JPH06243492A - 光学ピックアップのアクチュエータ - Google Patents

光学ピックアップのアクチュエータ

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JPH06243492A
JPH06243492A JP5298093A JP5298093A JPH06243492A JP H06243492 A JPH06243492 A JP H06243492A JP 5298093 A JP5298093 A JP 5298093A JP 5298093 A JP5298093 A JP 5298093A JP H06243492 A JPH06243492 A JP H06243492A
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JP
Japan
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coil
actuator
focus
tracking
magnet
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JP5298093A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kubo
毅 久保
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トラッキングコイルとフォーカスコイルの導体
利用効率を向上することができ、小型と軽量化が達成で
き、組み立てが容易な光学ピックアップのアクチュエー
タを提供すること。 【構成】異なる磁極40、42を備えるマグネット6
と、上記マグネット6に対向する基板30であって、上
記異なる磁極40、42に股がるように配置されたトラ
ッキングコイル12と、上記異なる磁極40、42毎に
配置されたフォーカスコイル8、9、10、11と、を
有する基板30と、を備え、上記マグネット6と上記基
板30のいずれか一方が、対物レンズ3の支持部材であ
るボビン2に設けられている光学ピックアップのアクチ
ュエータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体の信号を
再生したり記録再生するのに用いる光学ピックアップの
アクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光学ピックアップのアクチュエ
ータは、光ディスクのような情報記録媒体の信号を再生
したり、あるいは信号を記録再生するのに用いる。この
アクチュエータは、支持部材に設けられた対物レンズを
フォーカス方向とトラッキング方向に移動するようにな
っていて、2軸アクチュエータと呼ばれる。
【0003】このアクチュエータにおける対物レンズの
支持方式には、板バネを用いたものや、ワイヤーを用い
たものや、軸に摺動するものや、あるいはヒンジを用い
たものなどがある。
【0004】このようなアクチュエータは、対物レンズ
の支持方式に関わらず、対物レンズのトラッキング駆動
とフォーカス駆動の方式は、(1)単極着磁されたマグ
ネットにより構成された単一磁気回路方式と、(2)ト
ラッキング操作用とフォーカス操作用にそれぞれマグネ
ットを設けた分離磁気回路方式に大別される。
【0005】まず、この従来の単一磁気回路方式の対物
レンズのアクチュエータの例を、図10に示す。単一磁
気回路方式では、対物レンズ106のフォーカス駆動と
トラッキング駆動を単一の磁気回路で行っている。この
単一磁気回路方式では、ベース100に磁石102とヨ
ーク104などを設けていて、この磁石102とヨーク
104により単一の磁気回路を形成している。
【0006】また、対物レンズ106を含む可動部10
8に対して、この可動部108をトラッキング方向TR
にそってトラッキング駆動するためのトラッキングコイ
ル110を少なくとも2個設けている。これらのトラッ
キングコイル110は、4辺形であり、その4辺の内の
一辺を、磁石102とヨーク104により形成されてい
る単一の磁気回路内に主に配置している。
【0007】また、対物レンズ106を含む可動部10
8をフォーカス方向FCにフォーカス駆動するためのフ
ォーカスコイル112も、トラッキングコイル110と
