JPH06220718A - ポリエステルモノフィラメント - Google Patents

ポリエステルモノフィラメント

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Publication number
JPH06220718A
JPH06220718A JP1101093A JP1101093A JPH06220718A JP H06220718 A JPH06220718 A JP H06220718A JP 1101093 A JP1101093 A JP 1101093A JP 1101093 A JP1101093 A JP 1101093A JP H06220718 A JPH06220718 A JP H06220718A
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JP
Japan
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monofilament
polyester
ectfe
weight
pet
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Application number
JP1101093A
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English (en)
Inventor
Toyohiko Masuda
豊彦 増田
Takehiko Mitsuyoshi
威彦 三吉
Kei Horii
慶 堀井
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】エチレンとモノクロルトリフルオロエチレンと
の共重合体(ECTFE)を0.1重量%以上、40重
量%以下含有する、防汚性と耐蒸熱性が優れたポリエス
テルモノフィラメント。また、末端カルボキシル基濃度
が、10当量/ポリエステル106 g以下で、上記EC
TFE0.1重量%以上、40重量%以下と未反応のカ
ルボジイミド化合物を0.005〜1.5重量%含有し
た更に防汚性と耐蒸熱性が優れたポリエステルモノフィ
ラメント。抄紙ドライヤーカンバスの構成糸として好適
に用いられるものである。 【効果】本発明のポリエステルモノフィラメントは従来
のものより更に一層優れた耐加水分解性と、優れた防汚
性とを兼ね備えたものであり、高温・多湿など加水分解
されやすく、かつ汚れやすい条件下で使用される用途、
例えば抄紙ドライヤーカンバスに適用された場合、使用
期間を従来以上に拡大させ、洗浄周期が大幅に延長でき
るなど、その効果は大なるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた耐加水分解性およ
び撥水性、防汚性を兼ね備えたポリエステルモノフィラ
メントに関するものであり、特に従来品より耐加水分解
性と防汚性に優れた抄紙用ドライヤーカンバスの構成糸
として好適に用いられるポリエステルモノフィラメント
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルモノフィラメントは優れた
抗張力・耐酸性・寸法安定性を有するため、抄紙ドライ
ヤーカンバス、サニタリー製品のドライヤーカンバス、
抄紙ワイヤー、各種ブラシ、筆毛、印刷スクリーン用
紗、釣り糸などに広く用いられてきた。しかしながら、
高温・多湿など加水分解されやすい条件下で使用される
用途、例えば抄紙ドライヤーカンバス用の構成糸として
用いると、使用中に劣化し強度低下を起こすのと並行し
て、製紙原液中に添加されている填料、サイズ剤、紙力
増強剤などの各種製紙原料や、その他から成る汚れが付
着・蓄積するため、カンバス洗浄を頻繁に行うことを余
儀無くされるなどの欠点を合わせ持っていた。このため
これ等のポリエステルモノフィラメントの欠点を改善す
るため種々の提案がなされてきた。
【0003】耐加水分解性を向上させるための手段の一
例として、ポリエステルにポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ポリブテン,ポリ−4−メチルペンテン1,ポリス
チレンなどのポリオレフィンを特定量添加したポリエス
テルモノフィラメントが知られている(特開昭51-13692
3 号公報)が、この技術で得られるモノフィラメント、
例えばポリエチレンを添加したポリエチレンテレフタレ
ート製モノフィラメントは強度が低く、かつ耐加水分解
性向上効果も小さく、実用的でない。
【0004】また、カルボジイミド化合物を添加するこ
とによりポリエステルの耐加水分解性を向上せしめる方
法が知られている。例えば、モノまたはビスカルボジイ
ミド化合物を添加し、短時間で混練紡糸し未反応カルボ
