JPH06194749A - 複写機の原稿押え装置 - Google Patents

複写機の原稿押え装置

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JPH06194749A
JPH06194749A JP34378092A JP34378092A JPH06194749A JP H06194749 A JPH06194749 A JP H06194749A JP 34378092 A JP34378092 A JP 34378092A JP 34378092 A JP34378092 A JP 34378092A JP H06194749 A JPH06194749 A JP H06194749A
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Application number
JP34378092A
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English (en)
Inventor
Osamu Takashima
修 高島
Kenichi Nakamura
健一 中村
Junichi Fujitaka
純一 藤高
Masatoshi Moriyama
雅敏 守山
Takashi Shimonishi
孝 下西
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Ricoh Co Ltd
Simotec Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Simotec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、リフトアップ動作可能であるとと
もに通常の圧板開閉動作が安定したコンパクトな低コス
トの原稿押え装置を提供することを目的とする。 【構成】 圧板12と複写機本体10の間に介装されたヒン
ジ機構13は、圧板12の基端部12aに近接する原稿載置台
11の一辺より外方で複写機本体10に固定された固定板21
と、軸方向が前記一辺と平行になるよう固定板21に支持
された軸部材22と、軸部材22を介して固定板21に回動自
在に支持された一端部23a及び圧板12の基端部12aに回
動自在に連結された他端部23bを有する回動板23とを備
え、原稿が所定値より厚いとき、圧板12が閉じるのに伴
なって回動板23が他端部上昇方向に回動し、リフトアッ
プ動作がなされる。回動板23は圧板12のフリーストップ
手段40のベース板にできる。また、原稿の薄い通常作業
時に回動板23の他端部上昇方向への回動を抑制する手段
25を設けて圧板開閉動作を安定させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機の原稿押え装
置、特に、原稿が厚い場合でも圧板を使用できるよう所
謂リフトアップ動作を可能にした複写機の原稿押え装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機の原稿押え装置において
は、原稿押え用圧板の基端部を複写機本体に開閉可能に
支持させるため、左右一対の又は中央1つのヒンジ機構
が設けられており、このヒンジ機構には複写用原稿が書
物等の厚いものである場合でも圧板が使用できるように
所謂リフトアップ動作を可能する工夫がなされている。
【0003】この種の複写機の原稿押え装置としては、
例えば図4に示すもの(以下、第1従来例という)が知
られている。この第1従来例では、複写機本体1の上面
部にカム2aを有する取付板2が固定され、この取付板
2に支持軸3を介し圧板4が回動自在に支持されてお
り、圧板4の基端部にはカム2aに係合するストッパ5
が設けられている。このストッパ5はスプリング6によ
り常時カム2a側に付勢され、圧板4を原稿載置台8に
近接する閉止位置と原稿載置台8から離隔する全開位置
とで停止させ得るようになっている。また、支持軸3は
その両端部を圧板4の先端側に折曲されるとともに、こ
の両端部で圧板4の基端部より手前側を回動可能に支持
しており、原稿載置台8上に載置された原稿が厚い場合
には、支持軸3の両端部が持ち上がって圧板4のリフト
アップ動作が可能になる。
【0004】また、この他の従来の原稿押え装置として
は、実開昭58−96557号公報に記載のもの(以
