JPH06201708A - 空間フィルタ方式速度測定装置 - Google Patents

空間フィルタ方式速度測定装置

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JPH06201708A
JPH06201708A JP35838792A JP35838792A JPH06201708A JP H06201708 A JPH06201708 A JP H06201708A JP 35838792 A JP35838792 A JP 35838792A JP 35838792 A JP35838792 A JP 35838792A JP H06201708 A JPH06201708 A JP H06201708A
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spatial filter
circuit
filter
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Yasumasa Sakai
泰誠 酒井
Tetsuya Uno
徹也 宇野
Junichi Takagi
潤一 高木
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Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間フィルタの周波数検出出力が一時的に低
下してトラッキング不能になっても、後にトラッキング
可能状態になれば即座に周波数検出可能な状態に復帰
し、常に高い精度で速度検出が可能な空間フィルタ方式
速度測定装置を提供する。 【構成】 トラッキングによる速度検出が可能なときは
モード切替え回路8によってトラッキングモードとし
て、トラッキング回路6によりトラッキングフィルタ3
にフィードバック制御電圧を印加することで通過帯域を
自動制御する。一方、速度検出が不可能なときはモード
切替え回路8によってスキャンモードとして、スキャン
回路7によりトラッキングフィルタ3に印加する制御電
圧の上限から下限までの電圧を連続的に変化させて印加
することで通過帯域を自動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空間フィルタ方式を用
いて速度を測定する装置に係り、この装置において検出
された信号を処理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の空間フィルタ方式速
度測定装置においては、格子状スリットを一定間隔に並
べ、各スリットを透過した測定対象物からの反射光を受
光する受光素子を該スリットの背後に配置し、これらの
受光素子を1つおきに交互に結線して2組にまとめた構
成を有し、2組の受光素子における信号出力の差動をと
ることにより周波数信号を得る方式が一般に知られてい
る。ところが、この検出方式では、検出した信号中に測
定対象物の移動速度に対応する中心周波数以外に雑音周
波数成分も含まれているので、フィルタに通して雑音周
波数成分を除去する必要がある。このフィルタには、速
度検出範囲が広いためにトラッキングフィルタ(主とし
て中心周波数追従型のバンドパスフィルタ)が用いられ
るのが通常であり、例えば、特開昭63−241362
号公報に示されるような通過帯域可変のバンドパスフィ
ルタがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のトラッキングフィルタにおいては、何らかの外部
要因により、空間フィルタの出力が一時的に速度検出不
可能な状態まで小さくなったとき、検出された周波数に
応じてフィードバックされるトラッキングフィルタ制御
電圧が測定対象物の停止状態対応レベルまで減少し、そ
の後、空間フィルタの出力が急に速度検出可能な状態に
復帰しても、トラッキングフィルタ制御電圧は復帰しな
いので、正常な速度信号が出力されないで測定精度が悪
くなるといった問題がある。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するもの
で、トラッキングフィルタに印加する制御電圧の上限か
ら下限までの電圧を変化させて印加するスキャンモード
を付与し、あるいは、トラッキングフィルタの制御電圧
を保持する機能を付与することにより、空間フィルタ出
