JPH06196469A - ベーパー洗浄装置 - Google Patents

ベーパー洗浄装置

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Publication number
JPH06196469A
JPH06196469A JP34572092A JP34572092A JPH06196469A JP H06196469 A JPH06196469 A JP H06196469A JP 34572092 A JP34572092 A JP 34572092A JP 34572092 A JP34572092 A JP 34572092A JP H06196469 A JPH06196469 A JP H06196469A
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JP
Japan
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nozzle
vapor
valve
solvent
tank
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Pending
Application number
JP34572092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Tanpo
仁志 丹保
Tsutomu Aoyanagi
勉 青柳
Shinji Hatada
伸二 畑田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チャンバー10に薬液33と溶媒34との混
合ベーパーを噴出させるノズル18を備え、ノズル18
に薬液タンク28及び溶媒タンク32がそれぞれ供給管
26、30及びバルブ27、31を介して接続されたベ
ーパー洗浄装置において、ノズル18、供給管27、2
8及びバルブ27、31に加熱手段41、42、43、
44、45が埋設あるいは外装されているベーパーー洗
浄装置。 【効果】 HF及びH2 Oのベーパーを常に凝縮温度以
上に加熱することができ、またベーパーの温度が次第に
高められるため、物理現象的に安定したベーパーを発生
させることができ、供給系統内でベーパーが凝縮するの
を阻止することができる。したがって所望の混合比、供
給量、均一性を有するHF、H2 Oの混合ベーパーをウ
エハ14表面に噴出させることができ、エッチングの均
一性を高めることができるとともにパーティクルの発生
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベーパー洗浄装置に関
し、より詳細には、例えば半導体製造工程においてウエ
ハ表面に形成された酸化膜の除去等の際に用いられるベ
ーパー洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程においてウエハの洗浄工
程が占める割合は約40%といわれており、洗浄工程の
重要性は極めて高い。現在、ウエハの洗浄には主として
ウエット処理が採用されているが、ウエット処理には除
去された金属や化学物質がウエハに再付着したり、純水
リンス工程においてウエハ上に自然酸化膜が再成長する
等の問題がある。これらの問題に対処するために、近
年、弗化水素(以下、HFと記す)ベーパーを用いたド
ライ洗浄が行なわれ始めている。
【0003】図6は従来のドライ洗浄処理に用いられる
ベーパー洗浄装置を模式的に示した断面図であり、図中
10はチャンバーを示している。チャンバー10はシリ
コンカーバイドを用いて略中空半球体形状に形成された
チャンバー本体11と、略円板状に形成された円板部材
12とを含んで構成されており、チャンバー本体11下
面と円板部材12上面の周辺部とはパッキン12aを介
して結合されている。円板部材12中央部には支持台1
3が配設され、支持台13上にはウエハ14が載置され
ている。チャンバー本体11上部にはフランジ11aが
形成されており、フランジ11a上にはパッキン15a
を介して略筒形状の中間リング15が接続されている。
フランジ11aと中間リング15とには直径Dを有する
ノズル挿入孔16が形成されており、中間リング15側
面にはノズル挿入孔16と直交する排気孔16aが形成
され、排気孔16aには排気管17a、バルブ17bを
介して排気ポンプ17が接続されている。
【0004】ノズル挿入孔16内にはテフロン等の樹脂
