JPH06263071A - 自動二輪車のステアリングロック装置 - Google Patents

自動二輪車のステアリングロック装置

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JPH06263071A
JPH06263071A JP5246593A JP5246593A JPH06263071A JP H06263071 A JPH06263071 A JP H06263071A JP 5246593 A JP5246593 A JP 5246593A JP 5246593 A JP5246593 A JP 5246593A JP H06263071 A JPH06263071 A JP H06263071A
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steering lock
lock
steering
lock release
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Tomoo Nagumo
智夫 南雲
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】解除時にフロントフォークアッセンブリに外力
が加えられていても、ソレノイドの破損やバッテリの放
電を引き起こす恐れをなくすとともに、ステアリングロ
ックの解除操作を容易にする。 【構成】ロックバー36が、係合凹部34L,34R側
に突出し、係合されることによってステアリングロック
が実施される一方、ロック解除スイッチ24からの解除
信号を受信して作動するコントローラ28がソレノイド
37に通電し、係合凸部を抜脱するステアリングロック
装置26において、ロック解除センサ38と、通電を一
定時間経過後に停止させるタイマー手段39と、通電が
停止された際に、解除信号を保持し続けるロック解除信
号保持手段41と、ステアリングロック実施時に係合凸
部がスムーズに抜脱可能な状態にある時にONとなる検
出スイッチ35L,35Rと、解除信号を保持中にON
になった際、通電を再開してステアリングロックを解除
させる再通電手段42とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステアリングロックを
電気的に解除させる自動二輪車のステアリングロック装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な自動二輪車のステアリングロッ
ク装置は、フロントフォークアッセンブリに設けられた
出没可能な係合凸部と、車体フレームに設けられた係合
凹部とを有しており、ハンドルバーの近傍等に設けられ
たキーシリンダやロックハンドレバー等の手動操作によ
り、上記係合凸部を係合凹部側に突出させて係合凹部に
係合させ、フロントフォークアッセンブリの回動を不可
能にしてステアリングロックを実施するようになってい
る。
【0003】このようなステアリングロック装置におい
て、ソレノイドを用いて上記係合凹部に係合した係合凸
部を係合凹部から抜脱させ、ステアリングロックを電気
的に解除させるように構成したものがある。この場合、
自動二輪車にはロック解除スイッチがハンドルバーの近
傍に設けられるとともに、このロック解除スイッチから
のステアリングロック解除信号を受信し、上記ソレノイ
ドに通電してステアリングロックを解除させるコントロ
ーラとが設けられる。
【0004】ステアリングロック実施時に上記ロック解
除スイッチが操作されると、上記コントローラがステア
リングロック解除信号を受信してバッテリの電流をソレ
ノイドに通電し、ソレノイドが係合凸部を係合凹部から
抜脱させてステアリングロックを解除する。ソレノイド
への通電は、係合凸部の抜脱とともにストップされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のステアリングロック装置では、ステアリングロック
実施中に自動二輪車の前輪が縁石に当接するなどしてフ
ロントフォークアッセンブリを回動させようとする力が
加えられた場合、前記係合凸部が係合凹部内でこじられ
る(剪断荷重を受ける)状態となり、ステアリングロッ
ク解除時にソレノイドが係合凸部を係合凹部から抜脱さ
せることが不可能になることがある。この場合、そのま
まソレノイドへの通電が続けられるため、ソレノイドが
