JPH0622849U - 差圧調整ダンパー - Google Patents

差圧調整ダンパー

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JPH0622849U JP6043992U JP6043992U JPH0622849U JP H0622849 U JPH0622849 U JP H0622849U JP 6043992 U JP6043992 U JP 6043992U JP 6043992 U JP6043992 U JP 6043992U JP H0622849 U JPH0622849 U JP H0622849U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 クリーンルーム11と外部12とを仕切る壁
体13に設置された差圧調整ダンパーBであって、壁体
13を連通する通気孔15の上方部に水平方向に位置す
る支持軸21に、通気孔15を開閉自在とする開閉板1
7を回動自在に支持し、この開閉板17は、開閉部22
の下端に形成したフラップ部23と、支持軸21の近傍
で開閉部22の上端から支持軸21を含む鉛直面に対し
てクリーンルーム11側に形成した折曲部24,立ち上
がり部25,バランスウェイト保持部26から構成さ
れ、この開閉板17の外部12側に調整ウェイト18を
移動可能に設け、立ち上がり部25とバランスウェイト
保持部26のクリーンルーム11側にバランスウェイト
19を固定した。 【効果】 クリーンルーム11内外の差圧を所定の範囲
に保持することができ、かつ、応答性,安定性に優れた
差圧調整ダンパーBを得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばクリーンルーム等において、開口部を挟んで内側と外側との 間に生ずる圧力差によって、この開口部を開閉してクリーンルーム内の圧力を調 整する差圧調整ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体集積回路を製造する室等のように、その室内に塵埃等の進入を 防止する必要があるクリーンルーム等においては、その室内の空気圧を室外の空 気圧よりも若干高くし、室内と室外とを連通する通気ダクトに内外の空気圧の差 によって自動的に開閉する差圧調整ダンパーを設けることによって、塵埃等が多 く含まれている室外の空気の進入を防ぎながら室内の空気を外部に放出して、ク リーンルーム内の圧力を調整している。
【0003】 従来、図4および図5に示すように、上記のようなクリーンルームに備えられ る差圧調整ダンパーAは、クリーンルーム1と、その外部2とを仕切る壁体3に 形成された開口部4内に設けられている。 差圧調整ダンパーAは、下部に通気孔5aが形成されたフレーム5と、通気孔 5aを開閉する開閉板6と、この開閉板6を適宜回動トルクをもって通気孔5a を閉塞する方向に回動させる調整ウェイト7と、開閉板6に上記調整ウェイト7 とは逆方向(通気孔5aを開放する方向)の回動トルクを与えるバランスウェイ ト8を有してなるものである。
【0004】 開閉板6は、フレーム5の通気孔5aの上部のクリーンルーム1側に、水平方 向に沿って設けられた支持軸9を中心にして、回動自在に取付けられた板材で構 成されたものである。この開閉板6を、通気孔5aを閉塞した状態からクリーン ルーム1の外部2側へ回動して、通気孔5aを開放するように構成されている。
【0005】 調整ウェイト7は、開閉板6の外面に上下方向に沿って開閉板6と平行に取付 けられた案内棒10に移動可能にとりつけられている。この調整ウェイト7は、 案内棒10の適宜位置に固定することにより開閉板6に所望の回動トルクを与え ることができる構造とされている。 バランスウェイト8は、開閉板6の上端部のクリーンルーム1側に、カラー8 aを介して固定されている。
