JPH06183490A - 二液充填装置 - Google Patents

二液充填装置

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Publication number
JPH06183490A
JPH06183490A JP33738592A JP33738592A JPH06183490A JP H06183490 A JPH06183490 A JP H06183490A JP 33738592 A JP33738592 A JP 33738592A JP 33738592 A JP33738592 A JP 33738592A JP H06183490 A JPH06183490 A JP H06183490A
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JP
Japan
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liquid
nozzle
valve body
container
valve
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Application number
JP33738592A
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English (en)
Inventor
Toshio Aizawa
敏雄 相澤
Sadao Moriya
定夫 森谷
Shoei Izawa
昭英 井澤
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】第1の液体を供給する第1のノズル21を開閉
する弁体23を設け、この弁体の先端部に第2の液体を
供給する第2のノズルを開口し、またこの弁体の弁軸2
4に第2液供給通路を形成し、これらを介して第1の液
体と第2の液体とを別々の系統で供給する。 【効果】第1の液体と第2の液体とは供給通路内で混合
することなく充填され、濁り等を生じることがない。ま
た、第1の液体を供給制御する第1のノズル21と弁体
23の構造が簡単で、洗浄等が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体の食品、化粧品、
薬品等の充填装置において、2種類の液体を同一の容器
内に充填する装置に関する。さらに限定すれば、本発明
は充填の際に2種類の液体が混合するのを防止し、また
構造が簡単で洗浄等も容易な二液充填装置を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体の充填装置は、搬送される
多数の空の容器の上方にノズルを配置し、このノズルか
ら容器の口部に向けて充填すべき液体を噴出し、所定量
の液体を上記の容器内に充填するように構成されてい
る。
【0003】このような液体充填装置としては、容器が
直線的なコンベア上を間欠的に搬送され、この容器が停
止している間にノズルから液体を供給するものがある。
また、連続的に回転するターンテーブルを備え、このタ
ーンテーブルの上方にこれと一体的に回転する複数のノ
ズルを備え、容器は上記のターンテーブル上に移送さ
れ、このターンテーブルと一緒に回転した後このターン
テーブルから排出されるまでの間に上記のノズルから液
体が充填される装置もある。
【0004】ところで、上記の容器に、2種類の液体を
混合させずに別々に充填する必要のある場合がある。た
とえばドレッシング等の食品において、醤油とサラダオ
イルとを混合せずに容器内に充填し、使用時にこの容器
を振って両者を混合させるようなものがある。
【0005】このような2種類の液体を同一の容器に別
々の充填する場合には、上述したような充填装置を直列
に2台並べて配置し、容器がこれらの充填装置を通過す
る際にそれぞれ第1の液体、第2の液体が順次供給され
るようにすればよい。しかし、このように2台の充填装
置を配置すると、その設置に大きな床面積を必要とし、
また設備のコストも高くなり、さらには保守作業も面倒
になる。このため、1台の充填装置で2種類の液体をそ
れぞれ別々に同一容器内に充填できるようにしたものが
ある。
【0006】従来のこの種の充填装置では、第1の液体
と第2の液体とを別々に供給する2系統の液体供給機構
を備えている。そして、たとえば第1の液体供給機構か
