JPH06226986A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH06226986A
JPH06226986A JP2035693A JP2035693A JPH06226986A JP H06226986 A JPH06226986 A JP H06226986A JP 2035693 A JP2035693 A JP 2035693A JP 2035693 A JP2035693 A JP 2035693A JP H06226986 A JPH06226986 A JP H06226986A
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JP
Japan
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ink
water
recording head
nozzle
soluble
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Application number
JP2035693A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kato
健一 加藤
Chiyoshige Yamamoto
千代茂 山本
Shigeo Sugimura
繁夫 杉村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、インクの物性により混色を防止し、
これにより各色専用のヘッドユニットやワイピング装置
を設けなくても多色化を実現し、記録ヘッドの小型化を
図り、より小型なインクジェットプリンタを提供する。 【構成】本発明のインクジェットプリンタは、記録ヘッ
ドのノズル孔が少なくとも2列に配置され、それぞれの
ノズル孔列に異なる色の水溶性インクと非水溶性インク
を交互に供給するように構成されている。また、記録ヘ
ッドが4列のノズル孔列を有し、それぞれのノズル孔列
に黒、イエロー、マゼンタ、シアンのインクをを供給す
るように構成されている。更に、ワイピング装置が、色
毎に分けていない1つのワイパーで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オンデマンド型インク
ジェットプリンタに関し、特に黒、イエロー、マゼン
タ、シアン等の色を用いる多色のインクジェットプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多色のインクジェットプリンタは
複数の記録ヘッドを有し、且つ以下(1)から(3)の
ような手段により、記録ヘッド上で各色のインクが混ざ
り合わない(混色しない)ことを実現していた。
【0003】(1)特開昭58−194568では、図
16に示すように吐出噴射させるインクの色毎に分けた
複数の記録ヘッド161、162、163、164に対
応して、弾性キャップ165内にインクを吸引する複数
個の密閉口166、167、168、169を設けてい
た。
【0004】(2)特開昭60−159057では、図
17に示すように、キャップ171と吸引ポンプ172
の間の吸引路の途中に、混色防止用の電磁弁173を設
けていた。
【0005】(3)特開昭62−251146では、図
18に示すようにエンドレスベルト181に沿って、吐
出噴射させるインクの色毎に分けた複数の記録ヘッド1
82、183、184、185に対応する複数のワイパ
ー186、187、188、189を設け、ワイパーの
ワイピング(拭き払い)動作範囲を各記録ヘッド毎に分
割するワイピング手段を備えていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、インクジェットプリンタの多色化のために複数
の記録ヘッドを有しているため、記録ヘッドが大型にな
るという欠点があった。更には、複数の色のインクの混
色防止のために、前述のようなワイピング装置等の部材
を各色用のヘッドに対応して複数個設けなければなら
ず、多色のインクジェットプリンタのサイズが大型にな
っていた。
【0007】そこで、本発明は、筆者らの永年に渡る鋭
意研究の成果として、このような欠点を解決するために
なされたものであり、インクの物性により混色を防止
し、これにより各色専用のヘッドユニットやポンプユニ
ット、更には各色専用のワイピング装置を有していなく
ても多色化を実現し、記録ヘッドやワイピング装置の小
型化を図り、より小型なインクジェットプリンタを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタは、インクを吐出噴射させるノズル孔を有する