ジイミドを含有しないフィラメントを形成させる方法
(特開昭50-95517号公報)、分子内に3個以上のカルボ
ジイミド基を有するポリカルボジイミド化合物を添加す
る方法(特公昭38-15220号公報)があり、更には特定の
カルボジイミド化合物を未反応の状態で特定量残存させ
た抄紙カンバス用ポリエステルモノフィラメント(特開
昭58-23916号公報)および特定量のリンを含むポリエス
テルに特定のカルボジイミド化合物を添加する工業用ポ
リエステルモノフィラメントの製造方法(特開昭57-205
518 号公報)が提案されている。
【0005】一方、ポリエステル繊維の防汚性を向上さ
せるための技術としても種々の提案が行なわれてきた。
例えば、含フッ素化合物で繊維製品を処理する技術(特
開昭52-5400 号公報、特開昭58-46123号公報)、フッ素
樹脂を鞘とした芯鞘複合糸(特開昭53-31851号公報)、
パーフルオロアルキルスルホン酸塩を含有する組成物
(特開昭59-66449号公報)、フッ素樹脂を含有した繊維
(特開昭62-238822 号公報)、フッ素樹脂微粒子を含有
した繊維(特開平2-26919 号公報)などが知られてい
る。しかしながら、これ等の技術はいずれも防汚性の向
上効果が小さかったり耐久性に劣るものであった。
【0006】そこで本願発明者は、優れた耐加水分解性
と優れた防汚性とを兼ね備えたポリエステルモノフィラ
メントを得ることを目的とした、末端カルボキシル基が
特定当量以下で、未反応のカルボジイミド化合物とフッ
素樹脂(特にエチレンとテトラフルオロエチレン(以
下、ETFEという))とを特定量含有したポリエステ
ルモノフィラメントを提案した(国際公開番号WO 9
2/07126号公報)。 しかしながら近年、抄紙用
ドライヤーカンバスなどに使用されるポリエステルモノ
フィラメントの使用条件が従来よりも益々過酷になり、
紙の生産性や紙質の低下を防止するなどの目的で、更に
一層優れた耐加水分解性と、優れた防汚性とを兼ね備え
たポリエステルモノフィラメントが必要とされるに至っ
てきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した要求
に鑑み、抄紙用ドライヤーカンバスなどとして、有用な
従来のものより更に一層優れた耐加水分解性と、優れた
防汚性とを兼ね備えたポリエステルモノフィラメントに
関するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、エチレ
ンとモノクロルトリフルオロエチレンとの共重合体を
0.1重量%以上、40重量%以下含有することを特徴
とするポリエステルモノフィラメントおよび末端カルボ
キシル基濃度が10当量/ポリエステル106 g以下で
あって、カルボジイミド化合物を未反応の状態で0.0
05重量%以上、1.5重量%以下含有し、エチレンと
モノクロルトリフルオロエチレンとの共重合体を0.1
重量%以上、40重量%以下含有したポリエステルモノ
フィラメントによって達成される。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
ポリエステルはポリエチレンテレフタレート(以下、P
ETという)およびポリブチレンテレフタレートを主体
とするものが好ましく、PETがより好ましいものであ
るが、そのジカルボン酸成分の一部をイソフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー
酸、スルホン酸金属塩置換イソフタル酸などで置き換え
てもよく、グリコール成分の一部をジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリ
アルキレングリコールなどで置き換えてもよい。更に、
ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、トリ
メリット酸、トリメシン酸、硼酸などの鎖分岐剤を少量
併用することもできる。また酸化チタン、酸化ケイ素、
炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、クレー、タルク、カオ
リン、ジルコニウム酸などの各種無機粒子や架橋高分子
粒子、各種金属粒子などの粒子類のほか従来公知の抗酸
化剤、金属イオン封鎖剤、イオン交換剤、着色防止剤、
耐光剤、難燃剤、包接化合物、帯電防止剤、各種着色
剤、ワックス類、シリコーンオイル、各種フッ素系界面
活性剤、各種強化繊維類などが添加されていてもよい。
また本発明のポリエステルには上記の改質ポリエステル
樹脂を2種類以上ブレンドしてもよく、更にはポリアミ
ド、ポリエステルアミド、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、ポリオレフィン樹脂、各種ゴム、ポリカーボネー
