JPH06198319A - 神経回路網モデルによる圧延機の形状制御法 - Google Patents

神経回路網モデルによる圧延機の形状制御法

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JPH06198319A
JPH06198319A JP5001644A JP164493A JPH06198319A JP H06198319 A JPH06198319 A JP H06198319A JP 5001644 A JP5001644 A JP 5001644A JP 164493 A JP164493 A JP 164493A JP H06198319 A JPH06198319 A JP H06198319A
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JP
Japan
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pattern
shape
network model
basic
patterns
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JP5001644A
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English (en)
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Naohiko Ishibashi
直彦 石橋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延機で用いられる形状制御法において、あ
る形状パターンに対する最適な操作量との間には何らか
の関係を求めることを目的とする。 【構成】 予め幾つかの形状パターンを基本パターンに
分割し、基本パターン毎にそれら形状パターンに対する
最適な操作量の関係を神経回路網モデルに学習させてお
き、検出された形状パターンを基本パターンに分割し、
分割された基本パターン毎に対応する神経回路網モデル
を用いて、得られた形状パターンに対する操作量を決定
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機で用いられる形
状制御法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧延機、例えば、CR(Cluster
Roll)ミルにおいては、図5に示すように鋼板01は、
供給側ロール02から図中矢印で示すように一対のワー
クロール04、中間ロール05及びバックアップロール
06の間を通板して巻取側ロール03へ搬送される。
【0003】バックアップロール06は、図6(a)
(b)に示すように、板幅方向に複数に分割された複数
のロール06a,06b,06c,06d,06eから
構成され、各ロール06a〜06eは軸に対して偏心し
て取り付けられている。この為、各ロール06a〜06
eのそれぞれ軸に対する回転角θを調整することによ
り、中間ロール05に対する押し込み量y1,y2
3,y4,y5を増減することができる。また、中間ロ
ール05は、その軸端から板厚方向にベンダ力Fを作用
させることができるように構成されている。
【0004】従って、各偏心ロール06a〜06eの回
転角及び中間ロール05のベンダ力Fを操作量として制
御することにより、鋼板01の形状を、目標形状パター
ンに近づけるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、圧延機では、
板幅方向の任意の数点(サンプリング点)に形状検出器
を設けて、圧延後の鋼板の急峻度を測定し、板幅方向の
急峻度分布によって鋼板の形状パターンを表している。
【0006】従来、急峻度分布を2,3,4次関数に近
似して、それらに対応した中間ロール05のベンダ力F
及び各偏心ロール06a〜06eの回転角を操作量とし
て個別に独立して操作していたが、それらの対応が適切
ではなく、形状パターンによっては、誤った操作を指示
する虞があった。
【0007】そこで、形状パターンから最適な操作量を
求める手段が要請されるが、ある形状パターンに対する
最適な操作量との間には何らかの関係があるとしても、
それは一般に複雑で、外乱も含めた正確なモデル式を構
築するのは困難である。仮に構築できたとしても逐次的
に計算を行う必要があるフィードバック制御では、即時
に計算結果として操作量が得られるほどの簡易モデルで
は、その推定制度が問題となる。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、学習機能を有する神経回路網モデルを利用
することにより、最適な操作量を決定する新たな制御法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題点を解消するた
