JPH0628965Y2 - 作業車における作業用伝動部の構造 - Google Patents

作業車における作業用伝動部の構造

Info

Publication number
JPH0628965Y2
JPH0628965Y2 JP16292787U JP16292787U JPH0628965Y2 JP H0628965 Y2 JPH0628965 Y2 JP H0628965Y2 JP 16292787 U JP16292787 U JP 16292787U JP 16292787 U JP16292787 U JP 16292787U JP H0628965 Y2 JPH0628965 Y2 JP H0628965Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
output shaft
input shaft
rotary shaft
universal joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16292787U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0166806U (ja
Inventor
裕 高尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP16292787U priority Critical patent/JPH0628965Y2/ja
Publication of JPH0166806U publication Critical patent/JPH0166806U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0628965Y2 publication Critical patent/JPH0628965Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、走行機体に作業装置を昇降操作及び分離自在
に連結すると共に、前記走行機体から前記作業装置に伝
動する回転軸を設けた作業車における作業用伝動部の構
造に関する。
〔従来の技術〕
上記作業車において、従来、第3図に示すように、走行
機体の自在継手部(8a)を有した出力軸(8)に回転軸(4)の
一端側をスプライン係合によって一体回転するように、
かつ、抜外しが可能なように外嵌させると共に、回転軸
(4)の他端側を作業装置(3)の自在継手部(9a)を有した入
力軸(9)にスプライン係合によって一体回転すると共に
出退するように、かつ、ストッパー(10)によって抜外れ
ないように外嵌させ、そして、回転軸(4)をスプリング
(11)により入力軸(9)から突出する側に摺動付勢するこ
とにより、作業装置(3)の取外しや連結をするに際し、
回転軸(4)をスプリング(11)に抗して自在継手部(9a)の
方に摺動させながら出力軸(8)から抜外したり、出力軸
(8)に嵌合させるだけで容易に伝動系の断接ができるよ
うに構成されたものがあった。すなわち、作業装置(3)
が昇降操作されて自在継手部(8a)と(9a)の間隔が変化し
ても、スプリング(11)による回転軸(4)の突出付勢によ
り回転軸(4)と出力軸(9)との嵌合状態が維持されて回転
軸(4)の出力軸(8)からの抜外れが防止されながら、回転
軸(4)の入力軸(9)に対する摺動によって自在継手部間隔
の変化が吸収されるようになっているのである。
従来構造にあっては、出力軸(8)におけるスプライン部
の外径が入力軸(9)におけるスプライン部の外径より大
になっていたために、次の如き不都合があった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
すなわち、作業装置(3)の昇降に伴って自在継手部(8a)
及び(9a)が屈伸する際には、出力軸(8)と回転軸(4)との
嵌合箇所、及び、回転軸(4)と入力軸(9)との嵌合箇所に
おいて、嵌合した軸同志が半径方向の嵌合ガタに起因し
て僅かに折れた状態、つまり、こじれた状態で摺動する
ことになり、ここに摺動抵抗が発生する。この場合、嵌
合箇所の径が小さいほど摺接部位での摺接面積が小さく
面圧が大きくなって、摺動抵抗も大きくなるものであ
り、上記のように出力軸(8)におけるスプライン部の外
径が入力軸(9)におけるスプライン部の外径より大にな
っている状態では、回転軸(4)と入力軸(9)との間での摺
動抵抗が、出力軸(8)と回転軸(4)との間での摺動抵抗よ
り大になり、両嵌合箇所での摺動抵抗に差異が生じる。
このような両嵌合箇所での摺動抵抗に差異が生じている
状態のもとで自在継手部間隔が広くなる方に変化する
と、上記した摺動抵抗の差異によって、出力軸(8)と回
転軸(4)との嵌合箇所での摺動量が回転軸(4)と入力軸
(9)との嵌合箇所での摺動量より大きくなったり、ある
いは出力軸(8)と回転軸(4)との嵌合箇所でのみ摺動が生
じて回転軸(4)が出力軸(8)から抜外れてしまうおそれが
でる。そこで、自在継手部間隔が広くなる方に変化して
も出力軸(8)と回転軸(4)との嵌合箇所での摺動が生じな
いようにするために、回転軸(4)を出力軸(8)側に摺動付
勢するスプリング(11)を装備しているのであるが、この
際のスプリング(11)の付勢力は、上記摺動抵抗の差異を
補い、かつ、確実に回転軸(4)と入力軸(9)との嵌合箇所
で摺動を行わせるために相当大きいものに設定せねばな
らなかった。
その結果、作業装置の取外しや連結をするに当たり、回
転軸を着脱対象軸である出力軸に対して分離させたり、
連結するべくスプリングに抗して摺動させるのに必要な
操作力が大になっていた。
本考案の目的は、伝動系の連結や分離がそれに必要な操
作手間の面からも操作力の面からも楽にできるようにす
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の特徴構成は、冒記した作業車における作業用伝
動部の構造において、回転軸の一端側を前記走行機体の
自在継手部を有した出力軸と、前記作業装置の自在継手
部を有した入力軸との一方に一体回転及び抜外し自在に
嵌合させ、前記回転軸の他端側を前記出力軸と前記入力
軸との他方に一体回転及び摺動出退自在に、かつ、抜外
し不能に嵌合させ、前記回転軸を抜外し不能な方の前記
出力軸または前記入力軸から突出する側に摺動付勢し
て、前記回転軸と抜外し自在な方の前記入力軸または前
記出力軸との嵌合状態を維持するスプリングを設け、前
記回転軸の抜外し自在な方の嵌合箇所における内側の軸
の外径を抜外し不能な方の嵌合箇所における内側の軸の
外径と同一またはそれより小い形成してあることにあ
り、その作用及び効果は次のとおりである。
〔作用〕
回転軸とその着脱対象軸である出力軸または入力軸との
嵌合箇所における内側の軸と、回転軸とその非着脱対象
軸である入力軸または出力軸との嵌合箇所における内側
の軸との前記外径設定により、回転軸と着脱対象軸との
嵌合箇所での摺動抵抗が、回転軸と非着脱対象軸との嵌
合箇所での摺動抵抗と同一またはそれより大になる。し
たがって、前記スプリングの付勢力を従来より小に設定
しても、回転軸が作業装置の昇降に伴って着脱対象軸の
方に摺動し、着脱対象軸から抜外れないで自在継手部間