記録ヘッドと、該記録ヘッドのノズル孔を有する面に付
着したインクないし異物を拭うワイピング装置からなる
インクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドのノ
ズル孔が少なくとも2列に並んで配置され、前記ノズル
孔列に水溶性インクと非水溶性インクが交互に供給され
るように構成したことを特徴とする。
【0009】また本発明のインクジェットプリンタは、
前記2列以上のノズル孔列に互いに異なる色のインクを
供給するように構成したことを特徴とする。
【0010】また本発明のインクジェットプリンタは、
前記記録ヘッドが4列のノズル孔列を有し、それぞれの
ノズル孔列に黒、イエロー、マゼンタ、シアンのインク
を供給するように構成したことを特徴とする。
【0011】更に本発明のインクジェットプリンタは、
前記ワイピング装置が、色毎に分けていない1つのワイ
パーで構成されていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の上記の構成によれば、水溶性インクは
親水性物質であり、非水溶性インクは疎水性物質である
為、親水性物質である水溶性インクと、疎水性物質であ
る非水溶性インクを1枚の記録ヘッド基板上で使用して
も、いわゆる「水と油が混ざり合わない」ように混ざり
合わない。
【0013】更に上記の理由から、色毎に分けていない
1つのワイパーでワイピングを行っても、混色すること
がない。
【0014】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。
【0015】まず、本発明に用いる水溶性インクの基本
組成としては、第1に水溶性染料、第2に水溶性溶媒で
ある。水溶性染料としては、黒染料としてC.I.Di
rect Black(以下DBk)−19、DBk−
38、DBk−71、DBk−74、DBk−75、D
Bk−90、DBk−112、DBk−117、DBk
−154、DBk−169、Acid Black(以
下ABk)−2、ABk−24、ABk−31、ABk
−52等がある。またカラー染料としてはC.I.Di
rect Yellow(以下DY)−27、DY−2
8、DY−33、DY−39、DY−58、DY−8
6、DY−88、DY−98、AcidYellow
(以下AY)−11、AY−17、AY−25、Dir
et Red(以下DR)−1、DR−2、DR−4、
DR−9、DR−11、DR−13、DR−17、DR
−20、Acid Red(以下AR)−1、AR−3
2、AR−51、Direct Blue(以下DB)
−1、DB−8、DB−71、DB−76、DB−7
8、DB−80、DB−86、DB−90、AcidB
lue(以下AB)−9、AB−22、AB−93等が
あるがこれらに限定されるものではない。
【0016】溶媒としては、水(脱イオン水または純
水)と、水溶性の各種有機溶剤の混合物を主な液媒体成
分とする。水溶性の有機溶剤としては、非水溶性インク
の主溶媒と混合せず、蒸気圧が低く、蒸発乾燥しにくい
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールな
どのポリアルキレングリコール類、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール等のアルキレングリコール
類、グリセリン等の多価アルコール系溶媒が挙げられ
る。
【0017】上記成分の他に更に物性値を最適化した
り、特性を向上するために、種々の添加剤を使用するこ
とができる。たとえば粘度調整剤、防カビ剤等である。
【0018】本発明のインク中の上記水溶性有機溶剤の
含有量は、水溶性インク全重量に対して0〜70wt
%、より好ましくは5〜40wt%の範囲である。又、
水の含有量は、水溶性インク全重量に対して、10〜9
0wt%、より好ましくは40〜85wt%の範囲とす
ることが望ましい。着色剤である水溶性染料の含有量
は、水溶性インク全重量に対して0.1〜10wt%、
より好ましくは0.5〜5wt%の範囲内である。
【0019】また、本発明に用いる非水溶性インクの基
本組成としては、第1に油性染料、第2に非水溶性溶媒
である。油性染料としては、黒染料としてC.I.So
lvent Black(以下SBk)−3、SBk−
7、SBk−22、SBk−45、SBk−50等があ
る。またカラー染料としてはC.I.SolventY
ellow(以下SY)−19、SY−61、SY−8
2、SY−93、Solvent Red(以下SR)
−8、SR−18、SR−49、SR−81、Solv
ent Blue(以下SB)−2、SB−5、SB−
36、SB−70、Solvent Violet−2
