JPH06203860A - 積層燃料電池のガス流量制御装置 - Google Patents

積層燃料電池のガス流量制御装置

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JPH06203860A
JPH06203860A JP50A JP215493A JPH06203860A JP H06203860 A JPH06203860 A JP H06203860A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 215493 A JP215493 A JP 215493A JP H06203860 A JPH06203860 A JP H06203860A
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JP
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reaction gas
flow rate
gas flow
manifold
differential pressure
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JP50A
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English (en)
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Shuichi Kizawa
秀一 木澤
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【目的】反応ガスのガス欠や供給過剰を早期に検出し、
その検出値を利用して反応ガス流量の制御を迅速かつ適
切に行うことにある。 【構成】単位セル10の積層体からなり、入口マニホー
ルド2,出口マニホールド3と、反応ガス流量を制御す
る流量調節弁4とを備えた積層燃料電池1において、反
応ガス供給口に近いA点に開口した第一の絶縁チュ−ブ
22と、これから最も遠い出口マニホールドの内壁面近
傍に開口した第二の絶縁チュ−ブ23と、両絶縁チュ−
ブの他方端に連結された差圧検出器24とからなる反応
ガス流量の過不足検知手段24と、差圧検出信号24S
が所定のしきい値を越えた時反応ガス流量増量指令を,
差圧検出信号が所定のしきい値を下回った時反応ガス流
量減量指令をそれぞれ流量調節弁に向けて出力するガス
流量制御部とを備えるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マニホ−ルドを備え
た積層燃料電池における反応ガス(例えば燃料ガスおよ
び空気)の流量制御装置、ことに反応ガスの過不足を反
応ガス圧力により検知して流量を制御するガス流量制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2はリブ付電極を用いたりん酸形燃料
電池の単位セルを展開して示す斜視図であり、単位セル
10はりん酸を保持したマトリックス14を挟んでその
両側に燃料電極11および酸化剤電極(空気電極)15
を配した構造となっており、燃料電極11はガス透過性
の電極基材11Aのマトリックス側の面に電極触媒層1
1Bを設けたものからなり、空気電極15も同様に電極
基材15Aと電極触媒層15Bとで構成される。電極基
材11A,15Aはそれぞれ燃料ガスの供給溝12およ
び酸化剤としての空気の供給溝13を備え、隣接する単
位セル間にガス不透過性のセパレ−ト板19を配して複
数層積層することにより図示しない積層燃料電池(スタ
ック)が形成される。積層燃料電池の燃料ガス通路1
2,酸化剤通路13に連通する2対の側壁面それぞれに
は、反応ガス給排出用のマニホ−ルドが設けられ、マニ
ホ−ルドおよび反応ガスの供給溝(燃料ガス通路12お
よび酸化剤通路13)を介して燃料電極11には水素リ
ッチな燃料ガスを,空気電極15には酸化剤としての空
気を供給することにより、電極触媒層11B,15B間
で電気化学反応に基づく発電が行われる。なお、反応ガ
スの供給溝をセパレ−ト板側に形成したリブ付セパレ−
ト板を用いた単位セルも知られている。