ト、ポリウレタン、ポリアクリレートなどの樹脂、エチ
レンとモノクロルトリフルオロエチレンとの共重合体以
外の各種フッ素樹脂をブレンドしたものでもよい。
【0010】本発明のポリエステルモノフィラメントは
末端カルボキシル基濃度が10当量/ポリエステル10
6 g以下であると耐加水分解性が一層良好となるため必
須である。ここで末端カルボキシル基濃度はPohlにより
ANALYTICAL CHEMISTRY第26巻、1614頁に記載された方法
で測定される。末端カルボキシル基濃度が10当量/ポ
リエステル106 g以下のポリエステルモノフィラメン
トを得るには、例えば、末端カルボキシル基濃度が10
当量/ポリエステル106 gより多いポリエステルに、
ポリエステルの溶融状態で公知の方法でフェニルグリシ
ジルエーテル、N−グリシジルフタルイミド、o−フェ
ニル・フェニルグリジジルエーテル、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシドなどのエポキシ化合物またはオ
キサゾリン類など公知の化合物を適量反応させて得るこ
とができるが、本発明のポリエステルモノフィラメント
が、未反応の状態のカルボジイミド化合物を0.005
重量%以上含有する場合、特に優れた耐加水分解性が得
られるものであることから上記化合物として、1分子中
に1個または2個以上のカルボジイミド基を有するカル
ボジイミド化合物を用いるのが好適である。すなわち、
原料となるポリエステルの末端カルボキシル基濃度およ
びポリエステルとカルボジイミド化合物との反応条件な
どから、反応後のポリエステル中の、未反応で残存する
カルボジイミド化合物が0.005重量%以上、1.5
重量%以下の濃度になる量のカルボジイミド化合物をポ
リエステルに添加し、反応させるのが好ましい。
【0011】本発明のポリエステルモノフィラメントの
極限粘度は、通常は0.6以上であればよい。ここで極
限粘度はオルソクロロフェノール溶液中25℃で測定し
た粘度より求めた極限粘度であり、〔η〕で表わされ
る。
【0012】また、本発明の効果を効率よく発現させる
ため、ポリエステル中にリン化合物を、リン原子として
50ppm以下で、かつ下記範囲内で含有させるとよ
い。 5×10−3≦P≦M+8×10−3 (式中のPはポリエステルを構成する二塩基酸に対する
リン原子のモル%であり、Mはポリエステル樹脂中の金
属で、周期律表II族、VII 族、VIII族でかつ第3,4周
期の内より選択された1種もしくは2種以上の金属原子
のポリエステルを構成する二塩基酸に対するモル%であ
る。また、M=0であってもよい。)本発明で用いるエ
チレンとモノクロルトリフルオロエチレンとの共重合体
(以下、ECTFEという)は、エチレンとモノクロル
トリフルオロエチレンとのランダム共重合体であって、
共重合比率が概ねモル比で1:1の共重合体である。ま
た、ECTFEとして、溶融状態における流動性(以
下、MFRという)の異なる物が知られており、本発明
に用いるECTFEとしては、ASTM D−1238
に準拠して271.5℃で総荷重2160gで測定した
MFRが1〜35g/10分のものを用いることができ
るが、MFRが13〜32g/10分ものを用いると原
糸物性が良好となる傾向にあるためより好ましいもので
ある。
【0013】ポリエステルモノフィラメントの防汚性と
耐加水分解性を高める目的で、ポリエステルに含有せし
めるフッ素樹脂としてECTFEが最も優れる理由は、
種々のフッ素樹脂の中でもECTFEが高い撥水性を有
することによると考えられる。また、ECTFEはPE
Tの成形可能温度域で良好な溶融成形性を示すことも好
適な理由の一つである。なお、フッ素樹脂としてポリモ
ノクロルトリフルオロエチレン(以下、PCTFEとい
う)も撥水性の高いフッ素樹脂として知られているが、
PCTFEは、分子量数千までの低分子量PCTFEを
ポリエステルに溶融混練する際に系外へ飛散し効果が発
現しにくかったり、得られたモノフィラメントから低分
子量PCTFEが滲み出して製糸工程を汚染したりする
ため好ましくなく、一方、高分子量PCTFEは溶融粘
度が高くポリエステル中に均一に溶融混練できないため
好ましくない。
【0014】本発明のポリエステルモノフィラメントに
含まれるECTFEは0.1重量%以上、40重量%以
下であることが必要であり、0.3重量%以上、30重
量%以下がより好ましく、0.4重量%以上、10重量
%以下が更に好ましい。0.1重量%より少ない場合は
防汚性と耐加水分解性が不十分であり、また40重量%
より多い場合はモノフィラメントの物性を損なう。
【0015】本発明におけるECTFEとポリエステル
との混合は、重縮合反応終了直後の溶融状態のポリエス
テルにECTFEを添加し混練させる方法、ポリエステ
ルのチップにECTFEを添加・混合した後に混合缶あ
