JPH06238252A - 廃棄物埋め立て処分方法及び廃棄物埋め立て処分場 - Google Patents

廃棄物埋め立て処分方法及び廃棄物埋め立て処分場

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JPH06238252A
JPH06238252A JP5030214A JP3021493A JPH06238252A JP H06238252 A JPH06238252 A JP H06238252A JP 5030214 A JP5030214 A JP 5030214A JP 3021493 A JP3021493 A JP 3021493A JP H06238252 A JPH06238252 A JP H06238252A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】埋め立て用地を被包する被包部材に破損が生じ
ても、廃棄物から浸出する汚水が、埋め立て用地の外部
に漏れ出すことを防止する廃棄物埋め立て処分方法及び
廃棄物埋め立て処分場を提供する。 【構成】埋め立て用地の側面26及び底面27を、遮水
層2、透水層3及び遮水層4からなる三層構造を有する
被包部材1により被包し、当該透水層3に浸透させた清
水7の水圧を廃棄物5から浸出する汚水の水圧より高く
保持して廃棄物5を埋め立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物埋め立て処分方
法及びこの方法の実施に直接使用する廃棄物埋め立て処
分場に係り、特に、家庭から出る一般廃棄物を埋め立て
処分する管理型最終処分場、並びに有害廃棄物を埋め立
て処分する遮断型最終処分場における埋め立て処分方法
及びその処分場に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、廃棄物の最終処分場は、大別
すると、建設廃棄物等の比較的環境汚染の少ない廃棄物
を埋め立てて処分する安定型最終処分場、環境に有害な
物質を埋め立てて処分する遮断型最終処分場、家庭から
出る厨芥等の一般廃棄物を埋め立てて処分する管理型最
終処分場がある。
【0003】前記管理型最終処分場は、一般に、遮水シ
ート等の遮水材を、埋め立て用地の側面及び底面に敷設
して当該埋め立て用地と廃棄物との間に遮水層を設け、
当該廃棄物から浸出する汚水が埋め立て用地の外部に漏
水することを防止した構造を有している。しかしなが
ら、前記遮水材に、前記廃棄物を埋め立てる際にかかる
当該廃棄物の自重に耐え得る強度を付与することは困難
であり、当該遮水材は、廃棄物の埋め立てを行う際に簡
単に破れてしまい、前記汚水が外部に漏れ出し地下水を
汚染するという問題が生じている。
【0004】そこで、前記遮水材の強度を向上させるた
めに、当該遮水材を二重に敷設して埋め立て用地の側面
及び底面を被包する方法が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記遮
水材を二重に敷設して埋め立て用地の側面及び底面を被
包する方法は、前記遮水材自身の強度が向上したわけで
はないため、内側(廃棄物と接触する側)に敷設した遮
水材が破損した場合は、前記廃棄物から浸出した汚水が
外側に敷設した遮水材との間に入り込み、この状態で当
該外側に敷設した遮水材が破れると、そこから前記汚水
が外部に漏れ、地下水を汚染するという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決すること
を課題とするものであり、前記埋め立て用地の側面及び
底面を被包した透水材に破損が生じても、廃棄物から浸
出する汚水が、埋め立て用地の外部に漏れ出すことを防
止することが可能な廃棄物埋め立て処分方法及び廃棄物
埋め立て処分場を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、埋め立て用地に廃棄物を埋め立てて該廃
棄物を処分する方法において、前記埋め立て用地の側面
及び底面に、遮水層、透水層及び遮水層からなる三層構
