JPH06192255A - オキセタニルプリン及びピリミジン類縁体 - Google Patents

オキセタニルプリン及びピリミジン類縁体

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JPH06192255A
JPH06192255A JP2419279A JP41927990A JPH06192255A JP H06192255 A JPH06192255 A JP H06192255A JP 2419279 A JP2419279 A JP 2419279A JP 41927990 A JP41927990 A JP 41927990A JP H06192255 A JPH06192255 A JP H06192255A
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hydrogen
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hydroxymethyl
bis
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JP2419279A
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Daniel W Norbeck
ダニエル・ダブリユ・ノーベツク
Jacob J Pattner
ヤコブ・ジエイ・プラツトナー
Terry Jay Rosen
テリー・ジエイ・ローセン
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Abbott Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次式: 【化16】 (式中、Bはプリン−9−イル基、又はプリン−9−イ
ル基の複素環式等配電子体であるか;もしくはピリミジ
ン−1−イル基又はピリミジン−1−イル基の複素環式
等配電子体であり;Aは−CHであるか、もしくはA−
Gが一緒になって−C(=O)−、−C(=CH
−、−C(OH)(CHOH)−、又は 【化17】 であり;G及びDは官能基である)の化合物、もしくは
製薬上受容可能なその塩又はエステル。 【効果】 本発明の新規化合物は抗ウイルス活性を有
し、ヒト又は他の哺乳動物におけるウイルス関連疾患を
治療又は予防するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は抗ウイルス活性を有する
新しい化合物および組成物、その調製方法およびその方
法に用いられる合成中間体に関する。
【従来の技術】ウイルスは種々の動物および人間の疾患
に関与している。これらの病原体に対抗する多くの方法
が提案されており、例えば限定しないが、ヘルペスウイ
ルス1および2(HSV−1およびHSV−2)、イン
フルエンザウイルスA、BおよびC(オルソミクソウイ
ルス)、パラインフルエンザウイルス1〜4、流行性耳
下腺炎ウイルス(パラミクソウイルス)、アデノウイル
ス、RSウイルス、エプスタイン−パーウイルス、ライ
ノウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、ポリオ
ウイルス、コクサッキーウイルス、ECHOウイルス、
風疹ウイルス、水痘−帯状庖疹ウイルス、神経皮膚向性
ウイルス、痘瘡ウイルス、サイトメガロウイルス、A
型、B型および非A非B型肝炎ウイルス、パポウイルス
および狂犬病ウイルスが包含される。抗ウイルス化合物
を開発する1つの方法は清浄なウイルスのヌクレシド代
謝を妨害する化合物を検出することであった。これらの
化合物の構造は通常は哺乳類宿主に本来存在するヌクレ
オシドと極めて類似しているため、副作用を伴わずして
ウイルスに良好な作用を示すものは殆ど無かった。一
方、活性を示す幾つかの化合物は製造するのに多大な費
用を要する。即ち、ウイルスを殺傷し、ウイルスの複製
を抑制したり、あるいはウイルスの病原性作用をブロッ
クするような新しい化合物が求められつづけている。
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記
式:
【化13】 の化合物または薬学的に許容されるその塩またはエステ
ルである抗ウイルス化合物が提供される。上記式(I)
において、B、D、A及びGは、それぞれ請求項1で定
義されたものと同じである。式Iの化合物は2つ以上の
不斉炭素原子を有し、このため、純粋なジアステレオマ
ー、ジアステレオマーの混合物、ジアステレオマーラセ
ミ体、またはジアステレオマーラセミ体の混合物として
存在しうる。本発明はその範囲内に全ての異性体を包含
する。「R」および「S」型と言う表現は、本明細書で
はIUPAC1974年「Recommendatio
ns for Section E, Fundame
ntal Stereochemistry, Pur
e.Appl. Chem.」(1976),45,1
3−30に定義された通りとする。「C〜C10アル
キル」という用語は、本明細書では、炭素原子1〜10
個を含む直鎖または分枝鎖のアルキル基を指し、限定し
ないが、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、s−ブチル、n−ペンチル、1−
メチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2−メチルペ
ンチル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、n
−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルな
どを包含する。「アルコキシ」および「チオアルコキ
シ」という用語は、本明細書では、それぞれ−OR38
および−SR38を指し、ここで、R38はC〜C
10アルキル基である。「カルボキシアルキル」という
用語は、本明細書では、カルボン酸基(−COOH)が
〜C10アルキルに連結したものを指す。「アルコ
キシカルボニル」という用語は本明細書ではR39がア
ルコキシ基であるような基−C(O)R39を指す。
「アミノアルキル」という用語は、本明細書ではアミノ
基(−NH)がC〜C10アルキル基に連結したも
のを指す。「アルキニル」という用語は、本明細書で
は、炭素−炭素3重結合を有する直鎖または分枝鎖のC
〜C炭素鎖を指し、限定しないが、例えばエチニ
ル、プロピニル、ブチニル等を包含する。「ハロ」とい
う用語は、本明細書では、Cl,Br,FまたはIを指
す。「アルキルアミノ」という用語は、本明細書では、
40がC〜C10アルキルであるような−NHR
40を指す。「ジアルキルアミノ」という用語は、本明
細書では−NR4142を指し、ここでR41および
42は各々独立してC〜C10アルキルから選択さ
れる。「任意の天然型アミノ酸の側鎖」という用語は、
本明細書では、天然型アミノ酸の何れかのα炭素におけ
る置換基を指し、限定しないが、例えば水素(グリシ
ン)、メチル(アラニン)、イソプロピル(バリン)、
ヒドロキシメチル(セリン)、ベンジル(フェニルアラ
ニン)等を包含する。「N−保護基」という用語は、本
明細書では、合成工程中、望ましくない反応から窒素原
子を保護することを目的とした基を指し、限定しない
が、例えば、ホルミル、アセチル、ピバロイル、t−ブ
チルアセチル、トリクロロエトキシカルボニル、t−ブ
チルオキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカル
ボニル(Cbz)またはベンゾイル基、或いはGree
neの「ProtectiveGroup in Or
ganic Synthesis」,pp.218−2
87,(J.Wiley & Sons,1981)に
記載の、有機合成分野でよく知られた窒素保護基を包含
する。「ヒドロキシ保護基」または「O−保護基」とい
う用語は、本明細書では、合成工程中、望ましくない反
応から水酸基を保護することを目的とした基を指し、限
定しないが、例えば、メトキシメチル、ベンジルオキシ
メチル、2−メトキシエトキシメチル、2−(トリメチ
ルシリル)エトキシメチルおよびテトラヒドロピラニ
ル;置換エチルエステル、例えば2,2,2−トリクロ
ロエチル、t−ブチル、ベンジルおよびトリフェニルメ
チル;シリルエステル、例えばトリメチルシリル、t−
ブチルジメチルシリルおよびt−ブチルジフェニルシリ
ル;アシル基、例えば、アセチルおよびベンゾイル;ス
ルホネート例えばメシレートおよびトシレート;または
Greeneの「Protective Group
inOrganic Synthesis」,pp.1
0−71,(J.Wiley & Sons,198
1)に記載の、有機合成分野でよく知られたヒドロキシ
保護基を包含する。「プリン−9−イル基の複素環式等
配電子体」という用語は、本明細書では、プリン−9−
イル基と同様の構造および性質を有する複素環基を指
す。更に、等配電子体は、プリン−9−イル基と同じ電
子数または価電子を同じ配置で有する限り、異なる原子
を含んでよく、同じ数の原子を必ずしも含む必要はな
い。例えば、分子の等配電子体対のよく知られたもの
は、一酸化炭素と窒素分子の対、および、シアンイオン
とアセチリドイオンの対を包含する。プリン−9−イル
基の複素環式等配電子体は、限定しないが下記式:
【化14】 [式中、JおよびLは独立して、(i)水素、(ii)
−OH、(iii)ハロゲン、(iv)アルコキシ、
(v)−SH、(vi)チオアルコキシ、(vii)−
、(viii)化5、(ix)−NR(ただ
しRおよびRは独立して水素およびC〜C10
ルキルから選択される)、(x)−NHC(O)R
(ただしRは水素、C〜C10アルキル、カルボ
キシアルキルまたはアミノアルキル)、(xi)−N=
CHNR(ただしRおよびRは独立してC
〜C10アルキルから選択される)、(xii)−N
(R)OR(ただしRおよびRは独立して水素
およびC〜C10アルキルから選択される)そして
(xiii)−N(R)NR10(ただしR
およびR10は独立して水素およびC〜C10
ルキルから選択される)から選択され;Mは(i)C
〜C10アルキル、(ii)ハロゲン、(iii)化5
または(iv)−NR(ただしRおよびR
前述のもの)であり;そしてZは(i)水素、(ii)
ハロゲン、(iii)ホルミル、(iv)カルボキシ
ル、(v)アルコキシカルボニルまたは(vi)シアノ
である]の化合物を包含する。「ピリミジン−1−イル
基の複素環式等配電子体」という用語は、本明細書で
は、ピリミジン−1−イル基と同様の構造および同様の
性質を有する複素環基を指す。更に、等配電子体は、ピ
リミジン−1−イル基と同じ電子数または価電子を同じ
配置で有する限り、異なる原子を含んでよく、同じ数の
原子を必ずしも含む必要はない。例えば、分子の等配電
子体対のよく知られたものは、一酸化炭素と窒素分子の
対、および、シアンイオンとアセチリドイオンの対を包
含する。ピリミジン−1−イル基の複素環式等配電子体
は、限定しないが下記式:
【化15】 [式中、V、QおよびTは請求項2において定義された
ものである。]の化合物を包含する。本発明の化合物
は、図1〜4に示す方法を含む種々の方法で調製でき
る。図1に示すとおり、Bが前記したものである化合物
1を、約0℃〜約60℃の温度で、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(TH
F)、CHClまたはピリジンのような極性溶媒
中、適当なアルキルハライド、アリールアルキルハライ
ド(例えば塩化トリフェニルメチル)、アロイルハライ
ド、アルカノイルハライド、またはシリルハライド(例
えば塩化トリメチルシリル)で処理することにより、保
護された誘導体2(RはO−保護基である)が得られ
る。好ましくは化合物1を約24時間室温でピリジン中
t−ブチルクロロジメチルシランで処理して化合物2を
得る(R=(t−Bu)(Me)Si−)。化合物
1または2の置換基Bが6−アミノ置換基を有するプリ
ンである場合は、6−アミノ置換基は、ピリジンのよう
な溶媒中、アルカノイルクロリド(例えばアセチルクロ
リド等)またはアロイルクロリド(例えばベンゾイルク
ロリドまたはp−ニトロベンゾイルクロリド等)または
相当する無水物(例えば無水酢酸)を用いてアシル化す
ることにより保護できる。その後、約−20℃〜約40
℃、好ましくは約0℃の温度で、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、水酸化カリウムまたは好ましくは1Mの水酸
化ナトリウム水溶液のような希薄水性塩基で処理するこ
とにより、ジ保護された化合物2が得られる。好ましい
態様では、ベンゾイル基を用いた6−アミノ基を保護す
る。2つの保護基は、また、上記と逆の順序で導入する
こともできる。化合物2の遊離の水酸基は、約1時間〜
約24時間、約−10℃〜約40℃の温度で、場合によ
りトリエチルアミンのような塩基を含有するピリジンま
たはジクロロメタンのような溶媒中、スルホニルクロリ
ド(例えばp−トルエンスルホニルクロリドまたはトリ
フルオロメタンスルホニルクロリド等)または無水スル
ホン酸(例えば無水メタンスルホン酸)で処理すること
により活性エステル残基に変換できる。好ましい方法で
は、化合物2を2時間0℃でピリジン中メタンスルホニ
ルクロリドで処理して化合物3(R**=−SO
e)とする。次に化合物3の残基を、アセトン、2−ブ
タノン、THF、DMFまたはジメトキシエタン(DM
E)のような極性溶媒中で、適切な求核物質(NuH)
で置換することにより、化合物4とする。適当な求核試
薬は、LiN、NaN、n−BuNN、KF、
CsF、n−BuNF、LiBr、NaBr、n−B
NBr、LiI、NaI、n−BuNI、LiC
l、n−BuNCl、CHCHNH、CH
およびリチウムトリエチルボロハイドライドを包含
する。このようにして得られた化合物4を、ヒドロキシ
ル保護基の除去により本発明の式(I)の化合物に変換
する。Bが6−ベンズアミドプリン−9−イルであり、
が(t−Bu)(Me)Si−であるような好ま
しい態様においては、保護基の除去は、KF、CsFま
たは好ましくはn−BuNFのようなフッ素イオン源
を用いて、DMF、CHCNまたは好ましくはTHF
のような極性溶媒中、約25℃の温度で行なう。窒素保
護基を用いた場合は、この基もまた除去しなければなら
ない。窒素保護基がベンゾイルであるような好ましい態
様においては、メタノール中の水酸化ナトリウムまたは
エタノール中のナトリウムエトキシドの希薄水溶液で化
合物4を処理することにより、式Iの化合物が得られ
る。化合物4(Nu=F)の別の調製方法では、アルコ
ール2を、−78℃〜25℃、好ましくは−40℃の温
度でジクロロメタンのような非ヒドロキシル溶媒中、ジ
エチルアミノイオウトリフロリド(DAST)のような
フッ素化剤で直接処理する。アミノ誘導体4(Nu=−
NH)は、好ましくは水素およびパラジウム触媒を用
いて、相当するアジド(4,Nu=−N)の還元によ
り得られる。これらの類縁体4は上記したようにして本
発明の化合物に変換される。B−が6−アルキルアミノ
プリン−9−イル基または6−アミドプリン−9−イル
基であるような式1の化合物は、図2に示した反応経路
に従って合成できる。例えば、化合物1aを、約−10
℃〜約60℃の温度で、酢酸または酢酸塩緩衝液中、亜
硝酸ナトリウムで処理することにより、脱アミノ物質6
が得られる。適当な条件は、50%酢酸中亜硝酸アミル
の使用を包含する。あるいは、この変換は、酵素的に行
なってもよい。化合物5のオキセタン環上のヒドロキシ
メチル置換基は、約−10℃〜60℃の温度で、ピリジ
ンまたはDMFのような溶媒中、ニトロベンゾイルクロ
リドまたはベンゾイルクロリドのようなアシル化剤を用
いて保護する。好ましい方法では、化合物5は、0℃〜
20℃で塩化メチレン中、無水トリフルオロ酢酸で処理
することにより、ジアシル誘導体6を得る。好ましくは
還流温度で、ジクロロメタン中、DMF/チオニルクロ
リドで化合物6を処理し、その後、好ましくはメタノー
ルおよび中性アルミナを用いてアシル保護基を分解し、
化合物7を得る。約25℃〜約200℃の温度で、アミ
ン(RNH,ただしRおよびRは独立してC
〜C10アルキルおよび水素から選択される)に化合
物7を曝露することにより、化合物8が得られる。好ま
しい方法では、化合物7を約100℃でメチルアミンと
反応させることにより化合物8を得る。図1の化合物1
を図2の化合物8と置き換えて、相当するN−6置換誘
導体Iを得てよい。式Iの本発明の化合物は、図3のよ
うにして調製できるが、ここでPは合成工程中の不必要
な副反応から保護することを目的としたヒドロキシル保
護基である。Pには、限定しないが、t−ブチルジメチ
ルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、トリフェニル
メチル、ベンゾイル、アセチル等が包含される。Bは前
述のものである。図に示す反応工程では、ジアゾケトン
12を介した3−デオキシヌクレオシド11のオキセタ
ン環への環縮小が含まれる。図4はBがチミン、シトシ
ンまたはウラシルであるような図3の方法を示す。P′
およびP″は合成過程の不必要な副反応から保護するこ
とを目的としたヒドロキシル保護基である。P′および
P″は独立して、限定しないが、t−ブチルジメチルシ
リル、トリフェニルメチル、ベンゾイル、p−クロロベ
ンゾイル、アセチル、ベンジル等を包含するヒドロキシ
ル保護基から選択される。図4に示す方法は、2′,
3′−ジデオキシ−2′−オキソヌクレオシド11(ヒ
ドロキシル保護基P′は好ましくはt−ブチルジメチル
シリル)からオキセタン環への環縮合が含まれるが、そ
の際には、ジアゾケトン12の転位、次いで、エステル
13(R″は低級アルキル、例えばメチル)から2′−
ヒドロキシメチル化合物14への還元およびヒドロキシ
ル保護基の除去を経由して、式Iの化合物を得る。Bが
ウラシルであるような場合は、2−ブタノンのような極
性溶媒中、酸の存在下に、ヨウ化ナトリウムのようなヨ
ウ化物塩で処理することにより、エポキシド15(ただ
し5′−ヒドロキシル保護基P′は好ましくはベンゾイ
ル基である)を開環して化合物16とする。ヨード誘導
体16は、好ましくはトリ−n−ブチルスズ水素化物を
用いて還元して化合物10とし、そして5′−ヒドロキ
シル基は、例えばメタノール溶液中の炭酸カリウムで処
理することにより保護基除去する。5′−ヒドロキシル
基は、好ましくはt−ブチルジメチルシリル基を用いて
再度保護し、そして、例えば三酸化クロム−ピリジン試
薬で処理することにより、2′−ヒドロキシル基を酸化
してケトンとし、化合物11とする。Bがチミンである
場合は、好ましくはp−クロロベンゾイルエステルとし
て3′デオキシ−5−メチルウリジンの両方の糖ヒドロ
キシルが保護されたもの(化合物17、P′およびP″
はO−保護基である)を、例えばメタノール溶液中のナ
トリウムメトキシドを用いるなどして、塩基性溶液中で
保護基除去する。5′−ヒドロキシル基は、好ましくは
t−ブチルジメチルシリル(TBS)誘導体として選択
的に再保護され、そして、2′−ヒドロキシル基は、三
酸化クロム−ピリジン試薬のような酸化剤で処理するこ
とにより酸化して化合物11を得る。Bがシトシンであ
る場合は、N−アセチル誘導体として4−アミノ基が保
護されているシトシンをヘキサメチルジシラザンで処理
して化合物18とする。化合物18は、好ましくは2′
−および5′−ヒドロキシル保護基(P′およびP″は
O−保護基)をp−クロロベンゾイルエステル(20)
として保護しながら、四塩化スズの存在下、1−O−ア
セチル−3−デオキシリボースと結合させて、化合物1
9とする。次に、例えばメタノール溶液中の水酸化アン
モニウムで処理するなどして、2′−Oおよび5′−ヒ
ドロキシル基から保護基を除去し、そして5′−ヒドロ
キシル基を、例えば、t−ブチルジメチルシリルクロリ
ドで処理するなどして、選択的に再保護する。4−アミ
ノ基は、好ましくはN,N−ジメチルアミノメチレン誘
導体として再度保護し、そして次に2′−ヒドロキシル
基を、例えばオキサリルクロリドの存在下DMSOを用
いるなどして酸化して化合物11を得る。図5aは、保
護されたジオール14のモノヒドロキシ化合物21への
変換を示すものである。化合物14からアルデヒド19
への酸化(例えばDess−Martin過ヨウ素化、
次いで脱ホルミル化(例えばトリス(トリフェニルホス
フィン)ロジウム(I)を使用)により、化合物20を
得る。次に保護基を除去して化合物21とする。図5b
はトリオール24およびジオール25の調製を示すもの
である。Lが脱離基(例えばメシレート)であるような
化合物22を塩基(例えばDBU)で処理してオレフィ
ン23を得る。酸化(例えばN−メチルモルホリン−N
−オキシド/OsOを用いる)、次いで、保護基の除
去を行なってトリオール24を得る。化合物24を酸化
し(例えば過ヨウ素酸ナトリウムを用いる)、次に、還
元(例えばナトリウムボロハイドライドを用いる)して
ジオール25を得る。
【実施例】以上の記載は以下の実施例により更に理解さ
れるが、この実施例は本発明を説明するためのものであ
って、本発明を制限する意図は全く無い。以下の実施例
において、(1),(2),(3)等の化合物の表示法
およびR,R,Rのような置換基の表示法は、上記
した反応工程図および式の化合物および置換基に相当す
るものである。以下の実施例により本発明の新しい化合
物の調製について更に説明する。 実施例1 9−((2R,3R,4S)−4−ヒドロキシメチル−
3−メチル−オキセタン−2−イル)アデニン (a)丸底フラスコに9−((2R,3R,4S)−
3,4−ビス−ヒドロキシメチルーオキセタン−2−イ
ル)アデニン10gおよびピリジン100mlをいれ
た。この系に、t−ブチルクロロジメチルシラン6.4
gを添加し、反応混合物を窒素下、室温で1日間撹拌し
た。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウ
