JPH06230023A - 変位検出センサ - Google Patents

変位検出センサ

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JPH06230023A
JPH06230023A JP8348392A JP8348392A JPH06230023A JP H06230023 A JPH06230023 A JP H06230023A JP 8348392 A JP8348392 A JP 8348392A JP 8348392 A JP8348392 A JP 8348392A JP H06230023 A JPH06230023 A JP H06230023A
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Koji Nakamura
孝二 中村
Hideyuki Bingo
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Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小な応力から大きな応力までの広い範囲に
わたる変位を高感度に検出することができるとともに、
常に安定した動作・出力が得られ、しかも全体を構造簡
単に、かつ低コストにして、各種センサへの汎用性を高
めるようにする。 【構成】 外部応力により変位する可動部1をそれの周
囲に配置された支持枠2に対し、可動部1の中心軸に対
して軸対称もしくは線対称に配置された蛇行腕片状の複
数のバネ部3を介して変位可能に保持させて、変位検出
用センサの可動バネ4を構成する。このような可動バネ
4を使用して、振動センサ、圧力センサあるいは感震器
などの変位検出センサを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば振動センサ,
圧力センサおよび感震器などに適用される変位検出セン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の変位検出センサとして、
例えば特開昭2−95263号公報に示されているよう
に、板状の圧電素子にスリットを形成し、そのスリット
で囲まれた部分を片持ち梁型の振動子とし、この振動子
の周囲を固定部材で固定支持したものが知られている。
【0003】また、他の従来例として、例えば特開昭6
4−18063号公報に示されているように、半導体基
板の中央部に形成した変位可能な重り部を片持ち梁部を
介して基板に支持させ、上記片持ち梁部に歪ゲージを取
り付けて、この歪ゲージの抵抗値の変化から加速度など
の変位を検出するように構成したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各変位センサは、
変位を検出する可動部が片持ち梁で支持された構造であ
るために、特に微小な外部応力に対する感度が不十分
で、また、大きな応力による変位に対して、その変位方
向が一定でないために、補正回路などを設けないと、正
確な検出ができない。したがって、変位検出範囲が狭い
ものに制約され、汎用性に乏しく、また、圧電型や半導
体型のものは、コスト的にも高くなる。
【0005】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、構造が簡単で、かつ低コストでありなが
ら、微小応力から大きな応力までの広い範囲にわたっ
て、高感度な変位検出ができるとともに、常に安定した
検出出力が得られる変位検出センサを提供することを目
的とする。
【0006】この発明の他の目的は、ローコストにし
て、検出精度の高い変位検出センサ、流体圧力センサお
よび感震器などに簡便に適用可能な変位検出センサを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の請求項1に係る変位検出センサは、外部
応力により変位する可動部をそれの周囲に配置された支
持枠に対し、上記可動部の中心軸に対して軸対称もしく
は線対称に配置されてそれぞれ可動部と同一の平面上に
おいて蛇行腕片状に形成された複数のバネ部を介して変
位可能に保持させるとともに、その変位を検出する手段
を設けたことを特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項2ないし請求項1
3は、上記可動バネを使用して構成される変位検出手段
に係るものである。すなわち、請求項2は、上記可動バ
ネを一方の電極とし、この電極の可動部に対向して他方
の電極を設けて、これら両電極間の静電容量の変化を上
記可動バネからなる電極の変位として検出するように構
成した静電容量式の変位検出センサである。
【0009】請求項3は、上記可動バネの可動部の中央
部に磁性体からなるコアを装着するとともに、このコア
の周囲に差動コイルを配置して、上記コアの変位を電気
量として検出するように構成した差動トランス式の変位
検出センサである。請求項4は、上記可動バネの可動部
の中央部に磁石を装着するとともに、その磁石の変位方
向に対して垂直にコイルを巻回配置して、上記磁石の変
位にともないコイルに発生する誘導電流を変位として検
出するように構成した電磁誘導式の変位検出センサであ
る。
【0010】請求項5は、上記可動バネの可動部の中央
部に磁石を装着するとともに、その磁石の変位方向の対
向する箇所に磁電変換素子を配置して、上記磁石の変位
にともなう電圧の変化を変位として検出するように構成
した磁電変換式の変位検出センサである。
【0011】請求項6は、上記可動バネの可動部に対向
