)の間をつなぐ連結部
(3)を有する排気マニホルド(1)に、少なくとも1
箇所以上の連結部(3)にスリット(4)を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関に用いられる排気系部品としての、耐久性と信頼性を向上 する排気マニホルドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンの排気ガスを捕集し、消音管(マフラー)へ送る排気系部品と して、排気マニホルドがある。この排気マニホルドは、図2に示すように、シリ ンダヘッド(開示せず)に取り付ける取付フランジ2と、シリンダヘッドの各排 気ポートに接続する枝管5と、この枝管5を集合する集合管6からなる。 一般に、排気マニホルドは、エンジンによる加熱・冷却過程で生じる圧縮の塑 性変形による熱収縮を抑える目的で、図2に示すように取付フランジ2の間を連 結部3によって連結する形状にすることがある。また、エンジンの加熱過程で生 じる圧縮の塑性変形による収縮変形を抑える目的で、図3に示すように取付フラ ンジ2間を連結せずに独立にした形状にすることがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
図2に示す取付フランジ部に連結部3を有する排気マニホルドは、連結部3に よって収縮は防止されるものの、連結部3による拘束のために、集合管6部の塑 性変形量が大きくなり、反りや亀裂が生じやすくなる。また、図3に示す形状の 排気マニホルドようにフランジ部2が独立するとフランジ部2の拘束は小さくな り加熱時に生じる圧縮の塑性変形量は少なくなるが、排気マニホルドの収縮を止 めることができず、大きな収縮が生じるといった問題が起こる。
【0004】 図2に示す取付フランジの間が連結した形状の排気マニホルドにつき、熱によ る影響を図7に基づき説明する。図7で、(1)は取付フランジ2がつながった 排気マニホルド1をシリンダヘッドにボルト孔を介してボルトで取り付けている 基本形状である。エンジンが運転を始めると、シリンダヘッドからの排気ガスに より排気マニホルド1の集合管6部が加熱されて(2)のように熱膨張する。し かし、取付フランジ2が連結しているため、取付フランジ2部の変形は抑制され 、取付フランジ2部と集合管6部の間には大きな寸法差が生じることになる。や がて、集合管6部には(3)のように圧縮応力が作用して、材料の耐力を超える と塑性変形が生じる。この塑性変形量は、前記寸法差にほぼ一致する。エンジン が停止して冷却過程に入ると、新たに集合管6部の熱収縮が始まる。しかし、取 付フランジ2の間がつながっているため、集合管6部の収縮に追随して動くこと ができず、(4)のように取付フランジ2部の両端が反り上がるように変形し、 また排気マニホルドに亀裂が入り、排気ガスが洩れるといった問題を生じる。
【0005】 次に、図3に示す取付フランジ2が独立した形状の排気マニホルドの熱による 影響を、図8に基づき説明する。図8で、(1)は取付フランジ2が独立した排 気マニホルド1をシリンダヘッドにボルト孔を介してボルトで取り付けている基 本形状である。エンジンが運転を始めると、シリンダヘッドからの排気ガスによ り排気マニホルド1の集合管6部が加熱されて(2)のように熱膨張する。しか し、取付フランジ2が独立しているために、取付フランジ2部は集合管6部の変 形に追随して動くことができる。このため、取付フランジ2部と集合管6部の間 の寸法差は小さくなる。その結果、集合管6部に(3)のように圧縮応力が作用 して、材料の耐力を超えた時に生じる塑性変形量も小さなものになる。しかし、 エンジンが停止して冷却過程に入ると、新たに集合管6部の熱収縮が始まるが、 取付フランジ2が独立しているため、集合管6部の収縮に追随して自由に動き、 (4)のように取付フランジ2部は大きく収縮してしまう。
【0006】 排気マニホルドの変形や亀裂を防止改善するものとして、実開昭60−668 22号公報がある。この実開昭60−66822号公報には、排気マニホルドの 集合管をつなぐ補強リブにスリットと、このスリットの内端部を補強リブに設け た円形孔に接続し、熱変形による補強リブの亀裂を防止する開示がある。 しかし、実開昭60−66822号公報に開示された技術では、補強リブにス リットは入っているが貫通していなために、排気マニホルドの塑性変形に伴う熱 収縮を完全に防止することは出来ない。