力が一時的に周波数検出不可能な状態まで低下してトラ
ッキング不能になっても、その後にトラッキング可能状
態になれば即座に周波数検出可能な状態に復帰して、常
に測定精度を高く保つことができる空間フィルタ方式速
度測定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、測定対象物からの光を受光する空
間フィルタを有し、該空間フィルタにより検出された周
波数信号より上記測定対象物の速度信号を出力する空間
フィルタ方式速度測定装置において、制御電圧が印加さ
れることにより前記空間フィルタの出力の通過帯域を制
御するトラッキングフィルタと、上記トラッキングフィ
ルタの出力より検出された周波数に対応して上記トラッ
キングフィルタに印加されるフィードバック制御電圧を
出力するトラッキング回路と、上記トラッキングフィル
タに印加される制御電圧の上限から下限までの電圧を連
続的に変化させて出力するスキャン回路と、上記空間フ
ィルタの出力からトラッキングが可能か否かを判定する
判定手段と、上記トラッキングフィルタの制御電圧印加
モードを切替えるモード切替え手段とを備え、上記モー
ド切替え手段は、該モードを、上記判定手段によりトラ
ッキングが可能であると判定されたとき、上記トラッキ
ング回路からのフィードバック制御電圧を上記トラッキ
ングフィルタに印加し通過帯域を自動制御するトラッキ
ングモードとし、トラッキングが不可能であると判定さ
れたとき、上記スキャン回路の出力電圧を上記トラッキ
ングフィルタに印加するスキャンモードとするようにし
たものである。
【0006】請求項2の発明は、上記モード切替え手段
によってスキャンモードが設定されている場合、上記ト
ラッキングフィルタの通過帯域を高周波から低周波に向
けてスキャンするときはゆっくりと行い、逆に低周波か
ら高周波に向けてスキャンするときは瞬時に行うように
した請求項1に記載の空間フィルタ方式速度測定装置で
ある。請求項3の発明は、上記モード切替え手段によっ
てスキャンモードが設定されている場合、上記トラッキ
ングフィルタの通過帯域を低周波から高周波に向けてス
キャンするときは、トラッキングモードへの移行を禁止
するようにした請求項1に記載の空間フィルタ方式速度
測定装置である。
【0007】請求項4の発明は、上記トラッキング回路
出力と上記スキャン回路出力とを比較する比較回路を備
え、この比較回路により両者の回路出力が一致したと判
断されたとき、上記モード切替え手段はモードをスキャ
ンモードからトラッキングモードへ移行させる請求項1
に記載の空間フィルタ方式速度測定装置である。請求項
5の発明は、上記モード切替え手段が、測定対象物から
の平均反射光量あるいは空間フィルタからの出力信号の
振幅に応じて、モードをトラッキングモードからスキャ
ンモードへ移行させる請求項1に記載の空間フィルタ方
式速度測定装置である。請求項6の発明は、上記モード
切替え手段が、検出した測定対象物の速度の瞬時変化量
に応じてモードをトラッキングモードからスキャンモー
ドへ移行させる請求項1に記載の空間フィルタ方式速度
測定装置である。
【0008】請求項7の発明は、装置の電源投入時にス
キャンモードとなる請求項1に記載の空間フィルタ方式
速度測定装置である。請求項8の発明は、測定対象物か
らの光を受光する空間フィルタを有し、該空間フィルタ
により検出された周波数信号より上記測定対象物の速度
信号を出力する空間フィルタ方式速度測定装置におい
て、制御電圧が印加されることにより前記空間フィルタ
の出力の通過帯域を制御するトラッキングフィルタと、
上記トラッキングフィルタの出力より検出された周波数
に対応して上記トラッキングフィルタに印加されるフィ
ードバック制御電圧を出力するトラッキング回路とを備
え、かつ、上記測定対象物の停止時に上記トラッキング
フィルタの通過帯域を予め定められた最低周波数に等し
いように設定したものである。
【0009】請求項9の発明は、測定対象物からの光を
受光する空間フィルタを有し、該空間フィルタにより検
出された周波数信号より上記測定対象物の速度信号を出
力する空間フィルタ方式速度測定装置において、制御電
圧が印加されることにより前記空間フィルタの出力の通
過帯域を制御するトラッキングフィルタと、上記トラッ
キングフィルタの出力より検出された周波数に対応して
上記トラッキングフィルタに印加されるフィードバック
