JPH0623243B2 - ポリカーボネートの製造方法 - Google Patents

ポリカーボネートの製造方法

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JPH0623243B2
JPH0623243B2 JP63106806A JP10680688A JPH0623243B2 JP H0623243 B2 JPH0623243 B2 JP H0623243B2 JP 63106806 A JP63106806 A JP 63106806A JP 10680688 A JP10680688 A JP 10680688A JP H0623243 B2 JPH0623243 B2 JP H0623243B2
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    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリカーボネートの製造方法に関し、詳しくは
色調ならびに耐熱性のすぐれたポリカーボネートを効率
よく製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般に、ポリカーボネートは、二価あるいは三価以上の
多価フェノールをアルカリの存在下でホスゲンと反応さ
せることにより広く製造されている。特に工業的には、
従来から撹拌槽列プロセスによって、効率よく製造され
ている。
しかし、この撹拌槽列プロセスでは、得られるポリカー
ボネートのうち末端基として水酸基の多いものは、洗浄
工程で水との親和性が強く、不純物が残留しやすい欠点
があり、製品にした場合に色調不良,耐熱性不良などの
原因となっている。また、ポリマーの分子量が安定せ
ず、低分子量物の多いものは、成形時に金型に付着して
色調不良の原因となり、分子量分布の広いものは、耐熱
性不良の原因となっている。さらに、反応完結時間を短
くするために、反応初期のアルカリ濃度を高くすると、
ポリカーボネートオリゴマーのクロロフォーメート基の
分解量が増加する。そのうえ、上述の撹拌槽列プロセス
は、滞留時間が長く、製造するポリカーボネートのグレ
ード切替に時間を要し、実用上大きな問題になってい
る。
これらの技術を改良したものとして特公昭52−365
54号公報に記載の方法があるが、この方法では、管型
反応器を用いて、分子量分布の狭小化を図り、分解反応
を抑制することが試みられており、ある程度の成果はあ
がっているが、未だ充分満足しうるものではない。
そこで、本発明者らは、ポリマーの水酸基末端を減少さ
せ、洗浄性を改善すると共に、低分子量ポリマーを減少
させて、製品の色調及び耐熱性の向上したポリカーボネ
ートを効率よく製造することのできる方法を開発すべく
鋭意研究を重ねた。
〔課題を解決するための手段〕
その結果、粘度平均分子量が3000未満のポリカーボ
ネートオリゴマーを原料とし、第一反応帯域でのアルカ
リ濃度を従来より低くし、かつ出口の粘度平均分子量を
3000〜15000に制御し、さらに第二反応帯域で
アルカリを補充することにより上記の課題を解決しうる
ことを見出した。本発明は、かかる知見に基いて完成し
たものである。
すなわち本発明は、ポリカーボネートオリゴマーとフェ
ノール類とを苛性アルカリの存在下に反応させてポリカ
ーボネートを製造する方法において、第一反応帯域では
粘度平均分子量が3000未満のポリカーボネートオリ
ゴマーを使用し、苛性アルカリとフェノール類を、アル
カリとフェノール類中の水酸基との当量比(アルカリ/
水酸基)が0.9〜1.8となるように導入して重合させ、粘
度平均分子量が3000〜15000のポリカーボネー
トを製造し、次いで第二反応帯域に第一反応帯域で製造
されたポリカーボネートを含有する反応混合物を導入す
るとともに、苛性アルカリを補充して、該第二反応帯域
における苛性アルカリ濃度を0.05〜0.7規定に調節して
重合を行うことを特徴とするポリカーボネートの製造方
法を提供するものである。
本発明の方法においては、二価フェノール類あるいは三
価以上の多価フェノール類の一種又は二種以上の苛性ア
ルカリ水溶液と、分子量調節剤としての一価フェノール
類の苛性アルカリ水溶液あるいは溶媒溶液を混合し、溶
媒中でホスゲンと反応させることによって得られたクロ
ルギ酸エステル(ポリカーボネートオリゴマー)を重合
反応の原料とする。
本発明に用いられる二価フェノールとしては、各種のビ
スフェノール類があるが、特に2,2−ビス(4′−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン〔以下、ビスフェノールA
と言う〕が好ましい。また、ビスフェノールAの一部又
