JPH06211841A - β−カルボリン由来化合物、逆アゴニスト及びアンタゴニスト作用を有するベンゾジアゼピンレセプターリガンド及びそれを含有する薬剤 - Google Patents

β−カルボリン由来化合物、逆アゴニスト及びアンタゴニスト作用を有するベンゾジアゼピンレセプターリガンド及びそれを含有する薬剤

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JPH06211841A
JPH06211841A JP4057216A JP5721692A JPH06211841A JP H06211841 A JPH06211841 A JP H06211841A JP 4057216 A JP4057216 A JP 4057216A JP 5721692 A JP5721692 A JP 5721692A JP H06211841 A JPH06211841 A JP H06211841A
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ロベール・ドッド
Pierre Potier
ポチ ピエール
Jean Rossier
ロッシ ジャン
Gilbert Dorey
ドレイ ギルバート
Laurent Dubois
デュボア ローラン
De Carvalho Lia Prado
プラド ドゥ カルバロ リア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベンゾジアゼピンに対して逆アゴニスト及び
アンタゴニスト作用を有するベンゾジアゼピンレセプタ
ーリガンドである新規のβ−カルボリン由来化合物を得
る。 【構成】 次の化1の式で表され、並びにβ−カルボリ
ンの対応するテトラヒドロ誘導体及びこれら薬物学的に
容認される四級アンモニウム塩又は誘導体化合物であ
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばベンゾジアゼピン
に対して逆アゴニスト及びアンタゴニスト作用を有する
ベンゾジアゼピンレセプターリガンドである新規のβ−
カルボリン由来化合物、及びこれらの化合物を含有する
医薬組成物に関するものである。それは、上記化合物の
製法、並びにこれらの製法を実施するために任意に用い
られる新規の化合物にも関係する。
【0002】
【従来の技術】1,4−ベンゾジアゼピン(例えば、ヴ
ァリウム(valium))は、その抗不安作用、抗けいれん作
用、鎮静催眠作用及び筋弛緩作用のために、広く処方さ
れる薬剤群である。ベンゾジアゼピンの作用メカニズム
は、中枢神経系の神経細胞膜にこれら分子との特異的結
合部位(又は“レセプター”)が確認されるまで、長い
間間違って理解されていた。一方では種々のベンゾジア
ゼピンのレセプター親和性の程度(放射性ベンゾジアゼ
ピン置換によって測定される)と、他方、それらの治療
的効果との間に十分相関性があることによってこれらレ
セプターの生理学的重要性が証明された。
【0003】いくつかのβ−カルボリンも、 レセプター
のアゴニスト及びベンゾジアゼピンのアゴニストのよう
に振る舞う。
【0004】例えば、 シェアリング(Schering)研究所
が抗不安剤として開発した次の化5で示したアベカルニ
ル(Abecarnil) は今臨床試験を受けている。 その他の関
連β−カルボリン、例えば、次の化6及び化7で示した
ZK 93423 及び ZK 91296 も、 インビボ(in vivo) で、
これらのジアゼパム(Diazepam)に類似の性質を有する
(抗不安、抗けいれんなど)。
【0005】
【化5】
【0006】
【化6】
【0007】
【化7】
【0008】ベンゾジアゼピンレセプターの内因性のリ
ガンドの探索中に、ブレストラップ(Braestrup )ら
(Proc.Natl.Acad.Sci. ,USA ,77巻、2288−2292、 19
80)は、 ヒト尿から抽出された分子,次の化8で示され
るβ−カルボリン−3−カルボン酸エチルエステル(β
−CCE),が、 ベンゾジアゼピンのための中心レセプ
ターに非常に良い親和性をもって結合することを確認し
た(IC50=4nM、インビトロ(in vitro),ラット
脳)。これに対してインビボでは、β−CCEはベンゾ
ジアゼピンの効果とは反対の薬物学的効果を有する。例
えば、β−CCEはマウスにおいて、 前けいれん的(pro
convulsant) で、 その他の、 例えばペンチレンテトラゾ
ールなどの薬剤によるけいれんを起こしやすくする。
【0009】
【化8】
【0010】ところで、用語“逆アゴニスト(inverse a
gonist) ”は、ここでは、ベンゾジアゼピンの活性とは
完全に又は一部逆である活性を有するベンゾジアゼピン
レセプター・リガンドを指すのに用いられる。
【0011】β−カルボリンの治療的有利性はいくつか
のレベルで見いだされている。例えば、本発明の著者で
