JPH06259776A - 光情報再生装置のクロストーク低減装置 - Google Patents

光情報再生装置のクロストーク低減装置

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JPH06259776A
JPH06259776A JP4891793A JP4891793A JPH06259776A JP H06259776 A JPH06259776 A JP H06259776A JP 4891793 A JP4891793 A JP 4891793A JP 4891793 A JP4891793 A JP 4891793A JP H06259776 A JPH06259776 A JP H06259776A
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晃正 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクあるいは光カードなどの情報記憶
媒体からの情報を再生する光情報再生装置に関わり、隣
接するトラックからのクロストークを低減させる光情報
再生装置のクロストーク低減装置を提供する。 【構成】 所望のトラックに記録された情報を主に含む
信号により、隣接するトラックに記録された情報を含む
信号を増幅する可変利得増幅回路の利得を制御する。 【効果】 パーシャルレスポンスで信号検出を行う時に
用いられるアイの開口率及びジッタに対するマージンが
どちらも非常に改善されるので、非常に誤り率が低く信
頼性の高い情報が再生可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光を用いて情報の記録
再生を行う情報入出力装置、特に光情報再生装置のクロ
ストーク低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記憶媒体の高密度化を図る場合、光
ビームを収束させたスポットの径に比してトラックピッ
チを小さくしていくと、情報を再生する際、所望のトラ
ックに隣接するトラックに記録された情報の影響が強く
あらわれる。この、隣のトラックに記録された情報の漏
れ込みは一般にクロストークと呼ばれ、情報の再生の特
性を悪化させる。クロストークを低減する方法の一つと
して、互いに隣接したトラックに記録された情報を読
み、所望のトラックに記録された情報を主に含む信号か
ら、隣接する左右のトラックに記録された情報を含む信
号に適当な係数を掛けて引算する方法が考案されてお
り、例えば特開昭57−58248号公報に開示されて
いる。
【0003】その信号処理回路の構成の例を図12に示
す。図12では、三つの検出器のうち、中央の検出器5
2からは所望のトラックに記録された情報を主に含む信
号が出力され、外側の二つの検出器51,53からは所
望のトラックに隣接するトラックに記録された情報を含
む信号が出力される。外側二つの検出器51,53から
得られる信号は、中央の検出器52から得られる信号が
含むクロストークの量と同程度の大きさの信号に減衰器
54で減衰され、加減演算器55で中央の検出器52か
ら得られる信号から差し引かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成では、特に相変化による反射率の変化やピットの
有無等、複素反射率の変化によって情報を記録する情報
記憶媒体では、クロストークを効果的に取り除くことは
できない。このため、パーシャルレスポンスで信号検出
を行う時に用いるアイが十分に開かずクロストークによ
って生じるジッタも小さくならない、という課題を有し
ていた。
【0005】本発明はかかる点に鑑み、クロストークを
効果的に取り除き、パーシャルレスポンスで信号検出を
行う時に用いるアイの開口率を上げ更にクロストークに
よって生じるジッタを小さくする、光情報再生装置のク
ロストーク低減装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビームを用
いて情報を再生する光情報再生装置のクロストーク低減
装置において、情報が記録再生される一連のトラックが
互いに隣接するように配置された情報記憶媒体に記録さ
れた情報を光学的に読み取り所望のトラックに記録され
た情報を主に含む第1の信号及び隣接するトラックに記
録された情報を含む第2の信号を出力する光ピックアッ