を用いて略パイプ形状に形成されたノズル18が配設さ
れており、ノズル18の上部に形成されたフランジ25
の下面がパッキン25aを介して中間リング15上面に
結合され、ノズル18が支持されるとともにチャンバー
10が封止されるようになっている。ノズル18には混
合室20が形成され、略円柱形状に形成されたノズル棒
19が介装されており、ノズル18下部には吐出孔22
が形成され、ノズル18上部には薬液孔23、溶媒孔2
4がそれぞれ混合室20に連通して形成されている。ノ
ズル18における混合室20の断面積は薬液孔23と溶
媒孔24との断面積の和より大きく形成されている。
【0005】さらに薬液孔23には供給管26、バルブ
27を介して薬液タンク28が接続されており、薬液タ
ンク28内にはHF(フッ化水素)33が充填され、薬
液タンク28の外周にはヒータ28aが配設されてい
る。また溶媒孔24には供給管30、バルブ31を介し
て溶媒タンク32が接続されており、溶媒タンク32内
には水(以下、H2 Oと記す)34が充填され、溶媒タ
ンク32の外周にはヒータ32aが配設されている。薬
液タンク28上部と溶媒タンク32上部とにはそれぞれ
キャリアガス導入管29、バルブ29aが接続されてお
り、キャリアガス導入管29、バルブ29aには図示し
ない窒素(以下、N2 と記す)ガス等が充填されたキャ
リアガスボンベが接続されている。
【0006】そしてキャリアガス導入管29、バルブ2
9aを介して薬液タンク28、溶媒タンク32にそれぞ
れ導入されたN2 ガスが、HFベーパー、H2 Oべーパ
ーを伴いながら供給管26、30とバルブ27、31内
を流れ、それぞれノズル18の混合室20に直接的に供
給される。次いで混合室20で混合されたべーパーは吐
出孔22よりチャンバー10内に導入されるようになっ
ている。
【0007】このように構成されたベーパー洗浄装置を
用い、ウエハ14上面に形成された自然酸化膜を洗浄・
除去する場合、まず排気ポンプ17を駆動させてチャン
バー10内の圧力を略150Torrに設定し、ヒータ28
a、32aに通電して薬液タンク28、溶媒タンク32
を略50℃に加熱し、HF及びH2 Oのベーパーを発生
させる。次にバルブ29aを開いて所定流量に調整した
2 ガスを薬液タンク28、溶媒タンク32に通流さ
せ、供給管26、30に導入されたHFべーパー、H2
Oベーパーをそれぞれバルブ27、31を介してノズル
18の混合室20に供給する。そして混合室20でHF
ベーパーとH2 Oベーパーとを混合し、混合されたベー
パーを吐出孔22からウエハ14表面に噴出させ、ウエ
ハ14表面の自然酸化膜を洗浄・除去している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したベーパー洗浄
装置においては、薬液タンク28及び溶媒タンク32が
加熱されることによりHFベーパー及びH2 Oベーパー
が発生するが、加熱温度が高い場合にはHFベーパー及
びH2 Oベーパーの発生量がコントロールしにくくなる
ため、加熱温度は略50℃に設定されている。しかし薬
液タンク28及び溶媒タンク32のみが略50℃に加熱
され、供給管26、30バルブ27、31及びノズル1
8のベーパー供給系統が加熱されていない場合、HFベ
ーパー及びH2 Oベーパーが前記ベーパー供給系統内で
凝縮するという課題があった。また、供給管26、30
の内径断面積に比べて供給バルブ27、31の有効断面
積が小さく、また供給管26、30の内径断面積の和に
比べて混合室20の有効断面積が大きい等、前記ベーパ
ー供給管系統内で断面積が変化し、急に断面積が大きく
なった箇所においては断熱膨張が生じて温度が低下し、
HFベーパー及びH2Oベーパーが凝縮し易いという課
題があった。またベーパーの凝縮が生じると、所望の混
合比、供給量、均一性を有するHFとH2 Oとの混合ベ
ーパーを得にくいという課題があり、その結果、ウエハ
14表面にパーティクル(Particle)が付着したり、ウ
エハ14表面におけるエッチングが不均一になるという
課題があった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、薬液ベーパー、溶媒ベーパー及びこれらの混
合ベーパーの凝縮を阻止することができ、所望の混合
比、供給量、均一性を有する混合ベーパーを被処理物表
面に噴出させることができ、パーティクルの発生やエッ
チングの不均一を軽減することができるベーパー洗浄装