1等があるがこれらに限定されるものではない。
【0020】溶媒としては、脂肪族炭化水素系溶媒、芳
香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、エー
テル系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、脂肪酸系
溶媒、窒素化合物系溶媒、シリコーン油等が挙げられ、
いずれも単独または2種類以上の混合系で用いることが
できる。但し、水溶性インクに添加する物性調整剤に合
わせ、水溶性インクに混ざり合わないように非水溶性溶
媒を選択する必要がある。
【0021】上記成分の他に更に物性値を最適化した
り、特性を向上するために、種々の添加剤を使用するこ
とができる。たとえば粘度調整剤、防カビ剤等である。
【0022】本発明では上記溶媒と油性染料を含有し、
望ましくは、溶媒の含有量が、非水溶性インク全重量に
対して50〜99wt%、着色剤である油性染料の含有
量が、非水溶性インク全重量に対して1〜30wt%の
範囲内であることが望ましい。
【0023】次に、本発明の水溶性インク及び非水溶性
インクを用い、本発明のインクジェットプリンタで印字
した実施例について説明し、併せて効果を例証する。
【0024】[実施例1]図1は本発明のインクジェッ
トプリンタの一実施例を示す部分斜視図であり、図中1
0は記録ヘッドであり、ポリカーボネートを型成形によ
り製造した流路形成基板A11と、流路封止基板a1
2、流路封止基板b13から構成されている。12、1
3はシート状のポリカーボネートであり、共に厚さは
0.15mmである。14は記録ヘッド10の前面に設
けられたノズル面、15は記録ヘッド10を搭載し往復
運動するキャリッジ、16はキャリッジ15を駆動する
キャリッジベルトである。17はノズル面14に当接す
るワイパーである。
【0025】図2は図1の記録ヘッドをノズル面側から
見た部分斜視図であり、ノズル孔列が2列あり、各列に
9個のノズル孔が配置されている。20はノズル孔、2
1は流路封止基板bが流路形成基板Aに溶着された後に
圧電素子(図示せず)が接着される位置である。図示し
ないが、流路封止基板aにも圧電素子が接着される。図
1では、この記録ヘッドが固定手段によりキャリッジに
固定されている。図2においてノズル孔20の寸法は、
短辺60μm、長辺70μm、高さ30μmの台形形状
であり、ノズルピッチは350μmである。
【0026】次にインクの組成及びその製造方法を説明
する。
【0027】水溶性黒インクと非水溶性マゼンタインク
は下記数1及び数2の成分を混合し、80℃で加熱しな
がら攪拌を十分に行い、室温まで冷却させた後、穴径
0.45μmのメンブランフィルターを用いて加圧濾過
して製造した。
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】
【0030】このように製造した水溶性インク及び非水
溶性インクを、本発明のインクジェットプリンタに供給
し、圧電素子を駆動させノズル孔20からインク滴を吐
出噴射させ記録を行った。圧電素子の駆動電圧は常温で
35V、周波数2.0kHzである。
【0031】記録中の記録ヘッドのノズル面14のノズ
ル孔20の周囲を顕微鏡を用いて観察したところを図3
に示すが、水溶性黒インク30と非水溶性マゼンタイン
ク31は混ざり合うことなく、記録ヘッド基板上にて水
溶性黒インク30と非水溶性マゼンタインク31との境
界32ができていた。
【0032】また、ノズル孔20の周囲はインクで均一
に濡れている。このため、図4に記録中のインク滴の飛
翔状態を上面図で示すように、吐出された黒インク滴4
1、マゼンダインク滴42は、流路形成基板A11、流
路封止基板a12、流路封止基板b13の端面40に垂
直に曲がること無く、記録媒体43に向かって飛行し
た。
【0033】また、1枚の記録ヘッド10のノズル面1
4で2色のインクが混色することはなかった。
【0034】図5は記録ヘッド10のノズル面14をワ
イパー17でワイピングしているところを示す上面図で
ある。図5に示す矢印方向にキャリッジ15を移動さ
せ、ワイパー17と記録ヘッドのノズル面14を当接さ
せ、ノズル面14に付着したインクや異物をワイパー1
7でワイピングした。このワイピング後に記録ヘッドの
ノズル面14のノズル孔20の周囲を顕微鏡を用いて観
察したところ、図3に示すように、水溶性黒インク30
と非水溶性マゼンダインク31は、ノズル面14で混ざ
り合うことはなかった。
【0035】またワイピング後に吐出させた時、図4に
示すように記録ヘッド10の端面40に曲がること無く
垂直に飛行した。
【0036】[実施例2]図6は本発明のインクジェッ