プヘッド装置と、前記第2の信号を受けて前記第2の信
号のレベルもしくは極性を制御する可変利得増幅回路
と、前記第1の信号を受けて、前記可変利得増幅回路の
利得を制御する信号を出力する信号処理回路と、前記第
1の信号と前記可変利得増幅回路から出力される信号を
加算もしくは減算する演算回路、を備えた、光情報再生
装置のクロストーク低減装置とする。
【0007】
【作用】本発明は前記した構成により、所望のトラック
に記録されたマークもしくはスペースに応じて可変利得
増幅回路の利得を制御することにより、クロストークの
取り除かれた信号を得ることが可能な光情報再生装置の
クロストーク低減装置となる。
【0008】
【実施例】以下、図1〜図13を参照しながら、本発明
による光情報再生装置のクロストーク低減装置の実施例
について詳細に述べる。
【0009】(第1の実施例)本発明の一実施例として
図1に3つのビームを所望のトラック及び所望のトラッ
クと隣接するトラックに照射して、情報記憶媒体上の各
トラックに記録された情報を読み出し、演算してクロス
トークを低減させる光情報再生装置のクロストーク低減
装置の光学系の構成を示す。この光学系の構成はよく知
られており、例えば3つのビームを3つの半導体レーザ
により生成する構成が特開昭57−58248号公報
に、3つのビームを1つの半導体レーザと1つの回折格
子により生成する構成が特開昭60−69842号公報
に開示されている。
【0010】半導体レーザ光源1から出射された直線偏
光を有する発散ビーム70は回折格子10を透過して0
次回折光70及び±1次回折光71,72の3つのビー
ムとなる。3つのビーム70〜72はコリメートレンズ
2を透過後平行ビームとなり、偏光ビームスプリッタ3
を透過後、λ/4板9を透過して円偏光のビームとな
り、対物レンズ8を透過して情報記憶媒体4上に集光さ
れる。情報記憶媒体4上にはマークもしくはスペースで
表される情報が形成され、トラックをなしており、レン
ズ8で集光されたビーム70〜72は、各々トラック上
に位置するように光学設計されている。情報記憶媒体4
で反射,回折されたビーム70〜72は、再びレンズ8
を透過後、λ/4板9を透過して光源1から出射したビ
ームとは90度偏光方向が異なる直線偏光のビームとな
り、偏光ビームスプリッタ3に入射する。偏光ビームス
プリッタ3に入射したビーム70〜72は反射されて円
柱レンズ6に導かれ、円柱レンズ6を透過したビーム7
0〜72は非点収差を有するビームとなり、レンズ7で
集光されて光検出器5で受光される。
【0011】情報記憶媒体4上のトラックとビーム70
〜72の関係を図2に示す。図2は情報記憶媒体4上を
拡大して示しており、n−2,n−1,n,n+1,n
+2は各々トラックを、70〜72は集光されたビーム
を示している。トラック上にはマーク及びスペースとし
て情報が記録されている。情報記憶媒体4に記録された
所望のトラックの情報はビーム70を用いて読み取ら
れ、同図ではトラックnに記録された情報が読み取られ
る。トラックピッチtpが小さくするにつれて、ビーム
70はトラックnに記録された情報以外に隣接トラック
n−1,n+1に記録された情報も同時に読み取るよう
になり、これがクロストークとなって、ビーム70で読
み出されるトラックnに記録された情報の品位が低下す
るようになる。ビーム71及びビーム72は各々トラッ
クn−1,n+1上に集光され、各々のトラックの情報
が読み出されるように配置されている。ビーム70〜7
2がトラック方向に対して各々距離Lだけ離れて配置さ
れているのは、図1に示したような簡単な光学系を用い
てビーム70〜72を異なる受光部で受光可能にならし
めるためである。
【0012】図1に示した光学系における光検出器5と
光検出器5で受光されるビーム70〜72の関係及びク
ロストーク低減装置の電気回路系の構成を図3に示す。
光検出器5は受光部501〜506からなる。ビーム7
0は受光部501〜504で、ビーム71は受光部50
5で、ビーム72は受光部506で各々受光される。受
光部501〜504から出力される信号に所望の演算を
行うことにより、フォーカス誤差信号及びトラッキング
誤差信号が得られる。ここでは、フォーカス誤差信号は
非点収差法により、トラッキング誤差信号はプッシュプ
ル法により得ている。フォーカス誤差信号及びトラッキ
ング誤差信号を得るための演算回路は本発明の主旨を理
解しづらくするので省略しているが、フォーカス誤差信
