JPH0629963A - 多重伝送方法および装置 - Google Patents

多重伝送方法および装置

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JPH0629963A
JPH0629963A JP20197092A JP20197092A JPH0629963A JP H0629963 A JPH0629963 A JP H0629963A JP 20197092 A JP20197092 A JP 20197092A JP 20197092 A JP20197092 A JP 20197092A JP H0629963 A JPH0629963 A JP H0629963A
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JP
Japan
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data
transmission
bit
area
inversion
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JP20197092A
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English (en)
Inventor
Masanao Yamaoka
賢尚 山岡
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝送する情報に冗長性をもたせることなしに
同期をとり、効率良い情報伝送を可能にする多重伝送方
法および装置を提供する。 【構成】 送受信データにおいて、同一の論理状態が連
続する可能性の高い領域を反転対象領域として予め定義
しておく。領域判別部40は、セレクタ10を切り替え
て、送信データ中の反転対象領域をエンコーダ20側に
送り、セレクタ50を切り替えて、コモンバス100か
ら取り込んだデータ中の反転対象領域をデコーダ60側
に送る。エンコーダ20およびデコーダ60では、偶数
ビットの論理反転処理が行われる。このため、本来の送
信データでは同一の論理状態が連続していても、コモン
バス100上のデータでは、論理反転が頻繁に起こり同
期をとりやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重伝送方法および装
置、特に、同一のコモンバスに複数のユニットを接続
し、ユニット相互間での多重伝送を行う多重伝送方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のユニットを同一のコモンバスに接
続し、このコモンバスを時分割して利用することによ
り、複数のユニット間での多重伝送を行うシステムは、
様々な分野において用いられている。最近は、自動車に
も種々の電子ユニットが搭載されており、これらの電子
ユニット相互間の情報伝達にも、多重伝送システムが利
用されている。たとえば、特開昭64−51839号公
報には、車載用のループ式多重伝送システムが開示され
ている。
【0003】このような多重伝送システムにおけるひと
つの課題は、ユニット相互間での同期のとり方である。
各ユニットは、同一のコモンバスに接続されているもの
の、あくまでもそれぞれが別個独立したユニットであ
り、独自のクロックによって動作する。コモンバスを介
して複数のユニット間でデータの送受を行うためには、
それぞれのユニットにおけるクロックの同期をとる必要
がある。しかし、各ユニットを相互に接続しているもの
がコモンバスだけである以上、このコモンバスを介して
送受されるデータそれ自身を用いて同期をとる方法を考
えねばならない。
【0004】このように、送受するデータ自身を利用し
て同期を取る方法として、従来からいくつかの方法が提
案されている。たとえば、PWM方式と呼ばれる方法で
は、1ビットのデータが複数のサンプリングデータで表
現される。具体的には、たとえば、論理ビット“0”を
3つのサンプリングデータ“011”で表現し、論理ビ
ット“1”を3つのサンプリングデータ“001”で表
現するようにすれば、どのような論理ビットを送信した
場合でも、実際のデータとしては1または0が所定間隔
ごとに繰り返されることになり、信号の立上がりまたは
立ち下がりエッジを利用して同期をとることが可能にな
る。
【0005】また、ビットスタッフィングと呼ばれる方
法では、送信すべきデータに同じ論理値がn回以上続く
場合、反転した論理値を1ビットだけ挿入するという処
理が行われる。たとえば、n=5に設定しておけば、
“11111111”というデータを送信する場合に
は、5ビット目と6ビット目の間に、反転ビット0を挿
入し、“111110111”という形で送信を行うこ
とになる。あるいは、送信すべきデータの内容に関わら
ず、一定のビット数ごとに、周期的に固有の同期ビット
