JPH0625845A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH0625845A
JPH0625845A JP5834592A JP5834592A JPH0625845A JP H0625845 A JPH0625845 A JP H0625845A JP 5834592 A JP5834592 A JP 5834592A JP 5834592 A JP5834592 A JP 5834592A JP H0625845 A JPH0625845 A JP H0625845A
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JP
Japan
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target
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magnetic
sputtering
substrate
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JP5834592A
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Yutaka Saito
裕 斉藤
Shinji Sasaki
新治 佐々木
Tsuneo Ogawa
恒雄 小川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ターゲットが磁性材料であっても利用効率が格
段に向上するプレーナマグネトロン方式のスパッタリン
グ装置を実現することにある。 【構成】プレーナマグネトロンスパッタ装置のターゲッ
ト15の中心部と外周部に、磁性材料からなる部材1
6、17を磁極として設置し、かつカソード7の磁気回
路を複数の電磁石群11により構成する。ターゲット1
5上の磁力線21は、中心部材17から外周部材16ま
で大きな弧を描き、ターゲットの広い面積にわたりプラ
ズマを閉じ込める。プラズマに晒される部材17の少な
くとも表面はターゲット材料と同一材料のカバー18で
被覆し、成膜中への不純物の導入を防止する。 【効果】ターゲットのエロージョンを大面積でかつエロ
ージョンの進行を広い面積にわたり同程度にでき、磁性
材料のターゲットでも急俊なエロージョンの進行がなく
ターゲットの利用効率の向上がはかれ製造コストの低減
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスパッタリング成膜法に
より基板に薄膜を形成するスパッタリング装置に関し、
特にプレーナマグネトロン方式のスパッタリング装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】基板に薄膜を形成するスパッタリング成
膜法は、例えばシィン・フィルム・プロセシィーズ(1
987年)、第131頁〜第173頁〔THIN FILM PROC
ESSES(1987)pp131−173〕に記載されて
いるように、プレーナマグネトロンスパッタ方法が膜の
形成速度が速く、膜厚均一性にも優れるため主に使用さ
れている。周知のように、この種のプレーナマグネトロ
ンスパッタ方式によるスパッタ成膜装置は、磁界でター
ゲット上に閉じ込めたプラズマのイオン衝撃によりター
ゲットをスパッタし、スパッタされたターゲット粒子を
基板上に堆積して成膜するものである。したがって、タ
ーゲットはプラズマ発生領域でスパッタされ消費される
ため、これまでにもターゲットを有効に利用する種々の
提案がなされている。例えば特開昭58−3975号公
報に記載されているように、複数の磁界発生手段のうち
の一つを電磁石で構成し、コイルに流す電流を周期的に
制御することにより現状のプラズマ発生領域を所定の周
期で移動させてターゲットの利用効率を図る方法が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレー
ナマグネトロンスパッタ方法では、磁性材料の薄膜を形
成する場合、ターゲット上に弧状の磁力線を発生させプ