あるチームは、ベンゾジアゼピンレセプター逆アゴニス
トであるような分子(例えば、次の化9で示されるβ−
CCM)
【0012】
【化9】
【0013】が学習及び記憶に対して正の効果を有する
ことを始めて証明した(ベノールト(Venault) ら、Natu
re, 321 巻、 864 −866、 1986 )。β−CCMは、その
高いけいれん誘発性のため、その前記憶改善(プロムメ
シック(promnesic) )効果をヒトで試験することはでき
なかったとはいえ、 その他の同族体(例えば、次の化1
0で示したZK 93426)はヒトで学習及び情報記憶を改善
することがわかった(ドューク(Duke)ら、精神薬理学、
93巻、 421 −427、1987)。
【0014】
【化10】
【0015】γ−又はδ−ラクトン環またはγ−又はδ
−ラクタム環を含むβ−カルボリンも報告された。これ
らの化合物は、ベンゾジアゼピン・レセプターに対して
平均的親和性をあらわす(ニーフ(Neef G.) ら、 J.Che
m.Soc.Chem.Comm., 366, 1982及びニーフら、 複素環(H
eterocycles)、 20巻、 1295−1312、 1983)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
の一つは、ベンゾジアゼピン・レセプターに対する親和
性を示し、一方、逆アゴニスト及びアンタゴニスト効果
を有する、 新規の化合物を提供することである。
【0017】本発明のその他の目的は、特に神経異常の
治療に有効な新規の治療組成物を提供することである。
【0018】本発明のもう一つの目的は、学習及び記憶
に正の効果を有し、例えばアルツハイマー病のような認
識障害の治療に用いることのできる新規の治療組成物を
提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、 第1
に、次の化11の式I又は化12の式IIで表され;
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】式中;Xは、酸素又は硫黄原子又は二価基
>NR5 であり、又は、この代わりに基−C(−R
1 )−X−は基−N(R6 )−C(=O)−CH2 −X
−であり、R1 はヒドロキシル又はアルコキシ基、又
は、ヒドロキシル又はアルコキシ基によって置換された
アルキル基であり、R2 は水素原子、又は、アルキル,
ヒドロキシル,アルコキシ,アシロキシ又はベンジルオ
キシ基から選択される基であり、又この基は任意に置換
されてもよく、R3 、R4 、R5 、及びR6 は水素原
子、又はヒドロキシル,アルコキシ又はアルコキシカル
ボニルメチル基によって任意に置換されたアルキル基か
ら選択される化合物、並びにβ−カルボリンの対応する
テトラヒドロ誘導体及びこれら薬物学的に容認される四
級アンモニウム塩又は誘導体化合物である。
【0023】本発明において、アルキル、アルコキシ又
はアシロキシ基は好適には1ないし6個の炭素原子をも
ち、線状でも枝分かれしていてもよい(好適には線
状)。
【0024】その上、若干の化合物は1個以上の不齊中
心をもつ。したがってそれらは一つ以上の光学的活性型
を有する。この場合、発明はこれら化合物の上記光学的
活性型を含む。
【0025】塩としては塩化物、塩酸塩、酒石酸塩及び
フマル酸塩が記載される。
【0026】第一の好適な変形によると、本発明による
化合物は前記化11の式Iで表され:式中、R1 及びR
2 は上記と同じ意味をもち、Xは酸素原子又は二価基
>N−R5 である。R1 が、α位置がヒドロキシル又は
アルコキシ基によって置換されたアルキル基であり、又
はR1 がヒドロキシル又はアルコキシ基であり、及び/
又はR2 が水素原子であるのが好都合である。更にR1
がヒドロキシルメチル基であるのがより好都合である。
【0027】第二の好適な変形によると、化合物は前記
化12の式IIで表され:式中、R1 及びR2 は前と同じ
意味をもち、R3 及びR4 は水素原子であり、Xは酸素
原子又は二価基N−R5 である。R1が、α位置がヒド
ロキシル又はアルコキシ基によって置換されたアルキル
基であり、又はR1 がヒドロキシル又はアルコキシ基で
あり、及び/又はR2 が水素原子であるのが好適であ
る。R1 がヒドロキシルメチル基であるのがより好適で
ある。
【0028】第三の好適な変形によると、化合物は次の
化13の式で表され;式中、R2 、R5 及びR6 は上と
同じ意味をもつ。好適には、R5 及びR6 は水素原子又
はアルキル基、及び/又はR2 は水素原子である。
【0029】
【化13】
【0030】第四の好適な変形によると、本発明は、第
一及び第三変形のテトラヒドロ誘導体である化11の式
Iで表される化合物に関する。
【0031】好適には、本発明による化合物は光学的活
性型又はラセミ型の下記の化合物から選択される: − 1,12−ジヒドロ−2−メチルインドロ[3’,