制御電圧を出力するトラッキング回路と、上記空間フィ
ルタの出力からトラッキングが可能か否かを判定する判
定手段とを備え、かつ、上記判定手段によってトラッキ
ングが可能な状態から不可能な状態になったと判定され
たときに上記トラッキングフィルタの制御電圧をホール
ドし、トラッキングが不可能な状態から可能な状態にな
ったと判定されたときに上記ホールドを解除するように
したものである。請求項10の発明は、上記判定手段
が、測定対象物からの平均反射光量あるいは空間フィル
タからの信号振幅に基づいてトラッキングが不可能にな
ったときと可能になったときを判定する請求項9に記載
の空間フィルタ方式速度測定装置である。
【0010】
【作用】上記構成によれば、モード切替え手段によって
トラッキングモードとスキャンモードとのモード切替え
を行うことができるようにし、トラッキングによる速度
検出が可能なときはトラッキングモードとして、トラッ
キング回路によりトラッキングフィルタにフィードバッ
ク制御電圧を印加することでトラッキングフィルタの通
過帯域を自動制御し、一方、速度検出が不可能なときは
スキャンモードとして、スキャン回路によりトラッキン
グフィルタに印加する制御電圧の上限から下限までの電
圧を連続的に変化させて印加することでトラッキングフ
ィルタの通過帯域を自動制御する。また、トラッキング
による速度検出が可能な状態から不可能な状態になった
ときにトラッキングフィルタ制御電圧をホールドし、そ
の後、可能な状態に戻ったときに該ホールドを解除す
る。これにより、空間フィルタ出力が一時的に周波数検
出不能となってトラッキング不能になっても、その後、
トラッキング可能な状態に復帰すれば即座にトラッキン
グによる速度検出が行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例につい
て図1乃至図7を参照して説明する。図1は本実施例に
おける空間フィルタ方式速度測定装置全体のブロック図
である。本速度測定装置は、不図示の光源からの照射光
による測定対象物からの反射光を受光する光検出器であ
って、当該測定対象物の移動速度に対応した周波数の電
気信号を出力する空間フィルタ1と、この空間フィルタ
1が出力した信号を増幅する増幅回路2と、雑音周波数
成分の電気信号を遮断するトラッキングフィルタ3と、
このトラッキングフィルタ3を通過した電気信号の周波
数を計測する周波数計測回路4と、この周波数計測回路
4が検出したデジタル値をアナログ値に変換するD/A
変換回路5とで構成されている。
【0012】さらに、本速度測定装置は、D/A変換回
路5の出力に応じてトラッキングフィルタ3に印加する
フィードバック制御電圧を出力するトラッキング回路6
と、トラッキングフィルタ3に印加する制御電圧の上限
から下限までの電圧を連続的かつ周期的に変化させて出
力するスキャン回路7と、トラッキングフィルタ3に印
加する電圧を制御するための2種類のモード(トラッキ
ングモードとスキャンモード)を切替えるモード切替え
回路8と、トラッキング回路6の出力とスキャン回路7
の出力とを比較する比較回路9と、空間フィルタ1から
の検出信号に基づいてトラッキングによる周波数の検
出、すなわち速度の検出が可能か否かを判定する判定手
段としての自己診断回路10とで構成されている。
【0013】次に、上記構成の動作を説明する。空間フ
ィルタ1からの出力信号は、増幅回路2を介してトラッ
キングフィルタ3に入力され、トラッキングフィルタ3
において通過帯域内の周波数の信号のみが選択され、周
波数計測回路4及びD/A変換回路5によって、選択さ
れた周波数に比例したアナログ電圧が出力される。自己
診断回路10によって速度検出が可能であると診断され
ている場合、モード切替え回路8によってトラッキング
モードが設定され、D/A変換回路5の出力電圧はレベ
ル変換を行うトラッキング回路6を介してトラッキング
フィルタ3の制御入力部にフィードバックされる。従っ
て、この出力電圧に応じてトラッキングフィルタ3の遮
断周波数が変化するので、トラッキングフィルタ3を通
過する周波数を、測定対象物の移動速度を示す周波数成
分のみとすることができる。これに対して、何らかの外
部要因により、測定対象物の移動速度が低下して空間フ
ィルタ1の出力が一時的に周波数検出不能状態まで小さ
くなり、自己診断回路10によって速度検出が不可能で