置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るベーパー洗浄装置は、チャンバーに薬液
と溶媒との混合ベーパーを噴出させるノズルを備え、該
ノズルに薬液タンク及び溶媒タンクがそれぞれ供給管及
びバルブを介して接続されたベーパー洗浄装置におい
て、前記ノズル、前記供給管及び前記バルブに加熱手段
が埋設あるいは外装されていることを特徴としている
(1)。
【0011】また上記(1)記載のベーパー洗浄装置に
おいて、タンク、供給管及びバルブを経てノズルに至る
供給経路順に、次第に温度が高く設定された加熱手段が
配設されていることを特徴としている(2)。
【0012】また本発明に係るベーパー洗浄装置は、チ
ャンバーに薬液と溶媒との混合ベーパーを噴出させるノ
ズルを備え、該ノズルに薬液タンク及び溶媒タンクがそ
れぞれ供給管及びバルブを介して接続されたベーパー洗
浄装置において、前記供給管の内径断面積と前記バルブ
の有効断面積との大きさが略同一に設定され、前記ノズ
ルの有効断面積が前記2本の供給管の内径断面積の略和
の大きさに設定されていることを特徴としている
(3)。
【0013】
【作用】本発明者等がタンクより供給管、バルブを経て
ノズルに至るベーパー供給系統にヒータが配設されたベ
ーパー洗浄装置を用いて調査を行った結果、図4(a)
に示したように前記タンクの加熱温度と略同一温度に前
記ベーパー供給系統の温度を設定した場合、加熱が行な
われなかったものに比べて、凝縮が生じ難くなることを
知見した。一方、ヒータパワーの変動等により実際のベ
ーパー温度は変動しており、目標設定温度以下になった
箇所Aではベーパーが凝縮するおそれがあることを突き
止めた。
【0014】また、前記ノズル温度を100〜120℃
程度に設定した場合、薬液及び溶媒のベーパーが均一に
混合され易くなり、パーティクルが減少し、エッチング
が均一に行なわれることを見いだした。
【0015】また、前記ノズル温度が100〜120℃
程度に設定し、かつ前記ベーパー供給系統の所定箇所に
おいて前記タンクの加熱温度(ベーパー供給量等の関係
から約50℃)から前記ノズルの加熱温度まで一挙に高
めるようにヒータ温度が設定された場合、前記ベーパー
供給系統の熱量が前記タンク側に影響し、ベーパーの発
生量が不安定となり、ベーパー流量のコントロールが困
難になることを知見した。
【0016】また、図4(b)に示したように前記ノズ
ル温度が100〜120℃程度に設定され、かつ前記タ
ンクの加熱温度(約50℃)から前記ノズルの加熱温度
に至るまで次第に高くなるように前記ベーパー供給系統
の温度が設定されている場合、ベーパーの温度が次第に
高められるため、物理現象的に安定したベーパーが生成
されることを知見した。また目標設定温度に関して実際
のベーパー温度が変動した場合でも、凝縮温度より低下
するおそれが少なくなり、ベーパーの凝縮がより一層生
じ難くなることを知見した。
【0017】本発明に係る上記(1)記載のベーパー洗
浄装置によれば、ノズル、供給管及びバルブに加熱手段
が埋設あるいは外装されているので、薬液及び溶媒のベ
ーパーを凝縮温度以上に加熱し得ることとなり、前記し
たノズル、供給管及びバルブ内でベーパーが凝縮するの
が阻止されることとなる。
【0018】また上記(1)記載のベーパー洗浄装置に
おいてタンク、供給管及びバルブを経てノズルに至る供
給経路順に、次第に温度が高く設定された加熱手段が配
設されている場合には、ベーパーの温度が次第に高めら
れ、物理現象的に安定した薬液及び溶媒のベーパーが発
生し得ることとなる。また設定温度に関して実際のベー
パー温度が変動した場合でも、凝縮温度より低下するお
それが少なくなり、前記したノズル、供給管及びバルブ
内でベーパーが凝縮するのがより一層阻止されることと
なる。
【0019】また上記(3)記載のベーパー洗浄装置に
よれば、供給管の内径断面積とバルブの有効断面積との
大きさが略同一に設定され、ノズルの有効断面積が2本
の供給管の内径断面積の略和の大きさに設定されている
ので、断面積の急激な拡大に伴う断熱膨張の発生が阻止
され、断熱膨張に伴うベーパーの温度低下が防止される
こととなり、前記したノズル、供給管及びバルブ内でベ
ーパーが凝縮するのが阻止されることとなる。
【0020】したがって所望の混合比、供給量、均一性
を有する薬液、溶媒の混合ベーパーを被処理物表面に噴
出し得ることとなり、エッチングの均一性が高められる
とともにパーティクルの発生が防止されることとなる。