号は受光部501と503から出力される信号の和と受
光部502と504から出力される信号の和との差動演
算を行うことにより、トラッキング誤差信号は受光部5
01と502から出力される信号の和と受光部503と
504から出力される信号の和との差動演算を行うこと
により各々得られる。フォーカス誤差信号及びトラッキ
ング誤差信号は各々図1に示すアクチュエータ91,9
2に供給され、フォーカス及びトラッキング制御がなさ
れる。
【0013】情報記憶媒体4上の所望のトラックnに記
録された情報は、受光部501〜504から出力される
信号を加算回路61で加算することにより得られ、隣接
したトラックn−1及びn+1からの情報は、各々受光
部505、506から出力される信号から得られる。
【0014】受光部506、加算回路61、受光部50
5から出力される信号は各々遅延回路62〜64に入力
される。遅延回路62〜64は情報記憶媒体4上に集光
されたビーム70〜72がトラック方向に各々距離Lだ
け離れていることによって生じる情報の時間的な遅れを
補正する。特開昭61−287056号公報に開示され
ている如く、所望のトラックに記録された情報を読み取
るビームと隣接するトラックの情報を読み取るビームと
をトラック方向に対しては距離を持たないように配置し
た場合には、遅延回路62〜64は不要となる。遅延回
路63から出力される信号は所望のトラックに記録され
た情報の成分を有しており、増幅回路65で増幅された
後、信号処理回路67と差動演算回路69に入力され
る。信号処理回路67は、増幅回路65から出力される
信号を受けて可変利得増幅回路68の利得を制御する制
御信号を出力する。また、遅延回路62及び64から出
力される信号は所望のトラックと隣接したトラックに記
録された情報の成分を各々有しており、加算回路66で
加算され、正から負まで利得を調整可能な可変利得増幅
回路68で増幅された後、差動演算回路69に入力され
る。差動演算回路69では差動演算が行われ、差動演算
回路69から出力される信号は端子80から得られる。
【0015】本実施例においては、信号処理回路67は
増幅回路65から得られる信号の一次関数として可変利
得増幅回路68の利得が変化するように制御する。その
様子を図4に示す。図4で、横軸は増幅回路65から得
られる信号強度、縦軸は可変利得増幅回路68の利得で
ある。同図でS1は所望のトラックnにスペースが連続
して記録されている場合の信号強度、k1はその時の隣
接トラックからのクロストーク量によって決まる利得で
あり、S2は同トラックnにマークが連続して記録され
ていた時の信号強度、k2はその時の隣接トラックから
のクロストーク量によって決まる利得である。図5は所
望のトラックnに同図上段のようにマーク81及びスペ
ース82が配置されていた時の増幅回路65から得られ
る信号の信号強度(同図中段)と利得(同図下段)の変
化をマーク及びスペースの位置に対応させたものであ
る。S1,S2,k1,k2は図4と共通の記号であ
る。本発明のクロストーク低減装置において可変利得増
幅回路68の利得を制御することと、従来のクロストー
ク低減装置において係数を変化させることとは同等であ
る。
【0016】光源の波長λ=680nm、対物レンズの
NA=0.6の光学系で、トラックピッチtp=0.5
μm、基本周期T=最短マーク長=最短スペース長=
0.425μmで記録されたデジタル情報を再生する
際、本実施例に示すクロストーク低減装置を用いたとき
に得られるアイパターンを図6に示す。図6では増幅回
路65の利得を1にし、可変利得増幅回路68の利得は
k1=0.17,k2=0.08とした。一方、図13
には従来例図12の構成の信号処理回路を有するクロス
トーク低減装置を用いた時に得られるアイパターンを示
す。ここで、従来例では減衰器54により検出器51、
53からの信号は0.13倍にされるとした。図6,図
13共、領域Aは通常の信号検出を行うときに用いられ
るアイ、領域B,Cはパーシャルレスポンスで信号検出
を行う時に用いられるアイである。情報がデジタル信号
の時通常の信号検出を行うタイミングをt0、t0から
T/2だけずれたタイミングをt1、t1から前後に各
々T/4のだけずれたタイミングをt2とする。信号全
体の振幅をI、領域Aのタイミングt0での振幅をI
A、領域B,Cのタイミングt1の振幅を各々IB,I
C、領域B,Cのタイミングt2の振幅をIB1,IC
1とし、アイの開口率を各々IA/I,IB/I,IC