【0003】ところで、積層燃料電池に供給する燃料ガ
スおよび空気には、それぞれの反応活物質としての水素
および酸素の利用率が予め設定されており(例えば燃料
ガスで80%,空気で50%程度)、この利用率を保持
するよう負荷電流の変化に対応して反応ガス流量の制御
が行われる。すなわち、反応ガス流量をその供給配管に
設けたマスフロメ−タで測定し、得られた流量が負荷指
令に対して適量で有るか否かを判断するとともに、反応
ガス供給配管およびオフガス排出配管から分岐した計測
用配管にガス分析装置を接続して、水素濃度,酸素濃
度,あるいは給排出間の濃度差を測定し、この検出値が
利用率に対してその許容範囲に有るか否かを判定すると
ともに、許容範囲から外れた場合には増量指令あるいは
減量指令を反応ガスの供給系に配された流量制御弁に向
けて出力するよう構成したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス流量制御方
法においては、計測用配管が長く、反応ガスが分析装置
に到達するまでの時間遅れが大きく、且つ分析装置が反
応ガス中の水分除去や反応ガス温度を下げるための前処
理装置を含み、分析操作に時間がかかるという欠点があ
る。このため、負荷の急増,急減等に際して反応ガス流
量制御が追従できず、これが原因で積層燃料電池に反応
ガスのガス欠,または供給過剰が生じ、ガス欠に起因す
る積層燃料電池の寿命低下や、反応ガスの無駄使いによ
る発電効率の低下などの悪影響が発生するという問題が
ある。
【0005】この発明の目的は、反応ガスのガス欠や供
給過剰を早期に検出し、その検出値を利用して反応ガス
流量の制御を迅速かつ適切に行うことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、単位セルの積層体からなるスタ
ックが、各単位セルの燃料ガス通路および酸化剤通路そ
れぞれに連通する入口マニホールドおよび出口マニホー
ルドと、入口マニホールドに流入する反応ガス流量を制
御する流量調節弁とを備えた積層燃料電池において、前
記入口マニホールドの反応ガス供給口に近い内壁面近傍
に一方端が開口した第一の絶縁チュ−ブと、前記出口マ
ニホールドの前記第一の絶縁チュ−ブの開口部から最も
遠い内壁面近傍に一方端が開口した第二の絶縁チュ−ブ
と、両絶縁チュ−ブの他方端に連結された差圧検出器と
からなる反応ガス流量の過不足検知手段と、前記差圧検
出器の差圧検出信号が所定のしきい値を所定レベル越え
た時反応ガス流量増量指令を,差圧検出信号が所定のし
きい値を所定レベル下回った時反応ガス流量減量指令を
それぞれ前記流量調節弁に向けて出力するガス流量制御
部とを備えてなるものとする。
【0007】また、反応ガスの供給口および排出口が入
口マニホールドの下部および出口マニホールドの上部に
それぞれ設けられ、フッ素樹脂チュ−プからなる一対の
絶縁チュ−ブそれぞれの一方端が入口マニホールドの下
壁面および出口マニホールドの上壁面を気密に貫通して
マニホ−ルド内に突設されてなるものとする。さらに、
反応ガスの供給口および排出口が入口マニホールドの上
部および出口マニホールドの下部にそれぞれ設けられ、
フッ素樹脂チュ−プからなる一対の絶縁チュ−ブそれぞ
れの一方端が入口マニホールドの上壁面および出口マニ
ホールドの下壁面を気密に貫通してマニホ−ルド内に突
設されてなるものとする。
【0008】
【作用】この発明の構成において、入口マニホールドの
反応ガス供給口近傍と、これに最も遠い出口マニホール
ド内壁面近傍との間の差圧を差圧検出器で検出する反応
ガス流量の過不足検知手段を設けたことにより、反応ガ
ス供給口から入口マニホールド内に噴出した反応ガス
は、流れの乱れが大きくその速度も早いため、供給口近
傍のガス圧は動圧の影響を強く受けてその全圧が高い値
を示す。これに対して流れの下流方向では、各単位セル
で反応活物質としての水素または酸素が消費された分、
反応ガスが反応ガス通路に吸い込まれるので、供給口か
ら離れるに従ってその流量,流速ともに低下し、最遠端
近傍では動圧の影響が減ってそのガス圧が低下する。従
って、入口マニホールド内の2点間に圧力差が発生する
ことになり、その差圧は設定利用率での運転状態におい
て例えば100mm Aq に達する。また、反応ガス通路に