発熱して破損したり、自動二輪車のバッテリが放電して
しまう恐れがある。
【0006】そこで、ソレノイドへ通電する時間を短い
時間に限定することにより、ソレノイドの破損やバッテ
リの放電を防止するようにしたステアリングロック装置
が提案されている。このステアリングロック装置の場
合、上述のように係合凸部の抜脱が不可能な時には、一
定時間後にソレノイドへの通電が停止されるため、ソレ
ノイドの発熱による破損が回避されるとともに、バッテ
リの放電が阻止される。
【0007】ところが、この場合、ソレノイドへの通電
が停止されると同時にステアリングロック装置が初期状
態に戻される(ステアリングロック状態が維持される)
ため、自動二輪車の乗員は一旦ハンドルバーを動かして
係合凸部のこじりを取り除いた後、再びロック解除スイ
ッチを操作してステアリングロックを解除させる必要が
あり、ステアリングロックの解除操作が非常に煩雑なも
のとなっていた。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、ステアリングロックの解除時にフロント
フォークアッセンブリに外力が加えられていても、ソレ
ノイドの破損やバッテリの放電を引き起こす恐れがな
く、しかもステアリングロックの解除操作が容易な自動
二輪車のステアリングロック装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車のステアリングロック装置
は、フロントフォークアッセンブリに設置された出没可
能な係合凸部が、車体フレームに設けられた係合凹部側
に突出し、上記係合凸部が上記係合凹部に係合されるこ
とによってステアリングロックが実施される一方、ロッ
ク解除スイッチからのステアリングロック解除信号を受
信して作動するコントローラがソレノイドに通電し、上
記ソレノイドが上記係合凸部を係合凹部から抜脱するこ
とによってステアリングロックが解除されるように構成
された自動二輪車のステアリングロック装置において、
ステアリングロックが解除された時にONとなってソレ
ノイドへの通電を停止させるロック解除センサと、上記
ロック解除センサがONにならなくてもソレノイドへの
通電を一定時間経過後に停止させるタイマー手段と、上
記タイマー手段によってソレノイドへの通電が停止され
た際に、そのままステアリングロック解除信号を保持し
続けるロック解除信号保持手段と、ステアリングロック
実施時に係合凸部が係合凹部からスムーズに抜脱可能な
状態にある時にONとなる検出スイッチと、上記ロック
解除信号保持手段がステアリングロック解除信号を保持
中に上記検出スイッチがONになった際、ソレノイドへ
の通電を再開してステアリングロックを解除させる再通
電手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、上記ソレノイドへの通電回数をカウ
ントし、通電回数が所定の回数を越えた時に通電を停止
させるカウンタ手段を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】このように構成された自動二輪車のステアリン
グロック装置は、ステアリングロック解除の際に、以下
の如く作用する。
【0012】まず、前記ロック解除スイッチを操作する
と、前記コントローラが前記ソレノイドに通電し、ソレ
ノイドが係合凸部を係合凹部から抜脱させてステアリン
グロックを解除させる。そして、ステアリングロックが
解除される同時に、前記ロック解除センサがONとなる
ためにソレノイドへの通電が停止され、ステアリングロ
ックの解除動作が終了する。
【0013】ステアリングロックを解除する時に、フロ
ントフォークアッセンブリを回動させようとする力が加
えられている場合、即ち係合凸部が係合凹部内でこじっ
ている場合では、コントローラがソレノイドに通電して
ソレノイドを作動させようとしても、ソレノイドは係合
凸部を係合凹部から抜脱させることが不可能であるた
め、一定時間経過後に前記タイマー手段がソレノイドへ
の通電を停止させ、前記ロック解除信号保持手段がロッ
ク解除スイッチからのステアリングロック解除信号をそ
のまま保持し続ける。
【0014】そして、ロック解除信号保持手段がステア
リングロック解除信号を保持している間に、自動二輪車
の乗員がハンドルバーを少し動かすと、係合凸部のこじ
れが外れ、係合凸部が係合凹部からスムーズに抜脱可能