2’:4,5]ピリド−[2、3−f]−1H,3H,
6H−1,4−ジアゼピン−3,12−ジオン; − 10−エトキシブタノリド[2、3−b]−β−カル
ボリン、 − 10−メトキシブタノリド[2、3−b]−β−カル
ボリン、 − エチル 10 −ヒドロキシ−2−オキシピロリジン−
2−オン[3、4−b]−β−カルボリン−5−カルボ
キシレート、 − 10−ヒドロキシメチルブタノリド[2、3−b]−
β−カルボリン、 − 3−ヒドロキシメチル−4−(5−ベンジルオキシ
−3−インドリル)−5−アミノ−γ−ラクトン。
【0032】
【作用及び効果】本発明は、上記した、本発明による化
合物の一つから成る薬剤、及びこれら薬剤の少なくとも
一つと、 容認される賦形剤とを含む医薬組成物にも関係
する。これらの薬剤及び組成物は、神経系の機能と関係
するある種の異常の医学的又は獣医学的治療に有用であ
る。
【0033】これらの薬剤及び組成物は、特に、ベンゾ
ジアゼピンと組み合わせて用い、後者の使用による好ま
しくない副作用を代償することを目的にしている。これ
らの化合物それ自体、ヒトにおける学習及び情報記憶を
改善する。
【0034】こうして、これらの薬剤及び組成物は好適
には神経系の変性疾患、特にアルツハイマー型痴呆の有
効治療に用いられることを目的としている。
【0035】医薬組成物は、 特に、経口投与又は注射す
るように処方される。しかしながら、その他の剤型も本
発明の枠内で推薦することができる。
【0036】投与量は、一部は治療すべき疾患、その重
症度及び個々人のタイプ(体重、年齢)に左右される。
【0037】0.1mg/kgから20mg/kgの範
囲の投与量は、有益であろう。
【0038】発明は、本発明による化合物を得るための
製法にも関係する。
【0039】前記化11の式Iをもち、Xが酸素原子
で、R2 が上と同じ意味をもち、R1がヒドロキシル又
はアルコキシ基である化合物の製法は、下記の化14の
式IIIの化合物をエステル転移し、或る1段階でブロッ
クを開放(unblock) することから成る:
【0040】
【化14】
【0041】式中、 R7 はC1 −C6 アルキル基であ
り、対応するアルコール又は水の存在下で行われる。こ
の段階は好適にはナトリウムのような還元金属の存在下
で行われる。
【0042】化14の式III の化合物は下記の化15の
反応式によって得られる:
【0043】
【化15】
【0044】式中、 R5 はHではない、R8 はC1 −C
6 アルキル基である。
【0045】化15に示した式IVの化合物は下記の化1
6の反応式によって得られる:
【0046】
【化16】
【0047】上記式中、 R9 及びR10はアルキル基から
選ばれ、Aは化11の式Iのβ−カルボリン骨格の残基
である。
【0048】こうして、本発明の対象は上述の化16の
反応式による式V及び式IVの化合物の新規の製法でもあ
る。
【0049】式Iで表され、Xが酸素原子で、R2 が上
と同じ意味をもち、R1 がヒドロキシル又はアルコキシ
基によって置換されたメチル基である化合物の製法は、
式IVの化合物を、 又は下記の化17の式VIIIで表され
た:
【0050】
【化17】
【0051】式中のR9 がアルキル基である化合物を酸
化することからなる、例えばオスミウムテトロキシドを
用いて酸化し、その後窒素原子のブロックを開放し、任
意に、対応するアルコールを用いてエーテル化する、又
はその前後を逆にして行うことからなる。
【0052】式VIIIの化合物の合成は、次の化18に示
すように式VII の化合物(ニーフ(Neef)ら、複素環 2
0, 1295 (1983))をTHF中でクロル蟻酸アルキル及
びトリエチルアミンで処理することによって得られる:
【0053】
【化18】
【0054】もう一つの方法は、化16の式VII の化合
物、 又は次の化19の式IX:
【0055】
【化19】
【0056】で表される化合物とオスミウムテトロキシ
ドとを反応させ、任意に対応するアルコールを用いてエ
ーテル化することである。
【0057】この出発化合物は、上記のように、例えば
ピロール環の窒素のブロックを開放することによって製
造される。
【0058】式Iを有し、Xが二価基 N−R5 で、R
1 がヒドロキシル又はアルコキシ基である化合物の製法
は、式IV(ここではR5 は水素原子)の化合物を、オゾ
ン分解し、任意にラクタムの基−CH2 CO28 を基
5 =アルキル基と交換し、それからナトリウムの存在
下でアルコールの作用によってピロールの窒素原子のブ
ロックを開放し、その後任意に得られた化合物をエーテ
ル化することによって、下記の化20の式Xで表される
化合物に変換することから成る。
【0059】
【化20】
【0060】式IVの化合物は上記のようにして得られ
る。
【0061】式Iの化合物の製法は、XがN(R6 )−
C(=O)−CH2 −N−R5 で、R2 が上と同じ意味
をもつ場合には、下記の化21の式XIで表される:
