JPH06273771A - 液晶配向膜、これを有する液晶挾持基板及び液晶表示素子並びに液晶配向膜用材料 - Google Patents

液晶配向膜、これを有する液晶挾持基板及び液晶表示素子並びに液晶配向膜用材料

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JPH06273771A
JPH06273771A JP6446393A JP6446393A JPH06273771A JP H06273771 A JPH06273771 A JP H06273771A JP 6446393 A JP6446393 A JP 6446393A JP 6446393 A JP6446393 A JP 6446393A JP H06273771 A JPH06273771 A JP H06273771A
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JP
Japan
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liquid crystal
formula
bis
dianhydride
oriented film
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Pending
Application number
JP6446393A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kato
利彦 加藤
Masami Yusa
正巳 湯佐
Hideyuki Hashimoto
秀行 橋本
Takashi Masuko
崇 増子
Yasuo Miyadera
康夫 宮寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP6446393A priority Critical patent/JPH06273771A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スーパーツイステッドネマチック方式の液晶表
示装置に好適に用いられるような、安定して高いプレチ
ルト角を示す液晶配向膜、これを有する液晶挾持基板、
液晶表示素子及びその材料を提供する。 【構成】本発明の液晶配向膜は、化1〔式(I)〕で示
される構成単位を含んでなるポリイミドに、更に化2
〔式(II)〕で表されるイミド化合物を含むものであ
る。 【化1】 〔式(I)中、Rはテトラカルボン酸二無水物の4価の
残基、Xは2価の有機基を示す。〕 【化2】 〔式(II)中、Y及びZは異なっても同一でもよい1価
の有機基で、nは2〜20の整数を示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶配向膜、これを有
する液晶挾持基板及び液晶表示素子並びに液晶配向膜用
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大型ディスプレイ用液晶表示素子
には、視覚特性をよくするためにSTN(スーパーツイ
ステッドネマチック)方式が用いられている。これは、
セル内で液晶分子の長軸方向が240〜270°ねじれ
た方式(240〜270°ツイスト)である。STN方
式液晶表示素子の製造には、高いプレチルト角が安定し
て得られる配向膜材料が不可欠である。また、表示素子
のカラー化にともない、カラーフィルタの耐熱度の制限
から、低い硬化温度で膜形成できる配向膜材料が望まれ
ている。そこで、このような高いプレチルト角の配向膜
を得るために、(1)フルオロアルキル基が鎖状炭素に
結合しているポリイミドを用いる方法(特開昭62−1
74725号公報、米国特許4,735,492号明細
書)、(2)ポリイミドに長鎖フルオロアルキル基を有
するアミン化合物を添加する方法(特開平1−1805
18号公報)、(3)長鎖フルオロアルキル基を有する
金属錯体を添加する方法(第13回液晶討論会予稿集1
987年10月)、等が検討されている。しかし、これ
らの方法では何れも安定したプレチルト角が得られない
欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スーパーツ
イステッドネマチック方式の液晶表示装置に好適に使用
しうるような、比較的低い硬化温度で安定して高いプレ
チルト角を示す液晶配向膜、これを有する液晶挾持基板
及び液晶表示素子並びに液晶配向膜用材料を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における液晶配向
膜は、(a)化4〔式(I)〕
【化4】 〔ただし、式(I)中、Rはテトラカルボン酸二無水物
の4価の残基、Xは2価の有機基を示す。〕で表される
構成単位を含むポリイミド;及び(b)化5〔式(I
I)〕
【化5】 〔ただし、式(II)中、Y及びZは、異なっても同一で
もよい1価の有機基で、nは2〜20の整数を示す。〕
で表される化合物;を含む液晶配向膜である。
【0005】液晶配向膜に含まれる式(II)の化合物の
量は、式(I)の構成単位を含むポリイミド100重量
部に対して、0.01〜50重量部、好ましくは0.1
〜40重量部、更に好ましくは1〜30重量部である。
それらの含有量が、0.01重量部未満であると液晶配
向膜のプレチルト角を向上させる効果がなく、また50
重量部を越えると、液晶配向膜の耐熱性が低下する。
【0006】本発明の液晶配向膜を、ITO(Indium T
in Oxide)等の透明電極を設けたガラス基板等の上に形
成し、この電極基板を一対、対向配置して、そのあいだ
に液晶を挾み込んで液晶挾持基板とすることができる。
【0007】また、この液晶挾持基板を用い、公知の方
法により、液晶挾持基板を有する液晶表示素子とするこ
とができる。
【0008】前記液晶配向膜に用いるポリイミド系樹脂
は、(i)テトラカルボン酸二無水物;及び(ii)ジア
ミン化合物を縮合反応させて製造することができる。こ
こでポリイミド系樹脂とは、ポリイミド及びその前駆体
を総称する。ポリイミドの前駆体としてはポリアミド酸
及びポリアミド酸が部分的にイミド化されたものを含
む。
【0009】ポリイミド系樹脂の製造に用いるテトラカ
ルボン酸二無水物としては、エチレングリコールビス
(トリメリット酸無水物)、1,3−プロパンジオール
ビス(トリメリット酸無水物)、1,4−ブタンジオー
ルビス(トリメリット酸無水物)、1,5−ペンタンジ
オールビス(トリメリット酸無水物)、1,6−ヘキサ
ンジオールビス(トリメリット酸無水物)、1,8−オ
クタンジオールビス(トリメリット酸無水物)、1,1
0−デカンジオールビス(トリメリット酸無水物)、
1,16−ヘキサデカンジオールビス(トリメリット酸