あると診断された場合、モード切替え回路8によってス
キャンモードが設定され、スキャン回路7の出力をトラ
ッキングフィルタ3の制御入力部に印加する。
【0014】なお、スキャンモードが設定されている場
合、モード切替え回路8においてスキャンモードからト
ラッキングモードへ移行させるときは、自己診断回路1
0によって速度検出が可能であると診断され、かつ、比
較回路9によってトラッキング回路6の出力とスキャン
回路7の出力とが一致したと判断された場合に、自己診
断回路10及び比較回路9からモード切替え回路8にト
ラッキングモードへ切替える信号が出力される。つま
り、スキャンモードであって、測定対象物の速度が再び
増加して速度検出が可能な状態に復帰した場合に、測定
対象物の速度に対応したトラッキングフィルタ3の制御
電圧をスキャン回路7が供与したとき、トラッキング回
路6の出力とスキャン回路7の出力とが一致するので、
この時点をもってトラッキングモードへ移行させる。
【0015】図2はある想定状況における本装置の動作
を示すタイミングチャートである。ある想定状況とは、
一定速度で移動している測定対象物の速度測定中に一時
的に測定不可能な状態、例えば、測定対象物が路面で深
い穴にさしかかって反射光が極めて小さくなった状態に
陥り、その後、測定可能な状態に復帰したときには速度
が低下しており、その後、測定対象物は停止したという
状況である。なお、測定対象物の速度検出が可能か否か
は測定対象物からの平均反射光量によって診断され、具
体的には空間フィルタ出力の直流レベルをその基準とす
る。スキャン回路出力は、後述する理由により、トラッ
キングフィルタの通過帯域を高周波から低周波に向けて
スキャンする場合はゆっくりと行い、反対に低周波から
高周波に向けてスキャンする場合は瞬時に行う。また、
低周波から高周波に向けてスキャンする場合はトラッキ
ングモードへの移行を禁止する。そして、本実施例で
は、トラッキングモードのとき速度検出不能になると、
直ちにスキャンモードに移行し、その後、速度検出が可
能になると、比較回路によりトラッキング回路出力とス
キャン回路出力とが一致したと判断され、比較回路から
パルスが出力されるのを待ってトラッキングモードに移
行する。なお、本実施例では、自己診断回路10の出力
がL(ロー)レベルになった瞬間にスキャンモードに移
行することとしたが、自己診断回路10の出力がH(ハ
イ)レベルに復帰してからスキャンモードに移行するよ
うにしてもよい。
【0016】図3(a)は上記スキャン回路7の具体的
回路図(請求項2に対応)である。スキャン回路7は、
スキャン電圧のタイミングをとるためのタイマ31、ダ
イオード32、抵抗33及びコンデンサ34とで構成さ
れている。タイマ31は、ダイオード32と抵抗33の
並列回路と直列的に接続されていて、ダイオード32と
抵抗33の並列回路は、一端が接地されたコンデンサ3
4と直列的に接続されている。コンデンサ34の充放電
時定数を変化させることにより、図3(b)に示すよう
に、タイマ31のパルス出力によってタイミングをとっ
て所定の電圧波形を得ることができる。このような波形
を得る目的は、選択すべき速度に対応する周波数より低
い周波数に対してトラッキングがかかるのを防ぐためで
ある。
【0017】このような波形を得る目的について以下に
説明する。図4(a)は空間フィルタを通過するパワー
スペクトル分布、図4(b)は測定対象物である路面か
らの反射光のパワースペクトル分布、図4(c)は空間
フィルタ通過後の路面からの反射光のパワースペクトル
分布を示す。同図(a)のように空間フィルタ自体の通
過スペクトル分布がほぼ単峰状になっているにも拘ら
ず、同図(b)のように一般に路面からの反射光が大き
な低周波成分を有するために、同図(c)のように空間
フィルタ通過後の路面からの反射光のパワースペクトル
分布は、選択すべき周波数より低い周波数において無視
できないほどの成分量を示す。
【0018】特に、路面(測定対象物)が周期性の模様
を持つ場合には、低周波成分の成分量は顕著となる。本
来、トラッキングフィルタはこの低周波成分を除去する
ことを目的としているので、スキャンの結果として低周
波に対してトラッキングがかかることを防ぐ必要があ
る。従って、スキャン回路を上述した図3(a)のよう
な構成とし、比較回路出力にローパスフィルタを付加す