ム水溶液および食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウ
ム)し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残存物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、9−((2R,
3R,4S)−4−t−ブチルジメチルシロキシメチル
−3−ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イル)アデ
ニンを得た。 (b)窒素雰囲気下、丸底フラスコに(a)の生成物
1.8gおよびジクロロメタン8mlを添加した。この
撹拌溶液に、0℃で、トリエチルアミン1.1gおよび
メタンスルホニルクロリド0.69gを添加した。冷浴
を取り外し、反応混合物を約2時間室温で撹拌した。反
応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム
水溶液および食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥
した。溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、9−
((2R,3R,4S)−4−t−ブチルジメチルシロ
キシメチル−3−メタンスルホニルオキシメチル−オキ
セタン−2−イル)アデニンを得た。 (c)窒素雰囲気下、丸底フラスコに(b)の化合物
0.44gおよびTHF0.5mlを添加した。この撹
拌溶液に、0℃で、THF中1Mのリチウムトリエチル
ボロハイドライドを1.2ml添加した。冷浴を取り外
し、反応混合物を4時間室温で撹拌した。混合物を酢酸
エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液とに分配した。層
を分離させ、有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナト
リウム)し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残
存物をカラムクロマトグラフィーで精製し、9−((2
R,3R,4S)−4−t−ブチルジメチルシロキシメ
チル−3−メチル−オキセタン−2−イル)アデニンを
得た。 (d)窒素雰囲気下、丸底フラスコに(c)の化合物
0.35gを添加した。この系にTHF中1Mのn−B
NF1.4mlを添加した。反応混合物を6時間室
温で撹拌し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残
存物を水性メタノールで摩砕し、得られた固体I(X=
CH,R=R=H)を吸引濾過で回収し、氷冷し
たメタノールおよびエーテルで洗浄し、真空下に乾燥し
た。 実施例2 9−((2R,3R,4S)−3−フルオロメチル−4
−ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イル)アデニン 実施例1(a)および1(b)の方法を反復して9−
((2R,3R,4S)−4−t−ブチルジメチルシロ
キシメチル−3−メタンスルホニルオキシメチル−オキ
セタン−2−イル)アデニンを得た。窒素雰囲気下、丸
底フラスコに上記化合物0.44gを入れた。この系に
1Mn−BuNF8mlを添加し、反応混合物を4時
間還流温度で加熱した。混合物を室温に冷却し、ロータ
リーエバポレーターで濃縮した。残存する粘稠な油状物
をメタノール/水で摩砕し、得られた白色固体を吸引濾
過で回収し、氷冷メタノールおよびエーテルで洗浄し、
真空下に乾燥した。 実施例3 9−((2R,3R,4S)−3−インドメチル−4−
ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イル)アデニン (a)n−BuNFをn−BuNIに変更し、実施
例2の工程を反復して化合物4(Nu=I,R=−Si
(t−Bu)(Me))を得た。 (b)9−((2R,3R,4S)−3−t−ブチルジ
メチルシロキシメチル−3−メチル−オキセタン−2−
イル)アデニンを実施例3(a)で得られた物質を置き
換え、実施例1(d)の工程を反復して所望の化合物を
得た。 実施例4 9−((2R,3R,4S)−3−アジドメチル−4−
ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イル)アデニン n−BuNIをn−BUNNに変更して実施例3
の工程を反復し、所望の化合物を得た。 実施例5 9−((2R,3R,4S)−3−アミノメチル−4−
ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イル)アデニン (a)実施例4の方法を反復して化合物I(X=−CH
,R=R=H)を得た。この系(窒素パー
ジ)に5%Pd/C2gを添加した。系を水素雰囲気下
とし、混合物を1時間室温で撹拌した。触媒をセライト
パッドを用いて吸引濾過して除き、メタノールで十分に
洗浄した。濾液をロータリーエバポレーターで濃縮して
所望の化合物を得た。 実施例6 9−((2R,3R,4S)−3−クロロメチル−4−
ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イル)アデニン n−BuNIをLiClに、そしてTHFを2−ブタ
ノンに置き換えて、実施例3の方法により標題化合物を
得た。 実施例7 9−((2R,3R,4S)−4−ヒドロキシメチル−
3−メトキシメチル−オキセタン−2−イル)アデニン (a)窒素雰囲気下、丸底フラスコに9−((2R,3
R,4S)−3,4−ビス−ヒドロキシメチル−オキセ
タン−2−イル)アデニン2.5gおよびピリジン40
mlを入れた。この系に、0℃で、ベンゾイルクロリド
4.6gを添加し、冷浴を取り外し、反応混合物を1日
室温で撹拌した。反応混合物を少量のアセトンで希釈
し、氷/水中に注ぎ込んだ。得られた沈殿を吸引濾過で
回収し、DMF40ml中1Mの水性水酸化ナトリウム
20mlで処理した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウ
ム溶液で希釈し、クロロホルムで数回抽出した。クロロ
ホルム抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ロータリー
エバポレーターで濃縮し、粗生成物をエーテルで洗浄
し、エタノール/水から再結晶させて、6−ベンズアミ
ド−9−((2R,3R,4S)−3,4−ビス(ヒド
エオキシメチル−オキセタン−2−イル)プリンを得
た。 (b)窒素雰囲気下、丸底フラスコに(a)で得た化合
物2.8gおよびピリジン15mlを入れた。この系
に、トリチルクロリド2.8gを添加し、反応混合物を
5日間室温で撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと飽和
重炭酸ナトリウム水溶液に分配し、層を分離させた。酢
酸エチル溶液を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥し、溶媒をロータリーエバポレーターで除去して白色
固体を得た。粗製の物質をカラムクロマトグラフィーに
付し、6−ベンズアミド−9−(2R,3R,4S)−
4−ヒドロキシメチル−3−トリフェニルメトキシメチ
ル−オキセタン−2−イル)プリンを得た。 (c)窒素雰囲気下、丸底フラスコに(b)の化合物
0.6gおよびDMF1mlを入れた。この系に固体水
酸化ナトリウム80mgおよびヨードメタン0.15g
を添加した。反応混合物を1日間室温で撹拌した。反応
混合物をクロロホルムで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム
水溶液および食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)
し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。粗生成物を
ヘキサンで洗浄して6−ベンズアミド−9−((2R,
3R,4S)−4−ヒドロキシメチル−3−ロリフェニ
ルメトキシメチル−オキセタン−2−イル)プリンを得
た。 (d)上記した化合物0.4gおよびエタノール2ml
を丸底フラスコに入れた。系を窒素でフラッシュした。
この系に、10%Pd/C0.2gを添加し、系を水素
雰囲気とした。反応混合物を14時間室温で撹拌し、触
媒をセライトパッドで吸引濾過して除いた。この系にエ
タノール10mlにナトリウム60mgを溶解して調製
した溶液2mlを添加し、反応混合物を3時間還流下に
加熱した。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃
縮し、水を系に加え、酢酸で溶液をpH7とした。この
溶液を酢酸エチルで3回洗浄し、水溶液をロータリーエ
バポレーターで濃縮した。残存物を水から再結晶させ、
純粋な標題化合物を得た。 実施例8 9−((2R,3R,4S)−4−ヒドロキシメチル−
3−チオメチルル−オキセタン−2−イル)アデニン (a)実施例1(a)および1(b)を反復して9−
((2R,3R,4S)−4−t−ブチルジメチルシロ
キシメチル−3−メタンスルホニルオキシメチルオキセ
タン−2−イル)アデニンを得た。 (b)アルゴン雰囲気下、丸底フラスコにナトリウム
0.75gおよびエタノール26mlを入れた。このよ
うにした得られたナトリウムエトキシドの溶液をフェニ
ルメタンチオール3.83mlに滴下して添加した。別
のフラスコに、アルゴン雰囲気下、(a)の化合物0.
84gおよびエタノール2mlを入れた。この撹拌溶液
に、上記調製したメルカプチド溶液2mlを添加し、反
応混合物を1日間室温で撹拌した。得られた固体沈殿物
(CSONa)をセライトパッドで吸引濾過し
て除いた。濾液をロータリーエバポレーターで濃縮し、
残存物を水とクロロホルムに分配した。層を分離し、水
層をクロロホルムで2回抽出した。合わせたクロロホル
ム抽出液を1M水酸化ナトリウム水溶液および食塩水で
洗浄し、乾燥(Na)し、ロータリーエバポレーターで
濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーで精製
し、9−((2R,3R,4S)−4−ベンジルチオメ
チル−4−t−ブチルジメチルシロキシメチル−オキセ
タン−2−イル)アデニンを得た。 (c)アルゴン雰囲気下、ドライアイスコンデンサーお
よびガス導入口アダプタを備えた3口丸底フラスコに、
アンモニア約25mlを留取した。この系に(b)の化
合物0.85g、次にナトリウム170mg(少しづ
つ)を添加し、青色の溶液を2時間−78℃で撹拌し
た。この系に塩化アンモニウム300mgを慎重に添加
し、冷浴を取り外した。アンモニアが蒸発した後、得ら
れた固体をエーテルで洗浄した。残存物を水に溶解し、
酢酸でpH7とした。この溶液を数回クロロホルムで抽
出した。クロロホルム抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、溶媒をロータリーエバポレーターで除き、粗製の9
−((2R,3R,4S)−4−t−ブチルジメチルシ
ルオキシメチル−3−チオメチル−オキセタン−2−イ
ル)アデニンを得た。 (d)出発物質として(c)の生成物を用いて実施例1
(d)の方法を実施し、標題化合物を得た。 実施例9 6−メチルアミノ−9−((2R,3R,4S)−3,
4−ビス(ヒドロキシメチル)オキセタン−2−イル)
プリン (a)0.02M水性KHPO緩衝溶液110ml
中に化合物1を2.0g懸濁させたものに、II型アデ
ノシンデアミナーゼを添加した。反応混合物を1日間室
温で撹拌し、濃縮して容量を80mlとした。得られた
懸濁液を濾過し、濾液を濃縮してほぼ20mlとした。
得られた懸濁液を濾過した。濾液をエタノール20ml
で希釈し、濃縮して容量を50ml未満とした。この混
合物も濾過した。合わせた固体を80%熱エタノール約
80mlに懸濁した。この混合物を濾過し、濾液を1日
間0℃に冷却した。得られた9−((2R,3R,4
S)−3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−オキセタン
−2−イル)ヒポキサンチンを吸引濾過で回収した。別
法として、このアミノ転移反応は、50%酢酸中の硝酸
アミルを用いて非酸素的に行なうこともできる。 (b)窒素雰囲気下、丸底フラスコに、(a)の化合物
1.0gおよびジクロロメタン20mlを入れ、系を氷
浴で冷却した。この系に無水トリフルオロ酢酸9.0g
を添加し、反応混合物を2時間撹拌し、ロータリーエバ
ポレーターで濃縮した。残存物を1時間高真空に付し、
9−((2R,3R,4S)−3,4−ビス(トリフル
オロアセトキシメチル)−オキセタン−2−イル)ヒポ
キサンチンを得た。 (c)窒素雰囲気下、還流コンデンサーおよび圧力同調
添加漏斗を備えた3口丸底フラスコに、上記生成物およ
びジクロロメタン100mlを入れた。この撹拌混合物
にジクロロメタン40mlにチオニルクロリド3.2m
lおよびDMF1.6mlを加えて溶液としたものを滴
下して添加した。添加の間、混合物を加熱して穏やかな
還流を維持した。反応混合物を計8時間還流温度に加熱
し、室温に冷却した。反応混合物を0℃に冷却し、少量
の固体を吸引濾過して除いた。激しく撹拌しながら、濾
液をゆっくり、冷1M重炭酸ナトリウム水溶液に注ぎ込
んだ。層を分離させ、水層をジクロロメタンで抽出し
た。合わせた有機画分を乾燥(硫酸ナトリウム)し、溶
媒をロータリーエバポレーターで除去した。粗製の物質
を中性アルミナ上のカラムクロマトグラフィーに付し、
メタノールで溶離して、6−クロロ−9−((2R,3
R,4S)−3,4−ビス(ヒドロキシメチル)−オキ
セタン−2−イル)プリンを得た。 (d)密封した試験管に、メチルアミン8gを含有する
メタノール30ml中の上記化合物0.54gを入れ
た。混合物を12時間100℃で加熱した。反応混合物
を室温に冷却し、ロータリーエバポレーターで濃縮し
た。残存物を水に溶解し、エーテルで抽出した。水層を
酢酸および重炭酸ナトリウムでpH7とし、濃縮した。
残存物を少量の水から再結晶させた。固体を回収し、氷
冷水、メタノールおよびエーテルで洗浄し、純粋な標題
化合物を得た。 実施例10 6−メチルアミノ−9−((2R,3R,4S)−3−
フルオロメチル−4−ヒドロキシメチル−オキセタン−
2−イル)プリン 実施例9(a)の出発物質を実施例2の生成物と入れ替
えて、実施例9の工程を反復し、標題化合物を得た。 実施例11 6−メチルアミノ−9−((2R,3R,4S)−4−
ヒドロキシメチル−3−メチル−オキセタン−2−イ
ル)プリン 実施例9(a)の出発物質を実施例1の生成物を入れ替
えて、実施例9の工程を反復し、標題化合物を得た。 実施例12 6−メチルアミノ−9−((2R,3R,4S)−3−
アジド−4−ヒドロキシメチル−オキセタン−2−イ
ル)プリン 実施例9(a)の出発物質を実施例4の生成物と入れ替
えて、実施例9の工程を反復し、標題化合物を得た。 実施例13 5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3′−デオ
キシアデノシン ピリジン114ml中の2′,3′−アンヒドロアデノ
シン(Robins.M.J.; Hansske,
F.; Low, N.H.; Park,J.I.
Tetrahedron Lett. 1984, 3
67−370)9.5g(38.1ミリモル)の撹拌溶
液に、t−ブチルジメチルシリルクロリド11.5g
(76.2ミリモル)を添加した。室温で3.5時間の
後、更にt−ブチルジメチルシリルクロリド5.75g
(38.1ミリモル)を添加した。計4.25時間の
後、反応混合物2lの水で希釈し、ジクロロメタン50
0mlで3回抽出した。合わせたジクロロメタン抽出液
を飽和重炭酸ナトリウム水溶液1l、水500ml3回
で洗浄し、次に硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下
に濃縮して5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
2′,3′−アンヒドロアデノシン13.3gを得た。
0℃のTHF55ml中の5′−O−(t−ブチルジメ
チルシリル)−2′,3′−アンヒドロアデノシン2.
0g(5.50ミリモル)の撹拌溶液に、THF中のリ
チウムトリエチルボロハイドライドの1M溶液22ml
(22ミリモル)を添加した。次に反応混合物を室温に
戻した。3時間後、反応混合物を再度0℃に冷却し、5
%水性酢酸4.0mlで慎重に処理した。得られた混合
物を酢酸エチル150mlで希釈し、飽和塩化ナトリウ
ム水溶液100mlで3回洗浄し、硫酸マグネシウム上
で乾燥し、減圧下に濃縮し、クロロホルム3画分を合わ
せて蒸発させた。残存物をシリカゲルクロマトグラフィ
ーに付し、100:0〜97:3のクロロホルム/メタ
ノールの勾配溶離を行なって、標題化合物1.8g(9
0%)を得た。無色ガラス状物。 Rf=0.10(シリカゲル 60 F−254,0.
25mm,E.Merck(SG),95:5 CHC
:MeOH);[α] 23−47.8°(c2.
47,CHCl);IR(CDCl)3840,3
415,3320,3165,3125,2960,2
935,2860,1635,1595,1575,1
470,1415,1330,1290,1255,1
210,1135,1090,995cm−1
NMR(300MHz,CDCl,TMS=0.00
ppm)δ0.08,0.09(2s,6H,(C
Si),0.88(s,9H,(CH
Si),2.10(ddd,1H,J=13.5Hz,
J′=6.5Hz,J″=4.0Hz,3′−H),
2.34(ddd,1H,J=13.5Hz,J′=
7.5Hz,J″=6.0Hz,3′−H),3.74
(dd,1H,J=12.0Hz,J′=3.0Hz,
5′−H),4.05(dd,1H,J=12.0H
z,J′=3.0Hz),4.62(dddd,1H,
J=7.5Hz,J′=6.5Hz,J″=J′′′=
3.0Hz,4′−H),4.70(ddd,1H,J
=6.0Hz,J′=4.0Hz,J″=2.5Hz,
2′−H),5.88(bs,1H,OH),6.01
(d,1H,J=2.5Hz,1′−H),6.15
(bs,2H,NH),8.30,8.33(2s,
2H,H−2,H−8);FAB MS,m/z366
(M+H),136。 実施例14 N−6−ベンゾイル−5′−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′,3′−ジデオキシ−2′−オキソアデノシ
ン 室温のピリジン11ml中の5′−O−(t−ブチルジ
メチルシリル)−3′−デオキシアデノシン、即ち実施
例13の生成物、2.0g(5.47ミリモル)の撹拌
溶液に、ベンゾイルクロリド2.5ml(21.9ミリ
モル)を添加した。2時間後、メタノール1mlを添加
し、反応混合物をエーテルで希釈し、水および50%飽
和重炭酸ナトリウム水溶液で順次洗浄し、硫酸マグネシ
ウム上に乾燥した。有機層を減圧下に蒸発させ、n−ヘ
プタンの数画分を合わせて蒸発させて泡状物3.9gを
得た。ジオキサン44ml中のこの残存物3.8gの撹
拌溶液に、1Nの水酸化ナトリウム水溶液16.8ml
を添加した。2時間後、更に1N水酸化ナトリウム水溶
液5.6mlを添加した。計2.5時間後、反応混合物
を酢酸で中和し、酢酸エチルで希釈し、順次、水および
飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム
上で乾燥し、次に減圧下に濃縮した。100:0〜9
5:5の酢酸エチル/メタノールの濃度勾配を用いて残
存物のシリカゲルクロマトグラフィーを行ない、N−6
−ベンゾイル−5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−3′−デオキシアデノシン1.94g(75%)
を得た。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド塩酸塩1.80g(9.37ミリモ
ル)を含有する室温のDMSO9mlおよびベンゼン9
ml中のN−6−ベンゾイル−5′−O−(t−ブチル
ジメチルシリル)−3′−デオキシアデノシン880m
g(1.87ミリモル)の撹拌溶液に、15分の間隔
で、ジクロロ酢酸中0.031ml(0.37ミリモ
ル)を4回添加した。最後の添加の15分後、反応混合
物をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、1N塩酸水
溶液でpH3とした。水層をジクロロメタンで数回抽出
し、合わせた有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、減圧下に濃縮した。72:25〜100:0の酢酸
エチル/ヘキサンの勾配溶離を用いて残存物をシリカゲ
ルクロマトグラフィーに付し、標題化合物694mg
(79%)を得た。無色ガラス状物。 Rf=0.40(SG,EtOAc);[α] 23
17.0°(c1.25,CHCl);IR(CDC
)3415,2960,2935,2860,17
75,1710,1610,1590,1455,12
55,1240,1070cm−1H−NMR(3
00MHz,CDCl,TMS=0.00ppm)δ
0.05,0.07(2s,6H,(CH
i),0.90(s,9H,(CHCSi),
2.86(dd,1H,J=19.0Hz,J′=7.
5Hz,3′−H),3.16(dd,1H,J=1
9.0Hz,J′=7.5Hz,3′−H),3.88
(dd,1H,J=11.5Hz,J′=4.0Hz,
5′−H),4.02(dd,1H,J=11.5H
z,J′=3.5Hz,5′−H),4.66(ddd
d,1H,J=J′=7.5Hz,J″=4.0Hz,
J′′′=3.5Hz,4′−H),6.06,(s,
1H,1′−H),7.52(m,2H,m−C
),7.61(m,1H,p−C),8.