ラズマを閉じ込めるために印加した磁束の大部分は、タ
ーゲットが磁性材料で構成されるためにそれ自身磁気回
路を形成してターゲット内を伝搬してしまう。したがっ
て、ターゲット上の弧状の磁力線はターゲットからの漏
れ磁束により形成される。それ故、ターゲットのエロー
ジョン(erosion、イオン衝撃による侵食)の進行に伴
いエロージョン部の漏れ磁束が増大し、エロージョン領
域が急激に縮小されるためターゲットの利用効率が低
く、製造コスト上のあい路となっている。また、ターゲ
ットの利用効率の向上を図った上記のプラズマ発生領域
を所定の周期で移動させる提案においても、ターゲット
上の弧状の磁力線はターゲットからの漏れ磁束により形
成されるため成膜初期にはエロージョンはターゲットの
広範囲にわたるが、エロージョンの進行に伴いエロージ
ョン部の漏れ磁束が急激に増大しエロージョン領域は急
激に縮小されターゲットの利用効率は低いままである。
【0004】したがって、本発明の目的は、プレーナマ
グネトロンスパッタにおいて、ターゲットのエロージョ
ンの進行に伴いエロージョン部の漏れ磁束が急激に増大
することのない磁性膜のスパッタリングに好適なスパッ
タリング装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、プレーナマ
グネトロンスパッタの磁気回路により形成された磁力線
をターゲットの中心部から外周部に向かってターゲット
上を大きな弧を描いて漏洩させるようなポールピースを
ターゲット上または同一位置に設けることにより達成さ
れる。さらに好ましくは、カソードの磁気回路を複数個
の電磁石により構成してエロージョンの最大となる中心
位置をターゲットの半径方向に移動制御することにより
達成される。上記磁気回路はターゲットが配設されるカ
ソードに設けられるが、磁気発生手段としては永久磁石
でも電磁石でも良い。しかし、エロージョンの最大とな
る中心位置をターゲットの半径方向に移動制御する場合
には、磁界の大きさ及び極性が容易に変えることができ
るように複数の電磁石からなる電磁石群で構成すること
が望ましい。さらに具体的な本発明の目的達成手段につ
いては、以下に述べる実施例の記載から明らかとなるで
あろう。
【0006】
【作用】図1は本発明の一実施例となる装置の概略断面
図で、装置の具体的な説明は実施例の項に譲るが、この
図を引用して本発明の原理を説明する。
【0007】プレーナマグネトロンスパッタ装置のバッ
キングプレート14への取付けにおいて、ターゲット1
5の中央部と外周部とにそれぞれ磁性材料よりなる部材
17、16を設けると共に、バッキングプレート14の
背面に複数のコイル(12a、12b)を収納するカソ
ード7を配設する。コイル12に電源13から電力が供
給され、磁気回路により形成された磁力線(矢印21で
表示)は、カソード7のセンターヨーク10aを通って
バッキングプレート14を貫通して中心部材(ポールピ
ース)17に導かれ、その一部はターゲット15内部
へ、その他はターゲット上を通り、外周の磁性材料より
なる外周部材16を経由してカソード7のアウターヨー
ク10bへと導かれる。ターゲット15上の磁力線21
は、ターゲットの中心部(ポールピース17)から外周
部に向かってターゲット15上を大きな弧を描くためタ
ーゲットのエロージョンは広いものとなる。
【0008】また、カソード7の磁気回路を複数個の電
磁石により電磁石群11を構成することで、エロージョ
ンの最大となる中心位置が制御可能となり、このエロー
ジョン中心位置をターゲット15の半径方向に、すなわ
ち、内周から外周、外周から内周へと制御することでタ
ーゲットのエロージョンの進行が広い範囲にわたり同様
の深さにでき、急俊なエロージョンの進行を防止するこ
とができる。これにより、ターゲットが磁性材料の場合
であっても非磁性材料の場合と同様にターゲットの利用
効率を高めることが可能となる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例を説明す
る。 〈実施例1〉図1は本発明の一実施例となるスパッタリ
ング装置の要部断面概略図を示したものである。同図に
おいて、スパッタリング装置は、真空排気装置2とガス