無水物)、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,
4’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、1,2,
5,6,−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,
3,6,7,−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸二無
水物、2,2−ビス(3,4,−ジカルボキシフェニ
ル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物、3,4,9,10−ペリレ
ンテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)エーテル二無水物、
【0010】ナフタレン−1,2,4,5−テトラカル
ボン酸二無水物、ナフタレン−1,4,5,8−テトラ
カルボン酸二無水物、2,6−ジクロルナフタレン−
1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−
ジクロルナフタレン−1,4,5,8,テトラカルボン
酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロルナフタレン
−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、フェナ
ンスレン−1,8,9,10−テトラカルボン酸二無水
物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プ
ロパン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシ
フェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−
ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ベンゼ
ン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、3,
4,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、2,3,2’,3−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾンフェノン
テトラカルボン酸二無水物、
【0011】ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボ
ン酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカ
ルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,4,3’,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,2’,3’−
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)ジメチルシラン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)メチルフェニルシラ
ン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジ
フェニルシラン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシ
フェニル)ジメチルシラン二無水物、1,4−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニルジメチルシリル)ベン
ゼン二無水物、1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)−1,1,3,3−テトラメチルジシクロキサ
ン二無水物、p−フェニルビス(トリメリット酸モノエ
ステル酸無水物)、4,4’−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェノキシ)ジフェニルスルフイド二無水物、2,
2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、
1,4−ビス(2−ヒドロキシヘキサフルオロプロピ
ル)ベンゼンビストリメリット酸二無水物、1,3−ビ
ス(2−ヒドロキシヘキサフルオロプロピル)ベンゼン
ビストリメリット酸二無水物、
【0012】エチレンテトラカルボン酸二無水物、デカ
ヒドロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸
二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7
−ヘキサヒドロナフタレン−1,2,5,6−テトラカ
ルボン酸二無水物、シクロペンタン−1,2,3,4−
テトラカルボン酸二無水物、ブタン−1,2,3,4−
テトラカルボンカルボン酸二無水物、ビシクロ−(2,
2,2)−オクト(7)−エン−2,3,5,6−テト
ラカルボン酸二無水物、シクロブタン−1,2,3,4
−テトラカルボン酸二無水物、シクロヘキサン−1,
2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、3,3′−ビ
シクロヘキシル−1,1′,2,2′−テトラカルボン
酸二無水物等がある。これらは2種以上を併用してもよ
い。
【0013】ジアミン化合物としては、4−(4−アミ
ノフェニル)−3−アミノ安息香酸、2,2−ビス(4
−アミノフェニル)プロパン、2,6−ジアミノピリジ
ン、ビス(4−アミノフェニル)ジエチルシラン、ビス
−(4−アミノフェニル)ジフェニルシラン、ビス−
(4−アミノフェニル)エチルホスフィンオキサイド、
ビス−(4−アミノフェニル)−N−ブチルアミン、ビ
ス−(4−アミノフェニル)−N−メチルアミン、N−
(3−アミノフェニル)−4−アミノベンズアミド、
3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルプロパン、
3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、p−フェニ
レンジアミン、m−フェニレンジアミン、m−キシレン
ジアミン、2,4−ジアミノトルエン、2,6−ジアミ
ノトルエン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジア
ミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノジフェニルス
ルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、1,5−ジアミノナフタレ