する固定部に、上記可動部に向けて音波を発する超音波
発信部および上記可動部から反射される音波を受信する
超音波受信部を設置して、発信部から発した音波が受信
部に受信されるまでの時間差により変位を検出するよう
に構成した超音波式の変位検出センサである。
【0012】請求項7は、上記可動バネの可動部に向け
て光を発射する投光器と上記可動部を透過した光または
可動部から反射した光を受光する受光器とを設けて、上
記可動部の変位にともなう受光量の変化を変位として検
出するように構成した光電式の変位検出センサである。
【0013】請求項8は、上記可動バネの蛇行腕片状の
複数バネ部の少なくとも1つに、ピエゾ抵抗体をブリッ
ジ構成にして配置して、そのバネ部の変位にともなう抵
抗バランスの崩れによる電位の変化を変位として検出す
るように構成した平衡ブリッジ式の変位検出センサであ
る。
【0014】請求項9は、上記可動バネを一方の電極と
し、この電極の可動部の中央部に重りを取り付けて、変
位の重心を可動部より上方または下方に位置させるとと
もに、上記可動部に対向する箇所に2つの電極を設け
て、水平全方向および上下方向の変位をそれぞれ対向す
る両電極間の静電容量の変化として検出するように構成
した三次元方向の変位検出センサである。
【0015】請求項10は、上記可動バネを一方の電極
とし、この電極の可動部の中央部に重りを取り付けて、
変位の重心を可動部より上方に位置させるとともに、上
記可動部に対向する箇所に、上記電極の上下方向変位を
規制するための支点をもった他方の電極を配置して、水
平全方向の変位のみを両電極間の静電容量の変化として
検出するように構成した二次元方向の変位検出センサで
ある。
【0016】請求項11は、上記可動バネの可動部に、
流体圧の変化にともなって変位するダイヤフラムの変位
を伝達するように構成し、上記可動部の変位を流体圧の
変化として検出する流体圧力センサである。
【0017】また、請求項12は、振り子状に保持させ
た重錘の振動加速度による動きを請求項1の可動バネの
可動部に伝達するように構成し、上記振動加速度を上記
可動部の変位として検出する感震器である。
【0018】さらに、請求項13は、接触子プローブの
変位を上記可動バネの可動部に伝達するように構成し、
上記プローブの変位を上記可動部の変位として検出する
接触式の変位検出センサである。
【0019】
【作用】請求項1の発明によれば、外部応力が働いたと
き、可動部がその中心軸に対して軸対称もしくは線対称
に配置された複数のバネ部を介して変位することになる
が、このとき、各バネ部が蛇行腕片状に形成されている
ため、小さな占有面積としつつ、微小応力に対して応答
よく変位させるとともに、大きな応力に対する変位量も
大きくとることが可能で、その検出感度の向上および検
出範囲の拡大が図れる。また、可動部が常に応力の作用
方向に沿って平行に変位するので、複雑な補正回路など
を付加しなくても、安定した出力が得られる。これによ
って、この可動バネの各種センサへの応用性、つまり汎
用性が高くなり、これを利用するセンサの構造の簡単化
および低コスト化を実現することができる。
【0020】請求項2〜請求項10および請求項13の
構成によれば、各種形式の変位センサを、部品点数が少
なくて構造簡単で低コストとしつつ、検出精度の高いも
のに構成することが可能である。
【0021】請求項11の構成によれば、微小な流体圧
の変化を高感度に、またアナログ値として検出すること
が可能となり、流体圧制御を的確に行わせることができ
る。さらに、請求項12の構成によれば、全方位の震動
にともなう加速度を感度よく検出することが可能で、地
震に対する安全対策として好適である。
【0022】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。 実施例1.(請求項1に相当) 図1は、この発明による変位検出センサ用可動バネの一
構造例を示す斜視図であり、同図において、1はほぼ正
方形の板状に形成され、振動加速度や圧力などの外部応
力によりその板面に対して垂直方向に変位する可動部、
2はその可動部1の周囲を取り囲むように環状矩形に配
置された固定支持枠であり、上記可動部1の4辺と固定
支持枠2の4辺との間で、上記可動部1の中心軸に対し
て軸対称に配置した4つのバネ部3を介して、上記可動
部1を上記固定支持部2に変位可能に保持させている。
上記各バネ部3は、上記可動部1と同一の平面において
ほぼU字状に形成されている部分3aと、そのU字状部
分3aの開放側の両端からそれぞれ直角方向に向けて一
体に延在された取付け片部分3b,3bとから蛇行腕片
状に形成されている。
【0023】なお、上記可動部1、固定支持枠2および
4つの蛇行腕片状のバネ部3は、それぞれ別体に作製し
て連結してもよいが、板バネ材のプレス加工、樹脂の射
出成形、ステンレスなどの金属材のエッチング加工、プ
レス加工、あるいはシリコンなどの半導体結晶板のエッ
チング加工等によって、一連一体に製作することが量産
性の面で有利である。
【0024】また、上記実施例1.においては、バネ部
3を可動部1および固定支持枠2の4辺それぞれに形成
したが、このバネ部3の数を8個、すなわち、一辺にそ
れぞれ2個づつ形成することで、動作をより安定のよい
ものにできる。
【0025】上記構成の変位検出センサ用可動バネによ
れば、上記可動部1に外力Fが加わった場合、この可動
部1は4つのバネ部3を介して変位することになるが、
このとき、各バネ部3が蛇行腕片状に形成されているた
め、小さな占有面積としつつ、微小応力に対して可動部
