JPH06186436A - 光ファイバ心線の自動切断装置 - Google Patents

光ファイバ心線の自動切断装置

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JPH06186436A
JPH06186436A JP34050692A JP34050692A JPH06186436A JP H06186436 A JPH06186436 A JP H06186436A JP 34050692 A JP34050692 A JP 34050692A JP 34050692 A JP34050692 A JP 34050692A JP H06186436 A JPH06186436 A JP H06186436A
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JP
Japan
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optical fiber
cutting blade
cutting
fiber core
core wire
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Application number
JP34050692A
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English (en)
Inventor
Isamu Fujita
勇 藤田
Shinko Hamada
眞弘 濱田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバ心線の切断刃の磨耗の均等化によ
る切断刃の長寿命化と切断作業の円滑化を図る。 【構成】 被覆が除去された光ファイバ心線8を上下の
クランプ部材1、2で把持する。光ファイバ心線8は、
切断刃6により創傷された後、枕部材4により創傷部の
反対側より曲げ荷重を負荷して切離される。切断刃6の
側面に歯車9が一体に設けられており、この歯車9に歯
車駆動用の第1の板バネ12と、歯車逆転防止用の第2
の板バネ12が係合している。第1の板バネ12は枕部
材4と一体の作動ピン32によりコイルバネ16に対し
て押下げられ、このとき歯車9を所定ピッチ回転させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバ心線の自動切
断装置に係り、とくに光ファイバ心線を自動で融着接続
する全自動融着接続機に応用すると利用価値の大きい光
ファイバ心線の自動切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より石英系光ファイバ心線を切断す
る場合には、「応力破断法」が用いられている。この応
力破断法は、光ファイバの表面に、超硬合金あるいはダ
イヤモンドなどで形成された非常に硬い創傷用の切刃で
初期傷を付け、その後、この光ファイバに曲げ、引っ張
り若しくはこれらの組み合わせ応力を加えることによ
り、初期傷を拡大して光ファイバを破断し、光ファイバ
の破断面に鏡面を得る方法である。
【0003】この方法によれば、光ファイバの切断面を
砥石などで研磨することなく、短時間で鏡面を形成でき
るので、光ケーブルの接続工事現場や実験室内での多数
の光ファイバの接続等に有効である。
【0004】この応力破断法を実施するための装置とし
て、円板状の刃を用いた光ファイバの切断装置が知られ
ている。この切断装置では、切断される部分の被覆が除
去された光ファイバ心線を固定治具に固定し、光ファイ
バ心線の上側を枕部材で押さえたうえ、円板状の刃を近
ずけて光ファイバ心線の下側表面に初期傷を付ける。光
ファイバ心線に初期傷を付けた後、円板状の刃を下降さ
せるとともに、枕部材を下降させて光ファイバ心線に曲
げおよび引っ張り応力を加え、これにより初期傷が拡大
して光ファイバ心線を切断することができる。
【0005】一方、側方から見て長方形の切断刃を用い
て光ファイバ心線を自動的に切断する光ファイバの自動
切断装置が提案されている(例えば特願昭62−306
194号)。この光ファイバの自動切断装置は、クラン
プ機構によって被覆が除去された光ファイバ心線を挟持
したうえ、光ファイバ心線の上側を枕部材で押さえ、下
側から長方形の切断刃を当てがって光ファイバ心線を創
傷し、その後切断刃を下降させ、次に枕部材を下降させ
て、光ファイバに曲げを与えることによって光ファイバ
を切断するものであり、これら各部材の一連の動作が自