な状態となる。すると、検出スイッチがONになり、こ
れによって再通電手段がソレノイドへの通電を再開す
る。したがって、ソレノイドが係合凸部を係合凹部から
抜脱し、ステアリングロックが解除される。
【0015】また、万一検出スイッチが故障してONの
ままになっても、前記カウンタ手段がソレノイドへの通
電回数をカウントし、通電回数が所定の回数を越えた時
に通電を停止させる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0017】図2は、本発明に係るステアリングロック
装置の一実施例が適用された自動二輪車の一例を示す右
側面図である。この自動二輪車1は、その車体フレーム
2の前頭部に設けられたヘッドパイプ3に、前輪4を支
持するフロントフォークアッセンブリ5が枢着されてい
る。また、車体フレーム2の中央下部に架設されたピボ
ット軸6には、後輪7を支持するスイングアーム8が上
下回動自在に枢支され、車体フレーム2の前方には、後
輪7を駆動するエンジン9が搭載され、エンジン8の上
方には燃料タンク11が、燃料タンク11の後方には着
座シート12が、それぞれ設置されている。
【0018】図3は、自動二輪車1の前頭部を示す斜視
図、図4は、図3のIV-IV 線に沿う縦断面図である。上
記フロントフォークアッセンブリ5は、左右一対のフォ
ークチューブ13がアッパブラケット14およびロアブ
ラケット15によって平行に固定され、このロアブラケ
ット15にステアリングステムシャフト16(図4参
照)が立設されている。上記ステアリングステムシャフ
ト16は、前記ヘッドパイプ3を貫通してステムナット
17により支持され、アッパブラケット14にステムヘ
ッドナット18を用いて固定される。これにより、フロ
ントフォークアッセンブリ5が、ヘッドパイプ3に対し
て自動二輪車1の左右方向に回動自在に枢着される。な
お、前記前輪4は、2本のフォークチューブ13の下端
部に回転自在に軸支されている。
【0019】図3に示すように、アッパブラケット14
には、セパレートタイプのハンドルバー19が固定され
ており、このハンドルバー19の間に、スピードメータ
21およびタコメータ22等の計器類が設置され、その
間にイグニッションスイッチ23およびロック解除スイ
ッチ24が設けられる。上記ロック解除スイッチ24
は、フロントフォークアッセンブリ5のステアリングロ
ックを電気的に解除するためのスイッチである。そし
て、アッパブラケット14の中央部には、ステアリング
ロックを実施するためのロックハンドレバー25が設け
られている。
【0020】自動二輪車1には、図1にブロック図で示
すステアリングロック装置26が設けられている。この
ステアリングロック装置26は、上記ロック解除スイッ
チ24と、ロック機構27と、コントローラ28とを備
えて構成される。上記ロック機構27は、フロントフォ
ークアッセンブリ5およびその近傍に設置され、コント
ローラ28は、図2に示すように着座シート12の下部
などに設置されている。なお、前記イグニッションスイ
ッチ23は、バッテリー29の電力をコントローラ28
および車体の各電装品に供給させるスイッチである。
【0021】図1および図4〜図9に示すように、ロッ
ク機構27には、ヘッドパイプ3に固着された係合ブラ
ケット31と、フロントフォークアッセンブリ5に設け
られたアクチュエータ32と、前記ロックハンドレバー
25と、ロックハンドレバー25に接続される操作ロッ
ド33とが含まれている。なお、上記係合ブラケット3
1には、2個の係合凹部34L,34Rが穿設され、こ
の係合凹部34L,34R内には検出スイッチ35L,
35Rが設置されている。また、上記アクチュエータ3
2には、係合凸部となるロックバー36と、ソレノイド
37と、ロック解除センサ38が内蔵されている。一
方、コントローラ28には、タイマー手段39と、ロッ
ク解除信号保持手段41と、再通電手段42と、カウン
タ手段43が内蔵されている。
【0022】図6に示すように、上記係合ブラケット3
1は扇状に形成され、上記2個の係合凹部34L,34
Rは、フロントフォークアッセンブリ5が左右いずれか
の方向へ一杯に回動された時に、上記ロックバー36が
係合可能となる位置に貫通孔状に穿設されている。な
お、図4、図5および図10に示すように、ヘッドパイ
プ3の下端部には前方に延びる回動規制片44が固着さ
れ、ロアブラケット15には、上記回動規制片44を挟