【0006】 上記の構造の差圧調整ダンパーAは、案内棒10の適宜位置に固定した調整ウ ェイト7と、バランスウェイト8とによる回転モーメントにより、クリーンルー ム1内外の設定圧力差に対応した回動トルクを開閉板6に与える。そして、クリ ーンルーム1内外の圧力差が設定圧力差を越えた場合にその圧力差により調整ウ ェイト7による回動トルクに抗して開閉板6が開き、クリーンルーム1内の空気 を外部に放出させる。その後、クリーンルーム1内の圧力が低下し、クリーンル ーム1内外の圧力差が設定圧力差内となった時点で、調整ウェイト7によって開 閉板6に回動トルクを与え、開閉板6が閉塞する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成の差圧調整ダンパーAにおいては、以下のよ うな問題が存在していた。 まず、開閉板6が閉塞状態から開き始める寸前に、クリーンルーム1内の圧力 がわずかに高くなる。これは、閉塞状態において、支持軸9を含む鉛直面に対し て外部2側に開閉板6およびカラー8aがあるため、支持軸9を含む鉛直面に対 してクリーンルーム1側のバランスウェイト8が、前記の開閉板6およびカラー 8aと同じ重量分だけ相殺されて、回転モーメントに寄与しないために生じる。 すなわち、開閉板6に回転モーメントを生じさせるための有効ウェイト重量が減 少し、発生する回動トルク量が減るため、開閉板6の応答性が低下し、安定した 圧力状態を得ることができないのである。
【0008】 また、開閉板6の開度が大きくなるにしたがって、調整ウェイト7による回動 トルクが増加するので、圧力に対する開閉板6の開度が不足する。すなわちクリ ーンルーム1内外の圧力差が増加すると、その圧力差に応じた開閉板6の開度を 得ることができなくなり、適切な放出処理空気量を得ることができないため、ク リーンルーム1内の圧力が増加してしまう。これによりクリーンルーム1内の空 気圧の安定性が低下する。
【0009】 さらには、開閉板6が開放端付近まで開くと、クリーンルーム1内から放出さ れる空気の流れにより生じる開閉板6の浮力が0に近くなり、開閉板6に閉塞す る方向のトルクが生じる。これにより、開閉板6がその回動方向にバタついて、 クリーンルーム1内の圧力が変動し、クリーンルーム1内の空気圧の安定性が低 下してしまう。 本考案は、上記のような問題を考慮し、応答性,安定性に優れた差圧調整ダン パーを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、第1,第2の室を仕切る鉛直面内に位置する壁体に形成された開口 部内に、フレームが嵌着固定され、該フレームには前記壁体の両側方間を連通す る通気孔が形成され、該通気孔の上方部には水平方向に位置させて支持軸が配設 され、該支持軸には前記通気孔を開閉自在とする開閉板が回動自在に支持された 差圧調整ダンパーであって、前記開閉板は、前記支持軸を含む鉛直面を境として 、前記第1の室側かつ前記支持軸の下方において、前記通気孔を開閉自在とする 開閉部と、該開閉部の下端から前記第1の室側方向へ折り曲げられたフラップ部 と、前記支持軸の近傍において前記開閉部の上端から前記鉛直面に対して前記第 1の室方向へ折り曲げられた水平部を有する折曲部と、該折曲部の先端に連続し て前記第1の室側で鉛直上方に立ち上げられた立ち上がり部と、該立ち上がり部 の先端に連続して前記第1の室側の水平方向に折り曲げられたバランスウェイト 保持部と、から構成され、前記開閉板の前記第2の室側に調整ウェイトが前記支 持軸に対して移動可能に設けられ、前記立ち上がり部および前記バランスウェイ ト保持部の前記第1の室側にバランスウェイトが固定され、かつ、前記鉛直面を 境とした前記第1の室側に位置する前記開閉板の上部と該バランスウェイトとの 重心が前記鉛直面を基準として前記第1の室側とされると共に、前記バランスウ ェイトと前記開閉板と前記調整ウェイトとからなる重心が、前記開閉板が閉塞し た状態で均衡していることを特徴としている。
【0011】
【作用】
開閉板が閉塞している状態では、開閉板により第1の室と第2の室とが仕切ら れ、調整ウェイトによりこの開閉板を閉塞する方向の回転モーメントが与えられ 、一方バランスウェイトにより開閉板を開放する方向の回転モーメントが与えら れ、バランスウェイトと開閉板と調整ウェイトとからなる重心が、開閉板が閉塞 した状態で均衡している状態となっている。第1の室側の圧力が高まると、第1 の室と第2の室との圧力差により、開閉板に第1の室側から圧力がかかって均衡 が崩れ、バランスウェイトによる開閉板を開放する方向の回動トルクにより開閉 板が支持軸周りに回動して開閉板が開放され、第1の室から第2の室へと空気が 放出される。また、開閉板が開放されている時には、開閉板の開閉部の下端から 第1の室側方向へ折り曲げられたフラップ部に、第1の室から第2の室へと放出 される空気が当たり、フラップ部に浮力が発生する。