隔の変化が吸収されるようにできる。またこの結果、回
転軸を入力軸または出力軸の自在継手部の方にスプリン
グに抗して摺動操作するだけで出力軸または入力軸に対
して分離したり、連結するようにできる。
〔考案の効果〕
回転軸をスプリングに抗して摺動させる操作をするだけ
で、しかも、比較的弱い付勢力のスプリングを変形させ
るだけの軽操作力を加えるだけで楽に、回転軸を出力軸
または入力軸に対して分離させたり、連結することがで
き、作業装置の取外しや連結作業が伝動系に対する操作
面から能率よくできるようになった。
〔実施例〕
次に実施例を示す。
第2図に示すように、走行機体の後部に油圧シリンダ
(1)により揺動自在なリンク機構(2)を介して昇降操作さ
れるように苗植付装置(3)を連結すると共に、走行機体
から回転軸(4)により苗植付装置(3)に伝動されるように
構成して、乗用型田植機を構成してある。
苗植付装置(3)はリンク機構(2)の遊端側に備えてある連
結部材(5)との間で分離できるように連結してある。つ
まり、苗植付装置(3)をその横巾方向が走行機体の横巾
方向になる作業用の連結状態と、横巾方向が走行機体の
前後方向になる路上走行用の連結状態とに切換える等の
ために分離できるようにしてある。
苗植付装置(3)に対する伝動構造は第1図に示す如く構
成してある。
すなわち、走行機体のフレーム(6)にベアリングホルダ
(7)を介して取付けてあると共に自在継手部(8a)を備え
てある出力軸(8)に、前記回転軸(4)の前端側をスプライ
ン係合によって一体回転するように、かつ、抜外しが可
能なように外嵌し、苗植付装置(3)の伝動ケース製機体
(3a)に取付けてあると共に自在継手部(9a)を備えてある
入力軸(9)に、前記回転軸(4)の後端側をスプライン係合
によって一体回転すると共に摺動出退するように、か
つ、入力軸(9)に付設のストッパーリング(10)のために
抜外しが不能なように外嵌してある。そして、入力軸
(9)に外嵌すると共に入力軸(9)のバネ受け部(9b)によっ
て一端側を受止め支持させたコイルスプリング(11)によ
り、回転軸(4)を入力軸(9)から突出する側に付勢して回
転軸(4)と出力軸(8)との嵌合状態を維持してある。
つまり、苗植付装置(3)が昇降操作されて自在継手部(8
a)と(9a)の間隔が変化しても、回転軸(4)がコイルスプ
リング(11)により出力軸(8)から抜外れないようにされ
ながら入力軸(9)に対して摺動し、この摺動により自在
継手部間隔の変化を許容しながら出力軸(8)の回転力を
入力軸(9)に伝達するのである。そして、苗植付装置(3)
の取外しや連結をするに当たり、回転軸(4)をコイルス
プリング(11)に抗して自在継手部(9a)の方に摺動させて
出力軸(8)から抜外したり、出力軸に嵌合させることに
より、伝動系の分離や連結をするのである。
出力軸(8)の回転軸(4)と嵌合する箇所の外径(D1)を入力
軸(9)の回転軸(4)と嵌合する箇所の外径(D2)より小に形
成して、回転軸(4)をコイルスプリング(11)に抗して摺
動させるに必要な操作力の軽減を図ってある。すなわ
ち、苗植付装置(3)の昇降時に出力軸(8)と回転軸(4)と
の間の嵌合箇所でのトルク伝達のための面圧を、発生す
る摺動抵抗が回転軸(4)と入力軸(9)の間に嵌合融通に起
因するこじれのために生じる摺動抵抗より大になり、こ
の抵抗差とコイルスプリング(11)の付勢力とのために、
回転軸(4)が自在継手部間隔の変化にかかわらず入力軸
(9)との間で確実に摺動して出力軸(8)から抜外れないの
である。
尚、第1図に示す(12)はゴム製の蛇腹カバーである。
〔別実施例〕
回転軸(4)を出力軸(8)の方に抜外し不能に嵌合させ、入
力軸(9)の方に抜外し自在に嵌合させて、入力軸(9)との
間で伝動系の断接をするように構成する場合にも、さら
には、回転軸(4)を出力軸(8)及び入力軸(9)に内嵌させ
る連結手段を採用する場合にも本考案は適用できる。
また、抜外し対象軸の方における内側軸の外径を非抜外
し側の方における内側軸の外径より小にすると、コイル
スプリング(11)の付勢力を極く小に済ませられて有利で
あるが、抜外し側の前記外径と非抜外し側の前記外径と
を同一にして実施してもよい。
田植機以外に、耕耘機等の各種作業車にも本考案は適用
できる。したがって、苗植付装置(3)を作業装置(3)と称
する。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る作業車における作業用伝動部の構造
の実施例を示し、第1図は伝動部の一部切欠き側面図、
第2図は乗用型田植機全体の側面図である。第3図は従
来伝動部の一部切欠き側面図である。 (3)……作業装置、(4)……回転軸、(8)……出力軸、(8
a)……自在継手部、(9)……入力軸、(9a)……自在継手
部、(11)……スプリング、(D1),(D2)……外径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体に作業装置(3)を昇降操作及び分
    離自在に連結すると共に、前記走行機体から前記作業装
    置(3)に伝動する回転軸(4)を設けた作業車における作業
    用伝動部の構造であって、前記回転軸(4)の一端側を前
    記走行機体の自在継手部(8a)を有した出力軸(8)と、前
    記作業装置(3)の自在継手部(9a)を有した入力軸(9)との
    一方に一体回転及び抜外し自在に嵌合させ、前記回転軸
    (4)の他端側を前記出力軸(8)と前記入力軸(9)との他方
    に一体回転及び摺動出退自在に、かつ、抜外し不能に嵌
    合させ、前記回転軸(4)を抜外し不能な方の前記出力軸
    (8)または前記入力軸(9)から突出する側に摺動付勢し
    て、前記回転軸(4)と抜外し自在な方の前記入力軸(8)ま
    たは前記出力軸(9)との嵌合状態を維持するスプリング
    (11)を設け、前記回転軸(4)の抜外し自在な方の嵌合箇
    所における内側の軸の外径(D1)を抜外し不能な方の嵌合
    箇所における内側の軸の外径(D2)と同一またはそれより
    小に形成してある作業車における作業用伝動部の構造。
JP16292787U 1987-10-23 1987-10-23 作業車における作業用伝動部の構造 Expired - Lifetime JPH0628965Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16292787U JPH0628965Y2 (ja) 1987-10-23 1987-10-23 作業車における作業用伝動部の構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16292787U JPH0628965Y2 (ja) 1987-10-23 1987-10-23 作業車における作業用伝動部の構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0166806U JPH0166806U (ja) 1989-04-28
JPH0628965Y2 true JPH0628965Y2 (ja) 1994-08-10