1が応答よく変位することになるとともに、大きな応力
に対しても十分大きな変位量をとることが可能となる。
また、可動部1はその板面にに対して垂直方向に安定し
て変位することになる。
【0026】さらに、上記バネ部3の材料には特に限定
がないが、いずれの材料の場合でもその材料の比例限度
内で使用することにより、バネ特性の変化がなくて、各
種センサの性能の安定化を図り得る。
【0027】図2は、図1の矢視A方向でのバネ部3の
構造を示し、可動部1に外力Fが加わった場合、a−a
1間、b−b1間およびb1−c間に、(l/2)なる
スパンの片持ち梁が構成される。ここで、可動バネの一
辺に加わる外力は(F/4)であるため、上記片持ち梁
には、(F/4)の力が加わることになる。したがっ
て、基本的な片持ち梁の設計によりバネ部3のバネ定数
などを決定することができる。すなわち、図3に示す設
計用バネモデルで明らかなように、可動部1に外力Fが
加わった場合のバネ部3の一端(可動部1の支持端側)
の撓みδは、次式で示すようになる。
【0028】
【数1】
【0029】図4〜図8はそれぞれ、この発明による変
位検出センサ用可動バネの他の構造例を示す斜視図であ
り、図4に示すものは、可動部1の2辺にそれぞれ軸対
称に2つを1組とする蛇行腕片状のバネ部3を配置した
もので、同様なバネ部3を4辺に配置してもよい。図5
に示すものは、八角形の可動部1および固定支持枠2を
有し、その周囲に計8つのバネ部3を軸対称に配置した
もので、八角形以外、六角形や12角形などの多角形で
あってもよい。
【0030】図6に示すものは、可動部1および固定支
持枠2ともに三角形とし、3つの辺それぞれにバネ部3
を線対称に配置したものである。図7に示すものは、可
動部1および固定支持枠2を同心円状とし、その両者
1,2間の周囲に、複数のバネ部3を配置して、上記可
動部1を同心円上で変位させるようにしたものである。
また、図8に示すものは、図1に示すような構造の可動
バネ4の2つを、それらの可動部1,1の変位方向に間
隔を隔てて対向状に配置するとともに、両可動バネ4,
4の可動部1,1を角または丸形の軸5を介して一体に
連結したものである。
【0031】実施例2.(請求項2に相当) 図9は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用し
て構成される静電容量式の変位検出センサの分解斜視
図、図10は、同変位検出センサの断面構造図である。
この静電容量式の変位検出センサは、上記可動バネ4の
固定支持枠2から電極片2Aを一体に折曲げ突出させる
とともに、可動部1の中央部に形成した貫通孔1aに重
り6を溶接またはろう付けにより接合して、該可動バネ
4を一方の電極とし、この電極4に対向させて外径寸法
が該電極4と同一で、電極片7Aを有する他方の電極7
を、ギャップGを形成するための環状矩形のスペーサ8
を挟んで配置し、これら両電極4,7およびスペーサ8
を絶縁性ケース9内に収納し固定することで、空気を誘
電体とするコンデンサを有し、上記両電極4,7間の静
電容量の変化を可動バネからなる電極4の変位として検
出するように構成したものである。
【0032】上記のような静電容量式の変位検出センサ
の静止時における容量値Cは、 C=ε0・(s/α)…… ここで、ε0:誘電率、s:電極7の対向面積、α:キ
ャップGの寸法となり、可動部1の変位にともないαの
値が変化することで、容量値Cが変化する。この容量値
Cの変化を検出することにより、振動などによる変位を
高感度・高精度に検出することができる。
【0033】図11〜図14は、上記のような静電容量
式変位検出センサS1による振動の検出回路例を示すも
ので、図11はCR発振部10の容量として使用して、
同図(c)に示すように、静止時と振動発生時とで変化
する発振出力fout 波形の周期T,T- ,T+ を周期計
測部11で計測するとともにその計測された周期T,T
- ,T+ の差Δt- ,Δt+ を演算部12で演算するこ
とにより、振動加速度を求め、これを振動にともない変
化する静電容量として検出するようにしたものである。
図12はスイッチトキャパシタ回路13(以下、SC回
路と称す)の容量として使用して、複数の半導体スイッ
チ14a,14bからなるタイミング発生回路14から
出力されるスイッチングタイミングクロックΦ1,Φ2
に応じて出力される静電容量の変化をF−Vコンバータ
15で電圧変化に変換することで振動加速度Vout を求
め、これをA/D変換器16に通してディジタル値に変
換したのち、信号処理演算部17で波形処理して所定の
出力を得るようにしたものである。
【0034】また、図13は図11に示したCR発振部
10とF−Vコンバータ15とを組合せ、そのF−Vコ
ンバータ15の出力V0 を、必要に応じてローパスフィ
ルタ18に通したのち、A/D変換器16でA/D変換
するとともに、信号処理演算部17で波形処理して、所
定の出力を得るようにしたものであり、さらに、図14
はLC発振回路19の容量として使用して、その発振出
力fout を、図11の(a)または図13の(a)に示
すと同様な構成の回路を経て所定の出力を得るようにし
たものであり、いずれにしても、構造簡単で、ローコス
トなセンサを実現することができる。
【0035】実施例3.(請求項3に相当) 図15は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される差動トランス式の変位検出センサの分解
斜視図、図16は、同変位検出センサの断面構造図であ
る。この差動トランス式の変位検出センサは、上記可動