を挿入する方法も知られている。たとえば、4ビットご
とに、“10”という2ビットからなる固有の同期ビッ
トを挿入するように設定しておけば、“1111111
1”というデータを送信する場合には、4ビット目と5
ビット目の間に“10”という2ビットからなる固有の
同期ビットを挿入し、“1111101111”という
形で送信を行うことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多重伝送方法において採用されている同期方法は、いず
れも伝送情報の冗長度が高くなるという問題がある。た
とえば、PWM方式では、1ビットを表現するのに複数
のサンプリングデータが必要になるし、ビットスタッフ
ィングや周期的に同期ビットを挿入する方法では、挿入
したビットだけデータ長が増えることになる。このよう
に、同期をとるためにしか役立たない情報を付加するこ
とは、伝送情報の冗長度を高め、結果的に伝送効率を低
下させるという弊害を生じる。
【0007】そこで本発明は、伝送する情報に冗長性を
もたせることなしに同期をとり、効率良い情報伝送を可
能にする多重伝送方法および装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1) 本願第1の発明
は、同一のコモンバスに複数のユニットを接続し、ユニ
ット相互間での多重伝送を行う多重伝送方法において、
送信対象となるデータの奇数ビットまたは偶数ビットの
いずれか一方を論理反転させた状態で送信を行い、受信
時に反転ビットをもとに戻す処理を行うようにしたもの
である。
【0009】(2) 本願第2の発明は、上述の第1の発
明に係る多重伝送方法において、送信対象となるデータ
のうち、同一の論理状態が連続して出現する可能性が高
い領域を反転対象領域として定義し、この反転対象領域
についてのみ奇数ビットまたは偶数ビットのいずれか一
方を論理反転させた状態で送信を行うようにしたもので
ある。
【0010】(3) 本願第3の発明は、上述の第2の発
明に用いる多重伝送装置において、送信データを反転対
象領域と非反転対象領域とに判別する領域判別部と、与
えられた両領域のデータを統合して1ビットずつコモン
バスに送出する送信制御部と、送信データのうちの反転
対象領域内データについて、奇数ビットまたは偶数ビッ
トのいずれか一方を論理反転させ、論理反転後の信号を
前記送信制御部に与えるエンコーダと、領域判別部の判
別結果に基づいて、反転対象領域をエンコーダに与え、
非反転対象領域を送信制御部に与えるように、送信デー
タを振り分けるセレクタと、を設けたものである。
【0011】(4) 本願第4の発明は、上述の第2の発
明に用いる多重伝送装置において、コモンバスから取り
込んだデータを反転対象領域と非反転対象領域とに判別
する領域判別部と、与えられた両領域のデータを統合し
て受信データとして出力する受信制御部と、コモンバス
から取り込んだデータのうちの反転対象領域内データに
ついて、奇数ビットまたは偶数ビットのいずれか一方を
論理反転させ、論理反転後の信号を受信制御部に与える
デコーダと、領域判別部の判別結果に基づいて、反転対
象領域をデコーダに与え、非反転対象領域を受信制御部
に与えるように、コモンバスから取り込んだデータを振
り分けるセレクタと、を設けたものである。
【0012】(5) 本願第5の発明は、上述の第2の発
明に用いる多重伝送装置において、送信データまたはコ
モンバスから取り込んだデータを反転対象領域と非反転
対象領域とに判別する領域判別部と、与えられた両領域
のデータを統合して1ビットずつコモンバスに送出する
送信制御部と、送信データのうちの反転対象領域内デー
タについて、奇数ビットまたは偶数ビットのいずれか一
方を論理反転させ、論理反転後の信号を送信制御部に与
えるエンコーダと、領域判別部の判別結果に基づいて、
反転対象領域をエンコーダに与え、非反転対象領域を送
信制御部に与えるように、送信データを振り分ける第1
のセレクタと、与えられた両領域のデータを統合して受
信データとして出力する受信制御部と、コモンバスから
取り込んだデータのうちの反転対象領域内データについ
て、奇数ビットまたは偶数ビットのいずれか一方を論理
反転させ、論理反転後の信号を受信制御部に与えるデコ
ーダと、領域判別部の判別結果に基づいて、反転対象領
域をデコーダに与え、非反転対象領域を受信制御部に与
えるように、コモンバスから取り込んだデータを振り分
ける第2のセレクタと、を設けたものである。
【0013】
【作 用】同一のコモンバスを用いた多重伝送システム
において、このコモンバスを介して送受されるデータ自
身を利用して同期をとる方式の問題点は、同一の論理状
態が連続して出現するようなデータが送られる可能性を
考慮しておく必要がある点である。たとえば、“100
1101010111001”というように、ある程度
の間隔で論理状態が反転するようなデータを送信してい
る限りは、ある程度の間隔で現れる信号の立上がりおよ