ン、
【0014】2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)
トルエン、ビス(p−β−アミノ−t−ブチル−フェニ
ル)エーテル、ビス(p−β−メチル−γ−アミノ−ペ
ンチル)ベンゼン、ビス−p−(1,1−ジメチル−5
−アミノペンチル)ベンゼン、2,2−ビス(4−アミ
ノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
{4−(2−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフル
オロプロパン、2,2−ビス{4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフ
ルオロプロパン、2,2−ビス(3−カルバモイル−4
−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−
ビス{4−(3−カルバモイル−4−アミノフェノキ
シ)フェニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
(3−スルファモイル−4−アミノフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、2,2−ビス{4−(3−スルファモ
イル−4−アミノフェノキシ)フェニル}ヘキサフルオ
ロプロパン、2,2−ビス(3−カルボキシ−4−アミ
ノフェニル)ヘキサフルオロプロパ、2,2−ビス{4
−(3−カルボキシ−4−アミノフェノキシ)フェニ
ル}ヘキサフルオロプロパン、
【0015】1,3−ビス〔2−{4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル}ヘキサフルオロイソプロピル〕ベ
ンゼン p−ビス(3−カルボキシ−4−アミノフェノキシ)テ
トラフルオロベンゼン、4,4’−ビス(3−カルボキ
シ−4−アミノフェノキシ)オクタフルオロビフェニ
ル、4,4’−ジアミノオクタフルオロビフェニル、
1,2−ビス(3−カルボキシ−4−アミノフェニル)
テトラフルオロエタン、1,3−ビス(3−カルボキシ
−4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、1,
5−ビス(3カルボキシ−4−アミノフェニル)デカフ
ルオロペンタン、ジアミノベンゾトリフルオライド、ビ
ス(トリフルオロメチル)フェニレンジアミン、ジアミ
ノテトラ(トリフルオロメチル)ベンゼン、ジアミノ
(ペンタフルオロエチル)ベンゼン、2,2’−ビス
(トリフルオロメチル)ベンジジン、2,2’−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、ビス(アミノフェノキシ)ジ(トリフルオ
ロメチル)ベンゼン、ビス(アミノフェノキシ)テトラ
キス(トリフルオロメチル)ベンゼン、ビス〔(トリフ
ルオロメチル)アミノフェノキシ〕ベンゼン、ビス
〔(トリフルオロメチル)アミノフェノキシ〕ビフェニ
ル、ビス{〔(トリフルオロメチル)アミノフェノキ
シ〕フェニル}ヘキサフルオロプロパン、
【0016】ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレン
ジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジア
ミン、デカメチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、3−メチルヘプタメチレンジ
アミン、4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、
2,11−ジアミノドデカン、1,2−ビス(3−アミ
ノプロポキシ)エタン、2,2−ジメチルプロピレンジ
アミン、3−メトキシ−ヘキサメチレンジアミン、2,
5−ジメチルヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチ
ルヘプタメチルジアミン、5−メチルノナメチレンジア
ミン、2,17−ジアミノアイコサデカン、1,4−ジ
アミノシクロヘキサン、1,10−ジアミノ−1,10
−ジメチルデカン、1,12−ジアミノオクタデカン、
【0017】3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3’−ジエチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3’−ジメトキシ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジエトキ
シ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−
ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
3,3’−ジクロロ−4,4’ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’−ジブロモ−4,4’−ジアミノジフェニ
ルメタン、3,3’−ジ(トリフルオロメチル)−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジメチル
−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−
ジイソプロピル−4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,3’−ジエトキシ−4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3’−ジフルオロ−4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジクロ
ロ−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’
−ジブロモ−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3’−ジメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジメト
キシ−4,4’−ジアミノジフエニルスルホン、3,
3’−ジエトキシ−4,4’−ジアミノジフェニルスル
ホン、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフ
ェニルスルホン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、3,3’−ジブロモ−4,
4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジ(ト
リフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルス
ルホン、
【0018】3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルプロパン、3,3’−ジメトキシ−4,4’
−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’−ジエトキシ
−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’−
ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルプ
ロパン、3,3’−ジブロモ−4,4’−ジアミノジフ
ェニルプロパン、3,3’−ジ(トリフルオロメチル)
−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’−
ジメチル−4,4’ジアミノジフェニルスルフィド、
3,3’−ジメトキシ−4,4’ジアミノジフェニルス
ルフィド、3,3’−ジエトキシ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−ジフルオロ−4,
4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,
3’−ジブトモ−4,4’−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、3,3’−ジ(トリフルオロメチル)−4,4’
−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジメチル
−4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジエトキシ−
4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3’−ジブロモ−4,4’−ジアミノジフェニ
ルヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジ(トリフルオ
ロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフル
オロプロパン、
【0019】3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ベンゾフェノン、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジ
アミノベンゾフェノン、3,3’−ジエトキシ−4,
4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジフルオロ
−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジク
ロロ−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−
ジブロモ−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,
3’−ジ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノ
ベンゾフェノン、3,3’−ジメチルベンジジン、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン、3,3’,5,5’−テトライソプロ
ピル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’,5,5’−テトラメトキシ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラエトキ
シ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,
5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,3’,5,5’−テトラクロロ−4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’
−テトラブロモ−4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’,5,5’−テトラ(トリフルオロメチ
ル)−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
【0020】3,3’,5,5’−テトラメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’,5,
5’−テトラエチル−4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル、3,3’,5,5’−テトラメトキシ−4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’,5,
5’−テトラエトキシ−4,4’−ジアミノジフェニル
エーテル、3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’,5,
5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル、3,3’,5,5’−テトラブロモ−4,4’
−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’,5,5’−
テトラ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル、3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’,
5,5’−テトラメトキシ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,3’,5,5’−テトラエトキシ−
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’,
5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルホン、3,3’,5,5’−テトラクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’,
5,5’−テトラブロモ−4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3,3’,5,5’−テトラ(トリフルオ
ロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジアミ
ノジフェニルプロパン、3,3’,5,5’−テトラメ