るいはエクストルダなどで混練させる方法などにより行
うことができる。
【0016】本発明におけるECTFEを含有するポリ
エステルモノフィラメントの好ましい製造方法の一例
は、ポリエステルチップとECTFEの所定量をエクス
トルダ型紡糸機中で混練した後、紡糸口金より紡出し、
公知の条件で冷却・延伸・熱セットを行なう方法により
製造する方法を挙げることができる。また、ECTFE
と未反応のカルボジイミド化合物を含有させる場合に
は、エクストルダの入り口またはベント部等から所定量
のカルボジイミド化合物を添加しながら、該カルボジイ
ミド化合物とポリエステルチップとECTFEの所定量
とをエクストルダ型紡糸機中で混練した後、紡糸口金よ
り紡出し、公知の条件で冷却・延伸・熱セットを行なう
方法、または所定量のカルボジイミド化合物を含有する
マスターポリエステルチップとポリエステルチップとE
CTFEの所定量をエクストルダ型紡糸機中で混練した
後、紡糸口金より紡出し、公知の条件で冷却・延伸・熱
セットを行なう方法により製造する方法を挙げることが
できる。また紡出まえに“スターティックミキサー”や
“ハイミキサー”等の流線入替器を組み合わせ使用する
こともできる。
【0017】本発明のポリエステルモノフィラメントは
ECTFE以外の含フッ素化合物、例えば、テトラフル
オロエチレン・エチレン共重合体(以下、ETFEとい
う)、ポリビニリデンフルオライド、ビニリデンフルオ
ライド・テトラフルオロエチレン共重合体、ポリテトラ
フルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロ
エチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体などの主
としてポリマー分子の主鎖にフッ素原子を有するフッ素
系重合体およびポリパーフルオロアルキル・アクリレー
ト、ポリパーフルオロアルキル・メタアクリレート、パ
ーフルオロアルキル・アクリレートおよび/またはパー
フルオロアルキル・メタアクリレートとヒドロキシアル
キル基を含有する場合も含めたアクリレートおよび/ま
たはメタアクリレートとのランダムまたはブロック共重
合体、o−またはm−パーフルオロオキシイソフタル酸
をジカルボン酸成分の少なくとも一部分に含むポリエス
テルまたはポリエーテルポリエステルなどのポリマー分
子の側鎖にフッ素原子を有する含フッ素重合体などの中
から1種または2種以上の化合物を任意に選択し、ポリ
エステルに含有させ、併用することができる。特にモノ
フィラメントの撥油性を向上させるためにはETFEの
併用が効果的である。
【0018】本発明のポリエステルモノフィラメントが
未反応のカルボジイミド化合物を含有する場合のカルボ
ジイミド化合物としては、1分子中に1個または2個以
上のカルボジイミド基を有する化合物が好ましく、例え
ばN,N´−ジ−o−トリイルカルボジイミド、N,N
´−ジフェニルカルボジイミド、N,N´−ジオクチル
デシルカルボジイミド、N,N´−ジ−2,6−ジメチ
ルフェニルカルボジイミド、N−トリイル−N´−シク
ロヘキシルカルボジイミド、N,N´−ジ−2,6−ジ
イソプロピルフェニルカルボジイミド(以下、TICと
いう)、N,N´−ジ−2,6−ジ−tert. −ブチルフ
ェニルカルボジイミド、N−トリイル−N´−フェニル
カルボジイミド、N,N´−ジ−p−ニトロフェニルカ
ルボジイミド、N,N´−ジ−p−アミノフェニルカル
ボジイミド、N,N´−ジ−p−ヒドロキシフェニルカ
ルボジイミド、N,N´−ジ−シクロヘキシルカルボジ
イミド、N,N´−ジ−p−トリイルカルボジイミド、
p−フェニレン−ビス−ジ−o−トリイルカルボジイミ
ド、p−フェニレン−ビス−ジシクロヘキシルカルボジ
イミド、ヘキサメチレン−ビス−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド、エチレン−ビス−ジフェニルカルボジイミ
ド,下記一般式で示される芳香族ポリカルボジイミドな
どが挙げられる。
【0019】
【化1】 (式中のRは水素原子または炭素数1〜4のアルキル基
を表し、nは2〜20の整数を表す)これらのカルボジ
イミド化合物の中から1種または2種以上の化合物を任
意に選択しポリエステルに含有させればよいが、ポリエ
ステルに添加後の安定性から、芳香族骨格を有する化合
物が好ましく、TIC、N,N´−ジ−2,6−ジ−te
rt. −ブチルフェニルカルボジイミド、N,N´−ジ−
2,6−ジメチルフェニルカルボジイミド、N,N´−
ジ−o−トリイルカルボジイミドなどが更に好ましい。
特にTICは反応性に優れ一層好ましい。
【0020】本発明のポリエステルモノフィラメントが
未反応のカルボジイミド化合物を含有する場合は、ポリ
エステルモノフィラメント中に含まれる未反応の状態の
該カルボジイミド化合物は0.005重量%以上、1.