動的に行なわれるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の円板状の刃を用
いた切断装置では、円板状の刃の光ファイバ心線と接触
する部分が摩耗した場合、その磨耗を目視で判断したう
え、手動により円板状の刃を一定角度回転させ、刃の別
の個所を光ファイバ心線の表面に当てがい傷を付けてい
る。しかし、この方法では、円板状の刃の摩耗を判断
し、これを回転変位させるタイミングについての定まっ
た基準がなく、そのため摩耗の判断が早過ぎたり、逆に
遅すぎることがあり、これが光ファイバ心線の切断の不
具合につながることがあった。また、円板状の刃の回転
角度も、これを操作する人の手加減に頼っているため、
円板状の刃に不使用部分や重複使用部分が生じることが
あり、刃全体を均等に使用するという目的が達成できな
いという不具合が生じる。
【0007】一方、特願昭62−306194号の光フ
ァイバの自動切断装置は、光ファイバ心線を挟持して、
切り傷を付け、切断するという一連の動作を自動的に行
なうことができるが、摩耗した切断刃の光ファイバ心線
に対する接触個所を変えるという構成は開示されていな
い。
【0008】本発明は上記の欠点を改良した光ファイバ
心線の自動切断装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
心線の自動切断装置は、被覆が除去された光ファイバ心
線を、適当な把持間隔で把持する心線クランプ手段と、
把持点中間部分のファイバ表面に光軸と直角方向から押
し付けて創傷する切断刃と、この切断刃のファイバ表面
との接触部分をファイバ切断動作と連動して変更する切
断刃可動手段と、光ファイバ心線の創傷部反対側より曲
げ荷重を負荷する枕部材を備えて構成されることを特徴
とする。
【0010】切断刃可動手段は、切断刃の光ファイバ心
線ヘの創傷動作毎に、当該切断刃のファイバ表面との接
触位置を変更する自動変更機構を備えて構成するとよ
い。
【0011】また、切断刃可動手段は、切断されたファ
イバ端面の角度、欠け、リップ等の端面異常を計測する
画像処理手段と接続し、ファイバ端面異常の検出にもと
づき、切断刃のファイバ表面との接触部分の摩耗度を推
定し、当該切断刃を可動させる駆動機講を備えて構成す
るとよい。
【0012】また、切断刃可動手段は、切断刃による前
記光ファイバ心線の切断失敗を検出する機構と接続し、
検出機構による切断失敗の検出により前記切断刃を可動
させる駆動機構を備えて構成するとよい。
【0013】また、切断刃を円板状の回転刃によって構
成し、切断刃可動手段を回転刃と連動する歯車と、この
歯車に一端を係合し、他端を固定部に固定したコイルバ
ネと、コイルバネのバネ力による歯車の回転を係止する
可動爪とから構成するとよい。
【0014】また、切断刃を円板状の回転刃によって構
成し、切断刃可動手段を、回転刃と連動する歯車と、こ
の歯車と係合し、その移動により歯車を回転させる第1
の板バネと、第1の板バネを押す押動部材と、上記歯車
と係合し、その回転を一方向に拘束する第2の板バネに
よって構成するとよい。
【0015】さらに、押動部材は、突出位置および引込
位置の2つの位置保持機構を備えて構成するとよい。
【0016】
【作用】本発明の構成によると、切断刃はその切断動作
と連動して可動し、光ファイバ心線との接触部分は磨耗
するに伴って変えられるので、刃全体が均等に摩耗し、
また、光ファイバ心線への創傷が円滑に行なわれる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0018】図1〜図5は第1実施例を示す。各図中、
図1と図2は第1実施例の基本構成と基本動作を示し、
ここではまずその基本構成を説明する。図1、2におい
て、正面ほぼコ字形の上側と下側のクランプ部材1,2
がその開口部を対向させて配置されている。上下側の各
クランプ部材1,2の両端には所定の厚みの弾性部材3
が装着されている。また、上下の各クランプ部材1,2
は図1において上下方向(A矢印方向)に可動的に構成
されている。
【0019】また、上側クランプ部材1の内側にはこれ
も正面からみて略コ字形で、所定長さの枕部材4が配置
されている。下側クランプ2の内側には支持枠5に回転
自在に支持された円板状の切断刃6が配設されている。
この切断刃6と枕部材4とは後に述べる支持機構により
図1のB1 ,B2 矢印方向に可動的に構成されている。
枕部材4は切断刃6に対してA矢印方向にも可動的に支
持されている。
【0020】上記の装置による光ファイバ心線の切断
は、図2(a)〜(c)の工程で行なわれる。
【0021】まず上下のクランプ部材1,2を開き、そ