02(m,2H,o−C),8.11,8.78
(2s,2H,2−H,8−H),9.03(bs,1
H,NH)。DCI/NH MS,m/z468(M
+H),240;元素分析値C2330
I(M+H):理論値468.2067,実測値46
8.2067。 実施例15 N−6−ベンゾイル−5′−O−(t−ブチルジメチル
シリル)−2′,3′−ジデオキシ−3′−(N′,
N′−ジメチルアミノメチレン)−2′−オキソアデノ
シン 実施例14の生成物であるN−6−ベンゾイル−5′−
O−(t−ブチルジメチルシリル)−2′,3′−ジデ
オキシ−2′−オキソアデノシン660mg(1.41
ミリモル)に、ジメチルホルムアミドジメチルアセター
ル13mlを添加し、得られた溶液を即座に、60℃に
予備加熱したオイルバスに入れた。15分後、反応混合
物を室温に冷却し、減圧下に濃縮した。残存物をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付し、99:1〜93:7の
クロロホルム/メタノール勾配溶離を行なって、標題化
合物617mg(84%)を得た。明黄色油状物。 Rf=0.32(SG,95:5 CHCl:MeO
H);[α] 23−58.1°(c1.65,CHC
);IR(CDCl)3405,2955,29
30,2855,1705,1610,1585,14
50,1250,1210cm−1H−NMR(3
00MHz,CDCl,TMS=0.00ppm)δ
−0.11,−0.07(2s,6H,(CH
i),0.81(s,9H,(CHCSi),
3.21(bs,6H,(CHN),3.84
(d,2H,J=5.0Hz,5′−H),5.45
(ddd,1H,J=J′=5Hz,J″=1Hz,
4′−H),6.29(s,1H,1′−H),7.5
2(m,2H,m−C),7.61(m,1H,
p−C),7.63(d,1H,J=1Hz,N
CH=C),8.02(m,2H,o−C),
8.08(s,1H,8−H),8.84(s,1H,
2−H),9.01(bs,1H,NH);FAB M
S,m/z523(M+H),240。 実施例16 N−6−ベンゾイル−5′−O−(t−ブチルジメチル
シリル)−2′,3′−ジデオキシ−3′−ジアゾ−
2′−オキソアデノシン 1,2−ジクロロエタン50ml中のトリフルオロメタ
ンスルホニルアジドの溶液(実施例22の段階5の方法
に従ってトリフルオロメタンスルホン酸6.0ml(3
5.4ミリモル)およびアジ化ナトリウム13.6gよ
り調製)を実施例15の生成物であるN−6−ベンゾイ
ル−5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−2′,
3′−ジデオキシ−3′−(N′,N′−ジメチルアミ
ノメチレン)−2′−オキソアデノシン600mg
(1.148ミリモル)に添加し、得られた溶液を2時
間60℃に加熱した。次に反応混合物を10mlの容量
になるまで濃縮し、シリカゲルカラムに適用した。溶離
は、先ず1:3〜100:1の酢酸エチル/ヘキサン勾
配溶離、次いで、1:9のメタノール/酢酸エチルで行
ない、標題化合物409mg(72%)を得た:明黄色
非晶質固体。 Rf=0.34(SG,7:3 EtOAc:ヘキサ
ン);[α] 25−57.5°(c1.31,CHC
);IR(CDCl)3405,3005,29
55,2930,2855,2115,1700,16
10,1590,1455,1365,1330,12
50cm−1H−NMR(300MHz,CDCl
,TMS=0.00ppm)δ0.10,0.11
(2s,6H,(CHSi),0.91(s,9
H,(CHCSi),4.02(dd,1H,J
=9.5Hz,J′=5.0Hz,5′−H),4.0
6(dd,1H,J=9.5Hz,J′=7.5Hz,
5′−H),5.44(dd,1H,J=7.5Hz,
J′=5.0Hz,4′−H),6.37(s,1H,
1′−H),7.53(m,2H,m−C),
7.62(m,1H,p−C),8.02(m,
2H,o−C),8.07,8.82(2s,2
H,H−2,H−8),9.00(bs,1−H,N
H);FAB MS,m/z494(M+H),24
0;元素分析値C2328Si(M+
H):理論値494.1972,実測値:494.1
971。 実施例17 N−6−ベンゾイル−9−((2′R,3′R,4′
S)−3′−メトキシカルボニル−4′−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシメチル)−2′−オキセタニル)
アデニン メタノール60ml中の実施例16の生成物であるN−
6−ベンゾイル−5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′,3′−ジデオキシ−3′−ジアゾ−2′−
オキソアデノシン104mg(0.211ミリモル)の
溶液を、60分間アルゴンでパージし、次に、室温で3
0分間、パイレックスフィルターを通して450W H
anovia水銀アーク灯を照射した。更に、メタノー
ル55ml中の実施例16の生成物N−6−ベンゾイル
−5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−2′,
3′−ジデオキシ−3′−ジアゾ−2′−オキソアデノ
シン114mg(0.231ミリモル)を60分間アル
ギンでパージし、次に、室温で25分間、パイレックス
フィルターを通して450W Hanovia水銀アー
ク灯を照射した。得られた溶液を合わせて減圧下の濃縮
した。残存物を9:1〜4:6ジクロロメタン/アセト
ンの勾配溶離によるシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、次に、8:2酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤とする
シリカゲルクロマトグラフィーに付し、標題化合物53
mg(24%)を得た。無色油状物。 Rf=0.41(SG,7:3 EtOAc:ヘキサ
ン);[α] 25−18.4°(c1.59,CHC
);IR(CDCl)3405,2955,29
30,2860,1740,1710,1610,15
85,1455,1250,1240,1215cm
−1H−NMR(300MHz,CDCl,TM
S=0.00ppm)δ0.18,0.20(2s,6
H,(CHSi),0.97(s,9H,(CH
CSi),3.81(s,3H,OCH),
3.94(dd,1H,J=12.5Hz,J′=3.
0Hz,5′−H),4.13(dd,1H,J=1
2.5Hz,J′=2.5Hz,5′−H),4.54
(dd,1H,J=7.0Hz,J′=6.5Hz,
2′−H),4.90(ddd,1H,J=7.0H
z,J′=3.0Hz,J″=2.5Hz,4′−
H),6.86(d,1H,6.5Hz,1′−H),
7.54(m,2H,m−C),7.62(m,
1H,p−C),8.03(m,2H,o−C
),8.68(s,1H,H−8),8.84
(s,1H,H−2),0.93(bs,1H,N
H);DCI/NH MS,m/z498(M+H)
,240;元素分析値C2432Si(M
+H):理論値498.2173,実測値(FAB
MS):498.2174。 実施例18 9−((2′R,3′R,4′S)−3′−ヒドロキシ
メチル−4′−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチ
ル)−2′−オキセタニル)アデニン エタノール2ml中の実施例17の生成物N−6−ベン
ゾイル−9−((2′R,3′R,4′S)−3′−メ
トキシカルボニル−4′−(t−ブチルジメチルシリル
オキシメチル)−2′−オキセタニル)アデニン32m
g(0.064ミリモル)の撹拌溶液にナトリウムボロ
ハイドライド32mg(0.845ミリモル)を添加し
た。室温で5時間の後、反応混合物を70時間−20℃
で冷蔵し、その後室温に戻した。反応混合物を飽和塩化
ナトリウム水溶液50mlで希釈し、ジクロロメタン各
75mlで3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、
減圧下に濃縮した。残存物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、95:5クロロホルム/メタノールで溶離
させて標題化合物17.2mg(74%)を得た。無色
油状物。 Rf=0.31(SG,90:10 CHCl:Me
OH);[α] 25+2.7°(c0.59,CHC
);IR(CDCl)3525,3415,29
55,2925,2855,1630,1580,14
70,1250cm−1H−NMR(300MH
z,CDCl,TMS=0.00ppm)δ0.1
1,0.13(2s,6H,(CHSi),0.
89(s,9H,(CHCSi),2.07(b
s,1H,OH),3.58(dddd,1H,J=
8.0Hz,J′=6.5Hz,J″=5.5Hz,
J′′′=4.5Hz,2′−H),3.77(dd,
1H,J=12.5Hz,J′=3.0Hz,5′−
H),3.91(dd,1H,J=11.5Hz,J′
=4.5Hz,3′−H),4.00(dd,1H,J
=12.5Hz,J′=3.0Hz,5′−H),4.
04(dd,1H,J=11.5Hz,J′=8.0,
3′−H),4.69(ddd,1H,J=6.5H
z,J′=J″=3.0Hz,4′−H),5.84
(bs,2H,NH),6.48(d,1H,J=
5.5Hz,1′−H),8.31,8.42(2s,
2H,H−2,H−8);DCI/NH MS,m/
z366(M+H)。 実施例19 9−((2′R,3′R,4′S)−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)アデニン 室温のエタノール2ml中の実施例18の生成物9−
((2′R,3′R,4′S)−3′−ヒドロキシメチ
ル−4′−(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)
−2′−オキセタニル)アデニン11.8mg(0.0
323ミリモル)の溶液に、クロロトリメチルシラン
0.008mlを添加した。105分後、反応混合物を
メタノール4mlで希釈し、次に十分な量の高架橋塩基
性イオン交換樹脂(水酸基型)で処理して、湿潤pH紙
による溶液の見かけのpHを8とした。樹脂を濾去し、
濾液を減圧下に濃縮して標題化合物7.7mg(95
%)を得た。非晶質白色固体。 Rf=0.20(SG,80:20 CHCl:Me
OH);[α] 25−41.3°(c0.65,ピリ
ジン;H−NMR(300MHz,DO,HOD=
4.80ppm)δ3.81(dddd,1H,J=6
Hz,J′=6Hz,J″=6Hz,J′′′=6H
z,2′−H),3.84(dd,1H,J=14H
z,J′=3.0Hz,5′−H),3.90(dd,
1H,J=14Hz,J′=6Hz,3′−H),3.
93(dd,1H,J=14.0Hz,J′=2.5H
z,5′−H),3.94(dd,1H,J=14H
z,J′=6Hz,3′−H),4.78(ddd,1
H,J=6.0Hz,J′=3.0Hz,J″=2.5
Hz,4′−H),6.47(d,1H,J=6.0H
z,1′−H),8.12,8.53(2s,2H,H
−2,H−8);13C−NMR(125.8MHz,
O,CH=1.40ppm,)δ45.1
7,59.61,63.06,79.83,82.3
2,119.10,141.22,148.94,15
3.22,156.08;FAB MS,m/z252
(M+H)。 実施例20 9−((2′R,3′R,4′S)−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)グアニン この化合物は、5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−3′−デオキシグアノシン(3′−デオキシグア
ノシンをピリジン中1.2当量のt−ブチルジメチルシ
リルクロリドで処理することにより調製)と実施例13
の5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3′−デ
オキシアデノシンを入れ替えることにより、実施例1
3,19の方法に従って調製した。 実施例21 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)−5−メ
チルラウシル 段階1:5−メチル−3′−デオキシウリジン 2′,5′−ビス(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)
−5−メチル−3′−デオキシウリジン(M・Sane
yoshi等、Chem Pharm Bull. 3
0, 2223−7(1982))をメタノール性ナト
リウムメトキシドで保護基を除去した。2′,5′−ビ
ス(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)−5−メチル−
3′−デオキシウリジン(12.53g,24.19ミ
リモル)をナトリウムメトキシド2.613g(48.
38ミリモル)を含有するメタノール(MeOH)1l
に溶解した。反応混合物を約1.5時間環境温度で撹拌
した。この時点で塩化メチレン中10%メタノールを溶
離剤とするシリカゲルプレートのTLC分析を行なった
ところ、反応は終了していた。溶液を減圧下に濃縮し、
水で希釈した。水溶液をアンバーライトIR−120R
酸性樹脂で中和し、得られた懸濁液を濾過した。濾液を
減圧下に濃縮し、残存物を乾爆ピリジン中に回収した。
ピリジンを真空下に除去し、残存物を乾燥ピリジンに再
度溶解し、真空下に再度濃縮した。残存物を、雰囲気温
度で約64時間真空下に乾燥し、標題化合物8.6gを
得たがこれは精製することなく次段階に使用した。 段階2:5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−5
−メチル−3′−デオキシウリジン 段階1の5−メチル−3′−デオキシウリジンを乾燥ピ
リジン150mlに溶解し、t−ブチルジメチルシリル
クロリド3.6g(24ミリモル)を4回に分けて(0
時間、2時間、3時間および3.75時間)添加した。
4.5時間後、メタノール8mlを反応混合物に添加
し、反応混合物を0.5時間撹拌し、減圧下に濃縮して
約25%の容量とした。濃縮された反応混合物を酢酸エ
チルで希釈し、希重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、減
圧下に濃縮した。残存物を5cm×37cmのシリカゲ
ルカラムを用い、溶離剤としてヘキサン中90%酢酸エ
チルを用いたカラムクロマトグラフィーで精製した。所
望の生成物を含有する画分を合わせ真空下に濃縮して
7.27g(2′,5′−ビス(O−(4″−クロロ)
ベンゾイル)−5−メチル−3′−デオキシウリジンに
基づいて収率84.4%)の5′−O−(t−ブチルジ
メチルシリル)−5−メチル−3′−デオキシウリジン
を得た。 [α] 23=−19.6°(c,1.42,MeO
H)。元素分析値C1628Si:理論値:
C,53.98;H,7.91;N,7.87。実測
値:C,54.01;H,7.85;N,7.79。 段階3:5′−O−(t−ブチルジメチル)−2′,
3′−ジデオキシ−5−メチル−2′−オキソウリジン 3酸化クロム(7.63g 76.3ミリモル)をピリ
ジン12.059g(152.6ミリモル)を含有する
乾燥塩化メチレン150mlに添加した。混合物を15
分間撹拌した。別のフラスコで、段階2の5′−O−
(t−ブチルジメチルシリル)−5−メチル−3′−デ
オキシウリジンを約100mlの塩化メチレンに溶解し
た。3酸化クロム−ピリジン溶液を、5′−(t−ブチ
ルジメチルシリル)−5−メチル−3′−デオキシウリ
ジンの溶液に添加し、そして無水酢酸1.946g(1
9.08ミリモル)を即座に添加した。0.5時間環境
温度で撹拌した後、反応混合物を酢酸エチル約250m
lで希釈し、次に、セライトフィルター助剤で濾過し、
そしてフロリジルを通して、酢酸エチルで溶離させた。
溶媒を蒸発させ、残存物をシリカゲル上で精製し、この
際の溶離剤にはヘキサン中90%酢酸エチルを用いた。
標題化合物は59.6%の収率(4.08g)で得られ
た。 [α] 23=+38.0°(c,1.31,MeO
H)。元素分析値C1626Si:理論値:
C,54.24;H,7.34;N,7.91。実測
値:C,54.25;H,7.36;N,7.88。 段階4:5′−O−(t−ブチルジメチル)−2′,
3′−ジデオキシ−3′−(N,N−ジメチルアミノメ
チレン)−5−メチル−2′−オキソウリジン 段階3の5′−O−(t−ブチルジメチル)−2′,
3′−ジデオキシ−5−メチル−2′−オキソウリジン
(3.854g,10.9ミリモル)を乾燥ジメチルホ
ルムアミド50ml(DMF)に溶解し、N,N−ジメ
チルホルムアミドジメチルアセタール1.74ml
(1.56g,13.1ミリモル)を添加した。反応混
合物を40分間50℃で、オイルバス上で加熱した。溶
媒を真空下に蒸発させ、残存物をシリカゲルカラム上で
精製し、生成物は塩化メチレン中5%メタノールで溶離
して標題化合物2.512g(56.3%収率)を得
た。 [α] 23=−84.2゜(c,1.44,MeO
H)。DCI MS M/Z:(M+H)410。 段階5:5′−O−(t−ブチルジメチル)−2′,
3′−ジデオキシ−3′−ジオゾ−5−メチル−2′−
オキソウリジン 段階4の5′−O−(t−ブチルジメチル)−2′,
3′−ジデオキシ−3′−(N,N−ジメチルアミノメ
チレン)−5−メチル−2′−オキソウリジン(2.5
12g,6.1ミリモル)を1,2−ジクロロエタン1
0mlに溶解し、新しく調製したトリフルオロメタンス
ルホニルアジドの溶液を添加した。トリフルオロメタン
スルホニルアジド溶液の調製は、以下のように行なっ
た。即ち、アジ化ナトリウム(19.8g,0.305
モル)を水50mlに溶解し、1,2−ジクロロエタン
62mlを添加した。混合物を氷浴で冷却し、無水トリ
フルオロメタンスルホニル17.2g(61ミリモル)
を滴下して添加した。添加終了後、混合物を2時間0℃
で撹拌した。1,2−ジクロロエタン(10ml)を添
加し、層を分離させて水層を1,2−ジクロロエタン各
5mlで2回抽出した。合わせた有機層を1N水酸化ナ
トリウム溶液および食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、濾過した。反応混合物を2時間60℃
でオイルバス上で加熱し、減圧下に(約30mlになる
まで)濃縮した。溶液を、ヘキサン中50%酢酸エチル
を溶離剤とするシリカゲルカラム(3.0×30cm)
上のクロマトグラフィーに付した。得られた生成物を、
塩化メチレン中2%メタノールを溶離剤として、シリカ
ゲルカラム(3.0×31cm)で精製し、標題化合物
1.74g(収率75.1%)を得た。 [α] 23=+3.7°(c,1.23,MeO
H)。元素分析値C1624Si:理論値:
C,50.28;H,6.30;N,14.73。実測
値:C,50.28;H,6.30;N,14.73。 段階6:1−([2′R,3′R,4′S]−4′−
((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′
−メトキシカルボニル−2′−オキセタニル)−5−メ
チルウラシル 段階5の5′−O−(t−ブチルジメチル)−2′,
3′−ジデオキシ−3′−ジオゾ−5−メチル−2′−
オキソウリジン(1/638g,4.31ミリモル)を
メタノール1.51に溶解した。メタノール溶液を水冷
パイレックス光分解セルに入れ、20分間窒素を通し
た。次に450WのHanovia灯で20分間150
mlバッチ中で照射した。窒素をバブリングしながら照
射の間、溶液を撹拌した。個々のバッチをTLC(シリ
カゲルプレート、溶離剤:ヘキサン中90%酢酸エチ
ル)で確認し、合わせて減圧下に濃縮した。残存物は、
ヘキサン中50%酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲル
クロマトグラフィーで精製し標題化合物0.858g
(51.8%収率)を得た。 [α] 23=−2.9°(c,1.19,MeO
H)。元素分析値C1728Si:理論値:
C,53.12;H,7.29;N,7.29。実測
値:C,52.97;H,7.28;N,7.26。 段階7:1−([2′R,3′R,4′S]−4′−
((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′
−ヒドロキシメチル−2′−オキセタニル)−5−メチ
ルウラシル 段階6の1−([2′R,3′R,4′S]−4′−
((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′
−メトキシカルボニル−2′−オキセタニル)−5−メ
チルウラシル(0.597g,1.55ミリモル)を、
氷冷しながら、エタノール10mlに溶解した。ナトリ
ウムボロハイドライド(0.586g,15.5ミリモ
ル)を添加し、反応混合物を0.5時間撹拌した。次に
反応混合物を塩化メチレンで希釈し、pH6のリン酸緩
衝液で洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残
存物は、ヘキサン中90%酢酸エチルを溶離剤としてシ
リカゲルカラム(3×18cm)で精製し、標題化合物
0.28g(収率50.7%)を得た。 [α] 23=+14.9°(c,0.57,MeO
H)。元素分析値C1628Si:理論値:
C,53.98;H,7.92;N,7.87。実測
値:C,53.77;H,7.86;N,7.77。 段階8:1−([2′R,3′R,4′S]−4′−ビ
ス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)−5−
メチルウラシル 1−([2′R,3′R,4′S]−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキ
シメチル−2′−オキセタニル)−5−メチルウラシル
(0.102g,0.287モル)を乾燥THFに溶解
し、テトラn−ブチルアンモニウムフロリド90.45
mg(0.29ミリモル)を添加した。混合物を2時間
環境温度で撹拌し、氷酢酸16.4ulを添加した。得
られた溶液を真空下に濃縮した。水を添加して残存TH
Fを水との共沸混合物として除去した。残存物を水に溶
解した。C−18充填剤43gをメタノール中にスラリ
ーとし、これを2.2×26cmのカラムに充填するこ
とにより逆相クロマトグラフィーカラムを調製した。カ
ラムを水400mlで洗浄した後、粗生成物の水溶液を
投じた。カラムは水180ml、水中5%メタノール1
00mlおよび水中10%メタノール50mlで溶離
し、標題化合物66mg(収率95%)を得た。 [α] 23=+28.06°(c0.955,MeO
H);FAB MS,M/Z:243(M+H);元
素分析値C1015:理論値:243.09
81(M+H),実測値:243.0982;
NMR(CDOD)δ1.91(d,3H,J=1.