/I、領域B,Cのタイミングt2の開口率をIB1/
I,IC1/Iとすると、本実施例のクロストーク低減
装置を用いた場合のアイの開口率は各々13%,34
%,32%であり、従来例のクロストーク低減装置を用
いた場合のアイの開口率は各々13%,29%,27%
である。更に領域B,Cのタイミングt2の開口率は本
実施例の場合各々16%,17%であり、従来例の場合
各々12%,12%である。本実施例に示すクロストー
ク低減装置を用いた場合、クロストークが効果的に取り
除かれ、従来例に比べ、パーシャルレスポンスで信号検
出を行う時に用いるアイの開口率が改善されるのでノイ
ズマージンが大きくなり情報記憶媒体に記録された情報
を再生する際の誤り率は小さくなる。また、領域B,C
のタイミングt2の開口率も大きく改善される。領域
B,Cのタイミングt1からずれた位置(例えばタイミ
ングt2)の開口率が大きくなると、パーシャルレスポ
ンスで信号検出を行う場合のジッタに対するマージンが
大きくなり、再生時の誤り率が小さくなる。
【0017】なお、近年、半導体メモリが安価となって
きており、特開平2−257474号公報に開示されて
いるように、1つのビームを出射する光学系と3トラッ
ク分の情報を記憶する半導体メモリを用いて、3つのビ
ームを照射する構成と等価な構成を実現することができ
る。このような構成の光学系及び電気回路系に、本実施
例に示すクロストーク低減装置を適用した場合にも全く
問題は生じない。また、3つのビームを情報記憶媒体に
照射する光学系の構成では、情報記憶媒体に大きく偏心
があったり、もしくは円盤状情報記憶媒体の場合、情報
記憶媒体の内周と外周におけるトラックの曲率の違いに
より、3つのビームと各トラックの関係が揺らいで、ク
ロストークが十分に低減できなくなる場合がある。この
ときには、例えば、SPIE Proceeding Vol.1316 p35-p39
に開示されているように、像回転プリズムを用いて3つ
のビームの位置を回転させ、3つのビームと各トラック
との関係を一定に保つことが有効である。1つのビーム
を出射する光学系と3トラック分の情報を記憶する半導
体メモリを用いて、3つのビームを照射する構成と等価
な構成を実現した場合には、3つのビームを情報記憶媒
体に照射する構成の場合とは異なり、常にクロストーク
を十分に低減させることができる。また、3つのビーム
を照射する必要がなく像回転プリズムも必要ないので、
光学系が簡素化される。
【0018】(第2の実施例)第2の実施例として、光
学系は第1の実施例と同様だが、可変利得増幅回路68
の利得の変化の仕方の異なるものを挙げる。本実施例で
は、増幅回路65から得られる信号がある閾値より大き
いか小さいかで可変利得増幅回路68の利得が階段関数
型に変化するように制御する。その様子を図7に示す。
図7で、横軸は増幅回路65から得られる信号強度、縦
軸は可変利得増幅回路68の利得である。同図でS1は
所望のトラックnにスペースが連続して記録されていた
時の信号強度、k1はその時の隣接トラックからのクロ
ストーク量によって決まる利得であり、S2は同トラッ
クnにマークが連続して記録されていた時の信号強度、
k2はその時の隣接トラックからのクロストーク量によ
って決まる利得であり、S3はS1とS2の間に設定し
た閾値である。図8は所望のトラックnに同図上段のよ
うにマーク81及びスペース82が配置されていた時の
増幅回路65から得られる信号の信号強度(同図中段)
と利得(同図下段)の変化をマーク及びスペースの位置
に対応させたものである。S1,S2,S3,k1,k
2は図7と共通の記号である。
【0019】第1の実施例と同様に、光源の波長λ=6
80nm、対物レンズのNA=0.6の光学系で、トラ
ックピッチtp=0.5μm、基本周期T=最短マーク
長=最短スペース長=0.425μmで記録されたデジ
タル情報を再生する際、本実施例に示すクロストーク低
減装置を用いたときに得られるアイパターンを図9に示
す。図9では増幅回路65の利得を1にし、可変利得増
幅回路68の利得はk1=0.17,k2=0.08,
鏡面反射の信号強度をS1=1.0と規格化してS3=
0.5とした。図9で、領域Aは通常の信号検出を行う
ときに用いられるアイ、領域B,Cはパーシャルレスポ
ンスで信号検出を行うときに用いられるアイである。情
報がデジタル信号の時通常の信号検出を行うタイミング
をt0、t0からT/2だけずれたタイミングをt1、