ることにより、高周波から低周波の方向のみ連続的に変
化させることが可能となるので、選択すべき速度に対応
する周波数に対してトラッキングをかけることができ
る。
【0019】図5は本実施例におけるスキャン回路の具
体的回路の他の例(請求項3に対応)を示す。同図には
要部のみを示しており、上記と同様に、選択すべき周波
数に対してトラッキングをかけることを目的に、スキャ
ン回路57のタイマ出力をモード切替え禁止信号とした
ものである。すなわち、スキャン回路57のスキャン出
力は比較回路9に与えられ、スキャン回路57内のタイ
マ51の出力はモード切替え回路8に対してモード切替
えの禁止信号として与えられている。この構成により、
図5(b)に示すように、タイマ51のパルス信号に応
じてトラッキングフィルタに印加する制御電圧を下限か
ら上限に向けて変化させるときは、スキャンモードから
トラッキングモードへの移行を禁止することができ、従
って、選択すべき速度に対応する周波数より低い周波数
に対してトラッキングがかかるのを防ぐことができる。
【0020】また、上記と同様の目的で、本装置の電源
投入時には、モード切替え回路8によりスキャンモード
が設定されるようにしてもよい(請求項7に対応)。さ
らに、同様の目的で、測定対象物の停止時もしくは発進
時にも、トラッキングフィルタの通過帯域を予め定めら
れた最低周波数に等しいように設定してもよい(請求項
8に対応)。
【0021】次に、図6を参照してモード切替え回路8
の具体的回路構成(請求項4に対応)について説明す
る。このモード切替え回路8は、トラッキングモードと
スキャンモードとのモード切替えを制御するJK−FF
(フリップフロップ)回路61と、比較回路出力及び自
己診断回路出力の論理積の否定をとるNAND回路62
と、スキャン回路タイマ出力の否定をとるNOT回路6
3と、トラッキング回路出力あるいはスキャン回路出力
の何れをトラッキングフィルタ制御入力とするかを切替
えるためのゲートIC64,65とで構成されている。
【0022】そして、NAND回路62の出力はJK−
FF回路61のクロックパルス入力端子CKバー(反
転)に与えられ、NOT回路63の出力はJK−FF回
路61の入力端子Jに与えられ、自己診断回路出力はJ
K−FF回路61の入力端子CLRバー(反転)に与え
られる。JK−FF回路61の端子Qの出力によりゲー
トIC64の導通が制御され、端子Qバー(反転)の出
力によりゲートIC65の導通が制御される。このJK
−FF回路61の真理値表を図7に示している。
【0023】なお、上記では自己診断回路10において
測定対象物からの平均反射光量に基づいて速度検出が可
能か否かを判定するようにしたが、測定対象物の最大減
速度が分っている場合には、検出速度の瞬時変化量によ
ってモード切替えをするようにしてもよい(請求項6に
対応)。この場合、2つの時刻の速度を記憶する回路と
減速度を演算する回路をD/A変換回路5の後に配置
し、その結果をモード切替え回路8に出力する構成とす
ればよい。また、光検出器からの信号振幅に基づいて速
度検出が可能か否かを判定してもよい。
【0024】次に、図8、図9を参照して第2実施例
(請求項9,10に対応)について説明する。本実施例
による速度測定装置では、トラッキング回路86の出力
電圧をホールドするS/H回路87を設け、何らかの事
由により速度検出が可能な状態から不可能な状態になっ
たと自己診断回路90によって判定されたとき、S/H
回路87にホールドしていた電圧をトラッキングフィル
タ83に印加するようにしている。すなわち、図9に示
すタイムチャートを用いて説明すると、自己診断回路9
0によって速度検出が不可能となったことが診断された
とき、トラッキング回路86の出力が低下する前にその
電圧をS/H回路87によりホールドしておき、それを
トラッキングフィルタ83に与える。その後、速度検出
が可能になった場合、トラッキング回路86の出力が完
全に復帰するに必要と考えられる時間Tだけ遅れてホー
ルドを解除してサンプルモードに戻るようにしている。
【0025】以上のように動作することから、本実施例
による速度測定装置は、例えば、測定対象物の速度が変
化しないにも拘らず、該対象物が製造(FA)ラインの
ベルトであって、その金属の接続部の計測にさしかかる
と反射光が極めて強くなることから、一時的に速度測定
不可能な状態に陥ることがあるが、このような場合にお