トプリンタの別の実施例を示す部分斜視図であり、図中
60は記録ヘッドであり、ガラスをエッチングにより製
造した流路形成基板B61と流路封止基板c62、流路
封止基板d63から構成されている。流路封止基板cと
流路封止基板dは共に厚さ0.2mmのガラスの板であ
る。64は記録ヘッド60の前面に設けられたノズル
面、65は記録ヘッドを搭載し往復運動するキャリッ
ジ、66はキャリッジ65を駆動するキャリッジベルト
である。67はノズル面64に当接するワイパーであ
る。
【0037】図7は図6の記録ヘッドをノズル面側から
見た部分斜視図であり、ノズル孔列が2列あり、各列に
12個のノズル孔が配置されている。70はノズル孔、
71は流路封止基板dが流路形成基板Bに溶着された後
に圧電素子(図示せず)が接着される位置である。図示
しないが、流路封止基板cにも圧電素子が接着される。
図7においてノズル孔70の寸法は、幅50μm、高さ
30μmの長方形形状であり、ノズルピッチは260μ
mである。
【0038】次にインクの組成及びその製造方法を説明
する。
【0039】水溶性マゼンタインクと非水溶性黒インク
は下記数3及び数4の成分を混合し、実施例1と同様に
製造した。
【0040】
【数3】
【0041】
【数4】
【0042】このように製造した水溶性インク及び非水
溶性インクを、本発明のインクジェットプリンタに供給
し、圧電素子を駆動させノズル孔70からインク滴を吐
出噴射させ記録を行った。圧電素子の駆動電圧は常温で
110V、周波数2.4kHzである。
【0043】記録中の記録ヘッドのノズル面64のノズ
ル孔70の周囲を顕微鏡を用いて観察したところを図8
に示すが、水溶性マゼンタインク80と非水溶性黒イン
ク81は混ざり合うことなく、記録ヘッド基板上にて水
溶性マゼンダインク80と非水溶性黒インク81との境
界82ができていた。
【0044】また、ノズル孔70の周囲はインクで均一
に濡れている。このため、図9に記録中のインク滴の飛
翔状態を上面図で示すように、吐出されたマゼンタイン
ク滴91、黒インク滴92は、流路形成基板B61、流
路封止基板c62、流路封止基板d63の端面90に垂
直に曲がることなく、記録媒体93に向かって飛行し
た。
【0045】また、1枚の記録ヘッド60のノズル面6
4で2色のインクが混色することはなかった。
【0046】図10は記録ヘッド60のノズル面64を
ワイパー67でワイピングしているところを示す上面図
である。図10に示す矢印方向にキャリッジ65を移動
させ、ワイパー67と記録ヘッドのノズル面64を当接
させ、ノズル面64に付着したインクや異物をワイパー
67でワイピングした。このワイピング後に記録ヘッド
60のノズル孔70の周囲を顕微鏡を用いて観察したと
ころ、図8に示すように、水溶性マゼンタインク80と
非水溶性黒インク81は、記録ヘッド60のノズル面6
4で混ざり合うことはなかった。
【0047】また、ワイピング後に吐出させた時、図9
に示すように記録ヘッド60の端面90に曲がることな
く垂直に飛行した。
【0048】[実施例3]図11は本発明のインクジェ
ットプリンタの別の実施例を示す部分斜視図であり、図
中110は記録ヘッドであり、流路形成基板と流路封止
基板からできている。111と112は、ポリサルホン
を型成形により製造した流路形成基板Cと流路形成基板
Dである。113、114、115、116は、全て厚
さ0.15mmのポリサルホンのシートでできた流路封
止基板e、f、g、hである。117はスペーサー、1
18は記録ヘッド前面に設けられたノズル面、119は
記録ヘッド110を搭載し往復運動するキャリッジ、1
50はキャリッジ119を駆動するキャリッジベルトで
ある。151はノズル面118に当接するワイパーであ
る。
【0049】図12は図11の記録ヘッド110をノズ
ル面側から見た部分斜視図であり、ノズル孔列が4列あ
り、各列に9個のノズル孔が配置されている。このよう
にノズル孔列を配置することにより、3色または4色の
インクを使用できる。
【0050】記録ヘッドを2つ並べたときのそれぞれの
材質及び製造方法は、本実施例のように同じであって
も、また異なっていても良い。
【0051】120、121はノズル孔、122は流路
封止基板hが溶着された後に圧電素子(図示せず)が接
着される位置である。図示しないが、流路封止基板e、
流路封止基板f、流路封止基板gにも圧電素子が接着さ
れる。図11では、この記録ヘッドが固定手段によりキ
ャリッジに固定されている。図12においてノズル孔1
20、121の寸法は、短辺60μm、長辺70μm、
高さ30μmの台形形状であり、ノズル孔列1列のノズ
ル孔の数は9個、ノズルピッチは350μmである。1
17はスペーサーであり、厚さ1mmのブチルゴムであ