t1から前後に各々T/4だけずれたタイミングをt2
とする。信号全体の振幅をI、領域Aのタイミングt0
での振幅をIA、領域B,Cのタイミングt1の振幅を
各々IB,IC、領域B,Cのタイミングt2の振幅を
IB1,IC1とし、アイの開口率を各々IA/I,I
B/I,IC/I、領域B,Cのタイミングt2の開口
率をIB1/I,IC1/Iとすると、本実施例のクロ
ストーク低減装置を用いた場合のアイの開口率は各々0
%,26%,20%であり、更に領域B,Cのタイミン
グt2の開口率は本実施例の場合各々18%,17%で
ある。これは、従来例のクロストーク低減装置を用いた
場合の領域B,Cのタイミングt2の開口率12%,1
2%と比較して非常に良好であり、第1の実施例の場合
の16%、17%と比べても更に大きな開口率が得られ
即ちパーシャルレスポンスのアイの開口率及びジッタマ
ージンを著しく大きくすることが可能となる。
【0020】(第3の実施例)本発明のさらに別の実施
例として図10に1つのビームを所望のトラックに照射
して、クロストークを低減させるクロストーク低減装置
の光学系の構成を示す。この光学系の構成の概念は特開
昭61−131245号公報に開示されている。図10
に示す光学系において図1に示した光学系と同様の光学
素子を用いることが可能な光学素子については図1に示
した光学素子と同じ番号を付している。本実施例に示す
光学系が第1の実施例に示す光学系と異なる点は、回折
格子10がなく1本のビーム70が情報記憶媒体4上に
集光されていることと、光検出器50の受光部の配置が
光検出器5の受光部の配置と異なることである。光検出
器50上の受光部の配置を図12に示す。光検出器50
は8つの受光部507〜514からなり、フォーカス誤
差信号は受光部509,510,511,512から出
力される信号の和と受光部507,508,513,5
14から出力される信号の和との差動演算を行うことに
より、トラッキング誤差信号は受光部507,508,
511,512から出力される信号の和と受光部50
9,510,513,514から出力される信号の和と
の差動演算を行うことによりそれぞれ得られる。また、
クロストーク低減装置は、図3に示す増幅回路65に受
光部508,509,512,513から出力される信
号の和を入力し、可変利得増幅回路68に受光部50
7,510,511,514から出力される信号の和を
入力することにより構成できる。本実施例の場合には、
遅延回路62,63,64が不要となるので、回路構成
が簡素化される。また、情報記憶媒体4の回転速度が変
化する場合にも、遅延素子が不要なので遅延時間を可変
させる必要もなくなり、情報記憶媒体4と集光ビーム7
0との相対速度が情報記憶媒体4の部分領域に応じて変
化するような場合の光情報再生装置でも安定にクロスト
ークを低減させることができるようになる。
【0021】本実施例に示す光学系は、第1〜2の実施
例にいずれも全く問題なく適用可能である。本発明にお
けるクロストーク低減装置は、所望のトラックに記録さ
れた情報を含む信号と所望のトラックと隣接したトラッ
クに記録された情報を含む信号を出力する光ピックアッ
プヘッド装置であれば、いかなる構成のものでも許容す
ることができる。勿論、光ピックアップヘッド装置のフ
ォーカス誤差信号及びトラッキング誤差信号の検出方式
にも何等制約を受けないことも言うまでもない。
【0022】尚、実施例では可変利得増幅回路の利得の
制御の特性を2種類示したが、他の特性を持つ可変利得
増幅回路でもよい。
【0023】又、実施例では隣接トラックに記録された
情報を含む信号をすべて加えた後に可変利得増幅回路に
入力しているが、隣接トラックに記録された情報を含む
信号が独立に複数得られる場合、その信号を各々異なる
可変利得増幅回路に入力し、増幅した後、加算回路によ
り足し合わせることも可能である。その場合独立な係数
が増え、クロストークを取り消す効果は更に上がる。
【0024】又、実施例では、可変利得増幅回路を制御
する信号として、所望のトラックに記録された情報を主
に含む信号のみを考えたが、トラッキングエラー信号
等、他の信号による制御も許す構成にすることも可能で
ある。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所望のトラックに記録されたマークもしくはスペースに
応じて可変利得増幅回路の利得を制御し、マークである
ときとスペースである時とでは異なる利得で、隣接トラ
