JPH06269777A - 造水プロセス - Google Patents

造水プロセス

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JPH06269777A
JPH06269777A JP5081548A JP8154893A JPH06269777A JP H06269777 A JPH06269777 A JP H06269777A JP 5081548 A JP5081548 A JP 5081548A JP 8154893 A JP8154893 A JP 8154893A JP H06269777 A JPH06269777 A JP H06269777A
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JP
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exchange membrane
desalination
seawater
water
gas diffusion
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Application number
JP5081548A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Naganuma
力 長沼
Tetsuji Shimodaira
哲司 下平
Haruhisa Miyake
晴久 三宅
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】造水プロセスにおける流体のpHを調整する酸
及びアルカリを、さらには海水殺菌用の塩素を、プロセ
ス内にて自給自足するプロセスを提供する。 【構成】造水プロセス内の逆浸透膜モジュール14から
排出される濃縮水18を濃縮精製後、ガス拡散電極を用
いた電気分解槽31に供給して、必要量の酸及びアルカ
リを得、さらに濃縮用に用いられている電気透析槽21
の陽極室24から殺菌用の塩素を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水又は地下かん水等
の塩類を含む原水を逆浸透膜法、電気透析槽あるいは蒸
留法によって脱塩し、淡水を製造する造水プロセスにお
いて、そのプロセス流体のpHを調整する酸及びアルカ
リを、水素を酸化して水素イオンを発生せしめるガス拡
散電極を用いることを特徴とする電気分解槽にて製造
し、さらに殺菌等の目的に用いられる塩素を該プロセス
に設置された陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を組み
合わせてなるイオン交換膜電気透析槽によって製造する
ことを特徴とする造水プロセスに関する。
【0002】
【従来の技術】海水又は地下かん水を淡水化する手段と
して、電気透析槽、逆浸透膜法、蒸留法を用いる方法
は、既に公知の方法として、水不足の深刻な中近東ある
いは離島で、さらに電気透析槽、逆浸透膜法は船舶等で
も広く用いられている。
【0003】原水中の電解質濃度が10,000〜50
0ppmの範囲では電気透析法が用いられる。これ以下
の電解質濃度では、水の電気抵抗が高くなり電力消費量
が増し経済性を失うので、逆浸透膜法が用いられる。電
解質濃度が10,000ppm以上の範囲では電力消費
量が増すため、蒸留法が用いられる。
【0004】電気透析槽を用いる淡水化プロセスは、ま
ず、原水が濾過器に送られ、さらに精密濾過器を経て電
気透析槽に送られる。陰イオン交換膜及び陽イオン交換
膜との交互の組み合わせからなる電気透析槽の脱塩室に
送られた原水はイオン交換膜の選択透過性に基づく脱塩
操作を受け、電解質濃度500ppm以下にまで脱塩さ
れる。
【0005】電気透析槽を運転する際の問題として、フ
ァウリングと称する膜の汚れが従来より挙げられてい
る。ファウリングが発生すると膜表面に異物の薄層がで
きるため、電気抵抗が増し、濃度分極を助長し、さらに
は限界電流密度を低下させ、プロセス全体の経済性を低
下させることになる。
【0006】ファウリングの主因は、原水中に含まれる
カルシウムイオンであり、これが炭酸カルシウムあるい
は硫酸カルシウムとして濃縮室側の膜面に析出するもの
である。現在この現象を防ぐ手段として供給原水中ある