造を有する被包部材を敷設して、これにより前記埋め立
て用地を被包し、当該透水層に浸透させた清水の水圧を
前記廃棄物から浸出する汚水の水圧より高く保持して廃
棄物を埋め立てることを特徴とする廃棄物埋め立て処分
方法を提供するものである。
【0008】そしてまた、埋め立て用地に廃棄物を埋め
立てて該廃棄物を処分する処分場において、埋め立て用
地の側面及び底面を被包した遮水層、透水層及び遮水層
からなる三層構造を有する被包部材と、前記透水層に浸
透した清水の水圧を前記廃棄物から浸出する汚水の水圧
より高く保持する水圧調整装置と、を備えたことを特徴
とする廃棄物埋め立て処分場を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明に係る廃棄物埋め立て処分方法は、前記
透水層に浸透した清水の水圧を前記廃棄物から浸出する
汚水の水圧より高く保持して廃棄物を埋め立てるため、
埋め立て用地を被包した三層構造を有する被包部材の内
側(廃棄物と接触する側)に配置された遮水層に破損が
生じ、ここから前記汚水が遮水層に入り込もうとして
も、当該遮水層に浸透している清水の水圧により汚水の
浸入が阻止され、清水に汚水が混入することがない。従
って、汚水が埋め立て用地の外部に漏れ出すことを防止
することができる。
【0010】また、本発明に係る廃棄物埋め立て処分場
は、前記三層構造を有する被包部材と、前記水圧調整装
置を備えた構造を有しているため、前記透水層に浸透し
た清水の水圧を前記廃棄物から浸出する汚水の水圧より
高く保持することができる。従って、前記被包部材に被
包された埋め立て用地に廃棄物が廃棄された状態の時
に、当該廃棄物と接触する遮水層に破損が生じ、ここか
ら汚水が前記遮水層に入り込もうとしても、当該遮水層
に浸透している清水の水圧により当該汚水の浸入が阻止
され、清水に汚水が混入することがない。このため、汚
水が埋め立て用地の外部に漏れ出すことを防止すること
ができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る一実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施例に係る廃
棄物埋め立て処分場を示す断面図である。図1に示す廃
棄物埋め立て処分場は、廃棄物5を埋め立てる埋め立て
用地30が形成(凹設)されており、埋め立て用地の側
面26及び埋め立て用地の底面27は、遮水層2、後に
説明する清水7が浸透した透水層3及び遮水層4からな
る三層構造を有する被包部材1が敷設され、この被包部
材1により被包されている。尚、本実施例では、前記透
水層3は、埋め立てた廃棄物5の自重に耐え、透水層2
及び4を傷つけることがない物質として、直径3cm程
度の球形をした再生プラスチックを使用した。
【0012】前記埋め立て用地30の外部には、前記透
水層3に清水7を供給して浸透させると共に、当該浸透
層3内に浸透した清水7の水圧を、廃棄物5から浸出す
る汚水の水圧より高く保持する水圧調整装置6が、清水
供給管11を介して連設されている。この水圧調整装置
6は、清水7を収容することが可能な清水収容部29を
有しており、ここに収容された清水7は、前記清水供給
管11を介して前記透水層3に供給されて浸透層3に浸
透させるように設計されている。
【0013】前記水圧調整装置6は、前記清水収容部2
9内の水位を廃棄物5から浸出する汚水の水位より高く
することで、浸透層3に浸透した清水7の水圧を汚水の
水圧より高く保持している。そして、この清水収容部2
9には、該清水収容部29に収容されている清水7の水
位を測定する水位計20が設置されている。この水位計
20は、前記清水7の水位を所定の範囲内に設定する制
御装置18に接続されており、常にその水面位置がモニ
タされている。
【0014】また、前記水圧調整装置6には、後に説明
する循環装置9から循環された清水7を、前記制御装置
18の指示に基づいて前記清水収容部29に供給した
り、清水収容部29に収容されている清水7を排出した