いてもトラッキング保持を実現でき、有効である。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1乃至8の発明によ
れば、何らかの外部要因により一時的に速度検出が不可
能な状態まで空間フィルタ出力が減少し、トラッキング
不能状態となっても、その後、空間フィルタ出力が速度
検出可能な状態に復帰すれば即座にトラッキング可能状
態となる。それ故、測定対象物の正確な速度が常に検出
できるようになり、装置の信頼性が向上する。また、選
択すべき速度に対応する周波数より低い周波数に対して
トラッキングがかかるのを防ぐことができる。請求項
9,10の発明によれば、何らかの外部要因により一時
的に速度検出が不可能な状態まで空間フィルタ出力が減
少した場合も、直前の制御電圧をホールドしておくこと
により対処できるようになり、その後、空間フィルタ出
力が検出可能な状態に復帰してトラッキング回路出力が
完全に復帰してから制御電圧のサンプリングを始める。
それ故、測定対象物の正確な速度が常に検出できるよう
になり、装置の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による空間フィルタ方式速
度測定装置全体のブロック構成図である。
【図2】本実施例による空間フィルタ方式速度測定装置
の動作を示すタイムチャートである。
【図3】(a)は装置内のスキャン回路の具体的回路
図、(b)はその動作を示すタイムチャートである。
【図4】(a)は空間フィルタを通過するパワースペク
トルの分布図、(b)は路面からの反射光のパワースペ
クトルの分布図、(c)は空間フィルタ通過後の路面か
らの反射光のパワースペクトルの分布図である。
【図5】(a)はスキャン回路の具体的回路の他の例を
示す図、(b)はその動作を示すタイムチャートであ
る。
【図6】モード切替え回路の具体的回路図である。
【図7】モード切替え回路内のフリップフロップ回路の
真理値表を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例による空間フィルタ方式速
度測定装置全体のブロック構成図である。
【図9】本装置の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1,81 空間フィルタ 3,83 トラッキングフィルタ 6,86 トラッキング回路 7,57 スキャン回路 8 モード切替え回路 9 比較回路 10,90 自己診断回路 87 S/H回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物からの光を受光する空間フィ
    ルタを有し、該空間フィルタにより検出された周波数信
    号より上記測定対象物の速度信号を出力する空間フィル
    タ方式速度測定装置において、 制御電圧が印加されることにより前記空間フィルタの出
    力の通過帯域を制御するトラッキングフィルタと、 上記トラッキングフィルタの出力より検出された周波数
    に対応して上記トラッキングフィルタに印加されるフィ
    ードバック制御電圧を出力するトラッキング回路と、 上記トラッキングフィルタに印加される制御電圧の上限
    から下限までの電圧を連続的に変化させて出力するスキ
    ャン回路と、 上記空間フィルタの出力からトラッキングが可能か否か
    を判定する判定手段と、 上記トラッキングフィルタの制御電圧印加モードを切替
    えるモード切替え手段とを備え、 上記モード切替え手段は、該モードを、上記判定手段に
    よりトラッキングが可能であると判定されたとき、上記
    トラッキング回路からのフィードバック制御電圧を上記
    トラッキングフィルタに印加し通過帯域を自動制御する
    トラッキングモードとし、トラッキングが不可能である
    と判定されたとき、上記スキャン回路の出力電圧を上記
    トラッキングフィルタに印加するスキャンモードとする
    ようにしたことを特徴とする空間フィルタ方式速度測定
    装置。
  2. 【請求項2】 上記モード切替え手段によってスキャン
    モードが設定されている場合、上記トラッキングフィル
    タの通過帯域を高周波から低周波に向けてスキャンする
    ときはゆっくりと行い、逆に低周波から高周波に向けて