下、第2従来例という)、特開昭60−43648号公
報に記載のもの(以下、第3従来例という)あるいは実
開昭59−119447号公報に記載のもの(以下、第
4従来例という)が知られている。第2従来例は、その
ヒンジ機構に2つの折曲支点を有する二重蝶番を採用し
たもので、圧板側に固定されたヒンジ部材と複写機本体
側に固定されたヒンジ部材との間にリンクを設けた構成
となっている。したがって、原稿が厚い場合には、圧板
の閉じ操作に伴って前記リンクが上方に回動してリフト
アップ動作が可能になる。
【0005】第3従来例は、複写機本体側のヒンジ部材
をくびれ部を有する樹脂部品とし、そのくびれ部の一方
側を複写機本体に固定し、他方側を圧板の基端部にヒン
ジ結合したものでる。したがって、原稿が厚い場合に
は、圧板の閉じ操作に伴って前記樹脂部品のくびれ部よ
り他方側が上方に回動してリフトアップ動作が可能にな
る。
【0006】第4従来例は、複写機本体に後端でヒンジ
結合された圧板基端部とこれと共に圧板を構成する圧板
押圧部とを回動可能に連結することにより、その基端部
の上方への回動時により押圧部が水平姿勢をとり得るよ
うになされている。したがって、原稿が厚い場合には、
圧板の閉じ操作に伴って前記圧板の基端部が上方に回動
してリフトアップ動作が可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1従
来例にあっては、圧板4の幅方向に延在し、かつその両
端部を折曲した太い支持軸3を設けることから、コスト
高となっていた。また、支持軸3に代わる板金部材を設
けることも考えられるが、そのスペースを確保するため
に複写機の小型化が困難になったり、エッジによって原
稿を傷つけ易くなったりする。
【0008】また、第2従来例〜第4従来例にあって
は、原稿が薄くとも、圧板の開閉操作に伴って前記リン
ク、樹脂部材あるいは圧板基端部が上方に回動し易く、
通常の圧板の開閉動作が不安定になるという問題があっ
た。そこで、本発明は、リフトアップ動作可能であると
ともに通常の圧板開閉動作が安定したコンパクトな低コ
ストの原稿押え装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、複写機の原稿載置台上に設けられ
た圧板を、該圧板の基端部に設けた少なくとも1つのヒ
ンジ機構を介して複写機本体上に開閉可能に支持してな
る複写機の原稿押え装置において、前記ヒンジ機構が、
前記圧板の基端部に近接する前記原稿載置台の一辺より
外方で複写機本体に固定された固定板と、軸方向が原稿
載置台の前記一辺と略平行になるよう該固定板に支持さ
れた軸部材と、該軸部材を介して固定板に回動自在に支
持された一端部および前記圧板の基端部に回動自在に連
結された他端部を有する回動板と、を備え、前記原稿載
置台上に載置された原稿の厚さが所定値より厚いとき、
前記圧板の閉じ操作に伴なって前記回動板が前記他端部
を上昇させる方向に回動するとともに、前記圧板が該原
稿厚さに対応してリフトアップ動作することを特徴とす
るものであり、請求項2記載の発明は、前記回動板と圧
板との間に、圧板の基端部と回動板との相対回動を所定
の抵抗力で規制して圧板を任意の開放角で停止可能にす
るフリーストップ手段を介装するとともに、前記回動板
を該フリーストップ手段のベース板としたことを特徴と
するものであり、請求項3記載の発明は、前記回動板が
前記固定板と対面する位置に回動したとき前記回動板を
所定の保持力で該回動位置に保持する保持手段を設け、
前記原稿載置台上に載置された原稿の厚さが前記所定値
以下のとき、前記回動板の他端部上昇方向への回動を前
記保持手段により抑制して前記圧板を開閉する際の前記
リフトアップ動作を防止するとともに、前記原稿載置台
上に載置された原稿の厚さが前記所定値より厚いとき、
前記圧板の閉じ操作に伴う該圧板基端部の上昇によって
前記保持手段の保持状態を解除し、前記リフトアップ動
作を可能にすることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項4記載の発明は、複写機の原
稿載置台上に設けられた圧板を、該圧板の基端部に設け
た少なくとも1つのヒンジ機構を介して複写機本体上に
開閉可能に支持してなる複写機の原稿押え装置におい
て、前記ヒンジ機構が、下方に折曲され前記複写機本体