同様にして単一の磁気回路内に主に配置している。
【0008】次に、従来の分離磁気回路方式の対物レン
ズのアクチュエータの例を図11に示す。分離磁気回路
方式では、対物レンズ120をトラッキング方向TRに
そってトラッキング駆動するためのマグネット122と
ヨーク124等を備える磁気回路と、対物レンズ120
をフォーカス方向FCにそってフォーカス駆動するため
のマグネット132とヨーク134等を備える磁気回路
とを設ける必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記単一磁気
回路方式のアクチュエータにおいては、磁気回路中に位
置してトラッキング駆動に関係するいわゆる各トラッキ
ングコイル110の有効導体部分は、上述したようにト
ラッキングコイル110の4辺の内の一辺であり、磁気
回路中に位置せずにトラッキング駆動に関係しない無効
導体部分よりもはるかに少なく、駆動に利用するいわゆ
る導体利用効率が悪い。同様に、フォーカスコイル11
2も無効導体部分が多く、駆動に利用する導体利用効率
が悪い。
【0010】また、単一磁気回路方式のアクチュエータ
において、単一磁気回路を2つ設け、トラッキングコイ
ルを4つ配置したものや、その2つの単一磁気回路に股
がるように、横幅の長いトラッキングコイルを2つ配置
したものもあるが、同様に導体利用効率が悪い。さら
に、単一磁気回路方式のアクチュエータにおいては、単
一磁気回路を2つ有するものは、小型化、低価格化に不
向きであり、また導体利用効率も低いままである。そし
て、小型化と低価格化を目的に、磁気回路を1つで構成
しているものでも、2つのトラッキングコイルの一辺は
トラッキング駆動には利用していない無効導体である上
に、フォーカスコイルの無効導体の問題も解決されてい
ない。
【0011】また、図12に示すような単一磁気回路方
式のアクチュエータもある。このアクチュエータでは、
マグネットヨーク152のマグネット150と対向する
ヨーク154の間に、フォーカスコイル156の一辺は
利用していないので、導体利用効率が悪い。
【0012】一方、図11の上記分離磁気回路方式で
は、上述したように、トラッキング駆動とフォーカス駆
動のそれぞれにマグネットとヨークを備えた磁気回路を
設けなくてはならず、コスト高であり、小型軽量化が困
難であった。
【0013】本発明は上記問題を解消するためになされ
たものであって、トラッキングコイルとフォーカスコイ
ルの導体利用効率を向上することができ、小型と軽量化
が達成でき、組み立てが容易な光学ピックアップのアク
チュエータを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、情報記録媒体の信号を再生したりあるいは記録
再生するのに用いるために、支持部材に設けられた対物
レンズをフォーカス方向とトラッキング方向に移動する
光学ピックアップのアクチュエータにおいて、異なる磁
極を備えるマグネットと、上記マグネットに対向する基
板であって、上記異なる磁極に股がるように配置された
トラッキングコイルと、上記異なる磁極毎に配置された
フォーカスコイルと、を有する基板と、を備え、上記マ
グネットと上記基板のいずれか一方が、上記対物レンズ
の上記支持部材に設けられている光学ピックアップのア
クチュエータにより、達成される。
【0015】本発明にあっては、好ましくは前記基板
が、前記対物レンズの前記支持部材に設けられている。
【0016】本発明にあっては、好ましくは前記マグネ
ットが、前記対物レンズの前記支持部材に設けられてい
る。
【0017】また、本発明にあっては、好ましくは前記
トラッキングコイルとフォーカスコイルは、メッキ法に
より一体に構成している。
【0018】
【作用】上記構成によれば、異なる磁極に股がるように
配置されたトラッキングコイルに電流を流すことによ
り、対物レンズを備えた支持部材をトラッキング方向に
駆動する。また、異なる磁極毎に配置されたフォーカス
コイルに電流を流すことにより、対物レンズを備えた支
持部材をフォーカス方向に駆動する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0020】図1は、本発明の光学ピックアップのアク
チュエータの好ましい実施例を示している。また、図2
はこのアクチュエータにおける可動組立体を示してい
