JPH06262187A - 着色廃水の脱色方法 - Google Patents

着色廃水の脱色方法

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JPH06262187A
JPH06262187A JP5091593A JP5091593A JPH06262187A JP H06262187 A JPH06262187 A JP H06262187A JP 5091593 A JP5091593 A JP 5091593A JP 5091593 A JP5091593 A JP 5091593A JP H06262187 A JPH06262187 A JP H06262187A
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JP
Japan
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waste water
urea
colored
lower aliphatic
colored waste
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Withdrawn
Application number
JP5091593A
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English (en)
Inventor
Teruo Akashi
輝雄 明石
Akio Takeuchi
昭男 竹内
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 尿素を含む着色廃水の高度な脱色方法を提供
する。 【構成】 尿素を含む着色廃水に無機凝集剤と、着色廃
水中に含まれる尿素と同一モル数以下の低級脂肪族アル
デヒド類とを添加したPH6以下の酸性条件下におい
て、着色廃水を処理することからなる着色廃水の脱色方
法。 【効果】 着色廃水中の尿素に対し、少量の低級脂肪族
アルデヒド類、及び、少量の無機凝集剤の添加で脱色が
可能で、低級脂肪族アルデヒド類のみの添加、又は、無
機凝集剤のみの添加に比較して、脱色率が高い。従っ
て、固液分離後の廃棄物の量が少なく、また、着色廃水
中の尿素に対し、少量の低級脂肪族アルデヒド類の添加
のため、処理後廃水中の低級脂肪族アルデヒド類の残存
が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は尿素及び染料等を含む着
色廃水の脱色方法に関する。より詳しくは、各種染料に
よる繊維の捺染又はセルロース系繊維のパッドロール法
等において、ヒドロトロピー剤、染料溶解剤として添加
された尿素を含む着色廃水の脱色方法に関し、特に捺染
残液、パッドロール残液及びこれらの染色布帛類の比固
着染料除去のための初回洗浄水等の如き、濃厚に着色し
た廃水の脱色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、濃厚な着色廃水の脱色方法とし
て、無機凝集沈澱剤、有機高分子凝集剤の単独又は併用
による方法濃厚な着色廃水に、他の多水量の汚濁物質の
希薄な廃水を混合し、活性汚泥法、活性炭法、オゾン
法、凝集沈澱又は加圧浮上法等の単独又は組合せによる
処理方法が採られている。
【0003】濃厚な染料廃水の活性汚泥法は染料が微生
物難分解性であることから、染料の除去率は低く、活性
炭法は活性炭の染料吸着量の限界により短時間に活性炭
が破過し、オゾン法は濃厚な染料廃水は同時に多量の染
色助剤を含む為、オゾン注入時の染色助剤による発泡が
問題となっている。濃厚な染料廃水と他の汚濁物質濃度
の低い廃水との混合による方法は、上記各々の欠点を軽
減するとは言え、被処理水量の増大を招く欠点がある。
一方、1次処理としての凝集沈澱剤法は2次、3次処理
としての活性汚泥法、活性炭法、オゾン法、凝集沈澱、
又は加圧浮上法等に多大な影響を及ぼしているが、尿素
を含む着色廃水の効果的な脱色方法がなかった。この原
因は、尿素が染料のヒドロトロピー剤として働き、凝集
剤の効果を減少させているものと推定される。
【0004】特開昭54−118654号公報には染料
製造時の着色廃液にホルムアルデヒドと尿素を添加する
方法が記載されてあるが、多量のホルムアルデヒドと尿
素を必要とし、且つ、ホルムアルデヒドの使用量は使用