は全部を他の二価フェノールで置換してもよい。ビスフ
ェノールA以外の二価フェノールとしては、例えばハイ
ドロキノン;4,4′−ジヒドロキシジフェニル;ビス
(4−ヒドロキシフェニル)アルカン;ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロアルカン;ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルフィド;ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホキシド;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン;ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エーテル;2,2−ビス
(3′,5′−ジメチル−4′−ヒドロキシフェニル)
プロパンあるいは2,2−ビス(3′,5′−ビブロモ
−4′−ヒドロキシフェニル)プロパンのようなハロゲ
ン化ビスフェノール類を挙げることができる。
また、本発明に用いられる三価以上の多価フェノールと
しては、例えばフロログルシン;フロログルシド;4,
6−ジメチル−2,4,6−トリ(4′−ヒドロキシフ
ェニル)−ヘプテン−2;4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4′−ヒドロキシフェニル)ヘプタン;1,
3,5−トリ(4′−ヒドロキシフェニル)−ベンゼ
ン;1,1,1−トリ−(4′−ヒドロキシフェニル)
エタン;2,2−ビス〔4,4−ビス(4′−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキシル〕−プロパン;2,6−ビ
ス(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−ベンジル)−4
−メチルフェノール;2,6−ビス(2′−ヒドロキシ
−3′−イソプロピル−ベンジル)−4−イソプロピル
フェノール;ビス〔2−ヒドロキシ−3−(2′−ヒド
ロキシ−3′−メチル−ベンジル)−4−メチルフェニ
ル〕メタン;テトラ−(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン;トリ−(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタ
ン;トリスフェノール,ビス(2,4−ジヒドロキシフ
ェニル)ケトン;1,4−ビス(4′,4″−ジヒドロ
キシトリフェニル−メチル)ベンゼンなどが挙げられる
が、これらはハロゲン置換基を有していてもよい。これ
らは混合して用いても差し支えない。
さらに、本発明に用いられる一価フェノールとしては、
例えばフェノール,炭素原子数1〜4のアルキル置換基
を有するアルキルフェノール類,殊にp−クレゾール,
p−t−ブチルフェノールが挙げられる。これらはハロ
ゲンで置換されていてもよい。
本発明の方法は、上述の如き原料から調製された粘度平
均分子量3000未満のポリカーボネートオリゴマーと
溶媒とを、反応温度を制御するため予め冷却した後、上
記のフェノール類の苛性アルカリ水溶液と触媒を第一反
応帯域に供給し、出口のポリカーボネートの粘度平均分
子量を3000〜15000、好ましくは5000〜1
2000に制御した後、これを第二反応帯域に導くとと
もに、苛性アルカリを補充してその濃度を調節し、効率
よく重合を行う方法である。
この場合、反応を効率良く、しかも目標とする性状のポ
リマーを得るためには、反応液の温度制御が重要であ
り、10〜50℃とするのが好ましい。10℃未満では
縮合反応の反応速度が極端に低下し、また50℃を超え
ると触媒の副反応による反応速度の低下と副生成物によ
る品質不良を招く。
なお、反応速度を上げるために、溶媒の供給位置を第一
反応帯域を代えて、第二反応帯域とすることもできる。
これらの操作により、第一反応帯域では、フェノール類
をアルカリ塩とするのに必要な苛性アルカリ量だけで反
応を進行させることとなるため、ポリカーボネートオリ
ゴマーのクロロフォーメート基(−OCOC)の分解
反応が抑制され、しかも第二反応帯域に供給する高濃度
の苛性アルカリによって反応速度が上昇し、反応時間の
短縮を図ることができる。しかも、ポリマー末端を一価
フェノール類で封鎖する率が高く(即ち、水酸基の残留
が少なく)、低分子量物の少ないポリマーが得られるた
め、次の洗浄工程での不純物除去が容易であり、耐熱性
ならびに色調にすぐれたポリマーを得ることができる。
本発明の方法において用いる苛性アルカリとしては、苛
性ソーダ,苛性カリなどの強塩基性水酸化物を使用する