る。この光学ピックアップのアクチュエータは、いわゆ
る2軸アクチュエータとも2軸デバイスともいい、たと
えば、コンパクトディスク(CD)のような再生専用の
光ディスクの信号の再生や、光磁気ディスクのような記
録再生可能な光ディスクにおける信号の記録及び再生を
するのに使用されるものである。
【0021】この光学ピックアップのアクチュエータ
は、レーザ光のような光を光ディスクに導く対物レンズ
3を、フォーカス方向FCと、光ディスクのトラッキン
グ方向TRに駆動できるようになっている。このトラッ
キング方向TRは、図1において紙面上下方向に示され
ていて、フォーカス方向FCはこのトラッキング方向T
Rと直交する方向である。
【0022】アクチュエータは、図2に示す対物レンズ
3を組み込んだ可動体ともいう可動組立体20と、この
可動組立体20を支持するための図6に示す固定部60
を有している。
【0023】一方、このアクチュエータに使用されるマ
グネット6は、図3に示すように、2つの異なる第1の
磁極40(N極)と第2の磁極42(S極)を有してい
て、長方形の板状のものである。マグネット6は、固定
部60側に固定されている。
【0024】これらの第1の磁極40と第2の磁極42
は、次のようにして形成することができる。すなわち、
1個のマグネットを2分割多極着磁することにより、こ
れらの第1の磁極40と第2の磁極42を隣接して配置
するか、あるいはN極やS極に単極着磁されたマグネッ
トを隣接して配置することにより、これらの第1の磁極
40と第2の磁極42を隣接して配置する。
【0025】まず、可動組立体20の構成要素につい
て、図1と図2により説明する。可動組立体20は可動
部ともいい、固定部60の2軸ベース4に対してトラッ
キング動作とフォーカス動作をすることができるように
なっている。この可動組立体20は、アクチュエータコ
イルともいうアクチュエータコイルユニット1と、ボビ
ン2と、対物レンズ3のような組み立て部品を組み立て
ることにより構成されている。
【0026】これにより、アクチュエータコイルユニッ
ト1が可動で、マグネット6が固定部60側に固定され
ている構成の、いわゆるムービングコイル型のアクチュ
エータとなっている。
【0027】可動組立体20のボビン2は、図1と図2
に示すように、長方形状の部材の角を取ったような形を
有しており、対物レンズ3が設けられている。
【0028】また、このボビン2の中間部分には開口部
22が形成されている。この開口部22を画成している
4つの縁部分の内の2つの対向する縁部分24、26に
は、それぞれ挿入部15が形成されている。これらの挿
入部15は凹部状に形成されており、図2に示すように
アクチュエータコイルユニット1の2つの取り付け部分
28を装着して固定することができるようになってい
る。
【0029】次に、可動組立体20のアクチュエータコ
イルユニット1を、図2と図4および図5により説明す
る。上記アクチュエータコイルユニット1は、図2と図
4および図5に示すように、たとえばガラスエポキシ材
より作られた基板30と、この基板30に一体的に配置
された4つのフォーカスコイル8、9、10、11と、
1つのトラッキングコイル12と、そして供電端子14
を有している。これらの4つのフォーカスコイル8、
9、10、11と、1つのトラッキングコイル12と、
そして供電端子14は、基板30の面32においてたと
えば銅箔により形成されている。
【0030】この基板30の一方の面32には、図4と
図5に特に示すように、4つのフォーカスコイル8、
9、10、11と、1つのトラッキングコイル12が配
置されていて、4つのフォーカスコイル8、9、10、
11と、1つのトラッキングコイル12は好ましくはい
わゆるメッキ法により形成もしくは製造されるプリント
コイルによって重ねるようにして構成されている。この
メッキ法とは、メッキによって導体パターンを形成する
方法である。
【0031】図1に示すように、このアクチュエータコ
イルユニット1は、マグネット6とヨーク5の間におい
てそれぞれ間隔をおいて、しかもマグネット6とヨーク
に対して対向して配置されている。図4と図5において
は、理解をし易くするために、アクチュエータコイルユ
ニット1に対応する位置に、2点鎖線により上記マグネ
ット6が示されている。このマグネット6は、図4と図
5において、アクチュエータコイルユニット1の基板3