む形で回動ストッパ45L,45Rが設けられている。
このため、フロントフォークアッセンブリ5が左右へ一
定角度まで回動されると、上記回動ストッパ45Lまた
は45Rが回動規制片44に当接し、フロントフォーク
アッセンブリ5の回動角度が規制される。因みに、図
4、図5、図6および図10では、フロントフォークア
ッセンブリ5が左側へ一杯に回動された状態が示されて
いる。
【0023】前記アクチュエータ32は、鋼板等を用い
て堅牢に構成されたアクチュエータケース46内に固定
されており、このアクチュエータケース46の上部は、
図4に示すように、数本のボルト47等でアッパブラケ
ット14に固定されている。
【0024】アクチュエータ32は、図7〜図9に示す
ように、アクチュエータベース48とカバー49と底板
51とを備え、上記アクチュエータベース48に前記ロ
ックバー36が上下方向へ摺動自在に挿通されている。
このロックバー36は、図7中に実線で示す係合位置A
と、二点鎖線で示す走行位置Bとの間を移動可能とさ
れ、ロックバー36に形成されたフランジ52と、アク
チュエータベース48との間に弾装されたロックバーリ
ターンスプリング53の付勢力により、通常は上記走行
位置B側に付勢されている。そして、ロックバー36が
係合位置Aに来ると、ロックバー36の上端部が係合凸
部としてアクチュエータ32の上面に突出し、係合ブラ
ケット31の係合凹部34Lまたは34Rに係合するよ
うになっている。なお、ロックバー36の下端部は、上
記底板51を貫通して底板の下面に出没する。
【0025】アクチュエータベース48には、スライダ
通路54がロックバー36に直交する方向に穿設されて
おり、このスライダ通路54内に、例えば略コの字型の
平面形状を持つスライダ55が摺動自在に内蔵され、上
記スライダ55はスライダスプリング56の付勢力によ
ってロックバー36側に付勢されている。一方、ロック
バー36のフランジ52上方には係合溝57が環状に刻
設されている。
【0026】図4に示すように、前記ロックハンドレバ
ー25は、例えば略コの字型の縦断面形状を持ち、その
底面にはガイドロッド58が垂設され、このガイドロッ
ド58がアッパブラケット14に穿設されたガイド孔5
9内に摺動自在に挿入されているため、ロックハンドレ
バー25が上下摺動可能となっている。そして、ロック
ハンドレバー25には前記操作ロッド33がスクリュー
61等で接続されており、この操作ロッド33は、下方
に延びてアクチュエータケース46内に挿通され、その
下端部がUターンする形で湾曲し、アクチュエータ32
から突出したロックバー36の下端部に当接している。
なお、アクチュエータケース46の底板上には、操作ロ
ッド33の横方向の動きを規制するスリットガイド62
が設けられている。また、操作ロッド33の中間部には
フランジ63が設けられており、このフランジ63とア
クチュエータケース46の天板との間に弾装された操作
ロッドリターンスプリング64の付勢力により、操作ロ
ッド33およびロックハンドレバー25は下方に付勢さ
れる。
【0027】ステアリングロックを実施する場合には、
自動二輪車1のハンドルバー19を左または右へ一杯に
回動させ、ロックハンドレバー25を引き上げる。する
と、操作ロッド33がロックバー36を走行位置Bから
係合位置Aに押し上げ、ロックバー36の上端部がアク
チュエータ32の上面から突出して係合ブラケット31
の係合凹部34Lまたは34Rに係合し、フロントフォ
ークアッセンブリ5の回動が不可能となる。この時、ア
クチュエータ32内においてスライダ通路54の高さと
ロックバー36の係合溝57の高さとが一致し、図8中
に実線で示すようにスライダ55がスライダスプリング
56に押圧されて係合溝57に係合するため、ロックバ
ー36が係合位置Aにて保持される。なお、この後にロ
ックハンドレバー25を放すと、ロックハンドレバー2
5と操作ロッド33は、前記操作ロッドリターンスプリ
ング64の付勢力によって図4中に実線で示す位置に戻
される。
【0028】アクチュエータベース48とカバー49と
の間には、前記ソレノイド37が設置されている。この
ソレノイド37は、前記コントローラ28からの通電に
よって作動し、ステアリングロックを解除させるもの
で、スライダ通路54側に出没するプランジャ65を備
えている。
【0029】ソレノイド37が作動すると、上記プラン
ジャ65がスライダ通路54側に伸びてスライダ55を