5Hz),3.30(m,1H,CHHODにより不
明瞭),3.64(dd,1H,J=13Hz,J″=
3Hz),3.74(dd,1H,J=11.5Hz,
J′=5Hz),3.79(dd,1H,J=11.5
Hz,J′=5Hz),3.84(dd,1H,J=1
3Hz,J′=2.5Hz),4.55(ddd,1
H,J=7Hz,J′=2.5Hz,J″=3Hz),
6.34(d,1H,J=6Hz),8.33(q,1
H,J=1.5Hz)。 実施例22 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)シトシン 段階1:4−(N−アセチル)−2′,5′−ビス(O
−(4″−クロロ)ベンゾイル)−3′−デオキシシチ
ジン Carbohydrate Research,78,
195−204(1980)のP.Angibeaud
等の記載に従って調製した4−N−アセチルシトシン
(1.935g,12.6ml)を硫酸アンモニウム5
0mgを含有するヘキサメチルジシラザン100mlに
溶解し、溶液を3時間還流温度で加熱した。次に溶媒を
トルエンとの共沸混合物として蒸溜した。残存物を1時
間真空下に乾燥し、アセトニトリル30mlに溶解し
た。アセトニトリル30mlに溶解した1−O−アセチ
ル−2,5−ビス(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)
−3′−デオキシリボース(5.145g,11.4ミ
リモル)を添加し、次に、4塩化スズ3.85g(1.
73ml,14.3ミリモル)を添加した。溶液を一夜
環境温度で撹拌し、溶媒を減圧下に蒸発させた。飽和重
炭酸ナトリウム水溶液を添加して残存物を中和し、エタ
ノールを添加した後に、水を真空下で除去した。固体残
存物を熱アセトンで3回抽出した。合わせた濾液(アセ
トン溶液)を減圧下に濃縮し、残存物をイソプロピルア
ルコールで摩砕し、所望の生成物3.70gを得た。所
望の生成物の少量(0.438g)を、更に、イソプロ
ピルアルコール「母液」から結晶化させた。熱アセトン
で抽出した固体は更に生成物を含有していることが解
り、これを塩化メチレンで2回抽出した。4−(N−ア
セチル)2′,5′−ビス(O−(4″−クロロ)ベン
ゾイル)−3′−デオキシシチジンの総収量は5.01
g(収率84.5%)であった。上記合成で使用した1
−O−アセチル−2,5−ビス(O−(4″−クロロ)
ベンゾイル)−3′−デオキシリボースは、以下のとお
り調製した。即ちF.HansskeおよびJ.Rob
insがTetrahedron Letters,4
295−8(1985)に記載した方法により、報告さ
れている10:1ではなく100:1のアセトニトリ
ル:水を溶媒として用いて、アデノシンを2′,3′−
ジデオキシ−2′,3′−エポキシアデノシンに変換し
た。エポキシドを上記文献に従って、報告されているD
MSO中リチウムトリエチルボロハイドライド12.5
当量ではなくTHF中リチウムトリエチルボロハイドラ
イド2.1当量を用いて、3′−デオキシアデニンに還
元した。Sanyoshi等がChem Pharm
Bull,30,2223−7(1982)に記載して
いるようにしてベンゾイル保護基を導入し、上記文献に
従ってプリン塩基から糖を分解除去したが、この際、使
用する濃塩酸の量は文献記載の15当量ではなく1当量
とした。 段階2:5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3′−デオキシシチジン 段階1の−4−(N−アセチル)−2′,5′−ビス
(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)−3′−デオキシ
シチジン(5.0g,9.6ミリモル)5.5時間、5
5℃で、メタノール200mlおよび濃水酸化アンモニ
ウム200mlで処理した。溶媒を減圧下に蒸発させ残
存物を一夜真空下に乾燥させた。乾燥した残存物を乾燥
ピリジン40mlに溶解し、t−ブチルジメチルシリル
クロリド1.447g(9.6ミリモル)を添加した。
反応混合物を環境温度で50分間撹拌した後、t−ブチ
ルジメチルシリルクロリド9.6ミリモルを再度添加
し、その後、イミダゾール1.632g(24ミリモ
ル)を添加した。約3時間反応混合物を撹拌した後、メ
タノール5mlを添加し、溶液を約0.5時間撹拌し
た。溶液を減圧下に濃縮して初期容量の約1/3とし、
塩化メチレンで希釈した。得られた溶液を飽和重炭酸ナ
トリウム水溶液と酢酸エチルとに分配し、層を分離させ
た。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し
て、真空下に濃縮した。残存物を、塩化メチレン中10
%メタノールを溶離剤として、シリカゲルカラム(3×
30cm)上で精製した。精製度が十分でない生成物を
含有する画分を合わせ、減圧下に濃縮し、塩化メチレン
中10%メタノールを溶離剤としてシリカゲルカラム
(2×40cm)で再度クロマトグラフィーを行ない、
所望の生成物を得た。第1および第2のカラムから得ら
れた純粋な生成物を合わせると、5′−O−(t−ブチ
ルジメチルシリル)−3′−デオキシシチジン1.38
g(収率42%)が得られた。MS DCI M/Z:
352(M+H)。 段階3:5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
2′,3′−ジデオキシ−4−(N−(N′,N′−ジ
メチル)アミノメチレン)−2′−オキソシチジン 段階2の5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3′−デオキシシチジン(0.49g,1.473ミリ
モル)をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタ
ール1.33ml(10ミリモル)を含有するジメチル
ホルムアミド15mlに溶解し、溶液を4時間雰囲気温
度で撹拌した。溶媒を真空下に除去して5′−O−(t
−ブチルジメチルシリル)−3′−ジデオキシ−4−
(N−(N′,N′−ジメチル)アミノメチレン)シチ
ジンを得て、これを精製することなく用いた。ジメチル
スルホキシド(209ul,2.70ミリモル)を乾燥
塩化メチレン8mlに添加し、溶液をドライアイス−ア
セトン浴で冷却した。オキサリルクロリド(193u
l,2.21ミリモル)、次いで(15分後)塩化メチ
レンに溶解して5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−3′−ジデオキシ−4−(N−(N′,N′−ジ
メチル)アミノメチレン)シチジンを添加した。−78
℃で35分間反応混合物を撹拌した後、トリエチルアミ
ン819ulを添加し、更に45分後、10%クエン酸
水溶液約3mlを添加した。次に反応混合物を環境温度
に戻し、塩化メチレンで希釈し、10%クエン酸溶液、
飽和重炭酸ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮
して標題化合物0.61gを得たが、これは精製するこ
となく次の段階に用いた。 段階4:5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
2′,3′−ジデオキシ−4−(N−(N′,N′−ジ
メチルアミノ)メチレン)−3′−(N′,N′,−ジ
メチルアミノメチレン)−2′−オキソシチジン 段階3の5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
2′,3′−ジデオキシ−4−(N−(N′,N′ージ
メチル)アミノメチレン)−2′−オキソシチジンをジ
メチルホルムアミド5mlに溶解し、N,N−ジメチル
ホルムアミドジメチルアセタール1.37ml(10.
3ミリモル)を添加した。溶液を4.33時間環境温度
で撹拌し、真空下に濃縮して標題化合物0.66gを得
たが、これは精製することなく次の段階に用いた。 段階5:5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3′−ジアゾ−2′,3′−ジデオキシ−4−(N−
(N′,N′−ジメチルアミノ)メチレン)−2′−オ
キソシチジン トリフルオロメタンスルホニルアジドを以下のとおり調
製した。即ち、トリフルオロメタンスルホニル無水物
(3.72ml,22.1ミリモル)をゆっくり、氷浴
で冷却した水18mlおよび1,2−ジクロロエタン2
1ml中のアジ化ナトリウム7.182gの混合物に添
加した。混合物を2時間氷浴中で撹拌し、1,2−ジク
ロロエタン4mlで希釈し、層を分離させた。水層を
1,2−ジクロロエタン各4mlで2回抽出した。合わ
せた有機抽出液を1M水酸化ナトリウム水溶液および食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。段
階4の5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
2′,3′−ジデオキシ−4−(N−(N′,N′−ジ
メチルアミノ)メチレン)−3′−(N′,N′,−ジ
メチルアミノメチレン)−2′−オキソシチジンをトリ
フルオロメタンスルホニルアジド溶液20mlに溶解
し、反応混合物を2時間オイルバス中で60℃に加熱
し、濾過し、減圧下で部分的に濃縮した。残存物を、塩
化メチレン中5%メタノールを溶離剤としてシリカゲル
カラム(1.5×33cm)のフラッシュクロマトグラ
フィーで精製し、標題化合物を得た。MS DCI M
/Z:421(M+H)。 段階6:5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3′−ジアゾ−2′,3′−ジデオキシ−2′−オキソ
シチジン 段階5の5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3′−ジアゾ−2′,3′−ジデオキシ−4−(N−
(N′,N′−ジメチルアミノ)メチレン)−2′−オ
キソシチジン(1.4g,3.3ミリモル)をメタノー
ル500mlに溶解し、ピリジニウムp−トシレート1
04mgを添加した。得られた溶液を一夜環境温度で放
置し、次に約75mlまで濃縮し、酢酸エチルで希釈
し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過して濃縮し
た。残存物を、塩化メチレン中5%メタノール、次い
で、塩化メチレン中10%メタノールを溶離剤としてシ
リカゲルカラム(3×24cm)で精製し、標題化合物
709mg(収率59%)を得た。MS DCI M/
Z:366(M+H)。 段階7:1−([2′R,3′R,4′S]−4′−
((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′
−メトキシカルボニル−2′−オキセタニル)シトシン 段階5の5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3′−ジアゾ−2′,3′−ジデオキシ−2′−オキソ
シチジン(0.610g,1.67ミリモル)をメタノ
ール650mlに溶解した。メタノール溶液を水冷パイ
レックス光分解セルに入れ、窒素を20分間通した。次
に、450WのHanovia灯で20分間、160m
lのバッチ内で照射した。照射の間、窒素をバブリング
しながら溶液を撹拌した。個々のバッチをTLC(シリ
カゲルプレート、溶離剤ヘキサン中90%酢酸エチル)
で確認し、合わせて減圧下に濃縮した。残存物を、溶離
剤として塩化メチレン中5%メタノールを用いたシリカ
ゲル(1.5×30cm)上のクロマトグラフィーで精
製し、標題化合物188mg(収率30%)を得た。M
S DCI M/Z:370(M+H)。 段階8:1−([2′R,3′R,4′S]−4′−
((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′
−ヒドロキシメチル−2′−オキセタニル)シトシン 1−([2′R,3′R,4′S]−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メトキシ
カルボニル−2′−オキセタニル)シトシン(249m
g,0.674ミリモル)(段階6の生成物および同じ
方法で調製した同じ生成物の別のバッチを合わせたも
の)を無水エタノール25mlに溶解し、得られた溶液
を氷浴中で冷却した。ナトリウムポロハイドライド(2
60mg,6.78ミリモル)を上記溶液を添加し、反
応混合物を2.25時間撹拌した。次に反応混合物を塩
化メチレン125mlで冷却し、得られた溶液をpH6
のリン酸塩緩衝液で洗浄した。層を分離し、有機層を食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過
し、減圧下に濃縮した。残存物(236mg)をシリカ
ゲルカラム(1.0×22cm)のフラッシュクロマト
グラフィーで精製したが、この際、クロロホルム中5
%、10%および20%メタノールの段階的濃度勾配を
用いて溶離を行ない、標題化合物180mg(収率7
8.3%)を得た。MS DCI M/Z:342(M
+H)。 段階9:1−([2′R,3′R,4′S]−3′,
4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニ
ル)シトシン 上記段階7の1−([2′R,3′R,4′S]−4′
−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−
3′−ヒドロキシメチル−2′−オキセタニル)シトシ
ン(83mg,0.243ミリモル)を乾燥THF2m
lに溶解し、n−ブチルアンモニウムフロリド77mg
(0.243ミリモル)を添加した。n−ブチルアンモ
ニウムフロリドを添加した直後、溶液は混濁し、沈殿が
形成した。0.5時間環境温度で撹拌した後、反応混合
物を氷酢酸14ml(0.243ミリモル)を含有する
塩化メチレンで希釈した。メタノールを添加して溶液を
形成した。溶媒を真空下に蒸発させ残存物を水に溶解し
た。水溶液を、溶離剤として水次いで水中5%メタノー
ルを用いながら、水を充填した逆相(C18)カラムで
精製し、標題化合物36.9mg(収率66.9%)を
得た。 [α] 23=+64.4°(c,0.83,H
O)。MS DCI M/Z:228(M+H)
H NMR(CDOD)δ3.07(dddd,1
H,J=J′=J″=J′′′=6Hz),3.61
(dd,1H,J=13Hz,J′=3Hz),3.8
0(dd,1H,J=13Hz,J′=3Hz),3.
83(d,2H,J=6Hz),4.60(ddd,1
H,J=6Hz,J′=J″=3Hz),5.94
(d,1H,J=8Hz),6.20(d,1H,J=
6Hz),8.30(d,1H,J=8Hz)。 実施例23 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)ウラシ
ル ステップ−1:5′−O−ベンゾイル−3′−デオキシ
−2′−エピ−3′−ヨードウリジンJ.Org.Chem (有機化学会誌)、第27巻16
3頁(1962年)のコディングトン、他の報文に記載
されたように調製された1−(5′−O−ベンゾイル−
2′,3′−エポキシ−β−D−リキソフラノシル)ウ
ラシル(2.0g,6.1ミリモル)、無水ヨウ化ナト
リウム(2.4g,16ミリモル)、氷酢酸(8.0ミ
リリットル)及び2−ブタノン(100ミリリットル)
を周囲温度で化合させ、そして約19時間還流温度で窒
素の下で加熱した。その反応混合物を真空濃縮し、そし
て残渣を約50mgのチオ硫酸ソーダを含む水100m
lで粉にした。その溶液をデカントし、それからその残
渣をエチルアルコールに溶かした。そのエチルアルコー
ル溶液を減圧下で濃縮し、その残渣(2.67g)をメ
タノールに溶かした。そのメタノール溶液を4gのシリ
カゲル上に40℃で、真空中で吸着させ、そしてシリカ
ゲルコラム(2.8×50cm)(クロマトグラフ)に
かけた。そのコラムは10psiで、塩化メチレン中に
5%のメタノールを含んだ溶液500mlで、次いで塩
化メチレン中に10%のメタノールを含んだ溶液500
mlで溶出され、標題の化合物2.4g(収率86%)
が得られた。MS DCI:459(M+H),47
6(M+NH。 ステップ−2:5′−O−ベンゾイル−2′−エピ−
3′−デオキシウリジン ステップ1で得られた5′−O−べンゾイル−3′−デ
オキシ−2′−エピ−3′−ヨードウリジン(15.0
g,32.7mmol)を新しく蒸溜したテトラヒドロ
フラン(THF)の200ml中に溶かし、そしてトリ
−n−ブチル錫の水素化物12.4g(42.6mmo
l)を加えた。その反応混合物を窒素雰囲気の下で2時
間、周囲温度で撹拌した。その溶媒を真空で除去し、そ
して残渣を1.5lのアセトニトリルに溶かした。その
アセトニトリル溶液を4×250mlのヘキサンで洗浄
し、そして濃縮して白色固体が得られた。その固体を1
00mlの沸騰した無水エタノールに溶かし、そして4
℃でそのエタノール溶液から沈澱させた。その沈殿を濾
過し、そして一定重量になるまで乾燥して標題化合物
9.25g(収率87%)が得られた。MS DCI:
333(M+H),350(M+NH。 ステップ−3:2′−エピ−3′−デオキシウリジン 5′−O−ベンゾイル−2′−エピ−3′−デオキシウ
リジン(15.0g,32.7mmol)を200ml
のメタノールに溶かした5.69gの無水炭酸カリウム
と化合させた。その混合物を窒素雰囲気下で2時間、周
囲温度で撹拌し、酸性樹脂で中和し、濾過し、そして減
圧下で濃縮した。その残渣を乾燥したピリジンに溶かし
そして再び濃縮した。それからその生成物を精製する事
なく次のステップへのせた。 ステップ−4:5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′−エピ−3′−デオキシウリジン ステップ−3で得られた2′−エピ−3′−デオキシウ
リジンを250mlの乾燥ピリジンと10.5g(6
9.7mmol)のt−ブチルジメチルシリルの塩化物
と化合させ、その得られた溶液を窒素雰囲気下で一晩、
周囲温度で撹拌した。溶媒は真空で除去し、そして残渣
(29g)をシリカゲルコラム(6×35cm)上で
(2psi)のフラッシュクロマトグラフにより精製し
たが、その時の溶出液は1.5lの塩化メチレンと、次
ぎに塩化メチレンに溶かした5%メタノール4lで、そ
して標題化合物15.96g(収率89%)がシロップ
状として得られた。MS DCI;343(M+
H),360(M+NH。 ステップ−5:5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′,3′−ジデオキシ−2′−オキソ−ウリジ
ン 3酸化クロム(3.6g,36mmol)を5.8ml
の乾燥ピリジンを含む新しく蒸溜された塩化メチレン8
4ml中に加え、そしてその混合物を窒素雰囲気下で、
周囲温度で15分間撹拌した。別のフラスコ中で、ステ
ップ4で得られた5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′−エピ−3′−デオキシウリジン3.0g
(8.8mmol)を60mlの塩化メチレンに溶かし
た。その3酸化クロム−ピリジン溶液(63ml)をヌ
クレオシド溶液に加え、その後直ちに無水酢酸2.5m
lを添加した。その反応混合物を窒素雰囲気下で45分
間、周囲温度で撹拌し、それから1lの酢酸エチルで希
釈し、濾過し、そしてフロリジル(約120ml)中を
通過させた。溶媒を真空で除去し、そして残渣(3.2
g)を10mlの塩化メチレンに溶かし、そしてシリカ
ゲルコラム(2.6×43cm)上でフラッシュクロマ
トグラフ(5psi)により精製したが、その時の溶出
液は塩化メチレン0.5l、塩化メチレンに溶かした2
%メタノール0.5l、及び塩化メチレンに溶かした5
%メタノール0.5lで、そして標題化合物がシロップ
状として2.22g(収率74%)得られた。MS D
CI:341(M+H)。 ステップ−6:5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′,3′−ジデオキシ−3′−(N,N−ジメ
チルアミノメチレン)−2′−オキソ−ウリジン 5′−O−(t−ブチルジメチルシリル)−2′,3′
−ジデオキシ−2′−オキソ−ウリジン(2.2g,
6.45mmol)を25mlの乾燥したジメチルホル
ムアミド(DMF)中に溶かし、そして0.85g
(7.1mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジ
メチルアセタールを加えた。その反応混合物を窒素雰囲
気下で50℃に加熱し、そして0.5時間撹拌した。溶
媒を真空で除去し、そして残渣(3.2g)を塩化メチ
レン中に溶かし、そしてシリカゲルコラム(2×25c
m)上でフラッシュクロマトグラフ(5psi)により
精製したが、その時の溶出液は塩化メチレン200m
l、塩化メチレンに溶かした2%メタノール200m
l、及び塩化メチレンに溶かした5%メタノール200
mlで、そして標題化合物1.78g(収率70%)が
得られた。MS DCI:396(M+H),418
(M+Na)。 ステップ−7:5′−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−2′,3′−ジデオキシ−3′−ジアゾ−2′−
オキソ−ウリジン 無水トリフルオロメタンスルホニル(12.7g,7.