吸い込まれることにより反応ガス通路内で圧力損失が発
生するので、出口マニホールド内のガス圧は入口マニホ
ールド内のそれに対して40mm Aq 程度低くなり、その
結果、入口マニホールドの反応ガス供給口近傍と、これ
から最も遠い出口マニホールド内壁面近傍との間の差圧
は140mm Aq に達する。さらに、入口マニホールドへ
の供給反応ガス量を一定とすれば、入口マニホールド内
の差圧は反応ガスの利用率によって変化し、ガス欠状態
では反応ガス通路への反応ガスの吸い込み量が増大する
ことにより2点間の差圧が例えば200mm Aq 程度に拡
大し、供給過剰状態では反応ガス通路への反応ガスの吸
い込み量が減少することにより差圧も減少する。その結
果、ガス欠状態では入口マニホールドの反応ガス供給口
近傍と、これから最も遠い出口マニホールド内壁面近傍
との間の差圧は240mm Aq に達することになり、上記
差圧の変化を監視することにより、反応ガス流量の過不
足検知手段としての機能が得られる。
【0009】一方、差圧検出器で検出した設定利用率に
おける差圧をガス流量制御部のしきい値とし、このしき
い値を所定レベル越えた時反応ガス流量増量指令を,差
圧検出信号が所定のしきい値を所定レベル下回った時反
応ガス流量減量指令をそれぞれ前記流量調節弁に向けて
出力するよう構成すれば、差圧の検出値に基づいて反応
ガス流量の過不足を迅速に検知し、遅滞なく反応ガス流
量の増減を指令する機能が得られる。
【0010】また、反応ガスの供給口および排出口が入
口マニホールドの下部および出口マニホールドの上部に
それぞれ設けられた場合には、フッ素樹脂チュ−プから
なる一対の絶縁チュ−ブそれぞれの一方端を、入口マニ
ホールドの下壁面および出口マニホールドの上壁面を気
密に貫通してマニホ−ルド内に突設するよう構成するこ
とにより、2点間の差圧が最大値を示すことを利用して
反応ガス流量の過不足を感度よく迅速に検知し、遅滞な
く反応ガス流量の増減を指令する機能が得られる。
【0011】さらに、反応ガスの供給口および排出口が
入口マニホールドの上部および出口マニホールドの下部
にそれぞれ設けられた場合には、フッ素樹脂チュ−プか
らなる一対の絶縁チュ−ブそれぞれの一方端を、入口マ
ニホールドの上壁面および出口マニホールドの下壁面を
気密に貫通してマニホ−ルド内に突設するよう構成する
ことにより、2点間の最大差圧を検出して反応ガス流量
の過不足を迅速に検知し、遅滞なく反応ガス流量の増減
を指令する機能が得られる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の実施例になる積層燃料電池のガス
流量制御装置を模式化して示すシステム構成図であり、
従来技術と同じ構成部分には同一参照符号を付すことに
より、重複した説明を省略する。図において、単位セル
10の積層体からなる積層燃料電池(スタック)1に
は、各単位セルに互いに直交する方向に形成された燃料
ガス通路,酸化剤通路それぞれに連通する入口マニホー
ルド2および出口マニホールド3が設けられ、反応ガス
(燃料ガスおよび反応空気)の供給系に配された流量調
節弁4で流量が制御された反応ガスが入口マニホールド
2の反応ガス供給口2Aから入口マニホールド2内に流
入し、各単位セルの反応活物質の消費量に対応して反応
ガス通路に吸い込まれ、反応済みのオフガスとなって出
口マニホールド3に集まり、排出口3Aを介して系外に
排出される。
【0013】図に示す積層燃料電池では、反応ガスの供
給口2Aおよび排出口3Aが入口マニホールド2の下部
寄り,および出口マニホールド3の上部寄りにそれぞれ
設けられている。反応ガス量の過不足検知手段21は、
それぞれフッ素樹脂チュ−プからなる第一の絶縁チュ−
ブ22および第二の絶縁チュ−ブ23と、両絶縁チュ−
ブの他方端に接続された差圧検出器24とで構成され、
第一の絶縁チュ−ブ22の一方端は入口マニホールド2
の下壁面を気密に貫通して供給口2Aに近い入口マニホ
ールド内(A点)に開口し、第二の絶縁チュ−ブ23の
一方端は出口マニホールド3の上壁面を気密に貫通して
排出口3Aに近い入口マニホールド内(B点)に開口
し、差圧検出器24が互いに最遠点に近い位置A−B間
の差圧を検出するよう構成される。また、差圧検出器2
4の差圧検出信号24Sはガス流量制御部25でしきい