5重量%以下であることが必要であり、0.01重量%
以上、1.2重量%以下がより好ましい。0.005重
量%より少ない場合は耐加水分解性向上効果が小さく、
また1.5重量%より多い場合はモノフィラメントの物
性を低下させるので、好ましくない。
【0021】ここで本発明にいうポリエステルモノフィ
ラメント中の未反応の状態のカルボジイミド化合物の含
有量は次の方法で測定したものである。
【0022】すなわち、ポリエステルモノフィラメント
100gを1mm以下に細断し、クロロホルム500c
c中にてクロロホルムの沸点で8時間処理した。処理後
ポリエステルモノフィラメントを除去し、クロロホルム
を留去した。得られた抽出物にメタノール50ccを加
え、不溶分を濾別した。このメタノール溶液から減圧下
メタノールの大部分を留去し、抽出物の析出が起こらな
い程度に濃縮を行った。このメタノール溶液をガスクロ
マトグラフにて分析し該カルボジイミド化合物を定量し
た。
【0023】該カルボジイミド化合物とポリエステルと
の混合・反応は、重縮合反応終了直後の溶融状態のポリ
エステルに該カルボジイミド化合物を添加し攪拌・反応
させる方法、ポリエステルのチップに該カルボジイミド
化合物を添加・混合した後に反応缶あるいはエクストル
ダなどで混練・反応させる方法、エクストルダでポリエ
ステルに液状の該カルボジイミド化合物を連続的に添加
し混練・反応させる方法などにより行うことができる。
中でもエクストルダでポリエステルに液状の該カルボジ
イミド化合物を連続的に添加し混練・反応させる方法が
好適である。
【0024】本発明のポリエステルモノフィラメント
は、ECTFEとカルボジイミド化合物を含有しないポ
リエステル、またはECTFEのみを含有するポリエス
テル、またはECTFEを含有しないカルボジイミド化
合物含有ポリエステルを芯とし、ECTFE、またはE
CTFEとカルボジイミド化合物を含有するポリエステ
ルを鞘とする芯鞘複合モノフィラメントや、芯鞘の両方
がECTFEとカルボジイミド化合物とを含有するポリ
エステルであって芯部と鞘部のECTFEの含有量の異
なる芯鞘複合モノフィラメントであってもよい。
【0025】本発明のモノフィラメントは1本の単糸か
らなる連続糸であり、円、偏平、正方形、三角形、5角
以上の多角形、多葉状、ドッグボーン状、繭形などいか
なる断面形状を有するものでも良いが、該モノフィラメ
ントが抄紙用ドライヤーカンバスの経糸である場合に
は、防汚性向上およびカンバスの平坦性という観点から
偏平断面糸が好ましく用いられる。本発明における偏平
とは、楕円もしくは長方形のことであるが、数学的に定
義される正確な楕円もしくは長方形以外に、概ね楕円も
しくは長方形に類似した形状、例えば長方形の4角を丸
くした形状を含むものである。また、楕円の場合は該楕
円の中心で直角に交わる長軸(LD)と短軸(SD)と
が次式を満足する関係にあり、長方形の場合は、長方形
の長辺(LD)と短辺(SD)とが次式を満足する関係
にあることが好ましい。 1.2≦LD/SD≦6
【0026】本発明のポリエステルモノフィラメントの
断面形状が正方形、三角形、5角以上の多角形、多葉状
の場合には、該モノフィラメントを抄紙用ドライヤーカ
ンバスとして用いた場合の該カンバスの使用中における
変形を抑制することができる。また、本発明のポリエス
テルモノフィラメントの断面形状がドッグボーン状、繭
形の場合には、該モノフィラメントを抄紙用ドライヤー
カンバスとして用いた場合に、該カンバスの通気性が調
整され、ドライヤー内における紙の乾燥度の分布が均一
となり、仕上がりの良好な紙を得ることができる。
【0027】本発明のポリエステルモノフィラメントの
太さに制限はないが、該モノフィラメントの直径が0.