した尿素の1〜4倍モル必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、尿素及び多
量の着色物質を含む廃水を希釈することなく、2次,3
次処理としての活性汚泥法、活性炭法、オゾン法、凝集
沈澱又は加圧浮上法等の負荷を軽減させるための1次処
理である凝集を効果的に行い、固液分離により汚濁物質
の高度な除去を行う方法を提供することにある。
【0006】また、前記公報の記載の発明の如き、多量
のホルムアルデヒドを使用せず、従って、処理廃水中の
有毒なホルムアルデヒドの残存量、及び、沈澱物量を減
少させる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、尿素を含む着
色廃水に無機凝集剤と、着色廃水中に含まれる尿素の同
一モル数以下の低級脂肪族アルデヒド類とを添加したP
H6以下の酸性条件下において、着色廃水を処理するこ
とからなる着色廃水の脱色方法である。本発明者等は、
着色廃水中に含まれる尿素以上の尿素を添加せず、且
つ、着色廃水中に含まれる尿素の同一モル数以下の低級
脂肪族アルデヒド類の添加で、着色成分の有効な除去方
法を鋭意検討した結果、無機凝集剤の存在下、PH6以
下の酸性条件下で着色廃水を処理することにより、着色
廃水の高度な脱色が可能であることを見出し本発明を完
成するに至った。
【0008】本発明において、低級脂肪族アルデヒド類
とは、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、パラアル
デヒド等を意味し、単独又は混合使用される。着色廃水
への低級脂肪族アルデヒド類の添加量は着色物質が反応
染料、酸性染料、直接染料等の染料種類にもよるが、主
に着色廃水中の尿素の濃度、処理PH、温度、時間、目
標脱色率によるが、着色廃水中の尿素と同一モル数以下
とすることが必要である。
【0009】本発明において、無機凝集剤とは、塩化ア
ルミニューム、硫酸アルミニューム、塩化第一鉄、塩化
第二鉄、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄等の廃水処理に一般に
使用されている無機凝集剤で単独又は混合して使用され
る。本発明は、PH6以下の酸性条件下において処理す
ることからなるため、上記無機凝集剤は酸性を呈する物
質がよく、被処理着色廃水がアルカリ性を呈する場合
は、強酸性物質が好ましい。無機凝集剤の添加量は着色
廃水の染料種属、染料濃度、尿素濃度と添加した低級脂
肪族アルデヒド類の種類及び濃度、処理PH、温度、時
間、目標脱色率による。
【0010】本発明において、PH6以下の酸性条件下
にするための酸は有機酸、無機酸のいずれでもよいが、
好ましくは硫酸、塩酸の如き無機の強酸である。PHは
6以下、更に好ましくは4〜2である。PHが2より低
い場合は、無機凝集剤の効果的なPH適用範囲からの乖
離が大であること、及び処理後廃水のPHを中性近辺に
調整する必要がある際に、アルカリ剤の使用量が多くな
る。無機凝集剤の添加によりPH6以下の目標PHに達
していれば、酸の添加は必要がない。
【0011】酸、低級脂肪族アルデヒド類、及び無機凝
集剤の着色廃水への添加は固体のままでもよいが、水溶
液が好ましい。これらを攪拌しながら添加する。好まし
くは緩速攪拌を行う。本発明において、処理温度、時間
は、尿素と低級脂肪族アルデヒド類の反応に必要な温
度、時間であり特別には規定されない。着色廃水の温度
は一般的に0℃ないし70℃でありこの温度範囲内にお
いて1時間ないし24時間処理するのが好ましい。
【0012】着色廃水の処理PHが、使用した無機凝集
剤の適用PH以下の酸性であれば、処理後、固液分離に
先立ち適用PH範囲内にアルカリ剤で調整してもよく、
また、例えば、処理後更に活性汚泥処理を行う際、活性
汚泥処理に適したPHに調整してもよい。本発明におい
て、着色廃水中の尿素と低級脂肪族アルデヒド類とが付
加縮合反応し、染料溶解剤として働いている尿素が尿素
−アルデヒド樹脂に変化し、尿素の染料溶解能を失わせ
ることが一作用機構と推定されるが、実施例、比較例で
示す如く、着色廃水に無機凝集剤を添加せず、低級脂肪
族アルデヒド類を添加したPH6以下の酸性条件下にお
いて処理を行い、次いで無機凝集剤を添加処理する方法
は本発明の方法に比較して脱色率が劣ることから、確実
な作用機構は不明である。