トキシ−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,
3’,5,5’−テトラエトキシ−4,4’−ジアミノ
ジフェニルプロパン、3,3’,5,5’−テトラフル
オロ−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,
3’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノジ
フェニルプロパン、3,3’,5,5’−テトラブロモ
−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’,
5,5’−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4’−
ジアミノジフェニルプロパン、
【0021】3,3’,5,5’−テトラメチル−4,
4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’,5,
5’−テトラメトキシ−4,4’−ジアミノジフェニル
スルフィド、3,3’,5,5’−テトラエトキシ−
4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’,
5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルフィド、3,3’,5,5’−テトラクロロ−
4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’,
5,5’−テトラブロモ−4,4’−ジアミノジフェニ
ルスルフィド、3,3’,5,5’−テトラ(トリフル
オロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルヘキサフルオロプロパン、3,3’,
5,5’−テトラメトキシ−4,4’−ジアミノジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、3,3’,5,5’−テ
トラエトキシ−4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフ
ルオロプロパン、3,3’,5,5’−テトラフルオロ
−4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパ
ン、3,3’,5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジ
アミノジフェニルヘキサフルオロプロパン、3,3’,
5,5’−テトラブロモ−4,4’−ジアミノジフェニ
ルヘキサフルオロプロパン、3,3’,5,5’−テト
ラ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェ
ニルヘキサフルオロプロパン、
【0022】3,3’,5,5’−テトラメチル−4,
4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’,5,5’−
テトラメトキシ−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、
3,3’,5,5’−テトラエトキシ−4,4’−ジア
ミノベンゾフェノン、3,3’,5,5’−テトラフル
オロ−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’,
5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、3,3’,5,5’−テトラブロモ−4,4’
−ジアミノベンゾフェノン、3,3’,5,5’−テト
ラ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノベンゾ
フェノン、3,3’,5,5’−テトライソプロピル−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジイ
ソプロピル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3’−ジイソプロピル−5,
5’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’−ジイソプロピル−5,5’−ジメチル−
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジ
イソプロピル−5,5’−ジエチル−4,4’−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,3’−ジイソプロピル−
5,5’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルプ
ロパン、3,3’−ジイソプロピル−5,5’−ジエチ
ル−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’
−ジイソプロピル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,3’−ジイソプロピル
−5,5’−ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニル
スルホン、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ジジン、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ビス
(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3’,5,5’−テトラキス(トリフ
ルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’
−ジアミノベンゾフェノン、等がある。これらは2種類
以上を併用してもよい。
【0023】テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合
物の縮合反応の条件を適当に選ぶことにより、イミド化
の度合を適宜調整することができる。例えば、100℃
以上、特に120℃以上で、また必要に応じてトリブチ
ルアミン、トリエチルアミン、亜リン酸トリフエニル等
の触媒の存在下に(触媒は、反応成分の総量に対して0
〜15重量%使用するのが好ましく、特に0.01〜1
5重量%使用するのが好ましい)反応させて、完全に又
はほとんど完全にイミド化したポリイミドを製造するこ
とができる。また、80℃以下、特に50℃以下で反応
させると、ポリイミドの前駆体であって、全く又はほと
んどイミド化されていないポリアミド酸を製造すること
ができる。更に部分的にイミド化が進行したポリイミド
前駆体を製造することもできる。