【0062】
【化21】
【0063】式中、 R10及びR11がアルキル基(好適に
はR10がt−Bu)から選択される化合物を、酸性環境
下で環化し、それから上記の方法によるブロックの開放
段階を実施することから成る。なお、式XIの出発生成物
は下記の化22の反応式によって得られる:
【0064】
【化22】
【0065】上記反応式中、 BはIVのβ−カルボリン残
基である。
【0066】ところで、前記化22の反応式のIVからXI
X までの反応は、化合物III に至るまでの反応に似てい
る、そして2種類の化合物の混合物が得られることが非
常に多い;これはその後の分離によって精製することが
できる。
【0067】式IIで表され、ここでXが酸素原子で、R
1 はα位がヒドロキシル又はアルコキシ基によって置換
されたアルキル基で、R2 ,R3 ,及びR4 が上と同じ
意味をもつ化合物の製法は、下記の化23の式XIV で表
される:
【0068】
【化23】
【0069】R12、R13、及びR14が水素原子又はアル
キル基から選択される化合物を、水性酢酸メジウム中で
加熱することから成る。
【0070】式XIV の化合物は、例として与えられる下
記の化24で示した方法によって得られる:
【0071】
【化24】
【0072】式Iで表され、ここでテトラヒドロ−β−
カルボリン誘導体が含まれ、R1 がヒドロキシル又はア
ルコキシで置換されたメチルであり、X=Oである化合
物の製法は、式IIの化合物を中性溶媒の存在下でホルム
アルデヒドと反応させることから成る。
【0073】同様に、これらの化合物は、化25の式XV
III :
【0074】
【化25】
【0075】で表され、R15がアルキル基である化合物
を、水性酢酸メジウム中で反応させることによっても得
られる。
【0076】式XVIII の化合物は、トルエン中で加熱下
で、ホルムアルデヒドを式XIV (ここでR3 及びR4
水素原子である)の化合物と反応させることによって得
られる。
【0077】式Iで表され、ここでX=Oで、R1 がα
位がヒドロキシル基によって置換されたアルキル基であ
る化合物は、上記の式XVIII の化合物を芳香族化し、そ
れから酢酸水溶媒中で環化することによっても得られ
る。この化合物群は、対応するテトラヒドロ化合物の芳
香族化によっても得られる。
【0078】本発明は、1個以上の不齊炭素を有する本
発明による化合物を得ることができる立体選択的製法に
も関する。
【0079】これらの方法は式Iで表され、ここでX=
Oで、R1 がアルコキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメ
チル又はアルコキシメチルである化合物の場合に特に好
適である。
【0080】
【実施例】このような方法は実施例によって以下に示さ
れる。10−ヒドロキシルメチルブタノリド[2、3−b]−β
−カルボリンのR及びS異性体の立体選択的合成 その合成は下記の化26の反応式4の反応順序によって
説明される:
【0081】アルジミンはトルエン中で酢酸の存在下で
5℃でインドール環と反応して予想されるグラミンを与
える(反応式4)。イソプロピルアミン基の転位は、還
流下、キシレン中でエチルニトロアセテートの作用によ
って行われる。クロマトグラフィー後、ニトロ化誘導体
が収率 75 %で分離される。
【0082】
【化26】
【0083】ニトロ基の還元は、エチル酢酸中でラニー
ニッケルの存在下、水素気流中で行われ、ベンジルオキ
シ誘導体の場合脱ベンジル化もなかった。生成したアミ
ンをその後環化してアミノラクトン2にするか、 又は次
の化27の反応式5に記載の公知のメカニズムによっ
て、テトラヒドロ−β−カルボリン3に変換した。
【0084】
【化27】
【0085】アミノラクトン2は次の化28に示す公知
の緩和な条件を用いてβ−カルボリン4に変換される。
【0086】
【化28】
【0087】次の化29の反応式6に示す通り、テトラ
ヒドロ−β−カルボリン2及び4を硫黄の存在下で、D
MSO中で還流下、芳香族化する。2の場合、β−カル
ボリン3が得られ、それは酢酸及び水の存在下で環化さ
れ、立体選択的に所望のラクトン5(R=H)及び6
(R=OCH265 )を生成する。テトラヒドロ−
β−カルボリン4はこれらの条件下で、直接、所望の光
学的に純粋なラクトン(R異性体)を与える。
【0088】
【化29】
【0089】次の化30の反応式7に示す通り、10−ヒ
ドロキシメチルブタノリド[2、3−b]−β−カルボ
リン(5−5)のS異性体はL−グリセルアルデヒドー
アセトニド7から、上記の合成経路によって得られた。
化合物7それ自体は、L−アスコルビン酸8から公知の
“ワンポット”法(1相で)によって合成される。
【0090】
【化30】
【0091】その他のいくつかの化合物(その製法は明
快には説明されていない)は熟練せる当業者には公知の
方法で得られる。