10mmより細いと、該モノフィラメントを抄紙用ドラ
イヤーカンバスのように高温かつ多湿などの過酷な条件
で用いた場合、該モノフィラメントの劣化が早く、好ま
しくない。この理由は明確ではないが、該モノフィラメ
ント中のECTFEが、PETを加水分解する水分の、
該フィラメントの表面から内部への侵入を、水分の侵入
深さが増すに従い相乗的に阻止している。しかしなが
ら、糸の表面および比較的表層に近い部分では水分の侵
入阻止効果が十分ではないため、糸の表面および比較的
表層に近い部分のPETの加水分解がモノフィラメント
内部より早く進行する。従って、該モノフィラメントの
直径が0.10mmより細いと、該モノフィラメントの
高温かつ多湿などの過酷な条件下における強力を支配し
ている、表層部分に比較して加水分解の進行していない
PET部の比率が低くなるためと思われる。一方、該モ
ノフィラメントの直径が2.5mmより太いと、該モノ
フィラメントを抄紙用ドライヤーカンバスなどに製織す
ることが困難となり好ましくない。また、本発明のポリ
エステルモノフィラメントの表面に公知の撥水・撥油
剤、潤滑剤などが付与されたものであってもよい。
【0028】本発明のポリエステルモノフィラメントが
従来のものより耐加水分解性と防汚性に優れる理由は、
ECTFEの優れた撥水性によるものと考えられる。ま
た、本発明のポリエステルモノフィラメントがカルボジ
イミド化合物を含有する場合には、優れた撥水性を示す
ECTFEの存在により、カルボジイミド化合物の耐加
水分解性向上効果が一層顕著になるものと考えられる。
【0029】本発明のポリエステルモノフィラメントは
中質紙、新聞紙、各種板紙などを製造する際の抄紙ドラ
イヤーカンバス用原糸に好適である。すなわち、本発明
のポリエステルモノフィラメントを抄紙ドライヤーカン
バス用原糸として用いることにより、抄紙中のドライヤ
ーカンバスの汚れと劣化が軽減され、紙の品質が安定
し、カンバスの洗浄周期および寿命が格段に延長され
る。
【0030】以上、述べたように本発明のポリエステル
モノフィラメントは、例えば抄紙用ドライヤーカンバス
などに適したものであり、従来品に比べて優れた耐加水
分解性と、防汚性とを兼ね備えた有用なものである。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明する。なお、実施例の評価は次の方法で行なった。
【0032】A 防汚性 (1)汚染液の調整 タルク 1 重量部 アルキルケテンダイマー 0.5重量部 アクリルアミド 0.5重量部 水 98 重量部 上記の汚染液は抄紙ドライヤーカンバスに通常付着する
汚れ物と水からなる組成物に近いものである。 (2)上記調整汚染液を300rpmで撹拌しながら、
秤量済みのモノフィラメントを浴比1:5000で5秒
間浸漬し70℃で1分間乾燥する操作を10回繰り返
し、汚れ付着サンプルを得た。 (3)汚れの付着したサンプルを秤量し、汚れ付着量を
求めた。
【0033】B 接触角測定 略長方形断面糸について行った。 (1)(株)エルマ光学社製ゴニオメーター式接触角測
定装置使用 (2)水接触角:蒸留水, 油接触角:デカリン使用 (3)液滴量:5μl (4)測定温度:20℃ 実施例1,比較実施例1,2 極限粘度0.93、末端カルボキシル基濃度20当量/
106 gのPET乾燥チップ[触媒としてアンチモン化
合物をアンチモン原子で300ppm、マンガン化合物
をマンガン原子で60ppm(マンガン原子で0.02
1モル%対テレフタル酸)、リン化合物をリン原子で3
0ppm(リン原子で0.019モル%対テレフタル
酸)含有]を準備した(以下、PETチップという)。
一方、MFRが18g/10分のECTFEチップを用
意した(以下、ECTFEチップという)。PETチッ
プとECTFEチップを、重量比でPET/ECTFE
=96/4の割合で混合しエクストルダに供給した。2
80℃で3分間溶融混練された溶融ポリマをギアポンプ
を経て紡糸パック内の濾過層および流線入替器(米国ケ
ミックス社の「スターティックミキサー」)を通して図
1に示す紡糸口金より紡出した。紡出モノフィラメント
を80℃の湯浴で冷却後、常法に従い合計6倍に延伸お
よび熱セットを行ない、糸断面形状が略長方形(LD0.
56mm、SD0.28mm)のモノフィラメントを得た。こ
のモノフィラメントの強度、末端カルボキシル基含量、
接触角測定結果、防汚性の評価結果および、このモノフ
ィラメントを120℃の飽和水蒸気中にて10日間連続
放置したときの強度保持率を表1に示す。比較のために
実施例1に於いて、ECTFEチップを加えないこと
(比較実施例1)、ECTFEチップの代わりにETF
Eチップ(ASTM D−3195に従って297℃,
5kgの条件で測定したMFRが9g/10分のもの)
を用いたこと(比較実施例2)以外は実施例1と同様に
して得たモノフィラメントの評価結果をとして表1に示
す。
【0034】
【表1】 実施例2〜12,比較実施例3,4 実施例1に於けるPETチップとECTFEチップの混
合比率を、重量比でPET/ECTFE=99.85/
0.15の割合に変更したこと(実施例2)、同様に、
PET/ECTFE=99.65/0.35の割合に変