【0024】全く又はほとんどイミド化されていないポ
リアミド酸、又は部分的にイミド化が進行したポリイミ
ド前駆体を、更に100℃以上、特に120℃以上に加
熱してイミド化させる方法、又は無水酢酸、無水プロピ
オン酸、無水安息香酸等の酸無水物、ジシクロヘキシル
カルボジイミド等のカルボジイミド等の閉環剤、又は必
要に応じてピリジン、イソキノリン、トリメチルアミ
ン、アミノピリジン、イミダゾール等の閉環触媒の存在
下に、化学閉環(イミド化)させる方法によって、イミ
ド化が大部分、又は完全に完結したポリイミドを製造す
ることができる。この際、閉環剤及び閉環触媒は、酸無
水物1モルに対してそれぞれ1〜8モルの範囲内で使用
するのが好ましい。また、反応は有機溶媒中で行うのが
よい。
【0025】ここで使用できる好ましい有機溶媒として
は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチル
スルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、フエノー
ル、m−クレゾール、クロルベンゼン等の極性溶媒があ
り、互いに相溶すれば2種類以上を混合して用いてもよ
い。また、これらの有機極性溶媒とともに、トルエン、
キシレン、セロソルブアセテート、メチルセロソルブな
どの汎用溶媒を、ポリイミド樹脂又はその前駆体の溶解
性を低下させない範囲で併用することもできる。
【0026】このようにして得られるポリイミド系樹脂
において、ポリイミド前駆体、特にポリアミド酸は、3
0℃で測定するときの還元粘度(N,N−ジメチルアセ
トアミドに0.1g/dlの濃度で溶解し、測定す
る。)は、0.1dl/g以上であることが好ましい。
また、ポリイミドはそのガラス転移温度を容易に100
〜250℃に調整することができ、熱分解温度を容易に
350℃以上に調整することができる。前記ポリイミド
系樹脂のうち、ポリアミド酸は化6〔式(III) 〕
【化6】 〔ただし、式(III) 中、R及びXは式(I)中におけ
る意味と同じ。〕で表される構成単位を含むものであ
る。
【0027】本発明で用いる式(II)で表される化合物
は、化7〔式(IV)〕
【化7】 HOOC−(CH2)n −COOH (IV) 〔ただし、式(IV)中、nは式(II)中における意味と
同じ。〕で表されるジカルボン酸、又はそのアミド形成
性誘導体と、式(V) H2 N−Y もしくは H2 N−Z (V) 〔ただし、式(V)中、Y及びZは式(II)中における
意味と同じ。〕で表されるアミン化合物を反応させて得
られる。
【0028】ここで式(IV)のジカルボン酸のアミド形
成性誘導体とは、式(V)の化合物と反応してアミド結
合を形成し得る誘導体であり、上記カルボン酸のジクロ
ライド、ジブロマイド等の酸ハロゲン化物、上記カルボ
ン酸のジメチルエステル、ジエチルエステル等のジアル
キルエステル等がある。上記ジクロライドは、例えば、
式(IV)のジカルボン酸と塩化チオニルを反応させ得る
ことができる。上記ジアルキルエステルは酸の存在下に
メタノール、エタノール等のアルコールと式(IV)のカ
ルボン酸を反応させて得られる。
【0029】上記の反応において、酸成分としてジハラ
イドを使用する場合、反応を適宜ハロゲン化水素トラッ
プ剤の存在下に行うことができる。ハロゲン化水素トラ
ップ剤としては、ビリジン、トリエチルアミン、ジメチ
ルアニリン等の三級アミンがある。
【0030】式(IV)のジカルボン酸としては、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、ドデカンニ酸等があり、2
種類以上を混合して用いても良い。
【0031】式(V)の化合物としては、アニリン、4
−アミノビフェニル、o−トルイジン、m−トルイジ
ン、p−トルイジン、2−メチル6−エチルアニリン、
o−n−プロピルアニリン、o−イソプロピルアニリ
ン、p−n−プロピルアニリン、p−イソプロピルアニ
リン、1−アミノ−5,6,7,8−テトラヒドロナフ
タレン、1−アミノナフタレン、2−アミノナフタレ
ン、シクロヘキシルアミン、シクロペンチルアミン、n
−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ヘキシル
アミン等があり、2種類以上を混合して用いても良い。
【0032】本発明の液晶配向膜、又は本発明の液晶配
向膜用材料中における式(II)の化合物の含有量は、ポ
リイミド系樹脂100重量部に対し、0.01〜50重
量部、好ましくは0.1〜40重量部である。0.01
重量部未満であるとプレチルト角を高める効果がなく、
50重量部を越えると配向膜の耐熱性が低下する。
【0033】本発明の液晶配向膜用材料は、ポリイミド
系樹脂及び式(II)で表されるベンゾオキサゾ−ル化合
物を含有するものである。これらは通常、有機溶媒に溶
解したもの(ワニス)を用いる。有機溶媒としては、ポ
リイミド系樹脂の製造時に使用できるものとして先に例
示したものが使用できる。使用する有機溶媒の選択は、
ポリイミド系樹脂及び式(II)のアミド化合物の溶解性
を考慮して決定する。ポリイミド系樹脂のうち、ポリア
ミド酸等のポリイミドの前駆体は概ね有機溶媒へ良く溶
解する。
【0034】本発明の液晶配向膜用材料は、例えば、あ
らかじめITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極が設
けられたガラス板等の適当な基板上に塗布し、乾燥して
ポリイミド層とする。塗布方法としては、浸漬法、印刷
法、吹付け法等の方法が用いられる。乾燥温度は60〜
350℃、好ましくは100〜300℃の範囲で選択す
るが、ポリイミド系樹脂としてポリアミド酸等のポリイ
ミドの前駆体を使用する場合は、閉環が起こる温度以上
とする。このためには150℃以上が好ましく、特に1
70℃以上が好ましい。また加熱時間は1分〜6時間が
好ましく、特に1分〜3時間が好ましい。基板とポリイ
ミド層との密着性を良くするために、この間にシランカ
ップリング剤、チタンカップリング剤等のカップリング
剤を用いてもよい。
【0035】このようにして形成されたポリイミド層
は、表面をラビングすることによって液晶配向膜として
用いる。また、この液晶配向膜を有する液晶挾持基板を
用いて公知の方法により液晶表示素子を得ることができ
る。
【0036】なお、本発明の液晶配向膜は、240〜2
70°のツイスト角を有するスーパーツイステッドネマ
チック方式の液晶表示素子に特に適している。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明の範囲は、これらの実施例によって限定されるもの
ではない。
【0038】合成例1 温度計、撹拌装置、窒素導入管、乾燥管及び窒素導入管
を備えた四つ口フラスコに、N−メチル−2−ピロリド
ン8g及び4,4′−ジアミノジフエニルエーテル0.