び立ち下がりエッジを利用して同期をとることができ
る。ところが、“1111111111……1111”
というように同一の論理状態が長期間連続するようなデ
ータを送信する場合には、信号には立上がりや立ち下が
りエッジが長期間現れないため、この期間は同期をとる
ことができない状態が続く。
【0014】このような可能性を考慮して、従来は、冗
長な同期ビットを挿入するなどの方法をとっていたこと
は前述のとおりである。本発明の基本概念は、冗長な同
期ビットを挿入する代わりに、送信対象となるデータの
奇数ビットまたは偶数ビットのいずれか一方を論理反転
させた状態で送信を行い、受信時に反転ビットをもとに
戻す処理を行うようにしようとするものである。たとえ
ば、“1111111111……1111”というデー
タを送信する場合に、偶数ビットを論理反転して“10
10101010……1010”というデータに加工し
て送信を行えば、受信側ではこの加工データを受信する
際には、同期をとることができる。その後、再び偶数ビ
ットを論理反転すれば、もとの“1111111111
……1111”というデータが復元でき、何ら支障は生
じない。しかも、冗長なビットは一切付加されていない
ので、従来の方法のように、伝送効率を低下させる支障
も生じない。
【0015】また、多重伝送システムでは、様々なユニ
ットから様々なデータが送信される。そこで、この様々
なデータのうち、同一の論理状態が連続して出現する可
能性が高い領域を予め認識しておき、この領域を反転対
象領域として定義し、この反転対象領域についてのみ上
述の論理反転を行うようにすれば、より効率的な伝送が
可能になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は、コモンバスを用いた一般的な多重伝送
システムの概略を示す図である。この例では、コモンバ
ス100に、8つのユニット1〜8が接続されている。
コモンバス100には、同時には複数のデータを送信す
ることはできないので、同一時点では1つのユニットに
対してのみ送信権が与えられ、いわゆる時分割の多重伝
送が行われることになる。
【0017】このような時分割多重伝送システムで一般
的に用いられているデータフォーマットの一例を図2に
示す。このデータフォーマットでは、各ユニットからの
送信データは、送信開始を示すデータを置くためのSO
F領域(Start Of Frameの略)、送信データのタイプを
示すデータを置くためのTYPE領域、送信すべき本来
のデータを置くためのDATA領域、このDATA領域
の終了を示すコードを置くためのEOD領域(End Of D
ata の略)、DATA領域についてのエラーチェックコ
ードを置くためのCRC領域(Cyclic Redundancy Chec
k の略)、各ユニットから正常に受信できたことを示す
ACK信号(Acknowledge 信号)を返送するためのAN
C領域、送信終了を示すデータを置くためのEOF領域
(End OfFrameの略)、の各領域によって構成されてお
り、各領域のデータをこの順にコモンバスに送出するこ
とにより、送信が行われる。なお、TYPE領域のデー
タは、この実施例では、DATA領域の長さ、CRC領
域の有無、ANC領域の有無、を示すコードになってい
る。
【0018】このようなデータフォーマットにおけるA
NC領域のデータ構造について考えてみる。このANC
領域は、上述のように、各ユニットからの正常受信を示
すACK信号を返送するための領域であり、他の領域と
はやや性質の異なった領域である。たとえば、ユニット
1がコモンバス100に対して送信を行う手順を例にと
ると、コモンバス100には、ユニット1から、SOF
領域、TYPE領域、DATA領域、EOD領域、CR
C領域、の順にデータが送出されるが、続くANC領域
では、ユニット1〜8のすべてからそれぞれ1ビットず
つのデータが送出されるのである。この様子を図3のタ
イミングチャートに示す。いま、ユニット1〜8に対し
て、それぞれ物理アドレス1〜8を割り当てたとする。
この例の場合、ANC領域は8ビットのデータによって
構成され、第1ビット〜第8ビットがそれぞれ物理アド
レス1〜8に対応することになる。具体的には、ANC
領域の第1ビット目は、ユニット1からACK信号がコ
モンバス100へ送出され、同様に、第2ビット目はユ
ニット2から、第3ビット目はユニット3から、…、第
8ビット目はユニット8から、それぞれACK信号がコ
モンバス100へ送出される。このように、各ユニット
は、自分が割り当てられた物理アドレスに対応するタイ
ミングで、ACK信号をコモンバス100へ送出する。
この例では、正常なACK信号は論理“1”のビットで
示される。したがって、ユニット1がコモンバス100
に対して所定のデータ送信を行った場合、ANC領域で
は、ユニット1を含めて8つのユニットから順次1ビッ
トずつのACK信号がコモンバス100に送出され、結