0よりも紙面手前に位置している。
【0032】そして、さらに理解し易くするために、図
4においては、基板30に4つのフォーカスコイル8、
9、10、11のみを図示し、図5においては、基板3
0に1つのトラッキングコイル12のみを図示してい
る。しかし、これらの4つのフォーカスコイル8、9、
10、11と1つのトラッキングコイル12は、実際に
は積層されて形成されている。
【0033】まず、4つのフォーカスコイル8、9、1
0、11について、図4により説明する。これらの4つ
のフォーカスコイル8、9、10、11の内の2つのフ
ォーカスコイル8、9が、上記マグネット6の第1の磁
極(N極)40にて作用するように配置されている。詳
細には、フォーカスコイル8、9の長手側の辺8a,9
aと、短手部分8b,9bの好ましくは約半分が、第1
の磁極(N極)40に対面して配置されている。しか
し、必ずしも短手部分8b,9bの約半分が、第1の磁
極(N極)40に対面して配置されている必要はなく、
フォーカス方向の必要ストロークに応じてその対面する
短手部分8b,9bの領域を選定することができる。
【0034】また、残りの2つのフォーカスコイル1
0、11も上記マグネット6の第2の磁極(S極)42
にて作用するように配置されている。詳細には、フォー
カスコイル10、11の長手側の辺10a,11aと、
短手部分10b,11bの好ましくは約半分が、第2の
磁極(S極)42に対面して配置されている。しかし、
必ずしも短手部分10b,11bの約半分が、第2の磁
極(S極)42に対面して配置されている必要はなく、
フォーカス方向の必要ストロークに応じてその対面する
短手部分10b,11bの領域を選定することができ
る。この様に、2つのフォーカスコイル8、9は、同じ
磁極40にて作用するように配置され、しかも残りの2
つのフォーカスコイル10、11も同じ磁極42にて作
用するように配置され、2つの異なる磁極40、42毎
にフォーカスコイルが設けられている。
【0035】また、2つのフォーカスコイル8、10は
対称形状となっているとともに、残りの2つのフォーカ
スコイル9、11も対称形状となっている。2つのフォ
ーカスコイル8、10の大きさは、残りの2つのフォー
カスコイル9、11よりも大きい。
【0036】図4において、これらの4つのフォーカス
コイル8、9、10、11に対して一方方向(矢印Rで
示す)および他方向(矢印Rで示す方向と反対方向)に
電流を流すことにより、図2のフォーカス方向FCに、
可動組立体20とともに対物レンズ3をフォーカス駆動
することができるようになっている。
【0037】次に、トラッキングコイル12について、
図5により説明する。1つのトラッキングコイル12
は、図5に示すように、マグネット6の異なる第1の磁
極40と第2の磁極42に股がるようにして配置されて
いる。このトラッキングコイル12は、基板30の中央
部に配置されている。図5で明らかなように、トラッキ
ングコイル12の4辺の内の2辺の部分12a,12b
がマグネット6と対面している。トラッキングコイル1
2に対して一方方向(矢印W方向)および他方向(矢印
W方向と反対方向)に電流を流すことにより、図5のト
ラッキング方向TRに、図1の可動組立体20とともに
対物レンズ3をトラッキング駆動することができるよう
になっている。
【0038】次に、図1と図2に示した可動組立体20
を支持している固定部60について、図6と図7および
図1により説明する。図6は、固定部60の2軸ベース
4を示していて、図7は固定部60の組立体62を示し
ている。
【0039】図1と図6に示す固定部60は、上記2軸
ベース4と組立体62を有している。2軸ベース4は、
図6に示すように、基部64と、この基部64から平行
に延びた2つの延長支持部66、68を有している。
【0040】図1に示すように、これらの延長支持部6
6、68と基部64は、可動組立体20を所定の間隔を
開けて取り囲んでいる。図6に示すように、延長支持部
66、68には、それぞれ取り付け溝70、70aが形
成されている。また、基部64にも取り付け溝72,7
2aが形成されている。
【0041】図1に示すように、対応する取り付け溝7
0と72の組と、別の対応する取り付け溝70aと72
aの組には、それぞれ上記支持部材13の一端と他端が
通過している。そして、各支持部材13の一端は、延長