りする清水流導管19が接続されている。そして、この
清水流導管19には、ここを流れる清水7の方向を前記
制御装置18の指示に従って変更する切り替えバルブ2
5が設けられている。即ち、前記清水収容部29内に収
容された清水7の水位が所定位置より低くなった場合
(透水層3に浸透している清水7の水圧が汚水の水圧よ
り低くなった場合)には、前記制御装置18からの指示
により前記清水7を循環装置9から清水収容部29に供
給する方向に前記切換バルブ25を切り換えて、当該清
水7を清水収容部29に適量の供給し、当該清水収容部
29内に収容された清水7の水位が所定位置より高くな
った場合には、前記清水7を清水収容部29から外部へ
排出する方向に前記切換バルブ25を切り換えて、適量
の清水7を清水収容部29から外部へ排出する。
【0015】そしてまた、前記水圧調整装置6には、図
示しない清水貯槽から清水収容部29に清水7を供給す
る清水供給管17が接続されている。この清水供給管1
7には、清水7の供給状態を前記制御装置18の指示に
従って調整するバルブ16が設けられており、前記清水
収容部29内に収容された清水7の水位が所定位置より
低くなった場合には、前記バルブ16を開けて当該清水
収容部29に清水7を供給し、清水7を供給する必要が
ない場合には、前記バルブ16を閉じておくように設計
されている。
【0016】前記埋め立て用地30の他方の外部には、
前記透水層3に浸透した清水7を循環させる循環装置9
が、清水排出管12を介して連設されている。この循環
装置9は、清水排出管12を介して前記浸透層3から排
出された清水7を収容することが可能な構造を有してい
る。この清水7を収容する清水収容部31には、清水7
を循環するための循環ポンプ10、清水7の水位を測定
する水位計23が設置されている。この循環ポンプ10
及び水位計23には、前記制御装置18が接続されてお
り、水位計23から制御装置18に送信されたデータに
基づいて循環ポンプ10の作動状況を決定するように設
計されている。
【0017】また、前記循環装置9には、清水収容部3
1に収容した清水7の水質を検査する水質検査装置24
が、清水汲み上げ管32を介して接続されている。即
ち、前記循環装置9は、前記透水層3に浸透している清
水7の汚染状態を調査する目的で設置されたものであ
り、清水収容部31に収容された清水7の水質を検査す
ることでこの目的を達成している。この水質検査装置2
4には、水質検査が終了した清水7を状況に応じて目的
まで供給する清水流導管19が接続されている。さら
に、前記水質検査装置24には、前記制御装置18が接
続されており、清水7の水質に異常があれば、その旨を
警告すると共に、循環装置9から水圧調整装置6への清
水7の供給を停止する。
【0018】前記被包部材1により側面及び底面が被包
された埋め立て用地30内には、埋め立てた廃棄物5か
ら発生するガスを抜くガス抜き管8が設置されている。
このガス抜き管8内には、廃棄物5から発生するガスの
他、廃棄物5から浸出する汚水も自由に浸入することが
可能なように、複数の開口部28が設けられている。さ
らに、前記ガス抜き管8には、内部に浸入した汚水の水
位を調査する水位計22が設置されている。即ち、前記
廃棄物5から浸出した汚水の水位14は、前記ガス抜き
管8内に浸入した汚水の水位を測定することで簡単に検
知することができるようになっている。この水位計22
には、前記制御装置18が接続されており、汚水の水位
を常にモニタしている。
【0019】また、前記埋め立て用地30内には、廃棄
物5から浸出した汚水を集水する汚水集水管13が設置
されており、廃棄物5から浸出した汚水は、その自重に
より徐々に集水され、最終的に当該埋め立て用地30内
は、水分を殆ど含まない廃棄物5のみになるように設計
されている。さらに、前記埋め立て用地30内の上部に
は、埋め立てた廃棄物5の埋め立て面の高さを測定する
埋め立て面位測定計21が設置されており、この埋め立
て面位測定計21は、前記制御装置18に接続されてい
る。本実施例では、廃棄物5の埋め立て面高さの測定
は、超音波を利用したセンサを使用して埋め立て面まで