局、ANC領域におけるコモンバス上の波形は、図3の
一番下に示すようなものになる。すなわち、8ビットの
データ“11111111”がコモンバス100に現れ
ることになる。
【0019】前述のように、このANC領域のデータ
は、各ユニットが正常な受信を行ったことを示すデータ
である。たとえば、ユニット4において何らかのトラブ
ルが発生し、ユニット1から送出されたデータを受信し
た際に、CRC領域のデータを用いたエラーチェックを
行った結果、正常な受信が行われなかったことが判明し
た場合には、ユニット4は異常を示すACK信号、すな
わち論理“0”のビットを出力する。この場合には、A
NC領域のデータは、“11101111”となり、ユ
ニット4における受信が正常に行われていないことが示
される。しかしながら、このような事態が発生すること
は希であり、ANC領域のデータは、通常は“1111
1111”となることが予想される。すなわち、ANC
領域に関しては、同一の論理状態が連続して出現する可
能性が極めて高いということができる。本発明は、この
ような領域を予め反転対象領域として定義しておき、こ
の反転対象領域については、奇数ビットまたは偶数ビッ
トのいずれか一方を論理反転させた状態で送信を行い、
受信時に反転ビットをもとに戻す処理を行うことによ
り、同期の問題を解決するものである。
【0020】たとえば、偶数ビットを反転させたときの
動作は、図4のタイミングチャートに示すようになる。
奇数番目のユニット1,3,5,7は、正常なACK信
号として論理“1”のビットを出力しているが、偶数番
目のユニット2,4,6,8は、正常なACK信号とし
ての論理“1”を反転させ、論理“0”のビットを正常
なACK信号として出力している。その結果、ANC領
域のデータとして、通常は、“10101010”なる
データがコモンバス100上に現れることが予想され
る。従来の伝送方法では、図3の一番下に示すように、
コモンバス100上には、通常“11111111”な
るデータが現れ、8ビットの期間は同期がとれない状態
になるのに対し、本発明の伝送方法では、図4の一番下
に示すように、コモンバス100上には、通常“101
01010”なるデータが現れ、1ビットごとに同期が
とれる状態になる。しかも、受信後に、“101010
10”なるデータに対して、再度偶数ビットを論理反転
する処理を行えば、“11111111”という全ユニ
ットで正常受信が行われたことを示す本来の情報が得ら
れる。万一、ユニット4において正常受信が行われなか
ったような場合には、ANC領域の本来のデータ“11
101111”に対して、偶数ビットが論理反転された
結果、“10111010”なるデータがコモンバス1
00上に現れるが、このデータに対して、再度偶数ビッ
トを論理反転する処理を行えば、“11101111”
というユニット4における異常を示す本来の情報が得ら
れる。
【0021】結局、図2に示すデータフォーマットにお
いて、同一の論理状態が連続して出現する可能性が高い
ANC領域を、反転対象領域として予め定義しておき、
この反転対象領域については、奇数ビットまたは偶数ビ
ットのいずれか一方を論理反転させた状態で送信を行
い、受信時に再度論理反転を行うように取り決めておけ
ば、同期の問題は解決し、しかも余分な同期ビットを追
加する必要もないため、冗長性のない効率良い伝送が可
能になる。
【0022】図5は、このような伝送方法を実際に行う
ための伝送装置の一例を示すブロック図である。図1に
示すユニット1〜8のそれぞれを、図5に示す多重伝送
装置200とユニット本体300とによって構成してお
けば、上述した伝送方法が実現できる。ユニット本体3
00が送信しようとする本来の送信データは、多重伝送
装置200によって加工され、コモンバス100へ送出
される。また、コモンバス100から取り込まれたデー
タは、多重伝送装置200によって本来のデータに戻さ
れ、ユニット本体300へ受信データとして与えられ
る。
【0023】多重伝送装置200は、セレクタ10、エ
ンコーダ20、送信制御部30、領域判別部40、セレ
クタ50、デコーダ60、受信制御部70、によって構
成されている。領域判別部40は、ユニット本体300
から与えられる送信データ、またはコモンバス100か
ら取り込んだデータを反転対象領域と非反転対象領域と
に判別する機能を有し、その判別結果は、セレクタ10
またはセレクタ50に与えられる。セレクタ10は、こ
の判別結果に基づいて、ユニット本体300から与えら
れた送信データのうちの反転対象領域をエンコーダ20
に与え、非反転対象領域を送信制御部30に与えるよう
に振り分ける機能を有する。同様に、セレクタ50は、
この判別結果に基づいて、コモンバス100から取り込
んだデータのうちの反転対象領域をデコーダ60に与
え、非反転対象領域を受信制御部70に与えるように振
り分ける機能を有する。エンコーダ20は、入力した反
転対象領域内データについて、偶数ビット(あるいは奇