図8中に二点鎖線で示す位置まで押圧し、スライダ55
とロックバー36との係合を解き放つ。したがって、ロ
ックバー36がロックバーリターンスプリング53の付
勢力によって係合位置Aから走行位置Bに押し下げら
れ、ステアリングロックが解除される。
【0030】ロックバー36が底板51を貫通する部分
の近傍には、前記ロック解除センサ38が設置されてい
る。このロック解除センサ38は、ステアリングロック
が解除された時にONとなり、コントローラ28に命令
してソレノイド37への通電を停止させるもので、ロッ
クバー36側に延びるセンサロッド66を備えており、
このセンサロッド66が押し縮められた時にONとなる
ように構成されている。
【0031】上記センサロッド66の先端部はテーパ面
とされており、ステアリングロックが解除されてロック
バー36のフランジ52が下がると、フランジ52の外
周部がセンサロッド66のテーパ面に当接してセンサロ
ッド66を押し縮め、ロック解除センサ38をONにす
る。したがって、ステアリングロックの解除と同時にソ
レノイド37への通電が停止される。
【0032】ところで、ステアリングロック実施中に自
動二輪車1の前輪4が縁石に当接するなどした場合、フ
ロントフォークアッセンブリ5を回動させようとする力
が加えられ、ロックバー36が係合凹部34L,34R
内でこじられる(剪断荷重を受ける)状態となる事があ
る。この場合、ステアリングロック解除時にソレノイド
37がロックバー36を係合凹部34L,34Rから抜
脱させることが不可能になる恐れがある。
【0033】このようにロックバー36が係合凹部34
L,34R内でこじられる場所は、図10に示すa,
b,c,d点の4点が考えられるが、上記a,d点にお
けるこじりについては、ロックバー36がa,d点に当
接する前に、前記回動規制片44が回動ストッパ45L
または45Rに当接するようにすれば防止可能なため、
ここではb,c点におけるこじりについて検討する必要
がある。
【0034】係合凹部34L,34R内に設けられてい
る前記検出スイッチ35L,35Rは、上記b,c点に
おけるロックバー36のこじりを検出するためのもので
あり、図10および図11に示すように、それぞれ接片
67L,67Rが設けられている。これらの接片67
L,67Rは、係合凹部34L,34Rの中央部に向か
って突起しており、接片67L,67Rがロックバー3
6によって押圧されると、検出スイッチ35L,35R
がONとなるように構成されている。
【0035】図11中に実線で示すように、係合凹部3
4L(34R)に係合したロックバー36と、接片67
L(67R)との間隔は非常に小さくされている。この
ため、ロックバー36がb点(c点)に接触していない
時には、接片67L(67R)が押圧されて検出スイッ
チ35L(35R)がONとなる。したがって、図11
中に二点鎖線で示すように、ロックバー36が係合凹部
34L(34R)内でこじっていない時、即ち係合凹部
34L(34R)からスムーズに抜脱可能な状態にある
時には、常に検出スイッチ35L(35R)がONに保
たれている。この検出スイッチ35L,35Rは、後に
説明するように、ロックバー36のこじれがなくなった
際に、ステアリングロックを解除可能にする働きを持
つ。
【0036】なお、ロックバー36の上端部はテーパ軸
状に形成され、係合凹部34L(34R)内でこじった
際にロックバー36が抜け易いようにされている。ま
た、図12に示すように係合凹部34L(34R)をテ
ーパ穴状に形成しても良い。
【0037】コントローラ28に内蔵されている前記タ
イマー手段39、ロック解除信号保持手段41、再通電
手段42、およびカウンタ手段43は、それぞれ以下に
述べる機能を持っている。
【0038】まず、タイマー手段39は、ステアリング
ロック解除時におけるソレノイド37への通電を、一定
時間経過後(例えば0.5秒後)に停止させる働きを持
つ。このため、ステアリングロック解除時にロックバー
36がこじるなどして係合凹部34L,34Rから抜脱
されず、ロック解除センサ38がONにならなくても、
0.5秒後にソレノイド37への通電が停止され、発熱
によるソレノイド37の破損が回避される。
【0039】また、ロック解除信号保持手段41は、上
記のようにタイマー手段39によってソレノイド37へ
の通電が停止された際に、ロック解除スイッチ24から
