JPH06210261A - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JPH06210261A
JPH06210261A JP5026094A JP2609493A JPH06210261A JP H06210261 A JPH06210261 A JP H06210261A JP 5026094 A JP5026094 A JP 5026094A JP 2609493 A JP2609493 A JP 2609493A JP H06210261 A JPH06210261 A JP H06210261A
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Takuya Morishita
拓也 森下
Satoshi Hirata
敏 平田
Yoshihisa Onishi
義久 大西
Akihiro Fukumoto
明広 福本
謙次 ▲會▼田
Kenji Aida
Hiroyuki Sasakura
博之 笹倉
Koji Morimoto
耕二 森本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理槽内部での微生物による分解を利用して
厨芥処理を行う構成において、処理槽内部での厨芥処理
の状態を把握し、常に適正な処理状態を維持し得るよう
にする。 【構成】 厨芥投入口24から投入された厨芥Aを、破砕
モータ31により駆動される破砕機3にて破砕し、排出口
30bから処理槽4内に導入する。処理槽4に導入された
厨芥Aを、混合モータ43の回転に伴う処理槽4の回転に
より処理媒質Bと混ぜ合わせ、この状態で放置して、処
理媒質B中に繁殖している微生物により分解処理させ
る。処理槽4の重量をこれの支持部に介装した重量セン
サ7により検出し、この重量センサ7の検出結果に基づ
いて、処理槽4内部での処理状態、例えば、厨芥Aの処
理能力に余裕があるか否か、処理媒質Bの不足が生じて
いるか否か等の判定を行い、この結果を表示して、処理
槽4内部での処理状態を適正に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厨房にて発生する生ご
み(厨芥)を微生物により分解処理する厨芥処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭、飲食店等の厨房内において日
々発生する厨芥は、これを放置した場合、腐敗による悪
臭の発生及び病害虫の繁殖を招来し、厨房の衛生環境を
悪化させることから、速やかにしかも衛生的に処理する
必要がある。
【0003】従来の厨芥処理は、一般的には、流し台の
排水口に水切りかごを設置し、この水切りかごに排水と
共に投入される厨芥を捕捉し、適宜に取り出して他のご
みと共に廃棄する方法により行われている。また欧米諸
国においては、流し台の排水口に厨芥粉砕機(ディスポ
ーザ)を連設し、このディスポーザの動作により排水口
に投入される厨芥を粉砕した後、排水と共に排水管を経
て公共下水道に廃棄する厨芥処理方法が広く採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが前者の方法に
おいては、水切りかご内に捕捉された厨芥の取り出しに
際し、腐敗した厨芥から生じる悪臭が厨房内に充満し、
また流し台のシンク内に汚水がこぼれ出す等の不都合が
生じ、厨房内の衛生環境を良好に維持するには、厨芥の
取り出し及び廃棄を頻繁に行い、またこの取り出しの都
度、水切りかごを洗浄する等、多大の労力負担を強いら
れるという問題がある。
【0005】これに対し後者の方法は、厨芥が滞留する
ことなく処理されることから、衛生環境の維持には有効
であるが、粉砕された厨芥を排水と共に廃棄するため、
下水管の閉塞及び下水処理場における負荷の増大等の2
次的な不都合を招来する。特に、雨水との合流式下水道
が多い我が国においては、越流水の流れ込みにより河
川,湖沼等の自然水域の汚濁が進行し、富栄養化現象が
発生する虞があること等の理由により、公共下水道への
廃棄水中の浮遊物質量(SS)及び生物科学的酸素要求
量(BOD)の許容値が条例により厳しく規制されてお
り、粉砕された厨芥を含有し濃い液状を呈するディスポ
ーザからの排水は前記規制を満たし得ず、ディスポーザ
による厨芥処理は禁止されているのが実情である。
【0006】また特開平4-156959号公報には、流し台の
排水口に投入された厨芥をスクリューにより搬送しつつ
水切りし、搬送経路末端の排出口に装着された厨芥袋内
に収集して、所定の収集量に達した段階で袋口を自動的
にシールする構成とした厨芥処理装置が開示されてい