バネ4の可動部1の中央部にフェライトなどの磁性体か
らなるコア20を取り付けるとともに、このコア20が
変位可能に嵌合する中央孔21を有するヨーク22の上
記コア20の周囲に差動コイル23を配置して、振動加
速度にともなう上記コア20の変位を電圧値として検出
するように構成したものである。
【0036】図17は、上記のような差動トランス式変
位検出センサS2による振動の検出回路例を示すもの
で、上記コア20の変位により差動コイル23に得られ
る電圧V1と発振回路24における分圧電圧V2との比
(V1−V2/V1+V2)を演算回路25で演算する
とともに、フィルタ回路26および増幅器27に通して
振動加速度によるコア20の変位を電圧Vout に変換
し、この電圧Vout を信号処理演算部17で波形処理す
ることにより、所定の出力が得られる。なお、図17で
は、差動トランスとして、直線型可変レラクタンストラ
ンスジューサを示したが、それ以外にLVDT型のもの
を使用してもよい。
【0037】実施例4.(請求項4に相当) 図18は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される電磁誘導式の変位検出センサの分解斜視
図、図19は、同変位センサの断面構造図である。この
電磁誘導式の変位検出センサは、上記可動バネ4の可動
部1の中央部にフェライトなどの永久磁石28を取り付
けるとともに、この磁石28が変位可能に嵌合する中央
孔21を有するヨーク22に上記磁石28の変位方向に
対して垂直にコイル29を巻回配置して、上記磁石28
の変位にともない上記コイル29に誘導電流を発生さ
せ、この誘導電流を変位値(振動)として検出させるよ
うにしたものである。
【0038】図20は、上記のような電磁誘導式の変位
検出センサS3による振動の検出回路例を示すもので、
上記磁石28の変位によりコイル29の両端a,bに誘
導電流が発生する。この誘導電流をI−V変換回路30
で電圧に変換するとともに、図17と同様に、フィルタ
回路26および増幅器27に通して振動加速度による磁
石28の変位に相当する電圧Vout に変換し、この電圧
Vout を信号処理演算部17で波形処理することによ
り、所定の出力が得られる。このような電磁誘導式の変
位検出センサによる場合は、外部に増幅のための電源が
不要となり、また、電流出力となるために、外来ノイズ
に対して強く、検出精度の向上が図れる。
【0039】実施例5.(請求項5に相当) 図21は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される磁電変換式の変位検出センサの分解斜視
図である。この磁電変換式の変位検出センサは、上記可
動バネ4の可動部1の中央部にフェライトなどの永久磁
石28を取り付けるとともに、この磁石28の変位方向
において外径寸法が上記可動バネ4と同一のプリント配
線基板(以下、PWBと称す)31を、ギャップGを形
成するための環状矩形のスペーサ32を挟んで配置し、
このPWB31の中央部で上記永久磁石28に対向する
箇所に、ホール素子や磁気抵抗素子などの磁電変換素子
33を取り付けて、上記永久磁石28の変位にともなう
磁界の強さの変化を電圧の変化とし、この電圧の変化を
変位値(振動)として検出させるようにしたものであ
る。
【0040】図22は、上記のような磁電変換式の変位
検出センサS4による振動の検出回路例を示すもので、
上記磁石28の変位により変化する磁界の強さを磁電変
換素子33を介して、基準電圧回路34から与えられる
基準電圧との比較のもとで電圧の変化として取り出し、
この電圧を差動増幅器35およびフィルタ回路26に通
して振動加速度による磁石28の変位に相当する電圧V
out に変換し、この電圧Vout を信号処理演算部17で
波形処理することにより、所定の出力が得られるもので
あり、構造がシンプルでローコストなセンサが得られ
る。
【0041】実施例6.(請求項6に相当) 図23は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される超音波式の変位検出センサの分解斜視図
である。この超音波式の変位検出センサは、上記可動バ
ネ4の可動部1に対向する固定板36上に、上記可動部
1に向けて超音波を発する超音波発信部37Aおよび上
記可動部1から反射される音波を受信する超音波受信部
37Bをそれぞれ設置して、上記発信部37Aから発し
た超音波が受信部37Bに受信されるまでの時間差によ
り、可動バネ4の可動部1の変位を検出するように構成
したものである。
【0042】図24は、上記のような超音波式の変位検
出センサS5による振動の検出回路例を示すもので、発
振回路38で発振される図25(a)に示すような波形
の超音波パルス信号を発信部37Aから可動バネ4の可
動部1に向けて発信させるとともに、この可動部1から
反射される図25(b)に示すような超音波パルス信号
を受信部37Bで受信させ、この受信信号を増幅・検波
回路39を通して演算制御回路40に入力させることに
より、可動部1の変位にともなって変化するところの発
信から受信までの時間差Tを求め、かつその時間差Tに
相当する電圧Vout を出力し信号処理演算部17で波形
処理することにより、所定の出力が得られる。なお、上
記時間差Tは、 T=(C/2L)…… ここで、C:音速、L:可動部1と発信・受信部37
A,37Bとの距離で求められる。このような超音波式
の変位検出センサは電磁気に対して強く、精度の高い検
出が行える。
【0043】実施例7.(請求項7に相当) 図26は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される光電式の変位検出センサの一例である透