る。スペーサーは記録ヘッドのノズル面を有する突出部
に入っているが、圧電素子のたわみを妨げなければこの
寸法に限られたものではない。また、スペーサーの材質
はブチルゴム以外のゴム、プラスチック等でも良い。
【0052】次にインクの組成及びその製造方法を説明
する。
【0053】水溶性黒インク、水溶性マゼンタインク、
非水溶性イエローインク、非水溶性シアンインクは下記
数5、数6、数7及び数8の成分を混合し、実施例1と
同様にして製造した。
【0054】
【数5】
【0055】
【数6】
【0056】
【数7】
【0057】
【数8】
【0058】このように製造した水溶性インクである黒
インク130、マゼンタインク132及び非水溶性イン
クであるイエローインク131、シアンインク133の
各インクを記録ヘッドの4つのノズル孔列にそれぞれ供
給した。
【0059】そして、圧電素子を駆動させノズル孔12
0、121からインク滴を吐出噴射させ記録を行った。
圧電素子の駆動電圧は常温で35V、周波数2.0kH
zである。
【0060】記録中の記録ヘッドのノズル面118のノ
ズル孔120、121の周囲を顕微鏡を用いて観察した
ところを図13に示すが、水溶性黒インク130と非水
溶性イエローインク131、非水溶性イエローインク1
31と水溶性マゼンタインク132、水溶性マゼンタイ
ンク132と非水溶性シアンインク133が互いに混ざ
り合うことなく、記録ヘッド110のノズル面118に
て水溶性黒インク130と非水溶性イエローインク13
1との境界134、水溶性マゼンタインク132と非水
溶性シアンインク133との境界135ができていた。
【0061】また、ノズル孔120、121の周囲はイ
ンクで均一に濡れている。このため、図14に記録中の
インク滴の飛翔状態を上面図で示すように、吐出された
黒インク滴141、イエローインク滴142、マゼンタ
インク滴143、シアンインク滴144は、流路形成基
板C111、流路形成基板D112、流路封止基板e1
13、流路封止基板f114、流路封止基板g115、
流路封止基板h116の端面145に垂直に曲がること
無く、記録媒体145に向かって飛行した。
【0062】また、記録ヘッド110のノズル面118
で各色のインクが混色することはなかった。
【0063】図15は記録ヘッド110のノズル面11
8をワイパー151でワイピングしているところを示す
上面図である。図15に示す矢印方向にキャリッジ11
9を移動させ、ワイパー151と記録ヘッドのノズル面
118を当接させ、ノズル面118に付着したインクや
異物をワイパー151でワイピングした。このワイピン
グ後に記録ヘッド110のノズル孔120、121の周
囲を顕微鏡を用いて観察したところ、図13に示すよう
に、水溶性黒インク130と非水溶性イエローインク1
31、水溶性マゼンタインク132、非水溶性シアンイ
ンク133は、記録ヘッド110のノズル面118で混
ざり合うことはなかった。
【0064】本実施例1から3では、ノズル孔の数が9
個または12個、ノズルピッチ350μmまたは260
μmについて述べているが、これらに限定されるもので
はない。
【0065】また、記録ヘッドの材質としてポリカーボ
ネート、ポリサルフォン、ガラスを挙げたが、これらに
限定されるものではなく、プラスチックとしてポリエー
テルサルフォン、ポリアリルサルフォン等、またはセラ
ミック、金属等でも良い。また、製造方法として、前記
材質を型成形やエッチング、レーザー加工等で成形した
り、ガラス板をフォトリソ技術を使い加工したり、ガラ
ス板や金属板に融着ないし接着した光硬化性樹脂をフォ
トリソ技術を使って加工し成形しても良い。
【0066】また、ノズル孔列の数は、2列や4列に限
定されたものではなく、必要に応じていくつあっても良
い。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は次のような
優れた効果を有する。
【0068】1枚の記録ヘッド基板上において、水溶性
インクと非水溶性インクを記録ヘッドに供給し記録を行
うことにより、2色のインクの混色を防止でき、一体化
された1つの小型記録ヘッドで2色以上のインクを使
え、色毎にヘッドユニットやワイパーを設けなくてす
む。
【0069】また、水溶性インク用ノズル孔列と非水溶
性インク用ノズル孔列を交互に配置することにより混色
を防止できる為、2色より多くのインクを使用する場
合、ヘッド同士の間隔を狭くできる。
【0070】以上のことから、多色の記録ヘッドの小型
化を図ることができ、より小型な多色のインクジェット
プリンタを提供することができる。これは、本発明のイ
ンクジェットプリンタを使用する際の省スペース化とい
う効果を有する。
【0071】更に、記録ヘッドの部品数低減、歩留まり