支持部66、68の先端にゴム等の制振材80を介して
支持部材13が微小移動可能な様に固定されている。ま
た、各支持部材13の一端は、基部64の側面に給電基
板81を介して固定されている。すなわち、固定部60
の2軸ベース4には、合計4本の支持部材13が張って
ある。この支持部材13は、アクチュエータコイルユニ
ット1への供電用としても使用されている。
【0042】これらの支持部材13は、線材もしくはワ
イヤーである。図1に示すように、これらの支持部材1
3の途中には、それぞれ上記可動組立体20のアクチュ
エータコイルユニット1の上部29と下部29aがそれ
ぞれ固定されている。これにより、可動組立体20は、
支持部材13、13により、固定部60に対して吊られ
て支持されている。
【0043】また、図7に示すように、組立体62は、
ヨーク5と、マグネット6と、そのマグネット6を固定
しているマグネットヨーク7と、そして取り付け部材5
0により構成されている。このヨーク5とマグネットヨ
ーク7は取り付け部材50に固定されていて、このマグ
ネットヨーク7に組み込まれたマグネット6は、ヨーク
5とともに、1つの磁気回路を構成している。
【0044】そして、このマグネット6の異なる第1の
磁極40と第2の磁極42を有する磁気回路内に、図1
に示すように、アクチュエータコイルユニット1ととも
にマグネット6が配置されている。この取り付け部材5
0は、たとえば図6の2軸ベース4の2つの延長支持部
66、68、もしくはこの2軸ベース4と一体になって
いる部材(図示せず)に対して固定されている。
【0045】これにより、図1に示すように、アクチュ
エータコイルユニット1は、ヨーク5とマグネット6の
間に、互いに間隔をおいて配置されている。しかもアク
チュエータコイルユニット1は可動組立体20に組み込
まれており、マグネット6は固定部60の2軸ベース4
側に取り付けられていて、アクチュエータコイルユニッ
ト1はマグネット6に対して動くことができる。
【0046】また、4つのフォーカスコイル8、9、1
0、11と、1つのトラッキングコイル12は、図2に
示す給電用端子ともいう供電端子14に接続されてい
る。これらの供電端子14は、アクチュエータコイルユ
ニット1の外形部分に設けられている。そして、これら
の供電端子14を介して、各フォーカスコイル8、9、
10、11と、1つのトラッキングコイル12に対し
て、フォーカスコイルとトラッキングコイルとは別々に
独立して電流を供給することができるようになってい
る。
【0047】次に、この様な構成となっている上記アク
チュエータの実施例における作用を説明する。まず、図
1と図4を参照して、対物レンズ3のフォーカス操作に
ついて説明する。図4の4つのフォーカスコイル8、
9、10、11に対して、矢印R方向に電流を流すと、
フレミングの左手の法則により、フォーカスコイル8、
9、10、11の計4辺の部分8a,9a,10a,1
1aによって、フォーカス方向FCの図4における上方
向に力が発生する。これにより、可動組立体20の対物
レンズ3は、固定部60の支持部材13と制振材80の
力に抗して図1の手前方向に移動もしくは駆動される。
【0048】また、図4の4つのフォーカスコイル8、
9、10、11に、矢印R方向と反対方向に電流を流す
と、フレミングの左手の法則により、フォーカスコイル
8、9、10、11の計4辺の部分8a,9a,10
a,11aによって、フォーカス方向FCの図4におけ
る下方向に力が発生する。これにより、可動組立体20
は、固定部60の支持部材13と制振材80の力に抗し
て図1の向こう側方向に対物レンズ3が移動もしくは駆
動される。
【0049】次に、図1と図5を参照して、対物レンズ
3のトラッキング操作について説明する。図5の1つの
トラッキングコイル12に対して、矢印W方向に電流を
流すと、フレミングの左手の法則により、トラッキング
コイル12の対向する2辺の部分12a,12bによっ
て、トラッキング方向TRの図5における右方向に力が
発生する。これにより、可動組立体20の対物レンズ3
は、支持部材13と制振材80の力に抗して図1におい
て上方向に移動もしくは駆動される。
【0050】また、1つのトラッキングコイル12に対
して、矢印W方向と反対方向に電流を流すと、フレミン
グの左手の法則により、トラッキングコイル12の対向