過形センサを示す分解斜視図、図27はその透過形変位
検出センサの断面構造図である。この光電式の透過形変
位検出センサは、上記可動バネ4の可動部1の中央部に
レンズ41を固定保持させ、このレンズ41を挟んだ両
側に、それぞれPWB42A,42Bを介して可動部1
に向けて光を発射する発光ダイオード等の投光素子(投
光器)43Aおよび上記レンズ41を透過した光を受光
するフォトトランジスタ等の受光素子(受光器)43B
を配置し、これらを環状矩形のスペーサ46A,46B
とともに、ケース本体44およびカバー45からなるケ
ース内に収納し固定することで、上記可動部1、レンズ
41の変位にともなう受光量の変化を変位量として検出
するように構成したものである。なお、上記レンズ41
に代えて、可動部1の中央部に光通過用のスリットを形
成してもよい。
【0044】図28は、上記のような光電式の透過形変
位検出センサS6による振動の検出回路例を示すもの
で、投光・受光状態で可動部1が振動により変位する
と、これにつれてレンズ41が移動して、投光・受光の
焦点が変化する。この焦点の変化により受光素子43B
による受光量が変化し、それにリニアな電気信号に変換
された後、増幅回路47で増幅されて上記可動部1の変
位に相当する電圧Vout が出力され、これを信号処理演
算部17で波形処理することにより、所定の出力が得ら
れる。
【0045】図29は、上記実施例1.で説明した可動
バネ4を使用して構成される光電式の変位検出センサの
他の例である反射形センサを示す分解斜視図であり、こ
の反射形センサの場合は、上記可動バネ4に対向して、
その一側にのみ配置されたPWB42Cの上に、可動部
1に向けて光を発射する発光ダイオード等の投光素子
(投光器)43Aおよび可動部1から反射される光を受
光するフォトトランジスタ等の受光素子43Bを配置し
てなるもので、上記透過形の場合と同様に、上記可動部
1の変位にともなう受光量の変化を変位量として検出す
るように構成したものである。また、このような反射形
変位検出センサS6による振動の検出回路は、図30に
示す通りで、その検出原理は上記透過形の場合と同一で
あるため、説明を省略する。なお、この実施例7.に示
す光電式の変位検出センサは、電磁気に対して強く、か
つローコストなセンサが得られる。
【0046】実施例8.(請求項8に相当) 図31は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される平衡ブリッジ式の変位検出センサの分解
斜視図、図32は、その要部の拡大斜視図である。この
平衡ブリッジ式の透過形変位検出センサは、上記可動バ
ネ4の4つのバネ部3にそれぞれ、ピエゾ抵抗体48を
図33に示すようなピエゾ抵抗回路網を構成するように
配置して、可動部1の変位にともなうバネ部3の変位に
より抵抗バランスに崩れを発生させて電位を変化させ、
この電位の変化を変位量として検出するように構成した
ものである。なお、上記ピエゾ抵抗体48は、少なくと
も1つのバネ部3に取り付ければよい。
【0047】図34は、上記のような平衡ブリッジ式の
変位検出センサS7による振動の検出回路例を示すもの
で、定電流電源49からピエゾ抵抗回路網に定電流を供
給している状態で、可動部1が変位してバネ部3が変位
すると、上記ピエゾ抵抗回路網における抵抗バランスが
崩れて電位が変化する。この変化する電位を差動増幅器
50およびフィルタ回路51に通すことにより、上記可
動部1の変位に相当する出力が得られる。このような平
衡ブリッジ式の変位検出センサは、浮遊容量などの電磁
気の影響が非常に少なくて、検出精度に優れているとと
もに、構造の簡単なセンサが得られる。
【0048】実施例9.(請求項9に相当) 図35は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される静電容量式の三次元方向の変位検出セン
サの分解斜視図、図36はそのセンサの動作説明図であ
る。この静電容量式の三次元方向の変位検出センサは、
上記可動バネ4を一方の電極とし、この電極4の可動部
1の中央部に重り52を取り付けることにより、変位の
重心gを可動部1の面より上方に位置させるとともに、
上記電極4に対向して配置した1枚のPWB53に、可
動部1に対向させて、水平二次元方向x,yの容量検出
用および垂直方向zの容量検出用の2つの電極54,5
5を設けて、重り52をもった可動部1の水平二次元方
向x,yの変位に対しては、一方の電極54と可動バネ
4からなる電極との間の静電容量の変化により、また、
垂直方向zの変位に対しては、他方の電極55との間の
静電容量の変化により、振動などの変位量を検出するよ
うに構成したものである。
【0049】実施例10.(請求項10に相当) 図37は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される静電容量式の二次元方向の変位検出セン
サの分解斜視図、図38はそのセンサの動作説明図であ
る。この静電容量式の二次元方向の変位検出センサは、
上記可動バネ4を一方の電極とし、この電極4の可動部
1の中央部に重り52を取り付けることにより、変位の
重心gを可動部1の面より上方に位置させるとともに、
上記電極4に対向させて、その中央部に上記電極4の上
下方向の変位を規制するための絶縁材からなる支点56
をもち、この支点56を中心しする水平二次元方向x,
yの容量検出用の電極57を設けて、重り52をもった
可動部1の水平二次元方向x,yの変位に対して、対向