る。ところがこの厨芥処理装置を使用した場合において
も、厨芥袋の取り出し及び装着作業が煩わしい上、搬送
経路の中途に厨芥が残留して腐敗する虞があり、搬送経
路、特に、排出口近傍の頻繁な清掃を強いられる難点が
ある。
【0007】本願出願人は、以上の如き厨芥処理の難点
を解消し得る厨芥処理装置を既に提案している。これ
は、厨芥投入口に投入された厨芥を破砕手段により破砕
して処理槽に導入し、該処理槽内部に収納された処理媒
質と混ぜ合わせるという単純な構成を有する装置であ
る。前記処理媒質は、おが屑等の木質細片、もみがら、
米糠、土等の微生物培養基材であり、この処理媒質を収
納した処理槽の内部には、各種の微生物(菌類)の繁殖
に適した環境が形成されている。而して、処理槽内に導
入されて処理媒質と混ぜ合わされた厨芥の砕片は、これ
らと共に導入されて処理媒質中にて繁殖した微生物によ
り、水(H2 O)と炭酸ガス(CO2 )とに分解処理さ
れる。
【0008】即ちこの厨芥処理装置を用いた場合、使用
者は、厨芥を投入口に連設された破砕手段に送り込むだ
けの簡単な作業を必要とするのみであり、分解の結果生
じた水を排水管に廃棄し、同じく炭酸ガスを大気中に放
散させることにより、厨芥を完全に消滅させることがで
き、軽微な労力負担により衛生的な厨芥処理が実現され
る。
【0009】ところがこの厨芥処理装置においては、厨
芥処理の能力が処理槽の内部状態、更に詳しくは、処理
槽中での微生物の繁殖状態に依存することから、外部か
ら厨芥処理の状況を把握することが難しいという問題が
あり、適正な処理量を超える厨芥が連続して投入され、
完全に分解されない厨芥が徐々に溜まり、更なる処理能
力の低下を来す不都合がある。
【0010】また前記処理槽内部の処理媒質は、微生物
の分解により減じることはないが、分解により生成され
る水及び炭酸ガスを排出すべく処理槽に形成された通水
孔及び通気孔からわずかづつ失われ、長期間の使用に伴
う処理媒質の減量により処理能力の低下を来すという問
題がある。
【0011】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、処理槽内部での厨芥処理の状態を把握でき、常
に適正な処理状態を維持し得る厨芥処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る厨芥処理装
置は、厨芥投入口から投入された厨芥を破砕手段により
破砕し、該破砕手段に連設された処理槽に導入して、該
処理槽の内部に収納された処理媒質と混ぜ合わせ、該処
理媒質中での微生物の活動により前記厨芥を分解処理す
る厨芥処理装置であって、前記処理槽の重量を検出する
重量センサを具備することを特徴とする。
【0013】更に加えて、前記重量センサの検出結果に
基づいて前記処理槽での厨芥処理の可否を判定する手段
と、この判定結果の表示手段とを備えること、及び、前
記重量センサの検出結果に基づいて前記処理媒質の補充
の要否を判定する手段と、この判定結果の表示手段とを
備えることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、処理槽の重量を重量センサ
により検出し、この検出結果に基づいて処理槽内部での
厨芥処理の状態を把握する。例えば、重量センサの検出
重量が所定の上限値を上回ったとき、処理能力を上回る
厨芥の投入により以降の処理が難しくなると判定し、こ
の判定結果を表示して投入量の削減を指示する。また、
検出重量が所定の下限値を下回ったとき、処理媒質の損
失量が大きいと判定し、この判定結果を表示して処理媒
質の補充を指示する。
【0015】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図1及び図2は、本発明に係る厨芥処理装
置(以下本発明装置という)の一実施例を示す正面断面
図である。
【0016】図中1は、その上部にシンク2を備えた流
し台であり、シンク2の底面に開口する排水口20は、内
部に水切りかご21が装着された厨芥受部22を介して排水
管23に連結されている。厨芥受け部21の底部の略中央に
は厨芥投入口24が形成してあり、この厨芥投入口24は、
通常時には、図1に示す如くプッシャ25により気密に閉
塞されている。而して、シンク2内での炊事に使用され
た排水は、排水口20から厨芥受け部22に流れ込み、水切
りかご21の周面に形成された多数の通水孔を経て排水管
23に排出される一方、この排水と共に厨芥受け部22に導
入される厨芥Aは、図1に示す如く水切りかご21内に貯
留される。
【0017】本発明装置は、以上の如く構成された流し