ら第1の液体を所定量だけ容器内に充填した後、第2の
液体供給機構によって第2の液体を同じ容器内に所定量
だけ充填する。しかし、この従来のような充填装置で
は、2種類の液体を供給する系統は別々の2系統になっ
ているが、これらの液体を容器内に充填するノズルは1
個しか設けられない。したがって、この2系統の液体供
給機構はこの単一のノズルに分岐接続され、この液体供
給機構の構成が複雑になり、洗浄等の作業が面倒にな
る。
【0007】さらには、上記の2種類の液体が交互に充
填されることになるため、ノズルやこれに連通する通路
内に充填した後に液体が残留し、これが次に充填される
別の液体と混合する。たとえば、醤油とサラダオイルの
2種類の液体を充填するような場合には、この残留した
液体が充填の際に混合して醤油中にサラダオイルの微粒
子が懸濁したり、またサラダオイル中に醤油の微粒子が
懸濁したりする。このような微粒子は、沈降、分離に長
い時間がかかるため、商品として陳列された場合に醤油
やサラダオイルに濁りが生じているように見え、商品と
しての体裁を損なうという不具合を生じる。このような
不具合を防止するには、別々のノズルを2個設けること
が考えられるが、液体用の容器の口部は一般に細いの
で、このように二本のノズルを配置する空間的な余裕が
ない。
【0008】さらには、たとえば先に容器内に供給され
た醤油の上にサラダオイルを充填する際に、この供給さ
れるサラダオイルが醤油の表面に衝突し、両者が激しく
混合されて懸濁を生じることもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、2種類の液体を能率的に充填
することができ、またこの充填の際にこの2種類の液体
が混合するのを防止し、さらには構造が簡単で洗浄等も
容易な二液充填装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、充填す
べき第1の液体を供給する第1のノズルと、この第1の
ノズル内に設けられこのノズルの開口の軸方向に移動自
在に設けられこのノズルの開口の開閉をなす弁体を備
え、この弁体は開閉駆動機構によって開閉されるように
構成され、また上記の弁体の先端部に形成された第2の
液体を供給する第2のノズルと、上記の弁体内に形成さ
れ上記の第2のノズルに第2の液体を供給する第2液供
給通路と、上記の第2液供給通路を介して上記の第2の
ノズルに第2の液体を供給しかつこの供給を停止する第
2液供給機構と、第2の液体の供給および停止をなす第
2液供給制御弁機構とを備えたものである。
【0011】また、本発明の好ましい実施例によれば、
上記の第2のノズルは、斜め下方に向けて開口してお
り、第2の液体を容器の内周面に向けて噴出するように
構成されている。
【0012】
【作用】上記の第1のノズルの弁体が開閉することによ
り、この第1のノズルから容器内に第1の液体が充填さ
れる。また、この弁体が閉弁している状態において、上
記の第2液供給制御機構が開弁すると、この弁体の先端
部の第2のノズルから第2の液体が容器内に充填され
る。
【0013】この第1のノズルと第2のノズルとは、同
心状に配置されており、ノズルとしては単一のノズルと
同じ配置であるが、液体の供給通路は完全に別々に形成
されている。したがって、この2種類の液体を一つの装
置で別々に充填できるとともに、この充填の際に第1の
液体と第2の液体とが混合するようなことが防止され
る。さらに、この第1のノズルおよびその弁体は構造が
簡単で、これ以外に開閉弁等を必要としないので、全体
として液体の通路の構成が簡単となり、洗浄その他の保
守作業が容易である。
【0014】また、好ましい実施例によれば、上記の第
2のノズルから噴出した第2の液体は容器の内周面に当
たり、この内周面に添って流下する。よって、この第2
の液体が第1の液体の表面に衝突して激しく混合される
ことがなく、2つの液体の懸濁が一層効果的に防止され
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1ないし図6は本発明の第1の実施例を示し、こ
の実施例は、たとえば醤油とサラダオイル等の2種類の
液体を同じ容器内に充填する装置である。この充填装置
は、ターンテーブル式のもので、また充填する液体の量
はこの容器全体の重量を検出して制御する形式のもので
ある。
【0016】図中の1はターンテーブルであって、鉛直
方向の軸2まわりに水平面内で連続的に回転するように