に係合する前記原稿載置台側の一端部および前記圧板の
基端部に回動自在に連結された他端部を有する取付板
と、該取付板と前記圧板との間に介装され、該取付板の
一端部を圧板から離隔させるよう付勢する付勢手段と、
を備え、前記原稿載置台上に載置された原稿の厚さが所
定値より厚いとき、前記圧板の閉じ操作に伴なって前記
取付板が前記他端部を上昇させる方向に回動し、前記圧
板が該原稿厚さに対応してリフトアップ動作することを
特徴とするものであり、請求項5記載の発明は、前記取
付板の他端部に、前記圧板に向かって突出するよう折曲
され前記圧板の開方向への回動を所定位置で規制するス
トッパを設けたことを特徴とするものであり、請求項6
記載の発明は、前記取付板をマグネットにより吸着可能
な素材から形成し、該取付板と対面する前記複写機本体
の対面部にマグネットを配置したことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、圧板の基端部に近接
する原稿載置台の一辺より外方で複写機本体に固定板が
固定されるとともに、その固定板に原稿載置台の前記一
辺と略平行な軸部材を介して回動板の一端が回動可能に
連結され、その回動板の他端が更に圧板の基端部に回動
自在に連結される。そして、原稿載置台上に載置された
原稿の厚さが所定値より厚いとき、圧板の閉じ操作に伴
ない回動板がその他端部を上昇させる方向に回動し、圧
板がその原稿の厚さに対応してリフトアップ動作する。
したがって、リフトアップ動作が可能で、しかも簡単な
蝶番程度の部材からヒンジ機構を構成したコンパクトな
低コストの原稿押え装置となる。また、圧板の基端部は
原稿載置台から離隔する回動板の他端部に回動自在に連
結され、その回動板は原稿載置台側の一端部で固定板に
回動自在に連結されているから、圧板の先端を操作する
開閉時に回動板と固定板が当接したままとなり、その開
閉動作が安定する。
【0012】請求項2記載の発明では、回動板と圧板の
基端部との相対回動がフリーストップ手段によって所定
抵抗力で規制され、圧板の任意開放角での停止が可能に
なるとともに、このフリーストップ手段のベース板とし
て回動板が使用される。したがって、リフトアップ動作
のための回動板をフリーストップ手段の一部を構成する
部材としても使用することができ、コンパクトで低コス
トなフリーストップ機能付きの原稿押え装置となる。
【0013】請求項3記載の発明では、原稿載置台上に
載置された原稿の厚さが所定値以下のとき、回動板の他
端部上昇方向への回動を保持手段により抑制すること
で、通常の圧板開閉時におけるリフトアップ動作が防止
され、一方、原稿載置台上に載置された原稿の厚さが前
記所定値より厚いとき、圧板の閉じ操作に伴う該圧板基
端部の上昇によって保持手段の保持状態が解除され、リ
フトアップ動作が可能になる。したがって、通常シート
原稿使用時の圧板の開閉動作が安定する。
【0014】また、請求項4記載の発明では、取付板が
原稿載置台側の一端部で下方に折曲されて複写機本体に
係合するとともに、他端部で圧板の基端部に回動自在に
連結され、その取付板と圧板との間に介装された付勢手
段によって取付板の一端部が圧板から離隔するよう付勢
される。そして、原稿載置台上に載置された原稿の厚さ
が所定値より厚いとき、圧板の閉じ操作に伴なって前記
取付板がその他端部を上昇させる方向に回動し、圧板が
原稿厚さに対応してリフトアップ動作することになる。
したがって、リフトアップ動作が可能で、しかも簡単な
蝶番程度の部材から構成できるコンパクトな低コストの
原稿押え装置となる。また、圧板の基端部は原稿載置台
から離隔する取付板の他端部に回動自在に連結され、そ
の取付板は原稿載置台側の一端部で下方に折曲されて複
写機本体に係止されるから、圧板の先端を操作する開閉
時に取付け板が複写機本体に当接したままとなり、その
開閉動作がきわめて安定する。さらに、原稿が特に厚い
ものである場合には、圧板を容易に取り外して複写作業
を行なうことができる。
【0015】請求項5記載の発明では、取付板の他端部
に折曲形成されたストッパにより、圧板の開方向への回
動が所定位置で規制される。したがって、リフトアップ
動作のための取付板にストッパを簡単に付加することが
でき、コンパクトで低コストなストッパ付きの原稿押え
装置となる。請求項6記載の発明では、取付板が複写機
本体の対面部に設けられたマグネットに吸着されること