【0021】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るベーパー洗浄
装置の実施例を図面に基づいて説明する。なお、従来例
と同一機能を有する構成部品には同一の符号を付すこと
とする。図1は本発明に係るベーパー洗浄装置の実施例
1を模式的に示した断面図であり、図1に示した装置の
構成は加熱手段を除いて図6に示した従来のベーパー洗
浄装置と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略
し、従来のものと相違する箇所についてのみその構成を
説明する。図中18はノズルを示しており、ノズル18
内の混合室20、吐出孔22外面にはノズルヒータ41
が埋設されている。またノズル18には供給管26、3
0が接続されており、供給管26にはバルブ27を介し
て薬液タンク28が接続され、供給管30にはバルブ3
1を介して溶媒タンク32が接続されている。供給管2
6、30とバルブ27、31とには、それぞれ供給管ヒ
ータ42、44とバルブヒータ43、45とが外装され
ており、各ヒータは薬液タンク28からノズル18に至
る供給経路順に、また溶媒タンク32からノズル18に
至る供給経路順に次第に温度が高く設定されるようにな
っている。
【0022】このように構成されたベーパー洗浄装置を
用いてウエハ14表面に形成された酸化膜を洗浄・除去
する場合、まず排気ポンプ17を駆動させてチャンバー
10内の圧力を略150Torrに設定し、またヒータ28
a、32aに通電して薬液タンク28、溶媒タンク32
を略50℃に加熱してHF及びH2 Oのベーパーを発生
させる。同時にノズルヒータ41に通電してノズル18
を略100℃に加熱し、また供給管ヒータ42、44と
バルブヒータ43、45とを供給経路順に略50℃から
略100℃まで次第に高くなるように設定する。次にバ
ルブ29aを用いて所定流量に調整されたN2 ガスを薬
液タンク28、溶媒タンク32に通流させ、供給管2
6、30にそれぞれ導入されたHFベーパー、H2 Oベ
ーパーをバルブ27、31を介してノズル18の混合室
20に直接的に供給する。そして混合室20においてH
FベーパーとH2 Oベーパーとを混合して吐出孔22か
らウエハ14表面に噴出させ、ウエハ14表面の自然酸
化膜を洗浄・除去する。
【0023】以下に、実施例1に係るベーパー洗浄装置
を用いてウエハ14表面に形成された自然酸化膜を洗浄
・除去した際、ウエハ14表面に付着したパーティクル
数及びウエハ14表面のエッチング均一性を測定した結
果について説明する。また比較例として図1に示した装
置を用い、薬液タンク28、溶媒タンク32のみを略5
0℃に加熱し、ノズル18、供給管26、30、バルブ
27、31は加熱せずに洗浄処理を行った場合について
説明する。
【0024】図2は自然酸化膜を洗浄・除去した後、ウ
エハ14表面に付着したパーティクルの数を測定した結
果を示したグラフであり、測定番号1〜2は比較例の場
合、測定番号3〜4は実施例1の場合をそれぞれ示して
いる。図2から明らかなように、比較例の場合のパーテ
ィクル数が略60〜80個であるのに比べ、実施例1の
場合のパーティクル数は20個未満になっており、実施
例1の装置を用いた場合にはパーティクル数を大幅に減
少させることができる。
【0025】図3は自然酸化膜を洗浄・除去した後、ウ
エハ14表面のエッチング均一性を測定した結果を示し
た図であり、(a)は実施例1の場合、(b)は比較例
の場合をそれぞれ示している。図3から明らかなよう
に、比較例の場合のエッチング均一性が±7%であるの
に比べ、実施例1の場合のエッチング均一性は±3.6
%であり、実施例1の装置を用いた場合にはエッチング
処理をより一層均一に行なうことができる。
【0026】なお実施例1では、ノズルヒータ41はノ
ズル18内部に埋設されているが、ノズル18外部に外
装されたものを用いることもでき、また供給管ヒータ4
2、44、バルブヒータ43、45はそれぞれ供給管2
6、30、バルブ27、31の外部に外装されている
が、これらの内部に埋設されたものを用いることもでき
る。
【0027】また実施例1では薬液33にHF、溶媒3
4にH2 Oを用いたが、薬液33にHCl(塩化水
素)、溶媒34にIPA(IsoPropyl Alcohol)を用いて
も実施例1の場合と略同様の効果を得ることができる。
【0028】上記結果から明らかなように実施例1に係
るベーパー洗浄装置では、供給管26、30、バルブ2
7、31、ノズル18のベーパー供給系統にそれぞれ供