そして、第1の室から第2 の室へと空気が放出されて第1の室と第2の室との圧力差が所定より小さくなる と、調整ウェイトによる開閉板を閉塞する方向の回動トルクにより開閉板が支持 軸周りに回動して開閉板が閉塞し、第1の室と第2の室とが仕切られる。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳細に説明する。 図1および図2は、この考案による差圧調整ダンパーBを示すものである。 差圧調整ダンパーBは、基本的構造を従来のものと同様とするもので、クリー ンルーム(第1の室)11とその外部(第2の室)12を仕切る壁体13に形成 された開口部14内に設けられている。
【0013】 差圧調整ダンパーBは、下部に通気孔15を有するフレーム16と、通気孔1 5を開閉する開閉板17と、開閉板17に移動可能に取付けられた調整ウェイト 18と、開閉板17に固定されたバランスウェイト19とからなるものである。
【0014】 ヒンジ20が通気孔20の上部に取付けられ、ヒンジ20の支持軸21は、水 平方向に位置するように配設されている。
【0015】 開閉板17は、例えば金属板等により形成され、支持軸21を含む鉛直面に対 して外部12側に、ヒンジ20の支持軸21を中心として回動自在に支持されて いる。 開閉板17は、支持軸21より下方の開閉部22により通気孔15を開閉自在 とし、通気孔15を閉塞した状態からクリーンルーム11の外部12側へ回動し て通気孔15を開放する構造とされている。この開閉部22の下端には、水平な 線に沿ってクリーンルーム11側に若干折り曲げられたフラップ部23が形成さ れている。
【0016】 開閉板17の上部17aには、ヒンジ20の上方で開閉部22の上端に連続し て、支持軸21に平行な線に沿って支持軸21を含む鉛直面に対してクリーンル ーム11側に水平方向に折り曲げられた水平部24aを有する折曲部24が形成 されている。 この折曲部24に連続して、支持軸21を含む鉛直面に対してクリーンルーム 11側で鉛直上方にむけて立ち上げられた立ち上がり部25が形成されている。 さらに、この立ち上がり部25の先端に連続して、クリーンルーム11側に水 平方向に延ばされたバランスウェイト保持部26が形成されている。
【0017】 バランスウェイト19は、開閉板17の上部17aの、立ち上がり部25,バ ランスウェイト保持部26のクリーンルーム11側に、例えばボルト等により、 固定されている。このバランスウェイト19により、開閉板17を通気孔15を 開放する方向に回動させる回動トルクを与える構造とされている。 これら立ち上がり部25,バランスウェイト保持部26,バランスウェイト1 9の全ては、支持軸21を含む鉛直面に対してクリーンルーム11側に配設され 、これらの重心Gは支持軸21を含む鉛直面を基準としてクリーンルーム11側 に位置している。
【0018】 開閉板17の外側面17b側におけるヒンジ20の取付け部分には、開閉板1 7の外側面17bに対して鉛直に突出させた案内棒27が設けられている。
【0019】 調整ウェイト18は、案内棒27に、案内棒27の延在する方向に移動可能に 取付けられたものである。この調整ウェイト18を案内棒27に沿って移動させ ることにより、開閉板17に、開閉板17を通気孔15を閉塞する方向に回動さ せる適宜な回動トルクを与える構造とされている。
【0020】 また、ここで、開閉板17,調整ウェイト18,バランスウェイト19は、開 閉板17が閉塞した状態で均衡している状態とされ、開閉部22にクリーンルー ム11側から圧力がかかると、設定圧力差となった時点で容易に回動するように 設定されている。
【0021】 次に、上記の構成の差圧調整ダンパーBの作用について図1ないし図3を用い て説明する。 この差圧調整ダンパーBにおいても従来のものと同様に、開閉板17がクリー ンルーム11内外の設定圧力差に対応した回動トルクを得るように調整ウェイト 18を案内棒27上の所定位置に固定する。 そして、クリーンルーム11内外の圧力差が設定圧力差を越えた場合に、開閉 板17には、バランスウェイト9により通気孔15を開放する方向に与えられて いる回動トルクに加え、クリーンルーム11側からかかる圧力により、調整ウェ イト18による回動トルクに抗して開閉板17が開いて、クリーンルーム11内 の空気を外部に放出する。