のステアリングロック解除信号を、そのまま保持し続け
る働きを持つ。
【0040】さらに、再通電手段42は、ロック解除信
号保持手段41がステアリングロック解除信号を保持中
に検出スイッチ35L,35RがONになった際に、ソ
レノイド37への通電を再開させる機能を持つ。ここ
で、検出スイッチ35Lおよび35Rは、コントローラ
28に対して並列に接続されており、検出スイッチ35
Lまたは35Rのいずれか一方がONになった時にソレ
ノイド37への通電が再開されるようになっている。
【0041】そして、カウンタ手段43は、ステアリン
グロック解除時におけるソレノイド37への通電回数を
カウントし、通電回数が所定の回数(例えば5回)を越
えた時に通電を停止させる機能を有している。
【0042】次に、ステアリングロック装置26の作用
について説明する。
【0043】ステアリングロックを解除させる際には、
イグニッションスイッチ23をONにした後、ロック解
除スイッチ24をONにする。すると、バッテリー29
の電力がコントローラ28に供給され、コントローラ2
8がソレノイド37に通電し、ソレノイド37がロック
バー36を係合凹部34Lまたは34Rから抜脱させて
走行位置Bに戻し、ステアリングロックが解除される。
ステアリングロックが解除されると、ロック解除センサ
38がONとなるため、ソレノイド37への通電が停止
されてステアリングロックの解除動作が終了する。
【0044】ステアリングロックを解除する際に、フロ
ントフォークアッセンブリ5を回動させようとする力が
加えられている場合、即ちロックバー36が係合凹部3
4Lもしくは34R内でこじってスムーズに抜脱できな
い状態にある場合には、コントローラ28がソレノイド
37に通電してソレノイド37を作動させようとして
も、ソレノイド37はロックバー36を係合凹部34
L,34Rから抜脱させることが不可能であるため、
0.5秒経過後にタイマー手段39がソレノイド37へ
の通電を停止させ、ロック解除信号保持手段41がロッ
ク解除スイッチ24からのステアリングロック解除信号
をそのまま保持し続ける。この時、検出スイッチ35L
もしくは35RはいずれもOFFである。
【0045】そして、ロック解除信号保持手段41がス
テアリングロック解除信号を保持している間に、自動二
輪車1の乗員がハンドルバー19を少し動かすと、ロッ
クバー36のこじれが外れ、ロックバー36が係合凹部
34Lまたは34Rからスムーズに抜脱可能な状態とな
る。すると、検出スイッチ35Lもしくは35RがON
になり、これによって再通電手段42がソレノイド37
への通電を再開させ、ソレノイド37がロックバー36
を走行位置B戻してステアリングロックを解除させる。
【0046】ここで、万一検出スイッチ35Lもしくは
35Rが故障してONのままになった場合には、カウン
タ手段43がソレノイド37への通電回数をカウント
し、通電回数が5回になった時に通電を停止させる。
【0047】図13は、ステアリングロック装置26の
作動を示すフローチャートである。このフローチャート
に基づいて説明すると、ステアリングロック解除時にイ
グニッションスイッチ23をONにし、ロック解除スイ
ッチ24をONにすると、カウンタ手段43がリセット
され、コントローラ28がソレノイド37へ通電する。
その際、カウンタ手段43が一回カウントされ、タイマ
ー手段39がリセットされる(以上S1〜S6)。
【0048】ソレノイド37への通電がなされると、ロ
ック解除センサ38のON/OFFが判定され(S
7)、ロック解除センサ38がONの場合には、ソレノ
イド37への通電が停止されてステアリングロックの解
除動作が終了し、ロック解除センサ38がOFFの場合
には、タイマー手段39がソレノイド37への通電時間
を判定し(S8)、通電時間が0.5未満の場合は(S
7)に戻り、通電時間が0.5秒に達した時点でソレノ
イド37への通電が停止される(S9)。
【0049】ソレノイド37への通電が停止されると、
上述したようにロック解除信号保持手段41がステアリ
ングロック解除信号を保持し続け、その間は検出スイッ
チ35L,35RのON/OFFが判定される(S1
0)。
【0050】そして、ロックバー36のこじりが外れて
検出スイッチ35L,35RのいずれかがONになる
と、カウンタ手段43がソレノイド37への通電回数を
判定し(S11)、通電回数が5回未満の場合には、再