する2辺の部分12a,12bによって、トラッキング
方向TRの図5における左方向に力が発生する。これに
より、可動組立体20の対物レンズ3は、支持部材13
と制振材80の力に抗して図1において下方向に移動も
しくは駆動される。
【0051】このように、4つのフォーカスコイル8、
9、10、11と、1つのトラッキングコイル12に電
流を流すことにより、フォーカスコイルとトラッキング
コイルはともに大きい有効導体効率でもって、対物レン
ズ3のフォーカス方向FCへのフォーカス動作と、対物
レンズ3のトラッキング方向TRへのトラッキング動作
を行うことができる。
【0052】上述した実施例において、繰り返して説明
すれば、図1で示したように、いわゆるワイヤーのよう
な上下で計4本の支持部材13により、可動組立体20
を固定部60側の2軸ベース4に対して支持している方
式のものでは、1つのマグネット6を2分割着磁して異
なるN極とS極を配置するか、もしくは単極のN極とS
極を隣接して組み合わせて配置し、図5に示すように、
これらの2つの異なる磁極に股がるようにトラッキング
コイル12を配置している。
【0053】これにより、上記実施例ではトラッキング
コイル12の4辺の内の2辺の部分12a,12bを有
効導体として利用することができる。そこで、たとえば
従来の単極マグネットを2個とトラッキングコイルを4
個用いるものに比べて、本実施例ではトラッキングコイ
ル12の導体利用効率を、たとえば60パーセント向上
することができる。このために、アクチュエータの小型
化と軽量化が達成できる。
【0054】また、上述した実施例においては、図4で
示したように、マグネット6の異なる磁極毎に、フォー
カスコイル8、9、そしてフォーカスコイル10、11
をそれぞれ配置している。これにより、たとえば図12
の従来の単一磁気回路方式の場合に比べて、フォーカス
コイルの導体利用効率を、たとえば10パーセント向上
することができる。このために、アクチュエータの小型
化と軽量化が達成できる。
【0055】また、フォーカスコイル8、9、10、1
1と、トラッキングコイル12を、基板30に対して、
好ましくはメッキ法で製造されたプリントコイルによっ
て一体化して構成することにより、小型軽量化が実現で
き、しかも基板30に対してこれらのトラッキングコイ
ルとフォーカスコイルを一体化して構成することによ
り、組み立て生産性の向上が図れる。
【0056】さらに、上記実施例では、磁気回路を構成
するマグネットは1つですみ、低価格化と小型化はもち
ろんのこと、組み立て工数の削減にも貢献する。さら
に、図2に示すように、アクチュエータコイルともいう
アクチュエータコイルユニット1を、たとえば対物レン
ズ3を組み込んだ可動組立体20のボビン2に設けた挿
入部15に挿入して固定するようにしたので、さらに組
み立て生産性が向上し、しかも可動組立体20はコイル
ホルダーとして機能する。
【0057】ところで、本発明は、上記実施例に限定さ
れない。たとえば、フォーカスコイルとトラッキングコ
イルの層数を積み重ねることにより、コイル数を増加さ
せることは容易である。
【0058】また、上記図示した実施例のアクチュエー
タは、マグネット6が固定部60の2軸ベース4に固定
され、しかも4つのフォーカスコイル8、9、10、1
1と1つのトラッキングコイル12が可動組立体に組み
込まれて固定部60に対して動くことができるようにな
っている、いわゆるムービングコイル型のアクチュエー
タである。
【0059】この他に、本発明では、図1の実施例とは
逆に、マグネットを可動組立体20側に設定して、フォ
ーカスコイルとトラッキングコイルを一体的に設定した
コイルユニットを固定側の2軸ベースに設けて、可動組
立体20とともにマグネットを動かす形式の、いわゆる
ムービングマグネット型のアクチュエータを採用するこ
ともできる。
【0060】また、図示した実施例では、複数本のワイ
ヤー状の支持部材を用いて可動組立体20を固定部60
側の2軸ベース4に対して支持している方式を示してい
るが、本発明はこの支持方式に限定されない。たとえ
ば、板バネによる支持方式のもの、軸摺動式のもの、あ
るいはヒンジによる支持方式のもの等のアクチュエータ
にも適用することができる。
【0061】さらに、図8と図9は、他の実施例を示し
ている。図8と図9は、アクチュエータコイルともいう
アクチュエータコイルユニット201を示していて、図
