JPH0629436A - リードフレーム用部材 - Google Patents

リードフレーム用部材

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JPH0629436A
JPH0629436A JP18496892A JP18496892A JPH0629436A JP H0629436 A JPH0629436 A JP H0629436A JP 18496892 A JP18496892 A JP 18496892A JP 18496892 A JP18496892 A JP 18496892A JP H0629436 A JPH0629436 A JP H0629436A
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JP
Japan
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lead frame
tensile strength
kgf
frame member
layers
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Pending
Application number
JP18496892A
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English (en)
Inventor
Ichiro Kishigami
一郎 岸上
Shuichi Nakamura
秀一 中村
Sotaro Toki
荘太郎 土岐
Taketo Tsukamoto
健人 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的高強度と高い電気、熱伝導性をバラン
スよく兼備する複合リードフレーム用部材の提供。 【構成】 板厚方向の両側層の強化元素を含有するFe-N
i系合金と、該両側層の間の中間層のCuまたはCu系合金
が複合されてなり、該複合体全体での引張強さTが50kg
f/mm2以上、かつ該引張強さT(kgf/mm2)と電気伝導度C
(%IACS)の関係が4C+13T≧910であるリードフレーム
用部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICパッケージ等の電子
部品に使用されるリードフレーム用部材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ICのリードフレーム用材料として
は42Ni-Fe合金、50Ni-Fe合金、29Ni-17Co-Fe合金などの
Fe系合金あるいはCuや種々の元素を添加したCu合金等の
Cu系合金が用いられている。リードフレーム材には一般
に、(1)Siチップとの熱膨張整合性、(2)機械的強度、
(3)電気伝導性、(4)熱伝導性等が要求されるが、最近の
ICの、高速化、高集積化、大容量化に伴い動作中の発熱
およびリードフレームの電気的な応答遅延が素子の動作
特性を劣化または低下させることが問題となっている。
【0003】しかしながら、従来の上記Fe系合金は機械
的強度特性に優れるものの、電気伝導性、熱伝導性が悪
く、一方Cu系合金はFe系合金より、電気、熱の伝導性に
優れるものの強度的に問題がある等、各々一長一短があ
り、電気、熱伝導性と、機械的強度をバランス良く満足
するリードフレーム用部材の開発が要求されている。こ
のようなリードフレーム材料への要求に対して、Cu系合
金では各種の材料が開発されているが、これらは種々の
強化元素が添加されているために、電気、熱伝導性が犠
牲になっており、現在のところ市場ニーズを十分に満足
させるまでには至っていない。また、Fe-Ni系合金の改
良についてもいくつかの試みがあるが、Fe-Ni合金は電
気、熱伝導性が低いものである。このような単体金属で
の特性向上の試みに対して、材料の複合化による試みが
あり、特開平3ー179768号ではFe-Ni合金とCuまたはCu系
合金を複合化することで、機械的特性と電気、熱伝導性
を兼ね備えたリードフレーム部材を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、近
年のICの高集積化、大容量化に伴う素子の動作中の応答
性や発熱問題に対し、従来の材料の電気、熱伝導性を向
上させ、高速化および熱放散機能を持たせる方向での種
々材料の開発が行われてきた。しかしながら、現在使用
