JPH0626190Y2 - テーブル収納式カウンター装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、テーブルとともにイスもユニット化して収納
・引出自在に備える流し台等のカウンター装置に関する
ものである。

［従来の技術及び課題］ オフィスビル内に設備される給湯室において、流し台等
のカウンターにて洗い物等の作業を行う際、作業が長時
間に及び場合にはイスに座りながら作業できるのが好ま
しく、また作業によっては広い作業台を必要とすること
もある。

その場合に一々持ち運ばなくてもテーブルとイスを必要
に応じて簡単に使用することができれば好都合である。

そこで、実開昭62-185541号公報に椅子付きテーブルが
開示されている。この椅子付きテーブルは、テーブルの
脚に連結杆を介して回動自在に取り付け椅子とテーブル
とをユニット化したものである。そして、椅子を使用す
る場合はテーブルから椅子を引き出し、使用しない場合
はテーブルに椅子を収納するよう構成されていた。従っ
て、椅子とテーブルを別々に用意する必要をなくすこと
ができた。

しかし、椅子を収納した状態でテーブルを移動する場
合、移動の途中で椅子が引き出されてしまう虞れがあっ
た。

本考案は、このような不都合をなくすためになされたも
ので、その目的は、流し台等のカウンターにおいて、イ
スとともにユニット化してカウンター内にテーブルを収
納し、必要に応じテーブルとともにイスも引き出して簡
単に使用でき、実用性が高められ、且つテーブルの収納
又は引き出しの際にその勢いでイスが引き出されて使用
者や他のキャビネット等にぶつかる虞れのないテーブル
収納式カウンター装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 以上の課題を達成すべく本考案は、流し台等のカウンタ
ー３において、カウンター３内に収納・引出自在なテー
ブル６を設けるとともに、このテーブル６内に収納・引
出自在なイス１６をユニット化して設け、且つテーブル
６下方に設けられたベース板１１にイス１６の回り止め
（凹部）１３を形成したこと、を特徴とする。

［作用］ テーブル６内には収納・引出自在なイス１６がユニット
化して設けられ、このテーブル６はカウンター３内に収
納・引出自在に設けられているので、必要に応じカウン
ター３からテーブル６を引き出して使用でき、更にテー
ブル６からイス１６を引き出して使用できる。又、テー
ブル６下方に設けられたベース板１１にイス１６の回り
止め（凹部）１３を形成したので、イス１６を収納する
際ベース板１１に固定することができる。従って、テー
ブル６を収納又は引き出す際にその勢いでイス１６が引
き出され、使用者や他のキャビネット等にぶつかり、使
用者に怪我をさせたりキャビネット等に損傷を与えるの
を防ぐことができる。又、回り止め（凹部）１３をベー
ス板１１に形成したので、回り止め（凹部）１３にイス
１６を比較的容易に係止させることができる。

［実施例］ 以下に添付図面を基に実施例を説明する。

第１図の如くシンク２を備えた流しカウンター１とテー
ブルユニット収納カウンター３とが上面を面一にして設
けられており、このようなカウンター装置はオフイスビ
ル内に設備される給湯室に設置されるものである。

そして収納カウンター３の前面は開口してその内部には
テーブルユニット５が引出自在に収納されている。この
テーブルユニット５は収納カウンター３の横長形状に対
応して長方形のテーブル６を有し、第２図及び第３図の
ようにテーブル６は一隅部をパイプ金具７を介して収納
カウンター３の前寄り部に垂直軸４回り旋回自在に支持
されている。またテーブル６の下方には側板８及び二本
の支柱パイプ９，９を介してベース板１１が一体に設け
られ、ベース板１１の四隅部には埋込式のキャスター１
２…が設けられている。

更に各支柱パイプ９，９には丸イス１６，１６が夫々支
持されている。即ち丸イス１６は下端にキャスター１８
を備えた縦パイプ１７の上端に固設され、この縦パイプ
１７は前記支柱パイプ９に対し夫々のジョイントパイプ
２２，２３を介してパイプアーム２１で繋がれている。
縦パイプ１７及び支柱パイプ９に対し各ジョイントパイ
プ２２，２３は回転自在、且つ上下摺動自在であり、丸
イス１６はパイプアーム２１を介して支柱パイプ９回り
旋回自在となっている。

またベース板１１の長辺部には各丸イス１６，１６のテ
ーブル６下収納時における夫々のキャスター１８，１８
が乗り上がる凹部１３，１３が設けられている。この凹
部１３はベース板１１下面へのスロープ１４の奥に一段
低い溝部１５を有している。

以上のテーブルユニット５は丸イス１６，１６を第２図
破線の如くテーブル６の下方に収納し、この時、キャス
ター１８，１８は第３図のようにベース板１１の凹部１
３，１３にスロープ１４，１４から滑らかに乗り上がっ
て溝部１５，１５内に入り、これによりキャスター１
８，１８の回り止めが行われる。このようにして各丸イ
ス１６，１６を不用意に動くことなくテーブル６下に収
納し、テーブルユニット５を前記垂直軸４の回りに旋回
して収納カウンター３内に収納する。旋回はベース板１
１のキャスター１２…の床面上の回転により軽い操作力
でスムーズに行われる。

そして隣接する流しカウンター１にて洗い物等の作業を
行う際、作業が長時間に及ぶ場合や広い作業台を必要と
する場合には、第１図及び第２図のように収納カウンタ
ー３からテーブルユニット５を旋回して引き出す。これ
により収納カウンター３に加えてテーブル６も使用でき
るので、作業台が広くなり、食器等を置いておく面積が
大きくとれる。またテーブル６下から丸イス１６，１６
を支柱パイプ９，９の回りにパイプアーム２１，２１を
旋回して夫々引き出せるので、イスに座ったままの作業
が行え、テーブル６で食事等をする場合にも容易に対応
できる。

尚、具体的なテーブルユニット構造は実施例に限らず任
意のものを採用できること勿論であり、テーブル形状や
イスの種類及び数等も多種多様である。

［考案の効果］ 以上のように本考案によれば、流し台等のカウンター装
置内にイスもユニット化したテーブルを収納・引出自在
に設けたため、必要に応じてテーブル及びイスを引き出
すことができ、持ち運びを要することなく簡単にテーブ
ルとイスを使用することができ実用性が高められ、且つ
テーブル下方に設けられたベース板にイスの回り止めを
形成したので、テーブルの収納又は引き出しの際にその
勢いでイスが引き出されて使用者や他のキャビネット等
にぶつかるのを防ぐことができ安全性も高められる。
又、回り止めをベース板に形成したので、回り止めにイ
スを比較的容易に係止させることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用したカウンター装置の第１実施例
を示すテーブルユニット使用状態の斜視図、第２図はテ
ーブルユニットの平面図、第３図は第２図の矢印III-II
I線に沿った断面図である。 尚、図面中、１は流しカウンター、３はテーブルユニッ
ト収納カウンター、６はテーブル、１１はベース板、１
３は回り止め（凹部）、１６はイスである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】流し台等のカウンター内に収納・引出自在
   なテーブルを設け、 このテーブル内に複数の収納・引出自在なイスをユニッ
   ト化して設けるとともに、 前記テーブルは前記カウンターに対し垂直軸回り旋回自
   在に組込まれ、 前記テーブルに対し前記イスがアームを介して垂直軸回
   り旋回自在に組み込まれ、 且つ前記テーブル下方に設けられたベース板に前記いす
   の回り止めを形成したこと、 を特徴とするテーブル収納式カウンター装置。