JPH06262647A - 射出成形法および射出成形金型 - Google Patents

射出成形法および射出成形金型

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JPH06262647A
JPH06262647A JP15443392A JP15443392A JPH06262647A JP H06262647 A JPH06262647 A JP H06262647A JP 15443392 A JP15443392 A JP 15443392A JP 15443392 A JP15443392 A JP 15443392A JP H06262647 A JPH06262647 A JP H06262647A
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JP
Japan
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gate
injection molding
cavity
mold
injection
Prior art date
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Pending
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JP15443392A
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English (en)
Inventor
Ryuji Okada
龍二 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 そり、ひずみなどによる変形、寸法の狂いあ
るいは強度不足等を生じ難いプラスチック成形品を得ら
れる射出成形法および射出成形金型の提供を目的とす
る。 【構成】 溶融樹脂をフィルムゲート20を通してキャ
ビティ18内に射出して所定形状のプラスチック成形品
を射出成形する方法において、前記溶融樹脂を少なくと
も2段以上設けたフィルムゲート20a,20bを通し
て樹脂の圧力および速度を均一とした後キャビティ18
内に射出する構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はプラスチック成形品の
射出成形法とそれに用いる射出成形金型に関し、特には
所定形状のプラスチックシート状物を射出成形するのに
適した成形方法および射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック成形品の一成形方法
として、加熱溶融した樹脂を射出成形金型のキャビティ
内に射出充填し、冷却後成形品を金型から取り出す射出
成形法が用いられている。
【0003】ところで表皮等として使用されるプラスチ
ックシート状物のような薄いプラスチック成形品にあっ
ては、射出成形時に樹脂が配向性を示し易い。そのため
脱型後の成形品に、方向による収縮率の相違を生じて、
そり、ひずみなどからなる変形、寸法の狂い、あるいは
強度不足等を生じ易い。
【0004】そのため従来にあっては、図4に示す射出
成形金型40およびそのB部拡大断面図である図5に示
すように、キャビティ42に通じるゲートを厚みの小さ
い(薄い)、かつ幅のあるフィルムゲート44にして、
キャビティ42全体に均一の速度で樹脂を供給できるよ
うにし、それによって前記樹脂の配向性を生じにくくす
ることがなされている。
【0005】しかし、キャビティ形状に凹凸があった
り、キャビティが大きい場合などには、フィルムゲート
44の厚みをキャビティ42周縁部に連なる幅方向で部
分的に変化させなければキャビティ全体に均一の圧力お
よび速度で樹脂を供給できず、しかもそのフィルムゲー
ト44の厚みを完全に調整するのが容易ではない問題が
ある。さらに塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエ
チレンなどのように、樹脂の流れ方向と、それに対して
直交する方向とで収縮率の差が大きい樹脂については、
前記配向性による問題が一層生じやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、そ
り、ひずみなどによる変形、寸法の狂いあるいは強度不
足等を生じることのないプラスチック成形品を得られる
プラスチック成形品の射出成形法とその射出成形金型を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、溶融樹脂を
フィルムゲートを通してキャビティ内に射出して所定形
状のプラスチック成形品を射出成形する方法において、
前記溶融樹脂をフィルムゲートに少なくとも2度通して
キャビティ内への流入圧力を一様としながら射出するこ
とを特徴とする射出成形法に係る。
【0008】またこの発明は、キャビティに通じるフィ
ルムゲートを有する射出成形金型において、前記フィル
ムゲートを少なくとも1次ゲートと2次ゲートを含む2
以上のゲートで構成するとともに、前記1次ゲートと2
次ゲートを含む各ゲートをそれぞれのゲートの断面積よ
り大なる断面積を有する拡大流路で連通したことを特徴
とする射出成形金型に係る。なお、ここで断面積は、樹
脂の流れ方向に直交する断面の面積を言う。
【0009】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例に係る射出成形金型
を示す断面図、図2は図1のA部拡大断面図、図3はそ
の射出成形によって得られた自動車用アームレスト表皮
の斜視図である。
【0010】まず、用いる射出成形金型10について説
明する。この射出成形金型10は、自動車用アームレス
トの表皮として用いられるプラスチック成形品を成形す
るためのもので、固定型12と可動型14とコア型16
とからなり、内部にキャビテイ18、フィルムゲート2
0、ランナ24、拡大流路26を有する。
【0011】固定型12は、射出成形機の固定側取付け
板(図示せず)に取り付けられて、可動型14およびコ
ア型16との間でキャビティ18を形成する。この固定
型12には、射出成形機のノズル(図示せず)から射出
される溶融樹脂を型内に導くためのスプルー28が、ノ
ズル側の面30から固定型パーティング面32にかけて
型内を貫通形成されている。
【0012】可動型14は、射出成形機の可動側取付け
板(図示せず)に取り付けられて往復動し、それによっ
て射出成形金型10の開閉を行う。この可動型14に
は、可動型パーティング面34の略中央にコア型嵌着用
穴36が形成されている。また、前記スプルー28の一
端と連通するランナ24が可動型パーティング面34か
らコア型嵌着用穴36の一内面間に形成されている。そ
してそのランナ24と連通するフィルムゲート20およ
び拡大流路26が、コア型嵌着用穴36の一内面から可
