JPH06252308A - リードフレームの製造方法 - Google Patents

リードフレームの製造方法

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JPH06252308A
JPH06252308A JP6276293A JP6276293A JPH06252308A JP H06252308 A JPH06252308 A JP H06252308A JP 6276293 A JP6276293 A JP 6276293A JP 6276293 A JP6276293 A JP 6276293A JP H06252308 A JPH06252308 A JP H06252308A
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JP
Japan
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etching
ferric chloride
lead frame
exceeding
baume
Prior art date
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Pending
Application number
JP6276293A
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English (en)
Inventor
Satoshi Chinda
聡 珍田
Manabu Sato
学 佐藤
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチング時間を長くしないで、エッチング
面の平滑度のよいリードフレームを製造する方法を実現
する。 【構成】 ボーメ40度以上、47度未満の比重の塩化
第二鉄水溶液を用いて、50℃以上の温度で所望の寸法
に近い寸法まで一次エッチングした後、さらにボーメ4
7 ないし52度の比重の塩化第二鉄水溶液を用いて、5
0℃以上の温度で3分以下の短時間二次エッチングす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリードフレームの製造方
法、特に鉄合金から成る微細リード部の、加工精度の高
いリードフレームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トランジスタ、IC等の電子部品(いわ
ゆるデバイス)を搭載するリードフレームは、デバイス
との電気的接続を行うインナーリードと、組立後基板に
実装するためのアウターリードから成る。最近、デバイ
スの高密度化、高集積化、小型化に伴い、リードフレー
ムのリード部も微細化を要求され、ピッチ200μm、
幅100μm程度の微細加工が必要となっている。
【0003】リードフレームの製造方法にはプレス法と
エッチング法がある。エッチング法はプレス法に比べ、
生産性は低いが、精密微細加工に適する。エッチング法
は、清浄にした鉄合金、銅合金等の薄板の両面に均一に
塗布した感光性レジストに、マスクを介して露光し、現
像して、所望のパターンにレジストを形成させ、エッチ
ング液でレジストに覆われていない部分の金属を溶解さ
せて、所望のパターンに金属板を加工するものである。
【0004】リード幅が小さい多ピンリードフレームに
は、リード強度を保つため、通常42合金(Ni42%
と鉄の合金)が用いられ、エッチングには塩化第二鉄水
溶液が用いられている。
【0005】リード部の寸法が微細になる程、高い寸法
精度が要求され、リード側面も平滑でなければならな
い。100μm以下のリード幅のリードフレームでは、
数μm程度の側面の粗さは実用上許容されない。
【0006】鉄合金のエッチングの場合、平滑性が失わ
れ易く、その対策として、ボーメ50度(比重1.53
0)以上の比重の塩化第二鉄溶液を用いる方法が見出さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボーメ50度
以上の塩化第二鉄水溶液はエッチング速度が遅いため、
エッチングに時間がかかり、生産性が低下する。特に、
材料の送り速度を変えられない場合には、製造ラインを
長くしなければならず、設備コストが増大する。
【0008】本発明の目的は、エッチング時間を長くし
ないで、エッチング面の平滑度のよいリードフレームを
製造する方法を実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、エッチング
時間を長くしないで、エッチング面の平滑度のよいリー
ドフレームを製造する方法を実現するため、ボーメ40
度以上、47度未満の比重の塩化第二鉄水溶液を用い
て、50℃以上の温度で所望の寸法に近い寸法まで一次
エッチングした後、さらにボーメ47 ないし52度の比
重の塩化第二鉄水溶液を用いて、3分以下の短時間二次
エッチングするようにした。
【0010】一次エッチングに用いる塩化第二鉄水溶液
の比重がボーメ42度未満にすると、平滑度が悪くな
る。ボーメ47度を超えると、前述のように、エッチン
グの所要時間が長くなる。
【0011】二次エッチングに用いる塩化第二鉄水溶液
の比重を52度より高くすると、エッチング速度が低下
し、平滑化に時間がかかるだけでなく、室温での飽和濃
度に近いため、冬季等の低温により結晶が析出し易くな
り、析出を防ぐためには加温や保温が必要となり、設備
コストが増大する。一方、二次エッチングの塩化第二鉄
水溶液の比重を47度より低くすると、平滑化の効果が
得られない。
【0012】二次エッチングの温度は50℃以上とす