更したこと(実施例3)、同様に、PET/ECTFE
=99.55/0.45の割合に変更したこと(実施例
4)、PET/ECTFE=98/2の割合に変更した
こと(実施例5)、PET/ECTFE=93/7の割
合に変更したこと(実施例6)、PET/ECTFE=
90.3/9.7の割合に変更したこと(実施例7)、
PET/ECTFE=89/11の割合に変更したこと
(実施例8)、PET/ECTFE=80/20の割合
に変更したこと(実施例9)、PET/ECTFE=7
2/28の割合に変更したこと(実施例10)、PET
/ECTFE=68/32の割合に変更したこと(実施
例11)、PET/ECTFE=52/38の割合に変
更したこと(実施例12)、重量比でPET/ECTF
E=99.95/0.05の割合に変更したこと(比較
実施例3)、PET/ECTFE=58/42の割合に
変更したこと(比較実施例4)表2に示すように変更し
た以外は実施例1と同様にして得たモノフィラメントの
評価結果を表2に示す。
【0035】
【表2】 実施例13〜17 実施例1に於けるECTFEチップをMFR2g/10
分のものに変更したこと(実施例13)、同様に、MF
R12g/10分のものに変更したこと(実施例1
4)、MFR14g/10分のものに変更したこと(実
施例15)、MFR30g/10分のものに変更したこ
と(実施例16)、MFR33g/10分のものに変更
したこと(実施例17)以外は実施例1と同様にして得
たモノフィラメントの評価結果を表3に示す。
【0036】実施例18 実施例1に於けるPETチップとECTFEチップの他
に、比較実施例2で用いたETFEチップを加え、PE
TチップとECTFEチップとETFEチップの混合比
率を、重量比でPETチップ/ECTFEチップ/ET
FEチップ=96/2/2に変更したこと以外は実施例
1と同様にして得たモノフィラメントの評価結果を表3
に示す。
【0037】
【表3】 以上の実施例1〜18および比較実施例1〜4の結果か
ら、本発明のポリエステルモノフィラメントが防汚性,
撥水性,耐加水分解性,糸強度等の特性に優れたもので
あることがわかる。また、該モノフィラメントが、上記
した特性の他に撥油性が必要とされる場合は、ETFE
を併用することが有効であることがわかる。
【0038】実施例19,比較実施例5 実施例1に於いて、PETチップとECTFEチップの
混合物をエクストルダに供給する際に、カルボジイミド
化合物としてTICを、重量比でPETチップ/TIC
=100/1.63の割合でエクストルダ入口部に供給
したこと以外は実施例1と同様にして得たモノフィラメ
ントの強度、末端カルボキシル基含量、未反応TIC含
有量、接触角測定結果、防汚性の評価結果および、この
モノフィラメントを120℃の飽和水蒸気中にて10日
間連続放置したときの強度保持率を表4(表4には参考
のために実施例1の結果を併記する)に示す。
【0039】比較のため、ECTFEチップを加えない
こと以外は実施例19と同様にして得たモノフィラメン
トの評価結果を比較実施例5として表4に示す。
【0040】
【表4】 実施例20〜30,比較実施例6,7 実施例19に於けるPETチップとECTFEチップの
混合比率を、重量比でPET/ECTFE=99.85
/0.15の割合に変更したこと(実施例20)、同様
に、PET/ECTFE=99.65/0.35の割合
に変更したこと(実施例21)、PET/ECTFE=
99.55/0.45の割合に変更したこと(実施例2
2)、PET/ECTFE=98/2の割合に変更した
こと(実施例23)、PET/ECTFE=93/7の
割合に変更したこと(実施例24)、PET/ECTF
E=90.3/9.7の割合に変更したこと(実施例2
5)、PET/ECTFE=89/11の割合に変更し
たこと(実施例26)、PET/ECTFE=80/2
0の割合に変更したこと(実施例27)、PET/EC
TFE=72/28の割合に変更したこと(実施例2
8)、PET/ECTFE=68/32の割合に変更し
たこと(実施例29)、PET/ECTFE=52/3
8の割合に変更したこと(実施例30)、PET/EC
TFE=99.95/0.05の割合に変更したこと
(比較実施例6)、PET/ECTFE=58/42の
割合に変更したこと(比較実施例7)。表5に示す以外
は実施例19と同様にして得たモノフィラメントの評価
結果を表5に示す。
【0041】
【表5】 実施例31〜35 実施例19に於けるECTFEチップをMFR2g/1
0分のものに変更したこと(実施例31)、同様に、M
FR12g/10分のものに変更したこと(実施例3
2)、MFR14g/10分のものに変更したこと(実
施例33)、MFR30g/10分のものに変更したこ
と(実施例34)、MFR33g/10分のものに変更
したこと(実施例35)以外は実施例19と同様にして
得たモノフィラメントの評価結果を表6に示す。
【0042】
【表6】 実施例36〜38,比較実施例8,9 実施例19に於けるPETチップに対するTICの添加
量を、重量比でPETチップ/TIC=100/0.8
1に変更したこと(実施例36)、同様に100/0.