ことができる。第一反応帯域に供給する苛性アルカリの
濃度は、フェノール類をアルカリ塩として水溶液とする
のに必要な濃度であればよく、アルカリと水酸基の当量
比(アルカリ/OH比)が0.9〜1.8、好ましくは0.95〜
1.2の範囲である。
また、本発明に用いられる溶媒としては、上記のポリカ
ーボネートオリゴマー及び高分子量のポリカーボネート
を溶解するものであればよく、例えば塩化メチレン;テ
トラクロロエタン;1,2−ジクロロエチレン;クロロ
ホルム;トリクロロエタン;ジクロルエタン;クロルベ
ンゼンなどの塩素化炭化水素やジオキサン,テトラヒド
ロフラン,アセトフェノンなどが挙げられ、これらを単
独で又は混合物して用いることができる。
本発明においては、第一反応帯域出口のポリカーボネー
トの分子量を、前記のように3000〜15000に制
御するが、その制御方法としては、特に制限はないが、
好ましくは次の如き方法をあげることがでる。
強撹拌ラインミキサ−による方法: パイプラインホモミキサー,ホモミックラインフロー
(以上、特殊機化工業(株)製),マルチラインミキサ
ー(佐竹化学機械(株)製),コマツスルーザーディス
インテグレーター(小松ゼノア(株)製),その外、所
定動力を有する遠心ポンプなどを用いて、撹拌強度(回
転数)と滞留時間で制御する。撹拌強度は、単位流量当
たりの所要動力を0.05〜4kW・hr/m3とすればよい。
この方法において、滞留時間を確保するため、出口にポ
ットを取りつけてもよい。
オリフィスミキサーやスタティックミキサーによる方
法: 配管にオリフィスプレートを挿入したオリフィスミキサ
ーやハイミキサー((株)東レ製),スルーザーミキサ
ー(住友重機械(株)製),ケニックススタティックミ
キサー(ノリタケカンパニー製)などのスタティックミ
キサーを用いて、差圧を1〜20kg/cm2とし、差圧と滞
留時間で制御する。
差圧と滞留時間を確保するため、リサイクルシステムと
してもよい。
撹拌槽による方法: 撹拌翼として、ファウドラー翼,タービン翼,パドル
翼,マックスブレンド翼(住友重機械(株)製)などを
備えた撹拌槽を用いて、撹拌強度(回転数)と滞留時間
(槽容量)によって制御する。撹拌強度を、槽容積当た
りの所要動力が0.5kW/m3以上となるようにする。
温度による方法: 上記の〜を補足する手段として、ジャケット,加熱
・冷却管などを装着して反応温度を制御する。この場
合、反応液の温度が10℃未満では極端な反応速度の低
下を招き、反対に50℃を超えると触媒の副反応等によ
り、やはり反応速度が低下するため、10〜50℃に制
御するのが好ましい。
触媒による方法: 上記の〜を補足する手段として、触媒量により反応
速度を制御する。触媒としては、第三級アミン,第四級
アンモニウム塩などを用いることができる。
さらに、前記の〜の反応器を組み合わせて制御する
こともできる。
本発明の方法では、上記の如くして第一反応帯域では粘
度平均分子量が3000未満のポリカーボネートオリゴ
マーを使用し、その出口において得られた3000〜1
5000の分子量を有するポリカーボネートを含む反応
混合物を、第二反応帯域に導入し、一方、苛性アルカリ
をも補充して、両者を混合する。この第二反応帯域で
は、高濃度の苛性アルカリを分散させ、濃度の均一化を
図れるものであれば、どのような機器でも使用すること
ができる。一般には前記の〜に挙げた反応器を用い
るのが好ましく、さらに反応熱を除去するため、ジャケ
ット,クーラーなどの冷却設備を取り付けるのが好まし
い。
第二反応帯域で用いる苛性アルカリは、10〜50重量
%の濃度のものが好ましく、これを重合液の水相中の苛
性アルカリ濃度が0.05〜0.7規定(N)となるように供
給する。
このように供給した高濃度の苛性アルカリによって反応
速度が上昇し、その結果、反応時間の短縮が図られ、ポ
リマーの末端の一価フェノール類での封鎖率が高く(水
酸基末端の残留量が少なく)、低分子量物の少ないポリ
マーが得られる。
本発明の方法において、第二反応帯域に使用される反応
器の能力次第では第二反応帯域で反応は完結するが、必
要に応じてさらに、第三反応帯域あるいはそれ以降の反
応帯域を併設し、撹拌槽,多段塔型撹拌槽,無撹拌槽,
スタティックミキサー,ラインミキサー,オリフィスミ
キサー,配管などを用いて反応を完結させることができ
る。
また、本発明の方法は、連続方式でもバッチ式でも実施
することができる。バッチ式で重合を行う場合には、ま
ず使用する反応器を第一反応帯域として、粘度平均分子
量3000未満のポリカーボネートオリゴマーを使用
し、初期の苛性アルカリ投入量をフェノール類の溶解に
必要な最低量(具体的には苛性アルカリのアルカリ/フ
ェノール類の水酸基=0.9〜1.8(当量比))として重合