4と図5に示す上述の実施例におけるアクチュエータコ
イルユニット1と共通する部分については同じ符号を記
して、その説明を省略する。
【0062】図8は、アクチュエータコイルユニット2
01の基板30に形成されたプリントコイルパターンP
N1を示し、図9は、基板30に形成されたプリントコ
イルパターンPN2を示していて、いずれもたとえばメ
ッキ法により形成されている。
【0063】まず、図8に示す実施例を説明する。基板
30の面32に対して、プリントコイルパターンPN1
を形成している。このプリントコイルパターンPN1
は、1つのトラッキングコイル212と、2つのフォー
カスコイル210、211を一体化して形成されてい
る。1つのトラッキングコイル212は、マグネット6
の異なる磁極の内の第1の磁極(N極)40と対面して
いる。また、2つのフォーカスコイル210、211
は、第2の磁極(S極)42と対面している。つまり、
第1の磁極(N極)40はトラッキング駆動用のコイル
であり、第2の磁極(S極)42はフォーカス駆動用の
コイルである。
【0064】このプリントコイルパターンPN1を積層
することにより一体化したアクチュエータコイルユニッ
トを形成することができる。図8の場合には、異なる磁
極毎にフォーカスコイルを配置することにはならない。
【0065】次に、図9に示す実施例を説明する。基板
30の面32に対して、プリントコイルパターンPN2
を形成している。このプリントコイルパターンPN2
は、1つのトラッキングコイル312と、2つのフォー
カスコイル310、311を一体化して形成されてい
る。1つのトラッキングコイル312は、マグネット6
の異なる磁極の内の第2の磁極(S極)42と対面して
いる。また、2つのフォーカスコイル310、311
は、第1の磁極(N極)40と対面している。
【0066】このように、図9のプリントコイルパター
ンPN2は、図8のプリントコイルパターンPN1とは
反対になるように形成されている。これらのプリントコ
イルパターンPN1とPN2を積層して一体化コイルを
基板30に形成することが可能である。この積層する場
合には、異なる2つの磁極であるマグネット6に第1の
磁極40と第2の磁極42に股がってトラッキングコイ
ルを設けることにはならない。しかし、フォーカスコイ
ル310、311の組と、フォーカスコイル210、2
11の組は、異なる磁極である第1の磁極40と第2の
磁極42毎に設けることになる。また、トラッキングコ
イル212、312も、第1の磁極40と第2の磁極4
2毎に設けることになる。
【0067】また、前述の図4のフォーカスコイル8、
9、10、11と、図5のトラッキングコイル12と、
上記プリントコイルパターンPN1,PN2との組み合わ
せによって、アクチュエータコイルユニットを構成する
ことも可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、トラッキングコイルを異なる磁極に股がるよう
に配置することにより、このトラッキングコイルの2辺
を磁界に関連してトラッキング駆動に関与する有効導体
として利用することができ、対物レンズの支持部材のト
ラッキング動作をするための導体利用効率を向上するこ
とができ、アクチュエータの小型化と軽量化が達成でき
る。また、請求項1の発明によれば、フォーカスコイル
を異なる磁極毎に配置することにより、磁界に関連して
フォーカス駆動に関与するためのフォーカスコイルの有
効導体部分を増やして、フォーカスコイルの有効利用効
率を向上することができ、アクチュエータの小型化と軽
量化が達成できる。また、請求項2の発明によれば、ト
ラッキングコイルとフォーカスコイルを有する基板が、
対物レンズの支持部材側に設けられているので、いわゆ
るムービングコイル型のアクチュエータを提供すること
ができる。また、請求項3の発明によれば、マグネット
が、対物レンズの支持部材側に設けられているので、い
わゆるムービングマグネット型のアクチュエータを提供
することができる。さらに、請求項4の発明によれば、
トラッキングコイルとフォーカスコイルをメッキ法で製
造することにより一体化することができ、小型軽量化の
実現とコイルを一体化した基板による組み立て生産性の
向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ピックアップのアクチュエータの