導入機構3を設置した真空容器1に、基板4を載置した
基板ホルダ5が絶縁板6を介して設置され、この基板4
に対向して絶縁物8を介してカソード7が設置されてい
る。カソード7は、ヨーク10とコイル12a、12
b、それぞれのコイルに対応する電源13a、13bと
で構成される電磁石群11を具備し、さらに基板4側に
対向してターゲット15を設けたバッキングプレート1
4が設置されている。この場合のターゲット15は磁性
材料からなり、同様に磁性材料からなる中心部材17と
外周部材16によりバッキングプレート14に例えばネ
ジ等で締め付け着脱自在に固定される。さらに真空容器
1にはターゲット15の外周に隣接してアノード9が設
置されている。また、中心部材17にはターゲットと同
一材質のカバー18が取り付けられている。なお、上記
バッキングプレート14は、熱伝導性良好な例えば銅等
の金属材料から構成されており、これには図示されてい
ないがターゲット15を冷却する冷却手段が配設されて
いる。また、磁性材料で構成される中心部材17と外周
部材16は、表面がターゲット面から少し基板4側に突
出して磁極を構成すると共に、ターゲット15をバッキ
ングプレート14に固定する支持体としての機能をも備
えている。なお、図示していないがバッキングプレート
14の冷却手段を破壊すること無く、センターヨーク1
0aの対面に貫通口を設けて中心部材17を挿入固定し
てもよく、この構成にすれば中心部材17をセンターヨ
ーク10aに直接磁気結合させることができ磁束のロス
が低減でき望ましい。
【0010】以上の構成において、真空排気装置2によ
り真空容器1を所定の圧力に排気した後、ガス導入機構
3により不活性ガス(一般にArガス)を真空容器1内
に導入し、所定の圧力(10~2〜1Paの圧力)に保持
する。ここで、コイル12a、12bに電源13a、1
3bから電流を加えることにより電磁石群11により発
生した磁力線(矢印表示)21はヨーク10のセンター
ヨーク10aを通り、バッキングプレート14を貫通し
て中心部材(ポールピース)17に導かれ、ここから一
部はターゲット内部をその他はターゲット上を外周部材
16まで達しアウターヨーク10bへと導かれる。ここ
で、スパッタ電源19により電力を印加しプラズマを発
生させる。プラズマはターゲット15上の磁力線21に
より閉じ込められるが、上記のようにターゲット上の磁
力線は中心部材17から外周部材16までターゲット上
を大きな弧を描いているのでプラズマはターゲットの広
い面積にわたり閉じ込められる。このプラズマ中の不活
性ガスイオンがターゲットに生ずる負の電位により加速
され衝突しスパッタ成膜が行われ、ターゲットにエロー
ジョンが生ずる。このエロージョンは、ターゲット上の
磁力線21によって閉じ込められるプラズマの面積に比
例し、このプラズマの面積はターゲット上でターゲット
とほぼ平行となる磁力線の面積に比例するため、本発明
においては磁力線がターゲット上で大きな弧を描いてい
ることからターゲットの利用効率の向上が従来に比して
格段にはかれる。
【0011】また、ターゲット15上の磁力線21は中
心部材17から外周部材16へ行く磁力線を主にしてい
るためターゲット15のエロージョンが進行しても急俊
なエロージョンが発生することがない。さらに、磁気回
路を形成しているコイル12a、12bに加える電流の
大きさ及び極性を制御することでターゲットのエロージ
ョンが最も早く(大きく)進行するエロージョン中心位
置をターゲット15の半径方向に、例えば中心から外周
へ制御可能であるため、エロージョンの中心位置をター
ゲットの中心から外周へ、また外周から中心へと移動す
ることによりエロージョンの進行をターゲットの広い面
積にわたり同程度にでき、ターゲットのエロージョンが
進行しても急俊なエロージョンが発生することがなく、
かつターゲットの利用効率を大幅に向上させることがで
きる。ここで、ターゲット15を固定している中心部材
17をターゲットと同一の材料とするか、もしくはその
表面を同一材料のカバー18で覆うことにより、スパッ
タ成膜中の汚染を低減でき薄膜の膜質の向上が図れる。
【0012】また、ターゲット15とバッキングプレー
ト14との間に軟らかい金属で、熱伝導性に優れ、しか