の距離を測定し、このデータを前記制御装置18に送信
し、埋め立て面の高さを常にモニタしている。この埋め
立て面位測定計21は、埋め立て用地30内の上部に数
カ所設置されており、廃棄物5全体の埋め立て状況を把
握している。
【0020】このように、前記透水層3に浸透した清水
7の水圧と、汚水の水圧は、前記制御装置18により常
に目的の値となるようにコントロールされている。次
に、本実施例に係る廃棄物埋め立て処理方法について詳
細する。先ず、前記構造を有する廃棄物埋め立て処理場
の被包部材1を構成している透水層3に水圧調整装置6
から清水7を供給して適量の清水7を浸透させる。この
時、水圧調整装置6の清水収容部29内に収容されてい
る清水の水位を水位計20により測定し、このデータを
制御装置に送信する。
【0021】次に、埋め立て用地30に廃棄物5を埋め
立てる。この時、廃棄物5から浸出する汚水水位14を
水位計22により測定して制御装置18に送信しする。
これと同時に、前記廃棄物5の埋め立て面の高さを、埋
め立て面位測定計21により測定し、このデータを制御
装置に送信する。そして、これらのデータと前記水位計
20から送信されたデータに基づいて、水圧調整装置6
から透水層3への清水7の供給量を調整し、清水収容部
29に収容された清水7の水位が、汚水の水位より高く
なり、且つ、廃棄物埋め立て面15より低くなるように
調整する。この水位の調整は、清水収容部29内の水位
が汚水の水位より低くなった場合には、前記制御装置1
8からの指示により前記清水7を循環装置9から清水収
容部29に供給する方向に前記切換バルブ25を切り換
えて、当該清水7を清水収容部29に適量の供給する
か、清水供給管17から適量の清水7を供給する。
【0022】一方、清水収容部29内の水位が廃棄物埋
め立て面15より高くなった場合には、当該清水収容部
29内に収容された清水7の水位が所定位置より高くな
った場合には、前記清水7を清水収容部29から外部へ
排出する方向に前記切換バルブ25を切り換えて、適量
の清水7を清水収容部29から外部へ排出する。このよ
うにして、透水層3に浸透させた清水7の水圧を、汚水
の水圧より高く保持しながら廃棄物5の埋め立て処分を
行う。
【0023】なお、清水収容部29内の水位を廃棄物埋
め立て面15より低く設定した理由は、遮水層2が透水
層3に浸透させた清水7の水圧により内側に膨れること
を防止するためである。このように、透水層3に浸透さ
せた清水7の水圧を、汚水の水圧より高く保持しながら
廃棄物5の埋め立て処分を行うことで、例えば、遮水層
2が破損して、ここから前記汚水が透水層3に入り込も
うとしても、当該透水層3に浸透している清水7の水圧
により汚水の浸入が阻止され、当該清水7に汚水が混入
することがない。従って、汚水が埋め立て用地30の外
部に漏れ出すことを防止することができる。
【0024】前記作業と同時に、前記循環装置9の清水
収容部31内に、前記透水層3に浸透している清水7を
ゆっくり引き込み、当該清水収容部31内の水位を水位
計23によりモニタしながら循環ポンプ10を作動させ
て、清水収容部31内の清水7を水質検査装置24に汲
み上げる。この清水7は、ここで水質が検査され、汚染
がある場合は、制御装置18にその旨が送信され、『被
包部材破損の可能性有り』の警告を出して、廃棄物埋め
立て処理場の管理人に知らしめると共に、清水全体に汚
染が広がらないように、切り替えバルブ25を、清水7
を外部へ排出する方向に切り換える。このように、たと
え被包部材1に破損が生じても、透水層3に浸透してい
る清水7の水質検査及び処理を行うことで、清水全体に
汚染が広がることを防止でき、清水7の汚染を最小限に
抑えることができる。
【0025】一方、前記清水7に汚染がない場合であっ
て、水圧調整装置6への清水7の供給が必要な場合は、
当該清水7を前述した方法で水圧調整装置6へ供給す
る。また、被包部材1に破損がない場合は、清水7の循
環ループは、閉ループとなるため、清水7の水収支をモ
ニタすることにより、被包部材1の破損の有無を検知す