されているFe-Ni系合金では、主に素材の高強度化また
は熱膨張係数の改良に関するものが多く、電気、熱伝導
性を効果的に改善したものは未だない。一方Cu系合金で
は各種材料が開発されているが、市場ニーズを満足させ
るに十分な特性改善には至っていない。Fe-Ni系合金とC
uまたはCu系合金の複合化による試みとして、前述の特
開平3ー179768号があるが、高電気伝導性を得るために
は、中間層のCuまたはCu合金の板厚比を大きくする必要
があり、このため、複合体全体としての機械的強度をあ
る程度犠牲にせざるをえない問題がある。本発明は、複
合体全体として、十分な機械的強度と高い電気、熱伝導
性をバランスよく満足する複合リードフレーム用部材を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題に対し、本発
明者は、従来からリードフレーム材料として使用されて
いる高電気伝導・高熱伝導のCuまたはCu系合金と、通常
のFe-Ni系合金よりもさらに高強度特性を有する強化元
素含有のFe-Ni系合金を複合化することにより、従来得
られなかった両特性を高度に、かつ、バランスよく具備
することができるリードフレーム用部材を提案するもの
である。すなわち、これらの複合化によるリードフレー
ム用部材は、機械的強度と電気、熱伝導性とを、構成材
料にそれぞれ機能分担させるものであるが、本発明のリ
ードフレーム用部材は、機械的強度分担材料としてのFe
-Ni系合金を、強化元素を添加して、この機能分担の効
果を高めんとするものである。本発明にあたっては、種
々構成比率を変えた高強度Fe-Ni系合金とCuまたはCu系
合金の組み合わせからなる複合材料の電気伝導度(%IAC
S)と引張強さについて鋭意実験を行った。なお、熱伝導
性は電気伝導度とリニアな相関があることから、本発明
では主に電気伝導度(%IACS)の評価に絞って行った。
【0006】すなわち、本発明は板厚方向の両側層の強
化元素を含有するFe-Ni系合金と、該両側層の間の中間
層のCuまたはCu系合金が複合されてなり、該複合体全体
での引張強さTが50kgf/mm2以上、かつ該引張強さT(kg
f/mm2)と電気伝導度C(%IACS)の関係が4C+13T≧910
であることを特徴とするリードフレーム用部材であり、
このうち、望ましくは板厚方向の両側層として、組成が
重量%で、Ni 35〜55%、Nb,Ti,Zr,Be,Mo,V,Wの1種また
は2種以上合計で0.1〜3.0%、残部Feからなるものと
し、複合体全体での引張強さが70kgf/mm2以上であるリ
ードフレーム用部材、また、望ましくは、中間層である
CuまたはCu基合金の複合体全体に対する板厚比を30〜90
%とするものである。
【0007】
【作用】本発明の重要な点は、両側材として、強化元素
を添加して、通常のFe-Ni系合金よりも高強度特性化す
ることにより、複合材全体としての機能分担を高度化し
た点である。本発明のリードフレーム用部材は、複合体
全体としての引張強さTが50kgf/mm2以上、かつ該引張
強さT(kgf/mm2)と電気伝導度C(%IACS)との関係が4C
+13T≧910であるものとした。引張強さTが50kgf/mm2
未満では、複合用素材単体の42%Ni-Feやコバールを代表
とする従来のNi-Fe系合金の引張強さ 約65kgf/mm2に比
し、電気伝導度が改善されたとはいえ、強度的遜色が大
きく実用性に乏しい。また、本発明の4C+13T≧910の
領域は、上記従来のコバールやNi-Fe系合金等複合用素
材とCuまたはCu合金との組合せで達成できる領域を越え
た高強度、高電気、熱伝導性領域であり、この領域未満
では、本発明部材採用の魅力を失う。
【0008】以下、好ましい数値範囲について述べる。
両側材の組成として、Ni量が重量%で35%未満、または5
5%を越えると熱膨張が大きくなりシリコンチップとの
整合性が悪くなるため、Ni量は35〜50%に限定すべきで
ある。強化元素としてはNb,Ti,Zr,Mo,V,W,Beの1種また
は2種以上を添加するが、これらの合計が0.1重量%未
満では強化に効果がなく、3.0%を越えると表面酸化が
起こり易くなり、ハンダ性、メッキ性を損なうことから
0.1〜3.0%とするのがよい。このような高強度合金で中
間層のCuまたはCu合金を挟み複合化した場合、中間層の
Cu合金の板厚比が30%未満では強度が十分得られるもの
電気伝導度(%IACS)の向上幅が小さくなり、また板厚比9
0%を越えると逆に良好な熱伝導特性が得られる反面、