の間に光ファイバ7の被覆が除去された光ファイバ心線
8を横方向から差し入れた後、上下のクランプ部材1,
2を閉じて、その両端で光ファイバ心線8を挟持する。
【0022】次に、切断刃6を図1のB1 矢印方向に移
動させ、光ファイバ心線8の下側に切り傷を付ける(図
a参照)。
【0023】つづいて、枕部材4を下降させることによ
り、光ファイバ心線8に上方から曲げおよび引張り応力
を加え、切り傷を拡大させて光ファイバ心線8を切断す
る(図b参照)。
【0024】光ファイバ心線8が切断された後、上下の
クランプ部材1,2を開き、また切断刃6と枕部材4を
図1のB1 矢印方向に後退させる(図c参照)。また、
図(a)に示されるように切断刃6の側面には歯車9が
一体に設けられており、後述の回転機構により、光ファ
イバ心線8の切断動作と関連して歯車9が所定ピッチ回
転され、歯車9と一体の切断刃6が回転し、ファイバ表
面と刃の接触部分が変えられる。
【0025】本実施例に係る自動切断装置の基本構成と
基本動作は上記のとおりである。そして、本実施例で
は、円板状の切断刃6を光ファイバ心線8の表面に押し
当てることにより光ファイバに創傷を行っている。した
がって、切断刃6が適正な回転機構を有してないと、刃
の同じ個所がファイバ表面に接触し、磨耗が進み、切れ
味が鈍ってくる。
【0026】そこで、本実施例では図3〜図5に示す回
転機構により切断刃6と一体の歯車9を回転させ、切断
刃6の切断動作と連動して、この切断刃6に回転運動を
与えている。
【0027】各図に示すように切断刃6の側面には上記
の歯車9が一体的に設けられている。また、これら切断
刃6と歯車9の支軸10は、支持枠5の前端に形成され
た軸受溝11に挿入されて保持されている。支持枠5は
図5に示すように上側が開いたほぼU字形状であって、
切断刃6は、このU字の内側に収容されており、刃の一
部は支持枠5の上端縁から少し突出している。
【0028】歯車9には、回転駆動用の第1板バネ12
と、逆回転止め用の第2板バネ13が係合している。第
1板バネ12は、支持枠5の後部垂直壁14に沿って昇
降自在に設けられており、かつ上方にバネ力が付勢され
ている。すなわち、後部垂直壁14の前面にガイド枠1
5が取付けられており、このガイド枠15内にコイルバ
ネ16と、コイルバネ16によって押上げられる可動部
材17が収容されている。第1板バネ13は側面からみ
てほぼくちばし形状であって、その垂直部が小ねじによ
り可動部材17に固定されている。第1板バネ12は、
ガイド枠15の前面に上下方向に形成されたガイド溝1
8を介して前方に突出しており、バネ先端が歯車9の歯
に側方から係脱自在に設けられていている。第2板バネ
13は支持枠(5)の底面に設けられていて、バネ先端
が歯車9の歯に下方から伸びて係合している。
【0029】したがって、第1板バネ12がコイルバネ
16に抗して下降する毎に、歯車9が所定ピッチ回転さ
れて切断刃6が一体に所定角度回転する。第1板バネ1
2の上昇時に歯車9に加わる逆回転力は第2板バネ13
で阻止される。また、支持枠5の後端は第1基体部19
に結合されている。この第1基体部19の側面には例え
ばカムピン20を設け、このカムピン20にモータ22
と連動したカム21を係合させるとよい。この構成にす
ると、モータ22を駆動源としてカム21により第1基
体部19を図5のB1 、B2 矢印方向に移動できる。な
お、第1基体部19をB1 、B2 矢印方向に移動させる
機構は、他の構成でもよい。
【0030】次に、枕部材4を昇降させる機構と第2板
バネ12を押し下げる機構を説明する。枕部材4と一体
の支持部23は後方に伸びて第2基体部24に結合され
ている。第2基体部24は、第1基体部19に対し、B
1 、B2 矢印方向には一体に移動し、A矢印方向には独
自に動くことができる。そのために例えば図5のように
構成される。
【0031】図5において、第1基体部19からガイド
枠25を起立させ、このガイド枠25に第2基体部24
と一体にスライドガイド部26をガイド枠25前面のガ
イド溝27を介して収容する。第2基体部24の側面に
は例えばカムピン28を設け、このカムピン28にモー
タ31と連動したカム30を係合させるとよい。この構
成によると、第2基体部24はガイド枠25を介して第
1基体部19と一体にB1 、B2 矢印方向に移動でき
る。また、モータ31を駆動源としてカム30により第
2基体部24を図5のA矢印方向に移動させることがで
きる。なお、第2基体部24をA矢印方向に移動させる
機構は、他の構成でもよい。
【0032】枕部材4の支持部23の下面には作動ピン
32が設けられていて、この作動ピン32が支持枠5の