数ビットでもよい)を論理反転させ、論理反転後の信号
を送信制御部30に出力する。同様に、デコーダ60
は、入力した反転対象領域内データについて、偶数ビッ
ト(あるいは奇数ビットでもよい)を論理反転させ、論
理反転後の信号を受信制御部70に出力する。送信制御
部30は、入力した両領域のデータを統合し1ビットず
つコモンバス100に送出するとともに、この送出デー
タから、後続するデータに関する判別情報を抽出し、こ
れを領域判別部40に与える機能を有する。また、受信
制御部70は、入力した両領域のデータを統合して受信
データとして出力するとともに、この受信データから、
後続するデータに関する判別情報を抽出し、これを領域
判別部40に与える機能を有する。
【0024】いま、図2に示すようなデータフォーマッ
トでデータ送信を行うときのこの装置の動作を説明しよ
う。まず、ユニット本体300は、図2に示すようなフ
ォーマットの送信データを作成し、これを順に多重伝送
装置200に与える。領域判別部40には、図2に示す
フォーマットにおけるANC領域が論理対象領域である
ことが定義されており、ANC領域がセレクタ10を通
過するときにのみ、セレクタ10の出力はエンコーダ2
0側に切り替えられる。なお、送信制御部30がTYP
E領域のデータを送出するときに、DATA領域の長さ
を認識し、これを領域判別部40へ報告するようにして
おけば、EOD領域およびCRC領域の長さは一定であ
るため、反転対象領域としてのANC領域がセレクタ1
0を通過するタイミングを容易に認識することができ
る。こうして、ANC領域のデータの偶数ビット目だけ
がエンコーダ20において論理反転されることになる。
具体的には、正常な受信が行われた場合、ユニット1か
らは、ANC領域の1ビット目にビット“1”が出力さ
れるが、これは奇数ビット目であるため、そのままビッ
ト“1”としてコモンバス100へ送出される。これに
対して、ユニット2からは、ANC領域の2ビット目に
ビット“1”が出力されるが、これは偶数ビット目であ
るため、論理反転されたビット“0”がコモンバス10
0へ送出される。こうして、ANC領域に関しては、図
4の一番下に示すような同期のとりやすい波形がコモン
バス100上に現れることは前述したとおりである。
【0025】続いて、図2に示すようなデータフォーマ
ットでデータ受信を行うときのこの装置の動作を説明し
よう。コモンバス100には、図2に示すようなフォー
マットでデータが流されてくる。領域判別部40は、A
NC領域がセレクタ50を通過するときにのみ、セレク
タ50の出力をデコーダ60側に切り替える制御を行
う。なお、受信制御部70がTYPE領域のデータを受
信データとしてユニット本体300へ与えるときに、D
ATA領域の長さを認識し、これを領域判別部40へ報
告するようにしておけば、EOD領域およびCRC領域
の長さは一定であるため、反転対象領域としてのANC
領域がセレクタ50を通過するタイミングを容易に認識
することができる。こうして、ANC領域のデータの偶
数ビット目だけがデコーダ60において論理反転される
ことになる。具体的には、すべてのユニットにおいて正
常な受信が行われた場合、“10101010”なるデ
ータがコモンバス100上に出力されるが、デコーダ6
0を通ったデータは、“11111111”となる。こ
うして、ユニット本体300には、本来の正しいデータ
が受信データとして入力されることになる。
【0026】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特
に、上述の実施例では、ANC領域を反転対象領域に設
定した例を示したが、本発明は、要するに同一の論理状
態が連続する可能性が高い領域であれば、どのような領
域に対して適用することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、同一のコ
モンバスに複数のユニットを接続し、ユニット相互間で
の多重伝送を行う多重伝送方法において、送信対象とな
るデータの奇数ビットまたは偶数ビットのいずれか一方
を論理反転させた状態で送信を行い、受信時に反転ビッ
トをもとに戻す処理を行うようにしたため、伝送する情
報に冗長性をもたせることなしに同期をとり、効率良い
情報伝送が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コモンバス100を用いた一般的な多重伝送シ
ステムの概略を示す図である。
【図2】図1に示す多重伝送システムで用いられる一般
的なデータフォーマットの一例を示す図である。
【図3】図2に示すデータフォーマットのANC領域に
おける従来の信号形態を示すタイミングチャートであ
る。
【図4】図2に示すデータフォーマットのANC領域に
おける本発明による信号形態を示すタイミングチャート
である。
