JPH0629069U - Ｃｒｔソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソケットハウジングへの高圧コンタクト、フ
ォーカスギャップ電極、抵抗、外部接続用コンタクトの
組み立てはもちろん、各部品間の接続も自動化できるも
のを得ることを目的とする。 【構成】 ソケットハウジング１２の環状部１４に、低
圧コンタクト１６と高圧コンタクト１７とを貫通して取
り付け、ソケットハウジング１２の突出部１５に設けた
外部接続用コンタクト３０と高圧コンタクト１７の端子
部２２とを接続してなるＣＲＴソケット１１において、
ソケットハウジング１２の環状部１４に、低圧コンタク
ト１６と高圧コンタクト１７と外部接続用コンタクト３
０とを自動的に組み込む。このとき、高圧コンタクト１
７の端子部２２に、一体に端子圧入溝４２付きの端子接
続部４１を設けてあるので、この端子圧入溝４２に前記
外部接続用コンタクト３０の端子部３２を圧入接続する
ことにより、すべての部品を自動組み立て機械だけで組
み立てることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＣＲＴの低圧コンタクトピンをプリント基板に接続し、高圧コンタ クトピンをフライバックトランスから導出されたリード線に接続するときに使用 されるＣＲＴソケットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

テレビ受像機、コンピュータディスプレー等に用いられているＣＲＴには、複 数本のコンタクトピンが設けられ、そのうち低圧コンタクトピンをプリント基板 に接続し、高圧コンタクトピンをフライバックトランスから導出されたリード線 に接続するが、このときＣＲＴソケットが用いられる。

【０００３】 図４および図５によりさらに詳しく説明する。 １０はＣＲＴ、１１はＣＲＴソケットである。 前記ＣＲＴ１０のソケットハウジング１２は、中央に貫通孔１３を有する環状 部１４と、側方に設けた突出部１５とからなる。前記環状部１４には、複数個の 低圧コンタクト１６が配置されるとともに、第１高圧コンタクト１７と第２高圧 コンタクト１８が同心円状に配置されている。

【０００４】 前記低圧コンタクト１６は、一体の端子部２０が下方に突出するようにして、 環状部１４に自動組立機械で圧入組立られる。前記第１高圧コンタクト１７と第 ２高圧コンタクト１８も、環状部１４に自動組立機械で圧入組立られる。 フォーカスギャップ電極２５と２６は、フォーカスギャップ室２７に圧入組み 立てられ、また、外部接続用の第１コンタクト３０と第２コンタクト３１とは、 突出部１５内に組み立てられる。そして、第１高圧コンタクト１７の端子部２２ に、抵抗２８の端子部３２とフォーカスギャップ電極２５の端子部３４とを半田 ２９で接続し、かつ、抵抗２８の端子部３３と外部接続用第１コンタクト３０と を半田２９で接続し、さらに、第２高圧コンタクト１８の端子部２４と外部接続 用第２コンタクト３１とを半田２９で接続する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

以上のような従来の組み立て方法では、半田２９による接続作業があるため、 自動組立機械による全自動化ができないという問題があり、したがって、作業性 が悪いというだけでなく、コスト高になっていた。

【０００６】 本考案は、ソケットハウジングへの高圧コンタクト、フォーカスギャップ電極 、抵抗、外部接続用コンタクトの組み立てはもちろん、各部品間の接続も自動化 できるものを得ることを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ソケットハウジング１２の環状部１４に、低圧コンタクト１６と高 圧コンタクト１７とを貫通して取り付け、前記低圧コンタクト１６の端子部２０ を前記環状部１４の下方に突設し、前記ソケットハウジング１２の突出部１５に 設けた外部接続用コンタクト３０と前記高圧コンタクト１７の端子部２２とを接 続してなるＣＲＴソケット１１において、前記高圧コンタクト１７の端子部２２ に一体に端子圧入溝４２付きの端子接続部４１を設け、この端子圧入溝４２に前 記外部接続用コンタクト３０の端子部３２を圧入接続してなることを特徴とする ＣＲＴソケット１１である。

【０００８】

【作用】

ソケットハウジング１２の環状部１４に、低圧コンタクト１６と高圧コンタク ト１７と外部接続用コンタクト３０とを自動的に組み込む。このとき、高圧コン タクト１７の端子部２２に、一体に端子圧入溝４２付きの端子接続部４１を設け 、この端子圧入溝４２に前記外部接続用コンタクト３０の端子部３２を圧入接続 することにより、半田２９による接続をすることなく、自動組み立て機械だけで 組み立てることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１ないし図３に基づき説明する。 １２は、ＰＴＢ樹脂などからなるソケットハウジングで、このソケットハウジ ング１２は、その中央に貫通孔１３を有する環状部１４と、側方への突出部１５ とが一体に形成されてなるものである。前記環状部１４には、９個の低圧コンタ クト１６と、第１高圧コンタクト１７と、第２高圧コンタクト１８とが同心円状 に配置されている。前記低圧コンタクト１６の端子部２０は、屈曲されて環状部 １４の下方より突出し、図示しないプリント配線板などに挿入されて半田接続さ れる。

【００１０】 前記第１高圧コンタクト１７と第２高圧コンタクト１８は、低圧コンタクト１ ６とは隔離壁３５で隔離され、突出部１５の方に延びている。 また、前記突出部１５には、図３に示すようなフォーカスギャップ電極２５、 ２６、抵抗２８、外部接続用第１コンタクト３０、外部接続用第２コンタクト３ １が取り付けられる。 すなわち、前記フォーカスギャップ電極２５と２６は、突出部１５のフォーカ スギャップ室２７に、その突起部分が相対するように組み込まれ、一方のフォー カスギャップ電極２５の端子部３４は、一体に直角に折曲形成されており、また 、他方のフォーカスギャップ電極２６の端子部３６は、前記端子部２０と同様図 示しないプリント配線板などに挿入されて半田接続される。