で、取付板の複写機本体への係止がより確実なものとな
り、圧板の開閉動作がより安定するとともに、特に厚い
原稿を複写するために圧板を取り外したような場合に
も、取付板の一端部を複写機本体に係合させて概略位置
決めするだけで圧板を容易に再装着することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1および図2は請求項1〜3記載の発
明に係る複写機の原稿押え装置の一実施例を示す図であ
る。まず、その構成について説明する。
【0017】図1、図2において、10は複写機本体であ
り、11は複写機本体10に設けられた原稿載置台、12は原
稿載置台11上に設けられた圧板である。圧板12はその基
端部12aに設けられたヒンジ機構13を介して複写機本体
10上に開閉可能に支持されており、ヒンジ機構13は圧板
12の基端部12aに所定間隔を隔てて一対あるいは中央に
1つ配置されている。圧板12の基端部12aに近接する原
稿載置台11の一辺(図2中に示す一辺)より外方(図
1、図2中の左方)でねじ部材19により複写機本体10に
固定された固定板21と、軸方向が前記一辺と略平行にな
るよう固定板21に支持された軸部材22と、軸部材22を介
して固定板21に回動自在に支持された一端部23aおよび
両側端で上方に折曲され支軸24を介して圧板12の基端部
12aに回動自在に連結された他端部23bを有する回動板
23と、を備えている。
【0018】このヒンジ機構13は、原稿載置台11上に載
置された原稿の厚さが所定値より厚いとき、圧板12の閉
じ操作に伴なって回動板23がその他端部23bを上昇させ
る方向に回動するとともに、圧板12がその原稿厚さに対
応してリフトアップ動作し、例えば図中に仮想線で示す
リフトアップ位置P1 でその原稿を原稿載置台11に押圧
するようになっている。
【0019】また、図2に示すように、回動板23の下面
側には固定板21に向かって突出した左右一対の爪部23c
が形成されており、両爪部23cの先端部間の距離はこれ
らに対応する嵌合部21a間の幅よりわずかに小さくなっ
ている。そして、図中に実線で示す回動位置において両
爪部23cは固定板21の嵌合部21aに係合し、他端部上昇
方向(図1中時計方向)へ回動するとき両嵌合部21aか
ら離脱するようになっている。これにより原稿載置台11
上に載置された原稿の厚さが前記所定値以下のときに
は、回動板23の他端部上昇方向への回動が抑制され、圧
板12を開閉するに際して前記リフトアップ動作が防止さ
れる。一方、原稿載置台11上に載置された原稿の厚さが
前記所定値より厚いときには、圧板12の閉じ操作に伴う
その圧板12の基端部上昇方向への回動に伴って、前記爪
部23cおよび嵌合部21aの嵌合による回動板23の保持状
態が解除され、前記リフトアップ動作が可能になるよう
になっている。すなわち、回動板23の爪部23cと固定板
21の嵌合部21aとは、回動板23が固定板21と対面する位
置に回動したとき回動板23を所定の保持力で該回動位置
に保持する保持手段25を構成している。なお、保持手段
25は上述のような凹凸の嵌合によって保持力を得るもの
に限らず、例えばマグネットを使用するものであっても
よい。また、本実施例の場合、爪部23c又は嵌合部21a
に適当なばね要素を付加してリフトアップ動作の繰り返
しに対しより安定した保持力を確保するようにもでき
る。
【0020】40は、回動板23と圧板12の基端部12aとの
相対回動を所定の抵抗力で規制するフリーストップ手段
である。フリーストップ手段40は、そのベース板である
回動板23と、回動板23と一体的に設けられたケース41
と、ケース41内に図1中左右方向に摺動自在に収納され
るとともに、ケース41内に設けられた1ケ又は複数ケの
圧縮ばね43により圧板12の基端部12aに向かって常時付
勢された従動部材42と、支軸24と圧板12の基端部12aを
連結する連結部44aおよび従動部材42の突出端42aに当
接するカム部44bを有する側板44とを備えており、側板
44のカム部44bに従動部材42の突出端42aを圧接させる
ことにより、圧板12を任意の開放角での停止可能にして
いる。なお、フリーストップ手段40による圧板12の回動
抵抗は、圧板12を閉じる際に保持手段25の保持状態を解
除するほど大きくないことはいうまでもない。
【0021】一方、側板44のカム部44bの両端には段差