6ml,45mmol)を14.4gのアジ化ソーダを
水に溶かした液に徐々に加えた:1,2−ジクロロエタ
ン(1:1,45ml/45ml)於0℃。この混合物
を窒素雰囲気下で3時間激しく撹拌し、それから45m
lの水で希釈した。層状になったものを分離し、そして
その水性層を2×45mlの1,2−ジクロロエタンで
抽出した。その有機層を集めて45mlの5%重炭酸ソ
ーダ(=炭酸水素ナトリウム)水溶液、45mlの食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして
濾過して135mlのトリフルオロメタンスルホニルア
ジド溶液が得られた。ステップ−6から得た5′−O−
(t−ブチルジメチルシリル)−2′,3′−ジデオキ
シ−3′−(N,N−ジメチルアミノメチレン)−2′
−オキソ−ウリジン(1.78g,4.5mmol)を
トリフルオロメタンスルホニルアジド溶液へ添加し、そ
してその反応混合物を窒素雰囲気下で2.5時間、60
℃で加熱した。溶媒を真空でシロップ(2.8g)にな
るまで蒸発させたが、これを10mlの塩化メチレンに
溶かし、そしてシリカゲルコラム(2×35cm)上で
フラッシュクロマトグラフ(5psi)により精製した
が、それに用いた溶出液は塩化メチレン200ml、塩
化メチレンに溶かした1%メタノール200ml、塩化
メチレンに溶かした2%メタノール200ml、及び塩
化メチレンに溶かした3%メタノール(200ml)
で、そして標題の化合物1.27g(収率77%)が得
られた。MS DCI:367(M+H)。 ステップ−8:1−[2′R,3′R,4′S]−4′
−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−
3′−メトキシカルボニル−2′−オキシエタニル)ウ
ラシル ステップ−7から得られた5′−O−(t−ブチルジメ
チルシリル)−2′,3′−ジデオキシ−3′−ジアゾ
−2′−オキソ−ウリジン(1.27g,3.47mm
ol)を155mlのメタノールに溶かし、そしてその
メタノール溶液に窒素ガスを約20分間通した。それか
ら、そのメタノール溶液を水冷のパイレックス製光分解
セル中で25分間、450Wのハノビアランプにより照
射し、それから減圧下で濃縮した。残渣(1.26g)
を5mlの塩化メチレンに溶かし、そしてシリカゲルコ
ラム上でフラッシュクロマトグラフ(5psi)により
精製したが、それに使用した溶出液は250mlの塩化
メチレン、塩化メチレンに溶かした1%メタノール50
0ml、そして塩化メチレンに溶かした2%メタノール
500mlで、そして2つの異性体生成物が得られた。
標題化合物、即ち(2′,3′,4′)異性体は
収率47%(604mg)で得られた。MSDCI:3
71(M+H)。(2′,3′,4′)異性体
は47%の収率(604mg)で得られた。 代りの方法:(2′,3′,4′異性体を方をず
っと多く得る為の3′−カルボメトキシエピマー(ステ
ップ−7のジアゾケトンの光化学的に誘導された環縮小
により生成されたもの)の塩基−触媒による平衡化 粗製の光分解生成物3.89g(3.3lのMeOH中
に溶かした実施例23のステップ−7のジアゾケトン
3.6g(9.8mmol)を実施例21のステップ−
6の方法に従って照射し、次いでメタノールを蒸発させ
る事によって作ったもの)を75mlのアセトニトリル
に溶かした溶液を撹拌しながら、これに1.76ml
(11.8mmol)の1,8−ジアゾビシクロ[5,
4,0]ウンデック−7−エンを加え、そしてその結果
得られた混合物を45℃に加熱した。35分後に、TL
C分析が2′R,3′S,4′S異性体が2′R,3′
R,4′S異性体へ完全に転換した事を示したので、そ
れからその混合物をジクロロメタン中へ注ぎ、pH6燐
酸塩緩衝液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、それか
ら減圧で濃縮した。残渣を100:0〜98.2:2の
勾配のCHCl/MeOHを用いたシリカゲル上の
クロマトグラフにかけ、標題化合物2.0g(そのジア
ゾケトンから55%)が得られた。 ステップ−9:1−[2′,3′,4′]−4′
−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−
3′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)ウラ
シル ステップ−8から得られた1−[2′,3′,4′
]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメ
チル)−3′−メトキシカルボニル−2′−オキシエタ
ニル)ウラシル(0.595g,1.61mmol)を
60mlの無水エタノールに溶かし、そしてそのエタノ
ール溶液を窒素雰囲気下で撹拌しながら0℃に冷却し
た。水素化ホウ素ナトリウム(0.6g)を加え、そし
てその反応混合物を0.5時間撹拌し、それから250
mlの塩化メチレンで希釈した。その溶液をpH6燐酸
塩緩衝溶液100ml、食塩水100mlで洗浄し、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして減圧下
で濃縮した。その残渣(0.563g)を2mlの塩化
メチレンに溶かし、そしてシリカゲルコラム(1×45
cm)上でフラッシュクロマトグラフ(5〜10ps
i)により精製したが、それに使用した溶出液は100
mlの塩化メチレン及び、塩化メチレンに溶かした5%
メタノール100mlで、標題化合物0.5g(収率9
2%)が得られた。MS DCI;343 (M+H)
,365(M+Na)。 ステップ−10:1−([2′,3′,4′]−
3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシ
エタニル)ウラシル ステップ−9から得た1−[2′,3′,4′
−4′−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチ
ル)−3′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)ウラシル(0.5g,1.46mmol)を10m
lのTHFに溶かし、そして0.5g(1.58mmo
l)のテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドを
加えた。その溶液を窒素雰囲気下で2時間、周囲温度で
撹拌し、それから減圧下で濃縮した。残渣を50mlの
塩化メチレンに溶かし、そして塩化メチレンに溶かした
2%氷酢酸4mlを加えた。溶媒を減圧下で除去し、残
渣をシリカゲルコラム(1×45cm)上でフラッシュ
クロマトグラフ(5psi)により精製したが、それに
使用した溶出液は塩化メチレン100ml、塩化メチレ
ンに溶かした5%メタノール100ml、そして塩化メ
チレンに溶かした10%メタノール200mlで、標題
化合物[α] 23=+61°(c,1.05,H
O)150mg(収率45%)が得られた。MS D
CI:229(M+H),246(M+NH
12に対する計算分析値はC,47.3
6;H,5.30;N,12.28。実測値:C,4
7.24;H,5.29;N,12.11。H NM
R(D20,HOD=4.80ppm)δ3.32(d
ddd,1H,J=7Hz,J′=J″=J′′′=6
hz,CHCHCH),3.74(dd,1H,J=1
3.5Hz,J′=4Hz,OCHCHHOH),3.
86(dd,1H,J=13.5Hz,J′=3Hz,
OCHCHHOH),3.88(dd,1H,J=1
2.5Hz,J′=5Hz,OCHCHCHHOH),
4.69(ddd,1H,J=7Hz,J′=4Hz,
J″=3Hz,OCHCHOH),5.93(d,1
H,J=8Hz,NCH=CH),6.33(d,1
H,J=6Hz,OCHN),8.26(s,1H,N
CH=CH)。 実施例24 1−([2′,3′,4′]−4′−ヒドロキシ
メチル−3′−メチル−2′−オキシエタニル)−5−
メチル−ウラシル a)実施例21のステップ−7の生成物である1−
([2′,3′,4′]−4′−((t−ブチル
ジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメ
チル−2′−オキシエタニル)−5−メチル−ウラシル
(1.8g)を窒素雰囲気下で8mlの塩化メチレンに
溶かす。その溶液を0℃に冷やし、そして1.1gのト
リエチルアミンと0.69gのメタンスルホニルクロラ
イドを添加する。その反応混合物は、周囲温度にまで暖
まるのを待って、そして周囲温度で約2時間撹拌する。
反応混合物は酢酸エチルで希釈し、飽和の重炭酸ソ−ダ
水溶液と食塩水で洗浄し、無水硫酸ソーダ上で乾燥し、
そして減圧下で濃縮して1−([2′,3′,4′
]−4′−4′−((t−ブチルジメチルシリル)オ
キシメチル)−3′−メタンスルホニルオキシメチル−
2′−オキシエタニル)−5−メチル−ウラシルが得ら
れる。 b)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタ
ンスルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)−
5−メチル−ウラシル(0.44g)を窒素雰囲気下で
0.5mlのTHFに溶解する。トリエチル水素化ホウ
素リチウム(1M溶液1.2ml)を0℃で撹拌しなが
らヌクレオシドの溶液に加える。その反応混合物が周囲
温度にまで暖まるのを待って、周囲温度で4時間撹拌
し、それから酢酸エチルと飽和重炭酸ソーダ水溶液とに
分配する。その層状になったものを分離し、そしてその
有機相を食塩水で洗浄し、無水硫酸ソーダ上で乾燥し、
そして減圧で濃縮する。残渣をコラムクロマトグラフに
より精製して1−([2′,3′,4′]−4′
−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−
3′−メチル−2′−オキシエタニル)−5−メチル−
ウラシルが得られる。 c)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メチ
ル−2′−オキシエタニル)−5−メチル−ウラシルを
実施例21のステップ−8中に記載されているように脱
保護して標題の化合物が得られる。 実施例25 1−([2′,3′,4′]−3′−フルオロメ
チル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)−5−メチル−ウラシル 実施例24(a)の方法を繰返す事によって1−
([2′,3′,4′]−4′−((t−ブチル
ジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタンスルホ
ニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)−5−メチ
ル−ウラシルが得られる。1−([2′,3′
4′]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)オキ
シメチル)−3′−メタンスルホニルオキシメチル−
2′−オキシエタニル)−5−メチル−ウラシル(0.
44g)をTHFに溶かしたn−ブチルアンモニウムフ
ルオライドの1M溶液8mlと窒素雰囲気中で化合させ
る。その反応混合物を還流温度で4時間加熱し、それか
ら周囲温度まで冷やし、そして減圧下で濃縮する。Me
OH/CHClの溶出液を使ったシリカゲル上のク
ロマトグラフィーにより精製して所要化合物が得られ
る。 実施例26 1−([2′,3′,4′]−4′−ヒドロキシ
メチル−3′−ヨードメチル−2′−オキシエタニル)
−5−メチル−ウラシル a)1−([2′,3′,4′]−4−((t−
ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヨード
メチル−2′−オキシエタニル)−5−メチル−ウラシ
ルを得る為には、実施例25の方法を、n−ブチルアン
モニウムのフッ化物をn−ブチルアンモニウムのヨー化
物に置換えて、繰返せばよい。 b)所要の化合物を得る為には、1−([2′,3′
,4′]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)
オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチル−2′−オキ
シエタニル)−5−メチル−ウラシルを実施例26
(a)から得られた物質に置換えて、実施例21のステ
ップ−8の方法を繰返せばよい。 実施例27 1−([2′,3′,4′]−3′−アジドメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
−5−メチル−ウラシル 所要の化合物を得る為には、n−ブチルアンモニウムの
ヨー化物をn−ブチルアンモニウムのアジ化物に置換え
て、実施例26の方法を繰返せばよい。 実施例28 1−([2′,3′,4′]−3′−アミノメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
−5−メチル−ウラシル a)実施例27の方法を繰返す事によって、1−
([2′,3′,4′]−3′−アジドメチル−
4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)−5
−メチル−ウラシルを得る事ができる。 b)1−([2′,3′,4′]−3′−アジド
メチル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)−5−メチルウラシル(0.28g)を10mlの
メタノールに溶かし、そのメタノール溶液を窒素でフラ
ッシュ(吹込む)する。触媒(カーボン上にパラジウム
を5%つけたもの2g)を加え、そしてその反応混合物
を水素雰囲気中に置き、周囲温度で1時間撹拌する。触
媒はセライトフィルター補助具を通して濾過する事によ
り除去し、そしてメタノールでよくすすぐ。濾液を減圧
下で濃縮して所要の化合物が得られる。 実施例29 1−([2′,3′,4′]−3′−クロロメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
−5−メチル−ウラシル 所要の化合物を得る為には、実施例26の方法を、n−
ブチルアンモニウムのヨー化物をTHFと2−ブタノン
に溶かした塩化リチウムに置換えて、繰返せばよい。 実施例30 1−([2′,3′,4′]−4′−ヒドロキシ
メチル−3′−メチル−2′−オキシエタニル)ウラシ
ル a)実施例23のステップ−9の生成物である1−
([2′,3′,4′]−4′−((t−ブチル
ジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメ
チル−2′−オキシエタニル)ウラシル(1.8g)を
窒素雰囲気中で塩化メチレン8ml中に溶かす。その溶
液を0℃に冷やし、そして1.1gのトリエチルアミン
と0.69gのメタンスルホニルクロライドを加える。
その反応混合物が周囲温度になるのを待って、約2時間
周囲温度で撹拌する。その反応混合物を酢酸エチルで希
釈し、飽和重炭酸ソーダ水溶液と食塩水で洗浄し、無水
硫酸ソーダ上で乾燥し、そして減圧下で濃縮して1−
[2′,3′,4′]−4′−((t−ブチルジ
メチルシリル)オキシメチル)−3′−メタンスルホニ
ルオキシメチル−2′−オキシエタニル)ウラシルを得
る。 b)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタ
ンスルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)ウ
ラシル(0.44g)を窒素雰囲気中で0.5mlのT
HFに溶かす。トリエチル水素化ホウ素リチウム(1
溶液1.2ml)をヌクレオシドの溶液に0℃で撹拌し
ながら添加する。その反応混合物が周囲温度になるのを
待って、4時間周囲温度で撹拌し、それから酢酸エチル
と飽和重炭酸ソーダ溶液に分配する。その層状になった
物を分離し、有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ソーダ
上で乾燥し、そして減圧下で濃縮する。残渣をコラムク
ロマトグラフにより精製して1−([2′,3′
4′]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)オキ
シメチル)−3′−メチル−2′−オキシエタニル)ウ
ラシルが得られる。 c)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メチ
ル−2′−オキシエタニル)ウラシルを実施例21のス
テップ−8中に記載されたように脱保護して標題化合物
が得られる。 実施例31 1−((2′,3′,4′)−3′−フルオロメ
チル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)ウラシル 1−([2′,3′,4′]−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタンス
ルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)ウラシ
ルを得るには、実施例30(a)の方法を繰返せばよ
い。1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタ
ンスルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)ウ
ラシル(0.44g)を窒素雰囲気中で、THFに溶か
したn−ブチルアンモニウムのフッ化物の1溶液8m
lと化合させる。その反応混合物を還流温度で4時間加
熱し、それから周囲温度まで冷やし、そして減圧下で濃
縮する。MeOH/CHClの溶出液を用いたシリ
カゲル上のクロマトグラフにより精製して所要の化合物
を得る。 実施例32 1−([2′,3′,4′]−4′−ヒドロキシ
メチル−3′−ヨードメチル−2′−オキシエタニル)
ウラシル a)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヨー
ドメチル−2′−オキシエタニル)ウラシルを得るに
は、n−ブチルアンモニウムのフッ化物をn−ブチルア
ンモニウムのヨー化物に置換えて、実施例31の方法を
繰返せばよい。 b)所要の化合物を得るには、1−([2′,3′
,4′]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)
オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチル−2′−オキ
シエタニル)−5−メチル−ウラシルを実施例32
(a)から得られた物質に置換えて、実施例21のステ
ップ−8の方法を繰返せばよい。 実施例33 1−([2′,3′,4′]−3′−アジドメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
ウラシル a)所要化合物を得るには、n−ブチルアンモニウムの
ヨー化物をn−ブチルアンモニウムのアジ化物に置換え
て、実施例32の方法を繰返せばよい。 実施例34 1−([2′,3′,4′]−3′−アミノメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
ウラシル a)1−([2′,3′,4′]−3′−アジド
メチル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)ウラシルを得るには実施例33の方法を繰返せばよ
い。 b)1−([2′,3′,4′]−3′−アジド
メチル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)ウラシル(0.28g)を10mlのメタノールに
溶かし、そしてそのメタノール溶液を窒素でフラッシュ
(吹込み)する。触媒(カーボン上にパラジウムを5%
つけたもの2g)を加え、そしてその反応混合物を水素
雰囲気中に置き、周囲温度で1時間撹拌する。セライト
フィルター補助具を通して濾過する事により触媒を除去
し、そしてメタノールでよくすすぐ。その濾液を減圧下
で濃縮して所要の化合物が得られる。 実施例35 1−([2′,3′,4′]−3′−クロロメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
ウラシル 所要の化合物を得るには、n−ブチルアンモニウムのヨ
ー化物をTHFと2−ブタノンに溶かした塩化リチウム
に置換えて、実施例32の方法を繰返せばよい。 実施例36 1−([2′,3′,4′]−4′−ヒドロキシ
メチル−3′−メチル−2′−オキシエタニル)シトシ
ン a)実施例22のステップ−8の生成物である1−
([2′,3′,4′]−4′−((t−ブチル
ジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメ
チル−2′−オキシエタニル)シトシン(1.8g)を
窒素雰囲気中で8mlの塩化メチレンに溶かす。その溶
液を0℃に冷却し、そして1.1gのトリエチルアミン
及び0.69gのメタンスルホニルの塩化物を加える。
その反応混合物が周囲温度になるのを待って約2時間、
周囲温度で撹拌する。その反応混合物を酢酸エチルで希
釈し、飽和重炭酸ソーダ水溶液と食塩水で洗浄し、無水
硫酸ソーダ上で乾燥し、そして減圧下で濃縮して1−
([2′,3′,4′]−4′−((t−ブチル
ジメチルシリル)オキシメチル)−3′−(メタンスル
ホニルオキシ)メチル−2′−オキシエタニル)シトシ
ンが得られる。 b)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタ
ンスルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)シ
トシン(0.44g)を窒素雰囲気中で0.5mlのT
HFに溶かす。0℃で撹拌しながら、そのヌクレオシド
の溶液にトリメチル水素化ホウ素リチウム(1溶液
1.2ml)を加える。その反応混合物が周囲温度にな
るのを待って、周囲温度で4時間撹拌し、それから酢酸
エチルと飽和重炭酸ソーダ溶液に分配する。その層状に
なった物を分離し、その有機相を食塩水で洗浄し、無水
硫酸ソーダ上で乾燥し、そして減圧下で濃縮する。残渣
をコラムクロマトグラフにより精製して1−([2′
,3′,4′]−4′−((t−ブチルジメチル
シリル)オキシメチル)−3′−メチル−2′−オキシ
エタニル)シトシンが得られる。 c)1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メチ
ル−2′−オキシエタニル)シトシンを実施例21のス
テップ−8中に記載されたように脱保護して標題化合物
が得られる。 実施例37 1−([2′,3′,4′]−3′−フルオロメ
チル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)シトシン 1−((2′,3′,4′)−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)−オキシメチル)−3′−メタン
スルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)シト
シンを得るには、実施例36(a)の方法を繰返せばよ
い。1−([2′,3′,4′]−4′−((t
−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−メタ
ンスルホニルオキシメチル−2′−オキシエタニル)シ
トシン(0.44g)を窒素雰囲気中で、THFに溶か
したブチルアンモニウムのフッ化物の1溶液8mlと
化合させる。その反応混合物を還流温度で4時間加熱
し、それから周囲温度にまで冷却し、そして減圧下で濃
縮する。MeOH/CHClの溶出液を用いたシリ
カゲル上のクロマトグラフにより精製する事によって所
要の化合物が得られる。 実施例38 1−([2′,3′,4′]−4′−ヒドロキシ
メチル−3′−ヨードメチル−2′−オキシエタニル)
シトシン 1−([2′,3′,4′]−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)−オキシメチル)−3′−ヨード
メチル−2′−オキシエタニル)シトシンを得るには、
n−ブチルアンモニウムのフッ化物をn−ブチルアンモ
ニウムのヨー化物に置換えて、実施例37の方法を繰返
せばよい。 b)所要の化合物を得るには、1−([2′,3′
,4′]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)
−オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチル−2′−オ
キシエタニル)−5−メチル−ウラシルを実施例38
(a)から得られる物質に置換えて、実施例21のステ
ップ−8の方法を繰返せばよい。 実施例39 1−([2′,3′,4′]−3′−アジドメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
シトシン 所要化合物を得るにはn−ブチルアンモニウムのヨー化
物をn−ブチルアンモニウムのアジ化物に置換えて、実
施例38の方法を繰返せばよい。 実施例40 1−([2′,3′,4′]−3′−アミノメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
シトシン a)1−([2′,3′,4′]−3′−アジド
メチル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)シトシンを得るには実施例39の方法を繰返せばよ
い。 b)1−([2′,3′,4′]−3′−アジド
メチル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニ
ル)シトシン(0.28g)を10mlのメタノールに
溶かし、そのメタノール溶液を窒素でフラッシュ(吹込
み)する。触媒(カーボン上にパラジウムを5%つけた
もの2g)を加え、そしてその反応混合物を水素雰囲気
中に置き、周囲温度で1時間撹拌する。セライトフィル
ター補助具を通して濾過する事によりその触媒を除去
し、そしてメタノールでよくすすぐ。その濾液を減圧下
で濃縮して所要の化合物を得る。 実施例41 1−([2′,3′,4′]−3′−クロロメチ
ル−4′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)
シトシン 所要の化合物を得るには、n−ブチルアンモニウムのヨ
ー化物をTHFと2−ブタノンに溶かした塩化リチウム
に置換えて、実施例38の方法を繰返せばよい。 実施例42 1−([2′,3′,4′]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
ヨードウラシル 実施例23のステップ−10の生成物である1−
([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス(ヒ
ドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)ウラシル4
13mg(1.81mmol)を16.5mlの無水D
MFに溶かした溶液を撹拌しながら、これに1.05g
(5.16mmol)の2,6−ジ−t−ブチルピリジ
ンを加え、次いで556mg(3.43mmol)のI
Clを8.3mのDMFに溶かした液を加えた。室温で
4時間放置後1.26ml(9.1mmol)のトリエ
チルアミンを加え、そしてその反応混合物を減圧下で濃
縮した。残渣を100:0〜80:20の勾配のH
/MeOHを用いたC18ボンドシル上のクロマトグラ
フにかける事により標題化合物355mg(55%収
率)が無定形の白色固体として得られた。H NMR
(DMSO,TMS=0.00ppm)δ3.0〜3.