いは濃縮液中に酸を添加して、液を酸性にすることによ
って、カルシウムを溶解性にしている。しかし、プロセ
ス中にプロセス外から新たに酸を添加するわけであり、
操作の煩雑性及び経済性の面から有効な代替法が望まれ
てきた。
【0007】また、逆浸透膜装置を用いる淡水化プロセ
スは、まず、原水が濾過器に送られ、さらに精密濾過器
を経て高圧ポンプにて40kgf/cm2 以上に昇圧さ
れ、その後逆浸透膜モジュールに送られ脱塩操作を受
け、脱塩水としての膜透過水及び濃縮水に分離される。
膜透過水は電気透析槽と同様に電解質濃度500ppm
以下にまで脱塩される。
【0008】逆浸透膜装置を運転する際の問題として、
ここでもファウリングが従来より挙げられている。ファ
ウリングが発生すると膜表面における濃度分極を助長
し、膜透過水量の低下及び膜透過溶質量の増加を起こ
し、透過水水質を低下させる。
【0009】そのため、運転に支障を起たし工程全体の
経済性を低下させることになる。ファウリングの主原
は、原水中に含まれるカルシウムイオンであり、これが
炭酸カルシウムあるいは硫酸カルシウムとなって高圧側
膜面に析出するものである。
【0010】現在この現象を防ぐために濾過後の供給塩
水中に酸を添加してpHを4〜6.5程度に制御するこ
とによって、カルシウム塩の析出を防いでいる。また、
一旦ファウリングを起こした膜を酸によって洗浄する操
作も行っている。さらに、逆浸透膜の加水分解を防ぐ意
味からもpHをこの程度に保つことが望ましい。
【0011】しかし、プロセス内に系外から新たに酸を
添加するわけであり、操作の煩雑性及び経済性の面から
有効な代替法が期待されてきた。さらに、逆浸透膜装置
の場合には、生産水のpHを最終的に中性に戻すことが
必要であり、現在このためにアルカリとして石灰乳を注
入している。しかし、この方法では、この操作のために
石灰乳を購入し、系内に注入しなければならないため、
操作も煩雑になり、経済的にも不利であり、これに替わ
る有効な代替法が期待されてきた。
【0012】さらに蒸留法では、原水はエバポレータに
送られ、フラッシュ蒸発された後、コンデンサにて凝縮
され、精製淡水となる。蒸留法を運転する際の問題は、
海水中のスケール成分による伝熱面へのスケール形成に
よる伝熱係数の減少と、管路の閉塞である。スケーリン
グを防ぐ手段として、原水がエバポレータに入る前に酸
を添加し、pHを3〜4に下げて通風脱炭酸する。
【0013】この状態で海水がエバポレータに入ると低
pH及び通風した空気が飽和状態になっているので、機
器の腐食を招く可能性があるため、脱気と中和を行いな
がらpHをコントロールしている。しかしこの方法で
は、pHコントロール用の酸及びアルカリを購入する必
要があり、さらに適当な濃度に調整して添加するため、
その操作は煩雑であり、これに替わる有効で経済的な代
替法が望まれてきた。
【0014】さらに、逆浸透膜法、電気透析法、蒸留法
の全ての造水プロセスにおいて、殺菌等のために塩素ガ
スが必要であり、そのためだけに塩素発生装置を設置せ
ねばならず、製造コストの増加を招き、また、運転操作
を煩雑にしてきた。したがって、当然のことながら、こ
れに代わる有効な代替法が望まれてきた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のように
電気透析槽、逆浸透膜法、さらには蒸留法による造水プ
ロセスにおけるpH調整のために添加する酸とアルカリ
を、水素を酸化して水素イオンを発生せしめるガス拡散
電極を用いることを特徴とする電気分解槽によって、オ
ンサイトに製造し、提供するものであり、さらに殺菌等
に使用する塩素を該プロセス内に設置された陰イオン交
換膜及び陽イオン交換膜を組み合わせてなるイオン交換
膜電気透析槽から発生する塩素を有効利用するものであ
る。
【0016】水素を酸化して水素イオンを発生せしめる
ガス拡散電極を用いることを特徴とする電気分解槽に供
給する原水は造水プロセスに用いる塩水を用いるもので
あり、操作も簡便であり、さらに陰イオン交換膜及び陽
イオン交換膜を組み合わせてなるイオン交換膜電気透析
槽陽極室からは通電量に見合う塩素が発生することか
ら、その塩素を原水の殺菌用に使用でき経済的に有利な
プロセスを提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の造水プロ