【0007】 本考案は、上記課題を解決し、取付フランジの間が連結した排気マニホルドと 取付フランジが独立している排気マニホルドの両者の利点を持たせ、加熱時には 取付フランジが独立した排気マニホルドのように集合管部の熱膨張に追随させて 取付フランジを動かして圧縮応力に伴う集合管部の塑性変形を抑制し、冷却時に は取付フランジの間が連結した排気マニホルドのように連結部で集合管部の熱収 縮に抗することで収縮量を抑え、取付フランジ部の変形や排気マニホルド各部へ の亀裂がなく信頼性に優れた排気マニホルドを提供することを目的にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の排気マニホルド(1)は、シリンダヘッ ドに取り付ける取付フランジ(2)と、該取付フランジ(2)の間をつなぐ連結 部(3)を有する排気マニホルド(1)において、少なくとも1箇所以上の連結 部(3)に貫通するスリット(4)を有することを特徴とする。
【0009】
【作用】
図1および図6に基づき作用を説明する。図1で排気マニホルド1の取付フラ ンジ2の連結部3にスリット4を入れると、集合管6部の熱膨張に対して、取付 フランジ2は独立して、自由に追随して動くことができる。このため、取付フラ ンジ2と集合管6部の熱膨張差による寸法差が少なくなり、塑性変形の発生が抑 制される。一方、冷却過程で、集合管6部の熱収縮に対しては、上記スリット4 のスリット幅8の長さ分だけは取付フランジ2が追随して収縮するが、その後は スリット幅8が閉じられてしまうために取付フランジ2部の連結部3は一体にな ったものとして働き、熱収縮量はほぼ貫通スリット4のスリット幅8の長さ分だ け生じた後停止する。
【0010】 図6は、連結部3にスリット4を有する排気マニホルド1について、2気筒モ デルで示す熱影響の概念図である。図6において、(1)は取付フランジ2の連 結部3にスリット4を持つ排気マニホルド1をシリンダヘッドに取り付けている 基本形状である。エンジンが運転を始めるとシリンダヘッドからの排気ガスによ り排気マニホルド1の集合管6が(2)のように熱膨張するが、スリット4があ るために取付フランジ2は追随することができる。また、冷却過程で集合管6が (3)のように収縮するときには、スリット幅8が収縮により閉じた後は、(4 )に示すように、取付フランジ2は連結部3が一体になってその移動を抑制する 。従って、排気マニホルド1の取付フランジ2部の変形が抑制されることになる 。
【0011】
【実施例】
以下本考案を実施例により詳細に説明する。 (実施例1) 図1は本考案の一実施例を示す。排気マニホルド1は、シリンダヘッドに取り 付ける取付フランジ2と、この取付フランジ2間をつなぐに連結部3を設けてい る。そして、連結部3には、幅1.5mmの貫通スリット4を設けている。連結 部3に貫通スリット4を入れることで、取付フランジ2と集合管6の間の高温の 排気ガスによる熱膨張時の寸法差を少なくし、かつ熱収縮時には上記連結部3が 取付フランジ2部の収縮を抑制する働きをする。
【0012】 図4は、4気筒排気マニホルドについて、連結部を貫通するスリットの有無に よる排気マニホルド耐久評価試験後の取付フランジの反り変形量を比較したもの である。横軸の#1から#4は4つの気筒、縦軸は取付フランジの反り変形量を 示す。スリットを有する排気マニホルドの取付フランジの反り変形量は、スリッ トの無いものに比較して、#2、#3で約1/8に低減している。
【0013】 図5は、4気筒排気マニホルドについて、連結部を貫通するスリットのスリッ ト幅の大きさによる排気マニホルド耐久評価試験後の取付フランジの収縮変形量 を比較したものである。横軸はスリット幅の大きさ、縦軸は取付フランジの収縮 変形量を示す。取付フランジ部の収縮量は、スリット幅にほぼ比例することがわ かる。従って、スリット幅を変えることで排気マニホルドに生じる収縮量を制御 することができる。
【0014】 (実施例2) 高Si鋳鉄製で、取付フランジの間をつなぐ連結部に幅1.5mmの貫通スリ ットを設けた本考案の排気マニホルドを組み付けた、直列4気筒で排気量200 0ccの高性能ガソリンエンジン相当の排気ガスを発する排気シミュレータによ り、耐久試験を実施した。試験条件として、機関回転数6000rpmでの全負 荷運転相当の加熱(10分)−冷却(10分)を1サイクルとする冷熱(GO− STOP)サイクルを500サイクルまで実施した。全負荷時の排気ガス温度は 、約900℃であった。この条件下での排気マニホルドの集合管部の温度は約8 00℃であった。評価試験の結果、該排気マニホルドは、取付フランジの反り変 形量は少なく、収縮変形量は、スリット幅を少し超える程度におさまり、熱変形 によるガスの漏洩や熱亀裂は生ぜず、優れた耐久性及び信頼性を有することが確 認された。
【0015】 一方、同じく高Si鋳鉄製で、連結部に貫通スリットを有しない図2に示すよ うな従来の排気マニホルドを組み付けて同様に試験を実施した。その結果、従来 の排気マニホルドは、283サイクルで取付フランジの反り変形により排気ガス が漏洩し、使用不能となった。その後、排気マニホルドを本考案のものに取り替 え、試験をしたところ、500サイクルまで問題なく続行することができた。以 上の結果、本考案の排気マニホルドは、優れた耐久性を有していることが確認で きた。