給管ヒータ42、44、バルブヒータ43、45、ノズ
ルヒータ41の加熱手段が埋設あるいは外装され、これ
らの加熱手段の温度が薬液タンク28、溶媒タンク32
からノズル18に至る供給経路順に次第に高くなるよう
に設定されているので、HF及びH2 Oのベーパーを常
に凝縮温度以上に加熱することができ、ベーパーの温度
が次第に高められるため、物理現象的に安定したベーパ
ーを発生させることができ、供給系統内でベーパーが凝
縮するのを阻止することができる。したがって所望の混
合比、供給量、均一性を有するHF、H2 Oの混合ベー
パーをウエハ14表面に噴出させることができ、エッチ
ングの均一性を高めることができるとともにパーティク
ルの発生を防止することができる。
【0029】図5は本発明に係るベーパー洗浄装置の実
施例2に用いられるノズル及び供給管を模式的に示した
図であり、(a)はノズル及び供給管断面図、(b)は
(a)におけるAA線断面図、(c)は(a)における
BB線断面図、(d)は(a)におけるCC線断面図、
(e)は(a)におけるDD線断面図を示している。図
中18はノズルを示しており、ノズル18には混合室2
0が形成され、混合室20には略円錐台形状に形成され
たノズル棒19が介装されている。ノズル18右端部に
は吐出孔22が形成され、ノズル18左端部には薬液孔
23、溶媒孔24が混合室20に連通して形成されてお
り、薬液孔23、溶媒孔24にはそれぞれ供給管26、
30が接続されている。供給管26、30の内径断面積
はそれぞれs1 、s2 (s1 +s2 =S1 )の大きさに
形成され(図5(b))、ノズル18の混合室20から
吐出孔22に至る有効断面積はそれぞれS2 、S3 、S
4の大きさに形成されている(図5(c)、図5
(d)、図5(e))。また図示していないが、供給管
26、30に接続されたバルブ27、31の有効断面積
はそれぞれs3 、s4 の大きさに形成されている。そし
て、供給管26と供給管30の内径断面積の和S1 とノ
ズル18の有効断面積S2 、S3 、S4 とが略同一の大
きさSに設定され、供給管26、30の内径断面積s
1 、s2 とバルブ27、31の有効断面積s3 、s4
は略同一の大きさsに設定されている(S1 ≒S2 ≒S
3 ≒S4 ≒S、s1 ≒s2 ≒s3 ≒s4 ≒s)。また、
供給管26、30、バルブ27、31、ノズル18以外
の構成は、従来の図1に示したものと略同一に構成され
ている。
【0030】このように構成されたベーパー洗浄装置を
用いてウエハ14表面に形成された酸化膜を洗浄・除去
した場合、実施例1の装置を用いた場合と略同様の効果
を得ることができた。
【0031】上記結果から明らかなように実施例2に係
るベーパー洗浄装置では、供給管26、30の内径断面
積s1 、s2 とバルブ27、31の有効断面積s3 、s
4 とが略同一に設定され、ノズル18の有効断面積S
2 、S3 、S4 が2本の供給管26、30の内径断面積
1 、s2 の略和S1 の大きさに設定されているので、
断面積の急激な拡大に伴う断熱膨張の発生を阻止するこ
とができ、断熱膨張に伴うベーパーの温度低下を防止す
ることができ、ノズル18、供給管26、30及びバル
ブ27、31内でベーパーが凝縮するのを阻止すること
ができる。したがって所望の混合比、供給量、均一性を
有するHF、H2 Oの混合ベーパーをウエハ14表面に
噴出させることができ、エッチングの均一性を高めるこ
とができるとともにパーティクルの発生を防止すること
ができる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るベーパ
ー洗浄装置(1)にあっては、ノズル、供給管及びバル
ブに加熱手段が埋設あるいは外装されているので、薬液
及び溶媒のベーパーを凝縮温度以上に加熱することがで
き、前記したノズル、供給管及びバルブ内でベーパーが
凝縮するのを阻止することができる。
【0033】また上記ベーパー洗浄装置(1)におい
て、タンク、供給管及びバルブを経てノズルに至る供給
経路順に、次第に温度が高く設定された加熱手段が配設
されている場合には、ベーパーの温度が次第に高められ
るため、物理現象的に安定した前記薬液及び溶媒のベー
パーを発生させることができる。また設定温度に関して
実際のベーパー温度が変動した場合でも、凝縮温度より
低下するおそれを少なくすることができ、前記したノズ
ル、供給管及びバルブ内でベーパーが凝縮するのをより
一層確実に阻止することができる。