セスの問題を解決するためになされたものであり、脱塩
の対象となる原塩水をガス拡散電極を用いた電気分解槽
に供給することによって、酸及びアルカリを製造し、さ
らに、電気透析槽の陽極にて発生する塩素を利用するこ
とにより、経済的に本造水プロセスを成立させるもので
ある。
【0018】まず、ガス拡散電極を用いた電気分解槽に
ついて説明する。ガス拡散電極は燃料電池の電極として
積極的に使用されており、公知の技術である。その構造
は、ガス拡散層と反応層とからなり、ガス拡散電極に供
給されたガスは、ガス拡散層を拡散して行き、反応層で
電解液と接触し、電極反応を起こすものである。
【0019】一般的に、拡散層としては、疎水性カーボ
ン粒子を、バインダーとしてポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)を用いて結着した多孔度60〜80%の
多孔板が用いられ、一方反応層としては、疎水性カーボ
ン粒子を、バインダーとしてPTFEを用いて結着した
多孔度60〜80%の多孔板に、微粉状の白金触媒を、
スプレー式静電塗着法、あるいは白金触媒を炭素粉上に
保持させたものをPTFEで塗着したものなどが用いら
れる。
【0020】本発明に用いられるガス拡散電極に供給さ
れるガスは水素であり、その電極反応は、H2 →2H+
+2e- であり、水素イオンが生成される。本電極反応
の標準電極電位は、0Vであり、電極過電圧を考慮して
も非常に低いものである。
【0021】本発明に用いられるガス拡散電極(陽極)
を備えた電気分解槽を、図1を用いて詳しく説明する。
電気分解槽は、ガス拡散電極の拡散層201、反応層2
02、ガス供給室203、陽極室204、塩室205、
陰極室206、陰極207、陰イオン交換膜208、陽
イオン交換膜209及びガス供給ライン210からな
る。ガス供給ライン210から供給された水素ガスはガ
ス拡散電極の拡散層を拡散して行き、反応層202で電
解液と接触し、電極触媒上にて電極反応によって酸化さ
れ水素イオンとなり、陽極室204の方へ電位勾配に従
い動いていく。
【0022】一方塩室に供給されたNaCl水溶液21
2は陰イオン交換膜を透過してCl- イオンが陽極室
へ、陽イオン交換膜を透過してNa+ イオンが陰極室へ
電位勾配に従い通電量に見合う分選択透過される。ま
た、陰極室では陰極表面にて通電量に見合う分、水が電
気分解され水酸イオンOH- と水素ガスが発生する。
【0023】その電極反応は、2H2 O+2e- →H2
+2OH- であり、その標準電極電位は、−0.828
5Vである。したがって、本電気分解槽における理論分
解電圧は、約0.83Vとなり、従来の電極を用いたN
aCl電気分解槽と比較して約1.36Vも低い値とな
り、消費電力がその分少なくて済むことになる。
【0024】以上の電極反応、及び物質移動によって陽
極室では酸HCl、陰極室ではアルカリNaOH及び水
素が生成される。陰極室で発生した水素はライン210
によってガス供給室203に運ばれ、ガス拡散電極の反
応に供される。生成される酸及びアルカリの濃度はそれ
ぞれライン211及び213によって供給される水によ
って濃度調整され、目的とする濃度の酸214及びアル
カリ216として利用される。電気分解された後の淡塩
水は、ライン215によって排出される。
【0025】本造水プロセスでは、ガス拡散電極を用い
た電気分解槽にて生成される酸及びアルカリをプロセス
流体のpH調整に利用することに特徴があり、本プロセ
ス外から酸及びアルカリを供給する必要がなく、また酸
及びアルカリの生成プロセス自体の消費電力も低いこと
から、従来の造水プロセスと比較して、経済的かつ運転
操作の容易な造水プロセスを提供する。
【0026】以下、逆浸透膜モジュールを用いての海水
の淡水化プロセスを例にとり、図2を用いて本発明を詳
細に説明する。海より取水された海水はライン1を経
て、途中ライン25よって、電気透析槽21の陽極室2
4で発生する塩素ガスを殺菌の目的で注入される。塩素
ガスを注入された後のライン2の塩素濃度は10ppm
以下、好ましくは2ppm以下にすることが、逆浸透膜
モジュールの耐塩素性の面からも好ましい。
【0027】さらにライン2を経て途中ライン45によ
ってガス拡散電極を用いた電気分解槽31の陽極室35
にて生成された塩酸を添加され、pHを4.0〜7.