る。二次エッチングの温度を低くすると、平滑化の効果
を得るために長時間の二次エッチングが必要となり、本
発明の効果が失われる。二次エッチングの時間は、1〜
2分が好ましい。
【0013】本発明は、前述の42合金のほか、ニッケ
ル50%を含む鉄合金(50合金)、ステンレス鋼等の
リードフレームにも有用である。
【0014】二次エッチングに用いる塩化第二鉄水溶液
は、新鮮溶液を調製して用いてもよいが、使用して鉄含
有量の増大により比重の高くなった塩化第二鉄水溶液を
用いてもよく、これにより、コストを低下させることが
できる。
【0015】
【作用】通常用いられる濃度の塩化第二鉄水溶液で一次
エッチング後、比重の高い塩化第二鉄水溶液で短時間の
二次エッチングを行うため、一次エッチングで金属の側
面が一旦粗くなっても、比重の高い塩化第二鉄水溶液で
比較的低いエッチング速度で二次エッチングすることに
より、平滑化されるものと思われる。二次エッチングの
時間はきわめて短いから、エッチングの所要時間は従来
と実質的に変わらない。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明のより具体的な
説明とする。 〔実施例〕厚さ0.2mm、幅300mm、長さ500mmの
42合金板をエッチング加工してリードフレームを製造
した。合金板の表裏両面を脱脂、酸洗いにより充分清浄
化した後、水溶性有機感光レジストを均一に塗布し、所
定のパターンのマスクを密着させて紫外線で露光し、現
像して、レジストを形成させた。スプレー式エッチング
機を用い、ボーメ比重44度の塩化第二鉄溶液を0.3
MPaの圧力でスプレーして、温度50℃で一次エッチ
ングした後、ボーメ比重49.5度の塩化第二鉄溶液を用
い、同じスプレー圧力、同じ温度で1分間、二次エッチ
ングした。エッチング終了後、レジスト膜を剥離し、水
洗、乾燥して、リードフレームを完成した。リードフレ
ームは幅100μmのリード部を含む。
【0017】得られたリードフレームのリード部の側面
の粗さを、表面粗さ計を用いて測定した。測定に際して
は、試料台にリード部の長辺を着け、表面を垂直に立て
て、側面の中心線に沿って長さ方向に測定子でトレース
し、平均深さRa を求めた。表面粗さの測定結果を後述
の従来例の結果とともに表1に示す。また、リードフレ
ームのアウターリード部の断面の観察も行った。
【0018】〔比較例〕従来のエッチング方法でリード
フレームを製造した。すなわち、高比重塩化第二鉄溶液
での二次エッチングを省き、その他は実施例と同様にエ
ッチングを行った。
【0019】実施例と同様、表面粗さの測定と、アウタ
ーリード部の断面の観察を行った。表面粗さの測定結果
は実施例とともに表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】表1に示したように、本発明の方法で製造
したリードフレームの、リード部の側面粗さは従来方法
(二次エッチングなし)に比べ著しく減少している。ア
ウターリード部の断面の観察でも、本発明の方法で製造
したリードフレームの側面は、従来方法に比べ著しく平
滑化していた。
【0022】インナーリードの幅寸法精度も測定した。
実施例のリードフレームの幅約200μmのリード部に
ついて、リード幅の標準偏差(σn-1 )は2μm以下で
あった。従来方法による比較例では5〜6μmであっ
た。すなわち、本発明によりリードフレームの幅寸法精
度が大幅に向上した。
【0023】
【発明の効果】極めて短時間の二次エッチングを付加す
ることにより、エッチング時間を実質的に延長すること
なく、エッチング面の平滑度のよい鉄合金のリードフレ
ームを製造することができる。本発明により製造したリ
ードフレームではリード幅の標準偏差(σn-1 )が2μ
m以下となり、5〜6μmであった従来方法に比し幅寸
法精度が大幅に向上する。エッチングの所要時間は従来
と実質的に変わらないので、製造ラインの長さや送り速
度の変更を要しないから、生産性の低下や設備コストの
増大を伴わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例で二次エッチング時間を1分と
した場合のアウターリード部断面を示す。(b)は従来
例のアウターリード部の断面を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例で二次エッチング時間を1分と
した場合のアウターリード部断面を示す図面に代わる写
真である。(b)は従来例のアウターリード部の断面を
示す図面に代わる写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化第二鉄水溶液を用いて鉄合金を所定
    の形状にエッチングして、リードフレームを製造する方
    法において、 前記エッチングが、ボーメ40度以上、47度未満の比
    重の塩化第二鉄水溶液を用いて、50℃以上の温度で所望
    の寸法に近い寸法まで一次エッチングする工程と、さら
    にボーメ47 ないし52度の比重の塩化第二鉄水溶液を
    用いて、50℃以上の温度で3分以下の短時間二次エッ
    チングする工程から成り、 前記所定の形状が幅100μm以下の部分を含み、該部
    分の側面の、平均深さRa で示した粗さが0.5μm以
    下であることを特徴とする、リードフレームの製造方
    法。
JP6276293A 1993-02-26 1993-02-26 リードフレームの製造方法 Pending JPH06252308A (ja)

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