部44c、44dが設けられており、側板44の段差部44c、
44dは圧板12が図1に実線で示す閉止位置P3 又は全開
位置P2 に到達したとき、従動部材42の突出端42aを衝
止して圧板12のそれ以上の回動を規制するようになって
いる。次に、その作用について説明する。
【0022】複写機本体10によって複写作業を行なう場
合、原稿載置台11上に原稿が載置されるが、この原稿
は、例えば1枚のシート原稿、若しくは比較的薄いノー
ト又は冊子であり、あるいは場合によっては分厚い書物
となる。そして、本実施例ではその原稿の厚さが所定値
を上回るか否かによって圧板12を閉じる際の圧板12の動
作が異なる。
【0023】まず、原稿原稿載置台11上に載置された原
稿の厚さが所定値より厚い場合は、最初に圧板12の先端
部を押し下げて圧板12を全開位置P2 から閉じ始める。
この閉じ始め段階において、圧板12の基端部12aは原稿
載置台11から離隔する回動板23の他端部23bに回動自在
に連結され、その回動板23は原稿載置台11側の一端部で
固定板21に回動自在に連結されており、更に回動板23の
爪部23cが固定板21の嵌合部21aに嵌合しているので、
回動板23は圧板12の自重および前記押下げ力によって確
実に固定板21に当接したままであり、圧板12の動作が不
安定になることはない。次いで、圧板12が更に下方へ回
動することにより、圧板12が前記所定値より厚い原稿に
当接する。これ以後、圧板12の先端が押し下げられる
と、圧板12は前記原稿との当接部分を支点にして回動す
ることになる。したがって、保持手段25の係合が外れ、
圧板12の閉じ操作に伴なって回動板23がその他端部23b
を上昇させる方向(図1中で時計方向)に回動し、この
回動板23の回動と同時に圧板12がその原稿の厚さに対応
してリフトアップ動作することになる。
【0024】このようにして原稿の原稿載置台11上への
押圧がなされると、その状態で複写機本体10による複写
作業が実行される。次いで、その複写作業が終了する
と、圧板12を開放するが、この開放操作段階では、ま
ず、原稿との当接部を支点として圧板12が上方に回動す
るのに伴ない、回動板23がその他端部23bを下降させる
方向(図1中で反時計方向)に回動し、この回動板23の
回動によりある時点で回動板23の爪部23cと固定板21の
嵌合部21aが嵌合する。これ以後、圧板12は支軸24を中
心にして上方に回動するとともに原稿から離隔し、全開
位置P2 に到達すると、側板44の段差部44cが従動部材
42の突出端42aを衝止することで、圧板12の回動が停止
する。なお、圧板12の開放操作を途中で止めた場合に
は、フリーストップ手段40の作動によりその位置で圧板
12が停止することになる。
【0025】次に、原稿原稿載置台11上に載置された原
稿の厚さが所定値以下である場合、最初に圧板12の先端
部を押し下げて圧板12を全開位置P2 から閉じ始める
と、圧板12が支軸24を支点として下方に回動し、上述の
リフトアップ動作をすることなく図1に実線で示した閉
止位置に到達する。この間、回動板23の爪部23cは常時
固定板21の嵌合部21aに嵌合しているので、回動板23と
固定板21とは互いに回動端側を当接したままである。し
たがって、圧板12の動作が不安定になることがない。
【0026】このようにして原稿の原稿載置台11上への
押圧がなされると、その状態で複写機本体10による複写
作業が実行される。次いで、その複写作業が終了する
と、圧板12を開放するが、この開放操作時も、回動板23
の爪部23cは常時固定板21の嵌合部21aに嵌合している
ので、回動板23と固定板21とは互いに回動端側を当接し
たままで、圧板12の動作が不安定になることがない。
【0027】上述のように本実施例では、リフトアップ
動作が可能で、しかも通常の圧板12の開閉動作が安定し
ているにも拘らず、簡単な蝶番程度の部材21、22、23等
からヒンジ機構13を構成することができる。したがっ
て、コンパクトな低コストの原稿押え装置となる。ま
た、圧板12の基端部12aは原稿載置台11から離隔する回
動板23の他端部23bに回動自在に連結され、その回動板
23は原稿載置台11側の一端部で固定板21に回動自在に連
結されているから、圧板12の先端を開放操作する際およ
び全開状態から閉じる際の操作力に対して、回動板23と
固定板21とが互いに当接したままとなり、その開閉動作