0、好ましくは4.0〜6.5に調整される。pHを酸
性側に調整する目的は、脱炭酸することによって難溶性
Ca塩の生成を防止することにある。
【0028】pHを調整された海水はライン3を経て、
ライン4によって、さらに塩化第二鉄等の凝集剤を添加
される。凝集剤を添加された海水は砂濾過器6によって
浮遊性懸濁物質を濾過される。さらにライン7を経て、
活性炭等の精密濾過器8を経てさらに精製され、カート
リッジフィルタ10を経て、ライン11から逆浸透膜モ
ジュール用高圧ポンプ12に送られる。
【0029】高圧ポンプ12によってライン13は約7
0kgf/cm2 程度に昇圧される。昇圧された原水は
ライン13を経て逆浸透膜モジュール14に供給され
る。逆浸透膜モジュールで原水は膜透過水15と濃縮水
18に分離される。
【0030】膜透過水15はガス拡散電極を用いた電気
分解槽31の陰極室37で生成されたアルカリ、つまり
ライン51によってpHを酸性から中性に調整され、工
業用水、あるいはさらに滅菌されて飲料水に供され、一
部はガス拡散電極を用いた電気分解槽31にて生成され
る酸とアルカリの濃度調整に利用される。
【0031】濃縮水の大部分はライン60を経てガス拡
散電極を用いた電気分解槽31の陰極室37にて生成し
たアルカリ、つまりライン52によって、pHを酸性か
ら中性に調整され、ライン59によって海に戻され、再
び淡水化される。濃縮水の一部は、ライン19を経て、
途中溶存炭酸根を除去する目的でガス拡散電極を用いた
電気分解槽31から排液される酸性淡塩水にてそのpH
を酸性、好ましくは4.0〜6.5に調整され、pH調
整用の酸とアルカリを製造するプロセスへと送られる。
【0032】pH調整用の酸とアルカリは既述した機構
によりガス拡散電極を用いた電気分解槽31によって製
造される。本発明の中心的特徴はpH調整用の酸とアル
カリをガス拡散電極を用いた電気分解槽31によって製
造することにあるが、ガス拡散電極を用いた電気分解槽
31を長期間安定した性能で運転するために、付帯設備
として電気透析槽21、濾過器27、さらにイオン交換
キレート樹脂塔29を併設することも、本発明の重要な
特徴である。次にそれぞれの付帯設備について詳しく説
明する。
【0033】まず電気透析槽21について説明する。電
気透析槽21は、陰イオン交換膜と陽イオン交換膜とを
交互に組み合わせて構成される、脱塩室22と濃縮室2
3、及び両端の陽極室24及び陰極室56からなる。
【0034】電気透析槽21の目的は、逆浸透膜モジュ
ール14で発生した濃縮水をさらに濃縮することによっ
て、ガス拡散電極を用いた電気分解槽31の運転効率を
上げることにとどまらず、場合によっては1価イオン選
択透過性のイオン交換膜を使用することによってC
2+、Mg2+等の多価陽イオン、あるいはSO4 2- 等の
多価陰イオンを濃縮水中から除くことも重要な目的の一
つである。これら多価イオンは難溶性の塩を形成してイ
オン交換膜の性能を低下させる原因となりうる。
【0035】さらに陽極室24で発生する塩素を海水の
殺菌に供することも、電気透析槽21の重要な役割であ
る。濃縮水20は約60g/リットルで電気透析槽21
に供給され、約100g/リットル〜飽和濃度まで、好
ましくは200〜350g/リットルまで濃縮される。
運転電流密度は限界電流密度以下であることはいうまで
もないが、通常0.1〜1.5KA/m2 の範囲で通電
され、好ましくは0.2〜1.0KA/m2 の範囲であ
る。運転温度は海水温度と同程度で特に問題はなく、特
別な範囲は特に設けない。また、電気透析槽21の陽極
室24からは塩素イオンが電極表面にて酸化され、通電
量に見合う分、塩素ガスを発生する。
【0036】発生した塩素ガスは先に述べたようにライ
ン25を経て殺菌等のため、原海水中に注入される。脱
塩された淡塩水はライン27を経てライン60と合流
し、ライン59から海へ戻される。
【0037】次に濾過器27について説明する。濾過器
27の役割は、ライン26によって供給される濃縮塩水
中の多価陽イオン、特にMg2+の除去にある。除去の方
法はライン26によって供給される濃縮塩水とガス拡散
電極を用いた電気分解槽31の陰極室37にて生成され
るアルカリ48と反応させて、難溶性の塩Mg(OH)
2 を生成させ、濾過器27によって分離するものであ
る。さらに濾過器再生時にガス拡散電極を用いた電気分
解槽31の陽極室35にて生成される酸44によって溶
解され、取り除かれる。Mg2+以外にも海水中に存在す
るCa2+,Sr2+も同様に除去される。
【0038】反応させるアルカリはNaOH以外にもガ
ス拡散電極を用いた電気分解槽31にて生成するNaO
H水溶液と空気を接触反応させることによって空気中の