駆動される。そして、このターンテーブル1の周辺部に
は複数の容器ヘッド3が設けられている。そして、供給
コンベア(図示せず)によって搬送されてきた容器C
は、それぞれこれらの容器ヘッド3上に移送され、この
移送された容器Cはこのターンテーブルとともに360
°以下の角度だけ回転移動される間に液体を充填され、
充填された容器Cはこのターンテーブル1から排出コン
ベア(図示せず)に移送され、次の工程に送られる。
【0017】これらの容器ヘッド3には、それぞれこの
上に載置された容器Cおよびその内部に充填された液体
の重量を測定するロードセル等の重量検出器4が設けら
れ、またこの載置された容器Cを保持する容器保持機構
5が設けられている。そして、上記の重量検出器4によ
って測定された容器Cの重量を差し引き、充填された液
体の重量を検出し、この液体の充填量を制御する。
【0018】また、このターンテーブル1の中央部の上
方には、第1の液体を貯溜する第1液タンク6が設けら
れ、この第1液タンク6はこのターンテーブル1と一体
的に回転する。
【0019】また、この第1液タンク6の中心部の上部
には、スイベル部材7がこの第1液タンク6に対して回
転自在に取り付けられている。そして、このスイベル部
材7を貫通して第1液供給管8および洗浄液供給管9が
上記の第1液タンク6内に導入されている。これらの第
1液供給管8および洗浄液供給管9は固定側の部材に取
り付けられ、したがって上記の第1液タンク6が回転し
てもこのスイベル部材7は回転しない。そして、上記の
第1液供給管8を介して第1の液体たとえば醤油がこの
第1液タンク6内に供給され、この第1液タンク6内に
常に所定量の醤油が貯溜されるように構成されている。
また、上記の洗浄液供給管9は、この装置を洗浄する場
合に、この第1液タンク6内に洗浄液を供給するための
ものである。
【0020】そして、この第1液タンク6の周囲には、
複数の充填ヘッド13が取り付けられ、これらの充填ヘ
ッド13は上記の容器ヘッド3に装荷された容器Cの口
部の上方に対応して位置され、これらの容器C内に液体
を充填する。これらの充填ヘッド13は第1液供給分岐
管14を介してそれぞれ上記の第1液タンク6の底部に
接続されている。
【0021】また、上記のスイベル部材7の上部には、
このスイベル部材7に対して回転自在なスイベル継手1
1が取付けられている。そして、上記のスイベル部材7
には第2液供給管10が接続され、この第2液供給管1
0は上記のスイベル継手11に連通している。また、こ
のスイベル継手11には複数の第2液供給分岐管12が
接続され、これらの第2液供給分岐管12は上記の各充
填ヘッド13に接続されている。なお、これらの第2液
供給分岐管12は第1液タンク6と一体的に回転するよ
うに構成され、したがって、上記のスイベル継手11は
液密を維持して上記のスイベル部材7に対して回転す
る。そして、上記の第2液供給管10を介して第2の液
体、たとえばサラダオイルが供給され、この第2の液体
は上記のスイベル継手11、第2液供給分岐管12を介
して上記の充填ヘッド13に供給される。
【0022】上記の充填ヘッド13は、上記の第1液タ
ンク6内から重力によって供給される第1の液体、およ
び上記の第2液供給管10から供給される第2の液体を
それぞれ別々に容器C内に充填するものである。以下、
これらの充填ヘッド13の構成を図2ないし図5を参照
して説明する。
【0023】図中の20はこれらの充填ヘッド13の取
付け部材であって、この取付け部材20は上記の第1液
タンク6の外周に放射方向に突設されている。そして、
この取付け部材20の先端部の下部には、前記の容器ヘ
ッド3上の容器Cの口部に向けて鉛直に第1のノズル2
1が設けられている。この第1のノズル21は円筒状を
なし、この内部は前記の第1液供給分岐管14を介して
前記の第1液タンク6に連通されている。また、第1の
ノズル21の下端部にはノズル開口22が形成されてお
り、このノズル開口22は流路の断面を円滑に絞るよう
な形状に形成されている。
【0024】そして、この第1のノズル21内には、弁
体23が摺動自在に設けられている。この弁体23は、
断面円形で略流線形をなし、上記のノズル開口22に上
方より着座し、このノズル開口22の開閉をなす。した
がって、この弁体23が引上げられてこのノズル開口2
2から離座すると、前記の第1液タンク6内の第1の液
体が重力によって前記の第1液供給分岐管14、第1の