がきわめて安定したものとなる。また、回動板23と圧板
12の基端部12aとの相対回動がフリーストップ手段40に
よって所定の抵抗力で規制され、圧板12の任意開放角で
の停止が可能になるとともに、このフリーストップ手段
40のベース板として回動板23が使用されるから、リフト
アップ動作のための回動板23をフリーストップ手段40の
一部を構成する部材としても使用することができ、コン
パクトで低コストなフリーストップ機能付きの原稿押え
装置となる。さらに、原稿載置台11上に載置された原稿
の厚さが所定値以下のとき、回動板23の他端部上昇方向
への回動を保持手段25により抑制することで、通常の圧
板開閉時におけるリフトアップ動作が防止され、一方、
原稿載置台11上に載置された原稿の厚さが前記所定値よ
り厚いとき、圧板12の閉じ操作に伴う圧板基端部12aの
上昇によって保持手段25の保持状態が解除され、リフト
アップ動作が可能になる。したがって、通常シート原稿
使用時の圧板12の開閉動作をきわめて安定させるととも
に、確実なリフトアップ動作を得ることができる。
【0028】図3は請求項4〜6記載の発明に係る複写
機の原稿押え装置の一実施例を示す図である。なお、本
実施例において、上述例と同様の構成にはこれと同一符
号を付して内容の重複する説明は省略する。図3におい
て、50はヒンジ機構であり、このヒンジ機構50は、下方
に折曲され複写機本体10の段差縁部10aに係合する原稿
載置台11側の一端部51aおよび上方に折曲され支軸24を
介して圧板12の基端部12aに回動自在に連結された他端
部51bを有する取付板51と、この取付板51と圧板12との
間に介装されて取付板51の一端部51aを圧板12から離隔
させるよう付勢する付勢手段52とを備えている。付勢手
段52は、圧板12の基端部12aに上下回動可能に支持され
たケース52aと、ケース52a内に摺動自在に収納されピ
ン54を介して取付板51に回動可能に係合する摺動部材52
bと、ケース52aおよび摺動部材52bの間に縮設された
圧縮ばね52cとからなり、原稿載置台11上に載置された
原稿の厚さが所定値より厚いときには、圧板12の閉じ操
作に伴なって取付板51をその他端部51bの上昇する方向
に回動させ、圧板12をその原稿の厚さに対応してリフト
アップ動作させる。
【0029】また、取付板51の他端部51bには、圧板12
に向かって突出するよう折曲され図中上方から又は右側
から基端部12aに衝合する2種類のストッパ53a、53b
が設けられており、これらのストッパ53a、53bは圧板
12の開方向への回動を所定位置で規制する。さらに、取
付板51はマグネット(磁石)により吸着可能な素材、す
なわち被磁性の素材から形成されており、取付板51と対
面する複写機本体10の対面部10bにはゴムマグネット61
が配置されている。したがって、圧板12を複写機本体10
から完全に切り離すことができる。なお、マグネット61
をゴムマグネットとしたのは圧板開閉等による振動、衝
撃金属音等を緩和するためである。
【0030】本実施例では、取付板51が原稿載置台11側
の一端部51aで下方に折曲されて複写機本体10の段差縁
部10aに係合するとともに、他端部51bで圧板12の基端
部12aに回動自在に連結され、その取付板51と圧板12と
の間に介装された付勢手段52によって取付板51の一端部
51aが圧板12から離隔するよう付勢されるから、原稿載
置台11上に載置された原稿の厚さが所定値より厚いと
き、圧板12の閉じ操作に伴なって取付板51がその他端部
51bを上昇させる方向に回動し、圧板12が原稿の厚さに
対応してリフトアップ動作することになる。したがっ
て、リフトアップ動作が可能で、しかも簡単な蝶番程度
の部材24、51および61から構成できるコンパクトな低コ
ストの原稿押え装置となる。また、圧板12の基端部12a
は原稿載置台11から離隔する取付板51の他端部51bに回
動自在に連結され、その取付板51は原稿載置台11側の一
端部51aで下方に折曲されて複写機本体10の段差縁部10
aに係止されるから、圧板12の先端を操作する開閉時に
取付板51が複写機本体10に当接したままとなり、その開
閉動作がきわめて安定する。さらに、原稿が特に分厚い
場合には、圧板12を容易に取り外して複写作業を迅速に
行なうことができる。
【0031】さらに、本実施例では、取付板51の他端部