8(m,5H),4.47(ddd,1H,J=7H
z,J′=J″=2Hz),4.93(dd,1H,J
=J′=5Hz),5.48(dd,1H,J=J′=
5Hz),6.22(d,1H,J=6Hz),8.9
6(s,1H);FAB MS m/z355(M+
H)。 実施例43 1−([2′,3′,4′]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
ブロモウラシル ステップ−1:1−[2′,3′,4′]−4′
−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−
3′−ヒドロキシメチル−2′−オキシエタニル)−5
−ブロモウラシル 実施例23のステップ−9の生成物である1−[2′
R,3′R,4′S]−4′−((t−ブチルジメチル
シリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチル−
2′−オキシエタニル)ウラシル100mg(0.29
mmol)を1mlのピリジンに溶かした溶液を撹拌し
ながら、これにCClに溶かしたBrの1M溶液4
40ul(0.44mmol)を加えた。室温で1時間
放置後、その反応混合物を100mlのCHCl
希釈し、順次50mlのpH燐酸塩緩衝溶液、50m
lの5%NaHCO水溶液、及び50mlの飽和食塩
水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、それから減圧下で
濃縮してほぼ定量的な収率で所要の生成物が得られた。
H NMR(CDC1,TMS=0.00ppm)δ
0.14,0.16(2s,6H),0.93(s,9
H),3.28(dddd,1H),3.65(dd,
1H),3.86(dd,1H),3.92(dd,1
H),4.00(dd,1H),4.67(ddd,1
H),6.18(d,1H),8.39(s,1H),
9.68(bs,1H);DCI NH MS m/
z421,423(M+H),438,440(M+
NH。 ステップ−2:1−([2′R,3′R,4′S]−
3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシ
エタニル)−5−ブロモウラシル 実施例43のステップ−1の生成物である1−[2′
R,3′R,4′S]−4′−((t−ブチルジメチル
シリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチル−
2′−オキシエタニル)−5−ブロモウラシル132m
g(0.31mmol)を2mlのTHFに溶かした溶
液を撹拌しながら、これに100mg(0.32mmo
l)のテトラーn−ブチルアンモニウムのフッ化物の3
水和物を加えた。室温に6.5時間放置後、その反応混
合物を5℃まで冷却し、そしてこの温度で16時間放置
後、室温になるまで待った。それからその反応混合物を
減圧下で濃縮し、0.32mmolの氷酢酸(HOA
c)を含む0.85mlのCHCl中に再溶解し、
それから減圧下で濃縮した。残渣を100:0〜9:1
の勾配のCHCl/MeOHを用いたシリカゲル上
のクロマトグラフにかけ、更に次に100:0〜96:
4の勾配のHO/MeOHを用いたC18ボンドシル
上のクロマトグラフにより更に精製する事により標題の
化合物45mg(47%収率)が無定形の白色固体とし
て得られた。H NMR(DMSO,TMS=0.0
0ppm)δ3.15〜3.75(m,5H),4.4
8(ddd,1H),4.95(dd,1H),5.5
0(dd,1H),6.24(d,1H),8.94
(s,1H);DCI NH MS m/z324,
326(M+NH。 代りの方法:実施例23のステップ−10の生成物であ
る1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビ
ス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)ウラ
シル5mg(0.022mmol)を0.10mlのピ
リジン中に溶かした溶液を撹拌しながら、これに5.3
mg(0.033mmol)の臭素を18ulのCCl
に溶かした液を加えた。室温に1時間放置後、11.
1mg(0.111mmol)のトリエチルアミンを加
え、そしてその反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を
100:0〜90:10の勾配のCHCl/MeO
Hを用いたシリカゲル上のクロマトグラフにかける事に
より標題化合物0.8mg(12%)が無定形の白色固
体として得られた。H NMR(DO,TSP=
0.00ppm)δ3.33(m,1H),3.76
(dd,1H,J=14Hz,J′=3Hz),3.8
〜3.95(m,2H),3.90(dd,1H,J=
14Hz,J′=2Hz),6.32(d,1H,J=
6Hz),8.71(s,1H);DCI NH
S m/z324,326(M+NH。 実施例44 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(2−ブロモ−1−ビニル)ウラシル ステップ−1:1−([2′R,3′R,4′S]−
3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシ
エタニル)−5−(2−(トリメチルシリル)−1−ビ
ニル)ウラシル 実施例42の生成物である1−([2′R,3′R,
4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−
2′−オキシエタニル)−5−ヨードウラシル170m
g(0.48mmol)を2mlのDMF中に溶かした
溶液を撹拌しながら、それに334mg(0.86mm
ol)の1−(2−(トリメチルシリル)ビニル)トリ
−n−ブチルスタンナンと34mg(0.048mmo
l)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)塩化物とを加えた。その結果得られた混合物をN
雰囲気中で60℃で1.75時間加熱し、室温にまで冷
却し、それから、予めヘキサンで飽和された200ml
のMeOHで希釈した。それからそのMeOH相を4×
40mlのヘキサンで洗浄し、濾過し、それから減圧下
で濃縮した。残渣を97.5:2.5〜90:10の勾
配のCHCl/MeOHを用いたシリカゲル上のク
ロマトグラフにかけ、標題化合物99.9mg(64
%)が得られた。H NMR(CDCl,TMS=
0.00ppm)δ0.12(s,9H),3.36
(dddd,1H),3.59〜3.98(m,4
H),4.59(m,1H),6.39(d,1H),
6.58(d,1H),6.73(d,1H),8.8
1(s,1H);DCI NH MS,m/z327
(M+H)。 ステップ−2:1−([2′R,3′R,4′S]−
3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシ
エタニル)−5−(2−ブロモ−1−ビニル)ウラシル 実施例44のステップ−1の生成物である1−([2′
R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシ
メチル)−2′−オキシエタニル)−5−(2−(トリ
メチルシリル)−1−ビニル)ウラシル95mg(0.
29mmol)を−30℃で5.4mlのDMF中に溶
かした溶液を撹拌しながら、これに535ulのMeO
H、80ul(0.58mmol)のトリエチルアミ
ン、それから1滴1滴と、四塩化炭素に溶かした臭素の
1M溶液347ul(0.347mmol)を加えた。
それからその反応混合物が室温まで暖まるのを待って、
それから減圧下で濃縮した。残渣を100:0〜70:
30の勾配のHO/MeOHを用いたC18ボンドシ
ル上のクロマトグラフにかけて標題の化合物72mg
(74%)が無定形の白色固体として得られた。
NMR(DMSO,TMS=0.00ppm)δ3.1
3〜3.78(m,5H),4.49(m,1H),
4.96(dd,1H),5.36(dd,1H),
6.24(d,1H),6.85(d,1H),7.2
4(d,1H),8.58(s,1H),11.51
(bs,1H);DCI NH MS,m/z35
0,352(M+NH。 実施例45 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
クロロウラシル この化合物はChem Pharm Bull (化学
薬剤会報)第30巻、2237頁−1982年のM.サ
ネヨシ、外の方法に於ける5−メチルウラシルの代りに
5−クロロウラシルを使って実施例21の方法に従って
合成される。これは実施例21の方法に於ける2′,
5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)−5
−メチル−3′−デオキシウリジンの代りに2′,5′
−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)−5−ク
ロロ−3′−デオキシウリジンを提供する。 実施例46 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
フルオロウラシル この化合物はChem Pharm Bull、第30
巻、2237頁−1982年のM.サネヨシ、外の方法
に於ける5−メチルウラシルの代りに5−フルオロウラ
シルを使って実施例21の方法に従って合成される。こ
れは実施例21の方法に於ける2′,5′−ビス−(O
−(4″−クロロ)ベンゾイル)−5−メチル−3′−
デオキシウリジンの代りに2′,5′−ビス−(O−
(4″−クロロ)ベンゾイル)−5−フルオロ−3′−
デオキシウリジンを提供する。 実施例47 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(トリフルオロメチル)ウラシル この化合物はChem Pharm Bull、第30
巻、2237頁−1982年のM.サネヨシ、外の方法
に於ける5−メチルウラシルの代りに5−(トリフルオ
ロメチル)ウラシルを使って実施例21の方法に従って
合成される。これは実施例21の方法に於ける2′,
5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)−5
−メチル−3′−デオキシウリジンの代りに2′,5′
−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイル)−5−ト
リフルオロメチル−3′−デオキシウリジンを提供す
る。 実施例48 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
エチルウラシル 実施例61の生成物である1−([2′R,3′R,
4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−
2′−オキシエタニル)−5−ビニルウラシル38mg
(0.15mmol)を1.7mlのピリジン中に溶か
した溶液を撹拌しながら、これに5%Pd−BaSO
13mgを加え、そしてその結果得られた混合物を1気
圧の水素中で18時間撹拌し、濾過し、それから減圧下
で濃縮した。その残渣37mg(0.15mmol)を
2mlのメタノールに溶かした溶液を撹拌しながら、こ
れに30mg(0.30mmol)のトリエチルアミン
と20mgの10%Pd−Cを加え、そしてその結果得
られた混合物を1気圧の水素中で18時間撹拌し、瀘過
し、それから減圧下で濃縮した。その残渣を100:0
〜50:50の勾配の水/MeOHを使ったC18ボン
ドシル上のクロマトグラフにかける事により標題の化合
物が得られた。H NMR(DMSO,TMS=0.
00ppm)δ1.07(t,3H),2.23(q,
2H),3.0〜3.8(m,5H),4.41(m,
1H),4.92(dd,1H),5.38(dd,1
H),6.30(d,1H),8.33(s,1H),
11.29(bs,1H);FAB MS,m/z25
7(M+H)。 実施例49 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(2−ヨード−1−ビニル)ウラシル この化合物は実施例44の方法と類似の方法で調製され
るが、しかし実施例44に於ける臭素の代りにヨウ素化
試薬、例えばヨー素、1塩化ヨー素、又はN−ヨードス
クシンイミドを用いる。 実施例50 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(2−クロロ−1−ビニル)ウラシル この化合物は実施例44の方法と類似の方法で調製され
るが、しかし実施例44の臭素の代りに塩素化試薬、例
えばN−クロロスクシンイミド又は塩素を使用する。 実施例51 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
ブロモシトシン この化合物は実施例43の代りの方法と類似の方法で調
製されるが、しかし1−([2′R,3′R,4′S]
−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキ
シエタニル)ウラシルの代りに1−([2′R,3′
R,4′S]−3′,4′,ビス(ヒドロキシメチル)
−2′−オキシエタニル)シトシンを使用する。 実施例52 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
ヨードシトシン この化合物は実施例42の方法と類似の方法で調製され
るが、しかし1−([2′R,3′R,4′S]−
3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシ
エタニル)ウラシルの代りに1−([2′R,3′R,
4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−
2′−オキシエタニル)シトシンを使用する。 実施例53 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(トランス−2−ブロモ−1−ビニル)シトシン この化合物は実施例44の方法と類似の方法で調製され
るが、しかし1−([2′R,3′R,4′S]−
3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシ
エタニル)−5−ヨードウラシルの代りに1−([2′
R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシ
メチル)−2′−オキシエタニル)−5−ヨードシトシ
ンを使用する。 実施例54 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(2−ヨード−1−ビニル)シトシン この化合物は実施例49の方法と類似の方法で調製され
るが、しかし実施例44に於ける1−([2′R,3′
R,4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)
−2′−オキシエタニル)−5−ヨードウラシルの代り
に1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′一ビ
ス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5
−ヨードシトシンを使用する。 実施例55 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(2−クロロ−1−ビニル)シトシン この化合物は実施例50の方法と類似の方法で調製され
るが、しかし実施例44中の1−([2′R,3′R,
4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−
2′−オキシエタニル)−5−ヨードウラシルの代りに
1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
ヨードシトシンを使用する。 実施例56 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
クロロシトシン この化合物はChem Pharm Bull(化学薬
剤会報)、第30巻、2237頁−1982年のM.サ
ネヨシ、外の方法に於ける4−N−アセチルシトシンの
代りに4−N−アセチル−5−クロロシトシンを使っ
て、実施例22の方法に従って合成される。これは実施
例22の方法中の2′,5′−ビス−(O−(4″−ク
ロロ)ベンゾイル)−4−N−アセチル−3′−デオキ
シシチジンの代りである2′,5′−ビス−(O−
(4″−クロロ)ベンゾイル)−4−N−アセチル−5
−クロロ−3′−デオキシシチジンを提供する。 実施例57 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
(トリフルオロメチル)シトシン この化合物はChem Pharm Bull、第30
巻、2237頁−1982年のM.サネヨシ、外の方法
に於ける4−N−アセチルシトシンの代りに、4−N−
アセチル−5−(トリフルオロメチル)シトシンを使っ
て、実施例22の方法に従って合成される。これは実施
例22の方法中の2′,5′−ビス−(O−(4″−ク
ロロ)ベンゾイル)−4−N−アセチル−3′−デオキ
シシチジンの代りである2′,5′−ビス−(O−
(4″−クロロ)ベンゾイル)−4−N−アセチル−5
−(トリフルオロメチル)−3′−デオキシシチジンを
提供する。 実施例58 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
フルオロシトシン この化合物はChem Pharm Bull、第30
巻、2237頁−1982年のM.サネヨシ、外の方法
に於ける4−N−アセチルシトシンの代りに4−N−ア
セチル−5−フルオロシトシンを使って、実施例22の
方法に従って合成される。これは実施例22の方法中の
2′,5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイ
ル)−4−N−アセチル−3′−デオキシシチジンの代
りである2′,5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベ
ンゾイル)−4−N−アセチル−5−フルオロ−3′−
デオキシシチジンを提供する。 実施例59 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
メチルシトシン この化合物はChem Pharm Bull、第30
巻、2237頁−1982年のM.サネヨシ、外の方法
に於ける4−N−アセチルシトシンの代りに4−N−ア
セチル−5−メチルシトシンを使って実施例22の方法
に従って合成される。これは実施例22の方法中の
2′,5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイ
ル)−4−N−アセチル−3′−デオキシシチジンの代
りである2′,5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベ
ンゾイル)−4−N−アセチル−5−メチル−3′−デ
オキシシチジンを提供する。 実施例60 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
エチルシトシン この化合物はChem Pharm Bull、第30
巻、2237頁−1982年のM.サネヨシ、外の方法
に於ける4−N−アセチルシトシンの代りに4−N−ア
セチル−5−エチルシトシンを使って実施例22の方法
に従って合成される。これは実施例22の方法中の
2′,5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベンゾイ
ル)−4−N−アセチル−3′−デオキシシチジンの代
りである2′,5′−ビス−(O−(4″−クロロ)ベ
ンゾイル)−4−N−アセチル−5−エチル−3′−デ
オキシシチジンを提供する。 実施例61 1−([2′R,3′R,4′S]−3′,4′−ビス
(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−
ビニルウラシル 実施例22の生成物である1−([2′R,3′R,
4′S]−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−
2′−オキシエタニル)−5−ヨードウラシル100m
g(0.428mmol)を1.5mlのDMFに溶か
した溶液を撹拌しながら、これに159mg(0.50
mmol)のビニルトリブチル錫と20mg(0.02
9mmol)のビス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム(II)塩化物を加えた。その結果得られた混合物
をN雰囲気中で60℃で1時間加熱し、室温に冷却
し、それからヘキサンで飽和させておいた75mlのM
eOHで希釈した。それからそのMeOH相を3×75
mlのヘキサンで洗浄し、濾過し、それから減圧下で濃
縮した。残渣を100:0〜90:10のCH
:MeOHの勾配溶出液を使ったシリカゲル上のク
ロマトグラフにかけ、標題の化合物40mg(56%)
が得られた。H NMR(DMSO,TMS=0.0
0ppm)δ3.2〜3.8(m,5H),4.48
(m,1H),4.94(dd,1H),5.16(d
d,1H),5.46(dd,1H),5.90(d
d,1H),6.30(d,1H),6.41(d,1
H),8.73(s,1H),11.45(bs,1
H);FAB MS,m/z255(M+H)。 実施例62 1−([2′R,4′S]−4′−(ヒドロキシメチ
ル)−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシル 実施例21のステップ7の生成物である1−([2′
R,3′R,4′S]−4′−((t−ブチルジメチル
シリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチル−
2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシル356.
5mg(1mmol)の溶液を、J.Org.Che
m.(有機化学会誌)、1983年、4165〜415
8頁のD.B.デス及びJ.C.マ−ティンにより記載
された一般的な方法に従って、1.05当量の「デス−
マーティンのペルイオディナン」を用いて酸化する。そ
の粗反応混合物をシリカゲル上のクロマトグラフにかけ
て1−([2′R,3′R,4′S]−4′−((t−
ブチルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ホルミ
ル−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシルが得
られる。このアルデヒド177mg(0.5mmol)
とトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(I)
塩化物463mg(0.5mmol)をガス抜きした5
mlのアセトニトリルに溶かした溶液を密封管内で30
〜150℃で1〜24時間加熱する。その結果得られた
反応混合物をシリカゲル上で精製して、1−([2′
R,4′S]−4′−((t−ブチルジメチルシリル)
オキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−メチル
ウラシルが得られる。それから、このシリルエーテル8
1mg(0.25mmol)を1mlのTHFに溶かし
た溶液を65.4mg(0.25mmol)のテトラブ
チルアンモニウムフルオライド(フッ化物)の水和物で
処理する。室温で6時間放置後、その反応混合物を0.