電極4,57間の静電容量の変化により、振動などの変
位量を検出するように構成したものであり、この場合の
静電容量式の二次元方向の変位検出センサの静止時にお
ける容量値Cは、式で示した通り、 C=ε0・(s/α) ここで、ε0:誘電率、s:電極の面積、α:キャップ
の寸法 である。なお、この実施例において使用する電極57と
しては、PWBの表面に導電性塗料などによりパターン
形成されたものであってもよい。
【0050】なお、上記実施例9.および10.では、
検出方式として、静電容量の変化を検出するようにした
もので示したが、これ以外に、例えばホール電圧検出方
式や磁気抵抗検出方式などであってもよい。
【0051】実施例11.(請求項11に相当) 図39は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される流体圧力センサの分解斜視図、図40は
その流体圧力センサの縦断面図である。この流体圧力セ
ンサは、円筒状ケース58内に装着され、孔あき保護板
59の孔59aを通して作用する、例えばガスなどの流
体圧の変化にともない筒軸心方向に変位するダイヤフラ
ム60の変位方向で対向するケース58内に上記可動バ
ネ4を配置するとともに、この可動バネ4の可動部1の
中央部に上記ダイヤフラム60の変位を伝達するための
絶縁材製の突起61を設け、上記可動バネ4を一方の電
極として、この電極4の可動部1に対向する箇所に導電
性塗料などによりパターン形成された他方の電極62が
配置される状態で、上記ケース58内にPWB63を固
定し、さらに上記ケース58の底部に裏蓋64を取り付
けて、上記ダイヤフラム60および可動部1の変位を上
記流体圧の変化として検出するように構成したものであ
る。
【0052】図41は、上記のように構成された流体圧
力センサS8の検出回路例を示し、このセンサS8をC
R発振部10の容量として使用することにより、流体圧
力の変化にともなうダイヤフラム60の変位を突起61
を介して電極(可動バネ)4の可動部1に伝達し、この
可動部1の変位を発振周波数fout の変化として出力さ
せて、所定の流体圧力を検出する。この圧力センサは、
例えばガスメータ用の圧力スイッチなどとして有効に利
用することが可能で、高感度で、かつアナログ検出での
使用が可能となる。
【0053】実施例12.(請求項12に相当) 図42は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される感震器の縦断面図である。この感震器
は、安定設置形の円筒状ケース65内の中間部に仕切壁
部65aを一体に形成し、この仕切壁部65aの中央部
に形成した貫通孔65bに半球状のプランジャ66を介
して重錘67を振り子状に吊り保持させ、上記プランジ
ャ66の上部のケース65内に、上記可動バネ4を一方
の電極として固定させるとともに、この可動バネ(電
極)4の可動部1に対向する箇所にパターン電極68を
もったPWB69をスペーサ70を介して取り付けて、
上記重錘67の振動加速度による全方位の動きを可動バ
ネ4に伝達し、上記両電極4,68間の静電容量の変化
を電気信号に変換して振動加速度を検出するように構成
したものである。
【0054】上記のような重錘式の感震器は、振り子の
原理を応用して、振動にともなう振り子、つまり重錘6
7の傾きや振動をプランジャ66を介して可動バネ(電
極)に伝達し、この可動バネ4とパターン電極68間の
静電容量の変化を変換することで得られる電気信号をも
って、全方位の傾きや振動を検出することが可能で、こ
のような感震器は、石油ストーブなどのように、安全性
が要求される各種の機器に取り付けて有効に利用するこ
とができる。
【0055】実施例13.(請求項13に相当) 図43は、上記実施例1.で説明した可動バネ4を使用
して構成される接触式の変位センサの縦断面図である。
この接触式の変位センサは、絶縁材より二段径形状に形
成されたケース71の先端側の小径部内にスライドガイ
ド72を介して接触子プローブ73をスライド自在に挿
嵌保持させ、この接触子プローブ73の基端部を、上記
ケース71の基端側の大径部内に取り付けた上記可動バ
ネ4の可動部1の中央部にスポット溶接やろう付けなど
により接合して、接触子プローブ73の変位を可動バネ
4の可動部1に直接伝達するようになすとともに、上記
可動バネ4を一方の電極とし、この可動バネ(電極)4
の可動部1に対向する箇所にパターン電極74をもった
PWB75をスペーサ76を介して取り付け、さらに、
上記ケース71の底部に上記PWB75に対する電源供
給用ケーブル77を接続させて、上記接触子プローブ7
3の変位を上記可動部1の変位として検出するように構
成したものである。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、外部応力により変位するバネ部を蛇行腕片状に形
成して、このバネ部を可動部の中心軸に対して軸対称も
しくは線対称に複数配置することにより、各バネ部によ
り構成される梁の長さ、厚みおよび幅を任意に設定する
ことで、可動バネ全体を構造簡単で、かつ低コストにし
ながら、微小応力に対して応答よく変位させるととも
に、大きな応力に対する変位量も十分に大きくとること
が可能で、小さな占有面積の割に、その検出感度の向上
および検出範囲の拡大を図ることができる。しかも、可
動部が常に応力の作用方向に沿って平行に変位するの
で、複雑な補正回路などを付加しなくても、安定した出
力が得られ、したがって、各種センサへの応用性、つま
り汎用性を著しく高めることができ、また、これを利用