炭酸ガスとNaOHを反応させ生成される炭酸ナトリウ
ムNa2 CO3 でもよい。ただしこの場合は難溶性の炭
酸塩として除去される。
【0039】次にイオン交換キレート樹脂塔29につい
て説明する。イオン交換キレート樹脂塔29の役割は、
濾過器27までで捕捉しきれなかった多価陽イオンをキ
レート生成基の強い配位結合によって、選択的に吸着除
去することにある。キレート樹脂の種類はポリスチレン
を基体としてイミノジ酢酸基をキレート生成基とするも
の、あるいは同じくポリスチレンを基体としてポリアミ
ンをキレート生成基とするもの等種々のものがあるが特
に限定するものではない。
【0040】要は対象とする多価陽イオンに対して強い
吸着性を持つ官能基を有しており、かつ、吸着後、酸に
よって再生可能であるイオン交換体であればよい。対象
となる多価陽イオンは主にCa2+であるが、Mg2+,S
2+,Fe2+,Fe3+,Al3+等も同様に吸着除去され
る。吸着除去の程度は対象多価陽イオンとしてCa2+
Mg2+を例にとると、吸着除去後のライン30のC
2+,Mg2+がそれぞれ10ppm以下とされ、好まし
くは1ppm以下、さらに好ましくは0.1ppm以下
とされる。これら多価陽イオンはガス拡散電極を用いた
電気分解槽31に装着してあるイオン交換膜中に難溶性
塩として沈着し、その性能低下の原因となり得る。キレ
ート生成基は吸着飽和に達するともはやその吸着能力を
失うので、再生が必要である。
【0041】再生液としては通常酸を用いるが、本発明
プロセスにおいては、ガス拡散電極電気分解槽31の陽
極室35にて生成した塩酸を用いることを特徴とする。
吸着金属を塩酸にて溶離した後、再度Na化するわけで
あるが、本発明プロセスではガス拡散電極を用いた電気
分解槽31の陰極室37にて生成されたNaOH48を
用いてNa化することを特徴とする。
【0042】以上ガス拡散電極を用いた電気透析槽31
に送られる逆浸透膜モジュール14の濃縮塩水の前処理
装置として、電気透析槽21、濾過器27、イオン交換
キレート樹脂塔29について詳細に説明してきたが、そ
れぞれの造水プロセスに応じて、これらの前処理装置を
適宜組み合わせて使用することになる。
【0043】最後にガス拡散電極を用いた電気分解槽3
1ついて説明する。酸、アルカリ及び水素の生成機構に
ついては既に述べたのでここでは省略する。図2におけ
るガス拡散電極を用いた電気分解槽31はガス供給室3
2、ガス拡散電極の拡散層33、反応層34、陽極室3
5、塩室36、陰極室37、陰イオン交換膜38、陽イ
オン交換膜39、陰極40、及び水素ガス供給ライン5
7からなる。
【0044】陽極室35で生成された酸はライン45よ
って原塩水のpH調整、ライン44によって濾過器27
における水酸化物の溶解洗浄、及びライン43によって
キレート樹脂塔29の再生に使用される。陰極室37で
生成されたアルカリはライン48によって濾過器27に
おける水酸化物の生成、ライン49によって樹脂塔29
における再生後キレート樹脂官能基のNa化、さらに逆
浸透膜モジュール14からの膜透過水15のpH調整、
濃縮水60のpH調整に使用される。
【0045】塩室36から排出される淡塩水は酸性であ
るため、ライン54によって逆浸透膜モジュール14か
らの濃縮水19のpH調整に使用される残りの淡塩水は
ライン55によって大部分の逆浸透膜モジュール14の
濃縮水60とともに59から海に戻される。ガス拡散電
極を用いた電気分解槽31に供給される塩水30はその
濃度が通常30g/リットル〜飽和塩水濃度であるが、
好ましくは40〜320g/リットルである。極度に低
濃度の塩水を供給すると使用しているイオン交換膜の選
択透過性を低下させる原因となる。
【0046】陽極室35で生成される酸濃度は通常0.
1〜5.0規定であるが、生成効率の観点から0.3〜
2.0規定の範囲が好ましい。陰極室37で生成される
アルカリ濃度は通常0.1〜6.0規定であるが生成効
率の観点から0.3〜3.0規定の範囲が好ましい。生
成される酸及びアルカリの濃度は逆浸透膜モジュール1
4にて生成される膜透過水58によって調整される。
【0047】運転電流密度は通常0.3〜4.0KA/
2 の範囲であるが、好ましくは0.5〜3.0KA/
2 の範囲である。ガス拡散電極を用いた電気分解槽3
1に供給される塩水30中にボウ硝Na2 SO4 が含ま
れていると陽極室35で硫酸H2 SO4 が生成され、塩
酸HClと同様に利用される。
【0048】また、一方ガス拡散電極を用いた電気透析
槽31の陰極室37では陰極反応によって水素が発生
し、その水素はライン57によってガス供給室32に送
られ、ガス拡散電極における電極反応によって水素イオ
ンとなる。
【0049】なお、海水殺菌用の塩素として、電気透析