【0013】本発明により処理された着色廃水の処理水
は公知の方法、例えば、静置沈降による上澄液との分離
除去、各種ろ材によるろ過、各種ろ布による圧搾ろ過、
遠心脱水機による固液分離等の方法により、尿素−アル
デヒド樹脂、凝集剤及び凝集した染料、その他凝析した
汚濁物質が処理廃水より分離除去される。
【0014】
【実施例】以下、本発明をより具体的に実施例で説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、実施例、比較例中の部は重量部である。また、
染料の脱色率は着色廃水の可視光線波長域内の吸光度が
最大の波長における吸光度の変化により求めた。
【0015】
【実施例1】25℃の水100部に対し、三菱化成ヘキ
スト(株)製の反応染料であるレマゾール・ブリリアン
ト・ブルーB(C.I.No.B27)1部と、尿素2
部とを含む着色廃水に、塩化第二鉄六水和物1部を添
加、攪拌溶解し、ホルマリン(37%ホルムアルデヒド
水溶液、以下同じ。)2部を添加攪拌した。PHは2.
1となった。直ちに50℃に昇温し、50℃で3時間処
理した後、40%苛性ソーダ水溶液でPH6.0とし、
放冷1時間後、25℃で、東洋ろ紙(株)製、定性ろ紙
No2でろ過した結果、脱色率95%であった。
【0016】比較例1として、実施例1よりホルマリン
を除いた場合の脱色率は46%、比較例2として、98
%硫酸でPH2.1とし、ホルマリンのみを添加した場
合の脱色率は0%、比較例3として、比較例2の処理
後、塩化第二鉄を添加し、40%苛性ソーダ水溶液でP
H6に調整した場合の脱色率は61%であった。
【0017】
【実施例2】20℃の水100部に対し、住友化学
(株)製の反応染料であるスミフイックス・レッド・B
(C.I.No.R22)0.5部と、苛性ソーダ1部
と、炭酸ソーダ1部と、尿素2部とが溶解され、1時間
放置された着色廃水に、塩化第二鉄六水和物0.5部を
添加、攪拌溶解し、98%硫酸でPH4.5とし、ホル
マリン2部を添加した。1時間毎に1分間攪拌し、6時
間後に旭化成工業(株)製の品名・エルタス、タイプ・
アイエル、品番・E1030(ポリエステル合成繊維不
織布からなる相当孔径100μmのフイルター)でろ過
した。脱色率は95%であった。
【0018】比較例4として、実施例2よりホルマリン
を除いた場合の脱色率は78%、比較例5として、98
%硫酸のみでPH4.5とし、ホルマリン2部を添加し
た場合の脱色率は0%、比較例6として、比較例5の処
理後、塩化第二鉄六水和物0.5部を添加し、40%苛
性ソーダ水溶液でPH4.5とした場合の脱色率は16
%であった。尚、実施例2、及び実施例2に対する各比
較例の処理温度は酸、又はアルカリ添加による昇温のた
め一定しないが、20℃ないし25℃の範囲内である。
【0019】
【発明の効果】本発明の方法は着色廃水中の尿素に対
し、少量の低級脂肪族アルデヒド類、及び、少量の無機
凝集剤の添加で脱色が可能で、低級脂肪族アルデヒド類
のみの添加、又は、無機凝集剤のみの添加に比較して、
脱色率が高い。従って、固液分離後の廃棄物の量が少な
く、また、着色廃水中の尿素に対し、少量の低級脂肪族
アルデヒド類の添加のため、処理後廃水中の低級脂肪族
アルデヒド類の残存が少ない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿素を含む着色廃水に無機凝集剤と、着
    色廃水中に含まれる尿素と同一モル数以下の低級脂肪族
    アルデヒド類とを添加したPH6以下の酸性条件下にお
    いて、着色廃水を処理することからなる着色廃水の脱色
    方法。
JP5091593A 1993-03-11 1993-03-11 着色廃水の脱色方法 Withdrawn JPH06262187A (ja)

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JP5091593A JPH06262187A (ja) 1993-03-11 1993-03-11 着色廃水の脱色方法

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JPH06262187A true JPH06262187A (ja) 1994-09-20

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