強度 50kgf/mm2を達成できなくなるため、中間層のCu合
金の板厚比は30%〜90%の範囲とするのがよい。
【0009】なお、板厚比は以下に定義されるものとす
る。 TR1=(T1/(T1+T21+T22))×100(%)、TR2=(T21+T22/(T1+
T21+T22))×100(%)、ただし、TR1:中間層の板厚比、TR
2:両側層の板厚比、T1:中間層の板厚、T21,T22:両側層
の板厚。また、実際に上記構成のリードフレーム部材を
用いてICを搭載し、パッケージング後、各種確性試験を
行った結果、引張強さTが50kgf/mm2以上、かつこのT
と電気伝導度C(%IACS)との関係が4C+13T≧910の特
性で、従来のリードフレームより良好な総合特性が得ら
れ、十分使用環境に耐えうることを確認した。本発明の
リードフレーム用部材は、周知の冷間クラッド圧延法に
より製造することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。実
施例で用いた両側層のFe-Ni系合金は、表1に示すごと
くFe-Niに各種強化元素を単独または複合で添加した1
1種および比較材用の無添加のFe-42Ni材であり、ま
た、中間層合金は、無酸素銅とCu-3Snの2種とした。こ
れらの材料を各々表1に示す中間層板厚比となるように
組合せ、冷間圧延により圧着し、総厚さ0.375mmの複合
素材を得、これをさらに1000℃の固溶化処理を施し、60
%冷間圧延で板厚0.15mmとし、最終600℃で焼鈍し供試複
合材料とした。表1には、用いた12種の両側厚材料
と、2種の中間層材料それぞれの電気伝導率Cと引張強
さT、ならびに上記により複合化した複合材の複合材全
体としての電気伝導率C、引張強さTおよびこのC,T
から計算した4C+13Tの値を示した。
【0011】
【表1】
【0012】表1より本発明の部材は、いずれの材料の
組合せも、引張強さTが50kgf/mm2以上、かつ4C+13T
が910以上であり、高強度、高電気、熱伝導性が達成さ
れていることがわかる。これに対し、両側層として42Ni
-Fe材を用いた比較材では、中間層として無酸素銅とCu-
3%Snいずれを用いたものも、引張強さが50kgf/mm2
満、かつ4C+13Tも910未満であることがわかる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明のように本発明の複合リード
フレーム用部材は、複合体全体として、十分な機械的強
度と、高い電気、熱伝導性をバランスよく兼備してお
り、ICの高集積化、高容量化に伴う素子の応答性や発
熱問題に対し有効に機能するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土岐 荘太郎 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 塚本 健人 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向の両側層の強化元素を含有する
    Fe-Ni系合金と、該両側層の間の中間層のCuまたはCu系
    合金が複合されてなり、該複合体全体での引張強さTが
    50kgf/mm2以上、かつ該引張強さT(kgf/mm2)と電気伝導
    度C(%IACS)の関係が4C+13T≧910であることを特徴
    とするリードフレーム用部材。
  2. 【請求項2】 両側層のFe-Ni系合金は、組成が重量%
    で、Ni 35〜55%、Nb,Ti,Zr,Be,Mo,V,Wの1種または2種
    以上合計で0.1〜3.0%、残部は不純物を除き実質的にFe
    でなり、複合体全体での引張強さが70kgf/mm2以上であ
    る請求項1のリードフレーム用部材。
  3. 【請求項3】 中間層のCuまたはCu系合金の複合体全体
    に対する板厚比が30〜90%であることを特徴とする請求
    項1または2のリードフレーム用部材。
JP18496892A 1992-07-13 1992-07-13 リードフレーム用部材 Pending JPH0629436A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110039056A (zh) * 2019-05-27 2019-07-23 西南交通大学 一种铁基复合材料的制备方法

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