台1の内部に設置され、厨芥を破砕する破砕機3と、該
破砕機3により破砕された厨芥を受け入れる処理槽4と
を備えてなる。
【0018】破砕機3は、流し台1の内部底面から立設
された基台5上に略水平をなして架設された移送管30
と、該移送管30の基端に固設された破砕モータ31と、該
破砕モータ31により駆動されて移送管30の内部において
軸心回りに回転する移送スクリュー32とを備えてなる。
移送管30の基端側には、上方に開口する受入口 30aが形
成してあり、この受入口 30aは、上部に対向する前記厨
芥投入口24に連結管26を介して連結してある。また移送
管30の先端に開口する排出口 30bには、複数枚の固定刃
33が放射状をなして固設してあり、この排出口 30bを臨
む前記移送スクリュー32の先端には、該移送スクリュー
32の回転に伴って固定刃33に摺接しつつ回転する回転刃
34が取り付けてある。
【0019】一方前記処理槽4は、円筒状をなす収納容
器であり、破砕機3の移送管30の先端部外側に嵌着され
た軸受40により一側を同軸的に支持され、また他側の軸
心部に突設された枢支軸42を、流し台1の内部底面に立
設された支持脚6上に固定された軸受41により支持され
て、軸心を略水平として回転自在に枢支されている。前
記破砕機3の移送管30の先端側は、軸受40による枢支位
置から処理槽4内に適長突出しており、該移送管30先端
の排出口 30bは、処理槽4の内部に開口させてある。枢
支軸42は、流し台1の底面に固設された混合モータ43の
出力端と伝動チェーン44を介して連結してあり、処理槽
4は、混合モータ43の回転に応じて軸心回りに回転駆動
される。
【0020】処理槽4の内部には、処理媒質Bが収納さ
れている。処理媒質Bは、これを収納した処理槽4の内
部に各種の微生物(菌類)の繁殖に適した環境を形成す
る培養基材であり、例えば、所定の処理により多孔質化
された木質細片が用いられている。また処理槽4の内壁
には、平板状をなす複数枚の攪拌羽根45,45…が、軸心
に対して所定角度傾斜し、半径方向内向きに突設されて
おり、混合モータ43の回転により処理槽4が回転した場
合、該処理槽4内部の処理媒質Bは、前記攪拌羽根45の
作用により軸方向及び周方向に掻き回されるようになっ
ている。
【0021】また処理槽4の周壁の半径方向に略正対す
る位置には、各複数の通水孔46と通気孔47とが貫通形成
してある。更に処理槽4の下側には、受水パン48が敷設
してあり、該受水パン48は、一側に連結された連通管49
を介して前記排水管23の中途部に連通されている。
【0022】以上の如く構成された処理槽4の軸受40,
41による支持部には夫々、本発明の特徴たる重量センサ
7,7が介装されている。重量センサ7,7は、処理槽
4の重量を検出するものであり、例えば、軸受40及び軸
受41による処理槽4の支持荷重を検出するロードセルを
用いればよい。なお、処理槽4を支持する基台5及び支
持脚6に貼着された歪ゲージにより両者の歪を検出し、
この検出結果に基づいて処理槽4の重量を算定する構成
等、他の構成の重量センサ7,7を用いてもよい。
【0023】図3は、本発明装置の操作盤の一実施例を
示す平面図、図4は、本発明装置の制御系のブロック図
である。図3に示す如く操作盤は、本発明装置の運転操
作のための運転スイッチ11と、本発明装置の運転状態を
表示する表示部12とを備えており、流し台1の前面等、
運転スイッチ11の手動操作と、表示部12の表示内容の視
認とが容易に行える位置に配してある。
【0024】運転スイッチ11は、本発明装置の運転を制
御する制御部10の入力側に接続してあり、また表示部12
は、制御部10から与えられる表示指令に応じて所定の表
示を行うべく、該制御部10の出力側に接続されている。
また制御部10の入力側には、前記重量センサ7の検出結
果が与えられており、制御部10は、重量センサ7からの
入力により処理槽4の重量を認識できるようになしてあ
る。更に制御部10の出力側には、前記破砕モータ31及び
前記混合モータ43が夫々の駆動回路を介して接続されて
おり、両モータ31,43は、制御部10から与えられる駆動
指令に従って駆動されるようになしてある。
【0025】以上の如く構成された本発明装置の運転
は、前述の如く水切りかご21中に適宜量の厨芥Aが捕捉
された段階でプッシャ25を抜き取り、これにより開口し
た厨芥投入口24に水切りかご21内の厨芥Aを導入しつ
つ、運転スイッチ11をオン操作することにより実施され
る。
【0026】運転スイッチ11のオン操作に応じて制御部
10は、破砕モータ31及び混合モータ43に駆動指令を発す
る動作をなし、この駆動指令に応じた破砕モータ31の回