ノズル21内を通ってこのノズル開口22から流下し、
上記の容器C内に充填される。
【0025】また、図5および図6に示すように、この
弁体23の弁軸24からは、放射方向に複数のガイドベ
ーン25が突設され、これらのガイドベーン25の先端
部は上記の第1のノズル21の内周面に摺接している。
【0026】この弁体23が開弁した場合には、前記の
第1液タンク6内の第1の液体が第1液供給分岐管14
を介してこの第1のノズル21内に供給され、この第1
のノズル21の内周面と弁軸24の外周面との間の環状
の通路を通って流れる。この場合に、上記のガイドベー
ン25によってこの第1の液体の流れに旋回流が生じる
のが防止され、これらのガイドベーン25によって整流
される。さらに、この第1の液体がノズル開口22と流
線形の弁体との隙間を通って流下する際に、これらの形
状により中心に向かう流れの成分が与えられ、縮流され
て流下する。したがって、このノズル開口22から流出
した第1の液体が拡散することが防止される。また、こ
のように整流され、また縮流された第1の液体は表面張
力によって円柱状の円滑な流れとなって流下する。
【0027】したがって、容器Cの口部が細い場合でも
この第1の液体が確実に容器C内に充填され、また容器
Cの底面や液面に衝撃的に突き当たることが防止され、
この第1の液体が醤油のような泡立ちやすい液体の場合
でもその泡立ちが防止される。なお、上記のような効果
を確実に達成するには、上記の弁体23の形状は可能な
限り円滑な流線形にすることが好ましく、またその先端
部の頂角は90°以下であることが好ましい。
【0028】また、この弁体23の弁軸24はこの第1
のノズル21内を軸方向に貫通し、その上端から突出し
ている。そして、この弁軸24はこの弁体23を駆動す
る開閉駆動機構30に接続されている。
【0029】この開閉駆動機構30はソレノイド31を
備え、そのプランジャロッド32の下端部はユニバーサ
ル継手33を介して上記の弁軸24に接続されている。
なお、このユニバーサル継手33はゴム製のブーツ34
によって被覆され、潤滑油等によって外部が汚染される
のを防止している。
【0030】また、上記のプランジャロッド32の上端
部は上記のソレノイド31を貫通してその上端から突出
している。そして、このプランジャロッド32の上端部
には所定の重量のウエイト35が取付けられている。し
たがって、上記のソレノイド31が消磁されている場合
には、上記のウエイト35の重量によって、上記の弁体
23が下方に押し下げられてノズル開口22に着座し、
このノズル開口22を閉弁し、第1の液体は流下しな
い。また、上記のソレノイド31が励磁されると、上記
のプランジャロッド32が上記のウエイト35の重量に
抗して引き上げられ、これによって上記の弁体23が上
方に引き上げられてノズル開口22から離座し、第1の
液体がこのノズル開口22から流下し、容器C内に充填
される。なお、このソレノイド31は前記の容器ヘッド
3の重量検出器4からの信号によって制御され、この容
器内に所定の重量の第1の液体が充填されると上記のソ
レノイド31が消磁され、この第1の液体の充填が停止
される。
【0031】また、この開閉駆動機構30には図2およ
び図4に示すように、この弁体23の開閉作動の特性を
制御する開閉作動制御機構40が設けられている。すな
わち、前記の取付け部材20の上面からは一対の支柱4
1が上方に向けて突設されている。そして、これらの支
柱41の上部には水平方向にダンパ取付板42が掛け渡
され、また上端にはエアシリンダ取付板43が水平に掛
け渡されている。
【0032】そして、上記のダンパ取付板42にはダン
パ44が取付られ、そのピストンロッド45は下方に向
けて突出し、前記のウエイト35の上面に当接するよう
に構成されている。したがって、上記のソレノイド31
が励磁され、弁体23が引上げられて離座する際に、こ
のダンパ44のピストンロッド45が上昇するウエイト
35の上面に当接して緩衝作用をなし、このウエイト3
5および弁体23の急激な上昇を防止する。したがっ
て、弁体23の急激な開弁が防止され、第1のノズル2
1から第1の液体が急激に噴出することが防止される。
よって、この第1の液体の流出開始時にその流れが拡散
して容器Cの口部から溢れたり、また容器Cの底面に急
激に衝突して泡立ったりすることが防止される。
【0033】なお、このダンパ44は、取付ナットの位
置またはダンパ取付板42の位置を調整することによっ