槽21の陽極室で発生する塩素を用いるのが既述のよう
に経済的であるが、原水である海水を陽イオン交換膜を
隔膜とする電気分解槽に導入し、該電気分解槽にて発生
する塩素を利用するのも同様に経済的である。塩素発生
装置は電気透析槽21にこだわらないのが本発明の特徴
である。
【0050】以上本発明を詳しく説明したが、その特徴
を一言でいえば、ガス拡散電極を用いた電気分解槽にお
ける電極反応及びイオン交換膜による選択透過性によっ
て、造水プロセス流体例えば海水から酸とアルカリを製
造し、物質収支的にバランスした量にて該プロセス流体
のpHをその目的に合わせて調節することにある。さら
に電気透析槽の陽極室にて発生する塩素ガスを原料海水
の殺菌の目的で利用することも重要な目的である。
【0051】さらに、ガス拡散電極を用いた電気分解槽
に供給される塩水の前処理にも本発明の特徴はある。ま
た、運転操作の面においても系外から酸とアルカリを搬
入し、さらに濃度調整を行いプロセス内に添加する方法
と比較すると格段に簡単な運転操作となるし、経済的に
も有利である。本プロセスは今後、海水あるいは地下か
ん水の淡水化のみならず、食品、医薬品、さらに電子工
業分野の純水製造プロセスにも広く応用されていく。
【0052】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
かかる実施例によって本発明が限定されるものではな
い。
【0053】[実施例1]海水より逆浸透膜モジュール
を用いて淡水化する造水プロセスにガス拡散電極を用い
た電気分解槽を適用した例を示す。図3にそのフローシ
ートを示す。取水する海水の主成分は下記の通りであ
る。 Cl- 19.35g/kg SO4 2- 2.72 HCO3 - 0.14 Na+ 10.77 Mg2+ 1.29 Ca2+ 0.41 K+ 0.40 Sr2+ 0.01 合 計 35.09g/kg
【0054】ライン101によって416.7kg/h
r(10T/D)の海水が取水され、淡水化される。取
水された海水は、先ず砂濾過器102によって、浮遊懸
濁物質が濾過される。その後ライン103の途中で、ラ
イン118によって電気透析槽113の陽極室114に
て発生した塩素ガスを注入される。海水中の塩素ガス濃
度は1ppmになるように調節される。
【0055】その後ライン104の途中で、ガス拡散電
極を用いた電気分解槽124の陽極室128にて生成さ
れた塩酸がライン136によって添加される。塩酸添加
によって海水のpHは6.5〜7.0の範囲に調整され
る。このpH調整によって難溶性の炭酸塩の生成を防ぐ
ことができる。pH調整された海水はライン105から
カートリッジフィルタ106を経てライン107から高
圧ポンプ108によって75kgf/cm2 まで昇圧さ
れ、ライン109から逆浸透膜モジュール110に供給
される。
【0056】逆浸透膜モジュール110で原料海水は膜
透過水112と濃縮水111に分離される。それぞれの
生産量は、膜透過水166.7kg/hr(4T/
D)、濃縮水250kg/hr(6T/D)である。そ
の液組成は、膜透過水0.5gNaCl/リットル、濃
縮水60gNaCl/リットルである。膜透過水112
はライン143によってガス拡散電極を用いた電気分解
槽124の陰極室130にて生成された5wt%NaO
Hにて中和され、ライン113にて淡水として飲料水あ
るいは工業用水として利用される。
【0057】その一部はガス拡散電極電気分解槽124
にて生成される酸とアルカリの濃度調整用水としてライ
ン147、148にてそれぞれ陽極室128及び陰極室
130に送られる。濃縮水は大部分ライン120を経て
途中ライン146にてガス拡散電極電気分解槽124で
生成されたアルカリによって中和され、ライン121よ
り海に戻されるが、一部分(本実施例の場合は5.87
リットル/hr)がライン112を経て、途中ライン1
39によって、ガス拡散電極を用いた電気分解槽124
の酸性淡塩水にてpHを4.0〜6.0に調整され、ラ
イン149から電気透析槽113に供給される。
【0058】電気透析槽113の陽/陰イオン交換膜の
それぞれの有効膜面積は600cm2 であり、1ユニッ
ト当たり100cm2 となり、6ユニットからなる。電
流密度は0.4KA/m2 で運転された。使用された陽
イオン交換膜は、スチレン/ジビニルベンゼン共重合体
系の膜でありイオン交換基としてスルホン酸基を3.3
meq/g乾燥樹脂含むものであり、一方陰イオン交換
膜は、スチレン/ジビニルベンゼン共重合体系の膜であ
りイオン交換基として4級アンモニウム塩を3.3me
q/g乾燥樹脂含むものである。
【0059】電気透析槽113にて濃縮水はさらに濃縮
され、NaCl:290g/リットルの塩水を0.13