【0092】下記の実施例は、本発明によるいくつかの
化合物の製法を説明する。
【0093】例110−エトキシブタノリド[2、3−
b]−β−カルボリン(化合物 No.1) 式IVで表され、R2 =H、R5 =Me,R7 =R8 =E
tであるβ−カルボリン 285 mg(0.70 mmol )をジク
ロロメタン(15 ml )と無水メタノール(5ml)との混
液に溶解する。反応混合物を、エタノールと固体二酸化
炭素の浴を用いて−78℃に冷やす。 酸素とオゾンとの混
合物を1時間50分間通し(TLCで、出発材料の完全な
消失が明らかになるまで)、それから窒素流を5分間ぶ
くぶく通す。その後、 亜燐酸トリメチル 0.4 ml (3.38
mmol )を加え、 混合物を1時間室温に静置する。減圧
下で溶媒を留去した後、黄色の油状残留物を高性能液体
クロマトグラフィー(グラフトシリカ:メタノール−
水;7:3)によって精製する。下記の化合物が分離す
る:ベージュ色の固体(96 mg ;0.29 mmol )−それは
化合物 N−エトキシカルボニル−10−メトキシブタノ
リド[ 2、3−b] −β−カルボリンで、180 ℃で分解
して融解する(収率 42 %)−及びアルデヒド(15 mg、
0.036 mmol)−それはN−エチルエトキシカルボニル
−N−メチル−(9−エトキシカルボニル−4−ホルミ
ル)−β−カルボリン−3−カルボキサミドで、113 −
114 ℃で融解する、 尚、収率5%。
【0094】得られたγ−ラクトン(37 mg ;0.112 mm
ol)を、 エタノール5mlとナトリウム 1.3 mg の存在下
で、室温で攪拌して脱保護し、 少量の酢酸で中和し、 そ
れからその試薬及び溶媒をジクロロメタンにとる; 生じ
た沈殿を濾過し、 水ですすいで無機塩を除去する。 乾燥
後 26.8 mg (化合物 No.1 、0.10 mmol )が分離す
る。 収率:88%;m.p.>310 ℃ (分解)。
【0095】例210−メトキシブタノリド[2、3−
b]−β−カルボリン(化合物 No.2) 脱保護した化合物 No.1 8.7 mg(0.03 mmol )及びナ
トリウム0.4 mgを含むメタノール4mlから、前記例1に
記載のものと同じ実験条件下で、脱保護された化合物 N
o.2が 5.2 mg(0.02 mmol )分離される; 収率:63%;m.p.=314 −315 ℃(分解)
【0096】例310−ヒドロキシメチルブタノリド
[2、3−b]−β−カルボリン(化合物 No.3) 上の式IVの化合物 700 mg (1.71 mmol )をジオキサン
(75 ml )と水(30 ml)との混液に溶解し、 固体オスミ
ウムテトロキシドの触媒量を加える。 混合物を30分間攪
拌し、 それから過沃素酸ナトリウム2g(9.35 mmol )
を入れる。 その混合物を暗所で21時間攪拌する。 反応中
に生成した無機塩を濾取し、 ジオキサンですすぐ。 溶媒
を減圧下で留去し、 残留物を酢酸エチルにとり、 塩化ナ
トリウム飽和溶液で洗う。 硫酸ナトリウム上で乾燥し、
蒸発させ、シリカカラム[ジクロロメタンーエタノール
(8:0.2 )]で精製した後、 融点202 −204 ℃をもつ
保護された化合物(収率5%)、前記例1に記載のアル
デヒド382 mg(0.93 mmol)及び未反応の出発材料 88 m
g (0.21 mmol )が分離される。
【0097】例1に記載のものと同じ実験条件下で、こ
の化合物 11.7 mg(0.036 mmol)と、 ナトリウム0.6 mg
を含むエタノール2.5 mlとから、 脱保護された化合物
(No.3)が6.6 mg(0.026 mmol)分離される。 収率:72%;m.p.=278 −280 ℃(分解)。
【0098】例4N−エチルエトキシカルボニルー10
- ヒドロキシー2−オキソピロリジンー2−オン[3、
4−b]−β−カルボリン(化合物No. 4) 式IVで表され、ここでR2 及びR5 =Hで、R7 及びR
8 =Etであるβ−カルボリン 75 mg(0.19 mmol )
を、 ジクロロメタン(6ml)と無水メタノール(2ml)
との混液に溶解する。反応混合物を、アセトンと固体二
酸化炭素の浴を用いて −78℃に冷やす。 酸素とオゾン
との混合物を5分間通し(溶液は青みをおびた色にな
る)、それから窒素流を2分間ぶくぶく通す。その後亜
燐酸トリメチル 100μl (0.84 mmol)を加え、 混合物を
2時間30分間室温に静置する。その間温度は約20℃にな
る。 溶媒を減圧下で留去すると油状残留物が得られ、 そ
れをシリカカラム [ジクロロメタンーエタノール
(8:0.2 )]でクロマトグラフィーにかける。四環化
合物 3(65 mg ;0.16 mmol )が白色結晶の形で分離
される。 収率: 86%; m.p.=194 −196 ℃。
【0099】例1に記載のものと同じ実験条件下で、得
られた化合物 17.4 mg(0.044 mmol)と、 ナトリウム0.