通電手段42の動作により(S4)に戻されてソレノイ
ド37への再通電がなされる。そして、ソレノイド37
への通電回数が5回になった時点でカウンタ手段43が
通電を停止させる。
【0051】以上のように構成されたステアリングロッ
ク装置26の場合、ステアリングロック解除時におい
て、フロントフォークアッセンブリ5に外力が加えられ
るなどしてロックバー36が係合凹部34L,34R内
でこじり、ロック解除スイッチ24の操作と同時にステ
アリングロックが解除されない時には、ソレノイド37
への通電が0.5秒後に停止されるので、発熱によるソ
レノイド37の破損や、バッテリ29の放電が未然に防
止される。
【0052】また、ロック解除スイッチ24の操作と同
時にステアリングロックが解除されない場合でも、自動
二輪車1の乗員がハンドルバー19を少し動かせば直ち
にステアリングロックが解除されるため、乗員がロック
解除スイッチ24を操作する回数は一回のみで良くな
り、ステアリングロックの解除操作が非常に容易にな
る。
【0053】さらに、万一検出スイッチ35L,35R
が故障してONのままになっても、ソレノイド37への
通電回数が5回になった時点で通電が停止されるため、
ソレノイド37の破損やバッテリ29の放電が確実に防
止される。
【0054】なお、本実施例では、タイマー手段39に
よってソレノイド37への通電時間が0.5秒に設定さ
れ、カウンタ手段43によってソレノイド37への通電
回数が5回に設定されているが、ソレノイド37への通
電時間および通電回数は上記数値のみに限定されること
はない。
【0055】また、本実施例では、イグニッションスイ
ッチ23およびロック解除スイッチ24を操作すること
によってステアリングロック装置26を作動させている
が、暗証コードの入力や、電波、赤外線等を用いたリモ
コン装置を使用することなどによってステアリングロッ
ク装置26を作動させる構成にすることも考えられる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車のステアリングロック装置は、ステアリングロッ
クが解除された時にONとなってソレノイドへの通電を
停止させるロック解除センサと、上記ロック解除センサ
がONにならなくてもソレノイドへの通電を一定時間経
過後に停止させるタイマー手段と、上記タイマー手段に
よってソレノイドへの通電が停止された際に、そのまま
ステアリングロック解除信号を保持し続けるロック解除
信号保持手段と、ステアリングロック実施時に係合凸部
が係合凹部からスムーズに抜脱可能な状態にある時にO
Nとなる検出スイッチと、上記ロック解除信号保持手段
がステアリングロック解除信号を保持中に上記検出スイ
ッチがONになった際、ソレノイドへの通電を再開して
ステアリングロックを解除させる再通電手段とを設けた
ことを特徴とするものである。
【0057】したがって、ステアリングロック解除時に
フロントフォークアッセンブリに外力が加えられるなど
して係合凸部が係合凹部内でこじり、ロック解除スイッ
チの操作と同時にステアリングロックが解除されない場
合には、ソレノイドへの通電が一定時間後に停止される
ので、発熱によるソレノイドの破損や、バッテリの放電
が未然に防止される。
【0058】しかも、ロック解除スイッチの操作と同時
にステアリングロックが解除されなくても、自動二輪車
の乗員がハンドルバーを少し動かせば直ちにステアリン
グロックが解除されるため、乗員がロック解除スイッチ
を操作する回数は一回のみとなり、ステアリングロック
の解除操作が非常に容易になる。
【0059】また、本発明に係る自動二輪車のステアリ
ングロック装置は、上記ソレノイドへの通電回数をカウ
ントし、通電回数が所定の回数を越えた時に通電を停止
させるカウンタ手段を設けたことを特徴とするものであ
るため、万一検出スイッチ,が故障してONのままにな
っても、ソレノイドへの通電回数が5回を越えた時点で
通電が停止され、ソレノイドの破損やバッテリの放電が
効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、ステアリングロック
装置のブロック図。
【図2】本発明に係るステアリングロック装置の一実施
例が適用された自動二輪車の一例を示す右側面図。
【図3】自動二輪車の前頭部を示す斜視図。
【図4】図3のIV-IV 線に沿う縦断面図。
【図5】図4のV-V 矢視図。
【図6】図4のVI-VI 線に沿う横断面図。