値と比較され、このしきい値を所定レベル越えた時反応
ガス流量増量指令25Sを,差圧検出信号が所定のしき
い値を所定レベル下回った時反応ガス流量減量指令25
Sをそれぞれ流量調節弁4に向けて出力するよう構成さ
れる。
【0014】上述のように構成された積層燃料電池のガ
ス流量制御装置において、積層燃料電池の定挌負荷状態
で設定利用率を維持するよう流量調節弁4の開度を調節
し、A,B2点間の差圧を差圧検出器24で測定した結
果140mm Aq であった。また、負荷を急増してガス欠
状態とし、A,B2点間の差圧を差圧検出器24で測定
した結果、得られた差圧は240mm Aq に上昇した。さ
らに、負荷を急減して反応ガスの供給過剰状態における
差圧を測定した結果、差圧が140mm Aq 以下に減少
し、A,B2点間の差圧が反応ガスの過不足依存性を有
することが実証された。従って、設定利用率における差
圧140mm Aq を中心に所定の許容幅を保持したしきい
値の上下限値をガス流量制御部25に予め設定し、差圧
検出器24の差圧検出信号24Sがこのしきい値の上限
を越えた時、ガス欠が生じたものと判断して反応ガス流
量増量指令25Sを,差圧検出信号がしきい値の下限を
下回った時、反応ガスが供給過剰になったものと判断し
て反応ガス流量減量指令25Sをそれぞれ流量調節弁4
に向けて出力することにより、反応ガスの過不足を早期
に精度よく検出し、これに基づいて反応ガス流量の制御
指令を遅滞なく出力できるガス流量制御装置を得ること
ができる。
【0015】次に、この発明の構成で反応ガスの過不足
検知機能が得られる理由を解明するために、絶縁チュ−
ブ22,23の他にC点およびD点に開口した絶縁チュ
−ブを追加し、それぞれの絶縁チュ−ブの他方端をマノ
メ−タに接続して各箇所における反応ガス圧(全圧)を
測定した。その結果、設定利用率を保持した運転状態で
のガス圧は、A,B,C,D点の順に500,360,
400,460mm Aqであった。また、負荷電流を急増
してガス欠状態にして測定した各所のガス圧は、50
0,260,300,460mm Aq となり、ガス欠状態
ではB点,C点におけるガス圧が大幅に低下することが
判明した。
【0016】すなわち、反応ガス供給口2Aから入口マ
ニホールド2内に噴出した反応ガスは、流れの乱れが大
きくその速度も早いため、供給口近傍のA点のガス圧は
動圧の影響を強く受けてその全圧が500mm Aq と高い
値を示す。これに対して流れの下流方向では、各単位セ
ル10が反応活物質としての水素または酸素を消費する
ことにより、反応ガスがかく単位セルの反応ガス通路に
吸い込まれるので、供給口から離れるに従ってその流
量,流速ともに低下し、最遠端C点近傍では動圧の影響
が減ってそのガス圧が定常状態でも400mm Aq にまで
低下する。従って、入口マニホールド内の2点間に定常
状態でも100mm Aq の圧力差が発生する。また、反応
ガス通路に吸い込まれることにより反応ガス通路内で圧
力損失が発生するので、出口マニホールド内のガス圧は
入口マニホールド内のそれに対して40mm Aq 程度低く
なり、入口マニホールドの反応ガス供給口近傍のA点
と、これから最も遠い出口マニホールド内壁面近傍B点
との間の差圧は140mm Aq に達する。
【0017】さらに、入口マニホールドへの供給反応ガ
ス量を一定とすれば、入口マニホールド内の差圧は反応
ガスの利用率によって変化し、ガス欠状態では反応ガス
通路への反応ガスの吸い込み量が増大することにより
A,C2点間の差圧が例えば200mm Aq 程度に拡大
し、供給過剰状態では反応ガス通路への反応ガスの吸い
込み量が減少することにより差圧も減少する。その結
果、ガス欠状態では入口マニホールドの反応ガス供給口
近傍A点と、これから最も遠い出口マニホールド内壁面
近傍B点との間の差圧が最も大きく240mm Aq に達す
ることになり、この差圧の変化を監視することにより、
反応ガス流量の過不足を高い感度を保持して迅速に検出
する機能が得られる。
【0018】また、反応ガスの供給口2Aおよび排出口
3Aが入口マニホールド2の上部および出口マニホール
ド3の下部にそれぞれ設けられている場合には、一対の
絶縁チュ−ブそれぞれの一方端を入口マニホールドの上
壁面近傍(図のC点)および出口マニホールドの下壁面