し、ポリカーボネートの分子量が3000〜15000
になった段階で、同一の反応器に高濃度の苛性アルカリ
を補充して、前記の第二反応帯域の条件(具体的には苛
性アルカリ濃度0.05〜0.7N)に設定すればよい。つま
り、同一反応器を用いて反応条件を調節して、前述の第
一反応帯域と第二反応帯域の両反応帯域の条件を順次設
定すればよい。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく説
明する。
合成例(原料オリゴマーの製造) 濃度6重量%の苛性ソーダ水溶液にビスフェノールAを
溶解して濃度14.5重量%にした水溶液40/hr,分子
量調節剤としてp−t−ブチルフェノールを溶解して濃
度25重量%にした塩化メチレン溶液0.35/hr及び溶
媒の塩化メチレン18.5/hrの流量で、20℃の冷却槽
に浸した内径6mm,長さ30mの管型反応器に導入し、
これにホスゲンを3.8kg/hrの流量で吹き込んだ。
出口の反応液は、触媒のトリエチルアミンの4重量%水
溶液0.08/hr及び6重量%苛性ソーダ水溶液2/hr
と併せて、内容積30の槽型反応器に供給して反応さ
せた。オーバーフローした反応液は、静置分離槽で分離
し、塩化メチレン相を原料オリゴマーとした。オリゴマ
ーの性状は、平均分子量890,クロロフォーメート基
濃度0.7Nであった。
実施例1 上記合成例で得られたポリカーボネートオリゴマー20
/hr,6重量%苛性ソーダ水溶液にビスフェノールA
を溶解して14.5重量%の濃度にした水溶液11.5/hr
(Na/OH当量比=1.03),トリエチルアミンの4重
量%水溶液0.04/hr及び塩化メチレン13/hrの流
量で、直径43mmと直径48mmのタービン翼を有する内
容積0.3のT.Kパイプラインホモミキサー2SL型
(特殊機化工業製)〔第一反応帯域としての第一反応
器〕に供給し、3000rpmの回転下で重合を行った。
このとき、出口のポリカーボネートの粘度平均分子量は
9200であった。
続いて、内径9.2mm,長さ230mmでエレメント14個
を内蔵した第二反応帯域としての第二反応器であるスル
ーザーミキサー(住友重機械(株)製)に、第一反応器
出口の重合液と25重量%苛性ソーダ水溶液0.8/hr
を導入した。この第二反応器出口からの反応混合物中の
水相苛性ソーダ濃度は0.28Nであった。
反応を完結させるための第三反応器として、ジャケット
付きの50パドル翼三段の塔型撹拌槽に供給し、重合
を行った。ジャケットには、15℃の冷却水を流し、重
合液の出口温度を30℃とした。この重合液をアルカリ
洗浄,酸洗浄及び水洗することによって透明なポリマー
溶液を得た。
クロロフォーメート基の分解反応により生じた重合液水
相中のNaCO濃度は、0.03モル/と非常に低い
値であり、また、粘度平均分子量は30500で、分子
量分布(M/M)は2.11であった。
洗浄後のポリマー溶液を濃縮し、ニーダーで粉末化した
後、充分に乾燥したフレークを用いてアセトン抽出によ
り低分子量物を測定したところ、1.4重量%であった。
また、乾燥後のフレークを抽出機で造粒し、続いてプレ
ートを成形し、黄色度(YI)を測定したところ、2.6
であった。
実施例2 第一反応器として実施例1と同じスルーザーミキサーを
用いて第一反応器出口の重合液を45/hrでリサイク
ルした以外は、実施例1と同様にして重合させた。この
とき、粘度平均分子量は6400であった。第二反応器
としては、直径0.8mmの穴3個を有するオリフィスプレ
ート2枚を3/4インチの配管に挿入したジャケット付
きオリフィスミキサーを用いた。第三反応器としては、
実施例1と同じものを使用して重合を完結させた。結果
を第1表に示す。
実施例3 第一反応器として、直径260mmのファウドラー翼を有
するジャケット付き20容の撹拌槽を用い、回転数2
90rpmで運転した以外は、実施例1と同様にして反応
を行った。ジャケットには、15℃の冷却水を通し、冷
却を行った。このときの粘度平均分子量は9700であ
った。第二反応器として、実施例1の第一反応器と同じ
ラインミキサーを用い、回転数4000rpmで重合を行
い、続く第三反応器としては、撹拌機のない30の縦
型のポットで反応を完結させた。結果を第1表に示す。
実施例4 回転数を1500rpmとし、トリエチルアミン水溶液の
供給量を0.08/hrとしたこと以外は、実施例1と同様
にして第一反応帯域の重合を行った。このとき粘度平均
分子量は10600であった。
次に、第二反応器として実施例2で用いたオリフィスミ
キサーを、第三反応器として実施例1と同じ塔型撹拌槽
を用いて反応を完結させた。結果を第1表に示す。
実施例5 実施例3で用いた第一反応器を用い、回転数を290rp