め、各操作端に対応して得られる形状パターンを基本パ
ターンとして予め幾つか用意しておき、形状パターンが
検出されると、操作端に基づく形状パターンに分割し、
それぞれに対応して最適な操作量を推定する。ここで操
作量推定法として、関数近似能力を有することで知られ
る神経回路網モデルを用いるものである。
【0010】
【作用】一般に、学習機能を有する神経回路網モデル
は、その入出力さえ与えれば、自己学習機能によって関
数近似能力を有することが知られているため、これを適
用することによって従来不可能であった形状パターンに
対する操作量の推定モデルを神経回路網モデルによって
構築することが可能となる。また、神経回路網モデルは
の演算時間は、逐次計算にも十分に耐えられるものであ
る。
【0011】例えば、神経回路網モデルには、形状パタ
ーンに対する操作量の対を多数与えるが、それら入出力
データの間には、具体的には、「中伸び形状の場合に
は、端部を押し込み、中央部は押し込まない」や「端伸
びの場合には、中央部を押し込み、端部を押し込まな
い」といった法則性が示されるはずである。
【0012】この入出力データを神経回路網モデルに学
習させることによって、学習後の神経回路網モデルにあ
る形状パターンを与えれば、最適な法則性に従た操作量
を出力する。つまり、中伸び形状を与えれば、端部の押
し込み量Δu(Δuは任意)を出力すると共に中央部の
押し込み量0を出力する。従って、神経回路網モデルを
適用することにより、従来困難であった直接操作量を推
定するような、形状パターンに対する操作量推定モデル
を構築することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例を示
す。先ず、パターン分割部1について説明する。パター
ン分割部1では、予め分割すべき基本パターンを定めて
おき、検出された形状パターンと基本パターンとを比較
することによってその基本パターンに対するマッチング
度を判定するものである。
【0014】ここで、形状パターンは、図3に示すよう
に、目標急峻度分布に対する実測した急峻度分布の偏差
分布として定義する。その理由は、圧延機では、圧延後
の形状を測定するために設けられた形状検出器によっ
て、板幅方向の任意の数点(以下、サンプリング点)の
急峻度が測定されるため、鋼板の形状は板幅方向の急峻
度分布によって表されるのが一般的であるためである。
【0015】そこで、このサンプリング数をチャンネル
数Cとして、チャンネル番号iにおける実測した急峻度
ψiとし、目標急峻度分布を同様にψi’とすると、形状
パターンfは、次式のように、各チャンネルc毎の急峻
度分布偏差εi(=ψi−ψi’)により求められる。 f=(ε1,ε2,…,εC) …(1)
【0016】従って、形状パターンは、チャンネル数c
に対応する目標急峻度分布からの急峻度偏差からなる特
徴量ベクトルである。一方、圧延機により得られる形状
パターンは、操作するアクチュエータの方向によって分
類することができる。例えば、f1という形状パターン
では、アクチュエータ「a」のみを「+」に動かし、f
2という形状パターンでは、アクチュエータ「b」を
「−」に且つアクチュエータ「b」を「−」に動かすと
いったように分類できる。また、基本パターンは、例え
ば、図4(a)に示す端伸び、図4(b)に示す中伸
び、図4(c)に示すクォータ伸びの三つを定めること
ができる。
【0017】そこで、操作するアクチュエータとその方
向が同一な形状パターンで、予め定めた分類したい代表
的な幾つかの形状パターンを基本パターンとして定める
ことができる。即ち、基本パターンpのサンプルデータ
数をmpとし、基本パターンpの特徴量ベクトルをfp
して次式を、
【0018】
【数1】 計算する。ここで、( )tは転置行列、f0 pはfj P
の平均、VPはfj Pの共分散マトリックスを表す。VP
固有空間分解して、固有値λk p(λk p≧λk+1 P)に対応
する固有ベクトルVk pを得る(k=1,2…C)。各基
本パターン毎にf0 p,λk p,Vk pをテンプレートとして
保存しておく。
【0019】認識すべき特徴量ベクトルをfとする。f
と基本パターンpとの平均f0 pとの差分ベクトルをdP
=f−f0 pとし、矯正距離DP
【数2】 で表す。
【0020】(4)式は固有ベクトルVk p方向成分の分
布のばらつき度(λk p1/2に対して正規化することを
示している。しかし、今、基本パターンをN個としてD
Pが小さいものほど、基本パターンpのマッチング度が
高いことになる。このDPの値によって、そのパターン
である確率を判定することができる。
【0021】例えば、図2において、形状パターンfが
検出されたとする。全基本パターンに対してfとDP
計算した結果、基本パターン“A”,“B”に対するD
Pの値が他より特に小さかったとすると、形状パターン
fは基本パターン“A”,“B”の複合パターンである