するセンサの構造の簡単化および低コスト化を実現する
ことができる。
【0057】また、この発明の請求項2〜請求項10お
よび請求項13によれば、直線変位に補正するための複
雑な補正回路などが不要で、部品点数を少なくして構造
の簡単化、低コストを図りつつ、外来ノイズや電磁気な
どの影響を非常に少なくして、所定の変位検出を非常に
精度良く行うことができる各種センサを提供することが
できる。
【0058】さらに、この発明の請求項11によれば、
微小な流体圧の変化を高感度に、またアナログ値として
検出することが可能で、流体圧制御を的確に行わせるこ
とができる低コストな流体圧力センサを提供でき、さら
にまた、請求項12によれば、全方位の震動にともなう
加速度を感度よく検出することが可能で、地震に対する
安全対策として好適な小形、低コストの感震器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による変位検出センサ用可動バネの一
構造例を示す斜視図である。
【図2】図1の矢視A方向でのバネ部の構造を説明する
要部の拡大図である。
【図3】図1におけるバネ部の設計用モデルを示す説明
図である。
【図4】この発明による変位検出センサ用可動バネの他
の構造例の1つを示す斜視図である。
【図5】変位検出用可動バネの他の構造例の他の1つを
示す斜視図である。
【図6】変位検出用可動バネの他の構造例の別の1つを
示す斜視図である。
【図7】変位検出用可動バネの他の構造例のさらに別の
1つを示す斜視図である。
【図8】変位検出用可動バネの他の構造例の残る1つを
示す斜視図である。
【図9】上記可動バネを使用して構成される静電容量式
の変位検出センサの分解斜視図である。
【図10】同上変位検出センサの断面構造図である。
【図11】静電容量式変位検出センサによる振動の検出
回路例の一つで、CR発振部の容量として使用した状態
を示す図である。
【図12】静電容量式変位検出センサによる振動の検出
回路例の一つで、SC回路の容量として使用した状態を
示す図である。
【図13】静電容量式変位検出センサによる振動の検出
回路例の一つで、CR発振部とF−Vコンバータとを組
合せ使用した状態を示す図である。
【図14】静電容量式変位検出センサによる振動の検出
回路例の一つで、LC発振回路の容量として使用した状
態を示す図である。
【図15】上記可動バネを使用して構成される差動トラ
ンス式の変位検出センサの分解斜視図である。
【図16】同上変位検出センサの断面構造図である。
【図17】上記差動トランス式変位検出センサによる振
動の検出回路例を示す図である。
【図18】上記可動バネを使用して構成される電磁誘導
式の変位検出センサの分解斜視図である。
【図19】同上変位センサの断面構造図である。
【図20】上記電磁誘導式の変位検出センサによる振動
の検出回路例を示す図である。
【図21】上記可動バネを使用して構成される磁電変換
式の変位検出センサの分解斜視図である。
【図22】上記磁電変換式の変位検出センサによる振動
の検出回路例を示す図である。
【図23】上記可動バネを使用して構成される超音波式
の変位検出センサの分解斜視図である。
【図24】上記超音波式の変位検出センサによる振動の
検出回路例を示す図である。
【図25】同上超音波式の変位検出センサの動作を示す
信号波形図である。
【図26】上記可動バネを使用して構成される光電式の
変位検出センサの一例である透過形センサを示す分解斜
視図である。
【図27】同上透過形変位検出センサの断面構造図であ
る。
【図28】上記光電式の透過形変位検出センサによる振
動の検出回路例を示す図である。
【図29】上記可動バネを使用して構成される光電式の
変位検出センサの他の例である反射形センサを示す分解
斜視図である。
【図30】上記反射形変位検出センサによる振動の検出
回路例を示す図である。
【図31】上記可動バネを使用して構成される平衡ブリ
ッジ式の変位検出センサの分解斜視図である。
【図32】図32の要部の拡大斜視図である。
【図33】ピエゾ抵抗回路網を示す図である。
【図34】上記平衡ブリッジ式の変位検出センサによる
振動の検出回路例を示す図である。
【図35】上記可動バネを使用して構成される静電容量
式の三次元方向の変位検出センサの分解斜視図である。
【図36】同上センサの動作説明図である。
【図37】上記可動バネを使用して構成される静電容量
式の二次元方向の変位検出センサの分解斜視図である。
【図38】同上センサの動作説明図である。
【図39】上記可動バネを使用して構成される流体圧力
センサの分解斜視図である。
【図40】同上流体圧力センサの縦断面図である。
【図41】上記流体圧力センサの検出回路例を示す図で
ある。
【図42】上記可動バネを使用して構成される感震器の
縦断面図である。
【図43】上記可動バネを使用して構成される接触式の
変位センサの縦断面図である。
【符号の説明】
1 可動部 2 支持枠 3 バネ部 4 可動バネ 7,54,55,57 電極 20 コア 23 差動コイル 28 磁石 29 コイル 33 磁電変換素子 36 固定板(固定部) 37A 超音波発信部 37B 超音波受信部 43A 投光素子(投光器) 43B 受光素子(受光器) 48 ピエゾ抵抗体 52 重り 56 支点 60 ダイヤフラム 67 重錘 73 接触子プローブ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部応力により変位する可動部をそれの
    周囲に配置された支持枠に対し、上記可動部の中心軸に
    対して軸対称もしくは線対称に配置されてそれぞれ可動