基端上部に設けられたガイド孔33を挿通して下降で
き、ピン先端が第1板バネ12に当たってこれを押し下
げることができる。したがって、枕部材4の下降動作、
つまり、光ファイバ心線8の切断動作に連動して、第1
板バネ12が歯車9を所定ピッチ回転させる。それに伴
って、切断刃6が所定角度回転し、この切断刃6の光フ
ァイバ心線8との接触部分を変更することができる。そ
して、上下のクランプ部材1、2と、切断刃6と、枕部
材4の一連の切断動作は図2(a)〜(c)に示したの
と同じ工程で行なわれる。なお、光ファイバ7は上下の
チャック部材34、35により狭持されている。
【0033】次に、図6を参照して第2実施例を説明す
る。
【0034】この第2実施例では、作動ピン36が枕部
材4の支持部23を垂直に貫いて形成されたガイド孔3
7に昇降自在に挿入されている。作動ピン36の上端に
装着されたヘッド部材38にカムピン39が設けられて
いて、このカムピン39に第1基体部24の上端に、支
持台40を介して配置されたモータ41と連動するカム
42が係合している。作動ピン36は支持枠53の基端
上部に設けられたガイド孔33を挿入して降下でき、ピ
ン先端が第1板バネ12に当たってこれを押し下げるこ
とができる。なお、作動ピン36には、ヘッド部材38
を持ち上げるように付勢したコイルバネ43が巻装され
ている。
【0035】したがって、モータ41を駆動源として、
カム42を介して作動ピン36を昇降させ、作動ピン3
6の先端で第1バネ板12を押し下げることにより歯車
9を所定ピッチ回動させ、切断刃6を所定角度回動させ
ることができる。この第2実施例によると、モータ41
に例えばステップモータ等を用い、かつ所定の制御装置
(図示省略)を介して切断刃6の一回の切断動作と関係
なく、刃に磨耗が生じる任意の切断回数毎に作動ピン3
6を作動させ、切断刃6を所定角度回転するように設定
できる。他の構成は第1実施例と同じである。
【0036】次に、図7を参照して第3実施例を説明す
る。
【0037】この第3実施例では、切断刃6と一体の歯
車9の側面にコイルバネ44を配設し、コイルバネ44
の外端45を歯車9の側面の係止ピン46に固定し、コ
イルバネ44の内端を支軸10などの固定部に固定して
いる。また、歯車9にはコイルバネ44の解放を制御す
る可動爪47を係合させる。可動爪47には、その先端
が歯車9の歯に係合するようバネ力が付勢されている
(図示せず)。
【0038】第3実施例では、切断刃6と一体の歯車9
を回してコイルバネ44を巻き締めて蓄勢する。このと
き、可動爪47が歯車9の歯と係合して、コイルバネ4
4の解放は制御される。そして、例えば、可動爪47を
第1実施例における枕部材4の支持部23に設けた作動
ピン32によりバネ(図示せず)に抗して押し下げ、こ
の可動爪47を歯車9の歯から一時的に離脱させる。そ
れによりコイルバネ44の弾発力で歯車9を所定ピッチ
回わし、切断刃6のファイバ表面との接触個所を変える
ことができる。
【0039】次に、図8、図9を参照して第4実施例を
説明する。
【0040】この第4実施例では、光ファイバ心線8の
切断部をTVカメラで監視しており、その切断状態を判
断して切断刃6を回転させるように構成されている。例
えば図5に示す位置にTVカメラ48を設置し、上部ク
ランプ部材1の上面に形成された開口部49を介して光
ファイバ心線8の切断部を撮影する。TVカメラ48で
撮影された切断部の画像はCPUおよび画像処理装置を
含む制御回路(図示省略)を介して図9に示すディスプ
レイの画面50に表示される。この画面50には切断さ
れた光ファイバ心線8の切断端面が拡大表示され、画像
処理装置により、図9において、光ファイバの軸線方向
と直角に切断されているときは、切断刃6が磨耗してい
ないと判断する。また、図9の鎖線の円(A)内に示す
ように、光ファイバの軸線と非直角に切断されていると
きは、切断刃6が磨耗したと判断し、切断刃6を所定角
度回転させる信号を回転機構に出力する構成とされてい
る。
【0041】図8は光ファイバ心線の全自動融着接続装
置に組込まれた上記装置の動作を示すフローチャートで
ある。まず、光ファイバ心線8を切断する(ステップ8
01)。この切断部をTVカメラ48で撮影し、光ファ
イバの切断状態を画像処理し、画像化する(ステップ8
02)。光ファイバの切断面の欠けや切断角の大小を判
断する(ステップ803)。切断面に欠けや角度大(非
直角)がないときは融着接続を行なう(ステップ80
4)。切断面に欠けや角度大(非直角)があるときは、
切断刃6を所定角度回転させる(ステップ805)。次
に再び切断を行なう(ステップ806)。