と判定することができる。よって、形状パターンfを基
本パターン“A”,“B”成分に対応するfA,fBに分
割する。
【0022】次に、操作量決定部2について説明する。
神経回路網モデル(ニューラルネットワーク)は、非線
型な関数を近似できることが知られている。この点に着
目して基本パターンに対する操作量の関係を神経回路網
モデルによって求めておくことで、新たな形状パターン
における操作量を推定する。
【0023】神経回路網モデルは、形状パターンを入力
して操作量を推定するものとする。今、形状パターン
は、C個のチャンネルの急峻度の集合として表されてお
り、同様に操作端の数がL個とすると、各基本パターン
毎に入力層C個、出力層L個のニューロンを持つ階層形
神経回路網モデルを構築する。但し、中間層のニューロ
ンは任意とする。
【0024】パターン分割部1で基本パターンのテンプ
レートを求める際に用いた形状パターンの各サンプルデ
ータをここでも用いる。基本パターンpにおける操作量
を近似する神経回路網モデルgpを構築する。pの各サ
ンプルデータに対する操作量の組を基本パターン毎に神
経回路網モデルに学習させてgpを決定する。学習法
は、バックプロパゲーション( Back Propagation )法を
用いる。
【0025】操作量の決定方法を図2を参照して説明す
る。図2において、パターン分割部1では形状パターン
fは基本パターン“A”,“B”の複合パターンである
と判定されたため、操作量決定部2では、基本パターン
“A”,“B”に対応する神経回路網モデルNN
A(gA),NNB(gB)にそれぞれ、fA,fBを入力す
ると、それぞれの基本パターンにおける操作量oA,oB
が求められる。よって、全体の操作量oは、操作量
A,oBを複合することによって決定する。
【0026】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明は、検出された形状パターンがこれら
の基本パターンの複合した複雑な形状であっても、操作
量推定法として神経回路網モデルを用いるため、最適な
操作量を直接求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例における神経回路網モデルを
示す説明図である。
【図3】チャンネル番号に対応する急峻度偏差を示すグ
ラフである。
【図4】図4(a)(b)(c)は、基本パターンの一
例を示すグラフである。
【図5】従来のCRミルの全体構成図である。
【図6】図6(a)(b)は、従来のCRミルの断面
図、正面図である。
【符号の説明】
1 パターン分割部 2 操作量決定部 01 鋼板 02 供給側リール 03 巻取側リール 04 ワークロール 05 中間ロール 06 バックアップロール 06a,b,c,d,e 分割バックアップロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を圧延する方法において、予め幾つ
    かの形状パターンを基本パターンに分割し、基本パター
    ン毎にそれら形状パターンに対する最適な操作量の関係
    を神経回路網モデルに学習させておき、検出された形状
    パターンを基本パターンに分割し、分割された基本パタ
    ーン毎に対応する神経回路網モデルを用いて、得られた
    形状パターンに対する操作量を決定することを特徴とす
    る圧延機の形状制御法。
JP5001644A 1993-01-08 1993-01-08 神経回路網モデルによる圧延機の形状制御法 Withdrawn JPH06198319A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5680784A (en) * 1994-03-11 1997-10-28 Kawasaki Steel Corporation Method of controlling form of strip in rolling mill
CN111983983A (zh) * 2020-08-07 2020-11-24 东北大学 一种热轧钢板热处理板形智能控制方法及系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5680784A (en) * 1994-03-11 1997-10-28 Kawasaki Steel Corporation Method of controlling form of strip in rolling mill
CN111983983A (zh) * 2020-08-07 2020-11-24 东北大学 一种热轧钢板热处理板形智能控制方法及系统
CN111983983B (zh) * 2020-08-07 2023-10-10 东北大学 一种热轧钢板热处理板形智能控制方法及系统

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