ックに記録された情報を含む信号を増幅し、所望のトラ
ックに記録された情報を主に含む信号と加算もしくは減
算することにより、クロストークの取り除かれた信号が
得られ、その信号のアイパターンはパーシャルレスポン
スで信号検出を行う時のアイが大きく開き、またクロス
トークによって生じるジッタを小さくすることが可能と
なり、低い誤り率で情報を再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すクロストーク低減装置の
光学系の構成図
【図2】同実施例を示す情報記憶媒体上のトラックと集
光されたビームとの関係図
【図3】本発明の実施例を示すクロストーク低減装置の
電気回路系の構成図
【図4】本発明の実施例を示す可変利得増幅回路の利得
と、利得を制御する信号処理回路に入る信号強度との関
係図
【図5】本発明の実施例を示す情報記憶媒体に記録され
た情報と可変利得増幅回路の利得と利得を制御する信号
処理回路に入る信号強度との関係図
【図6】本発明の実施例に示すクロストーク低減装置を
用いて得られるアイパターン
【図7】本発明の第2の実施例を示す可変利得増幅回路
の利得と利得を制御する信号処理回路に入る信号強度と
の関係図
【図8】同実施例を示す情報記憶媒体に記録された情報
と可変利得増幅回路の利得と利得を制御する信号処理回
路に入る信号強度との関係図
【図9】同実施例に示すクロストーク低減装置を用いて
得られるアイパターン
【図10】本発明の第3の実施例を示すクロストーク低
減装置の光学系の構成図
【図11】同実施例を示す光検出器と受光ビームとの関
係図
【図12】従来のクロストーク低減装置の電気回路系の
構成図
【図13】従来のクロストーク低減装置を用いて得られ
るアイパターン
【符号の説明】
1 半導体レーザ光源 2 コリメートレンズ 3 偏光ビームスプリッタ 4 情報記憶媒体 5 光検出器 6 円柱レンズ 7 レンズ 8 レンズ 9 λ/4板 10 回折格子 50〜54 光検出器 54 減衰器 55 加減演算回路 61、66 加算回路 62〜64 遅延回路 65 増幅回路 67 信号処理回路 68 可変利得増幅回路 69 差動演算回路 70 ビーム(0次回折光) 71 ビーム(1次回折光) 72 ビーム(1次回折光) 80 出力端子 81 マーク 82 スペース 91 フォーカス制御用アクチュエータ 92 トラッキング制御用アクチュエータ 501〜514 受光部 A、B、C アイ I 信号の振幅 IA、IB、IC アイの振幅 IB1、IC1 アイの振幅 L ビーム間距離 tp トラックピッチ T 基本周期 k1 利得 k2 利得 S1 信号強度 S2 信号強度 S3 閾値 t0 通常の信号検出のタイミング t1 t0からT/2だけずれたタイミング t2 t1から前後に各々T/4だけずれたタイミング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを用いて情報を再生する光情報再
    生装置のクロストーク低減装置において、情報が記録再
    生される一連のトラックが互いに隣接するように配置さ
    れた情報記憶媒体に記録された情報を光学的に読み取り
    所望のトラックに記録された情報を主に含む第1の信号
    及び隣接するトラックに記録された情報を含む第2の信
    号を出力する光ピックアップヘッド装置と、 前記第2の信号を受けて前記第2の信号のレベルもしく
    は極性を制御する可変利得増幅回路と、 前記第1の信号を受けて、前記可変利得増幅回路の利得
    を制御する信号を出力する信号処理回路と、 前記第1の信号と前記可変利得増幅回路から出力される
    信号を加算もしくは減算する演算回路、とを備える光情
    報再生装置のクロストーク低減装置。
  2. 【請求項2】可変利得増幅回路の利得が所望のトラック
    に記録された情報を主に含む第1の信号の一次関数とし
    て変化することを特徴とする請求項1記載の光情報再生
    装置のクロストーク低減装置。
  3. 【請求項3】可変利得増幅回路の利得が所望のトラック
    に記録された情報を主に含む第1の信号がある閾値より
    大きいか小さいかで階段関数的に変化することを特徴と
    する請求項1記載の光情報再生装置のクロストーク低減
    装置。
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