Family

ID=31447198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16292787U Expired - Lifetime JPH0628965Y2 (ja) 1987-10-23 1987-10-23 作業車における作業用伝動部の構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628965Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0166806U (ja) 1989-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4349092A (en) Device for coupling and uncoupling a universal joint shaft
JPH0628965Y2 (ja) 作業車における作業用伝動部の構造
JPH02286471A (ja) 歩行型農作業機の操向装置
US4476743A (en) Selective driving mechanism
US7204352B2 (en) Brake device for vehicle
US3978739A (en) Transmission shift control
JPH03292419A (ja) ジョイント構造
JPH0348418Y2 (ja)
JP2658243B2 (ja) 4wd/2wd切換装置
JPH0789771B2 (ja) トラクタへの作業機装着装置
JP2652642B2 (ja) トラクタへの作業機装着装置
JPH0218813Y2 (ja)
JP4110262B2 (ja) トラクタの前輪変速装置
JPH044268Y2 (ja)
JPH0712141Y2 (ja) 作業用走行機体における動力取出し装置
JPH03529A (ja) トラクタの走行伝動装置
JP2527750Y2 (ja) 車両用メカニカルウインチのための安全装置
JPH0350665Y2 (ja)
JPH0641865Y2 (ja) 農用トラクタの伝動構造
JP2532247B2 (ja) トラクタへの作業機装着装置
JPS6128105Y2 (ja)
JP2548564B2 (ja) トラクタと作業機間の動力伝達装置
JPS595281Y2 (ja) 耕うん機等におおるロ−タリ−作業機の回転連結装置
JPS5835574Y2 (ja) 移動農機におけるサイドクラツチ装置
JPS6021930Y2 (ja) 田植機における動力伝達装置