【0016】
【考案の効果】
上述のとおり、本考案の排気マニホルド1は、取付フランジ2間をつなぐ連結 部3に少なくとも1つ以上のスリット4を有するので、排気ガスによる集合管6 部の熱膨張時に取付フランジ2は独立して追随して移動するので取付フランジ2 と集合管6部の熱膨張差による寸法差が少なくなり、塑性変形の発生が抑制され る。一方、集合管6部の熱収縮に対しては、取付フランジ2部の連結部3が一体 となって熱収縮を抑制し、取付フランジ2部の最大収縮量をスリット幅8分まで に抑えることができる。従って、本考案の排気マニホルド1は取付フランジ2部 の変形が少なく、耐久性が大幅に向上して、産業上特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の取付フランジ間の連結部にス
リットを設けた排気マニホルドの平面図である。
【図2】従来の取付フランジ間に連結部を有する排気マ
ニホルドの平面図である。
【図3】従来の集合管ごとに独立した取付フランジを有
する排気マニホルドの平面図である。
【図4】4気筒排気マニホルドについて、連結部のスリ
ット有無の違いによる取付フランジの反り変形量の比較
図である。
【図5】4気筒排気マニホルドについて、連結部のスリ
ット幅の大きさと取付フランジの収縮変形量の比較図で
ある。
【図6】本考案の連結部にスリットを有する排気マニホ
ルドについて、熱影響を2気筒モデルで示す概念図であ
る。
【図7】従来の取付フランジがつながった排気マニホル
ドについて、熱影響を2気筒モデルで示す概念図であ
る。
【図8】従来の集合管ごとに独立した取付フランジを有
する排気マニホルドについて、熱影響を2気筒モデルで
示す概念図である。
【符号の説明】
1:排気マニホルド、 2:取付フランジ、
3:連結部、4:スリット、 5:枝管、
6:集合管、7:ボルト孔、
8:スリット幅。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに取り付ける取付フラン
    ジ(2)と、該取付フランジ(2)の間をつなぐ連結部
    (3)を有する排気マニホルド(1)において、少なく
    とも1箇所以上の連結部(3)にスリット(4)を有す
    ることを特徴とする排気マニホルド(1)。 【0001】
JP6644892U 1992-09-24 1992-09-24 排気マニホルド Pending JPH0630424U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6644892U JPH0630424U (ja) 1992-09-24 1992-09-24 排気マニホルド

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JP6644892U JPH0630424U (ja) 1992-09-24 1992-09-24 排気マニホルド

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Publication Number Publication Date
JPH0630424U true JPH0630424U (ja) 1994-04-22

Family

ID=13316070

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6644892U Pending JPH0630424U (ja) 1992-09-24 1992-09-24 排気マニホルド

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JP (1) JPH0630424U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2075429A1 (en) 2007-11-26 2009-07-01 Ford Global Technologies, LLC An engine and exhaust manifold assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2075429A1 (en) 2007-11-26 2009-07-01 Ford Global Technologies, LLC An engine and exhaust manifold assembly

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