てこの取付位置が上下に調整可能である。そして、この
ダンパ44の取付位置を調整することにより、このダン
パ44がストッパとして作用し、ソレノイド31が励磁
された場合のウエイト35の最大上昇位置、すなわち弁
体23の最大開度が調整できる。さらにダンパ44は速
度が調整できるので、ソレノイドが励磁された時のウエ
イト35の上昇速度すなわち弁体23の速度が調整でき
る。したがって、第1の液体の特性や容器Cの容積、そ
の他の条件に対応してこの弁体23の最大開度や上昇速
度を設定し、より円滑に充填できるように流量を最適に
設定することができる。
【0034】また、上記のエアシリンダ取付板43には
エアシリンダ46が取付られている。そして、このエア
シリンダ46のピストンロッド47は下方に突出してお
り、その先端部には押圧部材48が取付られている。な
お、この押圧部材48には一対のロッド49とその下端
に取付られた板部材50とを備えており、この板部材5
0には孔51が形成されている。そして、上記のダンパ
44はこれらのロッド49の間に配置されるとともに、
上記の板部材50の孔51内に収容され、この押圧部材
48とダンパ44との干渉が防止されている。
【0035】そして、上記のソレノイド31が励磁さ
れ、弁体23が引き上げられて第1の液体が充填されて
いる際に、この第1の液体の充填予定量の約90%程度
まで充填されると、前記の重量検出器4からの信号に対
応して上記のエアシリンダ46に空気圧が供給される。
これによって、このエアシリンダ46のピストンロッド
47が伸長し、板部材50がウエイト35の上面に当接
してこのウエイト35を所定量だけ押し下げる。これに
よって、上記の弁体23も押し下げられてその開度が小
さくなり、第1のノズル21から流下する第1の液体の
流量が所定の小流量に減少される。そして、この第1の
液体が充填予定量に達した場合に、前記のソレノイド3
1が消磁され、ウエイト35の重量によって弁体23が
閉弁される。この場合、第1の液体の流量が上記のよう
に小流量に減少されているので、第1の液体の充填停止
の目標重量と測定重量の開差が少なくなり、重点停止の
タイミングが多少ずれても、充填量は正確となる。
【0036】次に、前記の第2の液体を第1の液体とは
別に上記の容器C内に充填する機構を説明する。すなわ
ち、図6に示すように、上記の弁体23の先端部には、
第2のノズル開口60が開口している。そして、上記の
弁軸24内には軸方向に第2液供給通路61が形成さ
れ、この第2液供給通路61はこの第2のノズル開口6
0に連通するとともに、この弁軸24の上端部まで達し
ている。なお、この実施例の場合、上記の第2のノズル
開口60は一定の径を有するストレート形のもので、こ
の弁体23の中心軸に沿って鉛直下方を指向して開口し
ている。
【0037】また、この弁体23の先端部の外周には、
パッキン62が設けられ、この弁体23がノズル開口2
2に着座してこれを閉止した場合に、このノズル開口2
2との間の液密を維持するように構成されている。
【0038】また、この充填ヘッド13の取付部材20
には、第2液供給制御弁機構70が設けられている。こ
の第2液供給制御弁機構70は、開閉弁71とサックバ
ックバルブ72とから構成されている。そして、上記の
開閉弁71には前述の第2液供給分岐管12が接続さ
れ、供給される第2の液体はこの開閉弁71によって開
閉制御される。また、この開閉弁71の下流側には上記
のサックバックバルブ72が接続され、このサックバッ
クバルブ72はさらに可撓管73を介して上記の弁軸2
4の上端部の第2液供給通路61に連通している。な
お、これら開閉弁71およびサックバックバルブ72は
空気圧管74,75を介して供給される空気圧によって
作動される。
【0039】前述のように第1の液体が容器C内に所定
量だけ充填されると、上記の開閉弁71が開弁され、第
2の液体はサックバックバルブ72、可撓管73、第2
液供給通路61を介して弁体23の先端部の第2のノズ
ル開口60から流出し、容器C内に充填される。そし
て、重量検出器4によってこの容器C内に予定量の第2
の液体が充填されたことが検出されると、上記の開閉弁
71が閉弁し、第2の液体の充填が停止される。また、
この後に上記のサックバックバルブ72が作動し、上記
の第2液供給通路61内に残留した第2の液体を吸引
し、この第2のノズル開口60から残余の第2の液体が
滴下するのを防止する。なお、このサックバックバルブ