も放出ガスの少ない材料、例えばIn、Al、Zn等を
シート状に加工したものを挿入すればターゲット15の
冷却効率をも向上させることができ好ましい。ターゲッ
ト15は、バッキングプレート14に磁性材料から成る
外周部材16か、もしくは外周部材16と中心部材17
とで固定するだけで済みターゲット交換の簡略化が可能
となる。
【0013】また、ターゲット15が非磁性材料の時に
は、外周部材16及び中心部材17の本体は磁性材料で
構成するが、プラズマに晒される表面は、できるだけタ
ーゲットと同一の材料で覆い薄膜への汚染の混入を防止
することが望ましい。ターゲット15が磁性材料の時
は、上述した通り外周部材16及び中心部材17は共に
ターゲットと同一の材料とすることが好ましい。
【0014】〈実施例2〉図2は、本発明の他の実施例
となるスパッタリング装置の要部断面概略図を示したも
のである。基本的には実施例2と同様であるが、本実施
例においては電磁石群11の構成を一部変更している。
すなわち、実施例1では図1に示したようにコイル12
a、12bは互いに接していたが、本実施例ではこれら
二つのコイルの間にはヨーク10と接続された中間ヨー
ク10cが設置される。本実施例の装置構成でもターゲ
ット15上のエロージョンの中心位置の制御は可能であ
り、実施例1と略同様のターゲットの利用効率向上が期
待できる。
【0015】〈実施例3〉図3は、本発明のさらに異な
る他の実施例となるスパッタリング装置の要部断面概略
図を示したものである。本実施例の特徴は実施例1と同
様のスパッタ装置を同一真空容器に、基板を対称にして
一対配設したものである。すなわち、基板4に対向して
両側に絶縁物8を介してカソード7が設置され、この基
板4とカソード7に設けられたターゲット15との距離
を、円板状基板の直径の1/5〜1/2.5とし、基板
4の両側に設置されたカソード7同志の磁極を同一とす
ることで磁力線21は互いに反発して扁平化され弧状と
なる。これにより、ターゲット15の中心部でも安定に
プラズマが発生でき、ターゲット15の中心部から外周
部に至る広い面積でエロージョンの発生を可能とし、か
つコイル12a及びコイル12bに加える電流の大きさ
及び極性を制御することでターゲット15の任意の位置
に任意の大きさのエロージョンの発生を可能とする。そ
れ故、基板4上に成膜する薄膜の膜厚分布が均一とな
り、実施例1、2の装置に比べてより一層膜厚均一性の
向上が図れ、しかもターゲット利用効率が向上した。図
示のようにホルダー5に基板4を1枚保持した場合に
は、両面同時に成膜でき、また2枚重ねて保持した場合
にはそれぞれの片面に成膜することができる。
【0016】また、基板4に電源20を接続しスパッタ
成膜中に基板4に電力を印加してプラズマ中の荷電粒子
を基板4に入射させるバイアススパッタを行った場合
(本装置はバイアススパッタができる構成となってい
る)、本実施例では基板4とプラズマ発生場所であるタ
ーゲット15とが接近しているため基板4に入射する荷
電粒子の量(電流)が多く取れ薄膜の結晶性の向上が図
れる。したがって、本発明の装置を使用して磁気記録媒
体を製造することにより、記録密度の向上と製造コスト
の低減が可能となる。
【0017】この装置を磁気記録媒体の製造装置とする
場合には、真空中で基板4を搬送できる搬送装置にこの
スパッタ装置を複数個接続し、磁気記録媒体の積層膜を
大気にさらすことなく連続で形成することが好ましい。
この場合の複数のスパッタ装置には通常それぞれ異なる
組成のターゲットが配設される。以下の実施例4、5に
おいて磁気記録媒体を製造する例を説明する。
【0018】〈実施例4〉図3に示した実施例3の磁性
材料をターゲット15とするスパッタ装置2台(第1の
スパッタ装置と称する)と、グラファイトカーボンをタ
ーゲット15とするスパッタ装置1台(第2のスパッタ
装置と称する。この場合、磁極を構成する部材16、1
7の表面はカーボン層で被覆した)とを準備する。これ
ら3台の装置を、真空中で基板4を搬送できる搬送装置
を介してそれぞれ接続し、各々のスパッタ装置でターゲ
ットの材料組成に見合って成膜できる連続スパッタ装置
を構成した。なお、装置全体の構成は、個々のスパッタ