【0042】この第3実施例によると、光ファイバ心線
8の切断状態をTVカメラ48で常時監視して、その切
断状態の良否にもとづいて、切断刃6の光ファイバとの
接触個所を適正に変えることができる。
【0043】次に、図10、図11を参照して第4実施
例を説明する。
【0044】この第4実施例では、センサを用いて光フ
ァイバ心線の切断の成功、失敗を検出し、失敗したとき
に切断刃を回転させている。すなわち、図10に示され
るように、被覆の施された光ファイバ7を固定するチャ
ック部材34、35の下部に突出部51が形成され、こ
の突出部51に光ファイバ7の軸線と平行にめねじ52
が開設されており、このめねじ52に軸ねじ53が螺合
されていて、軸ねじ53の端部にモータ54が連結され
ている。突出部51の後方には例えばリミットスイッチ
等を用いたファイバ切断検知センサ55が設けられてい
る。
【0045】また、第4実施例では、上部クランプ部材
1の左右両端部の長さを大小違えてあり、光ファイバ心
線8の先端側の端部56を他方の端部57より短く設け
てある。この短い方の端部56を貫通してピン孔58が
設けられていて、このピン孔58に先端に可動押圧部材
59を有するピン60が挿入されている。ピン60には
コイルバネ61が嵌挿されていて、その一端が上部クラ
ンプ部材1の端部56に係合され、他端が可動押圧部材
59に当たってこれを押下げる方向に付勢されている。
ピン60の上端にはストッパ62が設けられている。他
の構成は先の実施例と同じである。
【0046】次に、第4実施例の作用を説明する。
【0047】まず、図11(a)、(b)(c)に示す
ように上下クランプ部材1、2を閉じて光ファイバ心線
8を固定し、切断刃6と枕部材4により光ファイバに創
傷を行ない、これを切断する動作は第1実施例等と同じ
である。この第4実施例では、上下クランプ部材1、2
が閉じて光ファイバ心線8を固定しているとき、可動押
圧部材59はコイルバネ61を圧縮して後退している。
【0048】光ファイバ心線8の切断が終了したとき、
図(c)に示されるように上下のクランプ部材1が少し
開く。このとき、上下クランプ部材1、2の光ファイバ
心線8の挿入側の端部57は開いているが、光ファイバ
心線8の先端側では、上側クランプ部材1の可動押圧部
材59がコイルバネ61の弾発力で突出し、切断された
ファイバ部片8aは可動押圧部材59と下端クランプ部
材2の一端との間で狭持されている。
【0049】このとき、図10のモータ54を作動して
軸ねじ53を回転し、チャック部材34、35にC矢印
方向で示す引き戻し方向に力を加える。光ファイバ心線
8の切断に成功していれば、ファイバ部片8aが可動押
圧部材59と下側クランプ部材2で狭持されているに拘
わらずチャック部材34、35は、C矢印方向にスムー
ズに移動し、突出部51がファイバ切断検知センサ55
をON作動して、このセンサにより光ファイバ心線8の
切断が成功したことを検知できる。
【0050】これに対し、光ファイバ心線8の切断に失
敗しているときは、図11の(d)に示すとおりファイ
バ先端部は上部クランプ部材1の可動押圧部材59と下
部クランプ部材2とにより固定されているから、上記モ
ータ54を作動してもチャック部材34、35をC矢印
方向に引き戻すことができない。したがって、ファイバ
切断検知センサ55はOFF状態のままであり、これに
より光ファイバ心線8の切断の失敗を検知することがで
きる。そして、上記センサ55によって光ファイバ心線
8の切断失敗が検知されたときは、制御装置(図示せ
ず)を介して切断刃6を回転させ、磨耗してない別の個
所を光ファイバに接触させて再度切断を行なう。
【0051】第4実施例によると、光ファイバ心線8の
切断の成功と失敗を検知し、失敗したときは切断刃6が
磨耗しているものと判断してファイバとの接触個所を変
え、新しい刃で再び切断することができる。
【0052】以上説明した各実施例では、切断刃6が円
板状のものを示したが、これに限らず、例えば所定角度
の扇形の刃であっても構わない。また、側面から見て長
方形の切断刃であって、その一端縁に直線状に刃を有す
るものを使用することも可能である(図示省略)。この
場合は、長方形の切断刃にラック刃を設け、このラック
歯に第1板バネ12および第2板バネ13が係合する歯
車を噛合させる。そして、歯車の回転に伴ないラック歯
を介して長方形の切断刃を刃の延長線に沿って間欠的に
直線移動させ、この長方形の切断刃の光ファイバ心線8
との接触個所を変える。それにより、直線状の刃全体が
均等に磨耗するように構成することができる(なお、そ