40g(2ミリモル)を入れ、均一溶液になるまで撹拌
した。ジアミンが溶解した後、3,4,3′,4′−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物0.64g(2
ミリモル)を少量ずつ添加した。添加終了後、室温で5
時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。
【0039】合成例2 温度計、撹拌装置、窒素導入管、乾燥管及び窒素導入管
を備えた四つ口フラスコに、N,N−ジメチルアセトア
ミド8gパラフェニレンジアミン0.216g(2ミリ
モル)を入れ、均一溶液になるまで撹拌した。次に、室
温で3,4,3′,4′−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物0.64g(2ミリモル)を少量ずつ添加
した。添加終了後、室温で5時間反応させ、ポリアミド
酸の溶液を得た。
【0040】合成例3 温度計、撹拌装置、窒素導入管、乾燥管及び窒素導入管
を備えた四つ口フラスコに、N,N−ジメチルホルムア
ミド8g及び4,4−ジアミノジフェニルメタン0.3
96g(2ミリモル)を入れ、均一溶液になるまで撹拌
した。次に、氷浴で冷却しながら、エチレングリコール
ビス(トリメリット酸無水物)0.82g(2ミリモ
ル)を少量ずつ添加した。添加終了後、室温で5時間反
応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。
【0041】合成例4 温度計、撹拌装置、窒素導入管、乾燥管及び窒素導入管
を備えた四つ口フラスコに、N,N−ジメチルアセトア
ミド8g、アニリン0.93g(10ミリモル)及びセ
バシン酸ジクロライド1.19g(5ミリモル)を入
れ、室温で2時間反応させた。これに、無水酢酸2.5
5g及びピリジン1.98gを加え、更に1時間反応さ
せた。反応生成物を水中で沈殿させ、沈殿物をろ取し、
洗浄後、乾燥して、アミド化合物を得た。
【0042】合成例5 セバシン酸ジクロライド1.19gの代わりドデカンニ
酸ジクロライド1.50gを用いたほかは合成例4と同
様に操作し、アミド化合物を得た。
【0043】実施例1〜実施例4 合成例1〜3で得られたポリアミド酸の溶液並びに合成
例4〜5で得られたアミド化合物をそれぞれ、N−メチ
ル−2−ピロリドンで固形分約5重量%になるように希
釈し、これらを表1に示した分量を採って、液晶配向膜
用材料を調製した。
【表1】 表1 液晶配向膜用材料の分量(実施例〜実施例4及び比較) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No. 1 2 3 4 5 6 (比較) (比較) ──────────────────────────────────── ポリアミド 合成例1 合成例2 合成例3 合成例1 合成例1 合成例2 酸(重量部)(100)(100)(100)(100)(100)(100) アミド 合成例4 合成例5 合成例4 合成例5 なし なし 化合物 (5) (10)(0.1) (20) (重量部) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0044】上記の液晶配向膜用材料及び比較の材料
(No.5及び6)を2枚のITO透明電極付きガラス
基板上にスピンナー塗布し、200℃で1時間加熱乾燥
し、厚さ500Åのポリイミド層を形成した。このポリ
イミド層の表面をラビング処理して液晶挾持基板を得、
この2枚をラビング方向がアンチパラレルになるように
ポリイミド層を対向させて組み合せ、周りをエポキシ系
シール剤EN−1000(日立化成工業株式会社商品
名)で封止し、120℃で2時間、加熱(硬化)処理
し、試験用液晶表示セルを組み立てた。これらの試験用
液晶表示セルに液晶ZLI−4792(メルク社製商品
名)を室温で封入し、液晶セルを形成した。
【0045】次いで、液晶のTNI(71℃)以上の温度
である120℃で1時間加熱し、そのセルのプレチルト
角をレーザー光を用いて測定した(表2)。表2に示さ
れるように、No.1〜4で得られた配向膜は高いプレ
チルト角を示した。一方、式(II)のイミド化合物を配
合されていないNo.5及び6で得られた配向膜はプレ
チルト角が小さかった。