装置の構成を除けば周知の連続スパッタ装置と同様なの
でここでは図面を省略した。
【0019】基板ホルダ5に保持する基板4としては、
アルミ合金円板上に予めNi−P膜及びNi膜を下地膜
として形成したディスクを準備した。基板4上への成膜
方法は周知のスパッタ方法にしたがい、先ず、第1のス
パッタ装置で磁性膜の下地膜であるCr膜を厚さ0.1
5μm成膜した。次に第2のスパッタ装置で磁性膜とし
てターゲット15の組成にしたがいNi−Cr−Ta合
金からなり、膜厚0.05μm形成した。次いでこの基
板4を搬送装置により真空中で第3のスパッタ装置内に
搬送し、磁性膜上にカーボン膜を0.04μm形成し
た。いずれのスパッタ装置においても形成されたスパッ
タ成膜は、膜厚分布が均一なものであった。このように
して、磁性膜上にカーボン保護膜が形成された薄膜磁気
ディスクを形成することができた。なお、ターゲットの
利用効率は実施例1よりも約2倍の100%向上した。
【0020】〈実施例5〉スパッタ装置として実施例1
の図1に示したスパッタ装置を用い、基板4としてガラ
ス基板を、ターゲット15としてアルミニウム合金板を
それぞれ用いて基板上に1μm厚さのアルミニウム薄膜
を形成した。ただし、この場合のターゲット15は、非
磁性金属材料であり、磁性材料から成る部材16、17
とは組成が異なることから、成膜時にこれら部材がスパ
ッタされて不純物として膜中に導入されるので、これを
防止するためにプラズマに晒される部材17の表面をタ
ーゲットと同一材のアルミニウムからなるカバー18で
覆った。このようにして得られた基板4は、この後、周
知のリソグラフ技術によりアルミニウム合金薄膜を所定
の電極配線パターンにエッチング加工され、例えば液晶
表示装置の基板として用いられる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明により所期の
目的を達成することができた。すなわち、ターゲットの
外周部または外周部と中心部に磁性材料より成るポール
ピース部材を設置するため、ターゲト上の磁力線がター
ゲット中心から外周へ大きな弧状の磁力線となり、かつ
磁気回路を複数の電磁石群としターゲットのエロージョ
ンの中心位置をターゲットの中心から外周に任意に制御
可能となるため、ターゲットの利用効率が大幅に向上で
き製造コストの低減が可能となった。また、基板に形成
する薄膜の膜厚均一性の向上と膜質の向上が実現でき、
特に磁気記録媒体では記録密度の向上と製造原価の低減
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるスパッタ装置の要部断
面概略図。
【図2】同じく他の一実施例となるスパッタ装置の要部
断面概略図。
【図3】同じくさらに異なる他の実施例となるスパッタ
装置の要部断面概略図。
【符号の説明】
1…真空容器、 2…真空排気装置 3…ガス供給機構、 4…基板、5…基
板ホルダ、 7…カソード、8…絶縁
物、 9…アノード、10…ヨー
ク、 10a…センターヨーク、10b
…アウターヨーク、 10c…中間ヨーク、11…
電磁石群、 12a、12b…コイル、15…ター
ゲット、 16…外周部材、17…内周部
材、 18…カバー、19…スパッタ電
源、 20…電源、21…磁力線。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内において薄膜を形成する試料基
    板を載置する基板ホルダと、基板ホルダに保持された基
    板に対向し所定のスパッタ物質からなるターゲットと、
    ターゲットを載置するカソードと、カソードに電力を印
    加する電源と、カソードに配設された少なくともセンタ
    ーヨークとアウターヨークとを備えた磁界発生手段とを
    有して成るプレーナマグネトロン方式のスパッタリング
    装置であって、前記磁界発生手段が、センターヨークに
    対面するターゲットの中央部からアウターヨークに対面
    する外周部に至るまでの少なくともターゲット上を覆う
    弧状の磁力線を発生させる磁気回路を構成して成るスパ
    ッタリング装置。
  2. 【請求項2】上記ターゲット中央部及び外周部のそれぞ