近傍(図のD点)に開口することが好ましく、このよう
に構成することにより反応ガス流量の過不足を最大感度
で検知できるので、反応ガス量や負荷電流の不時の変動
に煩わされることなく流量制御を安定して行うことがで
きる。なお、ガス流量制御装置を燃料ガス側,反応空気
側それぞれに独立して設けることは言うまでもないこと
である。
【0019】
【発明の効果】この発明は前述のように、反応ガスの供
給口近傍とその最遠点近傍との間の反応ガスの全圧の差
が、反応ガス供給量の過不足に依存して変化することを
利用して、2点間の差圧を反応ガスの過不足検知手段で
検出し、その差圧検出信号をガス流量制御部で設定利用
率における差圧と比較して流量調節弁の開度を制御する
よう構成した。その結果、反応ガスの過不足を早期に精
度よく検出し、これに基づいて反応ガス流量の制御指令
を遅滞なく出力することが可能となり、分析装置を利用
した従来のガス流量制御方法で問題とされた分析操作に
時間がかかるという欠点が排除され、反応ガスのガス欠
や供給過剰を早期に検出し、その検出値を利用して反応
ガス流量の制御を迅速かつ適切に行える負荷追従性に優
れたガス流量制御装置を備えた積層燃料電池発電装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例になる積層燃料電池のガス流
量制御装置を模式化して示すシステム構成図
【図2】リブ付電極を用いたりん酸形燃料電池の単位セ
ルを展開して示す斜視図
【符号の説明】
1 積層燃料電池 2 入口マニホールド 2A 反応ガスの供給口 3 出口マニホールド 3A 反応ガスの排出口 4 流量調節弁 10 単位セル 11 燃料電極 12 燃料ガス通路 13 酸化剤通路 14 マトリックス 15 空気電極 19 セパレ−ト板 21 反応ガスの過不足検知手段 22 第一の絶縁チュ−ブ 23 第二の絶縁チュ−ブ 24 差圧検出器 24S 差圧検出信号 25 ガス流量制御部 25S ガス流量の増減指令(開度制御指令)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単位セルの積層体からなるスタックが、各
    単位セルの燃料ガス通路および酸化剤通路それぞれに連
    通する入口マニホールドおよび出口マニホールドと、入
    口マニホールドに流入する反応ガス流量を制御する流量
    調節弁とを備えた積層燃料電池において、前記入口マニ
    ホールドの反応ガス供給口に近い内壁面近傍に一方端が
    開口した第一の絶縁チュ−ブと、前記出口マニホールド
    の前記第一の絶縁チュ−ブの開口部から最も遠い内壁面
    近傍に一方端が開口した第二の絶縁チュ−ブと、両絶縁
    チュ−ブの他方端に連結された差圧検出器とからなる反
    応ガス流量の過不足検知手段と、前記差圧検出器の差圧
    検出信号が所定のしきい値を所定レベル越えた時反応ガ
    ス流量増量指令を,差圧検出信号が所定のしきい値を所
    定レベル下回った時反応ガス流量減量指令をそれぞれ前
    記流量調節弁に向けて出力するガス流量制御部とを備え
    てなることを特徴とする積層燃料電池のガス流量制御装
    置。
  2. 【請求項2】反応ガスの供給口および排出口が入口マニ
    ホールドの下部および出口マニホールドの上部にそれぞ
    れ設けられ、フッ素樹脂チュ−プからなる一対の絶縁チ
    ュ−ブそれぞれの一方端が入口マニホールドの下壁面お
    よび出口マニホールドの上壁面を気密に貫通してマニホ
    −ルド内に突設されてなることを特徴とする請求項1記
    載の積層燃料電池のガス流量制御装置。
  3. 【請求項3】反応ガスの供給口および排出口が入口マニ
    ホールドの上部および出口マニホールドの下部にそれぞ
    れ設けられ、フッ素樹脂チュ−プからなる一対の絶縁チ
    ュ−ブそれぞれの一方端が入口マニホールドの上壁面お
    よび出口マニホールドの下壁面を気密に貫通してマニホ
    −ルド内に突設されてなることを特徴とする請求項1記
    載の積層燃料電池のガス流量制御装置。
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