【００１１】 前記第１高圧コンタクト１７には、端子部２２が一体に延び、さらに一体に端 子接続部４１が形成されている。この端子接続部４１は、コの字形に折曲され、 かつ、２つの垂直な端子圧入溝４２、４３が切り込まれている。 前記第２高圧コンタクト１８には、端子部２４が一体に延び、さらに一体に外 部接続用第２コンタクト３１が形成されている。この外部接続用第２コンタクト ３１は、導電性板ばね４７と４８をコの字形に折曲して、フライバックトランス などの外部から挿入されたピンを挾持するように形成されている。 前記外部接続用第１コンタクト３０は、導電性板ばね４７と４８をコの字形に 折曲して、フライバックトランスなどの外部から挿入されたピンを挾持するよう に形成され、また、一体に端子接続部４４が形成され、この端子接続部４４は、 コの字形に折曲され、かつ、垂直な端子圧入溝４５が切り込まれている。

【００１２】 以上のように構成された各部品をもって自動組み立てする方法を説明する。 ソケットハウジング１２の環状部１４に、９個の低圧コンタクト１６、第１高 圧コンタクト１７、第２高圧コンタクト１８を挿入する。このとき、第１高圧コ ンタクト１７と一体の端子接続部４１と、第２高圧コンタクト１８と一体の外部 接続用第２コンタクト３１とが突出部１５の所定位置に嵌め込まれる。また、突 出部１５に、フォーカスギャップ電極２６、外部接続用第１コンタクト３０を挿 入する。

【００１３】 ついで、フォーカスギャップ室２７にフォーカスギャップ電極２５を嵌め込む と、フォーカスギャップ電極２５と一体の端子部３４が先に嵌め込まれていた端 子接続部４１の端子圧入溝４２に圧入されて接続される。また、突出部１５の所 定位置に抵抗２８を嵌め込むと、この抵抗２８の一端の端子部３２が端子接続部 ４１の端子圧入溝４３に圧入されて接続され、同時に、他端の端子部３３が端子 接続部４４の端子圧入溝４５に圧入されて接続される。 このようにして、すべての部品が、半田２９により接続することなく、完全に 接続される。

【００１４】 前記実施例では、第１高圧コンタクト１７と外部接続用第１コンタクト３０と の間に抵抗２８を介在したが、この抵抗２８を介在せずに、単なる導体で接続す るようにしてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、ＣＲＴソケット１１において、高圧コンタクト１７ の端子部２２に一体に端子圧入溝４２付きの端子接続部４１を設け、この端子圧 入溝４２に外部接続用コンタクト３０の端子部３２を圧入接続したので、ＣＲＴ ソケット１１におけるソケットハウジング１２と、低圧コンタクト１６、高圧コ ンタクト１７、フォーカスギャップ電極２５、外部接続用第１コンタクト３０、 抵抗２８などの組み立てが、半田２９によらずに確実にでき、自動組立機械によ る全自動化ができる。したがって、作業性が極めて優れ、品質の優れたものをコ ストを安く提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるＣＲＴソケットの一実施例を示す
底面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】図１における各部品の斜視図である。

【図４】従来のＣＲＴソケットの底面図である。

【図５】図４の側面図である。

【符号の説明】

１０…ＣＲＴ、１１…ＣＲＴソケット、１２…ソケット
ハウジング、１３…貫通孔、１４…環状部、１５…突出
部、１６…低圧コンタクト、１７…第１高圧コンタク
ト、１８…第２高圧コンタクト、２０…端子部、２２…
端子部、２４…端子部、２５…フォーカスギャップ電
極、２６…フォーカスギャップ電極、２７…フォーカス
ギャップ室、２８…抵抗、２９…半田、３０…外部接続
用第１コンタクト、３１…外部接続用第２コンタクト、
３２…端子部、３３…端子部、３４…端子部、３５…隔
離壁、３６…端子部、４１…端子接続部、４２…端子圧
入溝、４３…端子圧入溝、４４…端子接続部、４５…端
子圧入溝、４７…導電性板ばね、４８…導電性板ばね。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ソケットハウジングの環状部に、低圧コ
   ンタクトと高圧コンタクトとを貫通して取り付け、前記
   低圧コンタクトの端子部を前記環状部の下方に突設し、
   前記ソケットハウジングの突出部に設けた外部接続用コ
   ンタクトと前記高圧コンタクトの端子部とを接続してな
   るＣＲＴソケットにおいて、前記高圧コンタクトの端子
   部に、一体に端子圧入溝付きの端子接続部を設け、この
   端子圧入溝に前記外部接続用コンタクトの端子部を圧入
   接続してなることを特徴とするＣＲＴソケット。
2. 【請求項２】 高圧コンタクトは、第１高圧コンタクト
   と第２高圧コンタクトとを具備し、前記第１高圧コンタ
   クトの端子部に、２つの端子圧入溝付きの端子接続部を
   一体に設け、一方の端子圧入溝に前記外部接続用コンタ
   クトの端子部を圧入接続し、他方の端子圧入溝にフォー
   カスギャップ電極の端子部を圧入接続し、前記第２高圧
   コンタクトと一体に外部接続用コンタクトを形成してな
   る請求項１記載のＣＲＴソケット。