転により、破砕機3の移送スクリュー32が回転駆動さ
れ、また、前記駆動指令に応じた混合モータ43の回転が
伝動チェーン44により処理槽4に伝達され、該処理槽4
は軸心回りに回転駆動される。厨芥投入口24に導入され
た厨芥Aは、図2に示す如く、連結管26を経て破砕機3
の受入口 30aに導かれ、該受入口 30aの下部に位置する
移送スクリュー32の回転により、移送管30の内部をこれ
の先端に向けて移送される。なおこのとき、プッシャ25
は、図2中に矢符にて示す如く、厨芥投入口24に投入さ
れた厨芥Aを下向きに押し込み、移送スクリュー32への
受け渡しを補助すべく用いられる。
【0027】移送スクリュー32の回転に伴って先端に取
り付けた回転刃34も回転しており、前述の如く移送され
る厨芥Aは、前記回転刃34とこれに摺接する固定刃33と
により細かく破砕された砕片となり、排出口 30bを経て
処理槽4中に導入される。このとき処理槽4は、前述の
如く混合モータ43により回転駆動されており、処理槽4
に導入された厨芥Aは、該処理槽4中にて掻き回されて
いる処理媒質Bと混ぜ合わされ、該処理媒質B中に略均
等に配分される。
【0028】以上の如き本発明装置の運転は、運転スイ
ッチ11のオフ操作に応じて停止される。運転スイッチ11
のオフ操作は、使用者の判断により適宜のタイミングに
て実施されるが、制御部10は、このオフ操作がなされて
から所定の時間が経過した後に破砕モータ31に停止指令
を発し、更に、所定の時間が経過した後に混合モータ43
に停止指令を発する。制御部10のこの動作により、破砕
機3に導入された厨芥Aは確実に処理槽4中に排出さ
れ、更に、この排出終了後に処理槽4が所定量だけ回転
することから、厨芥Aと処理媒質Bとの混合が十分に行
われる。なおこのような運転動作中、表示部12において
は、制御部10からの表示指令に応じて運転ランプ 12a
(図3参照)が点灯される。
【0029】処理槽4は、制御部10からの停止指令に応
じて混合モータ43が停止された後、図1に示す如く、通
水孔46を下向きとし、通気孔47を上向きとした回転位置
を保って放置される。前述した如く処理媒質Bは、微生
物の繁殖に適した環境を形成する微生物培養基材であ
り、処理媒質Bと混ぜ合わされた厨芥Aの砕片は、自身
が保有する各種の微生物(菌類)、及び処理媒質B中に
て繁殖している微生物により消化され、最終的に水(H
2 O)と炭酸ガス(CO2 )とに分解される。
【0030】この分解による生成水の一部は処理媒質B
中に取り込まれ、これにより処理媒質Bの含水率が自動
調節され、微生物の更なる繁殖に適した環境が維持され
る一方、前記生成水の残部は、通水孔46を経て受水パン
48上に流出し、更に連通管49を経て排水管23に排出され
る。また前記分解により生成される炭酸ガスは、通気孔
47を経て大気中に放散される。即ち、処理槽4内部に導
入された厨芥Aは、処理媒質B中に繁殖している微生物
により分解され、略完全に消滅する。
【0031】制御部10は、以上の如き処理槽4内部での
処理状態を、該処理槽4の重量を検出する重量センサ7
の検出結果により監視している。図5は、重量センサ7
の検出結果の時間的変化を模式的に示す図である。処理
槽4の重量は、厨芥Aの導入時にこの導入分だけ急増
し、時間の経過に伴う分解処理の進行に応じて徐々に減
少し、図に示す如き鋸歯状の変化態様を示す。
【0032】処理槽4内での厨芥Aの処理能力は、処理
媒質B中での微生物の繁殖状態に依存するが、使用開始
から所定期間が経過した後には繁殖状態が平衡し、処理
媒質Bの量に略対応する処理能力が安定して得られるよ
うになる。従って、厨芥Aの投入が頻繁に行われた場
合、また厨芥Aの投入量が過大であった場合には、処理
槽4の重量は、図中に実線により示す如く時間の経過に
従って除々に増加する傾向を示す。
【0033】制御部10は、重量センサ7からの入力によ
り認識される処理槽4の重量が所定の上限値を超えた場
合、処理槽4内での処理能力を超えた厨芥Aの投入がな
されており、以降の完全な分解処理が不可能になると判
定して、図中に白抜矢符にて示す時点で、厨芥Aの投入
緩和を使用者に報知すべく表示部12に表示指令を発す
る。この表示指令に応じて、表示部12においては満タン
ランプ 12b(図3参照)が点灯される。而して、満タン
ランプ 12bの点灯に応じて厨芥Aの投入を制限すること
により、処理槽4内部での厨芥Aの処理状態を常に適正
に保つことができるようになる。
【0034】また処理槽4内部の処理媒質Bは、微生物
により分解されることはなく、本来補充の必要はない
が、処理槽4の回転中に通気孔47を経て、また回転中及