51bに折曲形成されたストッパ53によって圧板12の開方
向への過回動が規制されるから、リフトアップ動作のた
めの取付板51にストッパを簡単に付加することになり、
コンパクトで低コストなストッパ付きの原稿押え装置と
なる。また、取付板51が複写機本体10の対面部10bに設
けられたゴムマグネット61に吸着されることで、取付板
51の複写機本体10への係止がより確実なものとなり、圧
板12の開閉動作がより安定する。しかも、特に分厚い原
稿を複写するために圧板12を取り外したような場合に
も、取付板51の一端部51aを複写機本体10に係合させて
概略位置決めするだけで、圧板12を複写機本体10に容易
に再装着することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、リフトア
ップ動作が可能で、かつ、原稿の薄い通常作業時におけ
る圧板開閉動作がきわめて安定し、しかも簡単な蝶番程
度の部材からヒンジ機構を構成したコンパクトな低コス
トの原稿押え装置を提供することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、リフトアッ
プ動作のための回動板をフリーストップ手段の一部を構
成する部材として共用することで、コンパクトで低コス
トなフリーストップ機能付きの原稿押え装置を提供する
ことができる。請求項3記載の発明によれば、リフトア
ップ動作の必要ないときは回動板の他端部上昇方向への
回動を保持手段により抑制するので、通常シート原稿使
用時の圧板の開閉動作をより安定させることができる。
【0034】また、請求項4記載の発明によれば、リフ
トアップ動作が可能で、かつ、原稿の薄い通常作業時に
おける圧板開閉動作がきわめて安定し、しかも簡単な蝶
番程度の部材からヒンジ機構を構成したコンパクトな低
コストの原稿押え装置を提供することができるととも
に、原稿が特に厚いものである場合にはその圧板を容易
に取り外して複写作業を行なうことができる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、リフトアッ
プ動作のための取付板にストッパを簡単に付加すること
ができ、コンパクトで低コストなストッパ付きの原稿押
え装置を実現できる。請求項6記載の発明によれば、取
付板を複写機本体の対面部に設けられたマグネットに吸
着させることで、取付板の複写機本体への係止をより確
実なものとすることができ、圧板の開閉動作をより安定
させることができる。さらに、分厚い原稿を複写するた
め或はメンテナンスのために圧板を取り外したような場
合、取付板の一端部を複写機本体に係合させ概略位置決
めするだけで圧板を簡単に再装着することができ、その
ような作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3記載の発明に係る複写機の原稿押
え装置の一実施例を示すその要部側面断面図である。
【図2】その要部斜視図である。
【図3】請求項4〜6記載の発明に係る複写機の原稿押
え装置の一実施例を示すその要部側面断面図である。
【図4】従来例の要部側面断面図である。
【符号の説明】
10 複写機本体 10a 段差縁部 10b 対面部 11 原稿載置台 12 圧板 12a 基端部 13 ヒンジ機構 21 固定板 21a 嵌合穴 22 軸部材 23 回動板 23a 一端部 23b 他端部 23c 爪部 24 支軸 25 保持手段 40 フリーストップ手段 50 ヒンジ機構 51 取付板 51a 原稿載置台側の一端部 51b 他端部 52 付勢手段 53 ストッパ 61 ゴムマグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤高 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 守山 雅敏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 下西 孝 大阪府東大阪市水走317番地 下西技研工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複写機の原稿載置台上に設けられた圧板
    を、該圧板の基端部に設けた少なくとも1つのヒンジ機
    構を介して複写機本体上に開閉可能に支持してなる複写
    機の原稿押え装置において、 前記ヒンジ機構が、 前記圧板の基端部に近接する前記原稿載置台の一辺より