    スキャンするときは瞬時に行うようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の空間フィルタ方式速度測定装置。
  3. 【請求項3】 上記モード切替え手段によってスキャン
    モードが設定されている場合、上記トラッキングフィル
    タの通過帯域を低周波から高周波に向けてスキャンする
    ときは、トラッキングモードへの移行を禁止するように
    したことを特徴とする請求項1に記載の空間フィルタ方
    式速度測定装置。
  4. 【請求項4】 上記トラッキング回路出力と上記スキャ
    ン回路出力とを比較する比較回路を備え、この比較回路
    により両者の回路出力が一致したと判断されたとき、上
    記モード切替え手段はモードをスキャンモードからトラ
    ッキングモードへ移行させることを特徴とする請求項1
    に記載の空間フィルタ方式速度測定装置。
  5. 【請求項5】 上記モード切替え手段は、測定対象物か
    らの平均反射光量あるいは空間フィルタからの出力信号
    の振幅に応じて、モードをトラッキングモードからスキ
    ャンモードへ移行させることを特徴とする請求項1に記
    載の空間フィルタ方式速度測定装置。
  6. 【請求項6】 上記モード切替え手段は検出した測定対
    象物の速度の瞬時変化量に応じてモードをトラッキング
    モードからスキャンモードへ移行させることを特徴とす
    る請求項1に記載の空間フィルタ方式速度測定装置。
  7. 【請求項7】 装置の電源投入時にスキャンモードとな
    ることを特徴とする請求項1に記載の空間フィルタ方式
    速度測定装置。
  8. 【請求項8】 測定対象物からの光を受光する空間フィ
    ルタを有し、該空間フィルタにより検出された周波数信
    号より上記測定対象物の速度信号を出力する空間フィル
    タ方式速度測定装置において、 制御電圧が印加されることにより前記空間フィルタの出
    力の通過帯域を制御するトラッキングフィルタと、 上記トラッキングフィルタの出力より検出された周波数
    に対応して上記トラッキングフィルタに印加されるフィ
    ードバック制御電圧を出力するトラッキング回路とを備
    え、かつ、 上記測定対象物の停止時に上記トラッキングフィルタの
    通過帯域を予め定められた最低周波数に等しいように設
    定したことを特徴とする空間フィルタ方式速度測定装
    置。
  9. 【請求項9】 測定対象物からの光を受光する空間フィ
    ルタを有し、該空間フィルタにより検出された周波数信
    号より上記測定対象物の速度信号を出力する空間フィル
    タ方式速度測定装置において、 制御電圧が印加されることにより前記空間フィルタの出
    力の通過帯域を制御するトラッキングフィルタと、 上記トラッキングフィルタの出力より検出された周波数
    に対応して上記トラッキングフィルタに印加されるフィ
    ードバック制御電圧を出力するトラッキング回路と、 上記空間フィルタの出力からトラッキングが可能か否か
    を判定する判定手段とを備え、かつ、 上記判定手段によってトラッキングが可能な状態から不
    可能な状態になったと判定されたときに上記トラッキン
    グフィルタの制御電圧をホールドし、トラッキングが不
    可能な状態から可能な状態になったと判定されたときに
    上記ホールドを解除するようにしたことを特徴とする空
    間フィルタ方式速度測定装置。
  10. 【請求項10】 上記判定手段は、測定対象物からの平
    均反射光量あるいは空間フィルタからの信号振幅に基づ
    いてトラッキングが不可能になったときと可能になった
    ときを判定することを特徴とする請求項9に記載の空間
    フィルタ方式速度測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5652655A (en) * 1993-06-29 1997-07-29 Omron Corporation Road surface discriminator and apparatus applying same

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