【0022】 開閉板17が開き始める際には、バランスウェイト19により、開閉板17を 通気孔15を開放する方向に回動させる回動トルクを与え、開閉板17を開く。 この時、バランスウェイト19,立ち上がり部25,バランスウェイト保持部2 6の全てが、ヒンジ20の支持軸21の上方のクリーンルーム11側に固定され ており、開閉板17を回動させるための回動トルクの発生源となり、開閉板17 が開きやすくなっている。
【0023】 また、開閉板17が開くと、開閉板17のフラップ部23に、クリーンルーム 11から外部12へと放出される空気の流れにより、浮力が生じる。この浮力に より開閉板17がさらに開放する方向に回動して、有効開口面積が大きくなる。
【0024】 そして、クリーンルーム11内外の圧力差が設定圧力差よりも小さくなると、 調整ウェイト18による開閉板17を閉塞する方向の回動トルクにより、開閉板 17が支持軸21周りに回動して開閉板17が通気孔15を閉塞し、クリーンル ーム11内外を仕切る。
【0025】 次に、図3に示すように、この考案による差圧調整ダンパーBと従来の差圧調 整ダンパーAとにおける、クリーンルーム11内外の圧力差に対する処理空気量 の関係を示す。 図3に示した実線は、この考案による差圧調整ダンパーBであり、この差圧調 整ダンパーBは、開口部寸法が225mm*150mm、圧力調整範囲が1〜4 mmH2O、標準処理空気量が300mm3/hである。
【0026】 以上、上述したように、上記のような圧力調整ダンパーBを用いた測定によっ ても明らかなように、この考案による差圧調整ダンパーBは、標準処理空気量を 越えない範囲ではクリーンルーム11内外の圧力差をほぼ設定圧力差に保持する ことができる。
【0027】 また、開閉板17,調整ウェイト18,バランスウェイト19が、開閉板17 が閉塞した状態で均衡しており、かつ、バランスウェイト19,立ち上がり部2 5,バランスウェイト保持部26の全てが、支持軸2を含む鉛直面よりもクリー ンルーム11側に設けられた構造となっている。これにより、バランスウェイト 19のみならず、金属板等により形成された立ち上がり部25,バランスウェイ ト保持部26の重量も、開閉板17を開く方向への回動トルクの発生源となる有 効ウェイト重量として寄与するので、応答性が向上して開閉板17が開きやすく なる。これにより、開閉板17が開く寸前のクリーンルーム11内の圧力上昇を 防ぐことができると共に、バランスウェイト19を小型化することができる。ま た開閉板17も一体成型で形成できるので、加工が容易である。
【0028】 また、開閉板17の先端に、フラップ部23が形成されているので、クリーン ルーム11内から外部12へとながれる空気により、開閉板17が浮力を得て開 度が大きくなり、有効開口面積が大きくなるので、クリーンルーム11内の空気 圧の差圧調整を安定して、かつ、効率良く行うことができる。これにより、圧力 調整ダンパーBを、従来より小型化することができ、コストダウン、外観の向上 、スペースの有効利用を実現することができる。
【0029】 さらに、開閉板17が開放端付近にまで開いたときには、フラップ部23に生 じた浮力により、開閉板17がバタつくことがなく、安定して差圧調整を行うこ とができる。
【0030】 なお、上記実施例において案内棒27を開閉板17に対して垂直に設けたが、 例えば開閉板17が閉塞状態において垂直方向をなさない場合には、開閉板17 の閉塞状態において案内棒27がほぼ水平になるように取付けることが必要であ る。 また、調整ウェイト18が案内棒27上をその長手方向に移動自在に構成した が、調整ウェイト18を案内棒27に固定し、案内棒を開閉板17に対して移動 可能に設けてもよい。