72は前記の弁体23が閉弁して第1の液体の充填が停
止された場合にも作動するように構成し、この弁体23
の表面の残余の第1の液体をこの第2のノズル口60か
ら吸引し、この第1の液体が弁体23の先端部から滴下
するのを防止するように構成してもよい。
【0040】また、図7には本発明の第2の実施例の弁
体23´を示す。この弁体23´は、その先端部に着脱
自在なノズルチップ80を設けたものである。このノズ
ルチップ80は、たとえば図8ないし図11に示すよう
な各種のものが用意され、充填する第2の液体の種類等
に応じて、最適のノズルチップ80を選択的に取り付け
て使用するものである。
【0041】すなわち、この弁体23´の先端部には取
付け部81が突設され、この取付け部81の外周面には
螺条が形成されている。また、各ノズルチップ80の内
周面にも螺条82が形成され、これらのノズルチップ8
0は上記の取付け部81に螺装される。また、各ノズル
チップ80の外周面には、前述したと同様のパッキン6
2が取付けられている。そして、このノズルチップ80
には、図8ないし図11に示すように、第2の液体の種
類等に対応して各種の第2のノズル開口が形成されてい
る。
【0042】図8に示すものは、前記の第1の実施例の
場合と同様に、ストレート形の第2のノズル開口83が
形成されている。このものは、第2の液体が固形物を含
んでいるような場合に適する。このものは、第2のノズ
ル開口83の内周面の径が一定で円滑であり、固形物等
によって詰まることが防止される。なお、このようなノ
ズルチップ80は、上記の第2のノズル開口83の径の
相違する複数種類のものが用意されている。
【0043】また、図9に示すものは、先端部が縮径さ
れた第2のノズル開口84を備えている。このものは、
この第2のノズル開口84の先端部が縮径されているた
め、第2の液体の充填終了時に前記のサックバックバル
ブ72によって第2の液体を吸引した場合に、その液切
れが良好である。
【0044】また、図10に示すノズルチップ80に
は、複数の第2のノズル開口85が形成されている。こ
の弁体23は、その先端部が円錐形に形成され、上記の
ノズル開口85はこの円錐形の先端部の周面に開口して
いる。そして、これらのノズル開口85は、この弁体2
3の中心線に対して斜め下方を指向して開口している。
この図10に示すようなノズルチップ80は、先に容器
内に供給された第1の液体と、後にこのノズル開口85
から噴出される第2の液体とが混合、懸濁をしやすい場
合に適するものである。すなわち、図12に示すよう
に、第2の液体はこの斜めのノズル開口85から噴出
し、この第2の液体の噴流Fは容器Cの内周面に衝突す
る。そして、この第2の液体はこの容器Cの内周面を伝
わって流下し、先に供給されている第1の液体Dの表面
に静かに流れ落ちる。したがって、この第1の液体と第
2の液体とが激しく混合することはなく、これらの液体
が懸濁することはない。また、図13に示すように、こ
の容器Cの口部が比較的細い場合には、この噴流Fをこ
の口部の内周面に当てるようにしてもよい。
【0045】なお、上記のノズルチップ80は、液体の
種類、容器Cの形状等に対応して上記のノズル開口85
のなす角度A、これらのノズル開口85の径や数等の相
違する複数の種類のものが用意されている。また、上記
の弁体23´と容器Cとの上下方向の位置関係等も上記
のような条件に対応して最適の状態に設定される。
【0046】また、図11に示すノズルチップ80は、
その先端部にこのノズルチップの中心軸と垂直な平面8
6が形成され、このノズルチップ80の先端部は裁頭円
錐形をなしている。そして、上記の図10に示したもの
と同様なノズル開口85が形成され、これらのノズル開
口85はこの平面86に開口している。
【0047】この図11のノズルチップ80は、上記の
図10のノズルチップ80と同様な作用をなすものであ
るが、ノズル開口85が平面86に開口しているため、
第2の液体の充填終了時に前述のサックバックバルブ7
2で第2の液体を吸引した場合に、この第2の液体の液
切れが良好である。この図11に示すようなノズルチッ
プ80は、第2の液体の粘度が比較的高く、液切れが悪
い場合に適する。
【0048】なお、本発明は上記の実施例には限定され
ない。たとえば、第1の液体および第2の液体の供給機
構の構成は、必ずしも上記の実施例のものには限定され
ない。また、第1液タンクは必ずしも設ける必要はな