好ましい実施例を示す平面図。
【図2】図1のアクチュエータの可動組立体を示す分解
斜視図。
【図3】図1のアクチュエータのマグネットを示す正面
図。
【図4】図1のアクチュエータのアクチュエータコイル
ユニットを示し、特にフォーカスコイルとマグネットの
位置関係を示す図。
【図5】図1のアクチュエータのアクチュエータコイル
ユニットを示し、特にトラッキングコイルとマグネット
の位置関係を示す図。
【図6】図1のアクチュエータの固定部の2軸ベース示
す斜視図。
【図7】図1のアクチュエータの固定部の組立体を示す
斜視図。
【図8】他のアクチュエータコイルユニットの例を示
し、フォーカスコイルとトラッキングコイルと、マグネ
ットの位置関係を示す図。
【図9】他のアクチュエータコイルユニットの例を示
し、フォーカスコイルとトラッキングコイルと、マグネ
ットの位置関係を示す図。
【図10】従来の単一磁気回路方式の対物レンズアクチ
ュエータを示す斜視図。
【図11】従来の分離磁気回路方式の対物レンズアクチ
ュエータを示す斜視図。
【図12】従来の別の単一磁気回路方式の対物レンズア
クチュエータを示す平面図。
【符号の説明】
1 アクチュエータコイルユニット(アクチュエ
ータコイル) 2 ボビン(対物レンズの支持部材) 3 対物レンズ 4 2軸ベース(固定部) 5 ヨーク 6 マグネット 7 マグネットヨーク 8 フォーカスコイル 9 フォーカスコイル 10 フォーカスコイル 11 フォーカスコイル 12 トラッキングコイル 13 支持部材 20 可動組立体 15 挿入部 30 基板 60 固定部 62 組立体 TR トラッキング方向 FC フォーカス方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体の信号を再生したりあるいは
    記録再生するのに用いるために、支持部材に設けられた
    対物レンズを、フォーカス方向とトラッキング方向に移
    動する光学ピックアップのアクチュエータにおいて、 異なる磁極を備えるマグネットと、 上記マグネットに対向する基板であって、上記異なる磁
    極に股がるように配置されたトラッキングコイルと、上
    記異なる磁極毎に配置されたフォーカスコイルと、を有
    する基板と、を備え、 上記マグネットと上記基板のいずれか一方が、上記対物
    レンズの上記支持部材に設けられていることを特徴とす
    る、光学ピックアップのアクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記基板が、前記対物レンズの前記支持部
    材に設けられている、請求項1に記載の光学ピックアッ
    プのアクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記マグネットが、前記対物レンズの前記
    支持部材に設けられている、請求項1に記載の光学ピッ
    クアップのアクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記トラッキングコイルとフォーカスコイ
    ルは、メッキ法により一体に構成した、請求項1ないし
    請求項3のいずれか1つに記載の光学ピックアップのア
    クチュエータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203136B2 (en) 2002-02-26 2007-04-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup actuator capable of performing focusing, tracking and tilting operations
EP1931185A1 (en) * 2006-12-07 2008-06-11 Harman Becker Automotive Systems GmbH Printed circuit board for an optical pickup with interleaved tilt and focus windings printed thereon

Cited By (3)

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