JPH0628590Y2 - 複合溶接金網 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 コンクリート舗装道路の中に埋設される溶接金網、建築
物等の床面、壁面に使用される溶接金網は、縦筋、横筋
とも同鋼種の普通鋼が使用されている。

而して、最近は製鋼技術が急速に発達し、工事の大型化
に対処するため、高張力鋼による配筋が開発されてきて
いる。高張力鋼を使用して溶接金網を構成するときは、
その単位面積当りの抗張力の高さから、溶接金網の網目
の大きさを大きくすることができる。

然し乍ら、網目を大きくすることはコンクリートとの一
体性を求める構造体からみると、その付着強度が落ちる
問題がある。

本考案は、高張力鋼を格子状に配列して高張力鋼溶接金
網を作成し、別途普通鋼を格子状に配列して普通鋼溶接
金網を作成し、それぞれの交点がそれぞれの網目の中心
にあるように２つの金網を重ね合わせ、溶接又は結束し
て一体化してなる複合溶接金網である。

本考案は第１図に示すように、高張力鋼１によって該鋼
材のもつ抗張力を十分に生かした網目１′（例えば30cm
間隔）の配筋とし、その網目１′の間に普通鋼２を配筋
して、高張力鋼１と普通鋼２とで網目２′（例えば15cm
間隔）に構成した高張力鋼１と普通鋼２による複合溶接
金網３とするものである。

本考案によれば、高張力鋼を格子状に配列して高張力鋼
溶接金網を作成し、別途普通鋼を格子状に配列して普通
鋼溶接金網を作成し、それぞれの交点がそれぞれの網目
の中心にあるように２つの金網を重ね合わせ、溶接又は
結束して一体化することで、溶接金網自体の剛性が高く
なり、コンクリートの付着強度も付加されて、高強度の
構造体が出来上り、極めて有効である。

また、高張力鋼溶接金網と普通鋼溶接金網を別々に作成
することで、溶接で金網を作成する際に一種類の鋼材を
製造装置に供給するだけでよいので、製造現場での混乱
が少なく金網を効率良く製造することができる。また、
高張力鋼溶接金網と普通鋼溶接金網を工場では複合させ
ず、別々に建設現場に搬入し、現場で複合させることも
できるので、クレーンなどの搬入機械の能力が小さいも
のでも配筋が可能となる。

本考案の複合溶接金網は高張力鋼溶接金網と、普通鋼溶
接金網を別々に製作しておき、これらを重ね合わせて、
溶接又は結束によって一体化し、複合溶接金網とするも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる複合溶接金網の正面略図 １……高張力鋼、２……普通鋼 １′……高張力鋼の網目、２′……高張力鋼と普通鋼で
の網目 ３……複合溶接金網

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−16817（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−59712（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭56−24070（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】高張力鋼を格子状に配列した高張力鋼溶接
   金網と、普通鋼を格子状に配列した普通鋼溶接金網を、
   それぞれの交点がそれぞれの網目の中心にあるように重
   ね合わせ一体化してなる複合溶接金網。