び停止後において通水孔46を経て漏出し、時間の経過と
共にわずかづつ減量する虞があり、このような減量が生
じた場合、処理槽4の重量は、図5中に破線にて示す如
く、長期的に減少する傾向を示す。
【0035】制御部10は、重量センサ7からの入力によ
り認識される処理槽4の重量が所定の下限値を超えた場
合、処理媒質Bの減量が生じており、補充の必要がある
と判定し、処理媒質Bの補充を使用者に報知すべく、図
中に白抜矢符にて示す時点で表示部12に表示指令を発す
る。この表示指令に応じて、表示部12においては補充ラ
ンプ 12c(図3参照)が点灯される。而して、補充ラン
プ 12cの点灯に応じて処理媒質Bを補充することによ
り、処理媒質Bの不足に伴う処理能力の低下を確実に防
止できるようになる。
【0036】重量センサ7による処理槽4の重量の検出
結果は、処理槽4内部での処理状態を表すものであり、
厨芥Aの投入量を制限するための満タンランプ 12bの点
灯、及び処理媒質Bの補充を指示するための補充ランプ
12cの点灯に限らず、他の目的に利用してもよい。例え
ば、図5に示す如く生じる処理槽4の重量変化の状態を
適宜の時間軸にてグラフ表示し、使用者にこの表示を視
認させ、厨芥Aの処理状態の良否、及び処理槽4内部で
の各種の異常の発生を判定させるようにすることもでき
る。
【0037】以上の如く本発明装置は、処理槽4の重量
を検出する重量センサ7を備えており、該重量センサ7
の検出結果に基づいて処理槽4内での厨芥Aの処理状態
を把握するようにしたから、処理槽4内を常に適正な環
境に維持でき、処理媒質B中の微生物により厨芥Aの完
全な分解処理がなされ、煩わしさがなく衛生的な厨芥処
理が可能となる。
【0038】なお、破砕装置3及び処理槽4の構成、並
びに処理槽4内部での混合手段の構成は前述した構成に
限るものではなく、図6〜図9に示す如き構成を採用す
ることもできる。図6及び図7に示す厨芥処理装置は、
流し台1の底面に立設された複数の支持脚6,6…上
に、軸心を垂直として支持された固定式の処理槽4を備
えており、該処理槽4の重量は、各支持脚6,6…との
間に介装された重量センサ7,7…により検出されるよ
うになしてある。
【0039】また、処理槽4内部に収納された処理媒質
Bは、該処理槽4の軸心部に回転自在に支持され、処理
槽4の天板上に固設された混合モータ43により回転駆動
される攪拌翼8により攪拌されるようになしてあり、処
理槽4の内部に生成される水は、該処理槽4の底部に細
目のフィルタを介して接続された連通管80により排水管
23に直接的に排出されるようになっている。
【0040】図7に示す厨芥処理装置は、更に、処理槽
4の内部に水位センサ81を備えると共に、該水位センサ
81と略等しい高さ位置に開口を有し、排水管23に連なる
オーバフロー管82と、連通管80の中途にこれを開閉する
電磁弁83とを備えており、図示しない厨芥は、プッシャ
25の取外しにより開口する厨芥投入口24から水と共に、
破砕機3を経て電磁弁83が閉止された状態にある処理槽
4内に導入され、攪拌翼8の回転による処理媒質Bとの
混合は、水位センサ81の設置位置まで水を溜めた状態で
行われるようになしてある。これにより、混ぜ合わせに
要する混合モータ43の負荷を軽減することができる。な
お、この混ぜ合わせの後には電磁弁83が開放され、処理
槽4内部の水は、連通管80を経て排水管23に排出され
る。
【0041】図6及び図7に示す厨芥処理装置の他の部
分の構成は、図1及び図2に示す厨芥処理装置と略同様
であり、相互に対応する部分に共通の符号を付して説明
を省略する。
【0042】図8及び図9に示す厨芥処理装置は、周面
に多数の通水孔を有する回転筒4aとこれの外側を同軸的
に囲繞する固定筒4bとからなる洗濯槽式の処理槽4を備
えており、固定槽4bの支持脚を兼ねる混合モータ43の出
力軸を回転槽4aの底面の軸心部に連結し、混合モータ43
の回転により回転筒4aを鉛直軸回りに回転させて、該回
転筒4a内に収納された処理媒質Bの攪拌を行う構成とし
てあり、重量センサ7は、混合モータ43と回転筒4aとの
連結部に介装され、処理媒質Bを収納する回転筒4aの重
量のみを検出するようになしてある。
【0043】またこれらの厨芥処理装置は、図7に示す
それと同様の連通管80、水位センサ81、オーバフロー管
82及び電磁弁83を備えており、また、厨芥投入口24を閉
塞するプッシャ25を備えておらず、厨芥Aは、炊事の際
の水と共に直接的に破砕機3に導入されるようになして
ある。
【0044】更に、図8に示す厨芥処理装置において
は、破砕機3の移送管30が先端側を上向きとして傾斜さ
せて取り付けてあり、臭気止めのためのトラップ管とし