【図7】図4のVII-VII 線に沿う縦断面図。
【図8】図7のVIII-VIII 線に沿う横断面図。
【図9】図7のIX-IX 線に沿う縦断面図。
【図10】係合ブラケットの拡大平面図。
【図11】図10のXI-XI 線に沿う縦断面図。
【図12】係合凹部およびロックバーの変形例を示す縦
断面図。
【図13】本発明に係るステアリングロック装置の作動
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体フレーム 5 フロントフォークアッセンブリ 24 ロック解除スイッチ 25 ロックハンドレバー 26 ステアリングロック装置 27 ロック機構 28 コントローラ 31 係合ブラケット 32 アクチュエータ 33 操作ロッド 34L,34R 係合凹部 35L,35R 検出スイッチ 36 係合凸部となるロックバー 37 ソレノイド 38 ロック解除センサ 39 タイマー手段 41 ロック解除信号保持手段 42 再通電手段 43 カウンタ手段 67L,67R 接片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントフォークアッセンブリに設置さ
    れた出没可能な係合凸部が、車体フレームに設けられた
    係合凹部側に突出し、上記係合凸部が上記係合凹部に係
    合されることによってステアリングロックが実施される
    一方、ロック解除スイッチからのステアリングロック解
    除信号を受信して作動するコントローラがソレノイドに
    通電し、上記ソレノイドが上記係合凸部を係合凹部から
    抜脱することによってステアリングロックが解除される
    ように構成された自動二輪車のステアリングロック装置
    において、ステアリングロックが解除された時にONと
    なってソレノイドへの通電を停止させるロック解除セン
    サと、上記ロック解除センサがONにならなくてもソレ
    ノイドへの通電を一定時間経過後に停止させるタイマー
    手段と、上記タイマー手段によってソレノイドへの通電
    が停止された際に、そのままステアリングロック解除信
    号を保持し続けるロック解除信号保持手段と、ステアリ
    ングロック実施時に係合凸部が係合凹部からスムーズに
    抜脱可能な状態にある時にONとなる検出スイッチと、
    上記ロック解除信号保持手段がステアリングロック解除
    信号を保持中に上記検出スイッチがONになった際、ソ
    レノイドへの通電を再開してステアリングロックを解除
    させる再通電手段とを設けたことを特徴とする自動二輪
    車のステアリングロック装置。
  2. 【請求項2】 上記ソレノイドへの通電回数をカウント
    し、通電回数が所定の回数を越えた時に通電を停止させ
    るカウンタ手段を設けたことを特徴とする、請求項1に
    記載の自動二輪車のステアリングロック装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040376A1 (en) * 2005-10-05 2007-04-12 Cha-Rang Yun Locking device of motorcycle
WO2012089547A1 (de) * 2010-12-30 2012-07-05 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zur ansteuerung eines federbelastungslosen sperrgliedes
WO2014040579A1 (de) * 2012-09-17 2014-03-20 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Elektrische lenkverriegelung
EP3345814A1 (en) * 2017-01-06 2018-07-11 Shanghai Aozhi Network Technology Co., Ltd. Specialized steering lock for a bicycle
CN113494213A (zh) * 2020-03-20 2021-10-12 陈森 一种把立电子锁及系统

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