動型パーティング面34にかけて形成されている。なお
37は、ランナ突出しピンである。
【0013】フィルムゲート20は、ランナ24から続
く一次ゲート20aと、キャビティ18に続く二次ゲー
ト20bとからなる。一次ゲート20aと二次ゲート2
0bの厚みa,bおよび幅(図3のcに相当する)は、
成形品の形状等によって異なるが、この実施例において
は、成形品の全長dが635mmに対して一次ゲートおよ
び二次ゲートの厚みa,bがいずれも0.15mm、また
幅(cに相当する)が260mmからなる。勿論、成形品
の形状等によっては一次ゲートと二次ゲートの厚み等を
異ならせることもある。たとえば、一次ゲート20aの
厚みaを二次ゲート20bの厚みbより大にしたり、あ
るいはその逆にする等である。
【0014】一次ゲート20aと二次ゲート20bとの
間にある拡大流路26は、両ゲート20a,20bの断
面積よりも大なる断面積からなる。その拡大流路26の
断面積は、成形品の形状、ゲートの厚み等によって異な
る。この実施例にあっては、拡大流路26の断面積が一
次ゲート20aまたは二次ゲート20bの断面積の40
倍になるように、ゲートの厚みa,bに相当する拡大流
路26の厚みeを4mm、残りの寸法をゲート20a,2
0bの残りの寸法と同じにしてある。
【0015】一方コア型16は、固定型12および可動
型14との間でキャビティ18を形成するもので、コア
型基部19が前記可動型14のコア型嵌着用穴36に嵌
められる。なお、このコア型16および前記突出しピン
37は、図示しない突出しプレートにより成形品の取り
出し時に固定型に向けて突き出される。
【0016】次に、前記成形金型10を用いて行う自動
車用アームレスト表皮の射出成形について説明する。前
記成形金型10は、固定型12が射出成形機の固定側取
付け板に、また可動型14が可動側取付け板に各々取り
付けられて閉じられた状態とされる。そして、射出成形
機のノズルから溶融樹脂がスプルー28内に射出され
る。
【0017】スプルー28内に射出された溶融樹脂は、
ランナ24を経て一次ゲート20aに至り、該一次ゲー
ト20a通過時に一旦流れが絞られて、その流れが規制
される。その結果、一次ゲート20aの幅方向における
各部を通過した溶融樹脂は圧力および速度が均一に近づ
いた状態になる。
【0018】そして一次ゲート20aを通過した溶融樹
脂は、一次ゲート20aよりも断面積の大なる拡大流路
26を経て二次ゲート20bに至り、該二次ゲート20
b通過時に再度流れが絞られて、その後キャビティ18
に流入する。
【0019】その際前記一次ゲート20aを通過してき
た溶融樹脂は、二次ゲート20bにより流れが再度規制
される。そのため、二次ゲート20bの幅方向における
各部を通過した溶融樹脂は一層圧力および速度が均一に
なって樹脂の配向が防止されることになる。
【0020】しかも、二次ゲート20bの手前には断面
積の大なる拡大流路26が存在するため、一次ゲート2
0aにより流れが妨げられた溶融樹脂はこの拡大流路2
6部分で一時滞留し、その滞留時に溶融樹脂の圧力およ
び速度がその幅方向に対し均一化された後、更に二次ゲ
ート20bを通過する。その結果、二次ゲート20bを
通ってキャビティに流入する溶融樹脂は、その圧力およ
び速度がより均一になって、樹脂の配向が確実に防止さ
れることになる。
【0021】前記のようにしてキャビティに流入した溶
融樹脂は、キャビティ形状の成形品、すなわちアームレ
スト用表皮になる。その後可動型14が後退して型が開
き、突出しピン37およびコア型16が固定型12に向
けて前方に突き出され、図3に示すアームレスト表皮3
8がコア型16表面から剥がされる。なお得られたアー
ムレスト表皮38は、前記射出成形金型10のランナ部
の一部およびフィルムゲート部で形成された部分39が
その後切除される。またそのアームレスト表皮38内に
はウレタンフォーム原料等の発泡原料が注入されて、ア
ームレストが発泡成形される。
【0022】なお、前記実施例においてはフィルムゲー
トを2段に設けた例について説明したが、フィルムゲー
トを必要に応じて更に多段に設けて、圧力および速度を
更に均一化することは前記説明より容易に理解できると
ころであり、説明を省略する。
【0023】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係る射出成形法は、溶融樹脂をフィルムゲートに少なく
とも2度通してキャビティ内に射出するため、樹脂の配
向を効果的に防止でき、その配向に起因する変形、寸法
の狂いおよび強度不足等を生じにくいプラスチック成形
品を得ることができる。
【0024】また、この発明に係る射出成形金型は、前
記射出成形法に適したもので、従来の射出成形金型に代
えて使用するだけで、樹脂の配向性に起因する変形、寸
法の狂い、強度不足等を生じにくいプラスチック成形品
を極めて簡単容易に得ることができ、産業上きわめて高
い利用価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】この発明の実施により得られた自動車用アーム
レスト表皮の斜視図である。
【図4】従来の射出成形金型を示す断面図である。
【図5】図4のB部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 射出成形金型 12 固定型 14 可動型 16 コア型 18 キャビティ 20 フィルムゲート 20a 一次ゲート 20b 二次ゲート 24 ランナ 26 拡大流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂をフィルムゲートを通してキャ
    ビティ内に射出して所定形状のプラスチック成形品を射
    出成形する方法において、前記溶融樹脂をフィルムゲー
    トに少なくとも2度通してキャビティ内への流入圧力を
    一様にしながら射出することを特徴とする射出成形法。
  2. 【請求項2】 キャビティに通じるフィルムゲートを有
    する射出成形金型において、前記フィルムゲートを少な
    くとも1次ゲートと2次ゲートを含む2以上のゲートで
    構成するとともに、前記1次ゲートと2次ゲートを含む
    各ゲートをそれぞれのゲートの断面積より大なる断面積
    を有する拡大流路で連通したことを特徴とする射出成形
    金型。
JP15443392A 1992-05-20 1992-05-20 射出成形法および射出成形金型 Pending JPH06262647A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016116969A1 (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 河西工業株式会社 合成樹脂成形品およびその成形方法

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