【図5】本発明の一実施例に係る多重伝送装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜8…ユニット 10…セレクタ 20…エンコーダ 30…送信制御部 40…領域判別部 50…セレクタ 60…デコーダ 70…受信制御部 100…コモンバス 200…多重伝送装置 300…ユニット本体 SOF…送信開始を示すデータを置くための領域 TYPE…送信データのタイプを示すデータを置くため
の領域 DATA…送信すべき本来のデータを置くための領域 EOD…DATA領域の終了を示すコードを置くための
領域 CRC…DATA領域についてのエラーチェックコード
を置くための領域 ANC…各ユニットから正常に受信できたことを示すA
CK信号を返送するための領域 EOF…送信終了を示すデータを置くためのEOF領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のコモンバスに複数のユニットを接
    続し、ユニット相互間での多重伝送を行う多重伝送方法
    において、送信対象となるデータの奇数ビットまたは偶
    数ビットのいずれか一方を論理反転させた状態で送信を
    行い、受信時に反転ビットをもとに戻す処理を行うこと
    を特徴とする多重伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の多重伝送方法におい
    て、送信対象となるデータのうち、同一の論理状態が連
    続して出現する可能性が高い領域を反転対象領域として
    定義し、この反転対象領域についてのみ奇数ビットまた
    は偶数ビットのいずれか一方を論理反転させた状態で送
    信を行うことを特徴とする多重伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法に用いる多重伝送
    装置において、 送信データを反転対象領域と非反転対象領域とに判別す
    る領域判別部と、 与えられた両領域のデータを統合して1ビットずつコモ
    ンバスに送出する送信制御部と、 送信データのうちの反転対象領域内データについて、奇
    数ビットまたは偶数ビットのいずれか一方を論理反転さ
    せ、論理反転後の信号を前記送信制御部に与えるエンコ
    ーダと、 前記領域判別部の判別結果に基づいて、反転対象領域を
    前記エンコーダに与え、非反転対象領域を前記送信制御
    部に与えるように、送信データを振り分けるセレクタ
    と、 を備えることを特徴とする多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法に用いる多重伝送
    装置において、 コモンバスから取り込んだデータを反転対象領域と非反
    転対象領域とに判別する領域判別部と、 与えられた両領域のデータを統合して受信データとして
    出力する受信制御部と、 コモンバスから取り込んだデータのうちの反転対象領域
    内データについて、奇数ビットまたは偶数ビットのいず
    れか一方を論理反転させ、論理反転後の信号を前記受信
    制御部に与えるデコーダと、 前記領域判別部の判別結果に基づいて、反転対象領域を
    前記デコーダに与え、非反転対象領域を前記受信制御部
    に与えるように、コモンバスから取り込んだデータを振
    り分けるセレクタと、 を備えることを特徴とする多重伝送装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の方法に用いる多重伝送
    装置において、 送信データまたはコモンバスから取り込んだデータを反
    転対象領域と非反転対象領域とに判別する領域判別部
    と、 与えられた両領域のデータを統合して1ビットずつコモ
    ンバスに送出する送信制御部と、 送信データのうちの反転対象領域内データについて、奇
    数ビットまたは偶数ビットのいずれか一方を論理反転さ
    せ、論理反転後の信号を前記送信制御部に与えるエンコ
    ーダと、 前記領域判別部の判別結果に基づいて、反転対象領域を
    前記エンコーダに与え、非反転対象領域を前記送信制御
    部に与えるように、送信データを振り分ける第1のセレ
    クタと、 与えられた両領域のデータを統合して受信データとして
    出力する受信制御部と、 コモンバスから取り込んだデータのうちの反転対象領域
    内データについて、奇数ビットまたは偶数ビットのいず
    れか一方を論理反転させ、論理反転後の信号を前記受信
    制御部に与えるデコーダと、 前記領域判別部の判別結果に基づいて、反転対象領域を
    前記デコーダに与え、非反転対象領域を前記受信制御部
    に与えるように、コモンバスから取り込んだデータを振
    り分ける第2のセレクタと、 を備えることを特徴とする多重伝送装置。
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