て機能させるべくなしてある。また図9に示す厨芥処理
装置においては、破砕機3の構成自体が異なり、この破
砕機3は、破砕モータ31から鉛直上向きに突出する出力
軸の先端に、厨芥投入口24に臨ませて水平面内にて高速
回転する回転刃35を取り付け、この回転刃35の回転によ
り厨芥Aを破砕しつつ半径方向に外向きに送り出し、移
送管30を経て処理槽4中に排出する構成となっている。
【0045】図8及び図9に示す厨芥処理装置の他の部
分の構成は、図1及び図2に示す厨芥処理装置と略同様
であり、相互に対応する部分に共通の符号を付して説明
を省略する。
【0046】なお以上の実施例においては、流し台1の
下部に一体的に構成された場合について述べたが、本発
明装置は、流し台1と独立して構成することも可能であ
り、この場合、流し台1の内部容積により処理槽4の大
きさが制限されなくなることから、処理能力の大きい装
置の実現が可能である。但し、流し台1において発生す
る厨芥を捕捉し、本発明装置の設置位置にまで運んで投
入する余分な手間が必要となる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明装置において
は、処理媒質を収納する処理槽の重量を検出する重量セ
ンサを備えるから、処理槽の内部における厨芥処理の状
態を把握でき、この重量センサの検出結果に基づいて厨
芥処理の可否を判定し、また処理媒質の補充の要否を判
定し、これらの判定結果を表示することにより、処理槽
の内部での処理状態を常に適正に維持し得るようになる
等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す正面断面図であ
る。
【図2】図1に示す厨芥処理装置の動作状態を示す図で
ある。
【図3】本発明装置の操作盤の一実施例を示す平面図で
ある。
【図4】本発明装置の制御系のブロック図である。
【図5】処理槽重量の時間的変化の様子を示す図であ
る。
【図6】本発明装置の他の実施例を示す側断面図であ
る。
【図7】本発明装置の他の実施例を示す側断面図であ
る。
【図8】本発明装置の他の実施例を示す側断面図であ
る。
【図9】本発明装置の他の実施例を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 流し台 2 シンク 3 破砕機 4 処理槽 7 重量センサ 10 制御部 12 表示部 21 水切りかご 24 厨芥投入口 31 破砕モータ 32 移送スクリュー 33 回転刃 34 固定刃 43 混合モータ 45 攪拌羽根 A 厨芥 B 処理媒質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 明広 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 ▲會▼田 謙次 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 笹倉 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 森本 耕二 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥投入口から投入された厨芥を破砕手
    段により破砕し、該破砕手段に連設された処理槽に導入
    して、該処理槽の内部に収納された処理媒質と混ぜ合わ
    せ、該処理媒質中での微生物の活動により前記厨芥を分
    解処理する厨芥処理装置であって、前記処理槽の重量を
    検出する重量センサを具備することを特徴とする厨芥処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記重量センサの検出結果に基づいて前
    記処理槽での厨芥処理の可否を判定する手段と、この判
    定結果の表示手段とを備える請求項1記載の厨芥処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記重量センサの検出結果に基づいて前
    記処理媒質の補充の要否を判定する手段と、この判定結
    果の表示手段とを備える請求項1又は請求項2記載の厨
    芥処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2495992A (en) * 2011-10-28 2013-05-01 Peter Sage-Passant A waste disposal apparatus

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