ることができる。
【0026】なお、本実施例では、図示してないが、電
気的に被包部材1の破損箇所を検出する装置を設置し、
被包部材1の修理を速やかに行うこともできる。また、
本実施例では、透水層3に浸透させた清水7を循環させ
る方法について説明したが、これに限らず、正常時には
清水の循環を行わず、清水の水収支をモニタし、被包部
材1の破損を検出した際に始めて、前記循環装置9を作
動させてもよい。
【0027】そして、本発明に使用する遮水層2及び4
は、一般的に使用されている遮水シート等を使用するこ
とができ、また、粘土やアスファルト等、あらゆる種類
の遮水材料を適用してもよい。また、本発明に使用する
透水層3は、一般的に使用されている透水材を使用する
ことができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る廃棄
物埋め立て処分方法は、前記透水層に浸透した清水の水
圧を前記廃棄物から浸出する汚水の水圧より高く保持し
て廃棄物を埋め立てるため、埋め立て用地を被包した三
層構造を有する被包部材の廃棄物と接触する側に配置さ
れた遮水層に破損が生じ、ここから前記汚水が遮水層に
入り込もうとしても、当該遮水層に浸透している清水の
水圧により汚水の浸入が阻止され、清水に汚水が混入す
ることがない。従って、汚水が埋め立て用地の外部に漏
れ出すことを防止することができる結果、地下水に汚水
が流れ込むことがなく、環境汚染のない良好な廃棄物の
埋め立て処分を行うことができる。
【0029】また、本発明に係る廃棄物埋め立て処分場
は、前記三層構造を有する被包部材と、前記水圧調整装
置を備えた構造を有しているため、前記透水層に浸透し
た清水の水圧を前記廃棄物から浸出する汚水の水圧より
高く保持することができる。従って、前記被包部材に被
包された埋め立て用地に廃棄物が廃棄された状態の時
に、当該廃棄物と接触する遮水層に破損が生じ、ここか
ら汚水が前記遮水層に入り込もうとしても、当該遮水層
に浸透している清水の水圧により当該汚水の浸入が阻止
され、清水に汚水が混入することがない。このため、汚
水が埋め立て用地の外部に漏れ出すことを防止すること
ができる結果、地下水に汚水が流れ込むことがなく、環
境汚染のない良好な廃棄物の埋め立て処分を行うことが
できる。
【0030】さらに、ここで説明した一連の操作を厳密
に実施することにより、有害廃棄物を埋め立て処分する
遮断型処分場への適用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る廃棄物埋め立て処分場を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 被包部材 2 遮水層 3 透水層 4 遮水層 5 廃棄物 6 水圧調整装置 7 清水 9 循環装置 18 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 晋雄 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋め立て用地に廃棄物を埋め立てて該廃
    棄物を処分する方法において、 前記埋め立て用地の側面及び底面に、遮水層、透水層及
    び遮水層からなる三層構造を有する被包部材を敷設し
    て、これにより前記埋め立て用地を被包し、当該透水層
    に浸透させた清水の水圧を前記廃棄物から浸出する汚水
    の水圧より高く保持して廃棄物を埋め立てることを特徴
    とする廃棄物埋め立て処分方法。
  2. 【請求項2】 埋め立て用地に廃棄物を埋め立てて該廃
    棄物を処分する処分場において、 埋め立て用地の側面及び底面を被包した遮水層、透水層
    及び遮水層からなる三層構造を有する被包部材と、前記
    透水層に浸透した清水の水圧を前記廃棄物から浸出する
    汚水の水圧より高く保持する水圧調整装置と、を備えた
    ことを特徴とする廃棄物埋め立て処分場。
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