8リットル/hrライン119によって、濾過器116
に供給する。一方、脱塩水はライン145によって濃縮
塩水とともにライン121から海に戻される。その流量
は5.7リットル/hrとなる。さらに電気透析槽11
3の陽極室114からは5.0g/hrの塩素が発生
し、ライン118によって原料海水に注入され、その殺
菌に供される。
【0060】濾過器122において供給塩水はライン1
41からのアルカリと反応して、主にMg2+が難溶性塩
Mg(OH)2 として除かれる。この反応のためにガス
拡散電極を用いた電気分解槽124にて生成されたアル
カリNaOHが1.04g/hr使用される。また、濾
過後残存した難溶性塩Mg(OH)2 を溶解して系外に
取り除くためにガス拡散電極を用いた電気分解槽124
で生成された酸HClを使用するが、その量は0.94
g/hrである。
【0061】濾過器112にて濾過後、塩水中のMg2+
濃度は0.1ppm以下となり、また、その塩水濃度は
255gNaCl/リットルであった。濾過器122に
て濾過された塩水はライン123によってガス拡散電極
を用いた電気分解槽124に送られる。その流量は本実
施例の場合、0.157リットル/hrである。
【0062】ガス拡散電極を用いた電気分解槽には次の
仕様の電槽を用いた。すなわち、電槽本体は耐薬品性を
考慮してPTFE製とし、水素ガス供給管150はテト
ラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの共重
合体製とした。ガス拡散電極は黒鉛の繊維を基材とした
厚さ約0.5mm、多孔度70%の多孔板に、カーボン
ブラックに担持させた白金触媒をPTFEで結着したも
のを用いた。
【0063】触媒の厚さは200μm程度であり、担持
量は約0.5mg/cm2 であった。一方陰極133に
はニッケル製のパンチドメタル陰極を用いた。陰イオン
交換膜131としては、スチレン/ジビニルベンゼン/
4−ビニルピリジン共重合体系弱塩基性陰イオン交換膜
(塩化ビニル織布含浸重合体でイオン交換容量3.0m
eq/g乾燥樹脂)を用い、陽イオン交換膜132とし
ては、CF2 =CF2/CF2 =CFOCF(CF3
OCF2 CF2 SO3 H共重合体からなり、PTFE織
布で補強された陽イオン交換膜(イオン交換容量0.9
1meq/g乾燥樹脂)を用いた。
【0064】ガス拡散電極を用いた電気分解槽124
は、ガス供給室125、ガス拡散電極のガス拡散層12
6と反応層127、陽極室128、塩室129、陰極室
130、陰極133、及びガス供給管150からなる。
有効膜面積は85cm2 とした。電流密度は1.5KA
/m2 であり、生成される酸濃度は5.0wt%HCl
であり、アルカリ濃度は5.0wt%NaOHである。
生成量は16.54gHCl/hrであり、海水pHの
調整に15.6g/hr使用され、濾過器122の難溶
性塩Mg(OH)2 の溶解に0.94g/hr使用され
る。
【0065】NaOHは18.15g/hr生成され、
濾過器122における難溶性塩Mg(OH)2 生成のた
めに1.04g/hr使用され、膜透過水の中和に4.
67g/hr使用され、さらに海に戻す濃縮海水の中和
に12.45g/hr使用される。酸HCl及びアルカ
リNaOHの通電量に対する生成効率は95%であっ
た。
【0066】塩室129から排出される淡塩水はそのN
aCl濃度が120g/リットルであり、流量は0.1
リットル/hrである。大部分は逆浸透膜モジュールか
らの濃縮塩水と共にライン121から海に戻されるが、
一部は電気透析槽113の入り塩水のpH調整に使用さ
れる。陰極室130からは、0.5g/hrの水素が発
生し、ガス供給管150にてガス供給室125に送られ
る。
【0067】以上本実施例にて述べてきたように、造水
プロセスにて使用される酸及びアルカリは全てガス拡散
電極を用いて電気分解槽124で製造され、物質収支的
にも通電量等を調整することによって容易にバランスさ
せることが可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明における造水プロセスでは、プロ
セス内流体のpH調整に、ガス拡散電極を用いた電気分
解槽にて生成される酸及びアルカリを使用する。従来の
プロセスではpH調整用の酸及びアルカリをプロセス外
から購入し、その濃度を調整した後、適当量プロセス流
体に添加しているが、この場合pH調整用の酸及びアル
カリを購入する費用がかかること、さらに、酸及びアル
カリを適当な濃度に調整する設備及び操作が必要なこ
と、さらには適当量連続的に添加する操作が必要である
ため、運転操作が非常に煩雑であり、かつ、経済的にも
不利であった。