25mmolの酢酸で中和し、そして減圧下で濃縮す
る。残渣を100:0〜50:50の勾配の水/MeO
Hを使った。C18ボンドシル上のクロマトグラフにか
け、標題化合物が得られる。 実施例63 1−([2′R,4′S]−4′−(ヒドロキシメチ
ル)−2′−オキシエタニル)ウラシル この化合物は実施例62に記載された方法に類似した方
法で、但し実施例21のステップ−7の生成物である1
−([2′R,3′R,4′S]−4′−((t−ブチ
ルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシ
メチル−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシル
の代りに実施例23のステップ−9の生成物である1−
[2′R,3′R,4′S]−4′−((t−ブチルジ
メチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキシメチ
ル−2′−オキシエタニル)ウラシルを使用して調製さ
れる。 実施例64 1−([2′R,4′S]−4′−(ヒドロキシメチ
ル)−2′−オキシエタニル)シトシン この化合物は実施例21のステップ−7の生成物である
1−([2′R,3′R,4′S]−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキ
シメチル−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシ
ンの代りに、実施例22のステップ−8の生成物である
1−([2′R,3′R,4′S]−4′−((t−ブ
チルジメチルシリル)オキシメチル)−3′−ヒドロキ
シメチル−2′−オキシエタニル)シトシンを使う事に
よって、実施例62に記載された方法と類似の方法で調
製される。 実施例65 1−([2′R,4′S]−3′−メチレン−4′−ヒ
ドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−メチ
ルウラシル ステップ−1:1−([2′R,4′S]−3′−メチ
レン−4′−((t−ブチルジメチルシリル)オキシメ
チル)−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシル 実施例24のパートaの生成物である1−([2′R,
3′R,4′S]−4′−((t−ブチルジメチルシリ
ル)オキシメチル)−3′−メタンスルホニルオキシメ
チル−2′−オキシエタニル−5−メチルウラシル43
5mg(1mmol)を5mlのアセトニトリル中に溶
かした溶液を撹拌しながら、これに152mg(1mm
ol)のDBUを加え、そしてその結果得られた混合物
を1〜24時間還流加熱する。減圧下で濃縮し、そして
その残渣をシリカゲル上のクロマトグラフにかけて標題
化合物が得られる。 ステップ−2:1−([2′R,4′S]−3′−メチ
レン−4′−ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニ
ル)−5−メチルウラシル 実施例65のステップ−1から得られる生成物1mmo
lを10mlのTHFに溶かした溶液を撹拌しながら、
これに1mmolのテトラ−n−ブチルアンモニウムフ
ルオライドの水和物を加える。室温に6時間放置後、そ
の反応混合物を1当量の酢酸で中和し、それから減圧下
で濃縮する。残渣を100:0〜50:50の勾配の水
/MeOHを使ってC18ボンドシル上のクロマトグラ
フにかけ標題化合物が得られる。 実施例66 1−([2′R,3′R,4′R]−3′−ヒドロキシ
−3′−4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキ
シエタニル)−5−メチルウラシル及び1−([2′
R,3′S,4′R]−3′−ヒドロキシ−3′−4′
−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)
−5−メチルウラシル 実施例65のステップ−1の生成物である1−([2′
R,4′S]−3′−メチレン−4′−((t−ブチル
ジメチルシリル)オキシメチル)−2′−オキシエタニ
ル)−5−メチルウラシル1mmolを5mlのアセト
ン水溶液に溶かした溶液を撹拌しながら、これにTet
ra−herdron Lett.1976年、197
3〜1976頁のV.ヴァンリーネン、R.C.ケリー
及びD.K.チャの一般的方法に従って、1mmolの
N−メチルモルホリン−N−酸化物と、触媒量の四酸化
オスミウムを加える。室温に0.5〜24時間放置後、
その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、重亜硫酸ソーダ
水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、それか
ら減圧下で濃縮する。それから残渣をシリカゲル上のク
ロマトグラフにより精製して標題化合物の4′−t−ブ
チルジメチルシリルエーテルが得られる。このシリルエ
ーテル0.5mmolを2.5mlのTHFに溶かした
溶液を撹拌しながら、これに0.5mmolのテトラ−
n−ブチルアンモニウムフルオライド(フッ化物)を加
える。室温に6時間放置後、その反応混合物を酢酸で中
和し、それから減圧下で濃縮する。残渣を100:0〜
50:50の勾配の水/MeOHを使ったC18ボンド
シル上のクロマトグラフにかけて標題化合物が得られ
る。 実施例67 1−([2′R,3′R,4′R]−3′−ヒドロキシ
−4′−ヒドロキシメチル)−2′−オキシエタニル)
−5−メチルウラシル及び1−([2′R,3′S,
4′R]−3′−ヒドロキシ−4′−ヒドロキシメチ
ル)−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシル 実施例66の生成物である1−([2′R,3′R,
4′R]−3′−ヒドロキシ−3′−4′−ビス(ヒド
ロキシメチル)−2′−オキシエタニル)−5−メチル
ウラシル及び1−([2′R,3′S,4′R]−3′
−ヒドロキシ−3′−4′−ビス(ヒドロキシメチル)
−2′−オキシエタニル)−5−メチルウラシル1mm
olを10mlのMeOHに溶かした溶液を撹拌しなが
ら、これにNaIOの飽和水溶液1mmolを加え
る。室温に0.5〜24時間放置後、その反応混合物を
過剰の水素化ホウ素ナトリウム(1〜20当量)で0.
5〜6時間処理し、濾過し、それから滅圧下で濃縮して
MeOHを除去する。それから、その結果得られた水溶
液を100:0〜50:50の勾配の水/MeOHを使
ったC18ボンドシル上のクロマトグラフにより精製し
て標題化合物が得られる。本発明の化合物の抗ウイルス
活性は次の方法によって測定する事ができる。 A.ヘルペス・シンプレックス・ウイルス・タイプ1及
びタイプ2に対する活性についての化合物の評価 誘発試験用ウイルスは、プラスチック組織培養フラスコ
中の、そして96個のくぼみ付き板中で、単層培養とし
て予め培養された細胞中で、宿主細胞培養に適した細胞
培養媒体を使って増殖させ、そして試験された。下記の
ウイルス及び宿主細胞培養が用いられた。 誘発試験用ウイルス 宿主細胞タイプ ヘルペス・シンプレックス、 連続継代接種のアフリカ タイプ1(HSV−1) 緑猿腎臓(ヴェロ) ストレーンE−377 ヘルペス・シンプレックス、 連続継代接種のアフリカ タイプ2(HSV−2) 緑猿腎臓(ヴェロ) ストレ−ンMS 使用の当日、評価されるべき各化合物の秤量した試料
を、各ウイルス宿主細胞組織に適した培養媒体中で溶か
し、そしてシリアル100.5希釈に希釈した。CPE−阻害検定手順 哺乳類細胞を、適当な細胞培地を用いて、COSTAR
96穴組織培養プレートの穴中で単層として予め増殖
させた。ストックウイルスを、ReedをMuench
の方法(Amer.J.Hyg.27:493〜49
7,1938)に従って予備検定し、細胞培地中に希釈
して、0.1ml当たり32CCID50(細胞培養感
染用量,50%)単位とした。抗ウイルス検定は、適当
な細胞単一層を含有する微小滴定プレート穴中の各試験
ウイルスに対して細胞毒性〜非細胞毒性レベルの3通り
で、各化合物の7種類の濃度を試験するよう企画され
た。各々の反復細胞培養に、0.1mlの試験薬溶液及
び0.1mlのウイルス懸濁液を加えた。培地のみを含
有する細胞対照、培地とウイルスを含有するウイルス対
照、培地と各濃度の薬物を含有する薬物細胞毒性対照
を、各実験で検定される試験試料を用いて同時に試験し
た。被覆したプレートを、5%COを含む給湿空気中
で、未処置ウイルス対照培養において最大CPE(細胞
変性効果)が観察されるまで、37℃でインキュベート
した。細胞単一層を、ウイルス誘発性CPE及び薬物細
胞毒性に関して、顕微鏡的に検査した。抗ウイルス活性
は、ウイルス等級(VR)による薬物処理、ウイルス感
染細胞培養におけるウイルス誘発性CPEの阻害能を算
出することによって、測定した。Vは、CPE阻害及び
薬物細胞毒性の稈度をともに考慮した抗ウイルス活性の
標準計量測定値であり、以下に示すようなEhrlic
hの方法(Ann.N.Y.Acad.Sci.13
:5〜16,1965)の変法によって測定する。C
PEを、次の尺度に従って、各微小滴定プレート穴中の
各々の個々の培養に関して等級分けした: 4=ウイルスにより100%の細胞が影響を受ける; 3=ウイルスにより75%の細胞が影響を受ける; 2=ウイルスにより50%の細胞が影響を受ける; 2=ウイルスにより25%の細胞が影響を受ける; 0=CPEなし;正常細胞単一層。 VRは、各試験穴について記録されたCPE等級と、培
養プレートにおけるそれに対応するウイルス対照につい
てのものとの間の数値差の合計の0.1として計算し
た。部分的に細胞毒性(p)である薬物濃度を含有する
試験穴の得点と、それらに対応するウイルス対照との間
の数値差は、等分された。細胞変性効果(CPE)を5
0%だけ低減する最小阻害薬物濃度(MIC50)は、
片対数曲線嵌合に関する回帰分析プログラムを用いて算
出した。各高感受性ウイルスに対する各活性化合物に関
する治療指数(TI)は、MIC50で試験化合物の最
小細胞毒性濃度を割って測定した。試験結果は後記の表
1に示す。 B.ヒトのサイトメガロウイルス(HCMV)に対する
活性に関する化合物の評価−ウイルス収量低減検定 ヒトの2倍体胎児肺(MRC5)細胞を、6穴組織培養
プレートの35mm穴中で増殖させた。亜融合性細胞単
一層を燐酸塩緩衝塩水(PBS)で洗浄し、0.5ml
/穴のHCMV(AD169株)懸濁液に、37℃で
1.5時間さらした。ウイルス懸濁液MEM+2%ウシ
胎仔血清(FBS)で希釈すると、約0.1プラーク形
成単位(PFU)/細胞の多数の感染を生じた。ウイル
ス吸着期間後、接種物を除去し、感染細胞層をPBSで
洗浄した。各試験薬物濃度(2%FBSを補充したME
M中に溶解)のアリコート(2.0ml)を3通りの細
胞培養:即ち2つのウイルス感染培養と1つの未感染細
胞毒性対照培養(1.5時間、ウイルスを含有せずに培
地にさらされた)中に分配した。未処置ウイルス感染対
照培養及び未処置未感染細胞対照培養を、培地のみで飼
育した。培養プレートを、空気中に2%COを含入し
た給湿空気中で、37℃でインキュベートした。細胞培
養液はすべて、感染後(p.i.)48時間目に新しい
薬物及び培地と取り換えた。感染後6日目に、細胞変性
効果(CPE)及び薬物細胞毒性に関して、顕微鏡的に
細胞層を検査した。つぎに試験及びウイルス対照培養
を、細胞層に1サイクルの凍結−融解周期を経過させて
収穫した。細胞物質を周囲培地中に掻き取り、反復培養
からの培地及び含有物をプールし、低温管中に分配し、
−135℃で貯蔵した。薬物細胞毒性を、MTTホルマ
ザンに対する生育可能宿主細胞のミトコンドリア酵素に
よるテトラゾリウム塩、即ち臭化3−(4,5−ジメチ
ル−チアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテト
ラゾリウム(MTT)の減少を基礎とした方法によっ
て、定量的に測定した(T.Mosmann,198
3)。薬物細胞毒性対照及び細胞対照をMTT(培地中
に溶解)で処理し、その後20%SDS(0.02N
HCl中に溶解)で処理して、MTTホルマザンの結晶
を溶解した。MTTホルマザンの青色は、570nmで
比色測定された。薬物細胞毒性は、各薬物細胞毒性対照
の吸光度(O.D.)と細胞対照培養の平均O.D.と
を比較することによって測定し、対照のパーセントとし
て表わした。採集された試験試料及びウイルス対照試料
を融解し、感染ウイルス収量を12穴集落プレート中で
増殖させたMRC5細胞におけるプラーク検定によって
測定した。各試験化合物によるHCMV複製の阻害は、
薬物処理培養中の子孫ウイルス収量と未処理、ウイルス
感染対照培養における子孫ウイルス収量とを比較するこ
とによって測定した。試験結果を表2に示す。 C.水痘状帯状ヘルペスウイルス(VZV)に対する活
性に関する化合物の評価−プラーク減少検定 本発明の化合物を、プラーク減少検定手順を用いて、水
痘帯状ヘルペスウイルス(VCV)に対する選択的活性
に関して評価した。試験ウイルスは、アラバマ州バーミ
ンガムのthe University of Ala
bama HospitalsのDr.Richard
Whitleyから手に入れたDM625と呼ばれる
臨床的単離体であった。このウイルスは、ヒトの包皮繊
維芽細胞(HFF)の培養内で継代接種され、滴定され
ていた。プラーク減少検定のために、6〜12回継代接
種ヒト包皮繊維芽細胞を12穴組織培養プレート中に接
種し、空気中に2%COを含有する給湿空気中で、3
7℃でインキュベートした。亜融合性HFFをMEMで
洗浄し、MEM+2%FBSで希釈したVZV懸濁液
0.5ml/穴に、37℃で2時間暴露した。ウイルス
吸着期間後、接種物を除去し、感染細胞層をMEMで洗
浄した。3通りのVZV−感染細胞培養穴を各濃度の
0.1ml試験化合物(MEM+2%FBSに溶解)で
処理した。6つの未処理ウイルス感染細胞培養と3通り
の未処理未感染細胞培養を1.0mlのMEM+2%F
BSで飼育して、対照とした。未感染HFFを含有する
穴を各濃度の試験化合物で処理して、試験化合物細胞毒
性を監視した。12穴プレートをCOインキュベータ
ー内で、37℃でインキュベートした。ウイルス感染後
(p.i.)48時間目に、全プレート穴中の液を新鮮
な試験化合物及び/又は培地と取り換えた。ウイルス感
染後6日目に、VZVプラークの数を数えた(未染色、
低倍率)。プラーク形成に及ぼす各濃度の試験化合物の
効力は、反復試験化合物処理培養における平均プラーク
数と未処理ウイルス対照培養の平均プラーク数とを比較
することによって測定した。試験化合物細胞毒性対照培
養を、全般的形態変化に関して顕微鏡で調べ、その後M
TT及び30%SDSで処理した。MTTホルマザンの
青色を、570nmで比色測定した。試験化合物細胞毒
性は、各試験化合物対照の吸光度(O.D.)と細胞対
照培養の平均O.D.とを比較することによって測定
し、対照のパーセントで表わした。試験結果を表3に示
す。MIC50値は、プラーク形成を50%だけ阻害す
るに要する試験化合物の最小濃度である。 D.1型単純ヘルペスウイルスに対する活性に関する化
合物の評価のための別法In vitro抗ウイルス活
性における測定のための中性赤染料摂取検定 Vero細胞単一層をトリプシン処理して採集した。1
ml当たりの生育可能細胞数は、アリコートをトリパン
ブルーで染色し、血球計で計数することによって調べ
た。細胞密度は、4×10細胞/mlを含有するよう
飼育培地中で調整した。96穴滅菌組織培養プレートに
100μl/穴、即ち4×10細胞/穴の調整細胞懸
濁液を接種した。接種済みプレートを、COとともに
37℃で一晩、インキュベートした。一晩インキュベー
ト後、単一層はほぼ融合していた。飼育培地を除去し、
各細胞の単一層を、維持培地中で希釈された100μl
のウイルスで感染して、2〜3日間インキュベート後、
約90%の細胞変性効果を生じた。ウイルスを、4〜6
%COとともに37℃で1時間、吸着させた。細胞増
殖のための対照は、ウイルスを含有しない維持培地に重
ね合わせた。残留ウイルスを含有する維持培地を除去し
た。試験化合物を維持培地中に溶解及び/又は希釈し
て、試験のために望ましい濃度にし、プレートの穴に付
加した。各濃度のアリコート(100μl)を繰り返し
(2回又は3回)、穴に付加した。ウイルス活性のため
の対照を、薬物を含まない維持培地に重ね合わせた。維
持培地のみを含有する反復穴は、バックグラウンド吸光
度レベルのための対照とした。そのプレートを、約90
%CPEがウイルス感染対照細胞において観察されるま
で(通常2〜3日)、COを用いて37℃でインキュ
ベートした。インキュベーション後、全穴から培地を除
去した。100μlの中性赤溶液を各穴に加え、プレー
トをCOを用いずに、2時間、37℃でインキュベー
トした。2時間インキュベート後、過剰中性赤溶液を除
去した。プレートを100μl/穴のPBS、pH7.
2で洗浄し、その後、PBSを除去した。生育可能細胞
に摂取された中性赤染料を、100μl/穴の酸性化メ
タノール;pH1.0を加えて抽出した(酸性化メタノ
ールは、細胞を穴に固定した)。プレートを室温で少な
くとも15分間放置して、抽出を最大にした。メタノー
ル中に抽出された中性赤染料の量は、540nmの波長
での吸光度を比色測定することによって定量した。試薬 100mlの蒸留水中に1グラムの中性赤塩を混合する
ことによって、1%水性中性赤塩を調製した。中性赤染
色溶液は、100mlの1×PBS、pH7.2、1滴
の0.5%水性フェノール赤、2〜3滴の2N塩酸(溶
液が黄橙色に変わるまで)及び0.66mlの1%水性
中性赤を混合して調製した。酸性化メタノールは、10
0mlのメタノール中に8滴の2N塩酸を混合すること
によって調製した。10×燐酸塩緩衝塩水(PBS)、
pH7.2は、蒸留水中に12.36グラムのNa
PO(無水)、1.80グラムのNaHPO(−水
和物)を混合して、pHを7.2に調製し、そして最終
容量を1リットルにすることによって調製した。結果 ウイルス対照におけるCPE(%)を、次式: によって測定した。ウイルス感染及び試験化合物処理細
胞におけるCPE(%)は、次式: によって測定した。CPE(%)対試験化合物濃度をプ
ロットした。50%CPEが観察される試験化合物濃度
を容量−反応曲線から読み取り、MIC50(μg/m
l)とする。対照細胞の50%に対して有毒である試験
化合物の濃度は、TD50として示される。試験結果を
表4に示す。 E.I型及びII型単純ヘルペスウイルスに対する活性
に関する化合物の評価のための別法CPE阻害検定手順
(MTT) Vero細胞を、適当な細胞培地を用いて、COSTA
R 96穴組織織培養プレートの穴中で、単一層として
予め増殖させた。ReedをMuench(Amer.
J.Hyg.27,493(1983))の方法に従っ
てストックウイルスを予め検定し、細胞培地中で希釈し
て、0.1ml当たり32CCID50(細胞培養感染
用量,50%)単位とした。抗ウイルス検定は、細胞単
一層を含有する徹小滴定プレート穴中の各試験ウイルス
に対して3通りの、細胞毒性〜非細胞毒性レベルの6種
類の濃度の各化合物を試験するように企画された。反復
細胞培養の各々に、0.1mlの試験化合物溶液を0.