の構成は図示省略する)。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバ心線の切断に関連して所定のタイミングで切
断刃とファイバ表面との接触部分を可変に構成したの
で、切断刃を均等に磨耗させて、刃全体の有効使用が可
能になり、切断刃を長持ちさせることができる。また、
磨耗した刃による光ファイバの切断をなくし、円滑な光
ファイバ心線の切断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の基本構成を示す斜視図である。
【図2】分図(a)、(b)、(c)は上記基本構成に
よる光ファイバ心線の切断工程図である。
【図3】第1実施例の側断面図である。
【図4】分図(a)、(b)は図3の切断刃の回転動作
説明図である。
【図5】第1実施例の分解斜視図である。
【図6】第2実施例の側断面図である。
【図7】第3実施例の斜視図である。
【図8】第4実施例の動作のフローチャートである。
【図9】ディスプレイに表示された光ファイバ心線の切
断部の図である。
【図10】第4実施例の側断面図である。
【図11】分図(a)、(b)、(c)、(d)は上記
構成による光ファイバ心線の切断工程図である。
【符号の説明】
1、2…上下クランプ部材、4…枕部材、6…切断刃、
7…光ファイバ、8…光ファイバ心線、9…歯車、12
…第1板バネ、13…第2板バネ、16…コイルバネ、
32…作動ピン、36…作動ピン、41…モータ、42
…カム、44…コイルバネ、48…TVカメラ、55…
ファイバ切断検知センサ、59…可動押圧部材、60…
ピン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆が除去された光ファイバ心線を、適
    当な把持間隔で把持する心線クランプ手段と、前記把持
    点中間部分のファイバ表面に光軸と直角方向から押し付
    けて創傷する切断刃と、この切断刃の前記ファイバ表面
    との接触部分をファイバの切断動作と連動して変更する
    切断刃可動手段と、前記光ファイバ心線の創傷部反対側
    より曲げ荷重を負荷する枕部材を備えて構成される光フ
    ァイバ心線の自動切断装置。
  2. 【請求項2】 前記切断刃可動手段は、前記切断刃の前
    記光ファイバ心線の切断動作毎に、当該切断刃の前記フ
    ァイバ表面との接触位置を変更する自動変更機構を備え
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心
    線の自動切断装置。
  3. 【請求項3】 前記切断刃を円板上の回転刃によって構
    成し、前記切断刃可動手段を、前記回転刃と連動する歯
    車と、前記歯車と係合し、その移動により前記歯車を回
    転させる第1の板バネと、第1の板バネを押す押動部材
    と、歯車の回転を一方向に拘束する第2の板バネとによ
    って構成することを特徴とする請求項1または2記載の
    光ファイバ心線の自動切断装置。
  4. 【請求項4】 前記押動部材は、突出位置および引込位
    置の2つの位置保持機構を備えていることを特徴とする
    請求項3に記載の光ファイバ心線の自動切断装置。
  5. 【請求項5】 前記切断刃を円板状の回転刃によって構
    成し、前記切断刃可動手段を前記回転刃と連動する歯車
    と、この歯車に一端を係合し、他端を固定部に固定した
    コイルバネと、コイルバネのバネ力による前記歯車の回
    転を係止する可動爪とから構成することを特徴とする請
    求項1または2に記載の光ファイバ心線の自動切断装
    置。
  6. 【請求項6】 前記切断刃可動手段は、切断された前記
    ファイバ端面の角度、欠け、リップ等の端面異常を計測
    する画像処理手段と接続しており、前記ファイバ端面異
    常の検出にもとづき、切断刃のファイバ表面との接触部
    分の摩耗度を推定し、当該切断刃を可動させる駆動機構
    を具備していることを特徴とする請求項1に記載の光フ
    ァイバ心線の自動切断装置。
  7. 【請求項7】 前記切断刃可動手段は、前記切断刃によ
    る前記光ファイバ心線の切断失敗を検出する検出機構と
    接続しており、前記検出機構による切断失敗の検出によ
    り、前記切断刃を可動させる駆動機構を具備しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ心線の自動
    切断装置。
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