    部と同一の平面上において蛇行腕片状に形成された複数
    のバネ部を介して変位可能に保持させるとともに、その
    変位を検出する手段を設けたことを特徴とする変位検出
    センサ。
  2. 【請求項2】 上記変位検出手段は、可動バネを一方の
    電極とし、この電極の可動部に対向して他方の電極を設
    けて、これら両電極間の静電容量の変化を上記可動バネ
    からなる電極の変位として検出するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の変位検出センサ。
  3. 【請求項3】 上記変位検出手段は、可動バネの可動部
    の中央部に磁性体からなるコアを装着するとともに、こ
    のコアの周囲に差動コイルを配置して、上記コアの変位
    を電気量として検出するように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の変位検出センサ。
  4. 【請求項4】 上記変位検出手段は、可動バネの可動部
    の中央部に磁石を装着するとともに、その磁石の変位方
    向に対して垂直にコイルを巻回配置して、上記磁石の変
    位にともないコイルに発生する誘導電流を変位として検
    出するように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    変位検出センサ。
  5. 【請求項5】 上記変位検出手段は、可動バネの可動部
    の中央部に磁石を装着するとともに、その磁石の変位方
    向の対向する箇所に磁電変換素子を配置して、上記磁石
    の変位にともなう電圧の変化を変位として検出するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1記載の変位検出セ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 上記変位検出手段は、可動バネの可動部
    に対向する固定部に、上記可動部に向けて音波を発する
    超音波発信部および上記可動部から反射される音波を受
    信する超音波受信部を設置して、発信部から発した音波
    が受信部に受信されるまでの時間差により変位を検出す
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載の変位
    検出センサ。
  7. 【請求項7】 上記変位検出手段は、可動バネの可動部
    に向けて光を発射する投光器と上記可動部を透過した光
    または可動部から反射した光を受光する受光器とを設け
    て、上記可動部の変位にともなう受光量の変化を変位と
    して検出するように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の変位検出センサ。
  8. 【請求項8】 上記変位検出手段は、可動バネの蛇行腕
    片状の複数バネ部の少なくとも1つに、ピエゾ抵抗体を
    ブリッジ構成にして配置して、そのバネ部の変位にとも
    なう抵抗バランスの崩れによる電位の変化を変位として
    検出するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の変位検出センサ。
  9. 【請求項9】 上記変位検出手段は、可動バネを一方の
    電極とし、この電極の可動部の中央部に重りを取り付け
    て、変位の重心を可動部より上方に位置させるととも
    に、上記可動部に対向する箇所に2つの電極を設けて、
    水平全方向および上下方向の変位をそれぞれ対向する両
    電極間の静電容量の変化として検出するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の変位検出センサ。
  10. 【請求項10】 上記変位検出手段は、可動バネを一方
    の電極とし、この電極の可動部の中央部に重りを取り付
    けて、変位の重心を可動部より上方に位置させるととも
    に、上記可動部に対向する箇所に、上記電極の上下方向
    変位を規制するための支点をもった他方の電極を配置し
    て、水平全方向の変位のみを両電極間の静電容量の変化
    として検出するように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の変位検出センサ。
  11. 【請求項11】 上記変位検出手段は、可動バネの可動
    部に、流体圧の変化にともない変位するダイヤフラムの
    変位を伝達するように構成して、上記可動部の変位を流
    体圧の変化として検出するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載の変位検出センサ。
  12. 【請求項12】 上記変位検出手段は、振り子状に保持
    させた重錘の振動加速度による動きを可動バネの可動部
    に伝達するように構成し、上記振動加速度を上記可動部
    の変位として検出することを特徴とする請求項1記載の
    変位検出センサ。
  13. 【請求項13】 上記変位検出手段は、接触子プローブ
    の変位を可動バネの可動部に伝達するように構成し、上
    記プローブの変位を上記可動部の変位として検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の変位センサ。
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