1mlのウイルス懸濁液を加えた。プレート当たり2種
類の化合物を評価した。対照として以下のものが含まれ
た: (1)細胞+培地を含有する細胞対照; (2)未処理、ウイルス感染細胞対照; (3)未感染、試験化合物処理細胞を含有する試験化合
物細胞毒性対照; (4)試験化合物色彩対照−試験化合物+培地(細胞を
含まず);そして、 (5)試薬(演験培地)対照−培地のみ(細胞を含ま
ず)。 被覆したプレートを、2%COを含有する給湿空気中
で、37℃でインキュベートした。未処理ウイルス対照
穴における細胞変性効果(CPE)が100%に達した
時に、20μlの3−(4,5−ジメチル−チアゾール
−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロ
マイド(MTT)(5mg/mlでPBSに溶解)をプ
レート穴の各々にピペットで加えた。そのプレートを3
7℃で6時間インキュベートし;つぎに40μlの30
%SDS(0.02N塩酸に溶解)を各穴に加えた。3
7℃で一晩インキュベーション後、MTTホルマザンの
青色を、570nmで比色測定した。各培養の光学濃度
(OD)値は、生育可能細胞の数に比例する生成ホルマ
ザン量の関数である。コンピュータプログラムを用い
て、ウイルス感染穴の%CPE(%CPE減少と逆比例
する)及び未感染試験化合物対照穴の %細胞生存能力
を計算した。試験結果を表5に示す。IC50値は、片
対数曲線嵌合に関する回帰分析プログラムを用いて算出
された、50%だけCPEを阻害する最小試験化合物濃
度(μg/ml)である。TC25値は、細胞生存能力
を25%だけ低減する最小試験化合物濃度(μg/m
l)である。
【表1】 結果は、化合物がHSV−1及びHSV−2に対して活
性であることを示す。
【表2】 結果は、化合物がHCMVに対して活性であることを示
す。
【表3】 結果は、化合物が水痘状帯状ヘルペスウイルスに対して
活性であることを示す。
【表4】 結果は、化合物が単純ヘルペス1に対して活性であるこ
とを示す。
【表5】 結果は、化合物がHSV−1及びHSV−2に対して活
性であることを示す。本発明の化合物は、無機又は有機
酸から得られる塩の形態で用い得る。これらの塩として
は、次のものが挙げられるが、これらに限定されない:
酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、ア
スパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、
二硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグ
ルコン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ドデシル
硫酸塩、エタンスルホン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グ
リセロ燐酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、へキサン酸
塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、乳酸塩、マ
レイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−
ナフタレンスルホン酸塩、蓚酸塩、パモエート、ペクチ
ン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピク
リン酸塩、ピバレート、プロピオン酸塩、コハク酸塩、
酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシレート、及びウンデカ
ン酸塩。さらに、塩基性窒素含有基は、メチル、エチ
ル、プロピル及びブチルのような低級アルキルの、塩化
物、臭化物及びヨウ化物のようなハロゲン化物;ジメチ
ル、ジエチル、ジブチル及びジアミル硫酸塩のようなジ
アルキル硫酸塩;デシル、ラウリル、ミリスチル及びス
テアリルの塩化物、臭化物及びヨウ化物のような長鎖ハ
ロゲン化物;ベンジル及びフェネチル臭化物のようなア
ラルキルハロゲン化物等のような薬剤で第四級化され得
る。水溶性、油溶性又は分散性物質が、それによって得
られる。製薬上受容可能な酸付加塩を生成するために用
い得る酸の例としては、塩酸、硫酸及び燐酸のような無
機塩、そして蓚酸、マレイン酸、コハク酸及びクエン酸
のような有機酸が挙げられる。その他の塩としては、ナ
トリウム、カリウム、カルシウム又はマグネシウムのよ
うなアルカリ金属又はアルカリ土類金属を有する塩もし
くは有機塩基を有する塩が挙げられる。本発明の化合物
は、エステルの形態でも用い得る。このようなエステル
の例としては、ブロックト又はアンブロックトアミノ酸
残基、燐酸塩基又はヘミコハク酸残基でアシル化されて
いた本発明のヒドロキシル置換化合物が挙げられる。こ
のようなエステルとしてはさらにヒドロキシル基がアシ
ル化されて、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、安
息香酸エステル等のようなエステルを提供する本発明の
ヒドロキシル置換化合物が挙げられる。その他のエステ
ルとしては、カルボン酸基がエステル化されて、メチ
ル、エチル、ベンジル等を含むがこれに限定されないエ
ステルを提供する本発明の化合物が挙げられる。本発明
の化合物のエステルの調製は、本発明のヒドロキシル置
換化合物と活性化アシル、アミノアシル、ホスホリル又
はヘミスクシニル誘導体とを反応させることによって実
行する。本発明の化合物を含有するカルボン酸基のエス
テルである化合物は、当業界で公知の方法によって調製
する。
【作用】本発明の新規化合物は抗ウイルス活性を有し、
ヒト又は他の哺乳動物におけるウイルス関連疾患(特
に、1型及び2型単純ヘルペスのようなヘルペスウイル
ス、サイトメガロウイルス及び水痘状帯状ヘルペス)を
治療又は予防するのに有用である。本発明の化合物は、
ヒト又は他の哺乳動物において、A型肝炎、B型肝炎及
び非A非B肝炎のような肝炎ウイルス、乳頭腫ウイル
ス、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、呼吸性
シンシチウムウイルス、Epstein−Barrウイ
ルス及びHIVに関連した疾患を治療又は予防するのに
も有効であると予期される。1回又は何回かに分けて宿
主に投与される1日の総用量は、例えば、体重1kg当
たり1日0.1〜2000mgであり、より一般的には
1.0〜500mg/kgである。投薬単位組成物は、
小単位薬剤を複数含有して、1日の用量としてもよい。
1回投与形態を生成するために担体物質と併用され得る
活性成分の量は、治療される宿主によって、そして特定
の投薬様式によって変わる。しかしながら、任意の特定
の患者のための特定用量レベルは、使用する特定の化合
物、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与時
間、投与経路、排出速度、併用薬及び治療中の特定の疾
患の重症度を含めた種々の因子に依っている。本発明の
化合物は、慣用的非毒性の製薬上受容可能な担体、アジ
ュバント、そして所望によりビヒクルを含有する投薬単
位処方物中で、経口的に、非経口的に、吸入スプレーに
よって、経直腸的に又は局所的に投与してもよい。局所
投与は、軟膏、クリーム、又は目に受容可能な溶液、懸
濁液、乳濁液、軟膏及び固体挿入体の使用を包含しても
よい。本明細書中で使用する非経口的という用語は、皮
下注射、静注、筋注、胸骨内注射又は注入法を含む。注
射可能な製剤、例えば滅菌注射可能水性又は油性懸濁液
は、適当な分散剤又は浸潤剤及び懸濁剤を用いて公知の
技術によって処方してもよい。滅菌注射可能製剤は、例
えば1,3−ブタンジオールに溶解した溶液のような非
経口的に受容可能な非毒性の希釈剤又は溶剤に溶解した
滅菌注射可能溶液又は懸濁液であってもよい。使用し得
る受容可能なビヒクル及び溶剤としては水、リンガー液
及び等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌性固
定油を溶剤又は懸濁媒質として慣用的に用いる。このた
めに、合成モノマージグリセリドを含めた任意の無刺激
性固定油を用いてもよい。さらに、オレイン酸のような
脂肪酸は、注射可能物質の調製に用いることが判明して
いる。薬物の直腸投与のための坐薬は、薬物と、常温で
は固体であるが直腸温度では液体であって、したがって
直腸内で溶融して薬物を放出するココアバター及びポリ
エチレングリコールのような適当な非刺激性賦形剤を混
合して調製し得る。経口投与のための固体投薬形態とし
ては、カプセル、錠剤、丸剤、粉末及び顆粒が挙げられ
る。このような固体投薬形態においては、活性化合物
は、ショ糖、乳糖又はデンプンのような少なくとも1つ
の不活性希釈剤と混合してもよい。このような投薬形態
は、慣用的に、不活性希釈剤以外の付加物質、例えばス
テアリン酸マグネシウムのような潤滑剤を包含してもよ
い。カプセル、錠剤及び丸剤の場合には、その投薬形態
は緩衝剤を包含してもよい。錠剤及び丸剤は、腸溶性被
膜を付加的に用いて調製し得る。経口投与のための液体
投薬形態としては、水のような、当業界で一般的に用い
られる不活性希釈剤を含有する、製薬上受容可能な乳濁
液、溶液、懸濁液、シロップ及びエリキシルが挙げられ
る。このような組成物は、浸潤剤、乳化及び懸濁剤、そ
して甘味剤、風味剤及び香料のようなアジュバントを包
含してもよい。上述の事項は単に本発明を説明するもの
であって、本発明は開示された化合物に限定されない。
当業者には明白な修正及び変更は、添付の特許請求の範
囲に記載されているように、本発明の範囲及び性質に含
まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】反応図式1。
【図2】反応図式2。
【図3】反応図式3。
【図4】反応図式4。
【図5】反応図式5。
【化12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 493/10 Z 9165−4C (72)発明者 ヤコブ・ジエイ・プラツトナー アメリカ合衆国、イリノイ・60048、リバ テイビル、セント・ウイリアム・ドライ ブ・1301 (72)発明者 テリー・ジエイ・ローセン アメリカ合衆国、コネチカツト・06333、 イースト・ライム、グレーシイ・ヒル・ロ ード・245

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、Bはプリン−9−イル基、プリン−9−イル基
    の複素環式等配電子体、ピリミジン−1−イル基又はピ
    リミジン−1−イル基の複素環式等配電子体であり;D
    は(i)水素、(ii)C〜C10アルキル、(ii
    i)−CHOH、(iv)−CHOR20(ここで
    20はC〜Cアルキルである)、(v)−CH
    OC(O)R21(ここでR21はC〜C10アルキ
    ルである)、(vi)−CHOC(O)CH
    (R22)(NHR23)(ここでR22は任意の天然
    型アミノ酸の側鎖であり、R23は水素又は−C(O)
    CH(R24)(NH)(ここでR24は任意の天然
    型アミノ酸の側鎖である)である)、(vii)−CH
    SH、(viii)−CHCl、(iX)−CH
    F、(x)−CHBr、(xi)−CHI、(xi
    i)−C(O)H、(xiii)−CHCN、(xi
    v)−CH、(xv)−CHNR33
    34(ここでR33及びR34は独立に水素及びC
    10アルキルから選択される)、(xvi)−CO
    35(ここでR35は水素又はC〜C10アルキル
    である)、(xvii)−CHCHOH、(xvi
    ii)−CHCHOR20(ここでR20は既に定
    義されたものと同様である)、(xix)−CHCH
    OC(O)R21(ここでR21は既に定義されたも
    のと同様である)、(xx)−CHCHOC(O)
    CH(R22)(NHR23)(ここでR22及びR
    23は既に定義されたものと同様である)、(xxi)
    −CHCHPO、(xxii)−CHOP
    、(xxiii)−OCHPO又は
    (xxiv)−CHCO36(ここでR36は水
    素、C〜C10アルキル、カルボキシアルキル又はア
    ミノアルキルである)であり;Aは−CH−であるか、
    或いはA−Gが一緒になって−C(=O)−、−C(=
    CH)−、−C(OH)(CH)−又は 【化2】 であり;そしてGは(i)水素、(ii)C〜C10
    アルキル、(iii)−OH、(iv)アルコキシ、
    (v)−NH、(vi)アルキルアミノ、(vii)
    ジアルキルアミノ、(viii)−SH、(ix)チオ
    アルコキシ、(x)−N、(xi)−CHOH、
    (xii)−CHOR25(ここでR25はC〜C
    アルキルである)、(xiii)−CHOC(O)
    26(ここでR26はC〜C10アルキルであ
    る)、(xiv)−CHOC(O)CH(R27
    (NHR28)(ここでR27は任意の天然型アミノ酸
    の側鎖であり、R28は水素又は−C(O)CH(R
    29)(NH)(ここでR29は任意の天然型アミノ
    酸の側鎖である)である)、(xv)−CHSH、
    (xvi)−CHCl、(xvii)−CHF、
    (xviii)−CHBr、(xix)−CHI、
    (xx)−C(O)H、(xxi)−CHCN、(x
    xii)−CH、(xxiii)−CHNR
    3031(ここでR30及びR31は独立して水素及
    びC〜C10アルキルから選択される)、(xxi
    v)−CO37(ここでR37は水素、C〜C
    10アルキル、カルボキシアルキル又はアミノアルキル
    である)、(xxv)−CHCHOH、(xxv
    i)−CHCHOR25(ここでR25は既に定義
    されたものと同様である)、(xxvii)−CH
    OC(O)R26(ここでR26は既に定義された
    ものと同様である)、(xxviii)−CHCH
    OC(O)CH(R27)(NHR28)(ここでR
    27及びR28は独立して既に定義されたものと同様で
    ある)、(xxix)−CHCHPO、(x
    xx)−CHOPO、(xxxi)−OCH
    PO或いは(xxxii)−CHCO32
    (ここでR32は水素、C〜C10アルキル、カルボ
    キシアルキル又はアミノアルキルである)であるが、但
    し、Dが水素又はC〜C10アルキルである場合に
    は、Gは水素又はC〜C10アルキル以外である]の
    化合物或いは製薬上受容可能なその塩又はエステル。
  2. 【請求項2】 次式: 【化3】 [式中、Bは 【化4】 (式中、VはO又はSであり;Qは(i)−OH、(i
    i)−SH、(iii)アルコキシ、(iv)チオアル
    コキシ、(v)ハロゲン、(vi) 【化5】 (式中、mは1〜5である)、 (vii)−NR(ここでR及びRは独立し
    て水素及びC〜C10アルキルから選択される)、
    (viii)−NHC(O)R(ここでRは水素、
    〜C10アルキル、カルボキシアルキル又はアミノ
    アルキルである)であり;そしてTは(i)水素、(i
    i)C〜C10アルキル、(iii)2−ハロエチ
    ル、(iv)ハロメチル、(v)ジフルオロメチル、
    (vi)トリフルオロメチル、(vii)ハロゲン、
    (viii)シアノ、(ix)ニトロ、(x)ビニル、
    (xi)2−ハロビニル、(xii)アルキニル、(x
    iii)ヒドロキシメチル、(xiv)ホルミル、(x
    v)アジドメチル、(xvi)2−ヒドロキシエチル、
    (xvii)−NR(ここでR及びRは独立
    して既に定義されたものと同様である)、(xvii
    i)−NHOH、(xix)−SH、(xx)プロペニ
    ル、(xxi)3,3,3−トリフルオロプロペニル、
    (xxii)2−(アルコキシカルボニル)エテニル、
    (xxiii)2−シアノエテニル、(xxiv)化5
    又は(xxv)−CHNR(ここでR及びR
    は独立して既に定義されたものと同様である)であ
    り;Dは(i)水素、(ii)C〜C10アルキル、
    (iii)−CHOH、(iv)−CHOR
    20(ここでR20はC〜Cアルキルである)、
    (v)−CHOC(O)R21(ここでR21はC
    〜C10アルキルである)、(vi)−CHOC
    (O)CH(R22)(NHR23)(ここでR22
    任意の天然型アミノ酸の側鎖であり、R23は水素又は
    −C(O)CH(R24)(NH)(ここでR24
    任意の天然型アミノ酸の側鎖である)である)、(vi
    i)−CHSH、(viii)−CHCl、(i
    x)−CHF、(x)−CHBr、(xi)−CH
    I、(xii)−C(O)H、(xiii)−CH
    CN、(xiv)−CH、(xv)−CHNR
    3334(ここでR33及びR34は独立して水素及
    びC〜C10アルキルから選択される)、(xvi)
    −CO35(ここでR35は水素又はC〜C10
    アルキルである)、(xvii)−CHCHOH、
    (xviii)−CHCHOR20(ここでR20
    は既に定義されているものと同様である)、(xix)
    −CHCHOC(O)R21(ここでR21は既に
    定義されているものと同様である)、(xx)−CH
    CHOC(O)CH(R22)(NHR23)(ここ
    でR22及びR23はすでに定義されているものと同様
    である)、(xxi)−CHCHPO、(x
    xii)−CHOPO、(xxiii)−OC
    POもしくは(xxiv)−CHCO
    36(ここでR36は水素、C〜C10アルキル、カ
    ルボキシアルキル又はアミノアルキルである)であり;
    Aは−CH−であるか、或いはA−Gが一緒になって−
    C(=O)−、−C(=CH)−、−C(OH)(C
    OH)−又は 【化6】 であって;そしてGは(i)水素、(ii)C〜C
    10アルキル、(iii)−OH、(iv)アルコキ
    シ、(v)−NH、(vi)アルキルアミノ、(vi
    i)ジアルキルアミノ、(viii)−SH、(ix)
    チオアルコキシ、(x)−N、(xi)−CH
    H、(xii)−CHOR25(ここでR25はC
    〜Cアルキルである)、(xiii)−CHOC
    (O)R26(ここでR26はC〜C10アルキルで
    ある)、(xiv)−CHOC(O)CH(R27
    (NHR28)(ここでR27は任意の天然型アミノ酸
    の側鎖であり、R28は水素又は−C(O)CH(R
    29)(NH)(ここでR29は任意の天然型アミノ
    酸の側鎖である)である)、(xv)−CHSH、
    (xvi)−CHCl、(xvii)−CHF、
    (xviii)−CHBr、(xix)−CHI、
    (xx)−C(O)H、(xxi)−CHCN、(x
    xii)−CH、(xxiii)−CHNR
    3031(ここでR30及びR31は独立して水素及
    びC〜C10アルキルから選択される)、(xxi
    v)−CO37(ここでR37は水素、C〜C
    10アルキル、カルボキシアルキル又はアミノアルキル
    である)、(xxv)−CHCHOH、(xxv
    i)−CHCHOR25(ここでR25は既に定義
    されたものと同様である)、(xxvii)−CH
    OC(O)R26(ここでR26は既に定義された
    ものと同様である)、(xxviii)−CHCH
    OC(O)CH(R27)(NHR28)(ここでR
    27及びR28は独立して既に定義されたものと同様で
    ある)、(xxix)−CHCHPO、(x
    xx)−CHOPO、(xxxi)−OCH
    PO又は(xxxii)−CHCO
    32(ここでR32は水素、C〜C10アルキル、カ
    ルボキシアルキル又はアミノアルキルである)である
    が、但し、Dが水素又はC〜C10アルキルである場
    合には、Gは水素又はC〜C10アルキル以外であ
    る]の化合物、或いは製薬上受容可能なその塩又はエス
    テル。
  3. 【請求項3】 VがOであり;Qが−OH又は−NH
    であり;Tがハロ、C〜C10アルキル、トリフルオ
    ロメチル又は2−ハロ−ビニルであり;そしてG及びD
    が−CHOHである請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 次式: 【化7】 [式中、Bは 【化8】 (式中VはO又はSであり;Qは(i)−OH又は(i
    i)−SHであり;そしてTは(i)水素、(ii)C
    〜C10アルキル、(iii)2−ハロエチル、(i
    v)ハロメチル、(v)ジフルオロメチル、(vi)ト
    リフルオロメチル、(vii)ハロゲン、(viii)
    ビニル又は(ix)2−ハロビニルである)であり;A
    はCHであり、D及びGは−CHOHである]の化合
    物、或いは製薬上受容可能なその塩又はエステル。
  5. 【請求項5】 次の:1−((2′R,3′R,4′
    S)−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−
    オキセタニル)−5−(トランス−2−ブロモ−1−ビ
    ニル)ウラシル;1−((2′R,3′R,4′S)−
    3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセ
    タニル)−5−(トランス−2−ヨード−1−ビニル)
    ウラシル;1−((2′R,3′R,4′S)−3′,
    4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニ
    ル)−5−(トランス−2−クロロ−1−ビニル)ウラ
    シル;1−((2′R,3′R,4′S)−3′,4′
    −ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)−
    5−ビニルウラシル;1−((2′R,3′R,4′
    S)−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−
    オキセタニル)−5−ヨードウラシル;1−((2′
    R,3′R,4′S)−3′,4′−ビス(ヒドロキシ
    メチル)−2′−オキセタニル)−5−ブロモウラシ
    ル;1−((2′R,3′R,4′S)−3′,4′−
    ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニル)−5
    −クロロウラシル;1−((2′R,3′R,4′S)
    −3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキ
    セタニル)−5−フルオロウラシル;1−((2′R,
    3′R,4′S)−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチ
    ル)−2′−オキセタニル)−5−トリフルオロメチル
    ウラシル;1−((2′R,3′R,4′S)−3′,
    4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−オキセタニ
    ル)−5−エチルウラシル;1−((2′R,3′R,
    4′S)−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−
    2′−オキセタニル)−5−(トランス−2−ブロモ−
    1−ビニル)シトシン;1−((2′R,3′R,4′
    S)−3′,4′−ビス(ヒドロキシメチル)−2′−
    オキセタニル)−5−ヨードシトシン;及び1−
    ((2′R,3′R,4′S)−3′,4′−ビス(ヒ
    ドロキシメチル)−2′−オキセタニル)−5−メチル
    シトシン;よりなる群から選択される化合物、或いは製
    薬上受容可能なその塩又はエステル。
  6. 【請求項6】 調剤担体及び薬理有効量の請求項1記載
    の化合物を包含する抗ウイルス医薬組成物。
  7. 【請求項7】 治療上有効量の次式: 【化9】 [式中、Bは 【化10】 (ここで、VはO又はSであり;Qは(i)−OH又は
    (ii)−SHであり;そしてTは(i)水素、(i
    i)C〜C10アルキル、(iii)2−ハロエチ
    ル、(iv)ハロメチル、(v)ジフルオロメチル、
    (vi)トリフルオロメチル、(vii)ハロゲン、
    (viii)ビニル又は(ix)2−ハロビニルであ
    る)であり;AはCHであり、そしてD及びGは−CH
    OHである]の化合物、或いは製薬上受容可能なその
    塩又はエステルと調剤担体を包含する、水痘−帯状ヘル
    ペスウイルス感染の治療により有効な医薬組成物。
  8. 【請求項8】 次式: 【化11】 (式中、P′はヒドロキシル保護基であり、R″は低級
    アルキルである)の化合物に変換される工程を包含す
    る、請求項1記載の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 環収縮がジアゾケトン中間体を経て成し
    遂げられる請求項8記載の製造方法。
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