5 mgを含むエタノール 3 ml とから、 脱保護された化
合物が 1.7 mg (0.21 mmol )分離される。 収率:49%;m.p.= 240℃(化合物No. 4)。
【0100】例51、12−ジヒドロ−2−メチルイン
ドロ[3’,2’:4、5]ピリド−[2、3−f]−
1H,3H,6H−1、4−ジアゼピン−3、12−ジオ
ン(化合物No. 5) 段階 1 :N−メチル−N−エチルエトキシカルボニル
−(9−エトキシカルボニル−4−カルボン酸)−β−
カルボリン−3−カルボキサミド。
【0101】経路 A:メタ−クロロ過安息香酸を用い
る酸化。 実施例1からの4−ホルミル−β−カルボリンをテトラ
ヒドロフランと水との(5:1)の混液に溶解する。そ
の溶液を、氷冷浴を用いて冷やし、窒素流下に置く。そ
れからメタークロロ過安息香酸 14.5 mgを反応混合物に
導入し、 混合物を4℃で24 時間攪拌する。それから溶
媒を減圧下で留去し、残留物をシリカ上でクロマトグラ
フィーにかける(トルエン−エタノール(8:3))。
カルボン酸10.8 mg (2.54 mmol) が回収される。 収率 39 %; Rf:0.06 [SiO2 、トルエンーエタ
ノール(8:2)]。
【0102】経路 B:過マンガン酸カリを用いる酸
化。 上記4−ホルミル−β−カルボリン 145 mg (0.353 mm
ol)を、アセトン30 ml と水6mlとを含む混液に溶解す
る。水2mlにあらかじめ溶解した過マンガン酸カリ 139
mg (0.879 mmol)を加え、 混合物を室温で3時間攪拌
する。わずかに過剰のホルムアルデヒドを反応混合物に
加えて、過マンガン酸塩の紫色が消失するまで攪拌す
る。生成した二酸化マンガンを焼結ガラスで濾過するこ
とによって除去し、アセトンで洗い、濾液を減圧下で蒸
発させた。黄色残留物をジクロロメタン中にとり、2時
間4℃に放置する。このメジウム中で沈殿する白色固体
を濾過し、それからエタノールで洗う。こうして、期待
のカルボン酸 127 mg (0.297 )が非常に細かい白色粉
末の形で分離する。 収率 84 % 。
【0103】段階 2:N−メチル−N−エチルエトキ
シ−カルボニル−[9−エトキシカルボニル−N−(4
−tert−ブトキシカルボニル)]−β−カルボリン
−3−カルボキサミドの製造。 段階1からの酸(127 mg;0.30 mmol )を蒸留 tert-ブ
タノール 20 ml中に懸濁する。 その混合物を窒素流下に
置き、 蒸留トリエチルアミン 53 μl (0.39mmol )及
びジフェノキシホスホリルアチド 77 μl (0.36 mmol
)を加える。それから反応混合物を沸点で9時間加熱
し、室温で20 時間攪拌する。 減圧下で試薬及び溶媒を
蒸発させ、 残留物をシリカ上でクロマトグラフィー( ト
ルエンーエタノール、 8:1)にかけた後、期待の生成
物が38.2 mg (0.08 mmol )分離される。 収率:25%;
Rf:0.29 [SiO2 、トルエン−エタノール(8:
1)]。
【0104】段階 3:N−エチルエトキシカルボニル
−(9−エトキシカルボニル−4−アミノ)−β−カル
ボリン−カルボキサミドの製造。 段階2で得られたβ−カルボリン(50 mg: 0.1 mmol )
を無水ジクロロメタン3ml中に溶解する。トリフルオロ
酢酸19μl (0.2 mmol)をこの溶液に加え、 混合物を室
温で18時間攪拌する。 この期間後、 過剰のトリフルオロ
酢酸を固体炭酸水素ナトリウムで中和する。反応混合物
を濾過し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカ上でク
ロマトグラフィーにかけると(トルエンーエタノール、
8:0.2)期待のアミン(6mg)が白色固体の形で得ら
れる。 収率:15%;Rf:0.10 [SiO2 、トルエン−エタ
ノール(8:1)]。
【0105】段階 4:1、12−ジヒドロ−6−エトキ
シカルボニル−2−メチルインドロ[3’、2’:4、
5]ピリド[2、3−f]−1H,3H,6H,−1、
4−ジアゼピン−3、12−ジオンの製造。 段階1で得られた酸(68 mg:0.16 mmol )を、 窒素下で
乾燥トルエン6mlに懸濁させ、 混合物を室温で攪拌す
る。 ジフェノキシホスホリルアチド 45 μl (0.21 mmo
l )と蒸留トリエチルアミン 33 μl (0.24 mmol )を
導入し、 出発材料が完全に消失するまで(TLC:Si
O2 、トルエン−エタノール、8:2)攪拌しつづけ
る。それから試薬及び溶媒を減圧下で留去し、固体残留
物を酢酸(3ml)と水(3ml)との混液にとる。反応混
合物を1時間30分間還流する。 この時間後、混合物を
酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液(10