    外方で複写機本体に固定された固定板と、軸方向が原稿
    載置台の前記一辺と略平行になるよう該固定板に支持さ
    れた軸部材と、該軸部材を介して固定板に回動自在に支
    持された一端部および前記圧板の基端部に回動自在に連
    結された他端部を有する回動板と、を備え、 前記原稿載置台上に載置された原稿の厚さが所定値より
    厚いとき、前記圧板の閉じ操作に伴なって前記回動板が
    前記他端部を上昇させる方向に回動するとともに、前記
    圧板が該原稿の厚さに対応してリフトアップ動作するこ
    とを特徴とする複写機の原稿押え装置。
  2. 【請求項2】前記回動板と圧板との間に、圧板の基端部
    と回動板との相対回動を所定の抵抗力で規制して圧板を
    任意の開放角で停止可能にするフリーストップ手段を介
    装するとともに、 前記回動板を該フリーストップ手段のベース板としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の複写機の原稿押え装置。
  3. 【請求項3】前記回動板が前記固定板と対面する位置に
    回動したとき前記回動板を所定の保持力で該回動位置に
    保持する保持手段を設け、 前記原稿載置台上に載置された原稿の厚さが前記所定値
    以下のとき、 前記回動板の他端部上昇方向への回動を前記保持手段に
    より抑制して前記圧板を開閉する際の前記リフトアップ
    動作を防止するとともに、 前記原稿載置台上に載置された原稿の厚さが前記所定値
    より厚いとき、 前記圧板の閉じ操作に伴う該圧板基端部の上昇によって
    前記保持手段の保持状態を解除し、前記リフトアップ動
    作を可能にすることを特徴とする請求項1又は2記載の
    複写機の原稿押え装置。
  4. 【請求項4】複写機の原稿載置台上に設けられた圧板
    を、該圧板の基端部に設けた少なくとも1つのヒンジ機
    構を介して複写機本体上に開閉可能に支持してなる複写
    機の原稿押え装置において、 前記ヒンジ機構が、 下方に折曲され前記複写機本体に係合する前記原稿載置
    台側の一端部および前記圧板の基端部に回動自在に連結
    された他端部を有する取付板と、 該取付板と前記圧板との間に介装され、該取付板の一端
    部を圧板から離隔させるよう付勢する付勢手段と、を備
    え、 前記原稿載置台上に載置された原稿の厚さが所定値より
    厚いとき、前記圧板の閉じ操作に伴なって前記取付板が
    前記他端部を上昇させる方向に回動し、前記圧板が該原
    稿厚さに対応してリフトアップ動作することを特徴とす
    る複写機の原稿押え装置。
  5. 【請求項5】前記取付板の他端部に、前記圧板に向かっ
    て突出するよう折曲され前記圧板の開方向への回動を所
    定位置で規制するストッパを設けたことを特徴とする請
    求項4記載の複写機の原稿押え装置。
  6. 【請求項6】前記取付板をマグネットにより吸着可能な
    素材から形成し、 該取付板と対面する前記複写機本体の対面部にマグネッ
    トを配置したことを特徴とする請求項4又は5記載の複
    写機の原稿押え装置。
JP34378092A 1992-12-24 1992-12-24 複写機の原稿押え装置 Pending JPH06194749A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6499189B2 (en) 1999-01-25 2002-12-31 Nisca Corporation Hinge apparatus and image forming device having a platen cover control apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6499189B2 (en) 1999-01-25 2002-12-31 Nisca Corporation Hinge apparatus and image forming device having a platen cover control apparatus

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