【0034】また本発明に係るベーパー洗浄装置(3)
にあっては、供給管の内径断面積とバルブの有効断面積
との大きさが略同一に設定され、ノズルの有効断面積が
2本の供給管の内径断面積の略和の大きさに設定されて
いるので、前記断面積の急激な拡大に伴う断熱膨張の発
生を阻止することができ、前記断熱膨張に伴うベーパー
の温度低下を防止することができ、前記したノズル、供
給管及びバルブ内で前記ベーパーが凝縮するのを阻止す
ることができる。
【0035】したがって、所望の混合比、供給量、均一
性を有する薬液、溶媒の混合ベーパーを被処理物表面に
噴出させることができ、エッチングの均一性を高めるこ
とができるとともにパーティクルの発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るベーパー洗浄装置の実施例1を模
式的に示した断面図である。
【図2】酸化膜を洗浄・除去した後、ウエハ表面に発生
したパーティクルの数を測定した結果を示したグラフで
あり、測定番号1〜2は比較例の場合、測定番号3〜4
は実施例1の場合をそれぞれ示している。
【図3】酸化膜を洗浄・除去した後、ウエハ表面のエッ
チング均一性を測定した結果を示した図であり、(a)
は実施例1の場合、(b)は比較例の場合をそれぞれ示
している。
【図4】薬液及び溶媒の供給系統に加熱装置が配設され
たベーパー洗浄装置において、加熱温度の設定値、実際
のベーパー温度分布及び凝縮温度との関係を模式的に示
したグラフであり、(a)は全ての供給系統がタンクの
加熱温度と同一温度に設定された場合、(b)はタンク
からノズルに至るにしたがい、次第に温度が高く設定さ
れた場合をそれぞれ示している。
【図5】実施例2に係るベーパー洗浄装置に用いられる
ノズルを模式的に示した図であり、(a)はノズル断面
図、(b)は(a)におけるAA線断面図、(c)は
(a)におけるBB線断面図、(d)は(a)における
CC線断面図、(e)は(a)におけるDD線断面図を
示している。
【図6】従来のドライ洗浄処理に用いられるベーパー洗
浄装置を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
10 チャンバー 18 ノズル 28 薬液タンク 32 溶媒タンク 26、30 供給管 27、31 バルブ 41 ノズルヒータ 42、44 供給管ヒータ 43、45 バルブヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバーに薬液と溶媒との混合ベーパ
    ーを噴出させるノズルを備え、該ノズルに薬液タンク及
    び溶媒タンクがそれぞれ供給管及びバルブを介して接続
    されたベーパー洗浄装置において、前記ノズル、前記供
    給管及び前記バルブに加熱手段が埋設あるいは外装され
    ていることを特徴とするベーパー洗浄装置。
  2. 【請求項2】 タンク、供給管及びバルブを経てノズル
    に至る供給経路順に、次第に温度が高く設定された加熱
    手段が配設されていることを特徴とする請求項1記載の
    ベーパー洗浄装置。
  3. 【請求項3】 チャンバーに薬液と溶媒との混合ベーパ
    ーを噴出させるノズルを備え、該ノズルに薬液タンク及
    び溶媒タンクがそれぞれ供給管及びバルブを介して接続
    されたベーパー洗浄装置において、前記供給管の内径断
    面積と前記バルブの有効断面積との大きさが略同一に設
    定され、前記ノズルの有効断面積が前記2本の供給管の
    内径断面積の略和の大きさに設定されていることを特徴
    とするベーパー洗浄装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6212789B1 (en) 1998-06-19 2001-04-10 Canon Sales Co., Inc. Semiconductor device manufacturing system
JP2016167568A (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
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CN113169043A (zh) * 2018-12-12 2021-07-23 朗姆研究公司 用于处理半导体衬底的方法及设备

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