【0031】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案の差圧調整ダンパーによれば、第1の室側の圧力 が高まると、第1の室と第2の室との圧力差により、開閉板に第1の室側から圧 力がかかり、開閉板を開放する方向のバランスウェイトによる回動トルクにより 開閉板が支持軸周りに回動して開閉板が開放され、第1の室から第2の室へと空 気が放出される。また、第1の室と第2の室との圧力差が所定より小さくなると 、開閉板を閉塞する方向の調整ウェイトによる回動トルクにより開閉板が支持軸 周りに回動して開閉板が閉塞し、第1の室と第2の室とが仕切られる。これによ り、第1の室と第2の室との圧力差を設定差圧の範囲に保持することができる。 また、開閉板,調整ウェイト,バランスウェイトとが、開閉板が閉塞した状態 で均衡し、かつ、バランスウェイト,立ち上がり部,バランスウェイト保持部の 全てが、支持軸を含む鉛直面よりも第1の室側に設けられた構造となっているの で、バランスウェイトのみならず立ち上がり部,バランスウェイト保持部の重量 も、開閉板を開く方向への回動トルクの発生源として寄与し、応答性が向上して 開閉板が開きやすくなる。これにより、開閉板が開く寸前の第1の室内の圧力上 昇を防ぐことができると共に、バランスウェイトを小型化することができる。 また、開閉板が開放されている時には、開閉板の開閉部の下端から第1の室側 方向へ折り曲げられたフラップ部に、第1の室から第2の室へと放出される空気 が当たり、フラップ部に浮力が発生する。すると、開閉板が浮力を得て開閉板の 開度が大きくなるので有効開口面積が大きくなり、第1の室内の空気圧の差圧調 整を効率良く行うことができる。これにより、差圧調整ダンパーを、従来より小 型化することができ、コストダウン、外観の向上、スペースの有効利用を実現す ることができる。 さらに、開閉板が開放端付近にまで開いたときには、フラップ部に生じた浮力 により、開閉板がバタつくことがないので、安定して第1の室と第2の室との差 圧調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る差圧調整ダンパーを示す断面図で
ある。
【図2】本考案に係る差圧調整ダンパーを示す正面図で
ある。
【図3】本考案による差圧調整ダンパーと従来の差圧調
整ダンパーとにおける室内外の圧力差に対する処理空気
量との関係を示す線図である。
【図4】従来の差圧調整ダンパーを示す断面図である。
【図5】従来の差圧調整ダンパーを示す正面図である。
【符号の説明】
11 クリーンルーム(第1の室) 12 外部(第2の室) 13 壁体 14 開口部 15 通気孔 16 フレーム 17 開閉板 18 調整ウェイト 19 バランスウェイト 21 支持軸 22 開閉部 23 フラップ部 24 折曲部 25 立ち上がり部 26 バランスウェイト保持部 B 差圧調整ダンパー G 重心

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2の室を仕切る鉛直面内に位置
    する壁体に形成された開口部内に、フレームが嵌着固定
    され、該フレームには前記壁体の両側方間を連通する通
    気孔が形成され、該通気孔の上方部には水平方向に位置
    させて支持軸が配設され、該支持軸には前記通気孔を開
    閉自在とする開閉板が回動自在に支持された差圧調整ダ
    ンパーであって、前記開閉板は、前記支持軸を含む鉛直
    面を境として前記第1の室側かつ前記支持軸の下方にお
    いて、前記通気孔を開閉自在とする開閉部と、該開閉部
    の下端から前記第1の室側方向へ折り曲げられたフラッ
    プ部と、前記支持軸の近傍において前記開閉部の上端か
    ら前記鉛直面に対して前記第1の室方向へ折り曲げられ
    た水平部を有する折曲部と、該折曲部の先端に連続して
    前記第1の室側で鉛直上方に立ち上げられた立ち上がり
    部と、該立ち上がり部の先端に連続して前記第1の室側
    の水平方向に折り曲げられたバランスウェイト保持部と
    から構成され、前記開閉板の前記第2の室側に調整ウェ
    イトが前記支持軸に対して移動可能に設けられ、前記立
    ち上がり部および前記バランスウェイト保持部の前記第
    1の室側にバランスウェイトが固定され、かつ、前記鉛
    直面を境とした前記第1の室側に位置する前記開閉板の
    上部と該バランスウェイトとの重心が前記鉛直面を基準
    として前記第1の室側とされると共に、前記バランスウ
    ェイトと前記開閉板と前記調整ウェイトとからなる重心
    が、前記開閉板が閉塞した状態で均衡していることを特
    徴とする差圧調整ダンパー。
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