    れに、磁性材料からなる中心部材及び外周部材を配設
    し、これらをターゲット上を覆う弧状の磁力線を発生さ
    せる磁極として成る請求項1記載のスパッタリング装
    置。
  3. 【請求項3】上記ターゲット上を覆う弧状の磁力線を発
    生させる磁気回路を電磁石による磁界発生手段で構成し
    て成る請求項1記載のスパッタリング装置。
  4. 【請求項4】上記ターゲット上を覆う弧状の磁力線を発
    生させる磁気回路を複数の電磁石群による磁界発生手段
    で構成して成る請求項1記載のスパッタリング装置。
  5. 【請求項5】上記磁性材料からなる中心部材及び外周部
    材の基板に対向する表面を、ターゲット表面の高さより
    も高く突出させて成る請求項2記載のスパッタリング装
    置。
  6. 【請求項6】プラズマに晒される少なくとも上記中心部
    材の表面をターゲットと同一の材料で被覆して成る請求
    項5記載のスパッタリング装置。
  7. 【請求項7】上記ターゲットを冷却手段の配設されたバ
    ッキングプレートを介してカソードに配設するに際し、
    ターゲットとバッキングプレートとの間に軟質で熱伝導
    性良好なパッキンを配設して成る請求項1乃至6何れか
    記載のスパッタリング装置。
  8. 【請求項8】上記パッキンをIn、Al及びZnの少な
    くとも1種の金属シートで構成して成る請求項7記載の
    スパッタリング装置。
  9. 【請求項9】真空容器内において薄膜を形成する試料基
    板を載置する基板ホルダと、基板ホルダに保持された基
    板に対向してその両側に、所定のスパッタ物質からなる
    ターゲットと、ターゲットを載置するカソードと、カソ
    ードに電力を印加する電源と、カソードに配設された少
    なくともセンターヨークとアウターヨークとを備えた磁
    界発生手段とをそれぞれ1組具備して成るプレーナマグ
    ネトロン方式のスパッタリング装置であって、前記磁界
    発生手段が、センターヨークに対面するターゲットの中
    央部からアウターヨークに対面する外周部に至るまでの
    少なくともターゲット上を覆う弧状の磁力線を発生させ
    る磁気回路を構成して成るスパッタリング装置。
  10. 【請求項10】上記基板ホルダにバイアス電源を接続し
    て成る請求項10記載のスパッタリング装置。
  11. 【請求項11】複数のスパッタリング装置を、真空中で
    試料基板を搬送できる搬送装置を介してそれぞれ接続
    し、各々のスパッタ装置に配設されたターゲットの材料
    組成に見合って成膜できる連続スパッタ装置において、
    前記複数のスパッタ装置の少なくとも一つを請求項1乃
    至10何れか記載のプレーナマグネトロン方式のスパッ
    タ装置で構成して成る連続スパッタ装置。
JP5834592A 1992-03-16 1992-03-16 スパッタリング装置 Pending JPH0625845A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1109166A1 (en) * 1999-12-14 2001-06-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Recording medium and method of manufacturing same
JP2002115051A (ja) * 2000-10-05 2002-04-19 Anelva Corp バイアススパッタリング装置
CN104294227A (zh) * 2014-08-27 2015-01-21 星弧涂层新材料科技(苏州)股份有限公司 动态磁场阴极电弧源

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CN104294227A (zh) * 2014-08-27 2015-01-21 星弧涂层新材料科技(苏州)股份有限公司 动态磁场阴极电弧源

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