%)で中和する。抽出後、 有機相を乾燥し、 濾過し、 蒸
発させると、 油(50 mg )が得られる。 これをシリカ上
でクロマトグラフィーにかける( トルエン−エタノー
ル、8:2) 。期待のβ−カルボリノジアゼピノン(10.
4 mg:0.03 mmol )が白色固体の形で得られる。 収率:1
2%;Rf:0.30[ SiO2 、トルエン−エタノール
(8:2)] 。
【0106】段階 5:1、12−ジヒドロ−2−メチル
インドロ[3’、2’:4、5]ピリド[2、3−f]
−1H,3H,6H,−1、4−ジアゼピン−3、12−
ジオン(化合物No. 5)の製造。 段階4で得られた混成物(10 mg;0.028 mmol)を触媒
量のナトリウムを含むエタノール2mlに溶解する。反応
溶液を室温で2時間30分間攪拌する(出発材料が完全に
消失するまで)。混合物をその後少量の酢酸で中和し、
試薬と溶媒を減圧下で留去する。油状残留物をジクロロ
メタン中にとる;生成した沈殿を濾別し、水で洗って無
機塩を除去する。乾燥後、 脱保護されたhybrid(化合物
No. 5)5mg(0.018 )が白色固体の形で分離される。 収率:64%; m.p.=260 −270 ℃(分解)
【0107】下記の実施例は本発明による化合物の生物
学的特性を説明する。
【0108】生物学的活性 これら新規のリガンドの、ベンゾジアゼピンレセプター
に対する親和性を、ラット脳皮質膜標本を用いるインビ
トロ結合試験によって測定した(レハビ(Rehavi)らの方
法による、 Eur.J.Pharmacol. 78 巻、 353 ページ、 198
2)。次の表1及び表2は種々の合成分子の、 インビト
ロにおけるベンゾジアゼピンレセプターに対する親和性
(ラット脳、0℃における 3H−フルニトラゼパムの置
換)を示すものである。IC50値(ベンゾジアゼピンレ
セプター上の識別部位から、 3H−フルニトラゼパムの
50%を置換するために必要な物質濃度)によって示され
るこれらの親和性は、 ナノモルの範囲である(表1,表
2参照)。しかしながら 0.18 nM の親和性を有する分
子、 δーヒドロキシメチルラクトン5が認められる。こ
の親和性はβ−CCE(4 nM )のそれの20 倍であ
り、 ジアゼパム(20 nM)の100 倍である。 そこで、 上
記のラクトンは、 ベンゾジアゼピンレセプターに関する
限り、 公知のもののなかで最も改良されたβ−カルボリ
ンである。
【0109】その後薬理学的プロフィールが研究され
た。
【0110】表現されるベンゾジアゼピンレセプターに
対するラクトンの影響は、先ず第一に、クセノプス卵形
成腔で、対応するメッセンジャーRNAを用いて測定さ
れた。ラクトン(10-6M )を10-5M γ−アミノ酪酸(G
ABG)溶液と同時に投与した場合、 後者の分子によっ
て卵形成腔に生ずる流れには、増加も減少も認められな
かった。したがってラクトンはこの試験ではベンゾジア
ゼピンレセプターのアンタゴニストのようにはたらく。
その上、ラクトン(10-6 M)は、 レセプターアゴニス
ト、 例えばジアゼパム(10-6 M)によって生ずる流れの
増加を実質上阻止する。
【0111】ラクトンのアンタゴニスト特性をマウスで
もインビボで評価した。 マウスに投与したとき、 誘導体
(5mg/kg、 皮下)はマウスの行動に影響を与えない、
けいれんも起こさず、 鎮静作用ももたない。 それに対し
て、 ジアゼパムによって生じた鎮静は、 その化合物(5
又は10 mg/kg、 皮下)の投与によって完全に回避され
る。
【0112】
【表1】
【0113】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/14 102 7019−4C 491/147 7019−4C 495/14 D 9165−4C (72)発明者 ジャン ロッシ フランス国 75005 パリ リュ サン ジャック 322 (72)発明者 ギルバート ドレイ アメリカ合衆国 14623 ニューヨーク ロチェスター クィンビー ロード 424 (72)発明者 ローラン デュボア フランス国 91190 ギフ スェール イ ベット リュ ア ピカール 31 (72)発明者 リア プラド ドゥ カルバロ フランス国 75013 パリ リュ・アルベ ール 28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の化1又は化2の式で表され; 【化1】 【化2】 式中;Xは、酸素又は硫黄原子又は二価基 >NR5
    あり、又は、この代わりに基−C(−R1 )−X−は基
    −N(R6 )−C(=O)−CH2 −X−であり、 R1 はヒドロキシル又はアルコキシ基、又は、ヒドロキ
    シル又はアルコキシ基によって置換されたアルキル基で
