JPH0624119U - 軒下用日除け - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、軒先部材と雨樋部材を一体化する
ことで、部品価格の低減と、作業工程の短縮による工賃
の低減、工期の短縮化を図ることを目的とする。 【構成】 壁面に固定される軒部材１に、これと直角方
向に取り付けられている桁部材２に、軒先部材３を取り
付け、これらで形成される空間にアクリル板４を張った
軒下用日除けに前記の軒先部分６ａと雨樋部分６ｂと
を、アルミニュームの引き抜き材により一体成型した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、店舗等の玄関、窓の軒下に取り付け、日差しを除けるための軒下用 日除けに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の軒下用日除けとしては、実公昭６３−９７１４号公報に記載さ れた軒下用日除けが知られており、この軒下用日除けにおいては、軒下に固定さ れた軒部材の前面両側および中間の所要間隔位置に、軒部材に対して直角方向に 桁部材が固定され、該桁部材の先端は軒先部材に連結されて、軒部材、桁部材、 軒先部材は固定され、これによって形成される４角形の空間にはアクリル板が張 られているものである。

【０００３】 そして、この軒下用日除けにおいては、図３に示すように軒先部材３の前面側 には断面コ時状の雨樋部材５がネジ止めされており、アクリル板４上に降った雨 水は、アクリル板４上を流下して雨樋部材５内に流入し、この中を流れて雨樋部 材５の終端から、この軒下用日除け全体を支える支柱を兼ねる縦雨樋から排出さ れるようになっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような従来の軒下用日除けにおいては、雨樋部材５と軒先部材３とが別体 に形成されているので２部品となり、その成型を別々に行わねばならないので２ 部品の合計額が部品価格となって高価となるばかりでなく、工場での孔開け作業 、現場でのネジ止め作業が必要となり、工数が増えて工賃が増大すると共に、工 期が長くなる問題点があった。

【０００５】 本考案は、従来の軒下用日除けにおける前述の問題点を解決するためのもので 、軒先部材と雨樋部材を一体化することで、部品単価の低減と、作業行程の省略 化による工賃の低減、工期の短縮化を図ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、前述の目的を達成するための軒下用日除けの手段に関し、その手段 は、壁面に固定される軒部材に、これに略直角方向に桁部材を取り付け、該桁部 材の先端に軒先部材が取り付けられ、これらの軒部材、桁部材、軒先部材で形成 される空間にアクリル板を張った軒下用日除けにおいて、前記軒先部材に雨樋を アルミニューム引き抜き材により、一体成型したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案の軒下用日除けにおいては、軒先部材と雨樋部材がアルミニューム引き 抜き材で一体成型されているので、軒先部材と雨樋部材を取り付けるネジ孔を、 工場で穿設し、現場でネジ止めする必要がなくなり、その作業が不要になると共 に、２部品の一体成型による部品単価の引下げが可能になるものである。

【０００８】

【実施例】

次に、本考案の実施例を、図１について説明する。 この実施例においては、軒下に固定される軒部材１の前面両側および中間の所 要位置に、軒部材１に対して直角方向に桁部材２が固定される。

【０００９】 この桁部材２の先端には、軒部材３と雨樋部材５をアルミニュームの引き抜き 材で軒先部分６ａ、雨樋部分６ｂとして一体成型した軒先雨樋部材６が固定され 、この軒先雨樋部材６、桁部材２、軒部材１で形成された４角形の空間には、ア クリル板４が張られる。

【００１０】 この雨樋部分６ｂ内には、その終端を蓋する雨樋蓋をネジ止めするネジが螺合 するためのＵ時状の溝６ｃが形成されており、又この終端部分には、これに流入 した雨水を排出するための排出孔が、下面側に穿設されるものである。

【００１１】 更に、前記の軒先部分６ａには、その下面側の切り口の上側が拡大されている カーテンレール溝６ｄを形成し、これに下端がカーテン掛けとなっているカーテ ン掛け金具７がスライド可能に収容されていて、これにカーテンを吊り下げるこ とができるようになっている。

【００１２】 従って、これにカーテンを吊り下げて、軒下用日除けの下部に設けられている 窓等をカーテンで覆うことができ、窓等の目隠しとしての役目をさせることがで き、軒先部分６ａにカーテンレールを取り付ける手間を省略できる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は叙上のように、軒先部材と雨樋部材とをアルミニューム引き抜き材で 一体に形成したので、軒先部材と雨樋部材を別個の部品として製造する場合のよ うな成型の型が２個必要ではなく、１つの成型の型で足り、型代が減少できると 共に、一回の成型工程で足り、２部品として成型する場合に比して、部品価格を 減少できる。

【００１４】 そして、軒先部材と雨樋部材にネジ止めするネジ孔を穿設し、これらをネジ止 めする手間、およびネジが不要になるので、その工賃を低減できると共に、工期 を短縮できる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜面図である。

【図２】同上の要部の断面図である。

【図３】従来の軒下用日除けの図２に対応する部分の断
面図である。

【符号の説明】

１ 軒部材 ２ 桁部材 ３ 軒先部材 ４ アクリル板 ６ 軒先雨樋部材 ６ａ 軒先部分 ６ｂ 雨樋部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に固定される軒部材に、これに略直
   角方向に桁部材を取り付け、該桁部材の先端に軒先部材
   が取り付けられ、これらの軒部材、桁部材、軒先部材で
   形成される空間にアクリル板を張った軒下用日除けにお
   いて、前記軒先部材に雨樋をアルミニューム引き抜き材
   により、一体成型したことを特徴とする軒下用日除け。