【0069】ガス拡散電極を用いた電気分解槽をプロセ
ス内に設置することによって、酸及びアルカリを購入す
る必要もなく、一定濃度の酸及びアルカリが連続的に製
造され、必要な量を連続的にプロセス流体に添加するこ
とが可能となり、運転操作も極めて簡便になり、経済的
にも有利となった。さらに有利なことに、殺菌用の塩素
発生装置を特に設けなくても、塩水濃縮のため設けた電
気透析槽の陽極室で発生する塩素をその目的のために利
用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例によるガス拡散電極を用いた電気
分解槽の説明図
【図2】本発明の一例によるバイポーラ膜電気透析槽を
用いた逆浸透膜法造水プロセスにおけるpH調整システ
ムのフローシート
【図3】本発明の実施例1に用いた造水プロセスのフロ
ーシート
【符号の説明】
6:砂濾過器 8:精密濾過器 10:カートリッジフィルタ 12:高圧ポンプ 14:逆浸透膜モジュール 21:電気透析槽 22:脱塩室 23:濃縮室 24:陽極室 27:濾過器 29:キレート樹脂塔 31:ガス拡散電極を用いた電気分解槽 32:ガス供給室 33:ガス拡散電極の拡散層 34:ガス拡散電極の反応層 35:陽極室 36:塩室 37:陰極室 38:陰イオン交換膜 39:陽イオン交換膜 40:陰極 56:陰極室 57:ガス供給管 102:砂濾過器 106:カートリッジフィルタ 108:高圧ポンプ 110:逆浸透膜モジュール 113:電気透析槽 114:陽極室 115:濃縮室 116:脱塩室 122:濾過器 124:ガス拡散電極を用いた電気分解槽 125:ガス供給室 126:ガス拡散電極の拡散層 127:ガス拡散電極の反応層 128:陽極室 129:塩室 130:陰極室 131:陰イオン交換膜 132:陽イオン交換膜 133:陰極 150:ガス供給管 201:ガス拡散電極の拡散層 202:ガス拡散電極の反応層 203:ガス供給室 204:陽極室 205:塩室 206:陰極室 207:陰極 208:陰イオン交換膜 209:陽イオン交換膜 210:ガス供給管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海水又はかん水の脱塩操作を伴う造水プロ
    セスで使用する酸、あるいはアルカリを、造水プロセス
    で濃縮された海水又はかん水を原料にし、水素を酸化し
    て水素イオンを発生せしめるガス拡散電極を用いた電気
    分解槽によって製造することを特徴とする造水プロセ
    ス。
  2. 【請求項2】脱塩操作を逆浸透膜を用いる装置によって
    行う請求項1の造水プロセス。
  3. 【請求項3】脱塩操作を陰イオン交換膜及び陽イオン交
    換膜を組み合わせてなるイオン交換膜電気透析槽によっ
    て行う請求項1の造水プロセス。
  4. 【請求項4】脱塩操作を蒸留法によって行う請求項1の
    造水プロセス。
  5. 【請求項5】造水プロセスで濃縮された海水又はかん水
    は、Ca2+,Mg2+等の多価陽イオンを除去するための
    プロセスにより、多価陽イオンが除去されている請求項
    1の造水プロセス。
  6. 【請求項6】Ca2+,Mg2+等の多価陽イオンを除去す
    るためのプロセスが、造水プロセスに用いられる海水又
    はかん水を、陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を組み
    合わせてなるイオン交換膜電気透析槽を通して塩濃度を
    濃縮するとともに、Ca2+,Mg2+等の多価陽イオンを
    選択的に除去する請求項5の造水プロセス。
  7. 【請求項7】Ca2+,Mg2+等の多価陽イオンを除去す
    るためのプロセスが、造水プロセスで濃縮された海水又
    はかん水にアルカリを添加することによって、Ca2+
    Mg2+等の多価陽イオンを塩として固形化し、さらに該
    塩を濾過することによって、該多価陽イオンを除去する
    請求項5の造水プロセス。
  8. 【請求項8】Ca2+,Mg2+等の多価陽イオンを除去す
    るためのプロセスが、造水プロセスで濃縮された海水又
    はかん水をイオン交換キレート樹脂塔を通すことによっ
    て、Ca2+,Mg2+等の多価陽イオンを除去する請求項
    5の造水プロセス。
  9. 【請求項9】陰イオン交換膜及び陽イオン交換膜を組み
    合わせてなるイオン交換膜電気透析槽の陽極室で発生す
    る塩素を該造水プロセス中の原海水に注入し、殺菌する
    請求項1の造水プロセス。
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