85に変更したこと(実施例37)、100/3.50
に変更したこと(実施例38)、100/0.60に変
更したこと(比較実施例8)、100/4.20に変更
したこと(比較実施例9)以外は実施例19と同様にし
て得たモノフィラメントの評価結果を表7に示す。
【0043】
【表7】 以上の実施例19〜38および比較実施例5〜9の結果
から、本発明のポリエステルモノフィラメントが防汚
性,撥水性,耐加水分解性等の特性に一層優れたもので
あることがわかる。
【0044】実施例39,40 実施例1および実施例19に於いて、吐出孔の形状を円
形に変更し、モノフィラメントの断面形状を直径0.4
5mmの円形断面に変更したこと以外は実施例1および
実施例19と同様にして得たモノフィラメントの評価結
果を表8に示す。
【0045】実施例41 実施例39に於いて、PETチップをリン原子60pp
mのものに変更したこと以外は実施例39と同様にして
得たモノフィラメントの評価結果を表8に示す。
【0046】比較実施例10 比較実施例1に於いて、吐出孔の形状を円形に変更し、
モノフィラメントの断面形状を直径0.45mmの円形
断面に変更したこと以外は比較実施例1と同様にして得
たモノフィラメントの評価結果を表8に示す。
【0047】
【表8】 実施例42,43,比較実施例11 実施例1で得られた偏平断面のモノフィラメントを経糸
に用い、また実施例39で得られた円形断面のモノフィ
ラメントを緯糸に用いて抄紙ドライヤー用綾織りカンバ
スを作成した。このカンバスを中性紙抄紙機のドライヤ
ーに装着し、140℃で3ケ月間、紙の乾燥に使用した
後、カンバスを取り外した。このカンバスの一部を切り
取り、ポリオキシエチレンアルキルエーテル0.3重量
%を含有する、水とアセトン(1:1容積比)混合液中
で超音波洗浄を1時間行なった。経糸に用いるモノフィ
ラメントを実施例19の偏平断面糸に変更し、緯糸に用
いるモノフィラメントを実施例40の円形断面モノフィ
ラメントに変更したこと以外は実施例42と同様に行な
った(実施例43)、経糸に用いるモノフィラメントを
比較実施例1の偏平断面糸に変更し、緯糸に用いるモノ
フィラメントを比較実施例10の円形断面モノフィラメ
ントに変更したこと以外は実施例42と同様に行なった
(比較実施例11)。
【0048】実施例42は洗浄前後のカンバスの重量差
より求めた汚れの付着量は0.8重量%であった。ま
た、洗浄前のカンバスの経糸の強力残存率は72%であ
った。実施例43の汚れ付着量は0.7重量%、洗浄前
のカンバスの経糸の強力残存率は89%であった。比較
実施例11の汚れ付着量は2.1重量%、洗浄前のカン
バスの経糸の強力残存率は63%であった。
【0049】
【発明の効果】本発明のポリエステルモノフィラメント
は従来のものより更に一層優れた耐加水分解性と、優れ
た防汚性とを兼ね備えたものであり、高温・多湿など加
水分解されやすく、かつ汚れやすい条件下で使用される
用途、例えば抄紙ドライヤーカンバスに適用された場
合、使用期間を従来以上に拡大させ、洗浄周期が大幅に
延長できるなど、その効果は大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、略長方形の断面を有するモ
ノフィラメントを得るための紡糸口金吐出孔の平面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23:08)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンとモノクロルトリフルオロエチレ
    ンとの共重合体を0.1重量%以上、40重量%以下含
    有することを特徴とするポリエステルモノフィラメン
    ト。
  2. 【請求項2】末端カルボキシル基濃度が10当量/ポリ
    エステル106 g以下であって、カルボジイミド化合物
    を未反応の状態で0.005重量%以上、1.5重量%
    以下含有し、エチレンとモノクロルトリフルオロエチレ
    ンとの共重合体を0.1重量%以上、40重量%以下含
    有したポリエステルモノフィラメント。
  3. 【請求項3】カルボジイミド化合物がN,N´−ジ−
    2,6−ジイソプルピルフェニルカルボジイミドである
    請求項第2項記載のポリエステルモノフィラメント。
  4. 【請求項4】抄紙用ドライヤーカンバスの構成糸として
    用いる、請求項1、2又は3記載のポリエステルモノフ
    ィラメント。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10317295A (ja) * 1997-05-13 1998-12-02 Shikibo Ltd 抄紙用ドライヤーカンバス
JP2010530445A (ja) * 2007-06-08 2010-09-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー フルオロアルキル含有エステルオリゴマーとポリジカルボジイミド(類)とのブレンド
JP2010213949A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Tokuyama Dental Corp 粉液型歯科用硬化性材料の筆積み法用セット

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