く、この第1の液体は重力ではなく、ポンプ等によって
圧送されるものでもよい。
【0049】
【発明の効果】上記の如く、本発明は第1の液体の開閉
制御をなす弁体の先端部に第2のノズルを形成し、第1
の液体と第2の液体を別々の系統で供給することができ
る。したがって、この第1の液体および第2の液体を充
填する際に、これらが流路内で混合することがない。よ
って、充填された第1および第2の液体に濁り等を生じ
ることが防止される。
【0050】また、第1の液体は、第1のノズルの開口
を直接開閉する弁体によって開閉制御され、その流路構
成が簡単であり、構造が簡単であるとともに、洗浄その
他の保守作業が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置全体の側面図
【図2】第1の実施例の充填ヘッドを示す図1の2−2
矢視図
【図3】図2の3−3線に沿う縦断面図
【図4】図2の4−4線に沿う縦断面図
【図5】図3の5−5線に沿う断面図
【図6】弁体の側面図
【図7】第2の実施例の弁体の側面図
【図8】第2の実施例の弁体のノズルチップの縦断面図
【図9】第2の実施例の弁体の別のノズルチップの縦断
面図
【図10】第2の実施例の弁体の別のノズルチップの縦
断面図
【図11】第2の実施例の弁体の別のノズルチップの縦
断面図
【図12】第2の実施例の弁体の充填作用を示す縦断面
【図13】第2の実施例の弁体の充填作用を示す縦断面
【符号の説明】
1…ターンテーブル 2…容器ヘッド 3…充填ヘッド 6…第1液タンク 21…第1のノズル 23…弁体 23´…弁体 24…弁軸 31…ソレノイド 35…ウエイト 60…第2のノズル開口 61…第2液供給通路 70…第2液供給制御弁機構 71…開閉弁 80…ノズルチップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液を充填すべき容器の口部に向けて開口
    し、充填すべき第1の液体を供給する第1のノズルと、 この第1のノズル内に設けられこのノズルの開口の軸方
    向に移動自在に設けられこのノズルの開口の開閉をなす
    弁体と、 この弁体を上記のノズルの開口の軸方向に移動させて開
    閉作動をなす開閉駆動機構と、 上記の第1のノズルに第1の液体を供給する第1液供給
    機構と、 上記の弁体の先端部に上記の容器の口部に向けて開口し
    充填すべき第2の液体を供給する第2のノズルと、 上記の弁体内に形成され上記の第2のノズルに第2の液
    体を供給する第2液供給通路と、 上記の第2液供給通路を介して上記の第2のノズルに第
    2の液体を供給する第2液供給機構と、 この第2液供給機構と上記の第2のノズルとの間に設け
    られ上記の第2の液体の供給および停止をなす第2液供
    給制御弁機構とを具備したことを特徴とする二液充填装
    置。
  2. 【請求項2】 前記の第1液供給機構は、第1の液体を
    貯溜する第1液タンクを備えており、この第1液タンク
    内に貯溜された第1の液体が重力によって供給されるも
    のであることを特徴とする請求項1の二液充填装置。
  3. 【請求項3】 前記の第2のノズルは、前記の弁体の中
    心軸線に対して斜め下方を指向して開口されており、前
    記の第2の液体を前記の容器の内周面に向けて噴出する
    ものであることを特徴とする請求項1の二液充填装置。
JP33738592A 1992-12-17 1992-12-17 二液充填装置 Pending JPH06183490A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001058697A (ja) * 1999-08-25 2001-03-06 Shibuya Kogyo Co Ltd 充填装置の充填バルブ
JP2011016589A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Krones Ag 容器に液体を充填するための装置

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JP2001058697A (ja) * 1999-08-25 2001-03-06 Shibuya Kogyo Co Ltd 充填装置の充填バルブ
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