【表2】 表2 実施例1〜実施例4で得られた液晶セルのプレチルト角 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No. 1 2 3 4 5 6 (比較) (比較) ──────────────────────────────────── プレチルト 5.8 7.4 4.9 9.2 1.9 2.1 角 (°) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0046】実施例2 合成例1〜合成例3で得られたポリアミド酸の溶液並び
に合成例4〜5で得られたイミド化合物を用いて、実施
例1〜実施例4と同様にして、640×200ドットと
なるようにITO透明電極を設けた基板上にポリイミド
層を形成し、この層の表面をラビング処理し、240°
ツイストになるようにセルを組み立て、室温でカイラル
剤S−811(メルク社製)を添加して調製した液晶を
封入し、120℃で1時間加熱して液晶表示素子を形成
した。得られた液晶表示素子はいずれも、640×20
0ドットで駆動でき、表示品質はドメイン等の配向不良
も発生せず、高かった。
【0047】
【発明の効果】請求項1の液晶配向膜により、安定して
高いプレチルト角が得られる。請求項2の液晶挾持基板
は、同様に安定して高いプレチルト角を示す。請求項3
の液晶表示素子は、同様に安定して高いプレチルト角を
示す。請求項1の液晶配向膜、請求項2の液晶挾持基板
及び請求項3の液晶表示素子はスーパーツイステッドネ
マチック方式の液晶表示装置に好敵に使用できる。請求
項4〜請求項5の液晶配向膜用材料から請求項1におけ
る液晶配向膜を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増子 崇 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内 (72)発明者 宮寺 康夫 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業株 式会社筑波開発研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)化1〔式(I)〕 【化1】 〔ただし、式(I)中、Rはテトラカルボン酸二無水物
    の4価の残基、Xは2価の有機基を示す。〕で表される
    構成単位を含むポリイミド;及び(b)化2〔式(I
    I)〕 【化2】 〔ただし、式(II)中、Y及びZは、異なっても同一で
    もよい1価の有機基で、nは2〜20の整数を示す。〕
    で表される化合物;を含む液晶配向膜。
  2. 【請求項2】基板の片面に請求項1に記載の液晶配向膜
    を形成させた電極基板を一対、対向配置し、その電極基
    板間に液晶を挾持してなる液晶挾持基板。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の液晶挾持基板を有する液
    晶表示素子。
  4. 【請求項4】(a)化3〔式(III) 〕 【化3】 〔ただし、式(III) 中、R及びXは一般式(I)中に
    おける意味と同じ。〕で表される構成単位を含むポリア
    ミド酸;及び(b)前記の式(II)で表される化合物;
    を含有してなる液晶配向膜用材料。
  5. 【請求項5】(a)テトラカルボン酸二無水物にジアミ
    ン化合物を反応させて得られるポリイミド系樹脂;及び
    (b)前記の式(II)で表される化合物;を含有してな
    る液晶配向膜用材料。
JP6446393A 1993-03-24 1993-03-24 液晶配向膜、これを有する液晶挾持基板及び液晶表示素子並びに液晶配向膜用材料 Pending JPH06273771A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013047873A1 (ja) * 2011-09-29 2013-04-04 日産化学工業株式会社 ディスプレイ基板用樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013047873A1 (ja) * 2011-09-29 2013-04-04 日産化学工業株式会社 ディスプレイ基板用樹脂組成物

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