向上、インクジェットプリンタ製造工程の簡易化が図
れ、更には低コストのインクジェットプリンタが実現で
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンタの一実施例を
示す部分斜視図。
【図2】本発明のインクジェットプリンタにおける記録
ヘッドの一実施例を示す部分斜視図。
【図3】本発明のインクジェットプリンタにおける記録
ヘッドのノズル面の一実施例を示す斜視図。
【図4】本発明のインクジェットプリンタにおけるイン
ク滴吐出中の記録ヘッドの一実施例を示す部分上面図。
【図5】本発明のインクジェットプリンタにおける記録
ヘッドの一実施例を示す上面図。
【図6】本発明のインクジェットプリンタの別の実施例
を示す部分斜視図。
【図7】本発明のインクジェットプリンタにおける記録
ヘッドの別の実施例を示す部分斜視図。
【図8】本発明のインクジェットプリンタにおける記録
ヘッドのノズル面の別の実施例を示す斜視図。
【図9】本発明のインクジェットプリンタにおけるイン
ク滴吐出中の記録ヘッドの別の実施例を示す部分上面
図。
【図10】本発明のインクジェットプリンタにおける記
録ヘッドの別の実施例を示す上面図。
【図11】本発明のインクジェットプリンタの更に別の
実施例を示す部分斜視図。
【図12】本発明のインクジェットプリンタにおける記
録ヘッドの更に別の実施例を示す部分斜視図。
【図13】本発明のインクジェットプリンタにおける記
録ヘッドのノズル面の更に別の実施例を示す斜視図。
【図14】本発明のインクジェットプリンタにおけるイ
ンク滴吐出中の記録ヘッドの更に別の実施例を示す部分
上面図。
【図15】本発明のインクジェットプリンタにおける記
録ヘッドの更に別の実施例を示す上面図。
【図16】従来技術の例を示す記録ヘッド及び吸引装置
の斜視図。
【図17】従来技術の例を示す記録ヘッド及び吸引装置
の斜視図。
【図18】従来技術の例を示す記録ヘッド及びクリーニ
ング装置の斜視図。
【符号の説明】
10 記録ヘッド 11 流路形成基板A 12 流路封止基板a 13 流路封止基板b 14 ノズル面 15 キャリッジ 16 キャリッジベルト 17 ワイパー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出噴射させるノズル孔を有す
    る記録ヘッドと、該記録ヘッドのノズル孔を有する面に
    付着したインクないし異物を拭うワイピング装置からな
    るインクジェットプリンタにおいて、前記記録ヘッドの
    ノズル孔が少なくとも2列に並んで配置され、前記ノズ
    ル孔列に水溶性インクと非水溶性インクが交互に供給さ
    れるように構成したことを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記2列以上のノズル孔列に互いに異な
    る色のインクを供給するように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドが4列のノズル孔列を有
    し、それぞれのノズル孔列に黒、イエロー、マゼンタ、
    シアンのインクを供給するように構成したことを特徴と
    する請求項1ないし2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ワイピング装置が、色毎に分けてい
    ない1つのワイパーで構成されていることを特徴とする
    請求項1ないし2ないし3記載のインクジェットプリン
    タ。
JP2035693A 1993-02-08 1993-02-08 インクジェットプリンタ Pending JPH06226986A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6079809A (en) * 1994-08-26 2000-06-27 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and method including prevention of color mixing through selective predischarge of nozzles adjacent to differing color groups
US6340217B1 (en) 1994-08-26 2002-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording apparatus and recovery method thereof

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