mとし、ジャケットに15℃の冷却水を流してバッチ反
応を行った。初期仕込み量は、オリゴマー8、ビスフ
ェノールAの苛性ソーダ水溶液4.6,塩化メチレン5.2
,4重量%トリエチルアミン水溶液0.016とし、1
0分後に25重量%苛性ソーダ水溶液0.28を追加投入
した。苛性ソーダ水溶液投入前の粘度平均分子量は11
100であった。
実施例6 実施例1と同条件で第一反応器を通した後、重合液と2
5重量%の苛性ソーダ水溶液0.8/hrを第一反応器と
同型のラインミキサーに導入し、回転数3000rpmで
重合を完結させた。この重合液をアルカリ洗浄,酸洗
浄,水洗を行うことにより透明なポリマーを得た。この
ポリマーの粘度平均分子量は、30100であった。ま
た、クロロフォーメート基の分解により生じた重合液水
相のNaCO濃度は、0.03モル/であった。
比較例1 第一反応器の回転数を500rpmとした以外は、実施例
1と同じ条件で重合を行った。結果を第2表に示す。
比較例2 第一反応器の回転数を4500rpmとし、トリエチルア
ミン供給量を0.12/hrとした以外は、実施例1と同じ
条件で重合を行った。結果を第2表に示す。
比較例3 25重量%苛性ソーダ水溶液の供給を0.3/hrとした
以外は、実施例1と同じ条件で重合を行った。結果を第
2表に示す。
比較例4 25重量%苛性ソーダ水溶液の供給を1.6/hrとし、
第一反応器に供給する以外は、実施例1と同じ条件で重
合を行った。結果を第2表に示す。
比較例5 実施例1において、原料のビスフェノールAの水溶液を
40℃に加熱して、実施例3で使用した攪拌槽〔第一反
応帯域としての第一反応器〕に同様にして供給して重合
を行った。なお、攪拌槽は冷却を行わず、回転数を34
0rpmとして加圧して重合を行った。
次いで、実施例1と同じラインミキサーを用い、加圧系
にて回転数4000rpmで重合を行い、続く第三反応器
としては、実施例1と同じ塔型攪拌槽を用いて反応を完
結させた。
結果を第2表に示す。
比較例6 苛性ソーダを全量、初期に仕込んだ以外は、実施例5と
同様にしてバッチ反応を行った。結果を第2表に示す。
前記実施例及び前記比較例において、単位流量当たりの
撹拌所要動力(P)は、次式により推算した。また、
撹拌翼が多段の場合には、各翼の所要動力の和で表わさ
れる。
〔式中、ρは液密度(kg/m3)を示し、nは回転数(rp
s)を示し、Nは動力数を示し、dはタービン径
(m)を示し、gcは動力換算係数(kg・m/kg・sec2)を
示し、Fは総流量(m3/hr)を示す。〕 ここで、本発明において使用したパイプラインラインホ
モミキサーは、撹拌翼が2段になっており、第一タービ
ン翼の動力数は1.4、第二タービン翼の動力数は0.8であ
る。
ホモミックラインフローは、タービン翼1段で動力数は
0.8である。
〔発明の効果〕 本発明の方法によれば、ポリマーの水酸基末端数を減少
することができ、分子量分布が狭く、低分子量物が少な
いため、洗浄性が改善させ、かつオリゴマーのクロロフ
ォーメート基の分解率が低いポリカーボネートが得られ
る。このように、分解反応が抑制されるため、原料使用
効率が向上し、製造コストの低減を図ることができる。
従って、本発明の方法によれば、色調及び耐熱性をはじ
めとする各種物性のすぐれたポリカーボネート製品を効
率よく製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネートオリゴマーとフェノール
    類とを苛性アルカリの存在下に反応させてポリカーボネ
    ートを製造する方法において、第一反応帯域では粘度平
    均分子量が3000未満のポリカーボネートオリゴマー
    を使用し、苛性アルカリとフェノール類を、アルカリと
    フェノール類中の水酸基との当量比(アルカリ/水酸
    基)が0.9〜1.8となるよに導入して重合させ、粘度平均
    分子量が3000〜15000のポリカーボネートを製
    造し、次いで第二反応帯域に第一反応帯域で製造された
    ポリカーボネートを含有する反応混合物を導入するとと
    もに、苛性アルカリを補充して、該第二反応帯域におけ
    る苛性アルカリ濃度を0.05〜0.7規定に調節して重合を
    行うことを特徴とするポリカーボネートの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の第一反応帯域における重合
    を行った後、同一帯域内に苛性アルカリを補充して、苛
    性アルカリ濃度を0.05〜0.7規定に調節して重合を行う
    請求項1記載のポリカーボネートの製造方法。
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