    あり、 R2 は水素原子、又は、アルキル,ヒドロキシル,アル
    コキシ,アシロキシ又はベンジルオキシ基から選択され
    る基であり、又この基は任意に置換されてもよく、 R3 、R4 、R5 、及びR6 は水素原子、又はヒドロキ
    シル,アルコキシ又はアルコキシカルボニルメチル基に
    よって任意に置換されたアルキル基から選択される化合
    物、並びにβ−カルボリンの対応するテトラヒドロ誘導
    体及びこれら薬物学的に容認される四級アンモニウム塩
    又は誘導体化合物。
  2. 【請求項2】 前記化1の式で表され、式中Xは酸素原
    子又は二価基 >N−R5 であり、R1 及びR2 は請求
    項1と同じ意味をもつ請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記R1 が、α位がヒドロキシル又はア
    ルコキシ基によって置換されたアルキル基であるか、R
    1 がヒドロキシル又はアルコキシ基である請求項2に記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】 前記R1 がヒドロキシメチル基である請
    求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 前記R3 が水素原子である請求項2又は
    請求項3に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 前記化2の式で表され、式中、R3 及び
    4 が水素原子で、Xが酸素原子又は二価基 >N−R
    5 であり、R1 及びR2 が請求項1と同じ意味をもつ請
    求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 前記R1 が、α位がヒドロキシル又はア
    ルコキシ基によって置換されたアルキル基であるか、R
    1 がヒドロキシル又はアルコキシ基である請求項6に記
    載の化合物。
  8. 【請求項8】 前記R1 がヒドロキシメチル基である請
    求項7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 前記R2 が水素原子である請求項7又は
    請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 次の化3の式で表され; 【化3】 式中;R2 は請求項1の場合と同じ意味をもち、 R5 及びR6 は水素原子又はアルキル基から選択される
    請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 前記R2 が水素原子である請求項1又
    は請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 次の化4の式で表され; 【化4】 式中;R1 、R2 及びXは請求項1、請求項2乃至請求
    項5、請求項10及び請求項11の何れか一つの場合と
    同じ意味をもつテトラヒドロ化合物。
  13. 【請求項13】 下記の化合物: − 1、12−ジヒドロ−2−メチルインドロ[3’,
    2’:4、5]ピリド−[2、3−f]−1H,3H,
    6H−1、4−ジアゼピン−3、12−ジオン;10−エト
    キシブタノリド[2、3−b]−β−カルボリン、 − 10−メトキシブタノリド[2、3−b]−β−カル
    ボリン、 − エチル 10−ヒドロキシ−2−オキソピロリジン−
    2−オン[3、4−b]β−カルボリン−5−カルボキ
    シレート、 − 10−ヒドロキシメチルブタノリド[2、3−b]−
    β−カルボリン、 − 3−ヒドロキシメチル−4−(5−ベンジルオキシ
    −3−インドリル)−5−アミノ−γ−ラクトン から選択される、 先行請求項の一つの項に記載の化合
    物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜請求項13の何れかに記載
    された化合物から成る薬剤。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の少なくとも一つの
    薬剤と、 容認される賦形剤とを含む医薬組成物。
JP4057216A 1991-02-12 1992-02-12 β−カルボリン由来化合物、逆アゴニスト及びアンタゴニスト作用を有するベンゾジアゼピンレセプターリガンド及びそれを含有する薬剤 Pending JPH06211841A (ja)

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